JP2860376B2 - 開閉式屋根 - Google Patents
開閉式屋根Info
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- JP2860376B2 JP2860376B2 JP22360690A JP22360690A JP2860376B2 JP 2860376 B2 JP2860376 B2 JP 2860376B2 JP 22360690 A JP22360690 A JP 22360690A JP 22360690 A JP22360690 A JP 22360690A JP 2860376 B2 JP2860376 B2 JP 2860376B2
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Description
【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、屋根を架設すべき対象が、特にスタジアム
などのような大規模空間である場合に好適な開閉式屋根
に関するものである。
などのような大規模空間である場合に好適な開閉式屋根
に関するものである。
「従来の技術」 開閉式の屋根は、屋外の開放感や陽光、新鮮な空気等
を得られ、かつ雨天による弊害をも排除できるといった
相反する要求を満たすことが可能で、既に様々な構成の
ものが提供あるいは提案されている。
を得られ、かつ雨天による弊害をも排除できるといった
相反する要求を満たすことが可能で、既に様々な構成の
ものが提供あるいは提案されている。
例えば、第6図及び第7図に示す開閉式屋根は、グラ
ウンド上方を覆う半球状の屋根を2分割して、スタジア
ム1の外野スタンドを覆う子屋根2と、内野スタンドを
覆う親屋根3とから構成し、全開時には、子屋根2が外
野スタンド側へ旋回移動して親屋根3の内側へ格納さ
れ、そのまま親屋根3が子屋根2と共にバックネット後
方へ平行移動することにより、グラウンド上方を100%
開口するようになっている。
ウンド上方を覆う半球状の屋根を2分割して、スタジア
ム1の外野スタンドを覆う子屋根2と、内野スタンドを
覆う親屋根3とから構成し、全開時には、子屋根2が外
野スタンド側へ旋回移動して親屋根3の内側へ格納さ
れ、そのまま親屋根3が子屋根2と共にバックネット後
方へ平行移動することにより、グラウンド上方を100%
開口するようになっている。
「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、上記従来の開閉式屋根においては、屋
根を開閉できる点で初期の目的は達成されるものの、以
下のような欠点を備えている。
根を開閉できる点で初期の目的は達成されるものの、以
下のような欠点を備えている。
即ち、第6図2点鎖線に示すように、屋根の全開時に
は親屋根3、子屋根2の各可動屋根をバックネット後方
へ待避させる構成であるため、グラウンド1と観客席の
外部に可動屋根を待避させるための大きな逃がし部分S
が必要となり、敷地面積の有効利用を図ることができな
い欠点を備えている。特に首都圏などの都市部では、ス
タジアム等建設のための広大な用地の確保が難しくなっ
ており、敷地面積を有効に活用したコンパクトな開閉ド
ームの建設が要求されている。
は親屋根3、子屋根2の各可動屋根をバックネット後方
へ待避させる構成であるため、グラウンド1と観客席の
外部に可動屋根を待避させるための大きな逃がし部分S
が必要となり、敷地面積の有効利用を図ることができな
い欠点を備えている。特に首都圏などの都市部では、ス
タジアム等建設のための広大な用地の確保が難しくなっ
ており、敷地面積を有効に活用したコンパクトな開閉ド
ームの建設が要求されている。
また、子屋根2および親屋根3はそれぞれ開閉時に旋
回移動および平行移動を行わせる構成であるため、それ
ぞれの可動屋根に走行台車が別途に必要とされ、付帯設
備が大きくなる欠点を備えている。
