JP2859822B2 - 電気装置の気密テスト用構造 - Google Patents
電気装置の気密テスト用構造Info
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- JP2859822B2 JP2859822B2 JP6304291A JP30429194A JP2859822B2 JP 2859822 B2 JP2859822 B2 JP 2859822B2 JP 6304291 A JP6304291 A JP 6304291A JP 30429194 A JP30429194 A JP 30429194A JP 2859822 B2 JP2859822 B2 JP 2859822B2
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- Japan
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- connector
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- hole
- cable
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-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
- H01R13/00—Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
- H01R13/46—Bases; Cases
- H01R13/52—Dustproof, splashproof, drip-proof, waterproof, or flameproof cases
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01M—TESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- G01M3/00—Investigating fluid-tightness of structures
- G01M3/02—Investigating fluid-tightness of structures by using fluid or vacuum
- G01M3/26—Investigating fluid-tightness of structures by using fluid or vacuum by measuring rate of loss or gain of fluid, e.g. by pressure-responsive devices, by flow detectors
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- General Physics & Mathematics (AREA)
- Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
- Examining Or Testing Airtightness (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防水構造を有する電気
装置において、本体に内蔵された機器に電源電力または
制御信号等を供給するためのコネクタに形成される気密
テスト用の構造に関するものである。
装置において、本体に内蔵された機器に電源電力または
制御信号等を供給するためのコネクタに形成される気密
テスト用の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】水沫等から内部の機器を防護するために
本体が防水構造となった電気装置においては、組付けを
終えた製品が所期の防水性を有しているか否かを判別す
るため、気密テスト、すなわち圧気を導入して加圧され
た本体内部の気圧の降下状態から気密性を調べて、防水
性を判別するようにしている。
本体が防水構造となった電気装置においては、組付けを
終えた製品が所期の防水性を有しているか否かを判別す
るため、気密テスト、すなわち圧気を導入して加圧され
た本体内部の気圧の降下状態から気密性を調べて、防水
性を判別するようにしている。
【0003】図3は、防水構造を有する電気装置の1例
である自動車のラックアンドピニオン式の電動パワース
テアリング装置(以下、EPS装置と呼称する。)1を
示している。このEPS装置1はモータハウジング1a
とギアボックス1bとで形成され、内蔵されたロータ2
