JP2859582B2 - ストリップコイルの鼻曲げ装置およびストリップ処理ライン - Google Patents

ストリップコイルの鼻曲げ装置およびストリップ処理ライン

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JP2859582B2
JP2859582B2 JP17566696A JP17566696A JP2859582B2 JP 2859582 B2 JP2859582 B2 JP 2859582B2 JP 17566696 A JP17566696 A JP 17566696A JP 17566696 A JP17566696 A JP 17566696A JP 2859582 B2 JP2859582 B2 JP 2859582B2
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coil
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達朗 荒木
満 伊東
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はストリップコイルの
鼻曲げ装置およびそれを用いたストリップ処理ラインに
関する。
【0002】ストリップコイルは、仕上圧延機で圧延さ
れて、ホットラインテーブルを走行してきたストリップ
をコイル状に巻き取ったものである。かかるストリップ
コイルを、焼鈍ライン、酸洗ライン、カラーコーティン
グライン、テンションレベリングライン等のストリップ
処理ラインで処理するには、ストリップコイルの先端を
各ラインのピンチロールやテーブル等に順次通していか
なければならない。この場合、図5に符号a'で示すよう
に、コイル状に巻き取ったときの曲げぐせが付いたまま
のストリップSの先端を、ピンチロールp間に通そうと
すると、ロールやテーブルに突っかえて、通板できない
ので、符号aで示すように、ストリップコイル先端を鼻
曲げして通板するのが普通である。
【0003】
【従来の技術】図4は、特公平3−23245号公報に
記載された従来の鼻曲げ装置を示している。この従来例
は、デフロール52に対向してクランプヘッド51a を配置
し、デフロール52の一側にテーブル板54b を配置してお
り、ストリップSをデフロール52とクランプヘッド51a
で挟み付けると、先端がテーブル板54b に沿って折り曲
げられるようになっている。このようにして、ストリッ
プSの先端に鼻曲げ部aを形成しておくと、前記図5の
ように通板するとき、ピンチロールやレベラーロール、
キャリアロールなどに突当ることがないというものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記従来例
では、コイルの板厚が薄いときなど十分な曲げぐせが得
られず、通板中にロールやテーブルに突当ることがあっ
た。現在、ストリップ処理ラインへの通板は自動化され
る傾向にあるが、自動化を達成しようとすれば、より確
実で、十分に曲げぐせが得られる鼻曲げが重要となる。
【0005】本発明はかかる事情に鑑み、十分な曲げぐ
せが得られるストリップコイルの鼻曲げ装置およびそれ
を用いたストリップ処理ラインを提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の鼻曲げ装置
は、コイルから巻き出されたストリップの先端部分を挟
む上ロールと下ロールからなるピンチロールと、該ピン
チロールの出側に配置された上下に昇降自在な鼻曲げロ
ールと、前記ピンチロールの下ロールと鼻曲げロールの
下降位置との間に設けた鼻曲げブロックとからなること
を特徴とする。請求項2の鼻曲げ装置は、前記鼻曲げブ
ロックが、前記ピンチロールの下ロールと共に、鼻曲げ
ロールの昇降位置に対して接近離間自在であることを特
徴とする。請求項3の鼻曲げ装置は、前記鼻曲げロール
の下降位置を規制するストッパーが設けられており、該
ストッパーの昇降位置が調節自在であることを特徴とす
る。
【0007】請求項4のストリップ処理ラインは、スト
リップコイルの設置位置に対し、ストリップ処理ライン
におけるストリップ走行方向と反対側において、ストリ
ップを引き出す引き出し装置を設け、該ストリップ引出
し装置の先端部において、請求項1、2または3記載の
鼻曲げ装置を設けたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。図1は本発明の一実施形態に係わる
鼻曲げ装置10を用いたストリップ処理ラインの要部側面
図、図2は鼻曲げ装置10の拡大側面図、図3は鼻曲げ装
置10の作用説明図である。
【0009】図1において、SCはコイル設置位置に設置
されたストリップコイルで、これから巻き出されたスト
リップを符号Sで示している。ストリップコイルSCに対
して、図中左側は焼鈍、酸洗い等のストリップ処理ライ
ン1で、符号2、3は、その処理ライン1の入側に設け
られたテーブルやピンチロールである。
【0010】一方、ストリップコイルSCの図中右側、す
なわち前記処理ライン1の反対側には、ストリップ引出
し装置4が設けられている。このストリップ引出し装置
4は、揺動自在なテーブル5と、その先端に回転自在に
取付けられたタッチロール6と、テーブル5を揺動させ
る揺動シリンダ7から構成されている。揺動シリンダ7
によってテーブル5を右側基端部の軸(後述する下ロー
ル12と同芯であり、図示省略)を中心として揺動させる
と、タッチロール6がストリップコイルSCの外周に接触
し、この状態でタッチロール6を回転させるとストリッ
プコイルSCが回転させられ、ストリップSがテーブル5
上に引き出されるようになっている。
【0011】本発明の鼻曲げ装置10は上記ストリップ引
出し装置4の先端部に設けられている。すなわち、前記
テーブル5の基端部において、上ロール11と下ロール12
からなるピンチロール13が配置されており、このピンチ
ロール13の出側に鼻曲げロールユニット14が配置されて
