JPH0531127Y2 - - Google Patents

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JPH0531127Y2
JPH0531127Y2 JP8115386U JP8115386U JPH0531127Y2 JP H0531127 Y2 JPH0531127 Y2 JP H0531127Y2 JP 8115386 U JP8115386 U JP 8115386U JP 8115386 U JP8115386 U JP 8115386U JP H0531127 Y2 JPH0531127 Y2 JP H0531127Y2
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opening
guide
guide beam
roof
periphery
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この考案は、開閉式ドーム屋根におけるガイド
梁の旋回移動案内装置に関する。
《考案の背景》 先に本出願人は、軽量膜構造体からなる固定屋
根の中央に形成した開口部に向けて移動可能に設
置された、同じく軽量膜構造体からなる複数の移
動屋根を備えた開閉式ドーム屋根を開発した(特
願昭60−9137号(特開昭61−169541号公報参
照))。
このドーム屋根は、例えば野球場などの競技場
において、晴天時における日照、通風の確保とと
もに雨天時でも試合を続行できるなどの点に着目
して開発されたものである。
この構造において、前記開口部を移動屋根で閉
鎖する場合には、移動屋根の開口部への移動を案
内し且つ開口部において各移動屋根を支持するた
めに、当該開口部内にガイド梁を配設する必要が
あり、また他方、開口部の開放時においては、ガ
イド梁を開口部内から完全に撤去することが好ま
しい。
そこで本出願人は、移動屋根を支持するガイド
梁を開口部内に張り出したり、開口部から撤去す
ることができるように、当該ガイド梁を旋回移動
可能に開口部の周縁に枢支する構造を考えてい
る。そして、雨天時等で屋根を閉じる必要がある
場合には、開口部周縁側から開口部中心へ向けて
各ガイド梁を旋回移動させて開口部内に張り出す
ようにし、これにより移動屋根を開口部側に移動
できるようする。他方、晴天時等には、逆に移動
屋根を固定屋根上に後退させた上で、開口部内に
張り出していたガイド梁を旋回させて開口部周縁
側へ向かつて移動し、当該開口部の周縁に沿う位
置に撤去できるようにすることを考えている。こ
れにより、ガイド梁ができるだけ看者の視野に入
らないように且つ建築物内に自然光を取入れるこ
とができるように開口部を開放できることにな
る。
《考案が解決しようとする問題点》 しかしながら、この種の開閉式ドーム屋根は、
野球場その他の競技場などのように極めて大型の
建築物であるだけに、各ガイド梁も必然的に大型
化、大重量化する。
従つて、ガイド梁を開口部周縁に対し単に枢支
して旋回移動可能とするだけでは、ガイド梁と開
口部周縁との枢支部分に荷重が集中し、ガイド梁
の支持強度に問題が残る。また他方、荷重の集中
で、旋回時における枢支部分の摩擦力は大きくな
り、ガイド梁の旋回移動力を確保するためには駆
動部の出力を大きくする必要がある。
この考案は、以上の問題を解決するもので、ガ
イド梁と開口部周縁との枢支部分における荷重集
中を抑えることにより、ガイド梁の旋回時におけ
る摩擦抵抗を極力小さくして旋回動作のための出
力を最小限に抑えると共に、またガイド梁の支持
強度を確実に確保し、さらにガイド梁の旋回移動
中の移動安定性も向上することを目的としてい
る。
《問題点を解決するための手段》 前記目的を達成するため、この考案は、固定屋
根1に形成された開口部2を開閉自在に覆うべ
く、該固定屋根1上から該開口部2に向かつて進
退移動可能に設けられた移動屋根3と、上記開口
部2内に設けられ、上記移動屋根3の該開口部2
への移動を案内するガイド梁5とを有し、上記ガ
イド梁5の基端を上記開口部2周縁に旋回自在に
連結し、その先端を該開口部2周縁近傍から該開
口部2の中央位置へ向けて旋回移動させて、該ガ
イド梁5を該開口部2の径方向に張り出すように
してなる開閉式ドーム屋根であつて、上記ガイド
梁5の基端近傍の上記開口部2周縁に設けられ、
且つ該ガイド梁5の旋回軌跡に沿つて弧状に形成