2の回転トルクをラックシャフト23の軸線方向のアシ
スト推力に変換して、ピニオンシャフト24に連結され
たステアリングホイールの操舵力を軽減するものであ
る。
である自動車のラックアンドピニオン式の電動パワース
テアリング装置(以下、EPS装置と呼称する。)1を
示している。このEPS装置1はモータハウジング1a
とギアボックス1bとで形成され、内蔵されたロータ2
2の回転トルクをラックシャフト23の軸線方向のアシ
スト推力に変換して、ピニオンシャフト24に連結され
たステアリングホイールの操舵力を軽減するものであ
る。
【0004】このようなEPS装置1においては、気密
テストにおけるEPS装置1の内部への圧気の導入口と
して、図示されないラックガイドを装着するためにギア
ボックス1bの側壁に開設されたラックガイド取付孔2
5が一般的に用いられている。このラックガイドは、ピ
ニオンギアとラックとの噛合を適正に維持するべくラッ
ク螺刻部と離反する側からラックシャフト23を押圧す
るものであり、ラックガイド取付孔25にスプリングと
共に受容され、ラックガイド取付孔25に螺合するスク
リュ26によってばね付勢力が調整されるようになって
いる。
テストにおけるEPS装置1の内部への圧気の導入口と
して、図示されないラックガイドを装着するためにギア
ボックス1bの側壁に開設されたラックガイド取付孔2
5が一般的に用いられている。このラックガイドは、ピ
ニオンギアとラックとの噛合を適正に維持するべくラッ
ク螺刻部と離反する側からラックシャフト23を押圧す
るものであり、ラックガイド取付孔25にスプリングと
共に受容され、ラックガイド取付孔25に螺合するスク
リュ26によってばね付勢力が調整されるようになって
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
ラックガイド取付孔25を流用して気密テストを行う従
来の方法では、気密テスト後のスクリュ26の組み付け
時に、ラックガイド取付孔25とスクリュ26との間に
介装されるOリングが噛み込みで破断して、防水性が損
なわれないとも限らない。このようなOリングの破断に
対しては、Oリングの太さを増径することで対処し得る
ものの、反面、製造コストが上昇するといった不都合が
あった。
ラックガイド取付孔25を流用して気密テストを行う従
来の方法では、気密テスト後のスクリュ26の組み付け
時に、ラックガイド取付孔25とスクリュ26との間に
介装されるOリングが噛み込みで破断して、防水性が損
なわれないとも限らない。このようなOリングの破断に
対しては、Oリングの太さを増径することで対処し得る
ものの、反面、製造コストが上昇するといった不都合が
あった。
【0006】本発明は、このような従来技術の不都合を
解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、
部品組み付け後に気密テストを行えるように通気孔が形
成された電気装置の気密テスト用構造を提供することに
ある。
解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、
部品組み付け後に気密テストを行えるように通気孔が形
成された電気装置の気密テスト用構造を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、本体に内蔵された機器に導体を介して電気
的に接続され、かつ前記本体の外壁に開設された前記導
体の挿通孔を液密に封止するように本体の外壁に固着さ
れたコネクタに、そのケース体を貫通するように通気孔
が形成されており、前記コネクタに気密に接合された送
気用コネクタからの圧気が漏出することなく前記通気孔
並びに前記挿通孔を経て前記本体の内部に導入されるこ
とを特徴とする電気装置の気密テスト用構造を提供する
ことにより達成される。
明によれば、本体に内蔵された機器に導体を介して電気
的に接続され、かつ前記本体の外壁に開設された前記導
体の挿通孔を液密に封止するように本体の外壁に固着さ
れたコネクタに、そのケース体を貫通するように通気孔
が形成されており、前記コネクタに気密に接合された送
気用コネクタからの圧気が漏出することなく前記通気孔
並びに前記挿通孔を経て前記本体の内部に導入されるこ
とを特徴とする電気装置の気密テスト用構造を提供する
ことにより達成される。
【0008】特に、前記通気孔が、前記ケース体を貫通
して前記本体の外壁に対する取付面に至るように形成さ
れ、前記挿通孔の内面と該挿通孔に遊挿される前記導体
を内包する被覆体の外面との間の間隙に連通されている
ものとすると好ましい。
