JP2862785B2 - エアバッグユニット取付構造 - Google Patents

エアバッグユニット取付構造

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JP2862785B2 JP6024277A JP2427794A JP2862785B2 JP 2862785 B2 JP2862785 B2 JP 2862785B2 JP 6024277 A JP6024277 A JP 6024277A JP 2427794 A JP2427794 A JP 2427794A JP 2862785 B2 JP2862785 B2 JP 2862785B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インストルメントパネ
ルの例えば助手席前方の所定位置に設置されるエアバッ
グの取付装置に関し、更に詳しくはエアバッグの展開時
においてエアバッグリッドがインストルメントパネルか
ら外れることが防止できるエアバッグ取付装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】エアバッグ装置は、車両が過激な衝撃を
受けると内部のインフレータから高圧のガスが発生し、
エアバッグを膨張させて乗員の保護を図ろうとするもの
である。従って、このエアバッグ装置の設置部位は運転
員の前方であるステアリングホイールの中心部、助手席
前方のインストルメントパネル内、或いは後部座席の前
方の前部座席などである。図5は助手席前方のインスト
ルメントパネルにエアバッグユニットが設置された車室
内の一例を示す外観図である。
【0003】同図に示されたエアバッグユニットの設置
例では、インストルメントパネルの上面の所定の位置に
エアバッグ装置を設置するための開口部が形成されてお
り、同開口部内において車体内部にエアバッグ、インフ
レータ等を収容するケーシングがその解放面を前記イン
ストルメントパネルの開口部に合わせて取付けられると
共に、インストルメントパネルの開口部にはエアバック
膨張時に展開するエアバッグリッドが前記ケーシングの
解放面と前記インストルメントパネルの開口部とを閉塞
するようにして取り付けられる。
【0004】例えば、従来技術によると、図6に示すご
とくエアバッグリッド15には図示せぬエアバッグの膨
張時にヒンジ部を中心として車室内側に所定の形状で展
開するスリット部や脆弱部などの裂断部15aが設けら
れており、エアバッグリッド15の裏面には後壁13が
図示せぬ前壁に平行して突設され、この前後壁を上記ケ
ーシング12の前後にボルトやリベットにより固着して
エアバッグユニット11を構成している。前記ケーシン
グ14の底部は車体内に設けられた図示せぬ支持シャフ
トに固設され、同ケーシング14の上部解放面をインス
トルメントパネル16の開口部16aに相対させるよう
にして、インストルメントパネル16の開口縁部に嵌め
込み、略V字状に形成された板金製の弾性クリップ17
をエアバッグリッド15の周縁部から上記後壁13に平
行して突出する係着リブ15bに嵌め込むと共に、イン
ストルメントパネル16の後側係着縁部に前記弾性クリ
ップ17の係着部を係着させて両者を係着固定する。
【0005】また、図示は省略したが例えば実開昭63
−176749号公報には、エアバッグリッドの周縁部
の一部をインストルメントパネルの開口部にヒンジ結合
すると共に、そのヒンジ部とは反対側のエアバッグリッ
ドの周縁部にクリップ取付突片を突設し、略菱形の弾性
クリップの一部に形成された係着爪片を前記クリップ取
付突片に係着する一方で、上記ケーシングの解放部には
前記弾性クリップを弾性的に嵌着する嵌着孔が形成さ
れ、同嵌着孔に弾性クリップを嵌着することにより、エ
アバッグリッドをケーシングに係脱可能に係着するエア
バッグユニット取付構造が開示されている。エアバッグ
