JP2866615B2 - 節電量計測装置 - Google Patents

節電量計測装置

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JP2866615B2
JP2866615B2 JP8162889A JP16288996A JP2866615B2 JP 2866615 B2 JP2866615 B2 JP 2866615B2 JP 8162889 A JP8162889 A JP 8162889A JP 16288996 A JP16288996 A JP 16288996A JP 2866615 B2 JP2866615 B2 JP 2866615B2
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良司 塩沢
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Hitachi Electronics Services Co Ltd
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TONICHI HITACHI DENSHI SAABISU KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、節電装置の設置に
より節電された電力を計測する節電量計測装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】商用電源と負荷との間に、出力電圧を段
階的に切替可能な変圧器(以下、節電装置と云う)を設
置して負荷に供給する電圧を低下させ、負荷の消費電力
を抑制することにより節電を図る方法が一般的に採用さ
れている。
【0003】ところで、この種の節電装置を設置した場
合、消費電力がその節電装置を用いた状態で計られるた
め、どの程度節電されているのかが、直接的には分かり
にくい。そのため、節電装置の設置後に、節電装置を設
置しなかった場合のその負荷の消費電力を求め、節電装
置を設置した状態でのその負荷の消費電力との差、すな
わち、節電装置により節約できた電力、すなわち、節電
量を知りたいと云う要求がある。また、節電量を積算し
た節電電力量を知りたいという要求もある。従来、節電
装置による節電効果の測定は、通常、次のように行って
いた。すなわち、まず、節電装置の設置に先立って、節
電装置を設置しようとする負荷の消費電力を測定してお
き、節電装置の設置後に、再び同じ負荷の消費電力を測
定して、両者の差に基づいて節電装置設置による節電量
を求めていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、消費電力
は、同じ負荷であっても、測定日や測定時間によっても
変動する。そのため、従来の方法では、節電装置による
節電量を正確に求めることは、困難であった。
【0005】本発明の目的は、前記した従来技術による
節電装置の設置前後の消費電力の比較による方法によら
ず、節電装置の設置後に、その節電装置に接続された負
荷の消費電力を測定することにより、節電装置による節
電量を求めることができる節電量計測装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の一態様によれば、商用電源と負荷の間に変
圧器を挿入して、負荷に供給する電圧を低下させて、負
荷の消費電力を抑制することにより節電を図ろうとする
系について、節電された電力である節電量を計測するた
めの節電量計測装置において、負荷への給電電圧を低下
させない通常状態の消費電力である通常状態消費電力、
および、負荷への給電電圧を低下させた節電状態の消費
電力である節電状態消費電力に基づいて予め求められ
た、通常状態消費電力に対する節電率を記憶する節電率
記憶部と、電源電圧を示す電圧信号、および、電源から
供給される電流を示す電流信号をそれぞれ取り込む信号
入力部と、上記取り込まれた電圧信号および電流信号、
ならびに、節電率記憶部に記憶されている節電率を用い
て、節電量を求める演算処理部と、上記演算処理部で処
理された処理結果を出力する処理結果出力部とを備え、
上記演算処理部は、上記信号入力部により取り込まれる
電圧信号および電流信号に基づいて、負荷の消費電力を
算出する消費電力算出手段と、節電状態時に、上記消費
電力算出手段により求められた消費電力と、上記節電率
記憶部に記憶された節電率とを用いて、その時点におけ
る通常状態消費電力を推定する通常状態消費電力推定手
段と、上記通常状態消費電力推定手段により推定された
通常状態消費電力と、上記消費電力算出手段により算出
された節電状態消費電力との差を求めて、節電量を求め
る節電量算出手段と、上記各手段の処理結果を上記処理
結果出力部に出力する処理を行なう出力処理手段とを備
えることを特徴とする節電量計測装置が提供される。
【0007】上記節電率記憶部は、電源電圧の複数種の
電圧低下量にそれぞれ対応する節電率を記憶することが
できる。この場合、上記通常状態消費電力推定手段は、
例えば、外部からの指示を受け付けて、指示された電圧
低下量に対応する節電率を用いて、節電時における通常
状態消費電力を推定する構成とすることができる。
【0008】また、上記節電率記憶部は、電源電圧の複
数種の電圧低下量にそれぞれ対応する節電率を記憶する
ことができる。この場合、上記信号入力部は、上記変圧
器の1次側および2次側の差電圧をさらに取り込み、上
記通常状態消費電力推定手段は、上記信号入力部により
取り込まれた差電圧が示す電圧低下量に対応する節電率
を用いて、上記通常状態消費電力を推定する構成とする
ことができる。
