JP2866807B2 - 集合住宅の配管方法および胴縁並びにパイプシャフト - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、集合住宅の屋内排水に
おける配管の設置と、この設置した後の配管の点検や取
替等に係る保守が簡単にでき、また間仕切り壁を兼用で
きるようにした配管方法とパイプシャフト、およびこの
ために使用する胴縁に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、マンション等における各住戸の屋
内排水は、浴槽、台所の流し、洗面台、便器等に係るも
のがあり、これ等の排水用主管や枝管は、床下に組まれ
ており、そのために床組をする必要があった。この場
合、床下には１５０ｍｍ程度の高さが取られていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の方法では、屋内排水用の枝管を床スラブ上に配管
し、その上に床を別に設けているから、狭い空間内で水
勾配を設けなければならなかったり、床に段差ができて
しまったりするという問題があった。そのため、配管工
事が困難で特殊な技術が必要となったり、工事時間も余
分にかかってコストアップの要因ともなっているし、ま
た居住性も損なわれているという問題があった。

【０００４】また、床下に設けた配管は、その点検や取
替に係る保守を行うことが大変困難であるという問題が
あった。

【０００５】本発明は、かかる従来の問題点を解決する
ためになされたものであって、その目的とするところ
は、集合住宅の屋内排水を行う配管を十分な勾配を設け
て行うことができ、かつ、簡単な工事で行えると共に、
居住性を損なわず、また、設置した後の配管の点検や取
替等に係る保守を簡単に行うことができ、かつ間仕切り
壁を兼用することができる配管方法とパイプシャフト、
およびこれに使用する胴縁を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の手段として本発明請求項１記載の集合住宅の配管方法
では、屋内排水の必要な器具の排水枝管がそれぞれ歩行
用床面位置を横切ることなく集合可能な位置毎にパイプ
シャフトを設けると共に排水竪管を挿通し、前 記排水枝
管をそれぞれ前記排水竪管と接続した後、前記パイプシ
ャフトに壁下地材を取付けて該パイプシャフトに間仕切
り壁を兼用させることとした。

【０００７】請求項２記載の胴縁では、請求項１記載の
パイプシャフトに垂直に配置される胴縁であって、その
横幅が排水管配管継手の外径より適宜幅広く形成される
と共に貫通穴が配置され、かつ前記排水枝管の挿通位置
である下部配置の貫通穴が縦長に設けられたウェブと；
前記ウェブの両端から該ウェブにそれぞれ直角に延設さ
れたフランジと；を有する構成とした。

【０００８】請求項３記載のパイプシャフトでは、請求
項２記載の胴縁を複数列立設し設置のためのスペースと
略同じ長大さの間隔保持板でフランジ同士を固定して箱
状に形成され、かつ間隔保持板の上から壁下地材を取付
けられて間仕切り壁兼用に形成された構成とした。

【０００９】請求項４記載のパイプシャフトでは、請求
項３記載のパイプシャフトにおける排水竪管を円周方向
に跨いで該排水縦管の外周に配置するように略Ｕ字状に
形成した固定用締付け材と、該固定用締め付け材両側を
ボルトで固定する取付け面を有する受けプレートと、該
受けプレートを横方向に摺動自在に保持するガイドレー
ルと、を箱内の奥面側に設けた構成とした。

【００１０】

【作用】本発明請求項１記載の集合住宅の配管方法で
は、浴槽、台所の流し、洗面台、便器等屋内排水の必要
な器具の排水枝管が、それぞれ歩行用床面位置を横切る
ことなく集合可能な位置毎にパイプシャフトを設ける。
尚ここで、歩行用床面部を介して他の器具と独立したも
のが１つだけあっても、その独立した器具に対してもパ
イプシャフトを設けておく。

【００１１】そして、パイプシャフトに挿通した排水竪
管にそれぞれ枝管を床面より高い位置で配管して接続す
ることにより、水勾配も簡単に大きく取り易く、目づま
りすることがない。また、枝管は歩行用床面部を横切ら
ないから、床に段差を設けることがない。このため、配
管工事を容易に行うことができ、また、居住性を損なう
こともない。