回移動および平行移動を行わせる構成であるため、それ
ぞれの可動屋根に走行台車が別途に必要とされ、付帯設
備が大きくなる欠点を備えている。
さらには親屋根3は開閉時に子屋根2と共に平行移動
を行わせる構成であるため、各屋根はスタジアムの逃が
し部分S上を後方移動する移動ベッド4上に載せる構成
とされている。このため移動ベッド4は各屋根の荷重を
支えるだけの強度および大きさが必要とされ、移動ベッ
ド4に必要な鉄骨トラスの鉄骨量は屋根の鉄骨総量の相
当量を占めるに至り、スタジアムが過大な構造となって
しまう欠点を備えている。
を行わせる構成であるため、各屋根はスタジアムの逃が
し部分S上を後方移動する移動ベッド4上に載せる構成
とされている。このため移動ベッド4は各屋根の荷重を
支えるだけの強度および大きさが必要とされ、移動ベッ
ド4に必要な鉄骨トラスの鉄骨量は屋根の鉄骨総量の相
当量を占めるに至り、スタジアムが過大な構造となって
しまう欠点を備えている。
そこで本発明では上記事情に鑑み、可動屋根の占める
面積を小さくすることにより、屋根の逃がし部分を小さ
くし、これにより敷地面積の有効利用を図ることのでき
る開閉式屋根を提供することを目的としている。
面積を小さくすることにより、屋根の逃がし部分を小さ
くし、これにより敷地面積の有効利用を図ることのでき
る開閉式屋根を提供することを目的としている。
「課題を解決するための手段」 本発明は、ドーム屋根を、屋根球心を通る平面により
分割しかつ複数のアーチ形状の移動屋根によって開閉自
在に構成した開閉式屋根であって、屋根架設対象の周囲
に立設した円形支持部の上部には周方向に連続する固定
屋根を設け、前記移動屋根は、前記固定屋根の上面から
移動屋根の引込部の上面にかけて平行に複数設けた直線
軌道上を走行する台車に周縁部を支承させた親屋根と、
前記固定屋根の上面に設けた円軌道上を走行する台車に
周縁部を支承させた子屋根とを有する構成とし、前記子
屋根を支承する台車は、円軌道と直線軌道との交点にお
いて軌道を一方から他方に切換可能に構成したものであ
る。
分割しかつ複数のアーチ形状の移動屋根によって開閉自
在に構成した開閉式屋根であって、屋根架設対象の周囲
に立設した円形支持部の上部には周方向に連続する固定
屋根を設け、前記移動屋根は、前記固定屋根の上面から
移動屋根の引込部の上面にかけて平行に複数設けた直線
軌道上を走行する台車に周縁部を支承させた親屋根と、
前記固定屋根の上面に設けた円軌道上を走行する台車に
周縁部を支承させた子屋根とを有する構成とし、前記子
屋根を支承する台車は、円軌道と直線軌道との交点にお
いて軌道を一方から他方に切換可能に構成したものであ
る。
「作用」 全閉状態から、子屋根を支承する台車を固定屋根の上
面の円軌道上を走行させて子屋根を親屋根側に旋回し、
さらに子屋根を支承する台車の軌道を円軌道と直線軌道
の交点から直線軌道に切換し、親屋根を支承する台車と
子屋根を支承する台車を共に固定屋根の上面から移動屋
根の待避部の上面にかけて設けた直線軌道上を走行させ
て、親屋根と子屋根を共に待避部の上面に平行移動させ
ることにより、屋根架設対象の上方空間が全開される。
一方、親屋根を子屋根と共に待避部の上面から固定屋根
の上面に平行移動させ、子屋根を支承する台車の軌道を
再び直線軌道から円軌道に切換し、当該台車を円軌道に
沿って走行させて子屋根を定位置まで旋回させることに
より、屋根架設対象の上方が全閉される。
面の円軌道上を走行させて子屋根を親屋根側に旋回し、
さらに子屋根を支承する台車の軌道を円軌道と直線軌道
の交点から直線軌道に切換し、親屋根を支承する台車と
子屋根を支承する台車を共に固定屋根の上面から移動屋
根の待避部の上面にかけて設けた直線軌道上を走行させ
て、親屋根と子屋根を共に待避部の上面に平行移動させ
ることにより、屋根架設対象の上方空間が全開される。
一方、親屋根を子屋根と共に待避部の上面から固定屋根
の上面に平行移動させ、子屋根を支承する台車の軌道を
