JP2865750B2 - 多層構造体 - Google Patents

多層構造体

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【発明の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本発明は、酸素あるいは炭酸ガスなどのガスバリアー
性、防湿性、保香性、フレーバーバリアー性及び外観の
良好な、飲料、食品、化粧品などの容器に用いられる、
耐衝撃層間剥離性(以下、耐デラミ性)を大巾に改善し
た多層構造体、とくに共射出延伸多層構造体に関する。
B.従来の技術 延伸ブロー成型法によるポリエステル容器は、その優
れた透明性、剛性により多数の分野で使用されている
が、ガスバリアー性が必ずしも十分でない為に食品など
の保存は短い期間に限られていた。この欠点を改善する
ため、ポリエステルにガスバリアー性が良好なEVOHを組
合せて、多層構造化する方法が種々提案されている。す
なわち、延伸ブローするに先立ちプリフオームを製造す
る手法として共押出成形法、多段射出成形法、共射出成
形法などがあるが、各々一長一短がある。この中で共射
出成形法は装置が簡単であり、トリムなどのスクラツプ
の発生もほとんどなく、さらにエチレン−ビニルアルコ
ール共重合体(EVOH)層が熱可塑性ポリエステル(PE
T)層などで完全に覆われる構造となる事より、EVOH層
とPET層などとの間に接着性樹脂(以下Ad)層が無くて
も大気圧による密着効果により外見上良好な多層容器に
なるなどの特長があり、現在注目をあつめている。しか
しながら、該容器に食品などを充填し落下などの衝撃を
与えると、PETとEVOHとの間にデラミが生じ外観上大き
な問題であった。そこで、Ad層を含む、基材/Ad/EVOH/A
d/基材(特開昭56-501040)の構成、あるいは基材/Ad/E
VOH/Ad/基材/Ad/EVOH/Ad/基材(特開昭50-135169、同61
-152411、同61-152412、同61-259944)などの構成の共
射出成型法が検討されてはいるが、設備が非常に複雑に
なり、かつ各層の厚みコントロールが困難な場合が多
く、製造コストおよび生産性の面で他の方法、たとえば
共押出成型法(パイプ法)より劣る状況にある。またEV
OHあるいはPETなどに接着性樹脂などをブレンドし耐デ
ラミ性を増す方法も提案されてはいるが、必ずしも十分
とはいえない。
さらに、特公昭48-5781、特開昭56-163135にはEVOHに
コバルト(Co)塩あるいはマンガン(Mn)塩を添加した
組成物の記載はあるがEVOHの熱安定性を改善することが
目的であり、本発明に示すようにEVOH組成物(A)と樹
脂(B)とを接着性樹脂を用いず両者を接着し、落下デ
ラミを防止するという思想はまったく認められない。
C.発明が解決しようとする課題 本発明は、とくに独立した接着性樹脂層を有せずと
も、PET、ポリアミド(PA)およびポリカーボネート(P
C)から選ばれる少なくとも一種の樹脂(B)とEVOH組
成物(A)とを多層成形して、とくに共射出延伸ブロー
成型して得られる多層構成容器における、衝撃による層
間デラミを防止する事を目的とする。
D.課題を解決するための手段 本発明者らは、共射出成形を用いて、樹脂(B)を内
外表面層に各種EVOHを該内外層で完全に封入された中間
層を持つ多層プリフオームを製造し、該パリソンを加熱
延伸ブロー成型して容器を製造し、容器の耐衝撃層間デ
ラミ性を評価するために該容器に水を充填しコンクリー
ト床に落下させデラミの有無を観察した。すなわち、デ
ラミを防止するためのEVOHの組成について鋭意検討をお
こなった。その結果、EVOHのみからなる樹脂にチタニウ
ム(Ti)、コバルト(Co)、マンガン(Mn)、アンチモ
ン(Sb)およびゲルマニウム(Ge)から選ばれる少なく
とも一種の金属の塩、酸化物あるいは水酸化物を0.01〜
1重量%含有するEVOH組成物(A)を用いた場合、容器
の酎衝撃層間デラミが大巾に改善することが判明した。
さらにまた、本発明者らは鋭意検討した結果、驚くべき
事に押出し機内でEVOHと水に溶解した該塩類をブレンド
して得られたEVOH組成物(A)は大きなゲルの点在もな
く、耐衝撃層間デラミ性が大巾に改善され、外観良好な
容器が得られる事を見出した。
以下、本発明を更に詳しく説明する。
本発明において、EVOHとはエチレン−酢酸ビニル共重
合体けん化物であり、エチレン含有量20〜60モル%、好
適には25〜50モル%、酢酸ビニル成分のけん化度90%以
上、好適には95%以上のものが使用できる。エチレン含
有量20モル%未満では溶融成形性が悪く、一方60モル%
以上では、ガスバリアー性が不足する。また、けん化度
が90%未満では、ガスバリアー性および熱安定性が悪く
なる。
また該EVOHには本発明の目的が阻害されない範囲で、
他の共単量体[例えば、プロピレン、ブチレン、不飽和
カルボン酸又はそのエステル{(メタ)アクリル酸、
(メタ)アクリル酸エステル(メチル、エチル)な
ど}、ビニルシラン化合物(ビニルトリメトキシシラ
ン、ビニルトリエトキシシランなど)、ビニルピロリド
ン(N−ビニルピロリドンなど)]を共重合することも
出来るし、さらに可塑剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、酸
化防止剤、着色剤、フィラーをブレンドすることも自由
であるが、他の樹脂をブレンドすることは、EVOHの透明
性が悪化するので好ましくない。また、本発明に用いる
EVOHの好適なメルトインデツクス(MI)(190℃、2160g
荷重下)は0.1〜50g/10min.、最適には0.5〜20g/10min.