【００１２】請求項２記載の胴縁では、複数配置したフ
ランジ同士に平面状部材を当てて固定することができ
る。また、ウェブの下部に配置された縦長の貫通穴を利
用して各排水枝管をウェブ同士の間に挿通させることが
できる。

【００１３】請求項３記載のパイプシャフトでは、躯体
工事とは別工程であらかじめ組立てておくことにより、
床スラブの完成後、直ちに前記排水竪管を挿通する周り
に筒状部を形成し、内部にこの排水竪管を収めることが
できる。また、間隔保持板を利用して壁下地材を設ける
ことにより、間仕切り壁を兼用することができる。

【００１４】請求項４記載のパイプシャフトでは、あら
かじめ排水竪管を固定用締め付け材で固定した状態にセ
ットしておくことにより、該パイプシャフトを型枠内に
組込んでコンクリートを打設することにより、竪管の配
管も終了したことになる。また、間仕切り壁内に横引き
管を予め配管しておくことにより、躯体コンクリート打
設後は、前記竪管と横管とをジョイントするだけで設備
配管を終了させることができる。

【００１５】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。まず実施例の構成を説明する。図１は本実
施例のパイプシャフトを２個所設けた状態を示す配置
図、図２はパイプシャフトを一部切欠して示す斜視図、
図３は図１のＡ−Ａ線矢視による説明図、図４は図１の
Ｂ−Ｂ線線矢視による説明図、図５は図１のＣ−Ｃ線矢
視による説明図、図６は図１のＤ−Ｄ線矢視による説明
図である。

【００１６】本実施例のパイプシャフト１は、胴縁２
と、継ぎ材３と、据付ブラケット４と、上部固定ブラケ
ット５と、を主要な構成としている。

【００１７】前記胴縁２は、パイプシャフト１としての
横幅寸法を保持すると共に強度部材となるものであっ
て、図２に示すように、縦長の薄鋼板の両側縁を直角に
同一方向に折曲げてウェブ１１とフランジ１２とが形成
されており、このウェブ１１の横幅は排水竪管６の継手
６ｊより適宜幅広く形成されている。また、前記ウェブ
１１には、小さい形状の貫通穴１３ａが上方に開設さ
れ、大きい形状の貫通穴１３ｂが枝管導入に適するよう
に下方に開設されている。また、前記フランジ１２の上
下端には、ねじ挿通用の穴１４が設けられている。

【００１８】前記継ぎ材３は、前記胴縁２を立設状態に
保持すると共に、パイプシャフト１としての縦幅寸法を
保持するものであって、合板で形成され、その両端が前
記胴縁２のフランジ１２にビス等により固定されてい
る。尚、この継ぎ材３は、パイプシャフトの設置場所
（スペース）における縦幅寸法に合せて長さが設定され
る。

【００１９】前記据付ブラケット４は、胴縁２の下方を
床スラブ１５に固定するものであって、略コ字状に形成
され、その両端の立上げ部１６同士の間隔は、前記胴縁
２のフランジ１２同士の間に嵌着可能な大きさに形成さ
れている。また、この立上げ部１６には長穴１７が設け
られている。図中１８はこの据付ブラケット４を床スラ
ブ１５に固着させるコンクリート釘である。

【００２０】前記上部固定ブラケット５は、胴縁２の上
端を上部構造材に固定するものであって、前記据付けブ
ラケット４と略同一形状に形成され、立上げ部１９には
ねじ挿通用の穴２０が設けられ、平板部２１の中央には
長尺なボルト２２がナット２３で固定されている。

【００２１】図７はパイプシャフト１内のパイプ固定部
材を示しており、図中５０は継ぎ材３に水平方向に向け
てビス５１で固定されたガイドレールであり、前面にス
リット５２を有している。また、５３は受けプレートで
あって、前記スリット５２から挿入されて摺動自在に保
持される爪部５４と、厚板５５を介してパイプ締付けバ
ンド５６をボルト５７で固定する前面プレート５８とを
有し、該前面プレート５８とは縦方向調整用の長穴５９
が設けられている。