された、水平フランジ面9aを有する案内軌条9
と、上記ガイド梁5の両側部それぞれに、該ガイ
ド梁5の旋回移動方向に突出させて設けられた一
対のフレーム20と、各フレーム20の突出先端
部それぞれに上下方向に揺動自在に支持され、上
記案内軌条9上を走行される一対の台車22と、
上記ガイド梁5の下部から上記案内軌条9に向か
つて垂下されたブラケツト24に回動自在に支持
され、該案内軌条9の上記水平フランジ面9aに
下方から接して、転動しつつ該案内軌条9に対す
る該ガイド梁5の相対上下動を規制する車輪25
と、を備えたことを特徴とする。
《作用》 本考案の作用について述べると、ガイド梁5の
基端近傍の開口部2周縁に、ガイド梁5の旋回軌
跡に沿つて弧状に形成した案内軌条9を設け、他
方ガイド梁5の両側部それぞれには、ガイド梁5
の旋回移動方向に突設した一対のフレーム20そ
れぞれの各突出先端部に上下方向に揺動自在に支
持させて、案内軌条9上を走行する一対の台車2
2を設けたので、この台車22と案内軌条9とに
よつてガイド梁5の荷重を一部支持させて、ガイ
ド梁5と開口部2周縁との枢支部分における荷重
集中を抑えることができる。これにより、ガイド
梁5の旋回時における枢支部分での摩擦抵抗を極
力小さくできると共に、案内軌条9上で台車22
の走行動作とも相俟つて、旋回動作のための出力
を最小限に抑えることができる。またガイド梁5
を上述のように複数箇所で支持することで、ガイ
ド梁5の支持強度を確実に確保できることにな
る。さらに、ガイド梁5の下部から案内軌条9に
向かつて垂下したブラケツト24に回動自在に支
持させて、案内軌条9の水平フランジ面9aに対
して下方から接して、転動しつつ案内軌条9に対
するガイド梁5の相対上下動を規制する車輪25
を設けたので、ガイド梁5の旋回移動中の移動安
定性も向上することができることになる。
《実施例》 以下、この考案の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。
第1図はこの考案を適用した開閉式ドーム屋根
の全体構成を示す平面図である。
この開閉式ドーム屋根は主に、中央部に円形の
開口部2が形成され、かつ外周縁部が外壁(図示
略)などにより支持されたリング状の固定屋根1
と、固定屋根1上にあつてその中央の開口部2に
向けて移動可能に配置された複数の移動屋根3と
からなつている。
移動屋根3は、固定屋根1の中央部分の円形開
口部2の中心から等角度間隔で6分割した6枚の
略同一の扇形で形成されている。なお、移動屋根
3は6分割のみでなく、開口部形状を扇形状で複
数に分割した外形輪郭で形成される限り、他の分
割数でもよいことは勿論である。
また、上記移動屋根3は、軽量トラス組構造体
上に屋根膜(図示略)が張設されて構成される。
そして固定屋根1の開口部2の周縁全周には、環
状梁4が設けられる。
固定屋根1の開口部2内には、移動屋根3の開
口部2への移動を案内するガイド梁5が複数配設
され、これらガイド梁5は、その基端が開口部2
周縁の環状梁4側に旋回自在に連結され、その先
端が開口部2周縁近傍から開口部2の中心に向け
て旋回移動されて、開口部2の径方向に張出し可
能に構成される。殊に、これら複数のガイド梁5
の先端には後述するように、これより出没自在に
進退部材5bが設けられ、またいずれか1つのガ
イド梁5の進退部材5bの先端部には、残りのガ
イド梁5の進退部材5b相互を結合するための連
結部6が設けられている。そしてこれらガイド梁
5は、移動屋根3をその頂点から底辺に向かう中
心線に沿つて支持しながら、その移動を案内する
ように構成される。また固定屋根1上には、各移
動屋根3の左右両端をそれぞれ支持しつつ移動を
案内するための一対の副ガイドレール8が設けら
れる。さらに、固定屋根1には、その上において
各移動屋根3を支持すると共にその移動を案内す
る主ガイドレール7が上記ガイド梁5と直列配置
で複数配設されている。移動屋根3は、これら主
ガイドレール7、ガイド梁5及び副ガイドレール
11上に支持されつつその移動が案内されて、固
定屋根1上から開口部2の中心に向けて移動さ
れ、開口部2の中心で互いに接合されて開口部2
を覆い、屋根を閉じるようになつている。
開口部2内に位置される各ガイド梁5は、環状
梁4側の基端がヒンジ5aを介して環状梁4に回
転自在に取り付けられ、このヒンジ5aを中心と