である。
本発明に用いられるTi,Co,Mn,SbあるいはGeから選ば
れる少なくとも一種の金属の塩、酸化物あるいは水酸化
物としては特に限定されないが、これらの金属の炭酸
塩、炭酸水素塩、酢酸塩、シユウ酸塩、酸化物あるいは
水酸化物などがあげられる。中でも炭酸塩、炭酸水素
塩、酢酸塩、シユウ酸塩、酸化物などが好適である。
EVOHへの該塩類等の添加量としては0.01〜1重量%を
満足することが重要であり、好適には0.02〜0.8重量%
である。0.01%未満では、耐衝撃デラミ性の改善効果が
充分でなく、一方1%を越えると、ゲルが発生しやす
く、また耐衝撃性デラミ性の改善効果も悪化し好ましく
ない。
該塩類等をEVOHの溶液下にブレンドする方法に関して
は、特に限定されるものではなく、EVOHと該塩類等の水
溶液とをドライブレンドし、バンバリーミキサー、単軸
又は二軸スクリユー押出し機などでペレツト化、乾燥す
る方法等がある。ブレンドが不均一であつたり、またブ
レンドペレツト化操作時にゲル、ブツの発生、混入があ
ると耐衝撃デラミ性の改善効果が悪化する可能性が大き
い。従つて、ブレンドペレツト化操作時混練度の高い押
出機を使用し、ホッパー口をN2シールし、低温で押出
しする事が望ましい。
また、ブレンド、ペレツト化する際、他の添加剤(可
塑剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、着色剤、
フイラーなど)を本発明の目的が阻害されない範囲で使
用する事は自由である。特に、ゲル発生防止対策とし
て、ハイドロタルサイト系化合物、ヒンダードフエノー
ル系、ヒンダードアミン系熱安定剤を0.01〜1重量%添
加する事は好適である。
本発明に使用される樹脂(B)のうち、PETとは、エ
チレンテレフタレートを主たる構成単位とし、エチレン
テレフタレート単位を80モル%以上好ましくは90モル%
以上含むポリエステルをいい、テレフタール酸以外のジ
カルボン酸、あるいはエチレングリコール以外のグリコ
ール成分を含有することが出来る。なお、ここでテレフ
タール酸以外のジカルボン酸としてはイソフタール酸、
オルソフタール酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフエニ
ルエーテルジカルボン酸、ジフエニル−4,4ジカルボン
酸などの芳香族ジカルボン酸、シユウ酸、マロン酸、コ
ハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、コルク
酸、アゼライン酸、セバシン酸などの脂肪族デカルボン
酸シクロヘキサンジカルボン酸などの脂環式ジカルボン
酸が上げられ、これらを一種あるいはそれ以上使用する
ことができる。なかでも、イソフタール酸、ナフタレン
ジカルボン酸、ジフエニルエーテルジカルボン酸などが
好適である。一方、エチレングリコール以外のグリコー
ル成分としては、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタン
ジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、9−ノナンジオール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコールなどの脂肪族グルゴールおよびシ
クロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノールな
どの脂環式ジオール等が上げられ、これらを一種あるい
はそれ以上使用することができる。なかでも、エチレン
グリコール、ジエチレングリコール、シクロヘキサンジ
オールなどが好適である。
該熱可塑性ポリエステルの分子量は、シート成形ある
いは、容器の物性に大きく影響するので、固有粘度が0.