して前記本体の外壁に対する取付面に至るように形成さ
れ、前記挿通孔の内面と該挿通孔に遊挿される前記導体
を内包する被覆体の外面との間の間隙に連通されている
ものとすると好ましい。
【0009】
【作用】このような構成にすれば、部品の組み付けを終
えた電気装置の本体内部に圧気を導入して気密テストを
行えるため、製品の気密性を的確に判別し得る。しか
も、本体側のコネクタに形成された通気孔は、電気装置
の使用時或いは他装置への取付時に、このコネクタに対
して液密に接合可能なケーブル側のコネクタを装着する
ことで最終的に封止されるため、電気装置の防水性が損
なわれることはない。
えた電気装置の本体内部に圧気を導入して気密テストを
行えるため、製品の気密性を的確に判別し得る。しか
も、本体側のコネクタに形成された通気孔は、電気装置
の使用時或いは他装置への取付時に、このコネクタに対
して液密に接合可能なケーブル側のコネクタを装着する
ことで最終的に封止されるため、電気装置の防水性が損
なわれることはない。
【0010】特に、導体の被覆体が挿通孔に遊挿されて
いれば挿通孔の内面と被覆体の外面との間に間隙が生じ
るため、ケース体を貫通して本体の外壁に対する取付面
に至るように通気孔を形成して上記の間隙に連通させれ
ば、この通気孔と間隙とを経て圧気が本体の内部に導入
されるようになる。この場合、従来のコネクタ製品に対
して僅かに変更を加えるだけで済むため、製造コストの
上昇を極力抑え得る。
いれば挿通孔の内面と被覆体の外面との間に間隙が生じ
るため、ケース体を貫通して本体の外壁に対する取付面
に至るように通気孔を形成して上記の間隙に連通させれ
ば、この通気孔と間隙とを経て圧気が本体の内部に導入
されるようになる。この場合、従来のコネクタ製品に対
して僅かに変更を加えるだけで済むため、製造コストの
上昇を極力抑え得る。
【0011】
【実施例】以下に添付の図面に示された具体的な実施例
に基づいて本発明の構成を詳細に説明する。
に基づいて本発明の構成を詳細に説明する。
【0012】図1は、図3に示される電動パワーステア
リング装置(EPS装置)1のギアボックス1bに固着
される本発明が適用されたギアボックス側コネクタ2
と、モータ用駆動電力を送る1対のケーブル3に固着さ
れたケーブル側コネクタ4並びにケーブル側・ギアボッ
クス側の両コネクタ2・4間に介装されるシール部材5
とを示している。
リング装置(EPS装置)1のギアボックス1bに固着
される本発明が適用されたギアボックス側コネクタ2
と、モータ用駆動電力を送る1対のケーブル3に固着さ
れたケーブル側コネクタ4並びにケーブル側・ギアボッ
クス側の両コネクタ2・4間に介装されるシール部材5
とを示している。
【0013】ケーブル側コネクタ4は、合成樹脂材(例
えば、PBT)にて概ね筒状に成形されたハウジング6
と、長円形状の断面をなし、ケーブル3が挿通する1対
の円孔が形成されたシールラバー7と、角筒状の接続部
8aを有する1対のソケット端子8(図2参照)とから
構成されている。このハウジング6の上下面には、ギア
ボックス側コネクタ2に対する取付方向に互いに平行し
て3対の溝6aが形成されている。ハウジング6の側面
には、係止爪6bが突設された係止部材6cが設けられ
ている。また、ハウジング6には、ケーブル3と離反す
る側の開口に向けてソケット端子8の接続部8aがギア
ボックス側コネクタ2に向けて配置されており、その開
口縁部には環状突部6dが形成されている。
えば、PBT)にて概ね筒状に成形されたハウジング6
と、長円形状の断面をなし、ケーブル3が挿通する1対
の円孔が形成されたシールラバー7と、角筒状の接続部
8aを有する1対のソケット端子8(図2参照)とから
構成されている。このハウジング6の上下面には、ギア
ボックス側コネクタ2に対する取付方向に互いに平行し
て3対の溝6aが形成されている。ハウジング6の側面
には、係止爪6bが突設された係止部材6cが設けられ
ている。また、ハウジング6には、ケーブル3と離反す
る側の開口に向けてソケット端子8の接続部8aがギア
ボックス側コネクタ2に向けて配置されており、その開
口縁部には環状突部6dが形成されている。
【0014】図2に示されるように、ケーブル3の端末
に結合・固定されたソケット端子8は、ハウジング6の
内部の係止部材6eで係止されており、ケーブル3及び
ソケット端子8がハウジング6から抜けだすのを防止す
るようになっている。また、シールラバー7は、ケーブ
ル3に装着した上でハウジング6の開口に圧入されて、
ハウジング6の内周面とケーブル3の外周面とに圧接
し、ケーブル3側からソケット端子8側へ水が浸入する