して旋回移動可能に構成される。そしてガイド梁
5は、開口部2の径方向へ中心に向かつて張り出
された張出し位置と、環状梁4側に接近されて撤
去された撤去位置との間で旋回されるようになつ
ている。
また上記各ガイド梁5の、旋回移動される先端
には、油圧により出没動作される進退部材5bが
設けられる。各ガイド梁5が開口部2内に張り出
されたときに、それぞれの先端の進退部材5bを
突出させ連結部6に結合することで、各ガイド梁
5が開口部2の中心で互いに集合されアーチを形
づくるようになつている。
ガイド梁5をヒンジ5a回りに旋回移動させる
旋回駆動装置としては、油圧ジヤツキ11(第2
図参照)が採用される。この油圧ジヤツキ11
は、ガイド梁5と環状梁4との間で、その一端が
ガイド梁5に回転自在に連結され、他端がヒンジ
5aから偏心された位置で環状梁4側の梁材(図
示せず)に回転自在に連結されて、ガイド梁5を
旋回させるべく伸縮作動されるようになつてい
る。そして、ガイド梁5を撤去状態から張出し状
態とするために旋回移動させるに際しては、油圧
ジヤツキ11を伸長動作させると、各ガイド梁5
が旋回移動し、その先端が開口部2の中心近傍に
達するので、その後各ガイド梁5の進退部材5b
を、開口部2の中心に位置されることとなる連結
部6へ突出させれば張出し作業が完了し、以後移
動屋根3を開口部2側に移動させることができ
て、開口部2を閉じることができる。
次に、本考案の実施例の主要部を、第2図及び
第3図を用いて説明する。本実施例は基本的に
は、ガイド梁5の基端近傍の開口部2周縁に設け
られ、且つガイド梁5の旋回軌跡に沿つて弧状に
形成された、水平フランジ面9aを有する案内軌
条9と、ガイド梁5の両側部それぞれに、ガイド
梁5の旋回移動方向に突出させて設けられた一対
のフレーム20と、各フレーム20の突出先端部
それぞれに上下方向に揺動自在に支持され、案内
軌条9上を走行される一対の台車22と、ガイド
梁5の下部から案内軌条9に向かつて垂下された
ブラケツト24に回動自在に支持され、案内軌条
9の水平フランジ面9aに下方から接して、転動
しつつ案内軌条9に対するガイド梁5の相対上下
動を規制する車輪25とを備えて構成される。
図に示すように、各ガイド梁5の基端側近傍の
下部には、ガイド梁5の旋回時における旋回移動
を案内する構造として、環状梁4の内周部に固定
して案内軌条9が設けられる。この案内軌条9
は、ガイド梁5をその旋回軌跡に沿つて支持する
ためにU字状に形成される。そしてこの案内軌条
9は、ガイド梁5の旋回運動をスムーズに行わせ
るとともに、補強梁の役割も兼ねる。
また各ガイド梁5の左右両側部それぞれには、
その旋回移動方向に向かつて突出され、且つ案内
軌条9の円弧形軌跡に合せた翼形に形成された一
対のフレーム20が、溶接などにより固定されて
いる。これらフレーム20の一方の一側部には、
ガイド梁5旋回駆動用の上記油圧ジヤツキ11の
プランジヤ12が連結されている。
そして、各フレーム20の下部には、案内軌条
9上を走行する複数の台車22が支持されてい
る。
第3図において、上記各フレーム20の端部に
は、ピン21を介して台車22が上下方向に揺動
可能に支持されている。
台車22はイコライザーを構成するもので、そ
の下部両側には案内軌条9上を転動する一対のガ
イド車輪23が回転自在に軸支されている。
さらに、前記ガイド梁5の下面中央には、ブラ
ケツト24が垂設されている。ブラケツト24の
下部には、浮き上り防止用の車輪25が回転自在
に軸支されている。この車輪25は、案内軌条9
の上部水平フランジ面9aの下面に接して転動す
る。
この実施例によれば、回動操作時におけるガタ
ツキを台車22の揺動運動により吸収する。
また、浮き上り防止用車両25は、風の吹き上
げなどによりガイド梁5に上向きの力が加わると
機能を発揮し、ガイド梁5の浮き上がりを防止
し、しかも脱輪防止機能も兼備している。
ところで、各案内軌条9は、ヒンジ5a部分に
おけるガイド梁5の荷重の一部を分担するととも
に、旋回時におけるヒンジ5a部分の摩擦抵抗を
も減ずる機能を併せ持つている。またガイド車輪
23が前記案内軌条9上に沿つて転動することに
より、各ガイド梁5の旋回時における摩擦抵抗を
軽減し、前記油圧ジヤツキ11の作動出力を軽減
するようにしている。
《考案の効果》 以上実施例により詳細に説明したように、この