60dl/g以上、好適には0.70l/g以上あることが望まし
い。ここでいう固有粘度とは、フエノール/テトラクロ
ルエタン混合溶媒(1:1重量比)中、30℃で測定した値
である。また、該変性ポリエステルに熱安定剤、可塑
剤、滑剤、着色剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤などを本
発明の作用効果が阻害されない範囲ないで使用すること
は自由である。
また、PAとはジアミンとジカルボン酸の縮合、アミノ
酸の縮合、ラクタムの開環により得られる酸アミド結合
を有する線状合成高分子で例えば6ナイロン(ポリカプ
ロアミド)、6,6ナイロン(ポリヘキサメチレンアジパ
ミド)、6,10ナイロン(ポリヘキサメチレンセバカミ
ド)、11ナイロン(ポリウンデカミド)、12ナイロン
(ラウリンラクタム)、7ナイロン(ω−アミノヘプタ
ン酸)、9ナイロン(ω−アミノノナン酸)、6,4ナイ
ロン、芳香族ポリアミド等またはこれらの二種類以上の
共重合体あるいはブレンド物等をいう。とくに、メチレ
ン基数とアミド基数の比(CH2/NHCO)が7以上、より好
適には、8以上の場合に有効である。
一方、PCとは、単官能性芳香族または脂肪族ヒドロキ
シ化合物から得られる炭酸のジエステルとヒドロキシ化
合物とのエステル交換反応する方法、すなわち不活性ガ
スの雰囲気下エステル交換触媒の不存在下または存在下
で高温減圧下でビスフエニルAとジフエニルカーボネー
トとを反応する方法などにより得られるものである。ま
た酸結合剤の存在下でジヒドロキシ化合物とフオスゲン
とを反応する方法、すなわち溶剤の存在下でビスフエニ
ルAとフオスゲンとを酸結合剤(たとえば、苛性アルカ
リ、ピリジン)の存在下で室温付近で反応する方法など
により得られるものがあげられる。これらのPCは多方面
にわたつて利用されているものであり、たとえば、立
川、坂尻編“プラスチツク材料講座[17].ポリカーボ
ネート”(日刊工業新聞社、昭和46年発行)によって、
それらの製造方法、性質などが詳細に知られている。
これらのPET、PA、PCはそれぞれの単独層として使用
することも出来るし、複数層として使用することもでき
る。また、これらの樹脂をブレンド層として使用するこ
とも出来る。本発明においてはPET、PCがより好適に用
いられる。
本発明において共射出多層構造体とは、共射出により
得た容器前駆体(ホツトパリソン、コールドパリソン)
などを意味し、また共射出延伸多層構造体とは前記した
もののうち、容器前駆体(パリソン)を再加熱、延伸ブ
ロー成形して得た容器などを意味している。
該多層パリソンは通営2台あるいはそれ以上の射出シ
リンダーを有する成型機を用い単一の金型に1回あるい
はそれ以上の型締め操作で溶融した樹脂(B)およびEV
OH組成物(A)をそれぞれの射出シリンダーよりタイミ
ングをずらして交互あるいは/および同志円状のノズル
内を同時に射出する事により得られる。例えば、先に射
出した樹脂(B)が内外表層に、後から射出したEVOH組
成物層(A)及び/あるいは樹脂(B)が最初に射出し
た内外樹脂(B)層の内側に、更に場合によっては再度
EVOH組成物(A)および/あるいは樹脂(B)をさらに
射出し、中間層を形成するなど内層が最内外樹脂(B)
層で完全に封入された有底パリソンの一般的な方法でえ
られ、特に設備上限定を受けるものではない。また、該
多層パリソンは暖かい状態で直接あるいはブロツクヒー
ター、赤外線ヒーターなどの発熱体で75〜150℃に加熱
された後、延伸ブロー工程におくられ、縦方向に1〜5
倍にストレッチされた後、圧空などで1〜4倍にブロー
され、樹脂(B)および/またはEVOH組成物が一軸ある
いは二軸延伸され、多層延伸ブロー容器が得られる。該
加熱延伸ブロー工程においても設備上特に限定を受ける
ものではない。
延伸ブロー容器を熱処理する条件は、容器の耐衝撃デ
ラミ性に大きく関与するので、下記式(IV)を満足する
ことがより望ましい。
(Tp-20)>Tc (IV) 但し、Tp:樹脂(B)の融点あるいは軟化点(℃) Tc:容器の熱処理温度(℃) TcがTP-20より大きいと最外樹脂(B)層が軟化し延
伸配向性が低下する為か容器の強度が不良となる。熱処
理時間は1〜100秒程度が良く、熱処理方法については
特に限定されるものではないが、一般的には、ブロー工
程の金型温度を増す方法、あるいは加圧下再度金型にみ
ちびき熱処理する方法、あるいは熱風、熱媒で熱処理す
る方法などがあげられる。また、熱処理後、温度の高い
容器を取出すに際しては、該加熱金型あるいは熱媒を急
