JP3464770B2 - 建物における配管装置 - Google Patents
建物における配管装置Info
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- JP3464770B2 JP3464770B2 JP21988999A JP21988999A JP3464770B2 JP 3464770 B2 JP3464770 B2 JP 3464770B2 JP 21988999 A JP21988999 A JP 21988999A JP 21988999 A JP21988999 A JP 21988999A JP 3464770 B2 JP3464770 B2 JP 3464770B2
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は，スラブ上に逆梁を
突設した，所謂逆梁構造の躯体を備えた，建物における
配管装置に関するものである。
突設した，所謂逆梁構造の躯体を備えた，建物における
配管装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図８（ａ）および同図のｂ−ｂ線に沿う
断面図である，図８（ｂ）には，従来の集合住宅の水回
りの設備の配管装置が示されている。
断面図である，図８（ｂ）には，従来の集合住宅の水回
りの設備の配管装置が示されている。
【０００３】ところで，かかる従来の集合住宅では，ス
ラブに下向きに正梁を一体に突設してなる，所謂正梁構
造の躯体が採用されており，該正梁により画成される居
住部分に，給，排水管の接続される水回り設備を配備す
る場合には，スラブ下の適所に，その水回り設備に必要
な給，排水配管を，その幹線，支線に関係なく集中的に
纏めて配備し，しかもそれらの配管は躯体に直接埋め込
み状態で，取り付けるようにしている。
ラブに下向きに正梁を一体に突設してなる，所謂正梁構
造の躯体が採用されており，該正梁により画成される居
住部分に，給，排水管の接続される水回り設備を配備す
る場合には，スラブ下の適所に，その水回り設備に必要
な給，排水配管を，その幹線，支線に関係なく集中的に
纏めて配備し，しかもそれらの配管は躯体に直接埋め込
み状態で，取り付けるようにしている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで前記従来の建
物における配管装置では， ．一居住部分に対して，配管を伴う水回り設備等を取
り付けるための設備エリアが，設計段階で予め所定個所
に固定的に決められてしまい，しかもその水回り設備は
建物の上下方向に縦列して配備しなければならず，その
取付自由度がない。
物における配管装置では， ．一居住部分に対して，配管を伴う水回り設備等を取
り付けるための設備エリアが，設計段階で予め所定個所
に固定的に決められてしまい，しかもその水回り設備は
建物の上下方向に縦列して配備しなければならず，その
取付自由度がない。
【０００５】．配管を伴う水回り設備等の老朽化によ
る，その取替えが極めて厄介である（一般に水回り設備
等は，建物の躯体に対して寿命が短い）。
る，その取替えが極めて厄介である（一般に水回り設備
等は，建物の躯体に対して寿命が短い）。
【０００６】．配管より発生する振動，騒音が躯体を
介して階下等の他の居住部分に伝達されて，騒音の原因
になる。
介して階下等の他の居住部分に伝達されて，騒音の原因
になる。
【０００７】．配管の勾配を大きくとることができな
い。
い。
【０００８】という問題がある。
【０００９】本発明は，かかる実状に鑑みてなされたも
ので，逆梁構造の躯体を利用して前記問題をすべて解決
した，新規な建物における配管装置を提供することを目
的とするものである。
ので，逆梁構造の躯体を利用して前記問題をすべて解決
