JP2866882B2 - アセテートフイラメント糸の捲取方法 - Google Patents

アセテートフイラメント糸の捲取方法

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JP2866882B2 JP1040613A JP4061389A JP2866882B2 JP 2866882 B2 JP2866882 B2 JP 2866882B2 JP 1040613 A JP1040613 A JP 1040613A JP 4061389 A JP4061389 A JP 4061389A JP 2866882 B2 JP2866882 B2 JP 2866882B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、乾式紡糸法により紡糸したアセテートフイ
ラメント糸の捲取方法の改良に関するものである。
(従来の技術) アセテート繊維はその秀れた光沢、深みのある染色性
や適度な吸湿性を具備し、婦人衣料、裏地、非衣料分野
等に、広く用いられて来ている。
特に近年衣料の高級化、非衣料用途の開発にともな
い、アセテートタフタ、サテンの需要が急激に高まりつ
つある。一方エアージエツト織機は、年々改良され高速
で製織されるようになつて来ており、これらエアージエ
ツト織機の緯糸として使用される糸は、パツケージから
の解舒性が特に重要視され高速解舒時の張力変化が少な
く、且つ低張力で解舒出来るパツケージの形態が要求さ
れ、主にコーンがこれまで用いられて来ている。
しかしながらコーンは紡糸後リワインドし、コーン形
態に捲き直さなければならないのでコストアツプとな
り、そのため近年コーンと比較的解舒張力特性の近いチ
ーズ形態で捲き上げることがなされつつある。
(発明が解決しようとする課題) 乾式紡糸系はアセテートフレークをアセトン等の有機
溶媒に溶解し、これを紡糸原液として、高温雰囲気中に
ノズルから紡出し溶媒を揮発せしめつゝ糸条を形成する
ものであるが、最終的に捲きとられるまでに、溶剤を完
全に無くするのは現実的には困難であり、数%〜10%未
満の溶剤が糸中に残存している。この溶剤を含んだ糸条
は更にリワインドされる(例えばコーンアツプ撚糸等)
場合、その工程でも溶剤が揮発、大巾に減少し実用上問
題とならない残存溶剤レベルとなるが、エアージエツト
織機の緯糸等の様に紡糸パッケージをそのまま使用する
場合は次の様な問題を生ずる。
即ち、パツケージの表層部及びその周辺部は常に外気
と接しており、巻き上げ後も溶剤の揮発が進行するが、
内層部はそれに比較して揮発の進行が遅く、表層の糸条
に比べて残存している溶剤が多い。
この様に残存している溶剤量に差がある糸条を大気中
に放置すると、溶剤蒸発量の差により糸収縮の差が生ず
る。
従つて、これら紡糸パツケージをエアージエツト織機
の緯糸として使用した場合、パツケージの表層から内層
へ順次残存溶剤量が多くなるにつれ、残存溶剤の揮発に
よる糸収縮が大きくなり、その結果織上巾が順次せまく
なる。ところが内層から次のパツケージの表層へ緯糸が
入れ換わる時、即ちテイル移行の前後で打ち込まれた緯
糸の収縮量に急激な差が生じ、その結果テイル移行部を
境にして、生機の巾の急激な変化が生じ、以降染色仕上
げ等の工程でトラブルを生じたり又程度が激しい場合に
は、該部分に布帛の折れ目を生じ製品の欠点につながる
ことある。
この収縮差を小さくする為には、パツケージ内層に残
存する溶剤を出来る丈低くする必要があり、この為捲き
上げられたパツケージは所定の期間放置し溶剤の低減量
をみながら使用せざるを得なくなり、在庫量のアツプ、
保管スペースの確保等といつた新らたな問題を引きおこ
すことにもなる。
本発明は、かかる従来の問題点を解消したアセテート
フイラメント糸の捲取方法を提供するものである。
(課題を解決する為の手段) 本発明は、乾式紡糸法により、アセテートフィラメン
ト糸を紡糸し捲取る際、捲取チューブとして糸捲取部の
表面に複数の貫通孔を設けた捲取チューブを用いること
により、捲き上げ内層部に残存している溶剤の揮発の進
行を促進し、捲き上げ表層部と内層部の溶剤残存量の差
を少なくすることを特徴とするアセテートフィラメント
糸の捲取方法である。
かかる構成をとることにより内層の残存している溶剤
の揮発が大巾に促進し実用上問題ないレベルにまで低減
する時間が短縮されるのは云うまでもないことである
が、更に付帯効果としてチユーブに極めて近い捲層部の
溶剤量は比較的表層に近いものになり得ると推察されテ
イル移行前後の糸条の収縮差が小さくなり、生折れ等の
生機欠点は全く発生することなく、実用上は放置時間に
全く制限なく使用可能となることが判明した。
この貫通孔の形状については特に限定するものではな