冷する方法、あるいは再度冷却金型にみちびき加圧下、
冷却金型で冷却する方法などがあげられる。
本発明の多層構造体の構成はPET、PA、PCいずれかの
樹脂(基材1、2などと呼ぶ)を1種あるいはそれ以上
とEVOH組成物を用い、EVOH組成物層を1層あるいはそれ
以上、EVOH組成物と基材層(最内外基材層と同じ樹脂で
もよいし、異なつていても良い)とを各1層あるいはそ
れ以上含む中間層を最内外基材層がほぼ完全に封入した
構成であり、一般的には基材1/EVOH組成物/基材1、基
材1/EVOH組成物/基材2/基材1、基材1/EVOH組成物/基
材1/EVOH組成物/基材1、基材1/EVOH組成物/基材2/EV
OH組成物/基材1などがあげられる。ところで、基材1
とは、樹脂(B)であるPET、PA、あるいはPCを、一方
基材2とは基材1以外の樹脂(B)を示す。パリソンの
厚みに関しては、総厚みで2〜5mm、EVOH組成物層は合
計で10〜100μであり、一般的にEVOH組成物層が薄い
程、EVOH組成物層の数が少ない程、さらに外層側に近い
ほど容器の衝撃によるデラミが生じやすい。また、容器
胴部の総厚みは一般的には100〜3000μであり、用途に
応じて使い分けられる。また、このときEVOH組成物層の
合計厚みは2〜200μ、好ましくは5〜100μである。
本発明の多層構造体においてEVOH組成物層と基材との
間にはとくに層間接着剤を設ける必要はないが、これを
設けることを禁止するものではない。
以下実施例にて更に説明をおこなうが、これにより、
本発明はなんら限定されるものではない。
F.実施例 エチレン含有量44モル%、けん化度99.4%、メルトイ
ンデツクス(MI 190℃、2160g荷重)5.5g/10min.のEVOH
100重量部と水に溶解した酢酸コバルト0.1重量部とをベ
ンド式二軸押出機に投入し先端温度180℃でペレツト
化、N2下乾燥を行ないEVOH組成物(A)を得た。一
方、PET樹脂としては固有粘度0.71/g、イソフタール
酸変性PETを用いて、日精ASB製共射出延伸ブロー成型装
置(50HT型750ml、2個取り)にて共射出延伸ブローボ
トルをつくつた。この時のPET側押出機先端温度250℃、
EVOH側押出機先端温度180℃、PETとEVOHとが合流するホ
ツトランナーブロツク部240℃で共射出延伸ブロー成形
を行い胴部平均厚みが内層PET190μ、中間層EVOH組成物
20μ、外層PET90μの多層共射出延伸ブロー成型ボトル
を得た。ところで、このボトル胴部には、衝撃デラミが
生じやすい様に金型にタテ50mm×ヨコ15mm、厚み1.0m
m、2.0mmおよび4.0mmの凹凸をつけておいた。該多層容
器に水を充填し、常圧下1mの高さより、胴部を水平にし
て繰返し5回落下させたがデラミは発生しなかった。
実施例2〜9、比較例1〜3 表1に示す以外は実施例1と同様の条件でボトルを得
た。その結果を表1に示す。
比較例4 実施例1で内外層として用いたPET樹脂と同一のPET樹
脂ペレット99.5重量部に、酸化ゲルマニウム粉末0.5重
量部を混合して、ベント式二軸押出機に投入して先端温
度260℃でペレット化し、ゲルマニウム含有PET樹脂ペレ
ットを得た。得られた該ペレット10重量部と実施例1で
用いたEVOH90重量部とを混合して、ベント式二軸押出機
に投入して先端温度250℃でペレット化してEVOH組成物
を得た。
実施例1におけるEVOH組成物(A)の代わりにこのEV
OH組成物を用いた以外は実施例1と同様にして多層共射
出延伸フロー成型ボトルを得た。
しかしながら、該容器は全体がパール状に白化してお
り、透明性が著しく損なわれたものとなっていた。
G.発明の効果 本発明の多層構造体は、空または内容物を常圧充填あ
るいは高圧充填し、衝撃をあたえた場合、層間デラミが
生じず外観良好で、かつガスバリアー性が良好である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレン含有量20〜60モル%のエチレン−
    ビニルアルコール共重合体のみからなる樹脂にチタニウ
    ム、コバルト、マンガン、アンチモンおよびゲルマニウ
    ムから選ばれる少なくとも一種の金属の塩、酸化物ある
    いは水酸化物を0.01〜1重量%含有する組成物(A)層
    の少なくとも片面に熱可塑性ポリエステル、ポリアミド
    およびポリカーボネートから選ばれる少なくとも一種以
    上の樹脂(B)層を有する多層構造体。
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