JP2859395B2 - ジアルキルカルボネートの連続的製法 - Google Patents

ジアルキルカルボネートの連続的製法

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    • C07C68/01Preparation of esters of carbonic or haloformic acids from carbon monoxide and oxygen

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は一般式I: [式中RはC1〜C4−アルキル基である]のジアルキルカ
ルボネートを、C1〜C4−アルカノールを、一酸化炭素及
び酸素と反応溶媒中に溶解または懸濁された、銅含有触
媒の存在で、高められた温度および高められた圧力で反
応させることにより、連続的に製造する方法に関する。
従来の技術 ジアルキルカルボネートはとりわけ特別のモノマーの
製造ならびに高度に精製された有機中間生成物のカルボ
ニル化およびアルキル比のために使用する。たとえばジ
メチルカルボネートはポリカルボネートの出発物質とし
て、セルロース誘導体の作用中間生成物および溶剤とし
て使用する。
出発生成物アルカノール、一酸化炭素および酸素の触
媒反応によるジアルキルカルボネートの製造のために過
去に一連の方法が開発された。
特公昭45−11129号公報によれば二価の銅塩、殊に塩
化銅(II)を触媒として使用する。収量はこの方法の際
非常にわずかでありかつメタノールの大部分は強酸性反
応溶液中で−銅塩は水と強酸性陽イオン酸を形成する−
塩化メチルおよびジメチルエーテルのような所望でない
副生成物に変換する。この方法は従って工業的には実施
されない。
西ドイツ国特許出願公開第2110194号明細書では銅が
有機錯形成剤を用いて錯化された、銅触媒を使用する。
銅インオンは反応の際進行するレドックス反応にもとづ
き、同時に原子価1および2で存在する。この方法は実
験室試験で良好な収率を生じるが、この錯触媒が非常に
高価であり、かつ水および二酸化炭素の作用に対して感
性であり、それにより分解および炭酸銅の沈殿に至ると
いう欠点を有する。
さらに反応生成物の後処理は、この方法が同様に工業
的規準での製造のために適していないので特に困難であ
る。
この理由から西ドイツ国特許出願公開第2743690号明
細書では銅錯化合物の代わりに、1価の銅の単純塩を触
媒として使用する。この方法でもジアルキルカルボネー
トの良好な収率が生じるが、しかし再び工業的規準での
反応生成物の後処理は大きな問題を引きおこす。
反応生成物からの触媒の分離は上記の特許の教示によ
り、懸濁された触媒の場合濾別または遠心分離によりま
たは溶解された触媒の際精留および結晶により達成され
る。触媒含有反応溶液が高腐蝕性であるので、反応生成
物および触媒の後処理は高い装置上の出費を必要とす
る:そこで触媒含有溶液と接触する、全ての装置の部分
−釜、管状導管、蒸留−、結晶−および濾過装置のよう
な−が工業セラミック、エナメル、テフロンまたはタン
タルのような腐蝕安定材料で覆われねばならず、かつそ
れ自体、それでもなおポンプおよび弁で生じる腐蝕問題
を解決しなければならない。それにより方法は不経済に
なる。
同じ後処理問題は、前記特許文献とは合成ガスの使用
によってのみ区別される、西ドイツ国特許出願公開第30
45767号明細書の方法も経済的に魅力のないものにす
る。銅触媒により惹起された腐蝕問題はヨーロッパ特許
出願公開第217651号明細書(窒素含有共溶媒の共使用下
の銅(メトキシ)クロリド触媒)、米国特許第4638076
号明細書(銅触媒用共溶媒としてリンアミド)、同第46
36576号明細書(共溶媒として環状アミド)、同第46042
42号明細書(触媒として銅−ペンタンジオネート−錯
体)、同第4370275号明細書(窒素塩基との同錯体)お
よび西ドイツ国特許出願公開第2334736号明細書(有機