のを防止する。
に結合・固定されたソケット端子8は、ハウジング6の
内部の係止部材6eで係止されており、ケーブル3及び
ソケット端子8がハウジング6から抜けだすのを防止す
るようになっている。また、シールラバー7は、ケーブ
ル3に装着した上でハウジング6の開口に圧入されて、
ハウジング6の内周面とケーブル3の外周面とに圧接
し、ケーブル3側からソケット端子8側へ水が浸入する
のを防止する。
【0015】シール部材5は、概ね角筒状或いは円筒状
のゴム製品(例えば、シリコンゴム)であり、両開口の
内側には、内周面に周方向溝が多数刻まれた環状突部が
それぞれ形成されている。
のゴム製品(例えば、シリコンゴム)であり、両開口の
内側には、内周面に周方向溝が多数刻まれた環状突部が
それぞれ形成されている。
【0016】ギアボックス側コネクタ2は、1対の平ピ
ン端子9の両端の接続部9a・9bを除いて合成樹脂材
(例えば、PBT)にて一体モールド成形されたもので
あり、ケース体としてのこの合成樹脂製部分は、平ピン
端子9の接続部9aを外囲する角筒状の筒体10と、E
PS装置1のギアボックス1bに対する取付ブラケット
11と、この取付ブラケット11の取付面11aから延
出し、平ピン端子9を内包する被覆体としてのステー1
2とからなっている。この取付ブラケット11には、そ
れぞれに金属カラーがインサートされた1対のボルト挿
通孔11bが開設されている。なお、平ピン端子9の接
続部9bは、モータハウジング1aに内蔵されたロータ
22のコンミテータ部に摺接する給電装置としてのブラ
シに電気的に接続されている。
ン端子9の両端の接続部9a・9bを除いて合成樹脂材
(例えば、PBT)にて一体モールド成形されたもので
あり、ケース体としてのこの合成樹脂製部分は、平ピン
端子9の接続部9aを外囲する角筒状の筒体10と、E
PS装置1のギアボックス1bに対する取付ブラケット
11と、この取付ブラケット11の取付面11aから延
出し、平ピン端子9を内包する被覆体としてのステー1
2とからなっている。この取付ブラケット11には、そ
れぞれに金属カラーがインサートされた1対のボルト挿
通孔11bが開設されている。なお、平ピン端子9の接
続部9bは、モータハウジング1aに内蔵されたロータ
22のコンミテータ部に摺接する給電装置としてのブラ
シに電気的に接続されている。
【0017】筒体10の内側の相対する上下2面には、
ケーブル側コネクタ4の溝6aが嵌合する3対の突条1
0aが、開口端から底部に架けて互いに平行に形成され
ている。この突条10aは、筒体10の基端部近傍にお
いて、筒体10の上下の側壁をそれぞれ貫通する3対の
スリット10bによって分断されている。この分断され
てできた突条10aの互いに対向する端面間には、シー
ル部材5が嵌合するようになっており、これでシール部
材5の抜け出し方向の移動が規制される。また、筒体1
0の側壁には、ケーブル側コネクタ4の係止爪6bが係
合する孔10cが開設されている。
ケーブル側コネクタ4の溝6aが嵌合する3対の突条1
0aが、開口端から底部に架けて互いに平行に形成され
ている。この突条10aは、筒体10の基端部近傍にお
いて、筒体10の上下の側壁をそれぞれ貫通する3対の
スリット10bによって分断されている。この分断され
てできた突条10aの互いに対向する端面間には、シー
ル部材5が嵌合するようになっており、これでシール部
材5の抜け出し方向の移動が規制される。また、筒体1
0の側壁には、ケーブル側コネクタ4の係止爪6bが係
合する孔10cが開設されている。
【0018】平ピン端子9の接続部9aの基端側は、筒
体10の底面から突設された台部13に埋設されてい
る。この台部13の頂面から取付ブラケット11の取付
面11aにかけて通気孔14が平ピン端子9に略平行し
て穿設されている。この通気孔14は、ステー12の下
側に開口しており、ステー12とギアボックス1bのス
テー挿通孔15との間隙に連通している。
体10の底面から突設された台部13に埋設されてい
る。この台部13の頂面から取付ブラケット11の取付
面11aにかけて通気孔14が平ピン端子9に略平行し
て穿設されている。この通気孔14は、ステー12の下
側に開口しており、ステー12とギアボックス1bのス
テー挿通孔15との間隙に連通している。
【0019】このギアボックス側コネクタ2は、EPS
装置1のギアボックス1bに開設されたステー挿通孔1
5にステー12を挿入した上で、ギアボックス1bに対
してボルト固定される。そして、シール部材5が装着さ
れたギアボックス側コネクタ2の筒体10の内部に、ケ
ーブル側コネクタ4を嵌挿すると、ケーブル側コネクタ