再び直線軌道から円軌道に切換し、当該台車を円軌道に
沿って走行させて子屋根を定位置まで旋回させることに
より、屋根架設対象の上方が全閉される。
「実施例」 以下、図面を参照しながら、本発明の実施例について
説明する。
説明する。
第1図ないし第5図はこの発明の一実施例を示すもの
で、本発明による開閉式屋根を野球スタジアムのような
大規模空間に適用したものである。
で、本発明による開閉式屋根を野球スタジアムのような
大規模空間に適用したものである。
これらの図において、符号10は屋根を支持する円形支
持部、符号20は閉じられた状態でいわゆるドーム形屋根
を構成する移動屋根である。
持部、符号20は閉じられた状態でいわゆるドーム形屋根
を構成する移動屋根である。
この移動屋根20を支持する円形支持部10は、屋根架設
対象である平面ほぼ円形状のスタジアムSの周囲に立設
されている。円形支持部10の上部には、観客席の上方を
覆う固定屋根11が周方向に連続して設けられている。固
定屋根11の上面には水平な支持面11aが設けられ、該支
持面11aには、移動屋根20の一部を構成する後述の子屋
根21を円周状に沿って水平旋回可能に支承する円軌道R
が敷設されている。そして、一方の円形支持部10(スタ
ジアムSの内野席側)には移動屋根20を待避させる待避
部12が設けられている。該待避部12の上面には水平な支
持面12aが設けられ、該支持面12aには、移動屋根20を平
行移動可能に支承する直線軌道T、T…が固定屋根11の
支持面11aから平行に延びて敷設されている。同様に、
円軌道Rからは接線方向(直線軌道Tと平行)に直線軌
道T′が延びて敷設されている。さらに、固定屋根11の
一方(スタジアムSの外野席側)の支持面11aには、円
軌道Rに沿って円軌道Rの外側に、後述する子屋根21の
全閉時および旋回時の水平荷重(スラスト力)を受ける
反力ブロックとなる半円形の段部13が設けられている。
同様に、固定屋根の支持面11aには、直線軌道Tに沿っ
て最遠部に位置する両直線軌道T、Tの外側に、後述す
る親屋根22の全閉時、平行移動時の水平荷重を受ける反
力ブロックとなる段部14、14が設けられている。
対象である平面ほぼ円形状のスタジアムSの周囲に立設
されている。円形支持部10の上部には、観客席の上方を
覆う固定屋根11が周方向に連続して設けられている。固
定屋根11の上面には水平な支持面11aが設けられ、該支
持面11aには、移動屋根20の一部を構成する後述の子屋
根21を円周状に沿って水平旋回可能に支承する円軌道R
が敷設されている。そして、一方の円形支持部10(スタ
ジアムSの内野席側)には移動屋根20を待避させる待避
部12が設けられている。該待避部12の上面には水平な支
持面12aが設けられ、該支持面12aには、移動屋根20を平
行移動可能に支承する直線軌道T、T…が固定屋根11の
支持面11aから平行に延びて敷設されている。同様に、
円軌道Rからは接線方向(直線軌道Tと平行)に直線軌
道T′が延びて敷設されている。さらに、固定屋根11の
一方(スタジアムSの外野席側)の支持面11aには、円
軌道Rに沿って円軌道Rの外側に、後述する子屋根21の
全閉時および旋回時の水平荷重(スラスト力)を受ける
反力ブロックとなる半円形の段部13が設けられている。
同様に、固定屋根の支持面11aには、直線軌道Tに沿っ
て最遠部に位置する両直線軌道T、Tの外側に、後述す
る親屋根22の全閉時、平行移動時の水平荷重を受ける反
力ブロックとなる段部14、14が設けられている。
前記移動屋根20は、ドーム屋根を形成する子屋根21お
よび親屋根22によって構成されている。子屋根21は、固
定屋根11に設けられた円軌道Rに周縁21aが支承され軌
道Rに沿って旋回可能とされている。親屋根22は、固定
屋根11から待避部12にかけて設けられた直線軌道Tに周
縁22aが支承されて平行移動可能とされている。
よび親屋根22によって構成されている。子屋根21は、固
