JP2002137003A - 凹凸模様を有する金属板の熱間圧延方法 - Google Patents
凹凸模様を有する金属板の熱間圧延方法Info
- Publication number
- JP2002137003A JP2002137003A JP2000332987A JP2000332987A JP2002137003A JP 2002137003 A JP2002137003 A JP 2002137003A JP 2000332987 A JP2000332987 A JP 2000332987A JP 2000332987 A JP2000332987 A JP 2000332987A JP 2002137003 A JP2002137003 A JP 2002137003A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- winding device
- metal plate
- rolled
- hot rolling
- shear
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Metal Rolling (AREA)
- Winding, Rewinding, Material Storage Devices (AREA)
Abstract
ることができる方法を提供する。 【解決手段】シートバー7を、凹凸模様を有するワーク
ロールを組み込んだ仕上圧延機4で仕上圧延し、仕上圧
延された金属板8を巻取装置DC1,DC2で巻き取る
に際し、仕上圧延機4と巻取装置DC1,DC2との間
で金属板8を切断するようにする。
Description
板などの表面に凹凸模様を有する金属板の熱間圧延方法
に関する。
00の表面に複数の凸部101を縞状に形成した縞板及
び図9(B)に示すような鋼板200の表面に複数の直
線状リブ201を等ピッチで設けたリブ付き鋼板などの
表面に凹凸模様を有する金属板は、例えば、図10に示
す熱間圧延ライン300によって熱間圧延することで製
造される。
熱炉301で加熱されたスラブ305は、R1,R2,
R3といった複数のスタンドで構成される粗圧延機30
2によって粗圧延されて所定板厚のシートバー(被圧延
材)306となり、このシートバー306は、F1,F
2,F3,F4,F5,F6,F7といった複数のスタ
ンドからなる仕上圧延機303で仕上圧延されて更に板
厚の薄い金属板307となり、上流側巻取装置DC1あ
るいは下流側巻取装置DC2に巻き取られるようになっ
ている。ここで、仕上圧延機303の複数のスタンドF
1,F2,F3,F4,F5,F6,F7のうちのいず
れかのスタンドには、表面に凹凸模様を加工したワーク
ロールが組み込まれており、そのワークロールによって
仕上圧延の過程で金属板307の表面に凹凸模様が転写
されるようになっている。また、シートバー306は、
仕上圧延に先立ってその先端及び尾端の不適切な形状が
クロップシャー304で切断される。
板307を仕上圧延後、上流側巻取装置DC1あるいは
下流側巻取装置DC2で巻き取るときには、その凹凸模
様があることに起因して、凹凸模様のない金属板を巻き
取るときに比べ、著しく巻き径が太くなるという特徴が
ある。これは、凹凸模様に起因して金属板307の巻き
同士が密着して巻かれないことによる。
部101の高さは0.5〜3mmが一般的であるが、母
板厚(凸部を含まない板厚)が多くの場合、2〜4mm
であることから、場合によってはほぼ2倍にも相当する
板厚のものを巻いているかのように著しく巻き径が太く
なるのである。例えば、凹凸模様を有する母板厚が3m
m、縞高さが3mmの金属板を熱間圧延し、巻き取る場
合には、凹凸模様のない板厚3mmの平板を熱間圧延す
る場合に比べ、2倍の比率で巻き径が太くなる。
拡大図を示す。この巻取装置DC1は、巻取リール(マ
ンドレルとも称する)401と、巻取リール401の周
囲に揺動可能に配置された複数の開閉ガイド402と、
各開閉ガイド402を揺動させるシリンダ403とを具
備し、搬送ロール404によって搬送される金属板30
7をピンチロール406及び三角ゲート407を介して
巻取リール401で巻き取るようになっている。開閉ガ
イド402は、金属板307の先端が巻取リール401
