JP3534135B2 - 間仕切り壁内に配管する装置および方法 - Google Patents

間仕切り壁内に配管する装置および方法

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JP3534135B2 JP27772695A JP27772695A JP3534135B2 JP 3534135 B2 JP3534135 B2 JP 3534135B2 JP 27772695 A JP27772695 A JP 27772695A JP 27772695 A JP27772695 A JP 27772695A JP 3534135 B2 JP3534135 B2 JP 3534135B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既築の集合住宅の
居室内に後付けで居室内の床暖房などを行うために間仕
切り壁内に配管する装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】既築の集合住宅で居室に床暖房を新たに
行うため、壁・床の張替えなど大規模リフォームを行わ
ない場合、屋内に露出して配管することになるが、廊下
や便所内であればまだしも、居室内に露出して配管する
ことは見栄えが悪い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、集合
住宅において後付けで、間仕切り壁内に簡単に配管する
装置および方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、U字状に形成
され、開口端外向きに鍔と、両側面の対向する位置に開
口端側に底部のあるU字状の切込みとを有し、間仕切り
壁の壁板支持桟の間隔よりも短い長さの本体と、U字状
に形成され、本体に嵌合する幅と長さとを有し、本体に
開口端側を挿入したとき、前記切込みに囲まれた部分に
当接する位置に、開口端外向きに突起が設けられる蓋体
と、弾性材料から成り、管路と蓋体との間に設けられる
管固定部材とを含み、前記切込みに囲まれた部分は、突
起によって外側へ押出されて前記間仕切り壁の裏面に当
接することを特徴とする間仕切り壁内に配管する装置で
ある。また本発明は、間仕切り壁内に配管されるべき管
路の両端近傍であって、壁板支持桟のない位置の間仕切
り壁の壁板に、幅が本体の幅に等しく長さが本体の長さ
に等しい長方形の孔を穿設し、本体を前記孔に嵌め込
み、鍔を壁板に当接させ、本体内に前記管路を引込み、
弾性材料から成る管固定部材で管を固定し、蓋体を本体
に嵌合させることによって、前記切込みに囲まれた部分
を外側へ押出して前記間仕切り壁の裏面に当接させるこ
とを特徴とする間仕切り壁内に配管する方法である。本
発明に従えば、間仕切り壁の壁板支持桟のない位置の壁
板に本体を嵌め込む長方形の孔を穿設し、ここに管を引
込み、また管固定部材で固定し蓋体を嵌める。本体の両
側面にはU字状の切込みがあり、また蓋体には、開口端
外向きに前記切込みのある位置に突起があるので、蓋体
の突起が本体の切込みに入り込んで、本体が蓋体ととも
に固定される。本体のU字状の切込みは、蓋体の突起が
入ることによって外側に広がり、壁板の内面に当接し本
体を固定する。これによって、接着剤や木ねじなどを使
用せずに本体を壁板に、また蓋体を本体に固定できる。
本装置を間仕切り壁に設置するときは、配管されるべき
管の両端、ただし支持桟のない位置に設ける。これによ
って、管が間仕切り壁内で動くことがない。
【0005】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施の形態の
装置を用いて居室6の床暖房設備7に接続する温水管2
0を間仕切り壁9内に配管する状態を示す断面図であ
る。集合住宅の各戸には、建設当初、通路1の一部に設
けられた熱源機器2から洗面場3および風呂4に給湯が
行われている。
【0006】これに破線で示すような管路である温水管
20を追加して、居室6の床に新たに設けられた床暖房
設備7と熱源機器2とを接続する。床暖房設備7への温
水管20は往復2管となるため給湯配管とは別配管であ
り、熱源機器2も風呂給湯暖房器に取替える必要があ
る。新設の温水管20は、洗面場3、風呂4および便所
5の天井裏8を通って、居室6と便所5との間仕切り壁
9の中を通り床暖房設備7に接続される。集合住宅で
は、各階の床11はスラブ床であり、通路1側とベラン
ダ10側との境界壁12は、構造壁であるので加工する
ことはできないが、内部の間仕切り壁9は加工すること
ができる。
【0007】図2は間仕切り壁9を居室6側から見た正
面図であり、図3は間仕切り壁9に本装置を取付けた状
態の断面図である。間仕切り壁9は2枚の壁板21から
構成され、各壁板21は外から見えない支持桟22によ
って支持されている。床暖房設備7に接続される温水管
20は、天井裏8から間仕切り壁9内に入り、間仕切り
壁9内を上から下にほぼ垂直に配管されるのが一般的で
あるので、居室6側の壁板21の天井に近い位置と、床
に近い位置であって、支持桟22がない位置に、本装置
取付用の長方形の孔23a,23b(総称するときは2
3)が穿孔される。この孔23に、本装置の本体26を
嵌め込む。
【0008】図4は、本体26の斜視図である。本体2
6は、金属板をU字状に加工したもので、開口端には外
向きに鍔27がある。また側面28には、お互いに対向
する位置に、鍔27側に底辺を有するU字状の切目29
がある。壁板21に穿孔された孔は、本体26の幅に等
しい幅と、本体26の長さに等しい長さとを有するよう
に設けられるので、本体26は孔に容易に嵌め込むこと
ができる。
【0009】天井裏8に配管された温水管20は、天井
に近い位置の孔23aに嵌め込まれた本体26a内に引
込まれ、床に近い位置の孔23bに嵌め込まれた本体2
6bに押込まれ、本体26bを通って床暖房設備7に接
続される。温水管20は、本体26a,26b間で支持
桟22を避けるため、本体26の底面30側に配管され
ることが好ましい。配管された後、温水管20は、スポ
ンジ、ゴムなどの弾性材料で構成される管固定部材31
で固定され、蓋体33を前面から本体26内に嵌合させ
る。
【0010】図5は、蓋体33の斜視図である。蓋体3
3は、本体26内に嵌まり込む幅と長さとを有し、U字
状に形成される。開口端には、蓋体33が本体26に嵌
まり込んだとき、本体の切込み29に囲まれた部分に当
接する位置に突起34が設けられる。これによって、図
3に示すように蓋体33が本体26に嵌合されると、突
起34が切込み29に囲まれた部分を外側に押出し、U
字状に形成される切込みに囲まれた部分が、壁板21の
裏側に当接し、本体26を壁板21に固定する。
【0011】本実施の形態では、管路は床暖房に接続さ
れる往復2管のものであるが、給湯管1管であってもよ
く、またガス管、水道管であってもよい。
【0012】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、本体を壁
板に嵌め込み、この中に管路を引込み、管路を固定して
蓋体を嵌め込むという簡単な操作で、本体に蓋体を固定
すると同時に本体が壁板に固定され、管路を仕切り壁内
に固定できる。また、本装置は、本体と管固定部材と蓋
体とから成る簡単な構成で部品点数も少ない。これによ
って、集合住宅に後付けで簡単に各種の配管を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の装置を用いて後付けで
配管する状態を示す断面図である。
【図2】間仕切り壁9の正面図である。
【図3】間仕切り壁9に本装置を取付けた状態の断面図
である。
【図4】本体26の斜視図である。
【図5】蓋体33の斜視図である。
【符号の説明】
6 居室 7 床暖房設備 9 間仕切り壁 20 温水管 21 壁板 22 支持桟 23 孔 26 本体 27 鍔 28 側面 29 切込み 30 底 31 管固定部材 33 蓋体 34 突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 17/00 - 17/08 E04B 2/74 541

