JP2867264B2 - 液晶表示装置およびその製造方法 - Google Patents

液晶表示装置およびその製造方法

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JP2867264B2 JP4812089A JP4812089A JP2867264B2 JP 2867264 B2 JP2867264 B2 JP 2867264B2 JP 4812089 A JP4812089 A JP 4812089A JP 4812089 A JP4812089 A JP 4812089A JP 2867264 B2 JP2867264 B2 JP 2867264B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は液晶表示装置およびその製造方法に係り、特
にアクティブマトリックス方式に好適な液晶表示装置お
よびその製造方法に関する。
(従来の技術) アクティブマトリックス方式の液晶ディスプレイは、
近年、周辺回路を内蔵しながら、高画質化と大画面化の
方向に急速に進んでいる。
この方式の液晶ディスプレイでは、1つの画素に対し
て1つの薄膜トランジスタ(以下、TFTと略する)が対
応するように、ガラス基板のような透明絶縁性基板上に
TFTがマトリックス状に形成される。
TFTの能動層として機能する部分には、プラズマCVDに
よって形成されるアモルファスシリコン、または減圧CV
D(LPCVD)法によって形成される多結晶シリコンが用い
られるが、液晶ディスプレイ用のTFTには大きなキャリ
ア移動度と低リーク電流が要求されるために、多結晶シ
リコン(poly−Si)が用いられることが多い。
以下、従来技術におけるTFTの製造方法について説明
する。
LPCVD法によって形成される多結晶シリコン膜は、600
℃以下の温度では膜の結晶性が十分でないために、加熱
処理を施すことによって結晶性を向上させる工程が必要
となる。ところが、歪温度の低いガラス基板の場合、そ
の歪点(約600℃)によって処理温度が制限されて十分
な結晶性が得られないので、近年においては、シリコン
膜の表面で吸収されるレーザビームを照射して表面層の
みを融解し、再結晶化時に結晶性を向上させる方法が実
施されている。
このようにして能動層となる多結晶シリコンが形成さ
れると、ホト・エッチング工程においてTFT形成のため
に島切りを行い、さらにゲート絶縁膜、ゲート電極が形
成される。続いて前記多結晶シリコン中のソース/ドレ
イン領域となる部分、および前記ゲート電極に不純物を
ドープする。
ここで、この不純物を活性化するために加熱処理を施
すが、この場合においても、前記同様、600℃以上の温
度で加熱処理を行うことができないので、レーザ光を照
射して不純物の活性化を行う。
(発明が解決しようとする課題) 一般的に、プラズマCVDによるアモルファスシリコン
形成においては、ガラス基板が平面的に設置されるため
に、アモルファスシリコン膜はガラス基板の一主表面の
みに形成されるが、LPCVD法による多結晶シリコン膜形
成においては、多数のガラス基板が、垂直に平行して設
置されるために、多結晶シリコン膜はガラス基板の両面
に形成されてしまう。
このように、ガラス基板の両面に多結晶シリコン膜が
形成された状態では、その一方の面の多結晶シリコン膜
をホト・エッチング工程で島切りして多数のTFTをマト
リックス状に配列し、そのソース/ドレイン領域の活性
化を行う際に、レーザビーム等のエネルギビームを照射
すると、多結晶シリコンが島状に残っている領域、すな
わちTFT形成領域においてはエネルギビームが吸収され
るが、それ以外の領域においてはエネルギビームがガラ
ス基板を通過してしまう。
ガラス基板を通過したエネルギビームは、まだ大きな
光強度を有しているために、ガラス基板の裏面に被着さ
れた前記多結晶シリコンを加熱し、その温度はガラス基
板の歪温度を大幅に超えてしまう場合がある。
多結晶シリコンの温度がガラス基板の歪温度を超えて
しまうと、該多結晶シリコンに接するガラス基板もその
歪温度を超えてしまい、その部分のガラス基板には凹凸
が発生し、これが最終的には、液晶表示装置の画面上で
の白濁の原因となってしまう。
本発明の目的は、上記した問題点を解決し、ガラス基
板に凹凸が発生することを防止した半導体装置を実現す
るとともに、本発明による半導体装置を液晶表示装置用
のアクティブマトリックス基板として用いることで、画
面に白濁を生じさせない高画質の液晶表示装置およびそ
の製造方法を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記した問題点を解決するために、本発明は透明絶縁
性基板の表面に多数のTFTを隣接配置してなる液晶表示