いが円型を基本とし、楕円形、長方形等でも良い。又こ
の場合は長軸方向をチユーブの軸方向と一致させた方
が、解舒張力変動を抑える観点からは好ましい。
又貫通孔の大きさ及び数に関しては大きさは大きい程
又数については多い程内層に残存する溶剤を揮発させる
には効果的であるが、貫通孔が大きすぎる場合は糸条が
開孔部のエツヂに軽く引つ掛かつた様な状態となり、解
舒張力の安定化という点では好ましくない。
又小さすぎたり、少なすぎる場合は、内層の残存して
いる溶剤を十分揮発させることができない。
本発明で使用する捲取チユーブの好ましい態様は、捲
取チユーブの1ケの貫通孔の孔面積が5〜180mm2であ
り、且つ全貫通孔の断面積の総和が捲取チューブの糸捲
取部の表面積2〜15%である。
尚捲取チユーブの材質は紙、樹脂、金属等特に限定さ
れない。
以下実施例により本発明を具体的に説明する。
(実施例1) ジアセテートフイラメント100d/27fを紡速700m/分で
紡糸し、トラバース長(糸捲取部の長さ)120mm、チユ
ーブ外径102mmの通常の紙製チユーブA(厚さ4mm)と貫
通孔を設けた紙管B(厚さ4m、貫通孔径4mm、貫通孔数1
00ケ)に捲径300mmまでに捲き上げ内層部の溶剤量の変
化について調べた。
第1図はこの結果を示したものであるがチユーブAに
比してチユーブBは極めて溶剤の低減が進み、例えば溶
剤量5%を指標としてみると、チユーブAの場合は、約
2週間放置する必要があるが本発明によるチユーブBの
場合は、4日後には到達しており、大巾な効果があるこ
とが伺える。
又このチユーブA、チユーブBの紡糸1日後のものを
エアジエツト織機で緯糸として使用した場合の生機の巾
の変化をテイル移行部分を中心に示したものが第2図で
ある。
製織条件は下記に示す通りである。
織機 :エアージエツト織機(津田駒製ZA−100) 回転数:700回/分 経糸 :ジアセテート 75d/21f 緯糸 :ジアセテート 100d/27f(本実施例試作糸) 密度 :経糸:75羽/2本/鯨寸 緯糸:110本/鯨寸 織物 :タフタ 筬通し巾:128.3cm チユーブAは内層部で急激に巾が縮小し、テイル移行
后、表層へ移つたとたんに巾が拡大、その巾の差は23mm
にも達し、明確なシワ(生折れ)が2本入つていた。
又これに対しチユーブBの場合は開孔による溶剤量の
低下により生機巾の収縮が小さくなつていると同時に内
層部は揮発が進み、徐々に表層に近づいており、生機の
巾差としては12mm程度となり実用上全く問題ないものが
得られた。
(発明の効果) 従来、紡糸後溶剤の揮発の促進するためのリワインド
工程、又はチーズパッケージの内層部の残存溶剤が少な
くするための長期間の保存という工程が必要であった
が、本願発明により、前記工程を省略してエアージェッ
トルーム等の後工程に投入しても、表層と内層の残存溶
剤による差に起因するテイル移行前後での糸収縮の差が
少なくなり、生機欠点は全く発生することがないので、
コストを大幅に低減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、本発明の実施例の結果を示すもの
で、第1図は捲上げチーズの内層の残存溶剤量の経時変
化を示し、第2図は製織後の生機巾の変化を示す。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乾式紡糸法により、アセテートフィラメン
    ト糸を紡糸し捲取る際、捲取チューブとして糸捲取部の
    表面に複数の貫通孔を設けた捲取チューブを用いること
    により、捲き上げ内層部に残存している溶剤の揮発の進
    行を促進し、捲き上げ表層部と内層部の溶剤残存量の差
    を少なくすることを特徴とするアセテートフィラメント
    糸の捲取方法。
  2. 【請求項2】捲取チューブの1ケの貫通孔の孔面積が5
    〜180mm2であり、且つ全貫通孔の孔面積の総和が捲取チ
    ューブの糸捲取部の表面積の2〜15%である請求項1記
    載のアセテートフィラメント糸の捲取方法。
JP1040613A 1989-02-21 1989-02-21 アセテートフイラメント糸の捲取方法 Expired - Fee Related JP2866882B2 (ja)

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JPS59115278A (ja) * 1982-12-15 1984-07-03 金井 宏之 不織布包装反物
JPS6170374A (ja) * 1984-09-12 1986-04-11 株式会社 日阪製作所 高周波及び通風によるチ−ズの乾燥方法

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