の膨張時には室内側へのエアバッグの膨張と共に、エア
バッグリッドとケーシングとの係脱手段による係合が外
れ、エアバッグリッドがヒンジ部を中心に回動して展開
し、エアバッグを室内に大きく膨張させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるエアバッグユニットの取付構造によれば、
略V字状に形成された単純な形状の弾性クリップによっ
て、エアバッグリッドとインストルメントパネルとを単
に係着固定させるため、その係着時に弾性クリップが脱
落しやすく、取付作業時に弾性クリップが一旦インスト
ルメントパネル内に落下してしまうと、同クリップを拾
いだすことが難しく、また前記係着が上手になされたと
しても、ガス発生によるエアバッグの膨張時にケーシン
グが外側に膨張してエアバッグリッドをインストルメン
トパネルの開口部から浮き上がらせるようにするため、
前記弾性クリップが更に外れやすくなり、その結果エア
バッグリッドの展開が遅れたり、その展開方向が変更し
てしまうという危惧がある。
【0007】また、前記エアバッグリッドの裏面に前後
壁が突出して一体成形されるため、そのエアバッグリッ
ド本体の前後壁の突出基端部では他の本体部分に比べて
熱の伝達速度が遅くなるため、成形時において前記基端
部の表面側にヒケが発生し、高品質の製品が得がたいと
いう不具合もある。
【0008】一方、上記実開昭63−176749号公
報に開示されたエアバッグユニット取付構造では、前述
の弾性クリップと同様に係着爪片が前記クリップ取付突
片から外れやすいばかりでなく、エアバッグの膨張時に
は弾性クリップをエアバッグリッドのクリップ取付突片
に係着した状態でエアバッグリッドが激しい勢いで展開
するため、その展開時に前記弾性クリップがクリップ取
付突片から外れ、乗員を直撃する恐れもある。
【0009】 本発明は、上述のごとく弾性クリップを
使用することによる不都合を回避することを目的として
いる。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的は、本発明の主
要な構成であるエアバッグ、インフレータ等を収容する
ケーシングの前後に、エアバッグリッドの裏面から平行
に突出する前壁及び後壁を固着してなるエアバッグユニ
ットを、クリップを介してインストルメントパネルの所
定位置に形成された開口部に取り付けるためのエアバッ
グユニットの取付構造であって、少なくとも前記後壁の
外側には複数の横補強リブとこれに直角な縦補強リブと
を有しており、前記クリップは前記縦横リブの交差面に
当接する当接面と、一部横リブに嵌着する嵌着部と、前
記インストルメントパネルの開口部の係止縁部に弾性的
に係着する係着部とを有してなることを特徴とするエア
バッグユニット取付構造により達成される。
【0011】
【作用】弾性クリップの横補強リブ嵌着部を横補強リブ
の一部に差し込んで嵌着すると共に、弾性クリップの当
接面を縦補強リブ及び横補強リブとの交差面にそれぞれ
当接して、弾性クリップをエアバッグリッドに係着す
る。こうして係着された弾性クリップは前記横補強リブ
嵌着部により横補強リブの一部を包持するごとく嵌着固
定されるため、リッド本体から簡単には外れるようなこ
とがない。
【0012】この弾性クリップ付きのエアバッグユニッ
トは、インストルメントパネルの開口部に嵌め込まれ、
車体内に設けられた支持シャフトから突設するブラケッ
トなどを介してボルトなどにより固着される。このと
き、エアバッグリッド本体の前端縁下面から突出する係
止爪がインストルメントパネルの開口部前端縁の係止部
に係合すると共に、リッド本体に係着された弾性クリッ
プの略V字形をなす係着部が、同じくインストルメント
パネルの開口部後端縁に設けられた係止部に弾性的に係
着される。
【0013】いま、インフレータが作動してガスを発生
すると、高圧のガスがエアバッグの内部に流入して同エ