【００２２】次に、前記パイプシャフト１を使用した配
管方法を説明する。本実施例の排水が必要な器具は図１
のように配置されており、図中３０は電気温水器、３１
は洗面台、３２は洗濯機用パン、３３はユニットバスの
浴槽、３４は洗い場、３５は便器、３６は台所用流し台
である。

【００２３】３７は市水道給水管であって、洗濯機用パ
ン３２位置と浴槽３３位置は床スラブ上を通さず、図
４，図５に示すように、一旦天井側へ立上げて渡りを取
っている。また、図１において、３８は電気温水器３０
から湯を供給するための給湯管であって、洗濯機用パン
３２位置と浴槽３３位置は、前記給水管３７と同様に立
上げ配管を行っている。

【００２４】本実施例の場合、電気温水器３０，洗面台
３１，洗濯機用パン３２の各排水口３０ａ，３１ａ，３
２ａ（これ等を第１グループとする）と、浴槽３３，便
器３５，台所用流し台３６の各排水口３３ａ，３５ａ，
３６ａ（これ等を第２グループとする）とは、その間に
ある歩行用床面部Ｆを挟んで両側に分れているため、第
２グループ用の排水竪管６，６ｂと、第１グループ用の
排水竪管６ａとを設定し、床スラブ１５の完成後、各排
水竪管に対するパイプシャフト１を組立てることにし
た。尚、このパイプシャフト１は、あらかじめ工場また
は現場近くに設けた組立て場で組立てておき、排水竪管
６や６ａ等もパイプ締付けバンド５６で適宜上位置に固
定しておく。

【００２５】前記第２グループ用の排水竪管６，６ｂの
場合、図１，図２，図３，図４を基に説明すると、ま
ず、排水竪管６，６ｂは便器３５と流し台３６との間に
配置されるのが好ましいので、設計時にこの部分に便所
の間口と略同じ大きさとするパイプシャフト用のスペー
スを設けておく。そして床スラブ１５を設けた後、この
排水竪管６，６ｂの挿通位置を挟んで左右に据付けブラ
ケット４，４を配置し、これを床スラブ１５にコンクリ
ート釘１８で固定する。次に、便所の間口と略同一幅に
組立てたパイプシャフト１をこの据付けブラケット４，
４上に据付け、ねじ２４を穴１４および長穴１７に挿通
して締結する。この場合、床スラブ１５の不陸に合わせ
長穴１７で垂直度の調整を行う。

【００２６】そして、第２グループ側における各器具の
配置予定位置まで各枝管を配管する。つまり、排水竪管
６，６ｂを下方の排水竪管とジョイントすると共に、こ
の排水竪管６に浴槽用排水枝管３９，便器用排水枝管４
０，流し台用排水枝管４１をそれぞれ接続させ、また、
排水竪管６ｂに便器用排水枝管４０を接続させておく。
この後、浴槽３３，便器３５，流し台３６を設置し、浴
槽用排水枝管３９は胴縁２の貫通穴１３ｂを介して流し
台前面の耐火壁を沿わせた状態で浴槽の排水口３３ａま
で延設し接続する。また、便器用排水枝管４０と流し台
用排水枝管４１は、パイプシャフト１の下方空間部を介
してそれぞれ便器の排水口３５ａ，流し台の排水口３６
ａまで延設して接続する。

【００２７】次に、第１グループ用の排水竪管６ａの場
合、図１，図２，図５，図６を基に説明すると、排水竪
管６ａは電気温水器３０と洗面台３１との間に配置され
るのが好ましいので、設計時にこの部分にパイプシャフ
ト用のスペースを設けておく。また、この場合、洗面台
３１の前面側には間仕切り壁が必要であり、この部分に
もスペースを設けておく。

【００２８】前記間仕切り壁は、洗面台３１の排水枝管
や給水、給湯管の配管スペースも必要なことから、この
配管スペースとして兼用させることとし、排水竪管６ａ
に対するパイプシャフトと一体に形成する。つまり、こ
のパイプシャフト１ａは、図２に示すパイプシャフト１
の一端側の胴縁２を取付けず、そこに間仕切り壁部１ｂ
を直交状態に連設する。この場合、この間仕切り壁部１
ｂは排水竪管６ａを通さなくてもよいから、それに使用
する胴縁２ａは、パイプシャフト１ａの胴縁２よりウェ
ブの幅が狭いもの（但し、枝管の直径よりは幅広いも
の）とすることができる。