いる。鼻曲げロールユニット14は、昇降シリンダ15とそ
のロッドの先端に軸着された鼻曲げロール16から構成さ
れている。
【0012】前記ピンチロール13の下ロール12と鼻曲げ
ロール16の下降位置との間には、鼻曲げブロック17が配
置されている。この鼻曲げブロック17は、断面形状がコ
形の部材であって、ストリップS先端を鼻曲げする際の
曲げ金型となるものである。
【0013】そして、前記鼻曲げブロック17の図中右側
下方、すなわち鼻曲げロール16の下方にストッパー18が
設けられており、このストッパー18は昇降シリンダ19に
より昇降自在である。このストッパー18の昇降位置を変
えることにより、鼻曲げロール16の押込み量を任意に調
整することができる。
【0014】前記下ロール12と鼻曲げブロック17の詳細
を図2に基づき説明する。下ロール12および鼻曲げブロ
ック17は共に鼻曲げロール16の下降位置に対し接近離間
自在であるが、これは例えば、つぎのように構成され
る。すなわち、下ロール12の軸に取付けたブラケット12
c と鼻曲げブロック17のブラケット17c を共にスライダ
ー21に連結し、スライダー21をスライドガイド22で矢印
e、r方向へ移動自在に支持し、スライダー21には、ネ
ジジャッキまたは油圧シリンダ等の適当なアクチュエー
タを取付ける。かかる構造によって、アクチュエータを
駆動すれば、下ロール12と鼻曲げブロック17を矢印e方
向に接近させたり、矢印r方向に離間させることができ
る。なお、この接近離間構造は一例であって、これに限
らず任意の手段を用いてもよいこと勿論である。かかる
接近離間構造によって、ストリップSの板厚等に応じて
鼻曲げブロック17と鼻曲げロール16との間に最適の隙間
を設定することができる。
【0015】前記鼻曲げブロック17は、鼻曲げされる前
のストリップSに対し略平行な上ガイド面17a と、該上
ガイド面17a に対し略直角で鼻曲げロール16の下降方向
に略平行な横ガイド面17b を有している。横ガイド面17
b と鼻曲げロール16の下降方向軸線(垂直線)との交差
角は、所望の鼻曲げ角や板厚、材質、硬度等によって必
要な角度に設定すればよい。通常は、15〜30度位が薄い
ストリップでも十分な曲げぐせを与えるので好ましい。
【0016】つぎに、上記鼻曲げ装置によるストリップ
先端の鼻曲げ作用を説明する。図2に示すように、ピン
チロール13でストリップSの先端部を挟み、ストリップ
Sの先端を鼻曲げブロック17より前方に出しておく。こ
のとき、ストリップSの材質や厚み、硬度等に応じて、
鼻曲げブロック17の位置を、最適位置に調整し、かつス
トッパー18の上下位置も最適位置に合わせておく。この
状態において、鼻曲げロールユニット14の鼻曲げロール
16を下降させると、図3に示すように、ストリップSの
先端は、鼻曲げブロック17と鼻曲げロール16の間に挟ま
れて折り曲げられる。
【0017】この場合、ストリップ先端は、鼻曲げブロ
ック17の上ガイド面17a と横ガイド面17b に沿って略々
直角に曲げられ、しかも鼻曲げブロック17と鼻曲げロー
ル16間の隙間はストリップSの厚さより、やや厚い程度
に調整されているので、折り曲げは鋭角的に行なわれ
る。また、鼻曲げブロック17の移動による隙間調整と、
鼻曲げロール16の押込み量調整によって、鼻曲げできる
ストリップの材種や板厚の範囲が広くなる。例えば、本
装置によると、アルミニウムストリップ材で耐力が10〜
30kg/mm2 、厚さが0.3 〜3.0mm までの薄板から厚板を
鼻曲げすることが可能となった。
【0018】上記のようにして、鼻曲げが行われると、
ピンチロール13を開いて、ストリップコイル先端を巻き
戻し、改めて処理ライン1へ通板する。この際はライン
入側のピンチロール3を開いて通板を開始すればよい。
そして、これ以降の通板中に、ストリップコイルの先端
は鋭角的に曲げられ、十分に曲げぐせが付いているの
で、途中で曲げが戻ることはない。よって、本実施形態
によると、確実に通板ができ、通板作業の自動化も可能
となる。
【0019】なお、前記鼻曲げ装置10をストリップ処理
ライン1中の適所に設けてもよい。その場合は、いった
ん鼻曲げした後の通板中の追加の鼻曲げ作業ができるの
で、通板がより確実に行なえることになる。
【0020】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ピンチロール
でストリップの先端を固定し、鼻曲げロールをストリッ
プに対し略直角方向に下降させて鼻曲げブロックの間に
挟み付けるので、ストリップ先端が鋭角的に折り曲げら
れる。このため、十分な曲げぐせを与えることができる
ので、ストリップ処理ラインへの通板が確実に行え、途
中でロールやテーブルに付き当ることがない。請求項2
の発明によれば、鼻曲げブロックが鼻曲げロールの昇降
位置に対して接近離間するので、ストリップの板厚や材
質に応じた最適の隙間をそのつど設けることができる。
このため、鋭角的な折り曲げが確実に行える。請求項3
の発明によれば、ストッパーの昇降位置を変えて、鼻曲
げロールの押込み量を可変に調節できるので、ストリッ
プの板厚や硬度などに応じて必要な量の曲げを加えるこ
とができ、また必要以上に鼻曲げロールを下降させなく
てよいので、効率よく鼻曲げが行なえる。
【0021】請求項4の発明によれば、予めライン外で
ストリップに鼻曲げを行なえるので、通板に先立つ鼻曲
げ作業を容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わる鼻曲げ装置10を用
いたストリップ処理ライン1の要部側面図である。
【図2】同鼻曲げ装置10の拡大側面図である。
【図3】同鼻曲げ装置10による鼻曲げ作用の説明図であ
る。
【図4】従来の鼻曲げ装置の説明図である。
【図5】ストリップ通板作業の説明図である。
【符号の説明】
10 鼻曲げ装置 11 上ロール 12 下ロール 13 ピンチロール 14 鼻曲げロールユニット 16 鼻曲げロール 17 鼻曲げブロック 18 ストッパー