した，新規な建物における配管装置を提供することを目
的とするものである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に，請求項１に記載の発明は，スラブに逆梁を上向きに
突設してなる，逆梁構造の躯体を有する建物において，
前記スラブ上には，一居住部分を区画する四角状の区画
逆梁と，この区画逆梁で囲まれる一居住部分の床下収納
空間の中央部を縦走して該空間内を二分する幹線逆梁と
を設け，それら区画逆梁及び幹線逆梁の上には，大引と
該大引上に載設した根太と該根太上に載設したフローリ
ングとより構成される床構造体を架設し，前記床下収納
空間において前記幹線逆梁の一側方には，その幹線逆梁
に沿って設備幹線エリアを配設し，この設備幹線エリア
には，前記床構造体の大引にゴムパッキンを介して宙吊
り状態で懸吊される給水および排水系等の配管幹線を配
設し，この配管幹線に，前記床下収納空間の適所に設け
た水回り設備等の設備に配設される給水および排水系等
の配管支線を着脱自在に接続し，前記配管幹線のうち排
水系の配管幹線には，その上流側から下流側に向かって
下り勾配がつけられていることを特徴としており，かか
る特徴によれば，配管支線の接続される水回り設備等の
設備の，床下収納空間への配置を自由に選ぶことがで
き，その上，該設備の交換を簡単，容易に行なうことが
できる。また，配管に発生する振動，騒音の，他の居住
部分への伝播が可及的に低減され，さらに配管の勾配を
大きくとることができる。
に，請求項１に記載の発明は，スラブに逆梁を上向きに
突設してなる，逆梁構造の躯体を有する建物において，
前記スラブ上には，一居住部分を区画する四角状の区画
逆梁と，この区画逆梁で囲まれる一居住部分の床下収納
空間の中央部を縦走して該空間内を二分する幹線逆梁と
を設け，それら区画逆梁及び幹線逆梁の上には，大引と
該大引上に載設した根太と該根太上に載設したフローリ
ングとより構成される床構造体を架設し，前記床下収納
空間において前記幹線逆梁の一側方には，その幹線逆梁
に沿って設備幹線エリアを配設し，この設備幹線エリア
には，前記床構造体の大引にゴムパッキンを介して宙吊
り状態で懸吊される給水および排水系等の配管幹線を配
設し，この配管幹線に，前記床下収納空間の適所に設け
た水回り設備等の設備に配設される給水および排水系等
の配管支線を着脱自在に接続し，前記配管幹線のうち排
水系の配管幹線には，その上流側から下流側に向かって
下り勾配がつけられていることを特徴としており，かか
る特徴によれば，配管支線の接続される水回り設備等の
設備の，床下収納空間への配置を自由に選ぶことがで
き，その上，該設備の交換を簡単，容易に行なうことが
できる。また，配管に発生する振動，騒音の，他の居住
部分への伝播が可及的に低減され，さらに配管の勾配を
大きくとることができる。
【００１１】また，前記目的を達成するために，請求項
２記載の発明によれば，請求項１記載の建物における配
管装置において，前記幹線逆梁の途中には，これと直交
する補強逆梁を設けたことを特徴としており，かかる特
徴によれば，前記効果に加えて幹線逆梁が補強される。
２記載の発明によれば，請求項１記載の建物における配
管装置において，前記幹線逆梁の途中には，これと直交
する補強逆梁を設けたことを特徴としており，かかる特
徴によれば，前記効果に加えて幹線逆梁が補強される。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下，本発明の実施の形態を，添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【００１３】図１〜６は，本発明の第１実施例を示すも
ので，図１は，本発明配管装置を備えた建物の一部の横
断平面図，図２は，図１の２−２線に沿う縦断面図，図
３は，図１の３線矢視囲い部分の拡大図，図４は，図３