【0009】また、本発明の他の態様によれば、商用電
源と負荷との間に挿入される、巻線比が切替可能な変圧
器を有し、変圧器の巻線比を切り替えて、負荷への給電
電圧を低下させることにより消費電力を抑制して節電状
態を実現する節電装置が設置された系について、その節
電装置により節電された電力である節電量を計測するた
めの節電量計測装置において、負荷への給電電圧を低下
させない通常状態の消費電力である通常状態消費電力、
および、負荷への給電電圧を低下させた節電状態の消費
電力である節電状態消費電力に基づいて予め求められ
た、通常状態消費電力に対する節電率を記憶する節電率
記憶部と、電源電圧を示す電圧信号、および、電源から
供給される電流を示す電流信号をそれぞれ取り込む信号
入力部と、節電率および節電量を求める演算処理部と、
上記演算処理部で処理された処理結果を出力する処理結
果出力部とを備え、上記演算処理部は、上記信号入力部
により取り込まれる電圧信号および電流信号に基づい
て、負荷の消費電力を算出する消費電力算出手段と、上
記節電装置における変圧器の巻線比の切替に応じて実現
される、通常状態および節電状態の各給電状態について
の、上記信号入力部から取り込まれる電圧信号および電
流信号を用いて、上記消費電力算出手段に、負荷の通常
状態消費電力および節電状態消費電力をそれぞれ算出さ
せ、かつ、算出された通常状態消費電力および節電状態
消費電力を用いて、通常状態消費電力に対する節電率を
求め、得られた節電率を上記節電率記憶部に記憶させる
節電率算出手段と、節電状態時に、上記消費電力算出手
段により求められる消費電力と、上記節電率記憶部に記
憶された節電率とを用いて、その時点における通常状態
消費電力を推定する通常状態消費電力推定手段と、上記
通常状態消費電力推定手段により推定された通常状態消
費電力と、上記消費電力算出手段により算出された節電
状態消費電力との差を求めて、節電量を求める節電量算
出手段と、上記各手段の処理結果を上記処理結果出力部
に出力する処理を行なう出力処理手段とを備えることを
特徴とする節電量計測装置が提供される。
【0010】本発明の態様では、複数段の巻線比の切替
が可能で、複数種の電圧低下量が実現できる変圧器を有
する節電装置が設置された系に適用することができる。
また、変圧器の巻線比の切替指示を複数種の電圧低下量
について順次行なう変圧器切替指示手段を備えることが
できる。
【0011】本実施態様において、上記節電率算出手段
を、複数種の電圧低下量のそれぞれについて、節電率を
求め、各節電率を各電圧低下量対応に、上記節電率記憶
部に記憶させる構成とし、上記通常状態消費電力推定手
段を、変圧器の現在の電圧低下量に対応する節電率を用
いて、通常状態消費電力を推定する構成とすることがで
きる。
【0012】また、上記信号入力部を、上記変圧器の1
次側および2次側の差電圧をさらに取り込む構成とする
ことができる。これに伴って、上記通常状態消費電力推
定手段を、上記信号入力部により取り込まれた差電圧が
示す電圧低下量に対応する節電率を用いて、上記通常状
態消費電力を推定する構成とすることができる。
【0013】さらに、本発明では、一定時間経過毎にタ
イミング信号を発生して、出力するタイミング信号発生
部を備えることができる。この場合、上記演算処理部
は、上記タイミング信号の発生に応じて、消費電力を算
出すると共に、算出された消費電力に基づいて節電量の
算出を行なう構成とすることができる。また、上記演算
処理部は、上記タイミング信号の出力ごとに算出される
節電量を積算して、節電された電力量を表わす積算節電
量を求める積算節電量算出手段をさらに備える構成とす
ることもできる。なお、出力処理手段は、上記積算節電
量を処理結果出力部に出力することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について説明
するに先立ち、本発明の原理について説明する。
【0015】本発明の節電量計測装置は、節電装置と共
に用いられ、節電装置による節電量を計測し、その結果
を出力する。そこで、本発明の節電量計測装置では、ま
ず、節電装置の設置後に、節電装置よる電圧低下量を0
とした状態で、その負荷の消費電力P0を測定する。次
に、その負荷の変動が無い状態で、節電装置による電圧
低下量ΔEをΔE1に設定して、再度、その負荷の消費
電力P1を測定する。そして、節電装置よる電圧降下量
がΔE1の時の節電率k1を、 k1=(P0−P1)/P0 で求め、電圧降下量ΔEの関数として内部に記憶する。
ここで、節電装置の設置後の節電電力の測定は、その負
荷に供給されている電源電圧と負荷電流並びに力率とか
ら、その負荷の消費電力を測定することにより行なう。
また、同時に、節電装置の入出力端電圧差(すなわち節
電装置による電圧低下量ΔE)をも測定する。なお、節
電装置自体でもわずかながら電力を消費するが、負荷に
比べて非常に小さい。したがって、この節電装置の電源
からの入力電力と、負荷への出力電力とは、ほぼ等しい
と考えることができる。したがって、前述した負荷の消
費電力を、電源電圧と電源から供給される電流とを測定
することにより求めることができる。
【0016】以上の準備をしておき、その後、節電量計
測装置により電力の実測を行なう。この場合に測定する
電力は、節電装置設置後の節電実施済みの電力Pであ
る。この測定値Pから節電装置設置により節電された電
力、すなわち、節電量ΔPを、 ΔP=P0−P により求める。ただし、P0は、 P0=P/(1−k) により、その負荷に節電装置を設置する前の消費電力P
0を算出して求める。また、節電率kは、節電装置によ
る電圧低下量ΔEに対応する値を、節電量計測装置の内