リン化合物との銅錯体)の方法の転用も工業的規準で不
経済にする。
触媒循環中での触媒の分離のための方法技術的二者択
一はヨーロッパ特許出願公開第134668号明細書で教示示
される。その際反応器中に製造すべきジアルキルカルボ
ネートを触媒と一緒に装入しかつこの懸濁液中へ一酸化
炭素、酸素および不活性ガスならびに反応すべきアルカ
ノールから成るガス流を連続的に導入する。反応の際生
じる水をジアルキルカルボネートを用いて連続的に共沸
留去し、この共沸物から水を分離する。ジアルキルカル
ボネート−水−共沸物の形成のために反応の際形成され
るより多くのジアルキルカルボネートが必要とされるの
で、共沸蒸留されたジアルキルカルボーネートの一部は
再び反応器中に戻されなければならない。水分離のでき
るかぎり効果的な実現のために、即ちまた大量のジアル
キルカルボネートの、エネルギー消費性循環内導入を避
けるためにも、反応混合物中のアルカノール濃度ができ
るかぎり低い、特に5重量%より下であることが必要で
ある。反応媒体中の反応体アルカノールの低い濃度は結
果として空−時収率の強い減少を生じた。そこでジメチ
ルカルボネート15g/(・h)のわずかな空−時−収率
のみが達成される。米国特許第4360477号明細書が実際
に同じ後処理方法で作業するので、この方法の経済性に
関し同じことが言える。
発明が解決しようとする問題点 そこで、殊に高い空−時−収率を可能にしかつ腐蝕性
触媒の循環導入なしに連続的に大工業的規準で実施でき
る、ジアルキルカルボネートの経済的製造を許す、アル
カノール、一酸化炭素および酸素からジアルキルカルボ
ネートを製造する方法を見出すという課題が生じた。
それに相当して一般式I: [式中RはC1〜C4−アルキル基である]のジアルキルカ
ルボネートを、C1〜C4−アルカノールの、一酸化炭素及
び酸素との、反応媒体中に溶解または懸濁された、銅含
有触媒の存在で高められた温度および高められた圧力で
の反応により製造する方法が見出され、これは a) 一酸化炭素および酸素を含有するガス流を反応器
中に銅触媒として存在する銅1g当り1〜100N/hの量
で、反応器中に存在するアルカノール−触媒−混合物を
通して導き、その際このガス流の一部がアルカノールを
用いてジアルキルカルボネートおよび水に反応しかつ残
りの未反応の一酸化炭素/酸素−ガス流を用いて、形成
されたジアルキルカルボネートおよび水がアルカノール
と一緒に流れながら、ガス状で反応混合物から出し、引
続き b) 得られたガス状混合物を分離装置中ガス状および
液状相に分解し、ガス状相を所望により再び反応器中に
導き戻しかつ c) 主にジアルキルカルボネート、水およびアルカノ
ールから成る液状相をその成分に分離し、ジアルキルカ
ルボネートを単離し、アルカノールを所望により再び反
応器中に導き戻しかつ d) 反応器中の液量を新たなまたは導き戻されたアル
カノールの導入によりアルカノール消費および排出の割
り合いにより補充することを特徴とする。
ジアルキルカルボネート(I)は図式(1)により、
アルカノールROHの、一酸化炭素および酸素との、特に
銅触媒の存在での反応により形成する(サエグサその
他:J.Org.Chem.,35,2976(1970年)参照)。
本発明による方法で反応すべきアルカノールを反応器
中で触媒と共に装入し、反応ガス酸素および一酸化炭素
を所望により不活性ガスと一緒に、この反応混合物を通
して導く。反応の際形成されたジアルキルカルボネート
および水を完全に反応されていない一酸化炭素および酸
素から成るガス流により反応溶液から排出する。液状反
応媒体は主に反応すべきアルカノールから成る。一般に
アルカノール含量に対し1規定にされたモル比アルカノ
ール/ジアルキルカルボネート/触媒(反応混合物中の
Cuとして計算)は反応媒体中および反応の間1/(0.03〜
1)/(0.01〜0.33)、有利に1/(0.05〜0.5)/(0.0
1〜0.1)および特に有利に1/(0.1〜0.2)/(0.01〜0.