に噛みこむ際にはシリンダ403によって巻取リール4
01側(閉側)に位置しており、金属板307の先端の
噛み込みを補助し、金属板307の先端の噛み込みが終
了し金属板に張力が確立した際にシリンダ403によっ
て開側に移動するようになっている。なお、図11中、
符号408は巻き取ったコイルを熱間圧延ライン外に搬
出するためのストリッパーカーである。
板307の巻き径が著しく太くなると、巻き取られたコ
イル307aは、図11にイメージ的にシャドウ部で示
すように巻取装置DC1の開閉ガイド402内(開状
態)で一杯になって詰まってしまい、抜け出せなくなっ
て、熱間圧延操業が継続できなくなって停止してしまう
という問題がある。同じ金属板を同じ母板厚の平板に圧
延するなら、何の問題も生じないのに、である。
に示す熱間圧延方法により凹凸模様を有する金属板を熱
間圧延していた。この熱間圧延方法によれば、粗圧延機
502で粗圧延されたシートバー506の仕上圧延機5
03による仕上圧延中に、仕上圧延機503の入側に設
置したクロップシャー504でシートバー506を長手
方向に二分割し、二本の金属板として別々に仕上圧延
し、上流側巻取装置DC1及び下流側巻取装置DC2に
よって分けて巻き取っている。なお、図12中、符号5
01は加熱炉、505はスラブである。
来の図12に示す熱間圧延方法にあっては、以下の2つ
の理由により、平板を熱間圧延する場合に比べて熱間圧
延の能率が落ちるという問題があった。理由1 シートバー506を二分割した後の先行材を仕上圧延
後、後行材の仕上圧延を開始するまでに20秒内外の時
間が必要となるからである。20秒内外の時間が必要と
なるのは、先行材を仕上圧延後、後行材の仕上圧延を開
始するために、仕上圧延機503の各スタンドF1〜F
7の圧下位置、ベンダー、ロール周速といった設定変更
をする必要があり、これに要する時間が前述の通り、2
0秒内外だからである。この時間は、インターバルと称
される。
は、スレッディング速度に再度減速してから開始するた
め、この減速した速度で圧延する分だけ時間が余分にか
かるからである。この理由を具体的に説明する。
よる仕上圧延速度は常に一定というわけではなく、被圧
延材の先端及び尾端の位置がどこにあるかに応じて仕上
圧延速度を加速したり減速したりしている。即ち、図1
3の平板非分割時の速度パターンで示すように、被圧延
材は、その先端が仕上圧延機の各スタンドに次々と噛み
こんでいき(これをスレッディングという)、巻取装置
に巻きつくまでは低い速度で通板する(図13において
被圧延材の先端がF1スタンドに噛みこんでそのF1ス
タンドがオンする時間aから、先端が巻取装置に巻きつ
いてその巻取装置がオンする時間bまでは低い速度で通
板する)。この低い速度をスレッディング速度という。
スレッディング速度を低い速度とする理由は、被圧延材
の先端が仕上圧延機を通板中に図示しないサイドガイド
に突っかかったり、ワークロールへの噛み込み時にスリ
ップが生じてその後の通板ができなくなったりして、熱
間圧延操業が継続できずに停止してしまうという先端の
通板性の問題を回避するためである。そして、被圧延材
は、その先端の巻取装置への巻きつきが完了した後、ト
ップ速度と呼ばれる圧延速度まで加速され、尾端がF1
スタンドを通過するまでそのトップ速度を維持する(図
13において被圧延材の先端が巻取装置に巻きついてそ
の巻取装置がオンする時間bから被圧延材はトップ速度
まで加速され、尾端がF1スタンドを通過してF1スタ
ンドがオフする時間cまでそのトップ速度を維持す
る)。その後、被圧延材は、尾端の巻取りが完了するま
で徐々に減速する(図13において被圧延材の尾端がF
1スタンドを通過してF1スタンドがオフする時間cか
ら尾端の巻取りが完了する時間dまで被圧延材は徐々に
減速する)。
延するときには、先端が巻取装置に巻きつくまでスレッ
ディング速度にて仕上圧延後、トップ速度まで加速し、
尾端が仕上圧延機のF1スタンドを通過するまでトップ
速度での圧延を継続することができる。なお、尾端が減
速を開始するタイミングは、上記の説明ではF1スタン
ドオフとしたが、必ずしもこれに限る必要はなく、F2
スタンドとかF3スタンド、あるいはF4スタンドオフ
など、適宜定めることができる。
06をクロップシャ504で長手方向に二分割し、二本