【００２９】このパイプシャフト１ａを、間仕切り壁部
１ｂが洗面台３１の設置予定位置の前面側となる位置に
配置して設置した後、パイプシャフト１ａ内に排水竪管
６ａを挿通し、この排水竪管６ａに電気温水器用排水枝
管４２，洗面台用排水枝管４３，洗濯機パン用排水枝管
４４をそれぞれ接続させておく。

【００３０】この後、電気温水器３０，洗面台３１，洗
濯機パン３２を設置し、電気温水器用排水枝管４２は電
気温水器の排水口３０ａと、洗面台用排水枝管４３は洗
面台の排水口３１ａと、洗濯機パン用排水枝管４４は洗
濯機パンの排水口３２ａと接続する。尚、前記洗面台用
排水枝管４３は、給水管３７，給湯管３８と共に間仕切
り壁部１ｂの内部に縦方向に一列に配管し洗面台３１ま
で延設する。配管工事の終了個所からこのパイプシャフ
トを介し壁下地材を取付けていく。

【００３１】以上、説明してきたように本実施例にあっ
ては、パイプシャフト１を設置することにより排水竪管
もそれぞれの位置に配置した状態とすることができる。
また、屋内排水の必要な電気温水器３０，洗面台３１，
洗濯機パン３２，浴槽３３，便器３５，流し台３６を各
排水口がひとまとまりとなる（歩行用床面部となる床ス
ラブ１５上を横断させなくても集合させることができ
る）２つのグループに分け、各グループ毎に排水竪管
６，６ａ，６ｂを設けて各排水枝管を接続するようにし
たので、床面に段差部を設けることがなく、屋内配管の
ために居住性が損なわれることがない。また、水勾配も
広い空間内で十分に取ることができるし、配管工事も簡
単に行うことができる。排水竪管継手の直径より幅広い
ウェブを有した胴縁によってこの排水竪管を挿通するパ
イプシャフトをあらかじめ設けておくことができる。ま
た、同一形状のパイプシャフトを大量に効率よく設ける
ことができる。パイプシャフトをあらかじめ形成してお
くことにより、床スラブの完成後、短時間で必要個所に
パイプシャフトを設けることができるし、継ぎ材の寸法
を変えることによって様々な大きさのものを設けること
ができる。また、間仕切り壁を兼用させることができ
る。

【００３２】以上、本発明の実施例を説明してきたが、
本発明の具体的な構成はこの実施例に限定されるもので
はなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があ
っても本発明に含まれる。

【００３３】例えば、実施例では、パイプシャフトの組
付けと壁下地材の取付けは別途行う方法で説明したが、
これに限らず、パイプシャフト壁下地材を工場組立てで
ユニットとして設けておき、これを現場へ搬入して内装
と同時施工することもできる。この場合は、品質管理を
よく行うことができるし工事期間の短縮、ひいてはコス
トダウンをよく図ることができるという利点がある。

【００３４】排水竪管は２個所に設けたが、この排水竪
管の設置数は任意である。排水枝管を床スラブ上に配置
させないで１個所に集合できる場合は１個所とすること
ができる。

【００３５】胴縁のウェブやフランジの形状は任意であ
り、貫通穴の形状等も任意に設定することができる。

【００３６】パイプシャフトの形状は任意である。

【００３７】

【発明の効果】以上、説明してきたように本発明請求項
１記載の集合住宅の配管方法にあっては、前記構成とし
たため、床面に段差部を設けなくてもよいから、そのた
めの手間を省くことができコストダウンが図られると共
に、居住性を損なうことがない。水勾配も広い空間内で
十分取ることができるから目づまりもしないし、配管工
事も簡単に行うことができる等の効果が得られる。

【００３８】請求項２記載の胴縁にあっては、前記構成
としたため、排水竪管を挿通するパイプシャフトをあら
かじめ設けておくことができる。この場合、工場または
現場近くで配管作業も完成させておくことができる。同
一形状のパイプシャフトを大量に効率よく設けることが
できる等の効果が得られる。

