JP2860211B2 - ノイズ・フィルタ - Google Patents

ノイズ・フィルタ

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  • Filters And Equalizers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子機器における信
号通過回路または電源回路などに使用してノイズの伝搬
を阻止するノイズ・フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータなどのディジタル信号を扱
う電子機器においては、信号通過回路または電源回路な
どにノイズ・フィルタが使用されている。
【0003】従来のノイズ・フィルタの一例として、図
3に示すように、誘電体20を介して1対のスパイラル電
極21、22を対向配置し、一方のスパイラル電極21の両端
子23、24を伝送信号通過回路に直列に挿入し、他方のス
パイラル電極22の任意の一端25を接地する。そして、図
4の等価回路に示すように、1対のスパイラル電極21、
22の間に分布容量を形成させるとともに、信号通過回路
となるスパイラル電極21が有するインダクタンスにより
シャープ・カットオフのローパス・フィルタを得てい
る。
【0004】このような従来のフィルタにおいては、誘
電体20としてセラミック、プラスチック、ガラス、マイ
カなどの材料を使用し、印刷工程によりスパイラル電極
を形成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、携帯電話、携帯
用パソコンなどのディジタル信号を扱う携帯用の電子機
器が普及するにつれて、ノイズ・フィルタも小型化が要
求されている。しかし、このような従来のフィルタにお
いては、誘電体を薄くして分布容量を増すこと、印刷工
程により長いスパイラル電極を形成することには限度が
あり、著しい小型化は困難であった。
【0006】そこで、この発明は、極めて小型で、優れ
たノイズ阻止特性を有するノイズ・フィルタを得るため
に考えられたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】絶縁基板に、第1の
ルミニューム膜のスパイラル状電極を形成し、この第1
のスパイラル状電極のアルミニューム膜の表面を酸化さ
せて絶縁性酸化皮膜を形成し、該絶縁性酸化皮膜を介し
て第2のアルミニューム膜のスパイラル状電極を形成し
て、一方のスパイラル状電極の少なくとも1つの端部を
接地し、他方のスパイラル状電極の両端を伝送信号通過
回路に直列に接続して、ノーマルモードで動作させる。
【0008】あるいは、各スパイラル状電極の両端部を
伝送信号通過回路に直列に接続して、コモンモードで動
作させる。
【0009】
【実施例】この発明のノイズ・フィルタを製造工程順に
説明すると、図1の断面図に示すように、(1)まず、ガ
ラス、合成樹脂、高純度のシリコン・ウエハなどの絶縁
基板1を用意し、(2)この絶縁基板1の上にアルミニュ
ーム膜2を蒸着し、(3)写真蝕刻法により、アルミニュ
ーム膜2上に、スパイラル状のフォトレジスト3のパタ
ーンを形成し、(4)このフォトレジスト3aをマスクにし
て、スパイラル状に第1のアルミニューム電極2aを形成
した後、フォトレジスト3を洗い落とす。
【0010】(5)この第1のスパイラル状アルミニュー
ム電極2aの端部をレジスト3bによってマスクした後、
(6)陽極酸化して、アルミニューム電極2aの残余の表面
に絶縁性酸化皮膜4を形成して誘電体とする。
【0011】(7)再度、表面上にアルミニューム膜5を
蒸着し、(8)写真蝕刻法により、アルミニューム膜5上
に、スパイラル状のフォトレジスト3cのパターンおよび
引出電極のパターン3dを形成し、(9)これらのフォトレ
ジスト3c、3dをマスクにして、スパイラル状に第2のア
ルミニューム電極5aを形成し、第1のアルミニューム電
極2aの端部に引出電極8を形成した後、フォトレジスト
3c、3dを洗い落とす。
【0012】このような工程を経て、絶縁基板1上に形
成されたノイズ・フィルタ素子の平面形状は、図2の平
面図に示すとおりであり、絶縁基板1を分割して、マウ
ンティングを行ない、スパイラル状のアルミニウム電極
5aの両端および引出電極8にボンディングしてケースに
収める。
【0013】このように構成されたノイズ・フィルタ素
子を使用する際には、引出電極8を介して、第1のアル
ミニューム電極2aを基準電位点に接続、例えば接地し、
第2のアルミニューム電極5aを伝送信号通過回路に直列
に挿入すると、第2のスパイラル状のアルミニウム電極
5aは、交流的に接地された第1のアルミニューム電極2a
の存在により、分布定数的な回路を形成して、高い周波
数のノイズの伝搬を阻止することができる。
【0014】スパイラル状の各アルミニューム電極2a、
5aは、膜厚および幅に応じた抵抗を有しおり、アルミニ
ューム電極2a、5aの厚みおよび/または幅を変えて抵抗
を調整することにより、分布定数的な回路のQを調整す
ることができる。
【0015】Qが高い場合には、減衰特性において特定
周波数に急峻な減衰または共振点をもつが、Qが低い場
合には、広い周波数帯域にわたって一様な減衰特定を得
ることができるので、スパイラル状のアルミニューム電
極の長さ、厚み、幅および絶縁性酸化皮膜4の厚みなど
を選択することにより、所望の減衰特定のノイズ・フィ
ルタを得ることができる。
【0016】(その他の実施例)スパイラル状のアルミ
ニューム電極のインダクタンスを増加させたい場合に
は、絶縁基板1としてフェライトのような磁性絶縁体を
使用すればよいのである。
【0017】また、2つのスパイラル状電極間の容量が
大き過ぎる場合には、いずれか一方のスパイラル状電極
の長さを、他方のものより短くすればよいのである。
【0018】高純度の半導体基板、例えば、高純度のシ
リコン・ウエハは、その抵抗値がアルミニュームなどの
金属導電体に比して極めて高く、絶縁基板として充分使
用することができる。
【0019】この発明のノイズ・フィルタをシリコン・
ウエハを絶縁基板として構成すると、従来から使用され
ている集積回路の製造装置によって製造することが可能
になり、新たな製造設備を設ける必要はないのである。
【0020】この発明のノイズ・フィルタは、単一の素
子をケースに収めて1つの部品として使用することもで
きるが、印刷配線基板やICカードなどの絶縁基板上に
形成される他の回路の一部としてノイズ・フィルタを形
成し、電源回路や伝送信号通過回路に接続して使用する
ことができる。
【0021】また、絶縁基板に複数個のノイズ・フィル
タを形成し、単一のケースに収めることにより、単一部
品によって、複数ビットの伝送信号より発生するノイズ
の伝搬を阻止することができる。
【0022】以上の実施例においては、スパイラル状電
極としてアルミニュームを使用しているが、他の導電性
電極材料を使用してもよく、また、アルミニュームの酸
化皮膜を誘電体として使用しているが、他の絶縁材料を
使用してもよいのである。
【0023】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のノイズ・フィルタを製造工程順に示
した断面図、
【図2】この発明のノイズ・フィルタの平面図、
【図3】従来のノイズ・フィルタの一例を示す(a)表面
図、(b)側面図、(c)裏面図、
【図4】従来のノイズ・フィルタの等価回路図である。
【符号の説明】
1 絶縁基板 4 絶縁酸化皮膜 2a、5a スパイラル状のアルミニューム電極 8 引出電極
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03H 7/09 H03H 3/00 5E070