に分けて仕上圧延及び巻取りを行う場合には、図13の
二分割時の速度パターンで示すように、二分割後の先行
材は、その先端が仕上圧延機の各スタンドを次々と噛み
こんでいき、巻取装置に巻きつくまでは低いスレッディ
ング速度で通板する(図13において先行材の先端がF
1スタンドに噛みこんでそのF1スタンドがオンする時
間aから、先端が巻取装置に巻きついてその巻取装置が
オンする時間bまでは低い速度で通板する)。シートバ
ー長と2分割後先行材の需要家要求重量次第では、シー
トバーの先端が仕上圧延機503に噛み込んで以降、ク
ロップシャー504で切断される場合もあり、むしろこ
ちらのケースの方が多い。そして、先行材は、その先端
の巻取装置への巻きつきが完了した後、トップ速度まで
加速され、尾端がF1スタンドを通過するまでそのトッ
プ速度を維持する(図13において先行材の先端が巻取
装置に巻きついてその巻取装置がオンする時間bから先
行材はトップ速度まで加速され、尾端がF1スタンドを
通過してF1スタンドがオフする時間(c)までそのト
ップ速度を維持する)。その後、先行材は、尾端の巻き
取りが完了するまで徐々に減速する(図13において先
行材の尾端がF1スタンドを通過してF1スタンドがオ
フする時間(c)から尾端の巻取りが完了する時間
(d)まで先行材は徐々に減速する)。
端がF1スタンドを通過してF1スタンドがオフする時
間(c)から前述のインターバルを置いて、その先端が
F1スタンドに噛み込み、その後後続の各スタンドに次
々と噛み込み、巻取装置に巻きつくまで低いスレッディ
ング速度で通板する(図13において後行材の先端がF
1スタンドに噛みこんでそのF1スタンドがオンする時
間(a)から、先端が巻取装置に巻きついてその巻取装
置がオンする時間(b)までは低い速度で通板する)。
そして、後行材は、その先端の巻取装置への巻きつきが
完了した後、トップ速度まで加速され、尾端がF1スタ
ンドを通過するまでそのトップ速度を維持する(図13
において後行材の先端が巻取装置に巻きついてその巻取
装置がオンする時間(b)から後行材はトップ速度まで
加速され、尾端がF1スタンドを通過してF1スタンド
がオフする時間(c)までそのトップ速度を維持す
る)。その後、後行材は、尾端の巻き取りが完了するま
で徐々に減速する(図13において後行材の尾端がF1
スタンドを通過してF1スタンドがオフする時間(c)
から尾端の巻取りが完了する時間(d)まで後行材は徐
々に減速する)。
プシャ504で二分割し、二本に分けて仕上圧延及び巻
取りを行う場合には、二分割後の先行材の尾端が仕上圧
延機のF1スタンドを通過するまでトップ速度での圧延
を継続するのに対し、二分割後の後行材は、その先端が
F1スタンドに噛み込み後、巻取装置に巻きつくまで低
いスレッディング速度で通板することになるから、先行
材から後行材に仕上圧延対象が切替わることに伴って、
仕上圧延速度は再度スレッディング速度まで減速する必
要が生じ、この減速した分だけ余計に時間がかかり、生
産能率が落ちるのである。
れたものであり、その目的は、凹凸模様を有する金属板
を能率よく熱間圧延することができる、凹凸模様を有す
る金属板の熱間圧延方法を提供することにある。
め、本発明のうち請求項1に係る凹凸模様を有する金属
板の熱間圧延方法は、被圧延材を、凹凸模様を有するワ
ークロールを組み込んだ仕上圧延機で仕上圧延し、巻取
装置で巻き取るようにした凹凸模様を有する金属板の熱
間圧延方法であって、前記仕上圧延機と前記巻取装置と
の間で前記被圧延材を切断することを特徴としている。
上圧延機で仕上圧延してから巻取装置で巻き取る前に、
被圧延材を切断し、これにより凹凸模様を有する金属板
を熱間圧延する。このため、仕上圧延の前には従来のよ
うに被圧延材が分割されず、仕上圧延に際しては、二分
割後の先行材と後行材とのインターバルが開かなくて済
むと共に、後行材をスレッディング速度まで再度減速す
る必要がなくなる。
様を有する金属板の熱間圧延方法は、請求項1記載の発
明において、前記仕上圧延に先立って先行シートバーの
尾端と後行シートバーの先端とを接合して前記被圧延材
を形成することを特徴としている。この熱間圧延方法に
よれば、仕上圧延に先立って先行シートバーの尾端と後
行シートバーの先端とを接合して被圧延材を形成し、被
