JP2860831B2 - 多心光ファイバの一括融着接続方法 - Google Patents
多心光ファイバの一括融着接続方法Info
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- JP2860831B2 JP2860831B2 JP29973390A JP29973390A JP2860831B2 JP 2860831 B2 JP2860831 B2 JP 2860831B2 JP 29973390 A JP29973390 A JP 29973390A JP 29973390 A JP29973390 A JP 29973390A JP 2860831 B2 JP2860831 B2 JP 2860831B2
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- optical fiber
- core optical
- discharge
- electrodes
- fusion splicing
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、多心光ファイバを一括して同時に放電加
熱により融着接続する方法に関するものである。
熱により融着接続する方法に関するものである。
光ファイバの普及に伴い、光ファイバの接続技術も進
歩しているが、光ファイバの接続には接続損失が少ない
こと、接続部の機械的強度が高いことが要求されること
から、主として気中放電の熱で光ファイバを溶融させて
接続する融着接続方法が用いられている。この方法は、
まず、光ファイバの端面同士を少し間隔をあけた状態で
放電加熱して端面を予加熱溶融させて突き合わされた突
合部から気泡や塵埃等の夾雑物を除いて整形し、更に放
電を続けながら端面同士が互いに近づく方向に移動さ
せ、両光ファイバを融着接続するものであり、光ファイ
バのセッティング以降の動作はほぼ自動化された融着接
続装置が開発されている。
歩しているが、光ファイバの接続には接続損失が少ない
こと、接続部の機械的強度が高いことが要求されること
から、主として気中放電の熱で光ファイバを溶融させて
接続する融着接続方法が用いられている。この方法は、
まず、光ファイバの端面同士を少し間隔をあけた状態で
放電加熱して端面を予加熱溶融させて突き合わされた突
合部から気泡や塵埃等の夾雑物を除いて整形し、更に放
電を続けながら端面同士が互いに近づく方向に移動さ
せ、両光ファイバを融着接続するものであり、光ファイ
バのセッティング以降の動作はほぼ自動化された融着接
続装置が開発されている。
ところで、多心光ファイバを同時に接続する場合、各
光ファイバの溶融程度が等しいことが望ましく、むしろ
必要である。第1図は電極間の放電温度分布を模式化し
て示し、多心光ファイバを配置した状態を示すものであ
り、1a、1b、1c・・・は光ファイバの接続端部、2は電
極、3は等温線を示す。同図において、電極間での放電
温度分布が多心光ファイバの接続端部に対して最も温度
差の少ない位置、即ち両電極を結ぶ直線から僅かにずら
した位置に光ファイバの接続端部を配置したうえで、放
電加熱して多心を一括して同時に融着接続する方法が採
られている。
光ファイバの溶融程度が等しいことが望ましく、むしろ
必要である。第1図は電極間の放電温度分布を模式化し
て示し、多心光ファイバを配置した状態を示すものであ
り、1a、1b、1c・・・は光ファイバの接続端部、2は電
極、3は等温線を示す。同図において、電極間での放電
温度分布が多心光ファイバの接続端部に対して最も温度
差の少ない位置、即ち両電極を結ぶ直線から僅かにずら
した位置に光ファイバの接続端部を配置したうえで、放
電加熱して多心を一括して同時に融着接続する方法が採
られている。
前記第1図から理解されるように、光ファイバが両電
極を結ぶ直線からずれて、即ち光ファイバに対して電極
がオフセットされているので、放電パワーの損失が生
じ、光ファイバに与える熱量が小さくなるために放電時
間を長くする必要があり、融着接続に時間がかかるとい
う難点がある。
極を結ぶ直線からずれて、即ち光ファイバに対して電極
がオフセットされているので、放電パワーの損失が生
じ、光ファイバに与える熱量が小さくなるために放電時
間を長くする必要があり、融着接続に時間がかかるとい
う難点がある。
本発明は上記の如き難点を解決するためになされたも
ので、放電加熱による多心光ファイバの一括融着接続方
法において、多心光ファイバの接続端部を両電極間の放
電温度分布がほぼ均一となるような両電極を結ぶ直線か
ら僅かにずらした位置に配置して放電加熱により多心一