部に記憶された値の中から選択して用いる。
【0017】次に、本発明の実施の形態について、図面
を参照して説明する。
【0018】図1は、本発明の節電量計測装置により節
電量を測定する場合の接続図である。図1に示すよう
に、本発明の節電量計測装置1が設置される系は、商用
電源から電力の供給を受ける負荷5に、節電装置3を付
加した系である。この節電装置を付加することに適した
系は、給電される電力の電圧が低下しても、ある程度の
範囲であれば、その影響を受け難い性質を有する負荷で
ある。例えば、その一例として、照明系が挙げられる。
【0019】節電装置3は、変圧器31と、タップ切替
器32、タップ切替器32のタップ切替を制御するため
の制御装置33とを備える。変圧器31は、例えば、巻
線比を切り替えるための複数のタップ(図1の例では3
a、3bおよび3cの3個)を有する単巻変圧器で構成
される。一方、タップ切替器32は、上記タップ3a,
3b,3cのいずれかを選択するタップ選択器32a
と、タップ選択器32aを駆動する駆動装置32bとを
有する。駆動装置32bは、上記タップ選択器32aを
駆動するためのアクチュエータ(図示せず)を結する。
【0020】制御装置33は、自動切替モードと、手動
切替モードで制御を行なうことができる。そのため、1
次側電圧を取り込んで、電圧を測定する機能と、1次側
電圧対応に予め設定されたタップを選択するタップ切替
機能とを有する。このタップ切替器機能は、マニュアル
操作を受け付けて、受け付けた指示入力に応じて、上記
タップ選択器32aを駆動するよう制御することもでき
る。制御装置33の制御により、タップ選択器32aが
駆動装置32bに駆動されて、負荷5に給電する電圧が
目的の電圧となる。なお、節電量計測装置1を接続し
て、節電率を求める場合には、マニュアルにより、種々
の電圧低下量を設定することができる。
【0021】節電量計測装置1は、系から、電圧および
電流の各信号を取り込んでコンピュータが扱えるデジタ
ル信号に変換する信号入力部11と、時刻信号を発生す
る時刻信号発生部16と、信号の取り込み、演算、制御
等を実行する演算制御装置(CPU)17と、CPU1
7に対して各種指示を行なうための操作を受け付ける操
作部19と、CPU17の処理結果および操作ガイドを
出力するための処理結果出力部18とを有するハードウ
エアシステムで構成される。なお、この節電量計測装置
1は、図示していないが、電源装置を有する。
【0022】信号入力部11は、変圧器31の1次側に
設けられた測定用変流器(CT)4を有し、このCT4
を介して電流Iを取り込む。また、変圧器31の1次側
の電圧E、および、1次側と2次側との差電圧ΔEを取
り込む。そして、それらの値をディジタル値に変換す
る。
【0023】CPU17は、プログラムにしたがって、
各種演算、制御等を実行する演算部17aと、演算部1
7aのプログラム、データ等を記憶する記憶部17bと
を有する。演算部17aのプログラムとしては、例え
ば、後述する図2に示す処理を実行するプログラムが挙
げられる。記憶部17bには、データとして、例えば、
電圧低下量に対応する節電率が記憶される。また、演算
部17aによって算出される各種のデータを記憶する。
例えば、節電率が記憶され、節電率記憶部を構成する。
より具体的には、複数種の節電率を、電圧低下量に対応
して記憶している。また、節電率の他に、例えば、消費
電力、節電量、積算節電量等、さらに、電気料金、料金
算定規則等を記憶することができる。
【0024】演算部17aにより、次の各手段が実現さ
れる。すなわち、演算部17aは、信号入力部11によ
り取り込まれる電圧信号および電流信号に基づいて、負
荷5の消費電力を算出する消費電力算出手段と、節電装
置3における変圧器31の出力電圧の切替に応じて実現
される、通常状態および節電状態の各給電状態について
の、上記信号入力部11から取り込まれる電圧信号およ
び電流信号を用いて、上記消費電力算出手段に、負荷5
の通常状態消費電力および節電状態消費電力をそれぞれ
算出させ、かつ、算出された通常状態消費電力および節
電状態消費電力を用いて、通常状態消費電力に対する各
電圧低下量対応に節電率を求め、得られた節電率を上記
節電率記憶部として機能する記憶部17bに記憶させる
節電率算出手段と、節電状態時に、上記消費電力算出手
段により求められる消費電力と、上記記憶部17bに記
憶された節電率とを用いて、その時点における通常状態
消費電力を推定する通常状態消費電力推定手段と、上記
通常状態消費電力推定手段により推定された通常状態消
費電力と、上記消費電力算出手段により算出された節電
状態消費電力との差を求めて、節電量を求める節電量算
出手段と、上記各手段の処理結果を上記処理結果出力部
18に出力する処理を行なう出力処理手段とを実現す
る。
【0025】また、本実施形態では、演算部17aは、
節電率計測ためのタップ切換操作手順を示して、節電状
態と非節電状態とを手動で実現させて、節電率の計算に
必要な信号の取り込みを行なうためのガイドを、処理出
力部18に表示するための操作ガイド手段を実現するこ
とができる。ガイドの表示例については後述する。
【0026】さらに、演算部17aは、節電量を積算し
て、節電された電力量を表わす積算節電量を算出する積
算節電量算出手段、算出された消費電力を積算して、消
費電力量を表わす積算消費電力を求める積算消費電力算
出手段、ならびに、消費した電気料金および節約できた
電気料金を算出する料金算出手段を実現する。
【0027】処理結果出力部18は、演算部17aの処
理結果を出力するための1または2以上の機器を有す
る。それらの機器としては、例えば、表示装置、印刷装