圧延材の長さを延長して連続圧延に供することができ
る。このため、凹凸模様を有する金属板の熱間圧延の能
率が一層向上する。
参照して説明する。図1は、本発明に係る凹凸模様を有
する金属板の熱間圧延方法が適用される熱間圧延ライン
の概略図である。図1に示す熱間圧延ライン1において
は、図10に示す熱間圧延方法と同様に、加熱炉2で加
熱されたスラブ6が、R1,R2,R3といった複数の
スタンドで構成される粗圧延機3によって粗圧延されて
所定板厚のシートバー(被圧延材)7となり、このシー
トバー7は、F1,F2,F3,F4,F5,F6,F
7といった複数のスタンドからなる仕上圧延機4で仕上
圧延されて更に板厚の薄い金属板(被圧延材)8とな
る。ここで、仕上圧延機4の複数のスタンドF1,F
2,F3,F4,F5,F6,F7のうちのいずれかの
スタンドには、表面に凹凸模様を加工したワークロール
が組み込まれており、そのワークロールによって仕上圧
延の過程で金属板8の表面に凹凸模様が転写されるよう
になっている。
属板8は、図10に示す熱間圧延方法とは異なり、仕上
圧延機4と巻取装置DC1(DC2)との中間に配置さ
れたシャー9によって長手方向の中間で切断されて二分
割され、二分割後の先行材は下流側巻取装置DC2又は
上流側巻取装置DC1に、後行材は上流側巻取装置DC
1又は下流側巻取装置DC2にというように先行材を巻
き取ったのとは反対側の巻取装置に巻き取られるように
なっている。なお、図1中、符号5は仕上圧延に先立っ
てシートバー7の先端及び尾端の不適切な形状を切断す
るためのクロップシャーである。
上圧延機で仕上圧延してから上流側巻取装置DC1及び
下流側巻取装置DC2で巻き取る前に、シャー9によっ
て金属板8を切断し、巻き取る。このため、仕上圧延の
前には従来のようにシートバーをクロップシャー5で分
割する必要はなくなり、仕上圧延に際しては、従来のよ
うに二分割後の先行材と後行材とのインターバルが開か
なくて済むようになると共に、後行材をスレッディング
速度まで再度減速する必要もなくなる。また、シャー9
で切断される凹凸模様を有する金属板8の板厚は仕上圧
延前のシートバー7の板厚よりもはるかに薄いため、従
来の仕上圧延前にクロップシャーによって切断する熱間
圧延方法に比べて、切断に要する力が小さくて済むとい
う効果がある。
DC2又は上流側巻取装置DC1に、後行材を上流側巻
取装置DC1又は下流側巻取装置DC2に巻き取る方法
について、図2乃至図4を参照して詳細に説明する。図
2はシャー9より下流側に位置した上流側巻取装置及び
下流側巻取装置と巻取装置切換機構とを詳細に示す概略
図である。図3は巻取装置切換機構によって下流側巻取
装置から上流側巻取装置へ切り換える場合の説明図、図
4は巻取装置切換機構によって上流側巻取装置から下流
側巻取装置へ切り換える場合の説明図である。
は、未だシャー9によって切断されずに、上流側上下ピ
ンチロール10a,10b及び下流側上下ピンチロール
12a,12b間を通過して下流側巻取装置DC2に巻
き取られている。そして、上流側下ピンチロール10b
の下流側隣には、金属板8が切断されて二分割された後
の後行材が所望の巻取装置側に誘導されるための三角ゲ
ート11が設けられている。この三角ゲート11と上流
側上下ピンチロール10a,10bとで巻取装置切換機
構を構成する。
流側巻取装置DC1に巻き取られている際に、シャー9
によって切断されて二分割され、図3に示すように、巻
取装置切換機構によって下流側巻取装置DC2から上流
側巻取装置DC1への切り換えが行われることにより、
二分割後の先行材8aが下流側巻取装置DC2に巻き取
られると共に後行材8bが上流側巻取装置DC1に巻き
取られ、あるいは、図4に示すように、巻取装置切換機
構によって上流側巻取装置DC1から下流側巻取装置D
C2への切り換えが行われることにより、二分割後の先
行材8aが上流側巻取装置DC1に巻き取られると共に
後行材8bが下流側巻取装置DC2に巻き取られること
になる。
流側巻取装置DC2から上流側巻取装置DC1への切り
換えについて詳細に説明すると、二分割後の先行材8a
は、図3(A)に示すように、上流側上下ピンチロール
10a,10b間を通過して下流側巻取装置DC2に巻
き取られている。この状態では、三角ゲート11は下向