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板に、第1のアルミニューム膜
    スパイラル状電極を形成し、該第1のスパイラル状電
    のアルミニューム膜の表面を酸化させて絶縁性酸化皮
    膜を形成し、該絶縁性酸化皮膜を介して第2のアルミニ
    ューム膜のスパイラル状電極を形成して、一方のスパイ
    ラル状電極の少なくとも1つの端部を接地し、他方のス
    パイラル状電極の両端を伝送信号通過回路に直列に接続
    して、ノーマルモードで動作することを特徴とするノイ
    ズ・フィルタ。
  2. 【請求項2】 絶縁基板に、第1のアルミニューム膜
    スパイラル状電極を形成し、該第1のスパイラル状電
    のアルミニューム膜の表面を酸化させて絶縁性酸化皮
    膜を形成し、該絶縁性酸化皮膜を介して第2のスパイラ
    ル状電極を形成して、各スパイラル状電極の両端部を伝
    送信号通過回路に直列に接続して、コモンモードで動作
    することを特徴とするノイズ・フィルタ。
  3. 【請求項3】 絶縁基板として高純度の半導体基板を用
    いたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    ノイズ・フィルタ。
  4. 【請求項4】 絶縁基板として磁性絶縁体基板を用いた
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のノイ
    ズ・フィルタ。
  5. 【請求項5】 絶縁基板に複数個のノイズ・フィルタ
    を形成して、単一のケースに収めたことを特徴とする請
    求項1または請求項2に記載のノイズ・フィルタ。
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