JP2863472B2 - プラスチック成形装置 - Google Patents

プラスチック成形装置

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JP2863472B2
JP2863472B2 JP29019595A JP29019595A JP2863472B2 JP 2863472 B2 JP2863472 B2 JP 2863472B2 JP 29019595 A JP29019595 A JP 29019595A JP 29019595 A JP29019595 A JP 29019595A JP 2863472 B2 JP2863472 B2 JP 2863472B2
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plastic molding
cavity
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separation
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寿治 畠山
久秋 小瀬古
順 渡部
秀信 岸
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック成形
装置に関し、より詳細には、特に、レンズやミラー等の
光学部品のように鏡面をもった高精度なプラスチック成
形品を製造するためのプラスチック成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プラスチック製のレンズやミラー
の高精度な光学素子の成形方法としては、例えば、成形
樹脂材料を溶融して可塑化し、可塑化された成形材料
を、あらかじめガラス転移温度以上の温度に加熱された
射出成形金型のキャビティ内にスプルー,ランサおよび
ゲートを介して注入充填したあと、このゲートをメカニ
カルに封止し、その後、射出成形金型の温度を熱変形温
度以下に達するまで徐冷しながら下降させて、キャビテ
ィ内に充填された成形材料を硬化させて成形されてい
た。しかし、熱容量の大きい射出成形金型や熱伝導率の
小さい樹脂材料を、加熱し徐冷する工程には長時間を要
し、非能率で不経済であった。
【0003】これに対し、本出願人は、製造方法として
特開平4−163119号公報による「プラスチック成
形品の製造方法」を、該製造方法による成形装置として
特開平5−220860号公報による「プラスチック成
形装置」を提案した。
【0004】特開平4−163119号公報は、レン
ズ,ミラー等のような高精度プラスチック成形品の製造
方法に関するもので、まず、流動可能温度に加熱したプ
ラスチックを、該プラスチックの熱変形温度以下の温度
に保持された金型に射出成形して、予め略最終形状のプ
ラスチック母材に加工しておく。次に、このように加工
された内部歪や残留応力の存在するプラスチック母材を
該プラスチック母材のガラス転移点以上に加熱溶融し
て、樹脂内圧を発生させた後、徐冷して内部歪等を取り
除きながらキャビティ内の鏡面をプラスチック母材に転
写させるという製造方法である。
【0005】特開平5−220860号公報によるプラ
スチック成形装置は、上型と下型とからなる一対の金型
と、上記上型,下型を上・下型方向に型締めする型締め
機構を備えている。また、前記金型は、前記上型と下型
の少くとも一方が、前記型締め方向と直角な方向に鏡面
を有するキャビティを中心として複数の金型部材に分離
して配列した分離金型となっており、前記型締め機構に
加え、該分離金型を前記型締め方向と直角な方向の両側
から締め付ける金型締め付け機構を備えており、前記分
離金型のキャビティ内には略最終形状に加工されたプラ
スチック母材が挿入され、型締め、および締め付けによ
り、高精度なプラスチック成形品を製造可能なプラスチ
ック成形装置である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のプラス
チック成型装置において、複数の金型部材から構成され
ている分離金型は、型締め機構および締め付け機構によ
り安定して型締めが行われるように、金型保持部材に組
込まれている。すなわち、金型保持部材は、型締め方向
に一方向が開口し、締め付け方向に両端が開口した断面
コの字型をして、分離金型は、両端開口した締め付け方
向にスライドできる構造になっている。このため、スラ