05)である。
反応混合物のより低い触媒含量で、反応はよりわずか
な空−時−収率であっても同様に実施でき、一方より高
い触媒濃度で経済性は触媒のより高い消費にもかかわら
ずもはやさらに改良されない。
反応混合物のジアルキルカルボネート含量に関し、有
利にその後ジアルキルカルボネートが形成するやいなや
反応水と一緒に反応混合物から排出することが企図さ
れ、即ち一般に、低い固定ジアルキルカルボネート濃度
が、反応器中に求められる。
生成物分離の際により高い経費を用いて、しかも空時
収率の減少を被るが、より高い固定ジアルキルカルボネ
ート濃度でもいずれにせよ、反応は実施できる。
高い空−時−収率を伴って現われる、反応混合物中の
この種の低い固定ジアルキルカルボネート濃度は、本発
明により一酸化炭素および酸素を含有する反応ガスが有
利に、1時間当りおよび銅触媒として反応器中に存在す
る銅1g当り1〜100、有利に10〜50および殊に20〜30N
の量で反応混合物を通して導かれることにより達成され
る。反応条件下にほぼもっぱら反応ガスの一部およびア
ルカノールからジアルキルカルボネートおよび水が形成
し、一方反応ガスの残りの部分は、形成されたジアルキ
ルカルボネートを反応水および共沸物の形成のために必
要な量のアルカノールと一緒に反応混合物からストリッ
プするために使用する。これはO2−およびCO−含有反応
ガスの量を、ジアルキルカルボネートおよび反応水が、
低沸点の、三成分共沸物の、ジアルキルカルボネート、
水およびアルカノールからの形成を可能にするような量
で形成されるように配分することにより可能になる。
この処理方法は方法生成物ジアルキルカルボネートの
単離を容易にするだけでなく、これはまた反応均衡を有
利な移行により反応の生産性に有利に作用する。これは
その他に反応混合物中の反応水の低い固定した濃度を結
果として生じる。これは一般に反応混合物に対し5重量
%より下、有利に1重量%より下である。その結果二酸
化炭素の形成および炭酸銅の形成下の銅触媒の順次の不
活性化のような副反応が抑圧される。
これはおのずから、その他に不活性ガスも混合添加し
て含有できる、反応ガスの供給を表わし、また三成分共
沸物の形成のために必要とされるよりも多くのアルカノ
ールが反応混合物から排出されるように制御する。この
処理方法はしかし結果としてより高いエネルギー出費を
生じる。
アルカノールとの反応ガスの反応大気圧でまたは高め
られた圧力下に実施される。一般に1〜50、有利に15〜
30パールの圧力および80〜200℃、有利に90〜130℃の温
度で作業する。圧力は有利に反応ガスの圧縮により調節
される。
反応ガス中の一酸化炭素/酸素−モル比は広い境界内
で変化できるが、しかし有利に1/0.01〜1/0.5の一酸化
炭素/酸素−モル比を適用する。このモル比で一方で酸
素−部分圧は経済的な空−時−収率を達成するために十
分大きくかつ他方低い酸素含量に基づき爆発可能な一酸
化炭素/酸素−ガス混合物は形成されない。
反応ガス−一酸化炭素および酸素−はまたなお不活性
ガスの添加物を添加混合して含有する。これは殊の他
の、爆発可能な一酸化炭素−酸素−ガス混合物で作業す
べき場合の有利である。不活性ガスの好適な量の添加に
よりこの混合物の爆発が妨げられる。
触媒として本発明による方法では銅(I)−および/
または銅(II)−塩を主体とする銅触媒を使用する。式
(1)による反応がレドックス反応であるので、双方の
銅イオン種は同時に反応混合物中に存在する。銅塩触媒
としてハロゲン化銅(I)および/または(II)、硫酸
銅(IまたはII)、銅(メトキシ)クロリド、銅(エト
キシ)クロリド、銅(ブトキシ)クロリドまたは銅(メ
トキシ)ブロミドのような銅(II)(C1〜C4−)(アル
コキシ)ハロゲニドのような単一のまたは混合された銅
塩を使用する。触媒としての銅(アルコキシ)ハロゲニ
ドの使用の際、他の場合には混合されたジアルキルカル
ボネートが形成され、これは一般に所望でないので、ア
ルコキシ成分は反応すべきアルカノールに相当するのが
有利である。特に有利に本発明による方法ではハロゲン
化銅(I)、殊に塩化銅(I)および/または反応すべ
きアルカノールに相当する銅(アルコキシ)ハロゲニド
を使用する。銅触媒を、一般に0.1〜10に、有利に0.3〜
3、殊に0.3〜1.5モル/アルカノール1の量で使用す
る。触媒活性銅塩がアルカノール中に中程度にのみ溶性
であるので、ここで挙げられた触媒濃度はしばしば触媒
懸濁の形成に導く。
たとえば上記の反応条件下にCO50N1/O2−ガス混合物
の供給の際、たとえばジメチルカルボネートの製造で、
空−時−収率は1時間およびこれから排出されかつ単離