定屋根11に設けられた円軌道Rに周縁21aが支承され軌
道Rに沿って旋回可能とされている。親屋根22は、固定
屋根11から待避部12にかけて設けられた直線軌道Tに周
縁22aが支承されて平行移動可能とされている。
そして、子屋根21の周縁21aの両端には、第1図及び
第5図に示すように、円軌道R上を走行する自走式の台
車23と、親屋根22の下端内周面22bに沿って走行する自
走式の台車24とがそれぞれ配設されている。また子屋根
21の周縁21aの中央には、第1図及び第4図に示すよう
に、円軌道R上を走行する前記台車23と、円軌道Rの外
側に沿って設けられた前記段部13の内周面13aに案内さ
れて走行する自走式の補助台車25とが配設されている。
一方、親屋根22の周縁22aの両端には、第1図及び第5
図に示すように、直線軌道T上を走行する自走式の台車
26と、直線軌道Tの外側に沿って設けられた前記段部14
の内周面14aに沿って走行する自走式の台車27とが配設
されている。また親屋根22の残りの周縁22aには、第1
図に示すように、直線軌道T上を走行する前記台車26の
みが配設されている。なお、円軌道Rを走行する子屋根
21の前記台車23は、直線軌道Tとの交点から軌道を直線
軌道Tに切換できるように、ジャッキアップ等により自
身を浮上させ、方向転換できる構成とされている。
第5図に示すように、円軌道R上を走行する自走式の台
車23と、親屋根22の下端内周面22bに沿って走行する自
走式の台車24とがそれぞれ配設されている。また子屋根
21の周縁21aの中央には、第1図及び第4図に示すよう
に、円軌道R上を走行する前記台車23と、円軌道Rの外
側に沿って設けられた前記段部13の内周面13aに案内さ
れて走行する自走式の補助台車25とが配設されている。
一方、親屋根22の周縁22aの両端には、第1図及び第5
図に示すように、直線軌道T上を走行する自走式の台車
26と、直線軌道Tの外側に沿って設けられた前記段部14
の内周面14aに沿って走行する自走式の台車27とが配設
されている。また親屋根22の残りの周縁22aには、第1
図に示すように、直線軌道T上を走行する前記台車26の
みが配設されている。なお、円軌道Rを走行する子屋根
21の前記台車23は、直線軌道Tとの交点から軌道を直線
軌道Tに切換できるように、ジャッキアップ等により自
身を浮上させ、方向転換できる構成とされている。
上記移動屋根20の架構においては、子屋根21の鉛直荷
重は台車23を介してその下の固定屋根11により支持さ
れ、子屋根21の水平荷重は台車23、段部13を介してその
下の固定屋根11により支持されている。また親屋根22の
鉛直荷重は台車26を介してその下の固定屋根11および待
避部12により支持され、親屋根22の水平荷重は台車27、
段部14を介してその下の固定屋根11および待避部12によ
り支持されている。
重は台車23を介してその下の固定屋根11により支持さ
れ、子屋根21の水平荷重は台車23、段部13を介してその
下の固定屋根11により支持されている。また親屋根22の
鉛直荷重は台車26を介してその下の固定屋根11および待
避部12により支持され、親屋根22の水平荷重は台車27、
段部14を介してその下の固定屋根11および待避部12によ
り支持されている。
以上のように構成された開閉式屋根の開閉動作及び作
用などについて、以下説明する。
用などについて、以下説明する。
第1図はドーム屋根の閉状態を示すもので、この状態
では、親屋根22がスタジアムSの内野席側に位置し、子
屋根21が親屋根22の反対側の定位置(スタジアムSの外
野席側)に位置し、これによりスタジアムSの上方空間
がドーム屋根で覆われている。
では、親屋根22がスタジアムSの内野席側に位置し、子
屋根21が親屋根22の反対側の定位置(スタジアムSの外
野席側)に位置し、これによりスタジアムSの上方空間
がドーム屋根で覆われている。