イド方向にカジリが発生し易く、金型の締め付け時や解
除時において、分離金型の摺動がスムーズに行われず、
金型部材間の位置ずれを招き、その結果、成形品の挿入
や取り出しに不具合が生じるという課題があった。
【0007】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、金型の締め付け時や解除時に分離金型
の摺動がスムーズになり、かつ金型部材間の位置ずれを
防止するようにして、成形品の挿入や取り出しが確実か
つ容易に行え、熱効率が良く、成形サイクルの短かいプ
ラスチック成形装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は:予め射出成形により略最終形状に加工されたプラス
チック母材を、少くとも一つの鏡面を有するキャビティ
が複数個並設された金型に挿入し、挿入された前記プラ
スチック母材をガラス転移点以上に加熱溶融して樹脂内
圧を発生させた後、徐冷し、該プラスチック母材に前記
鏡面を転写させるプラスチック成形装置において、前記
金型は、上型及び下型に分離され、少くとも一方が複数
の金型部材から構成された上型・下型からなる一対の分
離金型からなり、該分離金型の前記金型部材は、キャビ
ティが並列する方向の締め付け方向に移動可能で、該
め付け方向及び該締め付け方向と直角方向の型締め方向
の両 方向に対して直角方向の両端部が拘束されずに保持
されていることを特徴としたものである。
【0009】請求項2に記載の発明は:前記分離金型
は、型板と、キャビティユニット部と、当板とで構成さ
れ、該分離金型の前記型締め方向と直角な方向の面に、
該分離金型と協働して対をなす他の分離金型との位置を
定める位置決め部材を設けたことを特徴としたものであ
る。
【0010】請求項3に記載の発明は:前記分離金型の
キャビティユニット部は、分割駒によるキャビティ形成
部材と、キャビティ側板とから構成されていることを特
徴としたものである。
【0011】請求項4,5,6に記載の発明は:前記キ
ャビティ側板の一部に溝を設け、該溝締め付け方向
に弾性を有する弾性部材を挿入し、締め付け解除時、前
記キャビティ側板とキャビティ形成部との間にクリアラ
ンスを得るようにし、前記弾性部材の挿入位置を前記キ
ャビティ側板の型締け方向の中央部に設け、前記弾性部
材を前記キャビティ側板の前記中央部を通る線上の少く
とも2ヶ所以上に設けたことを特徴としたものである。
【0012】請求項7に記載の発明は:前記弾性部材は
皿バネ又は圧縮バネであることを特徴としたものであ
る。
【0013】請求項8に記載の発明は:金型締め付け機
構解除時において、前記弾性部材の弾性力を少くとも
0.02[mm]以上のクリアランスを確保できるよう
に調整したことを特徴としたものである。
【0014】請求項9,10に記載の発明は:前記分離
金型を金型締め付け機構により締め付け、又は解除する
際に、該分離金型が正規のキャビティ形状を保持するよ
うに、該分離金型にスルーホールを有し、該分離金型を
締め付け方向に移動可能に支 持するガイド部材を前記ス
ルーホールを貫通して設け、更に、前記ガイド部材を
記分離金型の前記締め付方向及び型締め方向の両方向に
対して直角方向の中央部とを該分離金型の前記方向の
端部に配置したことを特徴としたものである。
【0015】請求項11に記載の発明は:前記分離金型
において、該分離金型に対する前記中央部のガイド部材
との嵌合をきつくし、前記両端のガイド部材との嵌合は
ゆるくしたことを特徴としたものである。
【0016】請求項12に記載の発明は:前記分離金型
の前記キャビティユニット部において、前記キャビティ
側板は、他の前記キャビティ形成部材より線膨張係数が
大きい材料としたことを特徴としたものである。
【0017】請求項13に記載の発明は:前記分離金型
の下型の前記キャビティユニット部において、前記キャ
ビティ形成部材と前記キャビティ側板の少くとも一方に
異物収納溝を設けたことを特徴としたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明によるプラスチッ
ク成形装置の実施の形態の一例を説明するための構成断
面図であり、図中、1は上型(エージング用金型)、2
は下型(エージング用金型)、3はプラスチック母材
(成形品)、4はキャビティ、5,6は金型温度調節部
(5a,6a:ヒータ部、5b,6b:冷却部)、7,
8は断熱部、9,10はダイプレート、11,12は金
型締め付け機構である。