される反応混合物1当り20〜75、有利に40〜60g/hで
ある。メタノールに対する選択性はその際98〜100%で
ある。
本発明による方法はジメチルカルボネート、ジエチル
カルボネート、ジ−n−プロピルカルボネート、ジ−イ
ソプロピルカルボネートおよびジブチルカルボネートの
ようなC1〜C4−ジアルキルカルボネートの製造のために
好適である。特に有利にこれはジエチルカルボネートお
よび殊にジメチルカルボネートの製造のために使用す
る。
次に図面を用いて本発明による方法を詳述する: 反応はたとえば加熱ジャケット2を用いて外部から反
応温度に加熱されかつ供給導管3(アルカノール用)お
よび4(CO/O2−含有反応ガス)ならびにガス状反応排
出物用排出導管5を装えている、反応器1中で行う。反
応器中の液体面6はアルカノール供給導管の上または下
にあるように調節され;特にアルカノール(ROH)は液
体面の下で導入される。触媒は充填ノズル7を介して反
応器中にもたらされかつ触媒含有反応触媒は所望により
排出ノズル8を介して排出される。
反応のために触媒含有アルカノールが装入されかつ反
応温度に加熱された反応器中へ、反応器の床に取りつけ
られた導入管4を介してCO/O2−含有反応ガスが導入さ
れる。液状反応媒体中でのより良い分散のためにこれは
有利にそらせ板またはノズルその他のような常用の分散
装置を用いて行う(西ドイツ国特許第1906448号明細書;
Nagelその他:Chem.−Ing.Techn.,42,474(1970年):Zeh
ner:Chem.−Ing.−Techn.47,209(1975年)参照)。反
応器は気泡反応器のように操作される。所望によりこれ
は反応ガス、反応媒体および触媒のより良い接触のため
になお付加的に撹拌装置、ポンプ循環装置またはそのよ
うなものを装えていてよい。
反応の際形成されたジアルキルカルボネート(DAC)
は一酸化炭素および酸素を含有する反応ガスを用いて反
応水と一緒におよび三成分共沸混合物の形成のために必
要な量のアルカノールと一緒に排出導管5を介して分離
装置9に供給され、圧力一定冷却器である、この分離装
置9中でガス状反応排出物は圧力下、有利に反応圧下
に、そのより低い温度で液状のおよびガス状の成分に分
離される。
分離装置9中の圧力は一般に反応容器1中の圧力の5
〜125%であり、有利に分離は反応の際と同じ圧力下に
実施する。分離はたとえばまた大気圧下に実施する;こ
れはいずれにせよ経済的でない。分離に有利に40〜−20
℃、特に25〜−15℃、有利に10〜−10℃で実施する。
ガス状成分を排出導管10を介して分離装置の頂部で除
去しかつ所望により取り入れ口4を介して反応へ戻す。
この場合有利に、導き戻された残ガス中の一酸化炭素−
および酸素含量は消費の割合により新たな一酸化炭素な
いし酸素の供給により補われる。圧力はこの循環ガス案
内の際圧力調節弁11を介して調節される。残ガスの導き
戻しが所望でない場合、これは排出口16を介して装置か
ら排出される。
主にジアルキルカルボネート、水(H2O)およびアル
カノールから成る、分離装置9中で得られる液体混合物
は分離装置から排出口12を介して除去され、圧力調節弁
15を用いて放圧されかつその個々の成分への分離のため
に蒸留装置13中で蒸留される。適用される蒸留方法の種
類は本発明の対象ではない。これはいずれにせよ従来技
術の常用の蒸留方法により、たとえば高められた圧力ま
たは大気圧下の蒸留により実施される。有利に得られた
混合物は米国特許第4162200号明細書に記載された抽出
蒸留の方法により分離され、その際抽出剤として特にシ
クロヘキサンまたはクロルベンゾールを使用する。
蒸留の際単離されたジアルキルカルボネートは一般に
その使用目的の大部分に直接供給されるのに十分な純度
である。回収されたアルカノールは所望により再び完全
に導管14および取り入れ口3を介して反応器中へ戻され
る。反応器中の液体量はアルカノール消費および−排出
の割り合いにより新たなまたは導き戻されたアルカノー
ルの案内により補われる。有利に反応器中の液体量はこ
の方法でほぼ一定に保たれ、液体量の変動はしかし可能
でありかつ結果はあまり変化しない。
既に挙げられた、改良された空−時−収率と同時に、
本発明による方法は強い腐蝕性でかつ部分的にのみアル
カノール中に溶解された触媒が連続反応の間反応器中に
残留するという特別な利点を有する。それにより分離装
置での腐蝕、特別材料での封止困難性、浸食、閉塞その
他のような、特別の触媒循環を伴う作業の際克服しなけ
ればならなかった、全ての問題がなくなる。本発明によ
る方法では従って反応器だけが工業セラミック、エナメ
ル、テフロンまたはガラスのような特別材料を装えてい