きとなっている。
aが下流側巻取装置DC2に巻き取られている間に、上
流側下ピンチロール10bを油圧シリンダ(図示せず)
等によって上流側へパスラインに沿って移動させ、これ
により上流側上下ピンチロール10a,10bのオフセ
ット角を変更して金属板の搬送方向を予め下流側巻取装
置DC2に向かう方向から上流側巻取装置DC1に向か
う方向に切り換えておく。このとき、同時に三角ゲート
11を上向きにして後にくる後行材8bの先端が下流側
巻取装置DC2側に突き抜けていって先行材と同じ巻取
装置で巻かれてしまうのを防止するようにする。
ピンチロール10a,10b間に入り込んでくると、図
3(C)に示すように、後行材8bは上流側巻取装置D
C1に向かって搬送されてその上流側巻取装置DC1に
巻き取られるのである。一方、巻取装置切換機構による
上流側巻取装置DC1から下流側巻取装置DC2への切
り換えについて説明すると、二分割後の先行材8aは、
図4(A)に示すように、上流側上下ピンチロール10
a,10b間を通過して上流側巻取装置DC1に巻き取
られている。この状態では、三角ゲート11は上向きと
なっている。
aが上流側巻取装置DC1に巻き取られている間に、上
流側下ピンチロール10bを油圧シリンダ等によって下
流側へパスラインに沿って移動させ、これにより上流側
上下ピンチロール10a,10bのオフセット角を変更
して金属板の搬送方向を予め上流側巻取装置DC1に向
かう方向から下流側巻取装置DC2に向かう方向に切り
換えておく。このとき、同時に三角ゲート11を下向き
にして後にくる後行材8bが上流側巻取装置DC1側に
入っていって先行材と同じ巻取装置に巻かれてしまうの
を防止するようにする。
ピンチロール10a,10b間に入り込んでくると、図
4(C)に示すように、後行材8bは下流側巻取装置D
C2に向かって搬送されてその下流側巻取装置DC2に
巻き取られるのである。以上説明した巻取装置切換機構
による下流側巻取装置DC2から上流側巻取装置DC1
への切り換え及び上流側巻取装置DC1から下流側巻取
装置DC2への切り換えにあっては、二分割後の先行材
8aと後行材8bとを別々の巻取装置DC1,DC2に
瞬時に巻き取り切り換えをすることができ、先行材8a
と後行材8bとのインターバル(時間的間隔)は実質的
にゼロである。従って、金属板8の仕上圧延を行うに際
して、金属板8を分割したことによる巻取りに伴う時間
的損失は実質的にない。このため、凹凸模様を有する金
属板を能率よく熱間圧延することができる。
9について図5乃至図7を参照して説明する。図5は切
断に使用されるシャーの一例による金属板の切断の様子
を示す説明図、図6は切断に使用されるシャーの他の例
による金属板の切断の様子を示す説明図、図7は切断に
使用されるシャーの更に他の例による金属板の切断の様
子を示す説明図である。
図5に示すシャー9a、図6に示すシャー9b、及び図
7に示すシャー9cのいずれを用いてもよい。図5に示
すシャー9aは、金属板8を挟んで上下に回転可能に支
持された1対の外ドラム22と、それを支えるハウジン
グ21とから主要部が構成され、各外ドラム22内に偏
心して回転可能に設けられたシャードラム23と、各シ
ャードラム23に取り付けられた切断刃24とを備えて
いる。なお、図5中、符号25は搬送ローラである。
は、例えば金属板8が先行材とすると、最初に図5
(A)に示す金属板8の通板時に、外ドラム22を回転
してシャードラム23を互いに最も遠い位置まで上下方
向に離反させておき、この状態でシャードラム23を外
ドラム22内で空転させつつ加速させ、シャードラム2
3が金属板8の搬送速度まで加速されたら、その後に切
断予定位置が来たところで図5(B)に示すように、外
ドラム22を回転してシャードラム23を互いに最も近
い位置まで接近させて切断刃24で金属板8を先行材8
aと後行材8bとに切断するのである。図中26はスプ
リング、27は蓋であり、非切断時において蓋27はス
プリング26により付勢されていて蓋27とシャードラ
ム23の周面とが面一にされていて、図5(B)に示す
切断時のみ上下の刃24の刃先同士が図中上下方向にラ
ップ代ができる位置関係とされ、ここに金属板8が挟ま
れて切断される。非切断時には、刃先がシャードラム2