【００３９】請求項３記載のパイプシャフトにあって
は、前記構成としたため、外周に壁下地材等を設けるこ
とにより、間仕切り壁を兼用させることができる。ま
た、あらかじめパイプシャフトを形成しておくことによ
り、床スラブの完成後、短時間で必要個所にパイプシャ
フトを設けることができる。また、継ぎ材の寸法を変え
ることによって様々な大きさのものを設けることができ
る等の効果が得られる。

【００４０】請求項４記載のパイプシャフトにあって
は、あらかじめ工場または現場近くに設けた組立て場で
竪管を配管し固定しておくことができるので、躯体完成
と共に竪管の配管も終了させることができるし、直ちに
横引き管の接続を行うことができる等のという効果が得
られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明実施例のパイプシャフトを２個所設けた
状態を示す配置図である。

【図２】実施例の排水竪管６側に設けるパイプシャフト
を一部切欠して示す斜視図である。

【図３】実施例の図１Ａ−Ａ線矢視による説明図であ
る。

【図４】実施例の図１Ｂ−Ｂ線矢視による説明図であ
る。

【図５】実施例の図１Ｃ−Ｃ線矢視による説明図であ
る。

【図６】実施例の図１Ｄ−Ｄ線矢視による説明図であ
る。

【図７】実施例の竪管固定部を示す斜視図である。

【符号の説明】

１，１ａ パイプシャフト ２，２ａ 胴縁 ３ 継ぎ材 ６，６ａ，６ｂ 排水竪管 ６ｊ 配管継手 １１ 胴縁のウェブ １２ 胴縁のフランジ １３ａ，１３ｂ 胴縁の貫通穴 １５ 床スラブ ３０ａ 電気温水器の排水口 ３１ａ 洗面台の排水口 ３２ａ 洗濯機パンの排水口 ３３ａ 浴槽の排水口 ３５ａ 便器の排水口 ３６ａ 流し台の排水口 ３７ 市水道給水管（配管） ３８ 給湯管（配管） ３９ 浴槽用排水枝管 ４０ 便器用排水枝管 ４１ 流し台用排水枝管 ４２ 電気温水器用排水枝管 ４３ 洗面台用排水枝管 ４４ 洗濯機パン用排水枝管 ５０ ガイドレール ５３ 受けプレート ５６ パイプ締付けバンド ５８ 前面プレート Ｆ 歩行用床面部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) E03C 1/122 E04F 17/08 E03C 1/00 E04B 2/74

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 屋内排水の必要な器具の排水枝管がそれ
   ぞれ歩行用床面位置を横切ることなく集合可能な位置毎
   にパイプシャフトを設けると共に排水竪管を挿通し、前
   記排水枝管をそれぞれ前記排水竪管と接続した後、前記
   パイプシャフトに壁下地材を取付けて該パイプシャフト
   に間仕切り壁を兼用させることを特徴とした集合住宅の
   配管方法。
2. 【請求項２】 請求項１記載のパイプシャフトに垂直に
   配置される胴縁であって、その面の横幅が排水管継手の
   外径より適宜幅広く形成されると共に貫通穴が配置さ
   れ、かつ前記排水枝管の挿通位置である下部配置の貫通
   穴が縦長に設けられたウェブと； 前記ウェブの両端から該ウェブにそれぞれ直角に延設さ
   れたフランジと；を有することを特徴とする胴縁。
3. 【請求項３】 請求項２記載の胴縁を複数列立設し設置
   のためのスペースと略同じ長大さの間隔保持板でフラン
   ジ同士を固定して箱状に形成され、かつ間隔保持板の上
   から壁下地材を取付けられて間仕切り壁兼用に形成され
   たことを特徴とするパイプシャフト。
4. 【請求項４】 排水竪管を円周方向に跨いで該排水縦管
   の外周に配置するように略Ｕ字状に形成した固定用締付
   け材と、該固定用締め付け材両側をボルトで固定する取
   付け面を有する受けプレートと、該受けプレートを横方
   向に摺動自在に保持するガイドレールと、を箱内の奥面
   側に設けた請求項３記載のパイプシャフト。