の４−４線拡大断面図，図５は，図４の５−５線に沿う
断面図，図６は，大引と平行する配管の支持状態を示す
図である。
ので，図１は，本発明配管装置を備えた建物の一部の横
断平面図，図２は，図１の２−２線に沿う縦断面図，図
３は，図１の３線矢視囲い部分の拡大図，図４は，図３
の４−４線拡大断面図，図５は，図４の５−５線に沿う
断面図，図６は，大引と平行する配管の支持状態を示す
図である。
【００１４】この実施例は，集合住宅に本発明を実施し
た場合であり，集合住宅の骨格を構成する，逆梁構造の
コンクリート躯体Ｆは，水平方向に延びて建物を上下複
数の階層に区画する水平躯体部分Ｆｈと，鉛直方向に延
びて上下の水平躯体部分Ｆｈ間を相互に連結する鉛直躯
体部分Ｆｖとを備える。
た場合であり，集合住宅の骨格を構成する，逆梁構造の
コンクリート躯体Ｆは，水平方向に延びて建物を上下複
数の階層に区画する水平躯体部分Ｆｈと，鉛直方向に延
びて上下の水平躯体部分Ｆｈ間を相互に連結する鉛直躯
体部分Ｆｖとを備える。
【００１５】水平躯体部分Ｆｈは，コンクリートスラブ
Ｓの上面に複数の逆梁が縦横に上向きに一体に突設し
た，逆梁構造に構成されている。一戸の居住部分の外周
を囲む区画逆梁１は，四隅の柱Ｐを連結して四角状に形
成されていて，間隔をあけて互いに平行に延びる前，後
逆梁１ａ，１ｂと，同じく間隔をあけて互いに平行に延
びる左，右逆梁１ｃ，１ｄとよりなる。また，前記区画
逆梁１により囲まれる四角状部分は，一戸の居住部分の
床下収納空間ＬＳを画成しており，この床下収納空間Ｌ
Ｓを二分するように，床スラブＳには，その中央部を縦
走して，前後両端が前記前，後逆梁１ａ，１ｂに連結さ
れる幹線逆梁２が形成され，さらに，この幹線逆梁２の
中間部に，これとクロスして補強逆梁３が形成されてい
る。
Ｓの上面に複数の逆梁が縦横に上向きに一体に突設し
た，逆梁構造に構成されている。一戸の居住部分の外周
を囲む区画逆梁１は，四隅の柱Ｐを連結して四角状に形
成されていて，間隔をあけて互いに平行に延びる前，後
逆梁１ａ，１ｂと，同じく間隔をあけて互いに平行に延
びる左，右逆梁１ｃ，１ｄとよりなる。また，前記区画
逆梁１により囲まれる四角状部分は，一戸の居住部分の
床下収納空間ＬＳを画成しており，この床下収納空間Ｌ
Ｓを二分するように，床スラブＳには，その中央部を縦
走して，前後両端が前記前，後逆梁１ａ，１ｂに連結さ
れる幹線逆梁２が形成され，さらに，この幹線逆梁２の
中間部に，これとクロスして補強逆梁３が形成されてい
る。
【００１６】前記左逆梁１ｃと幹線逆梁２の間および右
逆梁１ｄと幹線逆梁２の間には，それらに跨がって複数
本の大引４が互いに平行に架設され，また，それらの大
引４上には，それらと直交して複数の根太５が互いに平
行に載設され，さらに，それらの根太５上には，フロー
リング６が敷設されており，前記大引４，根太５および
フローリング６により，床構造体７が構成される。そし
てこの床構造体７の上方に住空間となる床上空間ＵＳが
形成され，また，その下方に前記床下収納空間ＬＳが形
成される。
逆梁１ｄと幹線逆梁２の間には，それらに跨がって複数
本の大引４が互いに平行に架設され，また，それらの大
引４上には，それらと直交して複数の根太５が互いに平
行に載設され，さらに，それらの根太５上には，フロー
リング６が敷設されており，前記大引４，根太５および
フローリング６により，床構造体７が構成される。そし
てこの床構造体７の上方に住空間となる床上空間ＵＳが
形成され，また，その下方に前記床下収納空間ＬＳが形
成される。
【００１７】前記床下収納空間ＬＳにおいて，前記幹線
逆梁２の一側方には，そこに沿い，その全長にわたって
帯状の設備幹線エリアＭＡが配設されている。この設備
幹線エリアＭＡ内には，給水系の配管幹線８Ｍ（図に白
線で示す）および排水系の配管幹線９Ｍ（図に黒線で示
