JP2862645B2 - 易開封性密封蓋体 - Google Patents

易開封性密封蓋体

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は容器本体に内容物を充填し、密封するための
蓋体に関するものであり、易開封性であり、優れた密封
性を備えており、しかもその製造が容易である容器の蓋
体に関するものである。
(従来の技術) 各種の食品類を包装するための包装体として蓋材が容
易に開封できる、いわゆる易開封性(イージーオープ
ン)構造の包装容器が汎用されてきている。
従来から実用されている最も一般的なイージーオープ
ンタイプのものとしては、プラスチックからなる容器で
は、容器のフランジ部に易開封性機構を持たせたものが
一般に用いられており、これらの第1の方式は蓋材のシ
ール層を構成する樹脂の組成を変えることによって、容
器のフランジ部と蓋材とのシール強度を適当な範囲に調
整し、シール界面を剥離して開封する形態のもの(界面
剥離タイプ)がある。(例えば実開昭56−125870,57−1
154,59−118766,61−48162,63−31926号公報等)しかし
ながら、これらのタイプでは付与するシール強度がシー
ル時の条件、環境温度、内容物のフランジ部への付着等
の影響を受けやすいため、目的範囲のシール強度を得る
ための制御が難しく、往々にして強弱のバラツキを発生
させる欠点があった。
また、第2の方式のものとして蓋材のシール層とこれ
に隣接する層との間をデラミネーションすることによっ
て開封する方法(層間剥離タイプ)が知られている。
この層間剥離タイプのものとしては、例えば特公昭50
−37597号公報や実開昭56−138075,57−164072,63−709
63号公報等に報告されている。
しかしながら、これらの方法においてはシール位置を
精密に制御し、ヒートシールヘッドをシール層の切り込
み(スリット)間に制御しなくてはその効果が期待でき
ず、非常にコントロールが困難となってしまっていた。
さらに、第3の方式として容器本体のフランジ部に、
このフランジ形状と同じ形状のシール材を打ち抜き,こ
れをフランジ部に溶着せしめ、この上から蓋材をシール
するといった方法(実開昭63−28668号公報)も提案さ
れているが、シール層をフランジ上に正確にセットし、
さらに接着するという工数がふえ、位置合わせが非常に
煩わしくなってしまい、生産性が悪いといった問題点が
あった。
容器本体のフランジ部に易開封性機能をもたせたもの
以外では、例えば蓋体にスリットを入れて蓋体の一部に
強弱をもたせて、弱い部分から引き千切るといったプル
トップ形式のものが金属缶に多用されているが、これら
は蓋体を作成するのに大掛かりの設備を必要とし、この
ために製造ロット数も非常に大きなものとせざるを得
ず、いわゆる規格サイズのものしか製造することが出来
ず、蓋体に容器サイズを合わせなくてはならず、本末転
倒の包装形態となってしまい、内容物に合った包装を考
えるネックとなってしまっていた。また、内容物を充填
し密封シールするのにも大掛かりな設備を必要とし、し
かもこれらは金属製であるため不透明で内部が見られな
いといったものであった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、上記の諸問題を解決すべく鋭意検討し、易
開封性と耐圧密封性を両立させた蓋体を提供するにあ
る。本発明は容器本体の開口部に溶着または巻き締め等
の手段で密封する事が可能の蓋体であり、該蓋体は容器
本体と強固に密着させる枠部と、この枠体上を覆って密
封するフイルムからなる構造となっており、使用時に容
易にフイルムを剥離し、内容物を取り出すことができる
安定した耐圧密封性を持ちながら円滑な易開封性を有す
る蓋体を提供することを目的としている。
(課題を解決する手段) 上記の目的を達成するため、本発明の易開封性密封包
装体は用いる蓋体に特徴を有するものであり、該蓋体は
容器本体と強固に密着する枠部と、この枠部の開口部を
密封シールするフイルムとからなる構造となっており、
該枠体はシール層とこれに接する隣接層を有する少なく
とも2層以上の多層構成体からなり、シール層と隣接層
とのラミネート強度が300〜2000g/25mm2であり、シール
層の厚みが10〜70μであり、該枠部の開口部を覆うフイ
ルムと密封シールする部分の全周面もしくは周縁部の一
部にあたる部分に全周に渡って無数の微小凹部を形成さ
れているものである。
枠体の層構成としては、例えばシール層にポリエチレ
ン系樹脂、隣接層にポリプロピレン系樹脂を配した単な
る2層シートでもよく、またこの隣接層はエチレン−酢
酸ビニル共重合体けん化物または塩化ビニリデン系樹脂
等のバリア層、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂
等の層または金属、紙等を積層してなる多層構成であっ
ても差し支えがなく、これらの枠部は容器本体と強固に
密封密着する構成のものであれば良い。
枠部の開口部をフイルムでシールするため、シール層
は隣接層の間のラミネート強度が300〜2000g/25mm(剥
離角度180°、剥離速度200mm/min)であり、シール層の
厚さが10〜70μの範囲にあることが必要であり、ラミネ
ート強度が300g/25mmを下回り、またシール層の厚さが1
0μ未満であると十分な密封性を確保することができ
ず、ラミネート強度が2000g/25mmを越え、シール層の厚
みが70μを上回れば開封時の剥離抵抗が大きくなって円
滑なイージーピール性が損なわれるからである。
これらの枠部の形状としては、枠部の開口部を覆うフ
イルムが容易に密封出来る形状であれば良く、フラット
形状でも、落とし蓋形状のものでも、更には容器本体の
開口部の側壁にそった形状のものであっても何等差し支
えがなく、その形状も円形状であっても矩形状であって
も、いずれも適応できうるものである。
また、枠体の開口部を密封するフイルムとしては、枠