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コイルから巻き出されたストリップの先端
    部分を挟む上ロールと下ロールからなるピンチロール
    と、該ピンチロールの出側に配置された上下に昇降自在
    な鼻曲げロールと、前記ピンチロールの下ロールと鼻曲
    げロールの下降位置との間に設けた鼻曲げブロックとか
    らなることを特徴とするストリップコイルの鼻曲げ装
    置。
  2. 【請求項2】前記鼻曲げブロックが、前記ピンチロール
    の下ロールと共に、鼻曲げロールの昇降位置に対して接
    近離間自在であることを特徴とする請求項1記載のスト
    リップコイルの鼻曲げ装置。
  3. 【請求項3】前記鼻曲げロールの下降位置を規制するス
    トッパーが設けられており、該ストッパーの昇降位置が
    調節自在であることを特徴とする請求項1記載のストリ
    ップコイルの鼻曲げ装置。
  4. 【請求項4】ストリップコイルの設置位置に対し、スト
    リップ処理ラインにおけるストリップ走行方向と反対側
    において、ストリップを引き出す引き出し装置を設け、
    該ストリップ引出し装置の先端部において、請求項1、
    2または3記載の鼻曲げ装置を設けたことを特徴とする
    ストリップ処理ライン。
JP17566696A 1996-06-14 1996-06-14 ストリップコイルの鼻曲げ装置およびストリップ処理ライン Expired - Lifetime JP2859582B2 (ja)

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JPS59199350A (ja) * 1983-04-25 1984-11-12 Nissan Motor Co Ltd 液圧ブレ−キ装置
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CN102179430B (zh) * 2011-03-16 2012-08-08 百安力钢结构应用科技有限公司 金属屋面板成型设备

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