アバッグを急激に膨張しようとする。このとき、エアバ
ッグリッドの裂断部が裂断する直前に、一瞬ケーシング
4には極めて大きな内圧がかかって外方に膨張しようと
する。この膨張時の変形のため、従来の取付構造ではエ
アバッグリッドがインストルメントパネルの開口部から
室内側に外れるように変形して弾性クリップを離脱させ
てしまう。本発明によれば、上述のごとく弾性クリップ
が横補強リブの一部に強固に嵌着されると共に、横補強
リブと縦補強リブとの交差面に弾性クリップの当接面を
当接しているため、離脱しにくいばかりでなく、ケーシ
ングの膨張時に弾性クリップは前記交差面とインストル
メントパネルの係止部との間で弾性変形し、同膨張時の
急激な負荷を緩衝支持させて過剰なケーシングの変形と
インストルパネルの損傷を回避し、エアバッグの膨張に
よる力をリッド本体の裂断部に速やかに伝達し、確実に
且つ瞬時に同裂断部を裂断させ、ヒンジ部を中心に瞬間
的に展開させる。
【0014】 また、本発明の好適な実施態様によれ
ば、エアバッグリッドの上記前後壁の基端部において、
少なくとも後壁側の基端部の外側に横溝を形成し、その
肉厚を他の部分より薄くすることにより、成形にあたり
同基端部の反対側のエアバッグリッド表面にヒケを発生
させないようにしている。
【0015】
【実施例】以下、本発明の代表的な実施例を図面に基づ
いて具体的に説明する。図1は本発明の代表的なエアバ
ッグユニットの取付構造例を示す縦断面図であり、図2
は同エアバッグユニットに使用される弾性クリップ付き
エアバッグリッドの全体構造を示す後部側の下方から見
た斜視図、図3は同エアバッグリッドに対する弾性クリ
ップの嵌着態様を示す要部の分解斜視図である。なお、
本発明は図示実施例に限定されるものではなく、種々の
変更が可能である。
【0016】図示例におけるエアバッグユニット1は、
インフレータ2を内蔵するとともに、小さく折り畳まれ
たエアバッグ3を収容したケーシング4と、同ケーシン
グ4の上部解放端4aを閉塞するエアバッグリッド5と
を備えている。前記インフレータ2及びエアバッグ3は
従来から広く知られた構造を有しているため、ここでは
その詳しい説明は省略し、本発明の特徴部をなす前記エ
アバッグリッド5の構造について具体的に説明する。
【0017】前記エアバッグリッド5の構造を具体的に
示す図2及び図3において、同エアバッグリッド5は、
略矩形板状のリッド本体51と、同リッド本体51の裏
面から所定の角度をもって平行に突設する前後壁52,
53と、前記リッド本体51のフランジ部51a及び前
記後壁53のほぼ全長にわたって外側に突出する複数の
第1縦補強リブ54と、各第1縦補強リブ54と交差し
て前記フランジ部51aに平行に突出延在する複数の横
補強リブ55と、所定の部位で隣合う第1縦補強リブ5
4の間に突設され、前記複数の横補強リブ55間を連結
する第2縦補強リブ56とを有している。そして、本実
施例では上下の前記横補強リブ55a,55bのうち上
段の横補強リブ55aには、第2縦補強リブ56を挟ん
で左右に2条のスリット状切欠き55a-1が形成されて
いる。
【0018】前記略矩形板状リッド本体51の中央部に
は、その前端縁に平行なヒンジ部51bと、同ヒンジ部
51bの両端から略コ字状に延びる開裂部51cとを有
している。前記ヒンジ部51bはリッド本体51の厚み
より肉薄ではあるが容易には裂断しない強度をもって本
体と一体に形成され、前記開裂部51cはエアバッグ3
が膨張したとき容易に裂断して、コ字状に囲まれた部分
が前記ヒンジ部51bを中心に室内側に展開すべく、例
えばミシン目等が施されている極肉薄に構成される。な
お、図示実施例によればリッド本体51の四隅部裏面に
は、インストルメントパネル6(図1参照)の対応する
部位に形成された図示せぬ係着部と係合する係合爪片5
7が突設されている。また、上記前後壁52,53の自
由端部には、上記ケーシング4の前後壁部41,42に