す）が，前記幹線逆梁２と略平行に露出状態で配列され
ており，これらの配管幹線８Ｍ，９Ｍは，補強逆梁３を
貫通している。給水系の配管幹線８Ｍの外端は，躯体Ｆ
を縦通して水道等の給水源に連なる給水路２８に連通さ
れ，また，排水系の配管幹線９Ｍの外端は，躯体Ｆを縦
通して下水道に連なる排水路２９に連通されている。
逆梁２の一側方には，そこに沿い，その全長にわたって
帯状の設備幹線エリアＭＡが配設されている。この設備
幹線エリアＭＡ内には，給水系の配管幹線８Ｍ（図に白
線で示す）および排水系の配管幹線９Ｍ（図に黒線で示
す）が，前記幹線逆梁２と略平行に露出状態で配列され
ており，これらの配管幹線８Ｍ，９Ｍは，補強逆梁３を
貫通している。給水系の配管幹線８Ｍの外端は，躯体Ｆ
を縦通して水道等の給水源に連なる給水路２８に連通さ
れ，また，排水系の配管幹線９Ｍの外端は，躯体Ｆを縦
通して下水道に連なる排水路２９に連通されている。
【００１８】前記給水および排水系の配管幹線８Ｍ，９
Ｍは，スラブＳとは接触させることなく，床構造体７を
構成する大引４により，前記設備幹線エリアＭＡ内に宙
吊り状態で支持されている。給水系の配管幹線８Ｍと排
水系の配管幹線９Ｍの支持構造は同じであるので，以下
に，図４〜６を参照してその給水系の配管幹線８Ｍの支
持構造について説明すると，給水系の配管幹線８Ｍは，
複数の大引４により懸吊支持されており，ビーム材によ
り構成される各大引４には，支持杆１２がゴムパッキン
１３を介してそれぞれ懸吊支持されている。この支持杆
１２は，その下端にフック状の支持部１２1 が形成され
ると共にその途中にターンバックル１４が接続され，そ
の長さ調節が可能である。複数の大引４に，それらと直
交して一列に配列される複数の支持杆１２の支持部１２
1 には，前記給水管系の配管幹線８Ｍがゴムパッキン１
６を介して取脱可能に支持される。以上のように，給水
管系の配管幹線８Ｍは，大引４により宙吊り状態で支持
されることにより，この配管幹線８Ｍ自体の振動やそこ
を流れる水等から発生する騒音は，躯体Ｆに直接伝わる
ことがない。
Ｍは，スラブＳとは接触させることなく，床構造体７を
構成する大引４により，前記設備幹線エリアＭＡ内に宙
吊り状態で支持されている。給水系の配管幹線８Ｍと排
水系の配管幹線９Ｍの支持構造は同じであるので，以下
に，図４〜６を参照してその給水系の配管幹線８Ｍの支
持構造について説明すると，給水系の配管幹線８Ｍは，
複数の大引４により懸吊支持されており，ビーム材によ
り構成される各大引４には，支持杆１２がゴムパッキン
１３を介してそれぞれ懸吊支持されている。この支持杆
１２は，その下端にフック状の支持部１２1 が形成され
ると共にその途中にターンバックル１４が接続され，そ
の長さ調節が可能である。複数の大引４に，それらと直
交して一列に配列される複数の支持杆１２の支持部１２
1 には，前記給水管系の配管幹線８Ｍがゴムパッキン１
６を介して取脱可能に支持される。以上のように，給水
管系の配管幹線８Ｍは，大引４により宙吊り状態で支持
されることにより，この配管幹線８Ｍ自体の振動やそこ
を流れる水等から発生する騒音は，躯体Ｆに直接伝わる
ことがない。
【００１９】また，複数の大引４に，その配列方向と平
行に給水および排水系の配管幹線８Ｍ，９Ｍを支持する
場合には，図６に示すように，隣り合う２本の大引４間
に，複数のクロス大引４1 を連結金具１５を以て連結
し，それらのクロス大引４1 に，複数の前記支持杆１２
を懸吊支持して，それらの支持杆１２に，給水および排
水系の配管幹線８Ｍ，９Ｍを取脱可能に支持する。
行に給水および排水系の配管幹線８Ｍ，９Ｍを支持する
場合には，図６に示すように，隣り合う２本の大引４間
に，複数のクロス大引４1 を連結金具１５を以て連結
し，それらのクロス大引４1 に，複数の前記支持杆１２