なければならない。それらによりこの方法のコストは従
来公知の方法と比較して明らかに減少される。
実施例 例 1 ジメチルカルボネートの製造 図面に相当する装置中でメタノールを25バールおよび
120℃で一酸化炭素および酸素と反応させた。触媒とし
て銅(メトキシ)クロリドを0.7モル/メタノールlの
量で使用した。反応器として撹拌装置を有する圧力安定
ガラスから成る気泡反応器(容量0.13)を使用した。
反応器は缶出作業方法で作業しかつ反応媒体を、撹拌及
び反応ガスの流により動かし続けた。
CO60l−O23l/時間および反応混合物lのCO/O2−貫流
の際25〜32gジメチルカルボネート/(h・)の空−
時−収率が構成された。100作業時間後触媒ではなお活
性損失は観察されなかった。
形成されたジメチルカルボネートは未反応の反応ガス
の流により反応水および三成分共沸物の発生のために必
要な量のメタノールと一緒に、ガス状で、反応混合物か
ら排出された。このガス流は分離装置中5℃で液状およ
びガス状成分に分解された。液状反応排出物はジメチル
カルボネート(17重量%)、水(3〜5重量%)および
メタノール(78〜80重量%)ならびに痕跡量(<0.2重
量%)のホルムアルデヒドジメチルアセタールを含有し
た。メタノールは13%の変換率、98〜100%の選択性で
ジメチルカルボネートに反応された。分離装置の塔頂部
を介して除去された一酸化炭素/酸素−混合物(60〜65
/h)はO20.4〜3%およびCO20.05%未満を含有した。
残りはCOであった。
例 2 例1と同様に作業し、CO/O2−貫流はいずれにせよCO1
10l+O226l/時間及び反応混合物lに調節した。この条
件下にジメチルカルボネート54g/(h・)の空−時−
収率が得られた。16〜17%のメタノール変換率でジメチ
ルカルボネートの選択性は実際定量的であった。凝縮の
際残留した廃ガスはCO(97.6〜99.6容量%)およびO
2(0.4〜2.4容量%)を含有しかつ再び戻された。二酸
化炭素、塩化メチルまたはジメチルエーテルのような副
生成物の形成は観察されなかった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による方法を実施するための装置の一実
施例である。 1……反応器、2……加熱ジャケット、3,4……供給導
管、5……排出導管、9……分離装置、13……蒸留装置
フロントページの続き (72)発明者 ヴオルフガング・ハーダー ドイツ連邦共和国ヴアインハイム・ベル クバルトシユトラーセ 16 (72)発明者 ルドルフ・クンマー ドイツ連邦共和国フランケンタール・ク ロイツシユトラーセ 6 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 69/96 C07C 68/00 B01J 27/122 C07B 61/00 WPI/L(QUESTEL) EPAT(QUESTEL)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式I: [式中RはC1〜C4−アルキル基である]のジアルキルカ
    ルボネートを、C1〜C4−アルカノールを一酸化炭素及び
    酸素と反応媒体中に溶解または懸濁された、銅含有触媒
    の存在で高められた温度および高められた圧力で反応さ
    せることにより、連続的に製造する方法において、 a) 一酸化炭素−および酸素含有ガス流を反応器中に
    銅触媒として存在する銅1g当り1〜100N/hの量で反応
    器中に存在するアルカノール−触媒−混合物を通して導
    き、その際このガス流の一部がアルカノールを用いてジ
    アルキルカルボネートおよび水に反応されかつ残りの未
    反応の一酸化炭素/酸素−ガス流を用いて、形成された
    ジアルキルカルボネートおよび水がアルカノールと一緒
    に流れながら、ガス状で反応混合物から排出され、引続
    き b) 得られた、ガス状混合物が分離装置中でガス状お
    よび液状相に分解され、ガス状相は再び反応器中に戻さ
    れてよくかつ c) 主にジアルキルカルボネート、水およびアルカノ
    ールから成る液状相をその成分に分離し、ジアルキルカ
    ルボネートを単離し、アルカノールを再び反応器中に戻
    してよくかつ d) 反応器中の液量は新たなまたは戻されたアルカノ
    ールの導入によりアルカノール消費および排出の割り合
    いに応じて補われることを特徴とする、ジアルキルカル
    ボネートの連続的製法。
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