一方、ドーム屋根を開状態にするには、子屋根21の台
車23、24、25を等速度で走行させることにより、子屋根
21を屋根が閉じる方向とは逆方向に円軌道Rに沿ってグ
ルッと旋回させ、親屋根22の内側に格納する。次ぎに、
子屋根21の台車23をジャッキアップ等により浮上させて
台車23の軌道を円軌道Rから直線軌道Tに切換する。こ
の状態で、親屋根22の台車26、子屋根21の台車23を等速
度で走行させることにより、親屋根22と子屋根21を直線
軌道Tに沿って待避部12上面に待避させる。これによ
り、第2図のようにスタジアムSの上方は屋根が全開状
態となる。
車23、24、25を等速度で走行させることにより、子屋根
21を屋根が閉じる方向とは逆方向に円軌道Rに沿ってグ
ルッと旋回させ、親屋根22の内側に格納する。次ぎに、
子屋根21の台車23をジャッキアップ等により浮上させて
台車23の軌道を円軌道Rから直線軌道Tに切換する。こ
の状態で、親屋根22の台車26、子屋根21の台車23を等速
度で走行させることにより、親屋根22と子屋根21を直線
軌道Tに沿って待避部12上面に待避させる。これによ
り、第2図のようにスタジアムSの上方は屋根が全開状
態となる。
なお、この屋根の全開状態から、屋根を閉じる場合に
は、親屋根22と子屋根21を待避部12から固定屋根11まで
走行移動させ、子屋根21を再び定位置まで旋回して閉じ
れば良いことになる。
は、親屋根22と子屋根21を待避部12から固定屋根11まで
走行移動させ、子屋根21を再び定位置まで旋回して閉じ
れば良いことになる。
この実施例によれば、以下のような優れた効果を奏す
る。
る。
屋根の全開時には、親屋根22、子屋根21は観客席の
上方を覆う固定屋根11の上面を移動して待避する構成で
あるから、固定屋根11の上面を利用する分だけ、移動屋
根20の逃がし部分が小さくなり、このため待避部12の占
有面積を小さくし得て、円形支持部10の経済的な設置ス
ペースを確保できると共に、敷地面積の有効利用を図る
ことができる。
上方を覆う固定屋根11の上面を移動して待避する構成で
あるから、固定屋根11の上面を利用する分だけ、移動屋
根20の逃がし部分が小さくなり、このため待避部12の占
有面積を小さくし得て、円形支持部10の経済的な設置ス
ペースを確保できると共に、敷地面積の有効利用を図る
ことができる。
子屋根21の台車23に、円軌道Rと直線軌道Tをいず
れも走行可能とする機能(回転と平行の2モード)を共
に付加する構成としたから、従来各走行モード別に2台
の台車が必要とされていたのに対し、台車の数を減らす
ことができる。また、親屋根と子屋根を共に載せる移動
ベッドを使用する必要がなくなり、設備に必要な鉄骨量
を格段に減らすことができ、設備の軽減化を図ることが
できる。これにより開閉式屋根の架設費用の低減化を図
ることができる。
れも走行可能とする機能(回転と平行の2モード)を共
に付加する構成としたから、従来各走行モード別に2台
の台車が必要とされていたのに対し、台車の数を減らす
ことができる。また、親屋根と子屋根を共に載せる移動
ベッドを使用する必要がなくなり、設備に必要な鉄骨量
を格段に減らすことができ、設備の軽減化を図ることが
できる。これにより開閉式屋根の架設費用の低減化を図
ることができる。
なお、この実施例では子屋根21を親屋根22の内側に格
納するように構成したが、円軌道Rを親屋根22の外側に
設け、子屋根21を親屋根22の外側に移動させるように構
成することも可能である。
納するように構成したが、円軌道Rを親屋根22の外側に
設け、子屋根21を親屋根22の外側に移動させるように構
成することも可能である。
なお、本発明の開閉式屋根は、前記実施例に限らず、
以下のように応用できる。
以下のように応用できる。
i)親屋根22、子屋根21の引き込み部分の距離(直線軌
道T上)を短くすることにより、スタジアムSの建設面
積を敷地面積の大きさに合わせることができる。
道T上)を短くすることにより、スタジアムSの建設面