を懸吊支持して，それらの支持杆１２に，給水および排
水系の配管幹線８Ｍ，９Ｍを取脱可能に支持する。
【００２０】なお，排水系の配管幹線９Ｍは，図２に示
すように，上流側から下流側（出口）に向かって下り勾
配がつけられている。この場合，逆梁により囲まれる床
下収納空間ＬＳは，約６０ｃｍの深さを確保することが
できるので，その下り勾配を大きく確保することがで
き，これにより前記従来の正梁構造の建物に比べて，排
水能率が大幅に高められる。
すように，上流側から下流側（出口）に向かって下り勾
配がつけられている。この場合，逆梁により囲まれる床
下収納空間ＬＳは，約６０ｃｍの深さを確保することが
できるので，その下り勾配を大きく確保することがで
き，これにより前記従来の正梁構造の建物に比べて，排
水能率が大幅に高められる。
【００２１】前記設備幹線エリアＭＡにおいて，大引４
には，電線などの配線系の幹線も支持される。
には，電線などの配線系の幹線も支持される。
【００２２】床下収納空間ＬＳには，所望の位置を選ん
で設備エリアが設定され，この設備エリアには，適宜の
配管を備えた設備，この実施例では，水回り設備ＷＥが
設けられる。この水回り設備ＷＥには，通常のように，
浴室１７，洗面脱衣室１８，便所１９，厨房室２０など
の室が纏めて配置され，これらの室に，バスタブ，洗濯
機，便器，厨房機器などの水回り機器が設けられ，これ
らの室，機器に接続される給水および排水系の配管支線
８Ｂ，９Ｂは，前記給水および排水系の配管幹線８Ｍ，
９Ｍに，ジョイント２４を介して着脱可能に連結され
る。すなわち設備幹線エリアＭＡに配備される，給水お
よび排水系の配管幹線８Ｍ，９Ｍから分岐される複数の
分岐管８′Ｍ，９′Ｍは，前記幹線逆梁２を貫通して水
回り設備ＷＥに向けて延長されて，ジョイント２４を介
して給水および排水系の配管支線８Ｂ，９Ｂにそれぞれ
接続される。
で設備エリアが設定され，この設備エリアには，適宜の
配管を備えた設備，この実施例では，水回り設備ＷＥが
設けられる。この水回り設備ＷＥには，通常のように，
浴室１７，洗面脱衣室１８，便所１９，厨房室２０など
の室が纏めて配置され，これらの室に，バスタブ，洗濯
機，便器，厨房機器などの水回り機器が設けられ，これ
らの室，機器に接続される給水および排水系の配管支線
８Ｂ，９Ｂは，前記給水および排水系の配管幹線８Ｍ，
９Ｍに，ジョイント２４を介して着脱可能に連結され
る。すなわち設備幹線エリアＭＡに配備される，給水お
よび排水系の配管幹線８Ｍ，９Ｍから分岐される複数の
分岐管８′Ｍ，９′Ｍは，前記幹線逆梁２を貫通して水
回り設備ＷＥに向けて延長されて，ジョイント２４を介
して給水および排水系の配管支線８Ｂ，９Ｂにそれぞれ
接続される。
【００２３】而して，図１，２に鎖線で示すように，設
備エリアを別の位置に設定して，そこに水回り設備ＷＥ
を設置し，その給水および排水系の配管支線８Ｂ，９Ｂ
を，前述したのと同じ要領にて給水および排水系の配管
幹線８Ｍ，９Ｍに着脱自在に接続することができる。こ
のように水回り設備ＷＥは，一居住部分の所望位置に配
備することができる。
備エリアを別の位置に設定して，そこに水回り設備ＷＥ
を設置し，その給水および排水系の配管支線８Ｂ，９Ｂ
を，前述したのと同じ要領にて給水および排水系の配管
幹線８Ｍ，９Ｍに着脱自在に接続することができる。こ
のように水回り設備ＷＥは，一居住部分の所望位置に配
備することができる。
【００２４】なお，給水および排水系の配管支線８Ｂ，
９Ｂも，給水および排水系の配管幹線８Ｍ，９Ｍと同じ
ように，支持杆１２を以て大引４に宙吊り状態で支持す
ることが可能であり，給水および排水系の配管支線８
Ｂ，９Ｂから生じる振動や騒音を躯体Ｆに直接伝えない
ようにすることができる。
９Ｂも，給水および排水系の配管幹線８Ｍ，９Ｍと同じ
ように，支持杆１２を以て大引４に宙吊り状態で支持す