ボルトやリベットにより固着するための所定の数の固着
孔52a及び53aが形成されている。
【0019】さて、上述の構造を有するエアバッグリッ
ド5には、同じく本発明に特有の構造を有する板金製の
弾性クリップ7が取り付けられる。図1〜図3におい
て、同弾性クリップ7は、上記2条のスリット状切欠き
55a-1に嵌着し、左右切欠き55a-1の間に存在する
横補強リブ55aの一部を包持するごとく形成された横
補強リブ嵌着部71と、第2縦補強リブ56の突出端面
に当接する当接部72と、下段の横補強リブ55bと第
2縦補強リブ56の交差面57に当接する当接面73a
を背面に有すると共に、下端が外側に曲げられて略V形
状に形成された弾着部73とを有している。図示例で
は、第2縦補強リブ56の突出端面が上下横補強リブ5
5a,55bの中間で階段状に形成されているため、前
記当接部72も前記階段状の突出端面に当接させるため
直角に折り曲げられている。なお、前記横縦補強リブ5
5,56の突出端面形態は多様に変更できるものであ
り、従って前記弾性クリップ7の当接部72の形態も前
記横縦補強リブ55,56の突出端面形態により種々変
更される。
【0020】上記エアバッグリッド5の前後壁52,5
3が上記ケーシング4の前後壁部41,42に外側から
嵌着され、図1に示すごとくリベットにより固着されて
エアバッグユニット1を構成する。図示例では、前記エ
アバッグリッド5のリッド本体51の前端縁下面には、
インストルメントパネル6の開口縁61aに設けられた
係止部62に係合する係止爪58が突設されている。
【0021】こうして組み付けられた前記エアバッグリ
ッド5の後壁53から突出する第2縦補強リブ56と上
下横補強リブ55a,55bとの交差部には上述の弾性
クリップ7が係着される。即ち、弾性クリップ7の横補
強リブ嵌着部71を上段横補強リブ55aに形成された
2条のスリット状切欠き55a-1に差し込んで嵌着する
と共に、弾性クリップ7の当接部72及び弾着部73の
当接面を、第2縦補強リブ56の突出端面及び下段横補
強リブ55bと第2縦補強リブ56との交差面57にそ
れぞれ当接する。こうして係着された弾性クリップ7は
前記横補強リブ嵌着部71により上段横補強リブ55a
の一部を包持するごとく嵌着固定されるため、リッド本
体51から簡単には外れるようなことがない。
【0022】この弾性クリップ付きのエアバッグユニッ
ト1は、図1に示すごとくインストルメントパネル6の
開口部61に嵌め込まれ、車体内に設けられた支持シャ
フト9から突設するブラケット8にボルトなどにより固
着される。このとき、リッド本体51の前端縁下面から
突出する係止爪58がインストルメントパネル6の開口
縁61aの係止部62に係合すると共に、リッド本体5
1に係着された弾性クリップ7の略V字形をなす弾着部
73が、同じくインストルメントパネル6の開口縁61
aに設けられた係止部62と弾性的に係着する。
【0023】いま、インフレータ2が作動してガスを発
生すると、高圧のガスがエアバッグ3の内部に流入して
同エアバッグ3を急激に膨張しようとする。このとき、
エアバッグリッド51の裂断部51cが裂断する直前の
一瞬、ケーシング4には極めて大きな内圧がかかって外
方に膨張する。この膨張時の変形のため、図6に示す従
来の取付構造ではエアバッグリッド51がインストルメ
ントパネル6の開口部61から室内側に外れようと変形
して弾性クリップ17が離脱してしまう。本発明によれ
ば、上述のごとく弾性クリップ7が上段横補強リブ55
aの一部を強固に嵌着されると共に、特に下段横補強リ
ブ55bと第2縦補強リブ56との交差面57に弾性ク
リップ7の当接面を当接しているため、離脱しにくいば
かりでなく、図1からも明らかなごとくケーシング4の
膨張時に弾性クリップ7は前記交差面57とインストル
メントパネル6の係止部62との間で弾性変形し、膨張
時の急激な負荷を緩衝支持させて過剰なケーシング4の