括融着してのち、更に該多心光ファイバの融着部を両電
極間に位置させて放電加熱する一括融着接続方法とす
る。
ので、放電加熱による多心光ファイバの一括融着接続方
法において、多心光ファイバの接続端部を両電極間の放
電温度分布がほぼ均一となるような両電極を結ぶ直線か
ら僅かにずらした位置に配置して放電加熱により多心一
括融着してのち、更に該多心光ファイバの融着部を両電
極間に位置させて放電加熱する一括融着接続方法とす
る。
光ファイバの融着接続において、光ファイバが一旦融
着された後にも光ファイバの自己調心作用により軸合わ
せをするために放電加熱を続けるが、この放電のときは
自己調心作用を促進させるために最初の融着時より大き
な放電パワーにて加熱することが好ましい。また、光フ
ァイバは一旦接続されれば、放電加熱の温度分布が不均
一になったとしても接続損失には大きな影響はない。
着された後にも光ファイバの自己調心作用により軸合わ
せをするために放電加熱を続けるが、この放電のときは
自己調心作用を促進させるために最初の融着時より大き
な放電パワーにて加熱することが好ましい。また、光フ
ァイバは一旦接続されれば、放電加熱の温度分布が不均
一になったとしても接続損失には大きな影響はない。
そこで、上記の如き本発明の融着接続方法を採れば、
加熱温度分布が均一な位置に光ファイバが位置するよう
電極をオフセットした状態で一旦融着接続をしてのち電
極の中間に光ファイバの融着部が位置するよう電極を移
動もしくは光ファイバを移動すると、この位置では温度
が高く光ファイバに与える熱量が大きくなるので、放電
時間を短縮することができ放電パワーの効率を上げるこ
とができる。
加熱温度分布が均一な位置に光ファイバが位置するよう
電極をオフセットした状態で一旦融着接続をしてのち電
極の中間に光ファイバの融着部が位置するよう電極を移
動もしくは光ファイバを移動すると、この位置では温度
が高く光ファイバに与える熱量が大きくなるので、放電
時間を短縮することができ放電パワーの効率を上げるこ
とができる。
光ファイバを多心一括して同時に接続する場合、ま
ず、多心光ファイバの端面不揃いをなくする必要がある
ので、固定金具に多心光ファイバを並列に並べて固定し
ておき、多心光ファイバの端末を同時に切断して端面を
揃える。この操作は接続すべき両側の多心光ファイバに
ついて行うことは言うまでもない。この多心光ファイバ
が固定された固定金具を光ファイバ融着接続装置に取り
つけ、第1図に示す如く光ファイバの位置が両電極2、
2を結ぶ直線より僅かにずれるように両電極をセット
し、所定の放電パワーにより両側の多心光ファイバを同
時に融着させる。その後光ファイバの融着部が第2図に
示す如く両電極を結ぶ直線上に位置するよう両電極を移
動し放電加熱を行って融着接続する。もちろん、電極移
動中も放電加熱は続ける。これらの操作は自動化でき、
放電電流、放電時間、移動時間等の融着条件は融着接続
装置に予め設定しておく。電極と光ファイバの位置関係
は相対的なものであるので、電極を移動する代わりに光
ファイバを移動してもよいことは言うまでもない。
ず、多心光ファイバの端面不揃いをなくする必要がある
ので、固定金具に多心光ファイバを並列に並べて固定し
ておき、多心光ファイバの端末を同時に切断して端面を
揃える。この操作は接続すべき両側の多心光ファイバに
ついて行うことは言うまでもない。この多心光ファイバ
が固定された固定金具を光ファイバ融着接続装置に取り
つけ、第1図に示す如く光ファイバの位置が両電極2、
2を結ぶ直線より僅かにずれるように両電極をセット
し、所定の放電パワーにより両側の多心光ファイバを同
時に融着させる。その後光ファイバの融着部が第2図に
示す如く両電極を結ぶ直線上に位置するよう両電極を移
動し放電加熱を行って融着接続する。もちろん、電極移
動中も放電加熱は続ける。これらの操作は自動化でき、
放電電流、放電時間、移動時間等の融着条件は融着接続
装置に予め設定しておく。電極と光ファイバの位置関係
は相対的なものであるので、電極を移動する代わりに光
ファイバを移動してもよいことは言うまでもない。
本発明の多心光ファイバの一括融着接続方法では、ま
ず、両電極間の放電温度分布が均一な位置に光ファイバ
の接続端部を配置して融着接続し、続いて、より高温で
ある両電極を結ぶ直線上に光ファイバの融着接続部が位
置するように電極を移動させて加熱融着を続行して融着
接続を行うので、放電時間即ち融着接続時間を短縮する
ことができ放電パワーを効率よく利用することができ
る。
ず、両電極間の放電温度分布が均一な位置に光ファイバ
の接続端部を配置して融着接続し、続いて、より高温で
ある両電極を結ぶ直線上に光ファイバの融着接続部が位