置、記憶装置、通信装置等が挙げられる。この処理結果
出力部18としては、好ましくは、少なくとも表示装置
が用いられる。そして、必要に応じて、印刷装置等がさ
らに接続される。表示装置としては、例えば、液晶等の
パネルディスプレイを有する表示装置が用いられる。
【0028】上記処理結果出力部18の表示装置には、
処理結果のみならず、上述した操作ガイドを表示するこ
とが出切る。図6に、節電率計測の際、マニュアルでタ
ップ切替を行なう場合の操作手順の案内表示の一例を示
す。図6には、、、およびの各ガイドメッセー
ジ611−614と、それらのメッセージに対する操作
の確認を行なうための指示ボタン621−624とを表
示する例を示す。例えば、メッセージ611では、「
変圧器の出力電圧が電源電圧となるようにタップを選択
してください。」というメッセージと共に、その操作を
行ったことを入力するための確認ボタン621が表示さ
れている。オペレータは、このガイドメッセージの指示
に従って、必要な操作を行い、その操作の後、対応する
確認ボタンを操作部19からオンする操作を入力する。
これにより、節電率の計測に必要な操作が行われたかど
うかを確認することができる。そして、最後に、実際の
運用状態に入る。なお、確認ボタンのオン操作は、例え
ば、操作部19において、予め定義されたキーを押すこ
とで行なうことができる。この他に、カーソルを移動さ
せて、表示されたボタンをクリックすることでオン操作
すること、タッチパネルを設けて、該当領域にタッチす
ることでオン操作すること等が可能である。
【0029】また、図6の例の場合、メッセージ群が一
画面に表示されるので、現在行なうべき操作が何である
かを容易に把握できるようにするため、現在操作を行な
うべきメッセージおよび/またはその対応する番号の表
示態様を変更する。例えば、表示を反転する、点滅させ
る、色を変える等の強調表示が可能である。
【0030】さらに、図6の例では、メッセージ群を一
画面に表示する状態を示したが、表示装置の表示領域の
大きさに応じて、一度に表示するメッセージ数を決める
ことができる。例えば、操作段階を追って1メッセージ
を順次表示するようにしてもよい。さらに、メッセージ
とそれに対する確認ボタンとを、画面を変えて順次表示
するようにしてもよい。
【0031】次に、図2を参照して、本実施形態の節電
量計測装置の計測動作について説明する。図2には、本
発明の節電量計測装置により節電量を測定する場合の手
順を示す。以下、図1および図2を用いて、節電量計測
装置により節電量を測定する方法を説明する。
【0032】節電量の測定に当たリ、まず準備を行な
う。この準備は、例えば、本節電量計測装置を設置する
際に行なう。
【0033】準備の手順において、オペレータが行なう
必要がある操作等のガイドについて、処理結果出力部1
8の表示装置に表示する。メッセージとしては、例え
ば、上述した図6に示すようにメッセージを用いる。た
だし、ここでは、一度のすべてのメッセージを一画面に
表示するのではなく、その時点で必要な操作を示すメッ
セージと、それに対応する確認ボタンとを、操作の段階
を追って順次表示するものとする。
【0034】ここでは、演算部17aは、上述した操作
ガイド手段および節電率算出手段として機能する。
【0035】まず、演算部17aは、図1のタップ切替
器32のタップ選択器32aをタップ3aに切り替える
よう、オペレータに指示する操作ガイドを表示する。例
えば、図6のメッセージ611を処理結果出力部18に
表示する。この後、確認ボタン621がオンされると、
負荷5に供給する電圧を商用電源電圧Eと等しくした状
態の、電源から供給される電流0と電圧Eとを、信号
入力部11から取り込み、ディジタル信号に変換する。
演算部17aは、これらを取り込んで、負荷5の消費す
る電力P0を、次式により計算して求め、記憶部17b
に一旦記憶する(ステップ1001)。
【0036】P0=E・I0・COSΦ ただし、COSΦは、電圧Eと電流I0との力率である。こ
れは、操作部19からの入力を予め受け付けて、記憶部
17bに記憶してあるものとする。
【0037】次に、演算部17aは、オペレータに対し
て、変圧器31の切替用タップ3aを切替用タップ3b
に切り替えさせて、負荷5に供給する電圧を商用電源電
圧より低下させるための操作ガイドを、処理結果出力部
18に表示する。例えば、図6に示すメッセージ612
を表示する。その後、確認ボタン622がオン操作され
ると、電圧Eと、電源から供給される電流I1と、差電
圧ΔE1とを、信号入力部11により取り込んで、ディ
ジタル信号に変換する。そして、演算部17aは、負荷
の消費する電力P1を、次式で計算する(ステップ10
02)。
【0038】P1=E・I1・COSΦ また、演算部17aは、ここで求めたP1と、先に測定
して記憶部17bに記憶したP0とについて、それらの
差ΔP1を、次式により求める(ステップ1003)。
【0039】ΔP1=P0−P1 この差電力ΔP1が、変圧器31により負荷5に供給す
る電圧を商用電源電圧EからΔE1だけ低下させたこと
によって節電された電力(節電電力)を表わす節電量と
なる。
【0040】ここで、ΔE=ΔE1のときの節電率k
1を、次式により求めて、記憶部17bに記憶しておく
(ステップ1004)。
【0041】k1=ΔP1/P0 次に、変圧器31の出力電圧の切替が、さらに、切替用
タップ3cまで可能な場合には、演算部17aは、タッ
プ切替器32のタップ選択器32aに、変圧器31の切
換用タップを3cに切替させる操作ガイドを上記と同様
に表示し、その操作を待って、電圧、電源から供給され
電流および差電圧を取り込み、それぞれの値から消費