【0019】図1に示したプラスチック成形装置の金型
は、上型1と下型2とで構成され、上型1と下型2で形
成される鏡面を有するキャビティ4の内部には、そのキ
ャビティ4と形状及び容積が略同等の前加工された熱可
塑性のプラスチック母材3が挿入される。
【0020】図1に示すように、本発明では、従来のプ
ラスチック成形装置に備えられていた上型1,下型2を
各々スライドして取り外し、又は取り付ける金型保持部
を廃止し、金型の上型1と下型2の外側(図の上・下位
置)には、金型の温度を調節する金型温度調節部5,6
が直接接合するように設けられている。この金型温度調
節部5,6は、加熱用のヒータ部5a,6aと冷却用の
冷却部5b,6bの両方を備えており、ヒータ部5a,
6aと冷却部5b,6bとを適宜選択することによっ
て、金型を所望の温度に素早く調節することができる。
そして、この金型温度調節部5,6の外側には、断熱板
7,8を介して上・下のダイプレート9,10にそれぞ
れ支持されている。この上・下のダイプレート9,10
は、さらにプレス機(図示せず)に接続されており、成
形時に、上記した一対の上型1,下型2からなるエージ
ング用金型を上・下の型締め方向から所定の圧力で型締
めする構造となっている。
【0021】また、本実施例では、金型の上型1と下型
2は、キャビティ4を中心として複数個の金型部材に分
離されており、成形時には矢印で示した型締め方向と、
該型締め方向と直角な白抜き矢印で示した締め付け方向
からも所定の圧力で加圧し、金型温度調節部5,6によ
り加熱しながら保持,徐冷を行うことができるようにな
っている。このため、本実施例では、型締め機構の他に
上型1,下型2を両側から締め付ける金型締め付け機構
11,12を備えている。上記した型締め方向の型締め
機構としてのプレス機や、締め付け方向の金型締め付け
機構として、油圧,空気圧あるいは電動機などを用いる
ことによって、均一な締め付け力を得ることが可能であ
り、これらは成形品の形状,金型の大きさ及び締め付け
力に応じて適宜選択することができる。
【0022】図1に示した本発明によるプラスチック成
形装置では、上型1,下型2の分離金型は、従来のプラ
スチック成型装置に備えられた金型保持部材に保持され
るのではなく、加熱・冷却用の金型温度調節部5,6に
より保持されているので、金型の締め付けや開放時の分
離金型がスムーズに摺動でき、その結果、金型部材が位
置ずれすることがなく、成形品の挿入,取り出しが確実
に行われる。更に、各々の分離金型は金型温度調節部
5,6により直接加熱冷却されるので、効率の良い加熱
冷却が可能となり、従来に比べて成形サイクルを短縮す
ることができる(請求項1に対応)。
【0023】次に、複数の金型部材からなる上型1,下
型2の一対の分離金型の構成について説明する。なお、
一対の分離金型は、位置決め手段を除いて、略等しい構
成であるから、ここでは下型2の構造について述べるこ
ととする。図2は、本発明に係る下型の実施の形態の一
例を説明するための斜視構成図であり、図中、2aは型
板、2bはキャビティユニット部(2bはキャビティ
形成部、2bはキャビティ側板)、2cは当板、1
3,13′は上下型位置決め部材、15は分割駒位置決
め部材、16は分割駒ガイド部材であり、図1と同様の
作用を有する部分には、図1の場合と同じ参照番号を付
してある。
【0024】図2に示すように、下型2は、金型温度調
節部6の上面に配置され、型板2aと、キャビティユニ
ット部2bと、当板2cとからなる分離金型であり、型
板2aが中央部に、型板2aの両サイドに各々キャビテ
ィユニット部2bが配置され、各々のキャビティユニッ
ト部2bの側部に当板2cが配置されている。
【0025】また、型板2aの上面には、締め付け方向
と直角な方向に上型1と協働して下型2を位置決めする
ための上下型位置決め部材13が、例えば、長手方向に
2本埋設され、上型1の位置決め穴(図示せず)と係合
するようになっている。なお、上下型位置決め部材13
は、型板2aに設けられるとは限らず、両側の当板2c
の上面に点線で示す上下位置決め部材13′を埋設して
もよい(請求項2に対応)
【0026】更に、キャビティユニット部2bは、分割
駒によるキャビティ形成部2bとキャビティ側板2b
とから構成され、型板2a,両側の当板2cととも
に、板面と直角な方向に貫通したスルーホールに一本の
分割駒位置決め部材15、および該分割駒位置決め部材
15の両側のスルーホールに挿入された2本の分割駒ガ