ることが可能であり，給水および排水系の配管支線８
Ｂ，９Ｂから生じる振動や騒音を躯体Ｆに直接伝えない
ようにすることができる。
【００２５】以上のように，床下収納空間のどの位置に
水回り設備ＷＥなどの設備を設定する場合にも，その設
備の配管支線を，前記配管幹線に簡単，容易に接続する
ことが可能になる。
水回り設備ＷＥなどの設備を設定する場合にも，その設
備の配管支線を，前記配管幹線に簡単，容易に接続する
ことが可能になる。
【００２６】また，配管幹線８Ｍ，９Ｍは，床構造体７
に宙吊り状態で支持されていて，躯体Ｆとの間に間隙が
形成されることにより，前記配管幹線８Ｍ，９Ｍに発生
する振動，騒音が躯体Ｆに直接伝わることがない。その
ため，階下などへの振動，騒音の伝播を可及的に低減さ
せることができる。
に宙吊り状態で支持されていて，躯体Ｆとの間に間隙が
形成されることにより，前記配管幹線８Ｍ，９Ｍに発生
する振動，騒音が躯体Ｆに直接伝わることがない。その
ため，階下などへの振動，騒音の伝播を可及的に低減さ
せることができる。
【００２７】図７には，給水および排水系の配管幹線，
その他の配管の支持構造の変型例が示される。
その他の配管の支持構造の変型例が示される。
【００２８】図７において，床構造体７の大引４には，
パッキンを介してアングル材を組み立ててなる支持枠３
０が宙吊り状態で支持されており，この支持枠３０に，
ゴムパッキン３１を介して支持される給水および排水系
の配管幹線８Ｍ，９Ｍ，およびその他の配管３４，３
５，３６は，逆Ｕ字状の止具３２により支持枠３０に固
縛される。
パッキンを介してアングル材を組み立ててなる支持枠３
０が宙吊り状態で支持されており，この支持枠３０に，
ゴムパッキン３１を介して支持される給水および排水系
の配管幹線８Ｍ，９Ｍ，およびその他の配管３４，３
５，３６は，逆Ｕ字状の止具３２により支持枠３０に固
縛される。
【００２９】以上，本発明の実施例について説明した
が，本発明はその実施例に限定されることなく，本発明
の範囲内で種々の実施例が可能である。
が，本発明はその実施例に限定されることなく，本発明
の範囲内で種々の実施例が可能である。
【００３０】たとえば，前記実施例では，給水および排
水系の配管幹線を，設備幹線エリアに配設した場合を説
明したが，それらの配管幹線以外の幹線を設備幹線エリ
アに配設してもよい。
水系の配管幹線を，設備幹線エリアに配設した場合を説
明したが，それらの配管幹線以外の幹線を設備幹線エリ
アに配設してもよい。
【００３１】
【発明の効果】以上のように，請求項１記載の発明によ
れば，逆梁構造の躯体を有する建物において，区画逆梁
で区画される一居住部分の床下収納空間の中央部を縦走
して該空間を二分する幹線逆梁の一側方に，該幹線逆梁
に沿って設備幹線エリアを配設し，この設備幹線エリア
に配設した配管幹線に，床下収納空間の適所に設けた水
回り設備等の設備に配設される配管支線を着脱自在に接
続したので，その配管支線の接続される水回り設備等の
設備の，床下収納空間への配置を自由に選ぶことがで
き，その上，該設備の交換を簡単，容易に行なうことが
できる。また，上記配管幹線が，床構造体の大引にゴム
パッキンを介して宙吊り状態で懸吊されるので，給水お
よび排水系等の配管に発生する振動，騒音の，他の居住
部分への伝播が可及的に低減される。さらに逆梁により
囲まれる床下収納空間では，幹線逆梁に沿って配設され
る設備幹線エリア内の排水系の配管幹線の下り勾配を大
きく確保することができるから，従来の正梁構造の建物
に比べて排水能率が大幅に高められる。
れば，逆梁構造の躯体を有する建物において，区画逆梁
で区画される一居住部分の床下収納空間の中央部を縦走
して該空間を二分する幹線逆梁の一側方に，該幹線逆梁
に沿って設備幹線エリアを配設し，この設備幹線エリア