部のシール層と密封シールすることが可能のものであれ
ば良く、とくに枠部のシール層の樹脂と同質の樹脂から
なる材質のものが望ましく、フイルムの形状はフラット
のものであっても良く、また落とし蓋形状に成形された
ものであっても差し支えなく、特に落とし蓋の形状のも
のであって剛性を有するものであれば、開封後もリパッ
クすることも可能となる。
これらのフイルムの厚みとしては、枠部のシール層と
ヒートシールが可能の厚みを有するものものであれば良
く、特に制限されるものではない。
更に、該フイルムの形状は、この密封フイルムを枠部
から剥離をさせるためのピール用のつまみ部を有する形
状のものであっても良く、また枠部の開口部の形状は容
器本体の開口部に近似した形状のものでも、容器本体の
開口部の形状とは異なる形状のものであっても何等差し
支えなく、その用途によって、例えば飲料等の場合には
飲み口程度の小さな形状であっても良い。
本発明を図によって説明すれば、第1図(a)および
第1図(b)に本発明による実施例の斜視図を示す。第
2図(a)および第2図(b)は第1図のそれぞれの断
面図を示す。第3図は枠部を上から見た平面図を示すも
のであり、枠部1の外周部は容器本体の開口部端と一体
化する様な形状となっていることが必要であり、図にお
いては容器本体の開口部のフランジ部と溶着できる形態
のものを示しているが、溶着に限らず、巻き締めが出来
る形態のものであっても差し支えがない。
又、枠部の開口部の形状は第1図及び第2図に示した
ものに限られるものでなく、その目的によって種々の形
を取りうるものであり、更に、枠部の形状も同様に容器
本体の形状に従うものであり、円形であっても、矩形で
あっても差し支えない。これらの他の実施例の一例とし
て第7図(a),(b)にその断面図の例を示した。
第3図に示す様に枠部の開口部を覆って密封シールす
るフイルム2をシールする部分に無数の微小凹部が形成
されていることが必要である。これらの微小凹部は多数
の微小凸部を有する超音波ホーンヘッドで処理すること
により形成する。
これらの微小凹部は第4図に示すように、ピッチ間隔
wが0.3〜0.8mm,深さDがシール層の厚さdの1〜10倍
であり枠体の総厚みTの1/5以下であるような多数の点
状の微小凹部を形成することが望ましい。
本発明においては、枠部の微小凹部がフイルムをシー
ルするシール面全面にわたって形成されたものであって
も良く、また第3図に示すように、フイルムをシールす
る面の最外側の全周にわたって幅が1〜3mmの帯状とな
るように対応する部分に微小凹部を形成した枠部を用い
ることが望ましい。
これらの枠部とフイルムとをヒートシールを行い蓋体
とするが、ヒートシールにおいては通常のヒートシール
を行えばよく、微小凹部がフイルムをヒートシールする
部分の最外部に形成されている場合には、枠体開口部の
最内側の部分にヒートシールがかからないようにすれ
ば、容器本体内部からの圧力に対する耐性が向上する
(第6図参照) (作用) 本発明によるシール構造の蓋体は、枠部のシール層と
枠部の開口部を覆うフイルムとがヒートシールにより強
固に接着した状態で一体となっており、枠部のシール層
表面に形成された微小凹部内にフイルムを構成する樹脂
が充填された構造となっている。
このシール構造が密封時には内圧、外圧に対して安定
した耐圧性をもたらし、開封時には円滑な層間剥離を起
こさせ、フイルムが枠体の最内側まで剥離する構造とな
っておる。
これらの作用機構を第5図に示すようにヒートシール
された最外側の微小凹部の形成されたところから、枠体
のシール層が容易に破壊分離してフイルム側に移り層間
剥離を生じ完全開口を容易にする。
(発明の効果) 本発明による、枠体の開口部のシール層面に点状の微
小凹部を形成させ、フイルムをヒートシールさせてなる
蓋体は、非常に安定した密封性を有し、しかも円滑なイ
ージーピール感を有する易開封性密封蓋体であり、これ
らの蓋体と容器本体とを任意に組み合わせて用いること
によって優れた包装体を得ることができる。
又、本発明の易開封性密封蓋体は、その製造にあたっ
て容易に製造することでき、容器本体の形状にあった蓋
体の設計が出来、容器本体の多様化に対応できる易開封
性密封蓋体である。
更に、透明の材料を用いることによって、内容物が見
える蓋体とすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)及び(b)は本発明の蓋体の一実施例を示
すものの斜視図であり、第2図(a)及び(b)は第1
図(a)及び(b)に対応する断面図である。第3図は
これら蓋体の枠部の平面図であり、第4図は該枠体の部
分拡大図である。第5図は開封時の状態を示す拡大図で
ある。第6図は容器内部の圧力が発生した時の模式図を
示すものである。第7図は本発明の他の実施態様を示し
たものである。 図中 1,枠部、2,枠部開口部を覆うフイルム、3,フイル
ムをシールする部分の微小凹部、4,枠部のシール層、5,
枠体の隣接層、6,枠部のヒートシールされる部分、7,枠
部開口部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65D 77/20 B65D 77/30 B32B 7/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器本体に取り付けるための枠部と、該枠
    部の開口部を密封シールするフイルムとからなる構成の
    蓋体において,該枠部はフイルムとのシール面がシール
    層とこれに接する隣接層とのラミネート強度が300〜200
    0g/25mm2であり、シール層の厚みが10〜70μである少な
    くとも2層以上の多層構成体からなり、枠部の開口部を
    フイルムで密封シールする部分に無数の微小凹部を形成
    した後,枠部とフイルムとをシールし、一体化してなる
    易開封性密封蓋体。
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