イド部材16により、型締め方向および締め付け方向と
直角な方向の位置決めがなされる(請求項3に対応)。
【0027】図3は、本発明に係るキャビティユニット
部の実施の形態の一例を説明するための斜視図であり、
図3(A)はキャビティユニット部2bの斜視図、図3
(B)はキャビティ側板2bの斜視図を示し、図中、
14は弾性部材であり、図1,2と同様の作用をする部
分には、図1,2の場合と同じ参照番号を付してある。
図3に示すように、分割駒によるキャビティ形成部2b
と、キャビティ側板2bとから構成されたキャビテ
ィユニット部2bのキャビティ側板2bの中央部に
は、少くとも2ヶ所以上に溝形状(図示せず)が設けら
れ、該溝形状内に弾性部材14が挿入されている。これ
により、金型の締め付け解除時にバランスのとれた反発
力が発生し、有効なクリアランスを得ることができる
(請求項4,5,6に対応)。
【0028】なお、使用する弾性部材は、皿バネ又は圧
縮バネ等のバネ類であれば何れでも良く、金型構造を複
雑にすることなく、簡単且つ安価に有効なクリアランス
を得ることができる(請求項7に対応)。また、本発明
は、キャビティ形成部2bと、キャビティ側板2b
との間に少くとも0.02[mm]以上の隙間が得られ
れば、成形品の取り出しが確実且つ容易に行うことがで
きることを実験により見いだし、上記弾性部材14の弾
性力をそのように調節してある(請求項8に対応)。
【0029】図3に示したキャビティユニット部2bに
も、図2に示した分割駒位置決め部材15および分割駒
ガイド部材16と同じ位置に、分割駒ガイド部材(位置
決め用)15,分割駒ガイド部材16が各々のスルーホ
ール15a,16aに嵌合するようになっており、分離
金型を金型締め付け機構11,12で締め付け、又は解
除する際に、該分割金型が正規のキャビティ形状を保持
することができる機構を構成している(請求項9,10
に対応)。
【0030】なお、本発明では、分離金型と分割駒位置
決め部材15又は分割駒ガイド部材16との嵌合精度
を、分離金型と位置決る部材15に対する嵌合がきつ
く、分割駒ガイド部材15との嵌合精度をゆるくするこ
とにより、分割金型の動きを滑らかにするよう工夫して
ある(請求項11に対応)。また、キャビティユニット
部2bの部材に関しても、キャビティ側板2bの部材
をキャビティ形成部2bに比べ、線膨張係数の大きい
材料とすることにより、加熱時の嵌合部のクリアランス
量の増加をはかり、それにより上記同様、締め付け時や
解除時の分離金型の摺動をスムーズに行うことができる
(請求項12に対応)。しかし、キャビティ形成部2b
内に挿入するとき、又は、挿入されたプラスチック母
材に対し、エージングの熱処理が完了し、鏡面が転写さ
れた精密プラスチック成形品を取り出すために型開きし
たとき、低温下で、硬質となったバリ等の異物が下型2
のキャビティ形成部2b内に落下し、落下したバリ等
の異物を金型が押圧して金型を損傷する等の事故が発生
することがある。
【0031】図4は、本発明によるプラスチック成形装
置に係る実施の形態の一例を説明するための図であり、
図4(A)は、型締めおよび締め付けが解除された上型
1の様子を(I)に、下型2の様子を(II)に分割駒
の間隔を誇張して図示したもので、図4(B)は、図4
(A)の(II)のB部を拡大した図であり、図中、1
7は異物収納溝である。
【0032】異物収納溝17は、下型2のキャビティ形
成部2bとキャビティ側板2bの下方側で長さ方
向、すなわち、金型温度調節部6の上面側に設けられた
溝で、上型1,下型2から成形品の取り出しや挿入時に
落下する異物の大きさを想定し、これを収納できる大き
さとなっており、型締め,および締め付けの際、異物が
金型に挟んだまま加圧することによる金型破損の危険を
防止する(請求項13に対応)。
【0033】以上に述べた本発明におけるプラスチック
成形装置を用いて、予め、略最終形状に加工された複数
個のプラスチック母材を、複数個キャビティからなる金
型に挿入し、次いで、このプラスチック母材をガラス転
移点以上まで溶融加熱し、これによって樹脂内圧を発生
させ、次いで徐冷して鏡面を転写させることによって、
レンズやミラー等の精密プラスチック成形部品を高精度
に作製することができる。
【0034】
【発明の効果】請求項1に対応した効果:予め射出成形
により略最終形状に加工されたプラスチック母材を、少
くとも一つの鏡面を有するキャビティが複数個並設され