3内に格納されている格好になり、安全上とか、万一の
事故、それに金属板8がたとえバウンドしたりしてもそ
れに疵をつけないといった利点がある。
を挟んで上下に位置する固定切断刃33及び可動切断刃
34を有する筐体32をハウジング31内に揺動可能に
配置して構成されている。可動切断刃34は、シリンダ
35により金属板8に対して接離可能となっている。図
6中、符号36は搬送ローラである。そして、金属板8
を切断し二分割するには、先ず金属板8が通板している
状態で、最初に筐体32を金属板8の搬送方向上流側に
揺動させて可動切断刃34を金属板8から離しておく。
この状態で、筐体32を他方向に揺動させて、シリンダ
35を作動させて可動切断刃34を金属板8及び固定切
断刃33に向かう方向に移動させて金属板8の切断を行
うのである。可動切断刃34は、金属板8を切断してす
ぐ後に金属板8から離反されるようになっている。
の搬送速度と同一の速度で走行する車輪44を下端に有
するハウジング41を備え、このハウジング41に金属
板8をレーザー光によって切断するレーザ切断装置43
を設けて構成されている。レーザ切断装置43は、シリ
ンダ42により金属板8に対して接近及び離反可能とな
っている。図7中、符号45は搬送ロールである。
り、レーザ切断装置43による簡単な構成で金属板8を
切断することができる。以上、本発明の実施形態につい
て説明してきたが、本発明はこれに限定されず、種々の
変更を行うことができる。図1に示す熱間圧延方法で
は、1本のシートバー(被圧延材)7を仕上圧延機4で
仕上圧延し、その後、仕上圧延された金属板8を仕上圧
延機4と巻取装置DC1,DC2との間のシャー9で切
断して二分割するようにしているが、図8に示すよう
に、仕上圧延機4による仕上圧延に先立って先行シート
バーの尾端と後行シートバーの先端とを接合装置13に
より接合し、この接合された被圧延材を仕上圧延機4で
仕上圧延し、その後、仕上圧延された金属板を仕上圧延
機4と巻取装置DC1,DC2との間のシャー9で切断
するようにしてもよい。これにより、被圧延材の長さを
延長して連続圧延に供することができ、凹凸模様を有す
る金属板の熱間圧延の能率が一層向上する。なお、この
熱間圧延において使用されるシャー9は、図1に示す熱
間圧延方法と同様に、図5乃至図7に示すシャー9a,
9b,9cであり、その動作も同様である。但し、シャ
ー9による切断が、被圧延材の長手方向の中間のみなら
ず、接合部近傍においても行われる点で異なる。また、
接合装置13による接合の方法は、特に限定されるもの
ではなく、誘導加熱、レーザ溶接、フラッシュバット溶
接等、各種の方式のものが使用可能である。
9は、図5、図6、図7に示すいずれのタイプのもの
も、従来使用していた仕上圧延機4の入側にあるクロッ
プシャー5に比べ、はるかに高速で移動する金属板を対
象にその切断を行う点に技術的な困難さがあったが、発
明者らはこれを克服した。
て説明する。厚さ260mm、幅1000mm、長さ8
m、重量16.3tonのスラブを、表1に示すような
水準で熱間圧延した場合の、比較例及び本発明例の生産
能率(ton/ h)の計算例を同じ表1の下から2番目
の行に示す。表1には、生産能率(ton/ h)の計算
例を示したが、実際に操業した場合の生産能率(ton
/ h)は計算例のものと略同一であるであることが経験
的にわかっている。
延機の各スタンド間の距離は6m、仕上圧延機の最終ス
タンド(F7スタンド)から巻取装置までの距離は、簡
単のため上流側、下流側とも170mとして計算した。
圧延機前でスラブを二分割する場合(No1)には、生
産能率(ton/ h)が464であるのに対して、本発
明例に相当する仕上圧延機と巻取装置との間で長手方向
中央でスラブを二分割する場合(No2)には、生産能
率(ton/ h)が623となり、約1.3倍に生産能
率が向上していることが理解される。
仕上圧延に先立って2本接合し、仕上圧延機と巻取装置
との間で接合したスラブを長手方向中央で二分割した場
合(No3)には、生産能率(ton/ h)が752と
なり、比較例に対して生産能率が約1.6倍で更に生産
能率が向上していることが理解される。
項1に係る凹凸模様を有する金属板の熱間圧延方法によ
れば、仕上圧延機と巻取装置との間で凹凸模様を有する