4の係止爪6bがギアボックス側コネクタ2の孔10c
に嵌入して両コネクタ2・4が互いに固定される。同時
に、平ピン端子9の接続部9aがソケット端子8の接続
部8aに嵌入して両者が電気的に接続される。
装置1のギアボックス1bに開設されたステー挿通孔1
5にステー12を挿入した上で、ギアボックス1bに対
してボルト固定される。そして、シール部材5が装着さ
れたギアボックス側コネクタ2の筒体10の内部に、ケ
ーブル側コネクタ4を嵌挿すると、ケーブル側コネクタ
4の係止爪6bがギアボックス側コネクタ2の孔10c
に嵌入して両コネクタ2・4が互いに固定される。同時
に、平ピン端子9の接続部9aがソケット端子8の接続
部8aに嵌入して両者が電気的に接続される。
【0020】このとき、シール部材5の内周面が、ギア
ボックス側コネクタ2の台部13の側面とケーブル側コ
ネクタの先端部の外周面とに密着しているため、ケーブ
ル側・ギアボックス側の両コネクタ2・4同士の接合部
分から両端子8・9の周囲の空室Aに水が浸入すること
はない。また、ギアボックス側コネクタ2とギアボック
ス1bとの接合部分はOリング16で、ケーブル側コネ
クタ4とケーブル3との接合部分はシールラバー7でそ
れぞれ遮水されているため、これらの接合部分から両端
子8・9の周囲の空室Aに水が浸入することはない。
ボックス側コネクタ2の台部13の側面とケーブル側コ
ネクタの先端部の外周面とに密着しているため、ケーブ
ル側・ギアボックス側の両コネクタ2・4同士の接合部
分から両端子8・9の周囲の空室Aに水が浸入すること
はない。また、ギアボックス側コネクタ2とギアボック
ス1bとの接合部分はOリング16で、ケーブル側コネ
クタ4とケーブル3との接合部分はシールラバー7でそ
れぞれ遮水されているため、これらの接合部分から両端
子8・9の周囲の空室Aに水が浸入することはない。
【0021】このような気密テスト用構造を有するEP
S装置1に対して気密テストを行うには、例えばチュー
ブを介してコンプレッサと接続された送気コネクタをギ
アボックス側コネクタ2に装着して空室Aに圧気を導入
する。この送気コネクタは、ギアボックス側コネクタ2
に気密状態で嵌合し得るようにケーブル側コネクタ4と
略同一外形状に成形されたものである。送気コネクタか
ら空室Aに導入された圧気は、通気孔14を経た後、ギ
アボックス側コネクタ2のステー12とギアボックス1
bのステー挿通孔15との間隙を通ってEPS装置1の
内部Bに流入する。このようにして加圧されたEPS装
置1の内部Bの気圧降下状態から防水性を判別する。
S装置1に対して気密テストを行うには、例えばチュー
ブを介してコンプレッサと接続された送気コネクタをギ
アボックス側コネクタ2に装着して空室Aに圧気を導入
する。この送気コネクタは、ギアボックス側コネクタ2
に気密状態で嵌合し得るようにケーブル側コネクタ4と
略同一外形状に成形されたものである。送気コネクタか
ら空室Aに導入された圧気は、通気孔14を経た後、ギ
アボックス側コネクタ2のステー12とギアボックス1
bのステー挿通孔15との間隙を通ってEPS装置1の
内部Bに流入する。このようにして加圧されたEPS装
置1の内部Bの気圧降下状態から防水性を判別する。
【0022】このようにして所期の防水性を有するもの
と判定されたEPS装置1は、車体への取り付け時に、
ギアボックス側コネクタ2にケーブル側コネクタ4が装
着される。このとき、両コネクタ2・4は簡単な操作で
接合される上に、可撓性に富み密着性に優れたゴム製の
シール部材5が両コネクタ2・4間に介装されているた
め、組み付け不良が生じ難く、この工程で防水性が損な
われることは殆どない。
と判定されたEPS装置1は、車体への取り付け時に、
ギアボックス側コネクタ2にケーブル側コネクタ4が装
着される。このとき、両コネクタ2・4は簡単な操作で
接合される上に、可撓性に富み密着性に優れたゴム製の
シール部材5が両コネクタ2・4間に介装されているた
め、組み付け不良が生じ難く、この工程で防水性が損な
われることは殆どない。
【0023】なお、本発明の気密テスト用構造は上記の
ように通気孔14が形成されたものに限定されない。空
室AとEPS装置1の内部Bとを連通状態にするのに、
例えば、通気孔14を、台部13の頂面からステー12
の内部を平ピン端子9と略平行に貫通してステー12の
端面に至るように形成しても良い。また、ステー12と
ステー挿通孔15と間の間隙中の圧気の流通を円滑化す
るため、ステー12の外周面に溝を形成するようにして
も良い。
ように通気孔14が形成されたものに限定されない。空
