JP3052000B2 - 建築物の床下配管構造 - Google Patents

建築物の床下配管構造

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JP3052000B2
JP3052000B2 JP2409513A JP40951390A JP3052000B2 JP 3052000 B2 JP3052000 B2 JP 3052000B2 JP 2409513 A JP2409513 A JP 2409513A JP 40951390 A JP40951390 A JP 40951390A JP 3052000 B2 JP3052000 B2 JP 3052000B2
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郁夫 飯田
廣司 沖田
正文 松本
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株式会社飯田建築設計事務所
株式会社システム研創
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物を上下の階層に
仕切る水平躯体の上面に逆梁を突設し、この逆梁間に架
設した大引の上面に床材を支持することにより前記床材
と水平躯体間に床下空間を形成した建築物において、そ
の床下空間を有効に利用した配管構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マンション等の集合住宅は、その
建物を各階層に仕切るコンクリートスラブより成る水平
躯体の下面に大梁および小梁を一体に形成することによ
り補強がなされており、これら大梁および小梁を隠すよ
うにコンクリートスラブの下面から吊りボルトを介して
天井材を支持している。また、前記大梁や小梁が露出し
ないコンクリートスラブの上面には、複数の大引が多数
の束を介して平行に支持され、その大引の上部に直交す
るように架設した複数の根太の上面に床材が張られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来の床
構造を採用すると、コンクリートスラブと天井面との間
に有効に利用されないデッドスペースが形成される一
方、床材とコンクリートスラブ間に物品の収納に利用す
るための空間が確保できないとういう問題がある。そこ
で、建物を上下の階層に仕切るコンクリートスラブの上
面に逆梁を突設し、この逆梁に床材を支持することによ
り前記コンクリートスラブと床材間に床下空間を形成し
得る、所謂逆梁構造を採用することが考えられる。
【0004】このように集合住宅に逆梁構造を採用すれ
ば大容積の床下空間を確保できるので、その床下空間を
利用して給水用あるいは給湯用の配管を配設することが
可能となる。
【0005】本発明は、集合住宅等の建築物の床下空間
を有効に利用した合理的な床下配管構造を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、建築物を上下の階層に仕切る水平躯体の
上面に逆梁を突設し、この逆梁間に架設した大引の上面
に床材を支持することにより前記床材と水平躯体間に床
下空間を形成した建築物において、前記床下空間にヘッ
ダーを配設し、このヘッダーと水栓とを可撓管で接続
ると共に、その可撓管を前記大引の側面に沿って支持し
ことを徴とする
【0007】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0008】図1に示すように、この集合住宅は水平躯
体としての複数のコンクリートスラブ1を柱2および外
壁3で接続することにより上下に仕切られた複数の階層
からなり、各階層には仕切壁4によって複数の室が区画
される。各コンクリートスラブ1の上面には室の周囲を
囲むように大梁6が一体に形成され、これら大梁6の内
側には該大梁6よりも高さおよび幅が小さい小梁7が一
体に形成される。そして、前記大梁6および小梁7の上
面には鋼材より成る大引8と木材より成る根太9が格子
状に支持され、その上部に床材10が敷設される。前記
コンクリートスラブ1と床材10との間には、大梁6お
よび小梁7の成に対応する高さの床下空間11が形成さ
れ、この床下空間11を利用してヘッダーボックス12
および温水器13が配設される。
【0009】すなわち、図2を併せて参照すると明らか
なように、便器14、浴槽15、洗面台16等が設けら
れる水回り近傍の床下空間11には、矩形状の枠体より
成るヘッダーボックス12が設けられる。ヘッダボック
ス12には給水用ヘッダー17と給湯用ヘッダー18が
平行するように収納され、二股に分岐した主給水管19
の一端は給水用ヘッダー17に直接接続されるととも
に、その主給水管19の他端はヘッダーボックス12に
隣接して設けられた温水器13に接続され、該温水器1
3から延びる主給湯管20が前記給湯用ヘッダー18に
接続される。
【0010】給水用ヘッダー17の4個の継手21に接
続された4本の給水管P1 〜P4 はヘッダーボックス1
2から外部に延出し、第1の給水管P1 は便器14のタ
ンク141 に、第2の給水管P2 は浴槽15の水栓15
1 に、第3の給水管P3 は洗面台16の水栓161 に、
第4の給水管P4 はキッチンの流し台の水栓(図示せ
ず)にそれぞれ接続される。一方、給湯用ヘッダー18
の3個の継手22に接続された3本の給湯管P5 〜P7
のうち、第1の給湯管P5 は浴槽15の水栓151 に、
第2の給湯管P6 は洗面台16の水栓161 に、第3の
給湯管P7 はキッチンの流し台の水栓(図示せず)に接
続される。そして、床材10の一部には開閉自在なメン
テナンス口101 が設けられ、このメンテナンス口10
1 から作業員が床下空間11内に入ることにより、前記
温水器13、両ヘッダー17,18、給水管P1
4 、給湯管P5 〜P7 等のメンテナンスや更新が容易
に行なえるように考慮されている。
【0011】前記給水管P1 〜P4 および給湯管P5