ように圧延された被圧延材を切断するので、仕上圧延の
前には従来のように被圧延材が分割されず、仕上圧延に
際しては、二分割後の先行材と後行材とのインターバル
が開くというようなことはなくて済むようになると共
に、後行材をスレッディング速度まで再度減速する必要
もなくなる。このため、凹凸模様を有する金属板を能率
よく熱間圧延することができる。また、仕上圧延後に切
断される被圧延材の板厚は仕上圧延前の被圧延材の板厚
よりもはるかに薄いため、従来の仕上圧延前にクロップ
シャーによって切断する熱間圧延方法に比べて、切断に
要する力が小さくて済むという効果がある。これによ
り、シャーのハウジング強度などを小さくでき、設備費
を安く抑えることにもつながる。
様を有する金属板の熱間圧延方法によれば、請求項1記
載の発明において、前記仕上圧延に先立って先行材の尾
端と後行材の先端とを接合して前記被圧延材を形成する
ので、被圧延材の長さを延長して連続圧延に供すること
ができ、凹凸模様を有する金属板の熱間圧延の能率を一
層向上させることができる。
延方法が適用される熱間圧延ラインの概略図である。
び下流側巻取装置と巻取装置切換機構とを詳細に示す概
略図である。
上流側巻取装置へ切り換える場合の説明図である。
下流側巻取装置へ切り換える場合の説明図である。
切断の様子を示す説明図である。
の切断の様子を示す説明図である。
属板の切断の様子を示す説明図である。
例が適用される熱間圧延ラインの概略図である。
縞板の部分斜視図、(B)はリブ付き鋼板の部分斜視図
である。
ラインの概略図である。
る。
法が適用される熱間圧延ラインの概略図である。
上圧延機速度と時間との関係で示したグラフである。
Claims (2)
- 【請求項1】被圧延材を、凹凸模様を有するワークロー
ルを組み込んだ仕上圧延機で仕上圧延し、巻取装置で巻
き取るようにした凹凸模様を有する金属板の熱間圧延方
法であって、 前記仕上圧延機と前記巻取装置との間で前記被圧延材を
切断することを特徴とする、凹凸模様を有する金属板の
熱間圧延方法。 - 【請求項2】前記仕上圧延に先立って先行シートバーの
尾端と後行シートバーの先端とを接合して前記被圧延材
を形成することを特徴とする請求項1記載の凹凸模様を
有する金属板の熱間圧延方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000332987A JP2002137003A (ja) | 2000-10-31 | 2000-10-31 | 凹凸模様を有する金属板の熱間圧延方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000332987A JP2002137003A (ja) | 2000-10-31 | 2000-10-31 | 凹凸模様を有する金属板の熱間圧延方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002137003A true JP2002137003A (ja) | 2002-05-14 |
Family
ID=18809126
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000332987A Pending JP2002137003A (ja) | 2000-10-31 | 2000-10-31 | 凹凸模様を有する金属板の熱間圧延方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002137003A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009125787A (ja) * | 2007-11-27 | 2009-06-11 | Mitsubishi-Hitachi Metals Machinery Inc | 切断装置 |
CN114472539A (zh) * | 2021-12-23 | 2022-05-13 | 日照钢铁控股集团有限公司 | 一种极限厚规格花纹板的制备方法 |
-
2000