装置において、下記の(1)〜(3)に示した手段のい
ずれか、あるいはこれらの手段を適宜に組み合わせて講
じた点に特徴がある。
(1)透明絶縁性基板として、ソース/ドレイン領域内
の不純物を活性化するために照射されるエネルギビーム
に対する吸収係数が高い基板を用いる。
(2)ガラス基板の、エネルギビームが照射される面の
少なくとも裏面に、TFTの能動層となる多結晶シリコン
を形成する前に、エネルギビームに対する吸収係数が小
さく、かつ熱絶縁性が高い、たとえばSiO2膜を予め堆積
させておく。
(3)ガラス基板の、エネルギビームが照射される面の
裏面のシリコン膜を、エネルギビームを照射する前に予
め除去しておく。
(作用) 前記(1)の手段は以下のように作用する。すなわ
ち、透明絶縁性基板として、照射されるエネルギビーム
に対する吸収係数が高い基板を用いると、エネルギビー
ムはガラス基板の厚み方向において徐々に吸収された減
衰し、裏面のシリコン膜に達するときのエネルギ強度
は、始めのエネルギビームの強度の50〜80%になる。し
たがって、裏面のシリコン膜の温度上昇が抑えられる。
前記(2)の手段は以下のように作用する。すなわ
ち、エネルギビームが照射される面の裏面に、該エネル
ギビームに対する吸収係数が小さく、かつ熱絶縁性が高
い下地膜を形成しておくと、表面に照射されたエネルギ
ビームが基板および該下地膜を通過した後に、裏面のシ
リコン膜に達し、該シリコン膜が加熱されても、その熱
の基板への伝導が下地膜によって遮られるために、ガラ
ス基板の温度上昇が抑えられる。
前記(3)の手段は以下のように作用する。すなわ
ち、エネルギビームが照射される面の裏面のシリコン膜
を予め除去しておけば、基板を通過したエネルギビーム
は、薄膜半導体装置内のいずれの部分においても吸収さ
れずに外部に放出される。したがって、基板が加熱され
ることがなく、その温度上昇が抑えられる。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を説明する。第1図は第1の
発明の一実施例である液晶表示装置およびその製造方法
を説明するための断面図である。
同図において、ガラス基板1−1は、波長308nmの紫
外光に対する吸収係数εが3cm-1、厚さが1mmの基板で
ある。なお、この場合の吸収係数εは、ガラス基板に入
射する紫外光強度をI0、該入射光がガラス基板を通過し
た後の光強度をI、基板の厚み(cm)をxとした場合
に、I=I0×exp(−εx)として定義されるものとす
る。
本実施例においては、初めに、前記ガラス基板1−1
の表面に常圧CVD(APCVD)法によって、下地膜となるSi
O2膜2−1を約4000Åの厚さで堆積させる[同図
(a)]。
次に、LPCVD法によって580℃の温度で、TFTの能動層
として機能する多結晶シリコン膜3−1をSiO2膜2−1
の表面に堆積させる。このとき、前記したように、LPCV
D法ではガラス基板1−1の裏面にはシリコン膜3−2
が同様に堆積されてしまう。
次に、シリコン膜3−1の表面にAPCVD法によってキ
ャップ膜であるSiO2膜20を約2000Å堆積させ、その後、
XeClエキシマレーザ11(波長308nm)を、300mJ/cm2の強
度で全面に照射して、前記多結晶シリコン膜3−1を結
晶化して結晶性の優れた多結晶シリコン膜を得る[同図
(b)]。
次に、キャップ膜を除去した後に多結晶シリコン膜3
−1をホト・エッチング工程で島切りすることによっ
て、島状の多結晶シリコン膜21がガラス基板1−1上に
マトリックス状に配列されるようにする。
次に、その表面にゲート絶縁膜用のSiO2膜7をAPCVD
法によって約2000Å堆積させ、さらに、ゲート電極用の
シリコン膜8をLPCVD法によって約3000Å堆積させる。
次に、前記ゲート絶縁膜用のSiO2膜7およびゲート電
極用のシリコン膜8をホト・エッチング工程によってパ
ターニングした後に、前記島状の多結晶シリコン膜21の
うち、TFTのソース/ドレイン領域となる部分4,5、およ
びゲート電極8に、たとえばイオン打込み法によって、
リンイオン12を30KeVのエネルギで5×1015打込む[同
図(c)]。
さらに、APCVD法によってパッシベーション膜となるS
iO2膜9を約2000Å堆積させた後に、XeClエキシマレー
ザ11を250mJ/cm2の強度で照射して、前記不純物を活性
化する[同図(d)]。
このようにして、ソース/ドレイン領域となる部分の
活性化が終了したならば、パッシベーション膜9にソー
ス/ドレイン領域のコンタクト用孔を開孔した後に電極
用アルミをスパッタし、電極10−1、10−2を形成す
る。
続いて、TFTを駆動するための引き出し線となる透明
電極ITO(図示せず)をスパッタによって形成した後