室AとEPS装置1の内部Bとを連通状態にするのに、
例えば、通気孔14を、台部13の頂面からステー12
の内部を平ピン端子9と略平行に貫通してステー12の
端面に至るように形成しても良い。また、ステー12と
ステー挿通孔15と間の間隙中の圧気の流通を円滑化す
るため、ステー12の外周面に溝を形成するようにして
も良い。
【0024】さらに、本実施例では、ギアボックス側コ
ネクタ2に比較的長尺な平ピン端子9を用いてEPS装
置1の内部の機器側の端子に直接接合し得るようにし
て、両接続部9a・9bの間を保護・絶縁するためにス
テー12で被覆したが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。例えば、両接続部9a・9bを別体の端子と
してこれらの間をケーブルで連絡するように構成されて
いても同様の効果を奏する。
ネクタ2に比較的長尺な平ピン端子9を用いてEPS装
置1の内部の機器側の端子に直接接合し得るようにし
て、両接続部9a・9bの間を保護・絶縁するためにス
テー12で被覆したが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。例えば、両接続部9a・9bを別体の端子と
してこれらの間をケーブルで連絡するように構成されて
いても同様の効果を奏する。
【0025】
【発明の効果】このように本発明によれば、部品組み付
け後に気密テストを行えるため、製品の防水性を的確に
判別することができ、モータ装置の信頼性を高める上に
多大な効果を奏する。しかも、従来からの電気装置に設
けられているコネクタに僅かな改良を加えるだけで気密
テスト用の通気孔を設けることができるため、製造コス
トの上昇を極力抑え得る。
け後に気密テストを行えるため、製品の防水性を的確に
判別することができ、モータ装置の信頼性を高める上に
多大な効果を奏する。しかも、従来からの電気装置に設
けられているコネクタに僅かな改良を加えるだけで気密
テスト用の通気孔を設けることができるため、製造コス
トの上昇を極力抑え得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたコネクタを示す斜視図。
【図2】図1に示される両コネクタを接合させた状況を
示す縦断面図。
示す縦断面図。
【図3】自動車のラックアンドピニオン式の電動パワー
ステアリング装置(EPS装置)を示す正面図。なお、
内蔵された機器を一部透視して示している。
ステアリング装置(EPS装置)を示す正面図。なお、
内蔵された機器を一部透視して示している。
1 EPS装置 1a モータハウジング 1b ギアボックス 2 ギアボックス側コネクタ 3 ケーブル 4 ケーブル側コネクタ 5 シール部材 6 ハウジング 6a 溝 6b 係止爪 6c 係止部材 6d 環状突部 6e 係止部材 7 シールラバー 8 ソケット端子 8a 接続部 9 平ピン端子 9a・9b 接続部 10 筒体 10a 突条 10b スリット 10c 孔 11 取付ブラケット 11a 取付面 11b ボルト挿通孔 12 ステー 13 台部 14 通気孔 15 ステー挿通孔 22 ロータ 23 ラックシャフト 24 ピニオンシャフト 25 ラックガイド取付孔 26 スクリュ A 空室 B EPS装置の内部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01M 3/26 H01R 13/00
Claims (2)
- 【請求項1】 本体に内蔵された機器に導体を介して電
気的に接続され、かつ前記本体の外壁に開設された前記
導体の挿通孔を液密に封止するように本体の外壁に固着
されたコネクタに、そのケース体を貫通するように通気
孔が形成されており、前記コネクタに気密に接合された
送気用コネクタからの圧気が漏出することなく前記通気
孔並びに前記挿通孔を経て前記本体の内部に導入される
ことを特徴とする電気装置の気密テスト用構造。 - 【請求項2】 前記通気孔が、前記ケース体を貫通して
前記本体の外壁に対する取付面に至るように形成され、
前記挿通孔の内面と該挿通孔に遊挿される前記導体を内
包する被覆体の外面との間の間隙に連通されていること
を特徴とする請求項1に記載の電気装置の気密テスト用
構造。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6304291A JP2859822B2 (ja) | 1994-11-14 | 1994-11-14 | 電気装置の気密テスト用構造 |
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