- 2000-10-31 JP JP2000332987A patent/JP2002137003A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009125787A (ja) * | 2007-11-27 | 2009-06-11 | Mitsubishi-Hitachi Metals Machinery Inc | 切断装置 |
CN114472539A (zh) * | 2021-12-23 | 2022-05-13 | 日照钢铁控股集团有限公司 | 一种极限厚规格花纹板的制备方法 |
CN114472539B (zh) * | 2021-12-23 | 2024-04-12 | 日照钢铁控股集团有限公司 | 一种极限厚规格花纹板的制备方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101067758B1 (ko) | 연연속 열간 압연 시스템 및 방법 | |
US20130068871A1 (en) | Winding/unwinding device and method for winding/ unwinding a metal product in a rolling line | |
EP1016471A1 (en) | Hot rolled material take-up equipment and take-up method | |
CZ20001782A3 (cs) | Způsob a zařízení na výrobu feriticky válcovaného ocelového pásu | |
US4123011A (en) | Coil unwind and wind-up method and apparatus therefor | |
KR20210115952A (ko) | 철판 슬릿팅 절단장비 | |
JPH0489135A (ja) | エンドレス熱間圧延における巻取機の切換方法 | |
JPH0797637A (ja) | ホットストリップのためのリール炉 | |
JP2002137003A (ja) | 凹凸模様を有する金属板の熱間圧延方法 | |
JP2820520B2 (ja) | エンドレス熱間圧延における巻取機の切換方法 | |
JPS62134102A (ja) | 熱間圧延設備 | |
CN108284327B (zh) | 复合卷撕分精整重卷设备及方法 | |
JP6562084B2 (ja) | 熱延鋼板及びその製造方法 | |
JPH1099916A (ja) | 連続熱間圧延の巻取り設備およびこれによる巻取り方法 | |
JPH04228217A (ja) | 熱延鋼帯の搬送方向切換装置と巻取り装置 | |
RU2792915C1 (ru) | Стан холодной прокатки, имеющий альтернативную подачу стальной полосы по двум разным путям | |
JP2003025015A (ja) | 鋼帯の巻取り方法 | |
JPS6247089B2 (ja) | ||
JPS6227285Y2 (ja) | ||
KR101536458B1 (ko) | 강판제조설비 및 강판제조방법 | |
JPH0557317A (ja) | 圧延材の先端曲り矯正方法及び装置並びに熱間薄板圧延設備 | |
JP2018126783A (ja) | 冷間圧延方法 | |
JP2798024B2 (ja) | 熱間圧延設備 | |
JP2650549B2 (ja) | 鋼ストリップの巻取り方法 | |
RU2047427C1 (ru) | Линия для раскроя движущегося листового проката |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070921 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100412 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100420 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100607 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100907 |