に、多結晶シリコン膜3−2をエッチングによって除去
する[同図(e)]。この多結晶シリコン膜3−2の除
去は、これ以前の工程で行っても良いが、この多結晶シ
リコン膜3−2はガラス基板1−1の保護膜としても機
能するので、最終工程において除去することが望まし
い。
その後は、偏光板、カラーフィルタおよび透明電極を
積層したガラス基板を用意し、2枚のガラス基板の間に
TN液晶を封入して液晶表示装置が完成する。
第4図(1)は、前記第1図(d)に関して説明した
XeClエキシマレーザ11を照射した場合の、ガラス基板1
−1の表面から厚み方向への距離Xとレーザ孔強度Iと
の関係、および距離Xと温度Tとの関係を示した図であ
り、第1図と同一の符号が同一または同等部分を表して
いる。
同図から明らかなように、ガラス基板内に到達したレ
ーザ光の強度Iは、表面から厚み方向への距離Xにした
がって減衰される。したがって、ガラス基板1−1を通
過したレーザ光がシリコン膜3−2に吸収されても、そ
のエネルギが小さいためにシリコン膜3−2はそれ程加
熱されない。
本実施例の場合、ガラス基板の吸収係数が従来技術に
比べて大きいので、レーザ光の直接的な照射によるガラ
ス基板全体の温度上昇は従来技術に比べて多少大きくな
り、発明者が行った実験においては約300℃まで上昇し
たが、シリコン膜3−2に到達するレーザ光強度が小さ
いために、該シリコン膜3−2はガラス基板1−1の歪
温度Tcよりも十分に低い温度までしか加熱されず、ガラ
ス基板1−1に損傷を与えるには至らない。
第2図は、第2の発明の一実施例である液晶表示装置
およびその製造方法を説明するための断面図である。
本実施例ではガラス基板1−2は波長308nmの紫外光
に対する吸収係数が小さい、従来技術と同様のガラス基
板である。
本実施例においては、初めに、前記ガラス基板1−2
の両面にAPCVD法によって、下地膜となるSiO2膜2−
1、2−2を約4000Åの厚さで堆積させる点に特徴があ
る[同図(a)]。
その後は、前記第1図に示した実施例の場合と同様の
製造方法によって第2図(e)に示すようなTFTが完成
する。
本実施例においては、前記第1図に示した実施例の場
合と同様に、同図(d)に示した工程においてXeClエキ
シマレーザを照射して、ソース/ドレイン領域となる部
分4,5、およびゲート電極8内の不純物を活性化する。
なお、該レーザ光照射の後に、電極10−1、10−2等
を形成する方法は、前記第1発明の場合と同様である。
第4図(2)は、第2図(d)においてXeClエキシマ
レーザ11を照射した場合の、ガラス基板1−2の表面か
ら厚み方向への距離Xとレーザ光強度Iとの関係、およ
び距離Xと温度Tとの関係を示した図である。
同図から明らかなように、本実施例においても、ガラ
ス基板内に到達したレーザ光の強度Iは、表面から厚み
方向への距離Xにしたがって減衰されるが、ガラス基板
1−2の吸収係数が小さいために、第1図に示した実施
例の場合程は減衰されず、ガラス基板1−2を通過した
レーザ光がシリコン膜3−2に吸収されると、吸収され
るエネルギが大きいためにシリコン膜3−2はガラス基
板1−2の歪温度Tcを超える程に加熱される。
しかし、本実施例の場合、ガラス基板1−2とシリコ
ン膜3−2との間に、熱的に絶縁物として機能するSiO2
膜2−2が形成されているために、該シリコン膜3−2
の熱がガラス基板1−2に伝わらない。したがって、ガ
ラス基板1−2が損傷を受けることがない。
第3図は、第3の発明の一実施例である液晶表示装置
の製造方法を説明するための断面図である。
本実施例では、前記第2発明の場合と同様に、ガラス
基板1−2は波長308nmの紫外光に対する吸収係数Xが
小さい、従来技術と同様の基板である。
本実施例においては、APCVD法によってパッシベーシ
ョン膜となるSiO2膜9を堆積する工程までは前記第1図
に関して説明した実施例と同一であるが、その後は、ガ
ラス基板1−2の裏面に堆積されているシリコン膜3−
2を除去した後に、ソース/ドレイン領域4、5および
ゲート電極8内の不純物を活性化するためのXeClエキシ
マレーザを照射するようにした点に特徴がある。
その後は、前記第1図に示した実施例の場合と同様の
製造方法によって第3図(e)に示すようなTFTが完成
する。
第4図(3)は、第3図(d)においてXeClエキシマ
レーザを照射した場合の、ガラス基板1−2の表面から
厚み方向への距離Xとレーザ光強度Iとの関係、および
距離Xと温度Tとの関係を示した図である。
同図から明らかなように、本実施例においては、ガラ
ス基板1−2内に到達したレーザ光の強度Iは、表面か
ら厚み方向への距離Xにしたがって減衰され、その後、
基板を通過したエネルギビームは、半導体装置内のいず
れの部分においても吸収されずに外部に放出されるため