積を敷地面積の大きさに合わせることができる。
ii)親屋根22の台車26に対し、子屋根21の台車23と同様
な2モード走行を可能とする機能を付加することによ
り、親屋根22を円軌道Rの外側に設けた第2の円軌道上
を移動させ、親屋根22を子屋根21と共に円軌道上の任意
の位置で停止させることにより、スタジアムの利用目的
に応じて屋根の開閉のパターンを自由に変化させること
ができる。なお、この場合には第2の軌道の外側に親屋
根22の水平荷重を受ける反力ブロックを設ける必要があ
る。
な2モード走行を可能とする機能を付加することによ
り、親屋根22を円軌道Rの外側に設けた第2の円軌道上
を移動させ、親屋根22を子屋根21と共に円軌道上の任意
の位置で停止させることにより、スタジアムの利用目的
に応じて屋根の開閉のパターンを自由に変化させること
ができる。なお、この場合には第2の軌道の外側に親屋
根22の水平荷重を受ける反力ブロックを設ける必要があ
る。
「発明の効果」 以上説明したように、本発明にかかる開閉式屋根によ
れば、屋根架設対象の周囲に立設した円形支持部の上部
には周方向に連続する固定屋根を設け、前記移動屋根
は、前記固定屋根の上面から移動屋根の引込部の上面に
かけて平行に複数設けた直線軌道上を走行する台車に周
縁部を支承させた親屋根と、前記固定屋根の上面に設け
た円軌道上を走行する台車に周縁部を支承させた子屋根
とを有する構成とし、前記子屋根を支承する台車は、円
軌道と直線軌道との交点において軌道を一方から他方に
切換可能に構成したから、以下の効果を奏する。
れば、屋根架設対象の周囲に立設した円形支持部の上部
には周方向に連続する固定屋根を設け、前記移動屋根
は、前記固定屋根の上面から移動屋根の引込部の上面に
かけて平行に複数設けた直線軌道上を走行する台車に周
縁部を支承させた親屋根と、前記固定屋根の上面に設け
た円軌道上を走行する台車に周縁部を支承させた子屋根
とを有する構成とし、前記子屋根を支承する台車は、円
軌道と直線軌道との交点において軌道を一方から他方に
切換可能に構成したから、以下の効果を奏する。
a)移動屋根が固定屋根の上面を待避部側に引き込まれ
る方式としたことにより、移動屋根の引き込み長さを短
くでき、経済的な移動屋根の引き込みスペース及び経済
的な架構が得られる。これにより敷地の有効活用を図る
ことができると共に、鉄骨量の軽減により設備の軽減化
を図ることができる。また移動屋根の引き込み長さを短
くできることから、移動屋根の移動台車の負荷を軽く
し、駆動部のコストダウンを図ることができる。
る方式としたことにより、移動屋根の引き込み長さを短
くでき、経済的な移動屋根の引き込みスペース及び経済
的な架構が得られる。これにより敷地の有効活用を図る
ことができると共に、鉄骨量の軽減により設備の軽減化
を図ることができる。また移動屋根の引き込み長さを短
くできることから、移動屋根の移動台車の負荷を軽く
し、駆動部のコストダウンを図ることができる。
b)子屋根を支承する台車は円軌道と直線軌道の交点で
軌道を一方から他方へ切換可能としたから、各軌道別に
台車を別途必要とせず、これにより台車数を減らすこと
ができると共に、平行移動の際に親屋根と子屋根を共に
支承する移動ベッドの如き過大な設備が不要となるか
ら、これによっても経済的な架構が得られ、上記した効
果と合わせた相乗的な効果を期待できる。
軌道を一方から他方へ切換可能としたから、各軌道別に
台車を別途必要とせず、これにより台車数を減らすこと
ができると共に、平行移動の際に親屋根と子屋根を共に
支承する移動ベッドの如き過大な設備が不要となるか
ら、これによっても経済的な架構が得られ、上記した効
果と合わせた相乗的な効果を期待できる。
第1図ないし第4図は本発明の一実施例を示すもので、
第1図は全閉状態の開閉式屋根の平面図、第2図は全開
状態の開閉式屋根の平面図、第3図は第1図のIII−III
矢視断面図、第4図は第1図のIV−IV矢視による要部断