電力P2を求める(ステップ1005)。さらに、ΔE
=ΔE2の場合の差電力ΔP2を求め(ステップ100
6)、節電率k2を前記k1と同様な手順により求め、記
憶部17bに記憶する(ステップ1007)。
【0042】演算制御部17aは、処理結果出力部18
に、変圧器31が更に切替可能であるかどうか、たずね
るメッセージ、例えば、図6に示すように、「変圧器の
出力電圧は、これ以下に下がりますか」のようなメッセ
ージ613を表示する。ここで、切替可能の確認ボタン
623aが操作されると、「変圧器の出力電圧を1段下
げてください」というメッセージ612を、再度表示す
る。切替できない旨の確認ボタン623bが操作される
と、変圧器を目的の電圧低下量とするためのメッセージ
614を処理結果出力部18に表示する。そして、その
確認を確認ボタン624によって受け付ける。
【0043】以上の測定準備の後、節電量計測の運用を
行なう。この運用では、演算部17aは、消費電力算出
手段、通常状態消費電力推定手段、節電量算出手段、出
力処理手段、積算節電量算出手段、積算消費電力算出手
段、料金算出手段等として機能する。
【0044】この運用においては、時刻信号発生部16
から出力される一定時間間隔t毎に発生するタイミング
信号に同期して、商用電源電圧E、電源から供給される
電流I、節電装置3による電圧降下量ΔEを、信号入力
部11により取り込む(ステップ2001)。そして、
その取り込みに同期して、演算部17aにより、その時
の負荷の消費電力Pを、 P=E・I・COSΦ により計算して求めると共に、節電装置3による節電電
力(節電量)ΔPを、 ΔP=P0−P により求める(ステップ2001)。ただし、P0は、 P0=P/(1−k) により求める。
【0045】演算部17aは、このようにして求めた
P、ΔPに、それぞれ測定時間間隔tを乗じて、測定期
間を通して積算して、測定を継続した期間の負荷の消費
電力量(積算消費電力)W=Σ(P・t)と、その期間
に節電された電力量、すなわち、積算節電量ΔW=Σ
(ΔP・t)とを求める(ステップ2003,200
4)。
【0046】以上により求められた節電量は、演算部1
7aにより、処理結果出力部18に出力される。例え
ば、表示装置の画面に表示される。図5に、表示画面の
一例を示す。図5では、日々の表示する画面の例であっ
て、現在の消費電力、節電率および節電量と、ある期間
についての、積算消費電力、節電量、および、節約でき
た電気料金とが表示される。なお、図5の例では、すべ
ての情報を一画面に表示しているが、もちろん、これら
を複数画面に分けて表示してもよい。また、表示すべき
事項も、図5に示した事項に限られない。
【0047】また、記憶部17bに、演算部17aの演
結果を蓄積しておき、例えば、操作部19からの指示等
に応じて、処理結果出力部18に出力されるようにして
もよい。また、通信装置により、監視を行っている部所
に転送することもできる。これは、特に、遠隔的に監視
している場合に好都合である。
【0048】次に、本発明の節電量計測装置の他の実施
形態について、図3を参照して説明する。図3は、本発
明の節電量計測装置の他の実施形態の構成例と測定時の
接続を示す。図1では、単相交流2線式での測定例を示
したが、図3では、単相交流3線式での測定方法を例に
とって説明する。
【0049】本実施形態では、R、N、Tの3線で給電
された単相交流電力を、節電装置3を介して負荷5に供
給する場合の例である。節電装置3は、図示しないが、
タップ切替可能な節電用変圧器と、タップ切替器と、制
御装置とを有する。これについては、上述した実施の形
態で用いられた節電装置と実質的には変わらないので、
ここでの説明は省略する。
【0050】本実施形態の節電量計測装置1は、基本的
には、図1に示した例と同様の構成であって、信号入力
部11と、時刻信号発生部16と、CPU17と、処理
結果出力部として液晶表示部18aと、操作部19と、
電圧取込回路20と、電源回路24を内蔵し、さらに、
印刷装置18bを外付けで有する。電圧取込回路20
は、スイッチ21と、ヒューズ22a,22bと、アレ
スタ23a、23bおよび23cとを有する。この電圧
取込回路20は、スイッチ21を介して交流系統から交
流電流を取り込む。電源回路24は、電圧取込回路20
により取り込まれた交流を直流に変換し、かつ、必要な
電圧種の電圧を生成して、本実施形態の節電量計測装置
1の動作に供給する。
【0051】信号入力部11は、次のような構成を有す
る。まず、商用電源R,T相間の電圧Ertを取り込むた
めの回路部として、絶縁トランス(PT1)12dと、
ローパスフィルタ・レベル調整回路13dと、実効値回
路14dとを有する。また、R相電流を測定するための
回路部として、変流器(CTr)41と、ローパスフィ
ルタ・レベル調整回路13cと、実効値回路14cとを
有する。さらに、T相電流を測定するための回路部とし
て、変流器(CTt)42と、ローパスフィルタ・レベ
ル調整回路13bと、実効値回路14bとを有する。こ
の他に、節電装置の前後の電圧の差、すなわち、差電圧
ΔEを測定するための回路部として、ヒューズ22cお
よび22dと、絶縁トランス(PT2)12aと、ロー
パスフィルタ・レベル調整回路13aと、実効値回路1
4aとを有する。そして、各実効値回路14a−14d
からの出力をディジタル信号に変換するためのA/D変
換器15を有する。
【0052】CPU17は、演算部17aと、記憶部1
7bとを有し、その基本的な構成、および、実現すべき
機能は、上述した実施形態と同様である。
【0053】次に、本実施形態による節電量の計測動作
について、説明する。なお、節電量の計測の原理につい