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 U字状に形成され、開口端外向きに鍔
    と、両側面の対向する位置に開口端側に底部のあるU字
    状の切込みとを有し、間仕切り壁の壁板支持桟の間隔よ
    りも短い長さの本体と、 U字状に形成され、本体に嵌合する幅と長さとを有し、
    本体に開口端側を挿入したとき、前記切込みに囲まれた
    部分に当接する位置に、開口端外向きに突起が設けられ
    る蓋体と、 弾性材料から成り、管路と蓋体との間に設けられる管固
    定部材とを含み、 前記切込みに囲まれた部分は、突起によって外側へ押出
    されて前記間仕切り壁の裏面に当接することを特徴とす
    る間仕切り壁内に配管する装置。
  2. 【請求項2】 間仕切り壁内に配管されるべき管路の両
    端近傍であって、壁板支持桟のない位置の間仕切り壁の
    壁板に、幅が本体の幅に等しく長さが本体の長さに等し
    い長方形の孔を穿設し、本体を前記孔に嵌め込み、鍔を
    壁板に当接させ、本体内に前記管路を引込み、弾性材料
    から成る管固定部材で管を固定し、蓋体を本体に嵌合さ
    せることによって、前記切込みに囲まれた部分を外側へ
    押出して前記間仕切り壁の裏面に当接させることを特徴
    とする間仕切り壁内に配管する方法。
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