考案によれば、ガイド梁5の基端近傍の開口部2
周縁に、ガイド梁5の旋回軌跡に沿つて弧状に形
成した案内軌条9を設け、他方ガイド梁5の両側
部それぞれには、ガイド梁5の旋回移動方向に突
設した一対のフレーム20それぞれの各突出先端
部に上下方向に揺動自在に支持させて、案内軌条
9上を走行する一対の台車22を設けたので、こ
の台車22と案内軌条9とによつてガイド梁5の
荷重を一部支持させて、ガイド梁5と開口部2周
縁との枢支部分における荷重集中を抑えることが
できる。これにより、ガイド梁5の旋回時におけ
る枢支部分での摩擦抵抗を極力小さくできると共
に、案内軌条9上で台車22の走行動作とも相俟
つて、旋回動作のための出力を最小限に抑えるこ
とができる。またガイド梁5を上述のように複数
箇所で支持することで、ガイド梁5の支持強度を
確実に確保できることになる。さらに、ガイド梁
5の下部から案内軌条9に向かつて垂下したブラ
ケツト24に回動自在に支持させて、案内軌条9
の水平フランジ面9aに対して下方から接して、
転動しつつ案内軌条9に対するガイド梁5の相対
上下動を規制する車輪25を設けたので、ガイド
梁5の旋回移動中の移動安定性も向上することが
できることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案を適用した開閉式ドーム屋根
の全体構造を示す平面図、第2図はこの考案の旋
回移動案内装置を示す要部平面図、第3図は第2
図における−線断面図である。 1……固定屋根、2……開口部、3……移動屋
根、5……ガイド梁、9……案内軌条、9a……
水平フランジ面、20……フレーム、22……台
車、24……ブラケツト、25……車輪。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 固定屋根1に形成された開口部2を開閉自在に
    覆うべく、該固定屋根1上から該開口部2に向か
    つて進退移動可能に設けられた移動屋根3と、上
    記開口部2内に設けられ、上記移動屋根3の該開
    口部2への移動を案内するガイド梁5とを有し、 上記ガイド梁5の基端を上記開口部2周縁に旋
    回自在に連結し、その先端を該開口部2周縁近傍
    から該開口部2の中心位置へ向けて旋回移動させ
    て、該ガイド梁5を該開口部2の径方向に張り出
    すようにしてなる開閉式ドーム屋根であつて、 上記ガイド梁5の基端近傍の上記開口部2周縁
    に設けられ、且つ該ガイド梁5の旋回軌跡に沿つ
    て弧状に形成された、水平フランジ面9aを有す
    る案内軌条9と、 上記ガイド梁5の両側部それぞれに、該ガイド
    梁5の旋回移動方向に突出させて設けられた一対
    のフレーム20と、 各フレーム20の突出先端部それぞれに上下方
    向に揺動自在に支持され、上記案内軌条9上を走
    行される一対の台車22と、 上記ガイド梁5の下部から上記案内軌条9に向
    かつて垂下されたブラケツト24に回動自在に支
    持され、該案内軌条9の上記水平フランジ面9a
    に下方から接して、転動しつつ該案内軌条9に対
    する該ガイド梁5の相対上下動を規制する車輪2
    5と、 を備えたことを特徴とする開閉式ドーム屋根にお
    けるガイド梁の旋回移動案内装置。
JP8115386U 1986-05-30 1986-05-30 Expired - Lifetime JPH0531127Y2 (ja)

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JP8115386U JPH0531127Y2 (ja) 1986-05-30 1986-05-30

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JP8115386U JPH0531127Y2 (ja) 1986-05-30 1986-05-30

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JPS62193015U JPS62193015U (ja) 1987-12-08
JPH0531127Y2 true JPH0531127Y2 (ja) 1993-08-10

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