JP2862534B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JP2862534B2 JP61065412A JP6541286A JP2862534B2 JP 2862534 B2 JP2862534 B2 JP 2862534B2 JP 61065412 A JP61065412 A JP 61065412A JP 6541286 A JP6541286 A JP 6541286A JP 2862534 B2 JP2862534 B2 JP 2862534B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は非磁性支持体上に六方晶系バリウムフェライ
ト磁性微粒子を含有する磁性層を設けてなる磁気記録媒
体に関する。 (従来の技術) 磁気記録媒体は、例えばポリエチレンフタレートフィ
ルム等の非磁性の支持体上に、主として磁性体微粒子お
よび結合剤からなる磁性層を設けて形成されている。 磁性層の形成に用いられる磁性体微粒子としては、従
来よりγ−Fe2O3、CrO2、Co−γFe2O3などの針状磁性微
粒子が広く用いられている。また最近では、支持体面に
垂直な方向(C軸)に磁化容易軸を有する六方晶系バリ
ウムフェライトの微粒子が塗布するだけで磁化方向がテ
ープ面と垂直になって垂直磁化が可能となり記録密度が
飛躍的に増大することから各方面で注目され活発に研究
が行われている。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながらこのような六方晶系バリウムフェライト
の微粒子を用いた磁気記録媒体では、磁気記録媒体とし
ての重要な特性である電磁変換特性(記録再生特性)に
ついて、安定して良好な特性値を得ることが困難であっ
た。 ところで、磁気記録媒体の電磁変換特性(記録再生特
性)を向上させるために、 (イ)磁性層の表面性を上げる。 (ロ)磁性粉の充填率を上げる。 (ハ)磁性粉の凝集力をときはなすのに最適な分散方法
を見付ける。 (ニ)磁性粉の分散をうながすような塗料組成を選定す
る。 (ホ)磁性粉の分散された塗料を再凝集させない最適な
塗布条件を見付ける。 等の方法が考えられ、六方晶系バリウムフェライト磁
性微粒子を用いた磁気記録媒体の場合でもこれらの方法
を行うことにより、特に短波長域での特性向上を図るこ
とができるものと考えられている。 しかしながら、(イ)の方法では磁性層の表面性を上
げすぎると非磁性支持体がテープの場合にはテープとし
ての走行性が悪くなるという欠点があり、(ロ)の方法
では磁性粉の充填率を上げると記録再生信号は増大する
が、その半面ノイズも増加するために出力のS/N比は出
力が上った程には向上しないし、また磁性粉の充填率を
上げるためにバインダーの量や研磨剤の量を減らすこと
になるため磁性層強度が低下して耐久性も低下するとい
う問題があった。 したがって(ハ)、(ニ)、(ホ)の方法により分散
性の向上をはかる方法が好ましいものと考えられる。 しかしながら使用される六方晶系バリウムフェライト
粉は粒子径が0.2μm以下の超微粒子であって分散加工
時に凝集等が起こりやすく均一分散が非常に困難である
上に、磁性層の形成に使用される磁性塗料は、磁性粉と
ともに、数種類のベース樹脂、研磨剤、着色剤、潤滑
剤、界面活性剤および多量の溶剤からなる混合物である
ため、分散機の混合・混練、材料自体の性質、混練方法
等の分散性におよぼす要因が極めて多く、したがって分
散性を明確に把握することが非常に困難でありその改善
が望まれていた。 これらの分散性に影響を与える要素のうちいずれか1
つが満足されなくとも、優れた磁気記録媒体を得ること
はできないが、これらの各要素ごとに、最終的に作られ
た媒体の特性を最良のものにする条件を見付けることは
極めて困難である。 すなわち、各要素を固定し、そのうち1つの要素を変
動させて最適条件を見付けようとしても、他の要素の条
件が所定の満足する範囲にない場合には、この要素の変
動は最終的にできあがった磁気記録媒体の特性では測定
誤差の範囲の変化となってしまうのである。 本発明者等は、このような従来の問題を解消すべく研
究をすすめたところ、非磁性支持体上に形成された六方
晶系バリウムフェライト磁性体の磁性層中の磁性粉の分
散と光の透過率の間に相関性があることを発見した。 本発明はこのような知見に基づいてなされたもので、
分散性の良い六方晶系バリウムフェライトを含む磁性層
を有する磁気記録特性の優れた高品質、高信頼性の磁気
記録媒体を提供することを目的とする。 [発明の構成] (問題を解決するための手段) 本発明は上記の目的を達成するために、非磁性支持体
上に六方晶系フェライト磁性微粒子を含有する磁性層を
設けてなる磁気記録媒体において、前記六方晶系フェラ
イト磁性微粒子の粒子径が0.02〜0.15μmの範囲内であ
り、前記磁性層は前記六方晶系フェライト磁性微粒子を