7 は金属で補強された合成樹脂製の可撓管Pから構成
される。すなわち、図4に示すように、可撓管Pは架橋
ポリエチレンより成る内層23の外側にアルミニューム
合金より成る中間層24を積層し、更にその外側に架橋
ポリエチレンより成る外層25を積層した三重構造を持
つもので、所望の配管経路に沿って任意の形状に屈曲さ
せることができる。かかる可撓管Pを用いることによ
り、その一端部をヘッダー17,18に接続し、他端部
を水栓151 ,161 等に接続するだけで配管施工を完
了させることが可能となり、しかも配管途中からの漏水
を防止することができる。また、前記可撓管Pは電気化
学的腐食や水質による腐食に対して優れた耐久性を有す
るばかりか、高温・高圧に対する耐久性を備え、しかも
熱伝導率が小さいことから保温性にも優れるといった特
徴を備えている。
【0012】図3は、一例として給水用ヘッダー17お
よび給湯用ヘッダー18と洗面台16の水栓161 を接
続する給水管P3 および給湯管P6 の配管状態を示すも
ので、これら給水管P3 および給湯管P6 は前記大引8
の両側面に沿って合成樹脂製のパイプホルダ26により
支持される。すなわち、大引8の両側面には取付ブラケ
ット27の大引支持部271 がボルト28で固定され、
その取付ブラケット27の根太支持部272 には前記根
太9が嵌合してボルト29で固定される。そして、図4
を併せて参照すると明らかなように、大引8に沿って給
水管P3 および給湯管P6 を支持するためのパイプホル
ダ26は、基板261 の表面側および裏面側にそれぞれ
円弧状の保持片262 と錨状の固定爪263 を一体に形
成したもので、その固定爪263 を大引8の側面に開設
した取付孔81 に挿入して固定するとともに、その保持
片312 間に給水管P3 あるいは給湯管P6 を嵌合させ
て保持するように構成される。このとき、大引8に直交
するように支持された根太9との干渉を避けるべく、前
記給水管P3 あるいは給湯管P3 は根太9の下面よりも
低い位置に配設される。
【0013】尚、便器14のタンク141 、浴槽15の
水栓151 、およびキッチンの流し台の水栓に接続され
る給水管P1 ,P2 ,P4 と給湯管P5 ,P7 も、前記
パイプホルダ26により前述と同じ方法で各々大引8の
側面に沿って支持される。
【0014】而して、コンクリートスラブ1と床材10
との間に形成される床下空間11にヘッダーボックス1
2や温水器13を収納しているので、居住空間を狭める
ことなく建築物のデッドスペースを有効利用することが
できる。しかも、前記ヘッダーボックス12から延びる
給水管P1 〜P4 と給湯管P5 〜P7 が大引8の側面に
沿って支持されるので、それらの給水管P1 〜P4 と給
湯管P5 〜P7 の取り回しがコンパクト且つ容易に行わ
れ、床下空間11の一層の有効利用が可能となる。
【0015】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載した本発明を逸脱することなく種々の小設計
変更を行うことが可能である。
【0016】例えば、本発明は集合住宅に限らず、オフ
ィスビルやホテル等の他の建築物に対しても適用可能で
ある。
【0017】
【発明の効果】以上のように、本発明よれば、水平躯
体の上面に突設した逆梁に大引を介して床材を支持し、
その床材と前記水平躯体間に形成される床下空間にヘッ
ダーを配設しているので、そのヘッダーを設けることに
より居住用空間が狭められる不都合がない。しかも、前
記ヘッダーと水栓とを可撓管で接続しているので、配管
の取回しのコンパクト化と施工の容易化が達成されるだ
けでなく、配管の途中からの漏水の虞れがなくなり、前
記床下空間の一層の有効利用が可能となる。
【0018】また前記大引の側面に沿って前記可撓管を
支持しているので、床下空間が一層広く使用できるだけ
でなく、床下空間における可撓管の取り回しが更に容易
なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】集合住宅の縦断面図
【図2】図1の要部拡大斜視図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】パイプホルダの拡大斜視図
【符号の説明】
1 コンクリートスラブ(水平躯体) 6 大梁(逆梁) 7 小梁(逆梁) 8 大引 10 床材 11 床下空間 151 水栓 161 水栓 17 給水用ヘッダー(ヘッダー) 18 給湯用ヘッダー(ヘッダー) P 可撓管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 正文 大分県大分市明野東2丁目1番1の12 (56)参考文献 特開 昭62−113982(JP,A) 実開 昭62−93619(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 1/00 E03B 7/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物を上下の階層に仕切る水平躯体
    (1)の上面に逆梁(6,7)を突設し、この逆梁
    (6,7)間に架設した大引(8)の上面に床材(1
    0)を支持することにより前記床材(10)と水平躯体
    (1)間に床下空間(11)を形成した建築物におい
    て、 前記床下空間(11)にヘッダー(17,18)を配設
    し、このヘッダー(17,18)と水栓(151 ,16
    1 )とを可撓管(P)で接続すると共に、その可撓管
    (P)を前記大引(8)の側面に沿って支持したことを
    特徴とする建築物の床下配管構造。
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KR102506349B1 (ko) * 2020-10-05 2023-03-06 주식회사 정이노베이션 지하수 관정의 센서 가이드

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