置するように電極を移動させて加熱融着を続行して融着
接続を行うので、放電時間即ち融着接続時間を短縮する
ことができ放電パワーを効率よく利用することができ
る。
第1図は本発明の融着接続方法の初期融着時あるいは従
来の融着接続方法における電極間の放電温度分布ととも
に多心光ファイバと電極との相対的位置を示す概要図、
第2図は本発明の融着接続方法の最終的な多心光ファイ
バと電極との相対的位置を示す概要図である。 1a,1b,1c・・・:光ファイバの接続端部、2:電極、3:等
温線。
来の融着接続方法における電極間の放電温度分布ととも
に多心光ファイバと電極との相対的位置を示す概要図、
第2図は本発明の融着接続方法の最終的な多心光ファイ
バと電極との相対的位置を示す概要図である。 1a,1b,1c・・・:光ファイバの接続端部、2:電極、3:等
温線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−194410(JP,A) 特開 平1−159605(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 6/24 301
Claims (1)
- 【請求項1】放電加熱による多心光ファイバの一括融着
接続方法において、多心光ファイバの接続端部を両電極
間の放電温度分布がほぼ均一となるような両電極を結ぶ
直線から僅かにずらした位置に配置して放電加熱により
多心一括融着してのち、更に該多心光ファイバの融着部
を両電極間に位置させて放電加熱することを特徴とする
多心光ファイバの一括融着接続方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29973390A JP2860831B2 (ja) | 1990-11-07 | 1990-11-07 | 多心光ファイバの一括融着接続方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29973390A JP2860831B2 (ja) | 1990-11-07 | 1990-11-07 | 多心光ファイバの一括融着接続方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04172406A JPH04172406A (ja) | 1992-06-19 |
JP2860831B2 true JP2860831B2 (ja) | 1999-02-24 |
Family
ID=17876308
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29973390A Expired - Fee Related JP2860831B2 (ja) | 1990-11-07 | 1990-11-07 | 多心光ファイバの一括融着接続方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2860831B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012101749A1 (ja) | 2011-01-24 | 2012-08-02 | 株式会社フジクラ | 融着接続装置及び融着接続方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020071419A (ja) * | 2018-11-01 | 2020-05-07 | 住友電気工業株式会社 | 光ファイバの融着接続方法及び融着接続装置 |
-
1990
- 1990-11-07 JP JP29973390A patent/JP2860831B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012101749A1 (ja) | 2011-01-24 | 2012-08-02 | 株式会社フジクラ | 融着接続装置及び融着接続方法 |
US9268090B2 (en) | 2011-01-24 | 2016-02-23 | Fujikura Ltd. | Fusion splicing apparatus and method thereof |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04172406A (ja) | 1992-06-19 |
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Legal Events
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