た金型に挿入し、挿入された前記プラスチック母材をガ
ラス転移点以上に加熱溶融して樹脂内圧を発生させた
後、徐冷し、該プラスチック母材に前記鏡面を転写させ
るプラスチック成形装置において、前記金型は、上型及
び下型に分離され、少くとも一方が複数の金型部材から
構成された上型・下型からなる一対の分離金型からな
り、該分離金型の前記金型部材は、キャビティが並列す
る方向の締め付け方向に移動可能で、該締め付け方向及
び該締め付け方向と直角方向の型締め方向の両方向に対
して直角方向の両端部が拘束されずに保持されている。
【0035】請求項2に対応した効果:前記分離金型
は、型板と、キャビティユニット部と、当板とで構成さ
れ、該分離金型の前記型締め方向と直角な方向の面に、
該分離金型と協働して対をなす他の分離金型との位置を
定める位置決め部材を設けた。
【0036】請求項3に対応した効果:前記分離金型の
キャビティユニット部は、分割駒によるキャビティ形成
部材と、キャビティ側板とから構成されている。
【0037】請求項4,5,6に対応した効果:前記キ
ャビティ側板の一部に溝を設け、該溝締め付け方向
に弾性を有する弾性部材を挿入し、締め付け解除時、前
記キャビティ側板とキャビティ形成部との間にクリアラ
ンスを得るようにし、前記弾性部材の挿入位置を前記キ
ャビティ側板の型締け方向の中央部に設け、前記弾性部
材を前記キャビティ側板の前記中央部を通る線上の少く
とも2ヶ所以上に設けた。
【0038】請求項7に対応した効果:前記弾性部材は
皿バネ又は圧縮バネである。
【0039】請求項8に対応した効果:金型締め付け機
構解除時において、前記弾性部材の弾性力を少くとも
0.02[mm]以上のクリアランスを確保できるよう
に調整した。
【0040】請求項9,10に対応した効果:前記分離
金型を金型締め付け機構により締め付け、又は解除する
際に、該分離金型が正規のキャビティ形状を保持するよ
うに、該分離金型にスルーホールを有し、該分離金型を
締め付け方向に移動可能に支持するガイド部材を前記ス
ルーホールを貫通して設け、更に、前記ガイド部材を
記分離金型の前記締め付方向及び型締め方向の両方向に
対して直角方向の中央部とを該分離金型の前記方向の
端部に配置した。
【0041】請求項11に対応した効果:前記分離金型
において、該分離金型に対する前記中央部のガイド部材
との嵌合をきつくし、前記両端のガイド部材との嵌合は
ゆるくした。
【0042】請求項12に対応した効果:請求項12に
記載の発明は:前記分離金型の前記キャビティユニット
部において、前記キャビティ側板は、他の前記キャビテ
ィ形成部材より線膨張係数が大きい材料とした。
【0043】請求項13に対応した効果:前記分離金型
の下型の前記キャビティユニット部において、前記キャ
ビティ形成部材と前記キャビティ側板の少くとも一方に
異物収納溝を設けた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるプラスチック成形装置の実施の
形態の一例を説明するための構成断面図である。
【図2】 本発明に係る下型の実施例の形態を説明する
ための斜視構成図である。
【図3】 本発明に係るキャビティユニット部の実施の
形態の一例を説明するための斜視図である。
【図4】 本発明によるプラスチック成形装置に係る実
施の形態の一例を説明するための図である。
【符号の説明】
1…上型(エージング用金型)、2…下型(エージング
用金型)、2a…型板、2b…キャビティユニット部
(2bはキャビティ形成部、2bはキャビティ側
板)、2c…当板、3…プラスチック母材(成形品)、
4…キャビティ、5,6…金型温度調節部(5a,6
a:ヒータ部、5b,6b:冷却部)、7,8…断熱
部、9,10…ダイプレート、11,12…金型締め付
け機構、13,13′…上・下型位置決め部材、15…
分割駒位置決め部材、16…分割駒ガイド部材、17…
異物収納溝。
フロントページの続き (72)発明者 岸 秀信 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平5−220860(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 43/00 - 43/02,43/32,3/36 - 3/40,33/00,33/20 - 33/24,71/00 - 7 1/02

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め射出成形により略最終形状に加工さ