ては、上述したので省略する。
【0054】まず、交流電圧が、R相およびT相からス
イッチ21を介して、絶縁トランス12dに入力され
る。絶縁トランス12dの出力は、ローパスフィルタ・
レベル調整回路13dと、実効値回路14dとに順次入
力され、交流電圧Ertの実効値に比例した直流電圧とし
て取り出される。
【0055】節電装置3の入出力端子間電圧、すなわ
ち、差電圧ΔEは、ヒューズ22c,22dを通して絶
縁トランス12aに入力される。絶縁トランス12aの
出力は、ローパスフィルタ・レベル調整回路13aに入
力され、その後、実効値回路14aに入力されて、差電
圧ΔEの実効値に比例した直流電圧として取り出され
る。
【0056】変流器CTr41,CTt42により取り込
んだR,T相の電流Ir,Itに比例した信号電圧は、対
応するローパスフィルタ・レベル調整回路13c,13
bに入力される。その後、実効値回路14c,14bに
入力されて、Ir,Itの実効値に比例した直流電圧とし
て取り出される。
【0057】実効値回路14a,14b,14c,14
dの各出力電圧は、 A/D変換器15に、時分割で順
次入力され、 アナログ信号からディジタル信号に変換
される。このA/D変換器15の出力は、CPU17に
取り込まれ、内部のメモリ17bに記憶される。CPU
17は、メモリ17bに記憶されたデータを用いて、演
算部17aで負荷の消費電力等を算出し、CPU17の
メモリ17b内に記憶する。
【0058】本実施形態の節電量計測装置1の入力に
は、R,T相間の電圧Ert、変流器CTr41,CTt4
2により取り込んだR,T相の電流Ir,It、節電装置
3の入出力間電圧ΔEが入力されている。節電装置3の
電圧低下量ΔEを切り替えて、負荷5に供給する電圧を
商用電源電圧Ertと等しくした場合(すなわちΔE=
0)の負荷の消費電力は、負荷5の力率をCOSΦとし
て、 P0={Ert・(Ir+It)/2}COSΦ により、CPU17の演算部17aで計算して求める。
【0059】ここで、負荷の条件を一定にし、節電装置
3による電圧低下量を切り替えて、節電装置3の入出力
端子間電圧ΔEを、0,ΔE1,ΔE2,・・とした場合
に、負荷の消費する電力を、P0 ,P1 ,P2 ,・・と
し、節電率k1,k2,・・を次式により、求める。
【0060】k1=(P0−P1)/P02=(P0−P2)/P0 で求めて、CPU17のメモリ17b内に記憶する。
【0061】実際の節電電力(節電量)の測定に当たっ
ては、図1の場合と同様に、一定時間間隔tで商用電源
電圧Ert、電源から供給される電流Ir,It、節電装置
3による電圧降下量ΔEを信号入力部11を介して本実
施形態の節電量計測装置1に取り込み、その時の負荷の
消費電力Pを測定すると共に、節電装置3による節電電
力(節電量)ΔPを、 ΔP=P0−P により求める。ただしP0は、 P0=P/(1−k) により求める。
【0062】求めたP、ΔPに、測定時間間隔tを乗じ
て積算すれば、測定を継続した期間の負荷の消費した消
費電力量(積算消費電力)W=Σ(P・t)と、その期
間に節電された電力量を表わす積算節電量ΔW=Σ(Δ
P・t)とが求められる。
【0063】このようにして測定した負荷の消費電力
P,節電量ΔP,測定継続した期間の負荷の積算消費電
力Wと、その期間中の積算節電量ΔWとに関する情報
を、演算部17aは、液晶表示部18aに出力して、例
えば、図5に示すように、表示させると共に、プリンタ
18bに出力して、印刷出力させることも可能である。
操作部19は、例えば、複数個の操作スイッチを有し、
操作選択、COSΦ等の定数設定などに用いる。
【0064】なお、節電装置3によっては、節電用変圧
器に、電圧降下量ΔEを0とする切り替えが設けられて
いない場合もある。この場合の節電率kは、図4に示す
ようにして求めることができる。すなわち、電圧降下量
ΔEが、ΔE1,ΔE2,ΔE3・・の場合の負荷の消費
電力P1,P2,P3・・を測定し、P1,P2,P3・・の
値から、ΔEが0Vの時の消費電力P0を外挿法によっ
て求める。
【0065】こうして求めたP0とP1,P2,P3・・と
の差ΔP1,ΔP2,ΔP3・・から、電圧降下量ΔEが
ΔE1,ΔE2,ΔE3・・の場合の節電率k1,k2,k3
・・を求める。
【0066】図3の実施例の説明では、負荷の力率 COS
Φが一定値として説明した。この理由は、負荷の力率は
電源電圧のわずかな変化によってはほとんど変化しない
ため、COSΦを定数として、予め節電電力に登録してお
くこととしたためである。しかし、R,T相間の電圧E
rtと、変流器CTr41,CTt42により取り込んだ
R,T相の電流Ir, It間の位相差を実測して、負荷の
力率 COSΦを求めることも可能である。
【0067】また、図3の実施例では、変圧器3による
電圧降下量ΔEに対応した節電率kの値は、電圧降下量
ΔEが0の場合と、ΔE1,ΔE2,ΔE3,・・ の場合
との一定負荷時の消費電力を実測して求めた。しかし、
本発明は、これに限られない。すなわち、電圧降下量Δ
1,ΔE2,ΔE3,・・の場合の節電率k1,k2,k3
・・をあらかじめ定数として、操作スイッチ19からに
入力し、この節電率を用いて、負荷の消費電力Pから節
電量を計算して、求めることもできる。
【0068】上記各実施の形態においては、節電量を求
めて、それを出力する構成となっているが、本発明は、
それに限定されない。例えば、節電量計測装置1の記憶
部17bに電気料金単価および料金算定規則等を登録し
ておくことにより、節電電力量量ΔWを計測して出力す
ると共に、節電電力量ΔWに相当する電気料金をも求め
て、出力することができる。従って、節電したことによ