に、ガラス基板1−2は加熱されることがなく、損傷を
受けることはない。
なお、本実施例においては、XeClエキシマレーザを照
射する直前にシリコン膜3−2を除去するものとして説
明したが、本発明はこれのみに限定されるものではな
く、前記多結晶シリコン膜3−1、3−2を形成した後
であり、かつレーザ光を照射する前であれば、いずれの
工程で除去するようにしても良い。
このように、前記第1ないし第3の発明によれば、TF
Tのソース/ドレイン領域およびゲート電極を活性化す
るためのレーザ光照射によってガラス基板に凹凸が発生
することを防止できるので、画面に白濁を生じさせない
高画質の液晶表示装置を提供することができるようにな
る。
なお、上記した実施例においては、(1)ガラス基板
として、ソース/ドレイン領域内の不純物を活性化する
ために照射されるエネルギビームに対する吸収係数が高
い基板を用いること、(2)ガラス基板の、エネルギビ
ームが照射される面の少なくとも裏面に、エネルギビー
ムに対する吸収係数が小さく、かつ熱絶縁性が高いSiO2
膜を予め堆積させておくこと、(3)ガラス基板の、エ
ネルギビームが照射される面の裏面のシリコン膜を、エ
ネルギビームを照射する前に予め除去しておくこと、の
いずれかの手段を単独で用いる場合の実施例に関して説
明したが、これらの技術手段を適宜に組み合わせても良
い。
たとえば、前記(1)および(2)の技術手段を組み
合わせて半導体装置を製造すれば、不純物を活性化する
ためのレーザ光の強度は、ガラス基板1−1によって減
衰され、さらには、該減衰されたレーザ光によって加熱
されたシリコン膜3−2の熱は、下地膜2−2によって
絶縁されるので、前記第1、2図に関して説明した実施
例の場合よりも、さらにガラス基板の温度上昇を抑える
ことができる。
また、上記した実施例においては、ガラス基板の、TF
Tが形成されない側の下地膜2−2を二酸化シリコン膜
であるものとして説明したが、エネルギビームに対する
吸収係数が低く、熱絶縁性を有するものであれば、たと
えば窒化シリコンのようなものであってもかまわない。
ただし、前記第2図に関して説明したように、液晶表示
装置用の半導体装置として用いる場合にも取り除かない
のであれば、透過性も要求される。
(発明の効果) 上記したように、本発明によれば、TFTのソース/ド
レイン領域およびゲート電極を活性化するためのレーザ
光照射によってガラス基板の凹凸が発生することを防止
できる。したがって本発明による半導体装置を液晶表示
装置用のアクティブマトリックス基板として用いれば、
画面に白濁を生じさせない高画質の表示装置を提供する
ことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1の発明の一実施例である液晶表示装置の主
要部の製造方法を示した断面図である。 第2図は第2の発明の一実施例である液晶表示装置の主
要部の製造方法を示した断面図である。 第3図は第3の発明の一実施例である液晶表示装置の主
要部の製造方法を示した断面図である。 第4図は第1ないし第3発明における基板の温度上昇を
説明するための図である。 1−1,1−2…ガラス基板、2−1,2−2…下地膜、3−
1,3−2…多結晶シリコン、4,5…ソース/ドレイン領
域、7…ゲート絶縁膜、8…ゲート電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小池 義彦 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社 日立製作所日立研究所内 (72)発明者 小西 信武 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社 日立製作所日立研究所内 (56)参考文献 特開 昭59−121876(JP,A) 特開 昭64−35961(JP,A) 特開 平1−158414(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 29/786 H01L 21/336 H01L 21/20

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明絶縁性基板上に、多結晶シリコン膜を
    能動層とする多数の薄膜半導体装置を隣接配置すると共
    に、この薄膜半導体装置のソース/ドレイン領域および
    ゲート電極内にドープされた不純物にエネルギビームを
    照射してその活性化を図る液晶表示装置の製造方法にお
    いて、 透明絶縁性基板の、少なくとも薄膜半導体装置が形成さ
    れない側に、エネルギビームに対して透明な下地膜を形
    成する工程と、 前記下地膜が形成された透明絶縁性基板の両面に多結晶