    れたプラスチック母材を、少くとも一つの鏡面を有する
    キャビティが複数個並設された金型に挿入し、挿入され
    た前記プラスチック母材をガラス転移点以上に加熱溶融
    して樹脂内圧を発生させた後、徐冷し、該プラスチック
    母材に前記鏡面を転写させるプラスチック成形装置にお
    いて、前記金型は、上型及び下型に分離され、少くとも
    一方が複数の金型部材から構成された上型・下型からな
    る一対の分離金型からなり、該分離金型の前記金型部材
    は、キャビティが並列する方向の締め付け方向に移動可
    能で、該締め付け方向及び該締め付け方向と直角方向
    型締め方向の両方向に対して直角方向の両端部が拘束さ
    れずに保持されていることを特徴とするプラスチック成
    形装置。
  2. 【請求項2】 前記分離金型は、型板と、キャビティユ
    ニット部と、当板とで構成され、該分離金型の前記型締
    め方向と直角な方向の面に、該分離金型と協働して対を
    なす他の分離金型との位置を定める位置決め部材を設け
    たことを特徴とする請求項1に記載のプラスチック成形
    装置。
  3. 【請求項3】 前記分離金型のキャビティユニット部
    は、分割駒によるキャビティ形成部材と、キャビティ側
    板とから構成されていることを特徴とする請求項2に記
    載のプラスチック成形装置。
  4. 【請求項4】 前記キャビティ側板の一部に溝を設け、
    該溝締め付け方向に弾性を有する弾性部材を挿入
    、締め付け解除時、前記キャビティ側板とキャビティ
    形成部との間にクリアランスを得るようにしたことを特
    徴とする請求項3に記載のプラスチック成形装置。
  5. 【請求項5】 前記弾性部材の挿入位置を前記キャビテ
    ィ側板の型締け方向の中央部に設けたことを特徴とする
    請求項4に記載のプラスチック成形装置。
  6. 【請求項6】 前記弾性部材を前記キャビティ側板の
    記中央部を通る線上の少くとも2ヶ所以上に設けたこと
    を特徴とする請求項4又は5に記載のプラスチック成形
    装置。
  7. 【請求項7】 前記弾性部材は皿バネ又は圧縮バネであ
    ることを特徴とする請求項4乃至6の何れかに記載のプ
    ラスチック成形装置。
  8. 【請求項8】 金型締め付け機構解除時において、前記
    弾性部材の弾性力を少くとも0.02[mm]以上の
    リアランスを確保できるように調整したことを特徴とす
    る請求項4乃至7の何れかに記載のプラスチック成形装
    置。
  9. 【請求項9】 前記分離金型を金型締め付け機構により
    締め付け、又は解除する際に、該分離金型が正規のキャ
    ビティ形状を保持するように、該分離金型にスルーホー
    ルを有し、該分離金型を締め付け方向に移動可能に支持
    するガイド部材を前記スルーホールを貫通して設けたこ
    とを特徴とする請求項1に記載のプラスチック成形装
    置。
  10. 【請求項10】 前記ガイド部材を前記分離金型の前記
    締め付方向及び型締め方向の両方向に対して直角方向の
    中央部とを該分離金型の前記方向の両端部に配置したこ
    とを特徴とする請求項9に記載のプラスチック成形装
    置。
  11. 【請求項11】 前記分離金型において、該分離金型に
    対する前記中央部のガイド部材との嵌合をきつくし、前
    両端のガイド部材との嵌合はゆるくしたことを特徴と
    する請求項10に記載のプラスチック成形装置。
  12. 【請求項12】 前記分離金型の前記キャビティユニッ
    ト部において、前記キャビティ側板は、他の前記キャビ
    ティ形成部材より線膨張係数が大きい材料としたことを
    特徴とする請求項11記載のプラスチック成形装置。
  13. 【請求項13】 前記分離金型の下型の前記キャビティ
    ユニット部において、前記キャビティ形成部材と前記キ
    ャビティ側板の少くとも一方に異物収納溝を設けたこと
    を特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のプラスチ
    ック成形装置。
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