に配設した配管幹線に，床下収納空間の適所に設けた水
回り設備等の設備に配設される配管支線を着脱自在に接
続したので，その配管支線の接続される水回り設備等の
設備の，床下収納空間への配置を自由に選ぶことがで
き，その上，該設備の交換を簡単，容易に行なうことが
できる。また，上記配管幹線が，床構造体の大引にゴム
パッキンを介して宙吊り状態で懸吊されるので，給水お
よび排水系等の配管に発生する振動，騒音の，他の居住
部分への伝播が可及的に低減される。さらに逆梁により
囲まれる床下収納空間では，幹線逆梁に沿って配設され
る設備幹線エリア内の排水系の配管幹線の下り勾配を大
きく確保することができるから，従来の正梁構造の建物
に比べて排水能率が大幅に高められる。
【００３２】また，請求項２記載の発明によれば，前記
効果に加えて幹線逆梁が補強される。
効果に加えて幹線逆梁が補強される。
【図面の簡単な説明】
【図１】配管装置を備えた建物の一部の横断平面図
【図２】図１の２−２線に沿う縦断面図
【図３】図１の３線矢視囲い部分の拡大図
【図４】図３の４−４線に沿う拡大断面図
【図５】図４の５−５線に沿う断面図
【図６】大引と平行する配管の支持状態を示す図
【図７】給水および排水系の配管幹線，その他の配管の
支持構造（変型例）
支持構造（変型例）
【図８】従来の建物における配管装置
１ 区画逆梁
２ 幹線逆梁
３ 補強逆梁
４ 大引
５ 根太
６ フローリング
７ 床構造体
８Ｍ 配管幹線（給水系）
８Ｂ 配管支線（給水系）
９Ｍ 配管幹線（排水系）
９Ｂ 配管支線（排水系）
１３ ゴムパッキン
１６ ゴムパッキン
Ｆ 躯体
Ｓ スラブ
ＬＳ 床下収納空間
ＭＡ 設備幹線エリア
ＷＥ 水回り設備
─────────────────────────────────────────────────────
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(72)発明者 飯田 郁夫
大分県大分市高城新町14番16号 高城ル
ネスビル２Ｆ 株式会社ルネス研究所内
(72)発明者 沖田 廣司
大分県大分市高城新町14番16号 高城ル
ネスビル２Ｆ 株式会社ルネス研究所内
(56)参考文献 特開 平３−43544（ＪＰ，Ａ)
特開 平４−254657（ＪＰ，Ａ)
特開 平６−117576（ＪＰ，Ａ)
特開 平４−221167（ＪＰ，Ａ)
登録実用新案3013423（ＪＰ，Ｕ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
E04B 5/48
E03C 1/00
E04H 1/04
Claims (2)
- 【請求項１】 スラブ（Ｓ）に逆梁を上向きに突設して
なる，逆梁構造の躯体（Ｆ）を有する建物において， 前記スラブ（Ｓ）上には，一居住部分を区画する四角状
の区画逆梁（１）と，この区画逆梁（１）で囲まれる一
居住部分の床下収納空間（ＬＳ）の中央部を縦走して該
空間（ＬＳ）内を二分する幹線逆梁（２）とを設け，そ
れら区画逆梁（１）及び幹線逆梁（２）の上には，大引
（４）と該大引（４）上に載設した根太（５）と該根太
（５）上に載設したフローリング（６）とより構成され
る床構造体（７）を架設し，前記床下収納空間（ＬＳ）
において前記幹線逆梁（２）の一側方には，その幹線逆
梁（２）に沿って設備幹線エリア（ＭＡ）を配設し，こ
の設備幹線エリア（ＭＡ）には，前記床構造体（７）の
大引（４）にゴムパッキン（１３，１６）を介して宙吊
り状態で懸吊される給水および排水系等の配管幹線（８
Ｍ，９Ｍ）を配設し，この配管幹線（８Ｍ，９Ｍ）に，
前記床下収納空間（ＬＳ）の適所に設けた水回り設備
（ＷＥ）等の設備に配設される給水および排水系等の配
管支線（８Ｂ，９Ｂ）を着脱自在に接続し，前記配管幹
線（８Ｍ，９Ｍ）のうち排水系の配管幹線（９Ｍ）に
は，その上流側から下流側に向かって下り勾配がつけら