73.5重量%以上含有し、かつ、前記磁性層の波長800nm
の光の1μmあたりの比透過率T(800)が30%以上に
設定されてなることを特徴としている。 本発明において、光の比透過率T(λO)の波長λ
を800nmとしたのは、これより短い波長では透過率が小
さくなり、測定に誤差が生じやすくなるためであり、ま
たこれより長い波長では、しきい値がブロードになるた
めである。 また、磁性層の1μmあたりの光の比透過率T(800)
30%以上としたのは記録再生出力の対ノイズ比(C/N
比)が比光透過率T(800)が30%以上のときに良好な値を
示すようになるためである。なお同一組成品では光の透
過率が大きい程分散性が良好であり、上記光透過率T
(800)の値も35%以上であることが好ましい。 本発明の磁気記録媒体を製造するには、従来と同様
に、まず六方晶系バリウムフェライト微粒子と塩化ビニ
ル−酢酸ビニル(VC−VAc)共重合体、ポリウレタンの
ようなバインダー樹脂と、酸化アルミニウム、カーボン
ブラック、潤滑剤、界面活性剤のような各種の添加剤と
をメチルエチルケトン、トルエン、シクロヘキサノンの
ような溶剤とともに、サンドグラインダ式分散機で混練
・分散させ、次いで必要に応じて硬化剤を加えて磁性塗
料を調整する。次いで、この磁性塗料をポリエチレンフ
タレートフィルムのような非磁性支持体上に塗布・乾燥
し、カレンダ処理、スリッティング等を行うことにより
磁気記録媒体を得ることができる。 そして本発明においては、前述した各要素ごとに他の
要素の条件を固定し、最終的にできあがった磁気記録媒
体の光の比透過率の最高のものを最適条件として、各要
素ごとの最適条件を組合せることにより、特性の優れた
磁気記録媒体を得ることができる。なお磁気記録媒体の
媒体の電磁変換特性以外の他の特性(耐久性、走行性
等)を上げる場合にも、光の比透過率を下げないように
(特に前述したしきい値を下まわらないように)条件を
設定すれば、総合的な特性の優れた磁気記録媒体を得る
ことができる。 (作 用) 第1図は代表的な六方晶系バリウムフェライト磁性体
を含有する厚さ2μmの磁性層について光の波長と光の
透過率を図示したものである。同図から明らかなよう
に、この磁性層は600nm以下の波長の光はほとんど透過
しないが、600nmと650nm間では透過率が徐々に増加し、
650nmを越えると透過率が急激に増大し800nm付近ではほ
ぼ30%の光透過率を示し、さらに900nm付近を越えると
飽和の傾向となる。 また第2図は、六方晶系バリウムフェライト磁性粉を
含有する磁性層の光波長800±5nmにおける比透過率T
(800)とC/N比の関係を図示したものである。ここで光の
比透過率T(800)は次式で表わされる。 d[μm]:磁性層の厚さ λ[nm]:光波長 τ(λ):(λ−5)[nm]から(λ−5)
[nm]までの光波長域での磁性層の直線光透過率の最大
値 第2図から明らかなようにC/N比とT(800)の間には明
瞭な関係がありT(800)が30%未満ではC/N比は小さいが3
0%付近で急激に立上がり増加する。 (実施例) 次に本発明の実施例について説明する。 なお、以下の実施例で使用した六方晶系フェライト
は、特に記載がない場合には平均粒子径0.08μm、保磁
力800Oeのものである。また実施例中の「部」は「重量
部」を意味する。 実施例1 六方晶系フェライト 100部 VC−VAc共重合体 10〃 ポリウレタン 10〃 酸化アルミニウム 2〃 カーボンブラック 2〃 潤滑剤 1.5〃 界面活性剤 1〃 メチルエチルケトン 60〃 トルエン 60〃 シクロヘキサノン 60〃 上記の混合物を、サンドグラインダ式分散機で第1表
に示す条件で分散し硬化剤6部を加えて磁性塗料に調整
した。 次いで、この磁性塗料を厚さ15μmのポリエチレンフ
タレートフィルム上に塗布し(フィルム上に転写5秒後
に溶剤分の乾燥を開始)、カレンダ処理、スリッティン
グを行なって厚さ約3μmの磁性層を有する磁気テープ
を作製した。 実施例2〜4 界面活性剤の量、分散機での回転数、分散時間、塗布
での溶剤分の乾燥開始までの時間を第1表に示すように
変えた点を除いて、他の条件を実施例1と同じにして3
種類の磁気テープを作製した。比較例1〜9 実施例1において、界面活性剤の量、分散機での回転
数、分散時間、塗布での溶剤分の乾燥開始までの時間
を、第2表に示すように変えた以外、他の条件は実施例
1と同じにして、9種類の磁気テープを作製した。 実施例5 六方晶系フェライト 100部 VC−VAc共重合体 16〃 ポリウレタン 4〃 酸化アルミニウム 2〃 カーボンブラック 2.5〃 潤滑剤 1.5〃 界面活性剤 4〃 メチルエチルケトン 60〃 トルエン 60〃 シクロヘキサノン 60〃 上記の混合物をサンドグラインダ式分散機で第3表に
示した回転数で2時間分散させ、硬化剤6部を加えて磁
性塗料に調整した。 次いで、この磁性塗料を厚さ15μmのポリエチレンフ
タレートフィルム上に塗布し(フィルム上に転写1秒後