変形とインストルメントパネル6の損傷を回避し、エア
バッグ3の膨張による力をリッド本体51の裂断部51
cに速やかに伝達し、確実に且つ瞬時に同裂断部51c
を裂断してヒンジ部51bを中心に瞬間的に展開させ
る。
【0024】図4は本発明のエアバッグユニット取付構
造の他の代表的な実施例を示し、この実施例ではエアバ
ッグリッド5の構造が上述の実施例と幾つかの点で異な
っている。即ち、先ず図4に示す実施例によれば弾性ク
リップ構造が上述の実施例と異なっている。図3に示す
弾性クリップ7の横補強リブ嵌着部71が上段横補強リ
ブ55aの一部を包持するごとく嵌着固定する構造であ
ったが、図4に示す弾性クリップ7′の構造は前記横補
強リブ嵌着部71に代えて単なる嵌着爪71′としてい
る。そのため、上段横補強リブ55aにスリット状切欠
き55a-1を形成せず、前記同嵌着爪71′が係着する
嵌着孔を形成している。しかして、本実施例においては
弾性クリップ7′を前記嵌着爪71′によりエアバッグ
リッド5の嵌着孔に係着して固定する構造としている
が、同時に下段横補強リブ55bと第2縦補強リブ56
との交差面57には弾性クリップ7の当接面が当接され
るため、弾性クリップ7′をエアバッグリッド5から離
脱し難くしている。
【0025】また、上述の実施例と異なる第2の点は、
エアバッグリッド本体51の前方フランジ部51aの端
縁下面に突出する係止爪58と前壁52との間に第3縦
補強リブ56aを設けてケーシング4の前方への変形を
阻止している点にある。
【0026】更に、図4に示す実施例にあって最も図1
に示す実施例と異なる点は、エアバッグリッド本体51
の前後部裏面から突出する前後壁52′,53′にあ
る。即ち、図示例では前壁52′がその自由端から基端
にかけて肉厚を漸次薄くすると共に、後壁53′の基端
部の外側に横溝を形成し、その肉厚を他の部分より薄い
肉薄部53a′としている。これは、エアバッグリッド
5の成形時における不具合を解消するがためになされた
ものである。一般に均一な板状製品の平面に突出部を成
形しようとすると、突設部の基端部ではその周辺の平面
部との間に熱伝達速度に差が生じるため、平面部の反突
設部の表面に、いわゆるヒケが発生しやすい。上記エア
バッグリッド5にあってもリッド本体51の裏面から突
出する前後壁52′,53′の基端部において、同前後
壁52′,53′の他の部分と同一の肉厚とすると、リ
ッド本体51の表面にヒケが発生し、外観を損なうこと
になり、製品価値が著しく低下する。そこで、本実施例
では前述のエアバッグユニットの取付構造を採用してい
る。また、突設部の基端部の外側に形成する横溝は縦補
強リブと横補強リブのスライドコアによる成形時に同時
に形成される。
【0027】なお、前記前後壁52′,53′の基端部
の形態は図示例に固定されるものではなく、例えば前後
壁52′,53′の基端部の形態を入れ替えてもよい。
このように、本発明は図示実施例に限定されるものでは
なく、多様な変形が可能である。
【0028】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなごとく、本発
明のエアバッグユニットの取付構造によれば、少なくと
もエアバッグリッド本体の裏面から突出する後壁の外側
に複数の横補強リブとこれに直角な縦補強リブとを形成
すると共に、前記縦横リブの交差面に当接する当接面
と、一部横リブに嵌着する嵌着部と、前記インストルメ
ントパネルの開口部の係止縁部に弾性的に係着する弾性
爪部とを有する弾性クリップを前記前壁に係着させるこ
とにより、弾性クリップが横補強リブの一部を強固に把
持すると共に、横補強リブと縦補強リブとの交差面に当
接させて弾性クリップを取り付けるため、弾性クリップ
がエアバッグリッドから離脱しにくいばかりでなく、ガ
スの発生に伴うケーシングの膨張時に弾性クリップが前
記交差面とインストルメントパネルの係止部との間で弾