    シリコン膜を形成する工程と、 薄膜半導体装置が形成される側の多結晶シリコン膜を島
    切りして、多数の島状多結晶シリコン膜を形成する工程
    と、 該島状多結晶シリコン膜を能動層とする薄膜半導体装置
    を形成する工程と、 該薄膜半導体装置のソース/ドレイン領域およびゲート
    電極に不純物をドープすると共に、該不純物にエネルギ
    ビームを照射してその活性化を図る工程と、 前記薄膜半導体装置が形成されない側の多結晶シリコン
    膜を除去する工程とを含み、 前記下地膜は、前記透明絶縁性基板および下地膜を透過
    したエネルギビームの照射によって当該下地膜表面の多
    結晶シリコン膜が前記透明絶縁性基板の歪温度以上に加
    熱されても、当該透明絶縁性基板が前記歪温度以上には
    加熱されないように熱伝導を遮断する熱絶縁性を有する
    ことを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  2. 【請求項2】透明絶縁性基板上に、多結晶シリコン膜を
    能動層とする多数の薄膜半導体装置を隣接配置すると共
    に、この薄膜半導体装置のソース/ドレイン領域および
    ゲート電極内にドープされた不純物にエネルギビームを
    照射してその活性化を図る液晶表示装置の製造方法にお
    いて、 透明絶縁性基板の両面に多結晶シリコン膜を形成する工
    程と、 薄膜半導体装置が形成される側の多結晶シリコン膜を島
    切りして、多数の島状多結晶シリコン膜を形成する工程
    と、 該島状多結晶シリコン膜を能動層とする薄膜半導体装置
    を形成する工程と、 前記薄膜半導体装置のソース/ドレイン領域およびゲー
    ト電極に不純物をドープすると共に、該不純物にエネル
    ギビームを照射してその活性化を図る工程とを有し、 さらに、前記多結晶シリコン膜が形成される工程と、エ
    ネルギビームを照射する工程との間に、薄膜半導体装置
    が形成されない側の多結晶シリコン膜を除去する工程を
    有することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  3. 【請求項3】透明絶縁性基板の表面に、多結晶シリコン
    膜を能動層とする多数の薄膜半導体装置を隣接配置する
    と共に、この薄膜半導体装置のソース/ドレイン領域お
    よびゲート電極内にドープされた不純物にエネルギビー
    ムを照射してその活性化を図ることによって製造される
    液晶表示装置において、 前記透明絶縁性基板のエネルギビームに対する吸収係数
    εは、当該透明絶縁性基板の裏面に多結晶シリコン膜が
    形成されていたときに、当該透明絶縁性基板を透過した
    エネルギビームが前記裏面の多結晶シリコン膜に照射さ
    れても、当該多結晶シリコン膜が前記透明絶縁性基板の
    歪温度以上には加熱されないようにエネルギビームが減
    衰される値に設定されたことを特徴とする液晶表示装
    置。
  4. 【請求項4】前記透明絶縁性基板のエネルギビームに対
    する吸収係数εは、これを透過したエネルギビームの強
    度が50〜80%に減衰される値に設定されたことを特徴と
    する特許請求の範囲第3項記載の液晶表示装置。
  5. 【請求項5】前記透明絶縁性基板の吸収係数εは、3cm
    -1以上であることを特徴とする特許請求の範囲第3項記
    載の液晶表示装置。
  6. 【請求項6】透明絶縁性基板上に、多結晶シリコン膜を
    能動層とする多数の薄膜半導体装置を隣接配置すると共
    に、この薄膜半導体装置のソース/ドレイン領域および
    ゲート電極内にドープされた不純物にエネルギビームを
    照射してその活性化を図ることによって製造される液晶
    表示装置において、 前記透明絶縁性基板の、少なくとも前記薄膜半導体装置
    が形成されない面には下地膜が形成され、前記下地膜
    は、その表面に多結晶シリコン膜が形成されたときに、
    前記透明絶縁性基板および下地膜を透過したエネルギビ
    ームの照射によって当該下地膜表面の多結晶シリコン膜
    が前記透明絶縁性基板の歪温度以上に加熱されても、当
    該透明絶縁性基板が前記歪温度以上には加熱されないよ
    うに熱伝導を遮断する熱絶縁性を有することを特徴とす
    る液晶表示装置。
  7. 【請求項7】前記下地膜は、二酸化シリコンまたは窒化
    シリコンであることを特徴とする特許請求の範囲第6項
    記載の液晶表示装置。
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