れていることを特徴とする，建物における配管装置。 - 【請求項２】 前記幹線逆梁（２）の途中には，これと
直交する補強逆梁（３）を設けたことを特徴とする，前
記請求項１記載の建物における配管装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21988999A JP3464770B2 (ja) | 1999-08-03 | 1999-08-03 | 建物における配管装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21988999A JP3464770B2 (ja) | 1999-08-03 | 1999-08-03 | 建物における配管装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001040811A JP2001040811A (ja) | 2001-02-13 |
| JP3464770B2 true JP3464770B2 (ja) | 2003-11-10 |
Family
ID=16742645
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21988999A Expired - Fee Related JP3464770B2 (ja) | 1999-08-03 | 1999-08-03 | 建物における配管装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3464770B2 (ja) |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3013423U (ja) | 1995-01-09 | 1995-07-18 | 倉敷化工株式会社 | 吊り下げ形防振ゴム装置 |
Family Cites Families (4)
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|---|---|---|---|---|
| JPH0781356B2 (ja) * | 1989-07-12 | 1995-08-30 | 株式会社飯田建築設計事務所 | 建築物の床構造 |
| JPH04221167A (ja) * | 1990-12-20 | 1992-08-11 | Iida Kenchiku Sekkei Jimusho:Kk | 建築物の床下配管・配線構造 |
| JP3052000B2 (ja) * | 1990-12-28 | 2000-06-12 | 株式会社飯田建築設計事務所 | 建築物の床下配管構造 |
| JPH06117576A (ja) * | 1992-10-06 | 1994-04-26 | Takenaka Komuten Co Ltd | 配管類の支持装置 |
-
1999
- 1999-08-03 JP JP21988999A patent/JP3464770B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3013423U (ja) | 1995-01-09 | 1995-07-18 | 倉敷化工株式会社 | 吊り下げ形防振ゴム装置 |
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| Publication number | Publication date |
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| JP2001040811A (ja) | 2001-02-13 |
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