る節約できた電気料金を知ることもできる。この算出結
果は、例えば、上述した図5のように表示することがで
きる。
【0069】また、以上説明した図3の節電量計測装置
の構成例では、単相交流3線式の測定例を用いて説明し
たが、同様な手段を用いて、単相交流2線式あるいは3
相交流3線式の節電電力を求めることもできる。
【0070】さらに、上記した発明の実施の形態では、
節電率を求める際に、タップ切替器のタップ切替を、手
動で行なったが、節電量計測装置からの操作指令に基づ
いて自動的に行なうようにしてもよい。
【0071】
【発明の効果】以上の説明のように、本発明によれば、
商用電源に接続された負荷に供給する電圧を、商用電源
と負荷の間に出力電圧を低下させる変圧器を挿入して負
荷に供給する電圧を低下させ、その負荷の消費電力を抑
制することにより節電を図ろうとする節電装置を設置し
た状態で、その節電装置設置による節電電力を計測で
き、これにより節電装置の設置効果を具体的に表示でき
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の節電量計測装置の実施の形態の一例
を示すブロック図。
【図2】 図1の節電量計測装置による節電量測定の手
順を表したフロー図。
【図3】 本発明の節電量計測装置の他の実施の形態の
構成の一例を示すブロック図。
【図4】 変圧器に、電圧降下量ΔE=0の切り替え手
段が設けられてない場合における節電率kを求める方法
を示す説明図。
【図5】 処理結果の表示画面の一例を示す説明図。
【図6】 節電率計測の際の変圧器タップ切替操作手順
の一例を表示する画面例を示す説明図。
【符号の説明】
1---節電量計測装置、3---節電用変圧器(節電装置)、
5---負荷、11---信号入力部、12a,d---絶縁トラン
ス、13a,b,c,d---ローパスフィルタ・レベル調整回路
ローパスフィルタ・レベル調整回路、14a,b,c,d---実
効値回路、15---アナログ→ディジタル変換回路、1
6---時計回路、17---CPU、17a---演算部、1
7b---記憶部(メモリ)、18---液晶表示器、18b
---プリンタ、19---操作スイッチ、20---電圧取込
回路、21---スイッチ、22a,b,c,d---フューズ、2
3a,b,c---ZNR、41,42---変流器(CT)。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01R 11/00 G01R 21/00 G01R 22/00 110 H02J 1/00 307

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用電源と負荷の間に変圧器を挿入し
    て、負荷に供給する電圧を低下させて、負荷の消費電力
    を抑制することにより節電を図ろうとする系について、
    節電された電力である節電量を計測するための節電量計
    測装置において、 負荷への給電電圧を低下させない通常状態の消費電力で
    ある通常状態消費電力、および、負荷への給電電圧を低
    下させた節電状態の消費電力である節電状態消費電力に
    基づいて予め求められた、通常状態消費電力に対する節
    電率を記憶する節電率記憶部と、 電源電圧を示す電圧信号、および、電源から供給される
    電流を示す電流信号をそれぞれ取り込む信号入力部と、 上記取り込まれた電圧信号および電流信号、ならびに、
    節電率記憶部に記憶されている節電率を用いて、節電量
    を求める演算処理部と、 上記演算処理部で処理された処理結果を出力する処理結
    果出力部とを備え、 上記演算処理部は、 上記信号入力部により取り込まれる電圧信号および電流
    信号に基づいて、負荷の消費電力を算出する消費電力算
    出手段と、 節電状態時に、上記消費電力算出手段により求められた
    消費電力と、上記節電率記憶部に記憶された節電率とを
    用いて、その時点における通常状態消費電力を推定する
    通常状態消費電力推定手段と、 上記通常状態消費電力推定手段により推定された通常状
    態消費電力と、上記消費電力算出手段により算出された
    節電状態消費電力との差を求めて、節電量を求める節電
    量算出手段と、 上記各手段の処理結果を上記処理結果出力部に出力する
    処理を行なう出力処理手段とを備えることを特徴とする
    節電量計測装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記節電率記憶部
    は、電源電圧に対する複数種の電圧低下量にそれぞれ対
    応する節電率を記憶し、 上記通常状態消費電力推定手段は、指示された電圧低下
    量に対応する節電率を用いて、節電時における通常状態
    消費電力を推定することを特徴とする節電量計測装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、上記節電率記憶部
    は、電源電圧に対する複数種の電圧低下量にそれぞれ対
    応する節電率を記憶し、 上記信号入力部は、上記変圧器の1次側および2次側の
    差電圧をさらに取り込み、 上記通常状態消費電力推定手段は、上記信号入力部によ
    り取り込まれた差電圧が示す電圧低下量に対応する節電
    率を用いて、上記通常状態消費電力を推定することを特
    徴とする節電量計測装置。
  4. 【請求項4】 商用電源と負荷との間に挿入される、巻
    線比が切替可能な変圧器を有し、変圧器の巻線比を切り
    替えて、負荷への給電電圧を低下させることにより消費