性変形し、膨張時の急激な負荷を緩衝支持させて過剰な
ケーシングの変形を抑制すると共に、インストルメント
パネルの損傷が回避され、同時にエアバッグの膨張によ
る力をリッド本体の裂断部に速やかに伝達し、確実に且
つ瞬時に同裂断部を裂断してヒンジ部を中心に瞬間的に
展開されるようになる。
【0029】 また、本発明にあって特にエアバッグリ
ッドの裏側に突出する少なくとも後壁の突出基部を他の
部分より肉薄に設定する場合には、エアバッグリッドの
成形にあたってもエアバッグリッドの表面にヒケを発生
させることなく、外観的にも優れた製品が得られる。
【0030】また、上記肉薄設定のための突出基部外側
に設けた横溝は、少なくとも後壁の膨張を抑制する縦補
強リブと横補強理部を形成するスライドコアにより同時
に成形できるから、製作コストを低減できる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な取付構造例によるエアバック
ユニットとインストルメントパネルとの取付状態を示す
縦断面図である。
【図2】前記エアバッグユニットに適用される弾性クリ
ップ付きエアバッグリッド構造例を示す下方から見た斜
視図である。
【図3】同エアバッグリッドから弾性クリップを取り外
した分解斜視図である。
【図4】本発明の他の代表的な取付構造例によるエアバ
ックユニットとインストルメントパネルとの取付状態を
示す縦断面図である。
【図5】本発明が適用された車室内の外観を示す一部鳥
瞰図である。
【図6】従来の取付構造例によるエアバックユニットと
インストルメントパネルとの取付状態を示す縦断面図で
ある。
【符号の説明】
1 エアバッグユニット 2 インフレータ 3 エアバッグ 4 ケーシング 4a 上部解放端 41,42 前後壁部 5 エアバッグリッド 51 リッド本体 51a フランジ部 51b ヒンジ部 51c 裂断部 52,53 前後壁 52′,53′ 前後壁 52a,53a 固着孔 53b 肉薄部 54 第1縦補強リブ 55 横補強リブ 55a,55b 上下前記横補強リブ 55a-1 スリット状切欠き 56 第2縦補強リブ 57 交差面 58 係止爪 6 インストルメントパネル 61 開口部 61a 開口縁 62 係止部 7 弾性クリップ 71 横補強リブ嵌着部 71′ 横補強リブ嵌着爪 72 当接部 73 弾着部 73a 当接面 8 支持シャフト 9 ブラケット
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−319197(JP,A) 特開 平5−246293(JP,A) 特開 平5−208651(JP,A) 特開 平7−232610(JP,A) 実開 平4−22361(JP,U) 実開 平5−68754(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60R 21/16 - 21/32

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアバッグ、インフレータ等を収容する
    ケーシングの前後に、エアバッグリッドの裏面から平行
    に突出する前壁及び後壁を固着してなるエアバッグユニ
    ットを、クリップを介してインストルメントパネルの所
    定位置に形成された開口部に取り付けるためのエアバッ
    グユニットの取付構造であって、少なくとも前記後壁の
    外側には複数の横補強リブとこれに直角な縦補強リブと
    を有しており、前記クリップは前記縦横リブの交差面に
    当接する当接面と、一部横リブに嵌着する嵌着部と、前
    記インストルメントパネルの開口部の係止縁部に弾性的
    に係着する弾着部とを有してなることを特徴とするエア
    バッグユニット取付構造。
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