に溶剤分の乾燥を開始)、カレンダ処理、スリッティン
グを行なって厚さ約3μmの磁性層を有する磁気テープ
を作製した。 比較例10、11 実施例5における分散機での回転数だけを、第3表に
示すように変えた以外、他の条件は実施例5と同じにし
て2種類の磁気テープを作製した。 以上の各実施例および各比較例で得られた磁気テープ
につき、磁性層の光の比透過率と電磁変換特性(C/N
比)を測定した。その結果を第4表に示す。なお、C/N
比の測定は、ヘッドテープ相対速度3.75m/秒、記録再生
信号周波数5MHz、記録再生ヘッド(ギャップ0.3μm、
トラック幅35μmのリングヘッド)で行なった。また各
C/N比の値は実施例2の測定値をOdBとして表わした。 第4表から、六方晶系フェライトを用いた磁気記録媒
体では、磁性層の光の比透過率T(800)が0.3以上(30%
以上)になると電磁変換特性(C/N比)の非常に良好な
ものが得られることがわかる。 実施例6〜10 六方晶系フェライトとして平均粒子系0.02〜0.15μm
の範囲にある5種のものを選び、これらの磁性微粒子を
用いて実施例1と同様の方法で、磁性層の光の比透過率
T(800)が30%をわずかにこえる5種の磁気テープを作製
した。 比較例12〜21 実施例6で用いた5種の六方晶系フェライトを用い、
T(800)が30をわずかに下まわる磁性層を有するもの
と、T(800)が24%以下になる磁性層を有する計10種
の磁気テープを作製した。 実施例6〜10および比較例12〜21によって得られた各
磁気テープについて、六方晶系フェライト粒子径と磁性
層の光の比透過率とを測定した結果を第5表に示す。な
お同表中のC/N比は実施例6〜10で求めた値を各々OdB
とし、比較例12〜21で同粒径の六方晶系フェライトを用
いた磁気テープのC/N比を示した。 第5表から明らかなように、六方晶系バリウムフェラ
イト磁性微粒子では六方晶系フェライト粒子径が変って
も、磁性層の光の比透過率T(800)が0.3以上(30%以
上)になると、電磁変換特性C/N比は、顕著な向上を示
すことがわかる。 なお本発明は以上の実施例に限定されるものではな
く、例えば多積層磁気記録媒体の場合でも、外側の磁性
層をT(800)≧0.3(30%以上)とすれば同等の効果を
得ることができる。 また上記実施例では磁気テープにした例を説明したが
フロッピーディスク等の高密度記録媒体にも適用するこ
とが可能である。 [発明の効果] 以上詳述したように、本発明の磁気録媒体は、記録再
生信号の対ノイズ比が著しく優れている。
【図面の簡単な説明】 第1図は磁気記録媒体における磁性層の光の透過率と光
の波長λの関係を示すグラフ、第2図は磁気記録媒体に
おける磁性層の光の比透過率と記録再生信号の対ノイズ
比(C/N比)との関係を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 稔 川崎市幸区小向東芝町1 株式会社東芝 総合研究所内 (72)発明者 新藤 信明 横浜市磯子区新杉田町8番地 株式会社 東芝横浜金属工場内 (56)参考文献 特開 昭60−164925(JP,A) 特開 昭53−109604(JP,A)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.非磁性支持体上に六方晶系バリウムフェライト磁性
    微粒子を含有する磁性層を設けてなる磁気記録媒体にお
    いて、 前記六方晶系フェライト磁性微粒子の粒子径が0.02〜0.
    15μmの範囲内であり、 前記磁性層は前記六方晶系フェライト磁性微粒子を73.5
    重量%以上含有し、かつ、前記磁性層の波長800nmの光
    の1μmあたりの比透過率T(800)が30%以上に設定
    されてなることを特徴とする磁気記録媒体。 2.前記磁性層が前記磁気記録媒体の最外層であること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の磁気記録媒
    体。
JP61065412A 1986-03-24 1986-03-24 磁気記録媒体 Expired - Lifetime JP2862534B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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FR2382325A1 (fr) * 1977-03-02 1978-09-29 Kodak Pathe Produit comprenant une couche d'enregistrement magnetique transparente
JPH0619829B2 (ja) * 1984-02-07 1994-03-16 日立マクセル株式会社 磁気記録媒体

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