    電力を抑制して節電状態を実現する節電装置が設置され
    た系について、その節電装置により節電された電力であ
    る節電量を計測するための節電量計測装置において、 負荷への給電電圧を低下させない通常状態の消費電力で
    ある通常状態消費電力、および、負荷への給電電圧を低
    下させた節電状態の消費電力である節電状態消費電力に
    基づいて予め求められた、通常状態消費電力に対する節
    電率を記憶する節電率記憶部と、 電源電圧を示す電圧信号、および、電源から供給される
    電流を示す電流信号をそれぞれ取り込む信号入力部と、 節電率および節電量を求める演算処理部と、 上記演算処理部で処理された処理結果を出力する処理結
    果出力部とを備え、 上記演算処理部は、 上記信号入力部により取り込まれる電圧信号および電流
    信号に基づいて、負荷の消費電力を算出する消費電力算
    出手段と、 上記節電装置における変圧器の巻線比の切替に応じて実
    現される、通常状態および節電状態の各給電状態につい
    ての、上記信号入力部から取り込まれる電圧信号および
    電流信号を用いて、上記消費電力算出手段に、負荷の通
    常状態消費電力および節電状態消費電力をそれぞれ算出
    させ、かつ、算出された通常状態消費電力および節電状
    態消費電力を用いて、通常状態消費電力に対する節電率
    を求め、得られた節電率を上記節電率記憶部に記憶させ
    る節電率算出手段と、 節電状態時に、上記消費電力算出手段により求められる
    消費電力と、上記節電率記憶部に記憶された節電率とを
    用いて、その時点における通常状態消費電力を推定する
    通常状態消費電力推定手段と、 上記通常状態消費電力推定手段により推定された通常状
    態消費電力と、上記消費電力算出手段により算出された
    節電状態消費電力との差を求めて、節電量を求める節電
    量算出手段と、 上記各手段の処理結果を上記処理結果出力部に出力する
    処理を行なう出力処理手段とを備えることを特徴とする
    節電量計測装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、上記節電装置は、複
    数段の巻線比の切替が可能で、複数種の電圧低下量が実
    現できる変圧器を有し、 上記変圧器切替指示手段は、変圧器の巻線比の切替指示
    を複数種の電圧低下量について順次行い、 上記節電率算出手段は、上記複数種の電圧低下量のそれ
    ぞれについて、節電率を求め、各節電率を各電圧低下量
    対応に、上記節電率記憶部に記憶させ、 上記通常状態消費電力推定手段は、変圧器の現在の電圧
    低下量に対応する節電率を用いて、通常状態消費電力を
    推定することを特徴とする節電量計測装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、上記信号入力部は、
    上記変圧器の1次側および2次側の差電圧をさらに取り
    込み、 上記通常状態消費電力推定手段は、上記信号入力部によ
    り取り込まれた差電圧が示す電圧低下量に対応する節電
    率を用いて、上記通常状態消費電力を推定することを特
    徴とする節電量計測装置。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5または6にお
    いて、一定時間経過毎にタイミング信号を発生して、該
    タイミング信号を出力するタイミング信号発生部をさら
    に備え、 上記演算処理部は、上記タイミング信号の出力を受け
    て、消費電力を算出すると共に、算出された消費電力に
    基づいて節電量の算出を行なうことを特徴とする節電量
    計測装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、上記演算処理部は、
    上記タイミング信号の出力ごとに算出される節電量を積
    算して、積算節電量を求める積算節電量算出手段をさら
    に備え、 上記出力処理手段は、上記節電電力量を処理結果出力部
    に出力することを特徴とする節電量計測装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、電気料金単価および
    料金算定規則を予め記憶する料金記憶部をさらに備え、 上記演算処理部は、上記節電電力量と、電気料金単価お
    よび料金算定規則とを用いて、節電によって節約できた
    電気料金を算出する料金算出手段をさらに備え、 上記出力処理手段は、上記料金算出手段によって算出さ
    れた電気料金を処理結果出力部に出力することを特徴と
    する節電量計測装置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、上記演算処理部
    は、上記タイミング信号の出力ごとに算出される消費電
    力を積算して、積算消費電力を求める積算消費電力算出
    手段をさらに備えることを特徴とする節電量計測装置。
  11. 【請求項11】 請求項1から10のいずれか1項にお
    いて、上記処理結果出力部は、処理結果を標示するため
    の表示装置を有することを特徴とする節電量計測装置。
  12. 【請求項12】 請求項1から10のいずれか1項にお
    いて、上記処理結果出力部は、処理結果を印刷するため
    の印刷装置を有することを特徴とする節電量計測装置。
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