面図、第5図は第1図のV−V矢視による要部断面図、
第6図および第7図は開閉式屋根の従来例を示すもの
で、第6図は第7図のVI−VI矢視断面図、第7図は開閉
式屋根の平面図である。 10……円形支持部、11……固定屋根、 12……待避部、20……移動屋根、 21……子屋根、22……親屋根、 T……平行軌道、R……円軌道、 O……屋根球心、S……スタジアム。
第1図は全閉状態の開閉式屋根の平面図、第2図は全開
状態の開閉式屋根の平面図、第3図は第1図のIII−III
矢視断面図、第4図は第1図のIV−IV矢視による要部断
面図、第5図は第1図のV−V矢視による要部断面図、
第6図および第7図は開閉式屋根の従来例を示すもの
で、第6図は第7図のVI−VI矢視断面図、第7図は開閉
式屋根の平面図である。 10……円形支持部、11……固定屋根、 12……待避部、20……移動屋根、 21……子屋根、22……親屋根、 T……平行軌道、R……円軌道、 O……屋根球心、S……スタジアム。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−186028(JP,A) 特開 平2−308033(JP,A) 実開 平2−56202(JP,U) 特公 平7−81360(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 7/16 E04B 1/32 102
Claims (1)
- 【請求項1】ドーム屋根が、屋根球心を通る平面により
分割されかつ複数のアーチ形状の移動屋根によって開閉
自在に構成される開閉式屋根であって、屋根架設対象の
周囲に立設された円形支持部の上部には周方向に連続す
る固定屋根が設けられ、前記移動屋根は、前記固定屋根
の上面から移動屋根の引込部の上面にかけて平行に複数
設けられた直線軌道上を走行する台車に周縁部を支承さ
れた親屋根と、前記固定屋根の上面に設けられた円軌道
上を走行する台車に周縁部を支承された子屋根とを有
し、前記子屋根を支承する台車は、円軌道と直線軌道と
の交点において軌道を一方から他方に切換可能とされて
いることを特徴とする開閉式屋根。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22360690A JP2860376B2 (ja) | 1990-08-24 | 1990-08-24 | 開閉式屋根 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22360690A JP2860376B2 (ja) | 1990-08-24 | 1990-08-24 | 開閉式屋根 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04106254A JPH04106254A (ja) | 1992-04-08 |
JP2860376B2 true JP2860376B2 (ja) | 1999-02-24 |
Family
ID=16800828
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22360690A Expired - Fee Related JP2860376B2 (ja) | 1990-08-24 | 1990-08-24 | 開閉式屋根 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2860376B2 (ja) |
-
1990
- 1990-08-24 JP JP22360690A patent/JP2860376B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04106254A (ja) | 1992-04-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |