JP2859198B2 - ピボットヒンジを備えた扉 - Google Patents

ピボットヒンジを備えた扉

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JP2859198B2
JP2859198B2 JP3271096A JP3271096A JP2859198B2 JP 2859198 B2 JP2859198 B2 JP 2859198B2 JP 3271096 A JP3271096 A JP 3271096A JP 3271096 A JP3271096 A JP 3271096A JP 2859198 B2 JP2859198 B2 JP 2859198B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上枠に取付けた枠
側ヒンジ本体に溝を設けると共に、戸体上部に戸体側ヒ
ンジ本体を介してピボット軸を回動自在に取付け、該ピ
ボット軸を前記溝に嵌め込んで固定部材により固定する
構造のピボットヒンジを備えた扉に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のピボットヒンジを備えた扉は、図
8(A)の底面図に示すように、枠側または戸体側に固
定したヒンジ本体15Aに、U字形の仮固定部材30を
軸31により回動自在に取付けると共に、戸体側または
枠側に取付けたピボット軸11を嵌め込む溝aを設け、
ピボット軸11の取付け時には、ピボット軸11を矢印
イで示すように溝aに入れ、仮固定部材30を押しばね
32の力に抗して矢印ロに示すように押し開き、ピボッ
ト軸11が溝aの奥部に達したら押しばね32の力で仮
固定部材30が復帰してピボット軸11を抜け止めし、
その後、ピボット軸11の固定板35をねじ36を利用
して固定する構造を有する。また、仮固定部材30によ
る仮固定を解除して戸体の部品交換や保守を行う場合に
は、枠側ヒンジ本体15Aに取付けたねじ33をドライ
バによって回すことにより、仮固定部材30の受部34
をねじ33で押して仮固定部材30を矢印ロで示すよう
に非係止位置に動かして係止状態を解除する構成を有し
ている。この種の構造は、例えば実開平5−83251
号公報あるいは実開平6−10571号公報に開示され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来構成
によれば、ピボット軸11の固定板35を仮固定部材3
0やヒンジ本体15Aと別部品として備えているので、
部品点数が多くなると共に、固定板35が別部品である
ために、現場において紛失するおそれがあるという問題
点があった。また、固定板35を押えながらねじ36に
より固定板35をヒンジ本体15Aに固定しなければな
らないため、取付けが面倒であるという問題点があっ
た。
【0004】また、仮固定部材30によるピボット軸1
1の係止解除のために、ドライバによりねじを回す作業
が必要であり、保守点検あるいは戸体交換時における戸
体の取外しが面倒であるという問題点があった。
【0005】本発明は、上記問題点に鑑み、部品点数の
低減と固定板の紛失のおそれを無くし、かつピボット軸
の取付けの容易化が図れる構造のピボットヒンジを備え
た扉を提供することを第1の目的とする。また本発明
は、仮止め手段を有するピボットヒンジにおける仮止め
の解除が容易となる構造のピボットヒンジを備えた扉を
提供することを第2の目的とする。さらに本発明は、防
犯機能の優れた構造のピボットヒンジを備えた扉を提供
することを第3の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、戸体
の上部に取付けた戸体側ヒンジ本体にピボット軸を回動
自在に取付け、扉の上枠に枠側ヒンジ本体を取付け、前
記枠側ヒンジ本体に前記ピボット軸を嵌め込む切り込み
状の溝を設けると共に、該枠側ヒンジ本体にピボット軸
固定用の回動部材を軸支し、該回動部材は、誘導部と、
前記ピボット軸を固定する固定部とを有し、前記ピボッ
ト軸の前記枠側ヒンジ本体の溝への嵌め込み時に、ピボ
ット軸によって前記回動部材の誘導部が押されることに
より該回動部材が回動して前記固定部が枠側ヒンジ本体
の固定位置に自動的に位置決めされ、該回動部材を固定
具によって枠側ヒンジ本体に固定することにより、ピボ
ット軸が回動部材と共に枠側ヒンジ本体に固定されるこ
とを特徴とする。
【0007】請求項2の発明は、戸体の上部に取付けた
戸体側ヒンジ本体にピボット軸を回動自在に取付け、扉
の上枠に枠側ヒンジ本体を取付け、前記枠側ヒンジ本体
に前記ピボット軸を嵌め込む切り込み状の溝を設けると
共に、ピボット軸固定部材を取付け、前記枠側ヒンジ本
体に、前記ピボット軸固定部材がピボット軸を前記溝内
で位置決めした状態においてピボット軸固定部材を固定
するストッパを有し、該ストッパはピボット軸固定部材
を固定する方向にストッパを付勢するばねを有し、該ス
トッパの前記ピボット軸固定部材に対する係止状態を解
除する操作部を、前記枠側ヒンジ本体に設け、該操作部
に前記ばねに抗して力を加えることにより、前記ストッ
パの前記ピボット軸固定部材に対する係止状態が解除さ
れる ことを特徴とする。
【0008】請求項3の発明は、戸体の上部に取付けた
戸体側ヒンジ本体にピボット軸を回動自在に取付け、扉
の上枠に、前記ピボット軸を嵌め込む切り込み状の溝を
有する枠側ヒンジ本体を取付け、前記枠側ヒンジ本体
に、ピボット軸の前記溝への嵌め込み時にピボット軸を
仮固定する仮固定部材を設け、該仮固定部材はピボット
軸固定方向に該仮固定部材を付勢するばねを有し、該仮
固定部材による仮固定を解除する操作部を、前記枠側ヒ
ンジ本体に設け、該操作部に前記ばねに抗して力を加え
て該操作部を線運動させることにより、ピボット軸の仮
固定が解除されることを特徴とする。
【0009】請求項4の発明は、戸体の上部に取付けた
戸体側ヒンジ本体にピボット軸を回動自在に取付け、扉
の上枠に枠側ヒンジ本体を取付け、前記枠側ヒンジ本体
に前記ピボット軸を嵌め込む切り込み状の溝を設けると
共に、ピボット軸固定部材を取付け、該ピボット軸固定
部材、または該ピボット軸固定部材がピボット軸を前記
溝内で位置決めした状態においてピボット軸固定部材を
固定するストッパを、戸体を閉じた状態において外部か
ら操作不能な箇所に設けた固定具により固定したことを
特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1においては、ピボット軸固定用の回動
部材を枠側ヒンジ本体に軸支しているので、枠側ヒンジ
本体と共に回動部材が不分離状態で取付けられ、別体の
固定板を用いる場合と異なり、回動部材が紛失されるお
それがない。また、該回動部材は枠側ヒンジ本体に取付
けられているので、ピボット軸によって前記誘導部が押
されることにより、該回動部材が回動して固定部がヒン
ジ本体の固定面に自動的に位置決めされ、別体の固定板
を用いる場合に比べ、固定具による固定作業が容易とな
る。
【0011】請求項2においては、ストッパによるピボ
ット軸固定部材の仮固定が行われ、戸体の取付けが容易
になると共に、ストッパの前記ピボット軸固定部材に対
する係止状態を解除する操作部を、枠側ヒンジ本体に設
けたので、操作部に指あるいはドライバ等の工具によっ
てばねに抗して力を加えることにより、ストッパによる
ピボット軸固定部材の係止状態が簡単に解除される。
【0012】請求項3においては、該仮固定部材により
係止を解除する操作部を枠側ヒンジ本体に設け、操作部
に指あるいはドライバ等の工具によってばねに抗して力
を加えて該操作部を線運動させることにより、仮固定部
材による係止状態が解除されるようにしたので、仮固定
部材による仮固定が簡単に解除される。
【0013】請求項4においては、該ピボット軸固定部
材、または該ピボット軸固定部材がピボット軸を前記溝
内で位置決めした状態においてピボット軸固定部材を固
定するストッパを、戸体を閉じた状態において外部から
操作不能な箇所に設けた固定具により固定したので、玄
関や勝手口に扉を取付けた場合、戸体が閉じられている
限り、ピボット軸固定部材を外すことはできず、従って
ピボット軸を枠側ヒンジ本体から外すことはできない。
【0014】
【実施例】図1は本発明による扉の一実施例を示す平面
図、図2は本発明による扉の一実施例を室外側から見た
図、図3は図1の一部破断A矢視図、図4(A)は図1
の一部破断B矢視図である。図2において、1は上枠1
a、下枠1bおよび左右の縦枠1cにより構成された
枠、2は該枠1に下記のヒンジ3〜6により開閉自在に
取付けられる戸体、3は上枠1aに取付けられた上枠側
ヒンジ、4は戸体2の上部に取付けられた戸体上部ヒン
ジ、5は戸体の下部に取付けられた戸体下部ヒンジ、6
は下枠1bに取付けられた下枠側ヒンジであり、下枠側
ヒンジ6と戸体下部ヒンジ5とは一方を軸受、他方をピ
ボット軸として嵌合することにより、結合されるもので
ある。本発明は上枠側ヒンジ3と戸体上部ヒンジ4に特
徴を有するものである。
【0015】図3、図4(A)に示すように、戸体上部
ヒンジ4は、ねじ等の固定具7により戸体2の上部に固
定された戸体側ヒンジ本体8と、該戸体側ヒンジ本体8
に固定された筒体9に軸受10を介して回動自在に上方
に突出させて設けたピボット軸11と、該戸体側ヒンジ
本体8の戸体2への取付け部8a以外の部分を下面側か
ら覆うように固定したカバー12とからなる。
【0016】一方、上枠側ヒンジ3は、図1、図3、図
4(A)に示すように、ねじ等の固定具14により上枠
1aに固定された枠側ヒンジ本体15と、該枠側ヒンジ
本体15に設けられたピボット軸嵌合用のU字形をなす
切り込み状の溝aと、枠側ヒンジ本体15に軸17を中
心として回動自在に取付けられたピボット軸固定部材と
しての回動部材18と、軸19を中心として回動自在に
取付けられたストッパ20と、枠側ヒンジ本体15に設
けた溝bに装着されて該ストッパ20を図1の矢印ハ方
向に押圧する押しばね22と、カバー23とからなる。
【0017】前記回動部材18は、ピボット軸11を抱
持する誘導部dと固定部eとを有する。誘導部dはヒン
ジ本体15を上下に挟むように、同形の誘導部dが上下
に2片設けられており、上下の誘導部dは固定部eにお
いて一体化される。これらの誘導部dは前記枠側ヒンジ
本体15に設けた溝aにピボット軸11を嵌め込むとき
に押されて自動的に回動部材18を回動させるために設
けられたものであり、一方、固定部eは、枠側ヒンジ本
体15の溝aの開口部側の端部に嵌合されて位置決めさ
れ、かつ強度を増すように、断面形状がコ字形をなす。
枠側ヒンジ本体15の溝aの両側の端面には、ねじ等の
固定具24をねじ込むねじ孔fを設け、固定部eのねじ
孔fに対向する箇所には透孔gを設けている。
【0018】ストッパ20も枠側ヒンジ本体15の上下
面において挟持して摺動し、上下の摺動部が垂直部cに
おいて一体化された構造を有し、該垂直部cが枠側ヒン
ジ本体15に設けた溝b内に移動自在に嵌合される。前
記押しばね22は、溝bの奥部とストッパ20の垂直部
cとの間に介在させることにより、ストッパ20を図1
の矢印ハ方向に押圧する。回動部材18の外周面とスト
ッパ20の外周面には、仮固定のために、互いに係止さ
れる段状の係止部h、iが設けられている。ストッパ2
0の矢印ハ方向の回動限界位置は、垂直部cが溝bの開
口端部に設けられた受面jが当接する位置で規定され
る。
【0019】カバー23は、ピボット軸11を枠側ヒン
ジ本体15に取付けた後に取付けられるものであり、図
4(B)の斜視図に示すように、上枠1a側が開口され
た形状をなし(本例においては上面が開放された構造を
有するが、上面も天板により閉塞した構造としてもよ
い)、ピボット軸11を避けて後付けするために、ピボ
ット軸11の外径よりわずかに広幅の切り込み状の溝k
を有する。該カバー23は、枠側ヒンジ本体15の上枠
1aへの取付け部15x以外の部分とストッパ20と回
動部材18とを覆う壁部nを有する。
【0020】該カバー23は、図4(A)に示すよう
に、ピボット軸11を枠側ヒンジ本体15に固定具24
を用いて固定した後、矢印ニに示すように、該カバー2
3を水平に戸体側ヒンジ本体と枠側ヒンジ本体15との
間に、溝kをピボット軸11に嵌めて摺動させながら差
し込んだ後、カバー23の底板部に設けた取付け孔pに
ねじ等の固定具25を挿通し、さらにストッパ20の先
端部に設けた透孔qに通し、枠側ヒンジ本体15に設け
たねじ孔rにねじ込むことにより、枠側ヒンジ本体15
に取付けられる。
【0021】このピボットヒンジを備えた扉の取付け作
業は次のように行われる。図5(A)に示すように、枠
側ヒンジ本体15を上枠1aに固定具14により固定す
ると共に、戸体2の上部には戸体側ヒンジ本体8を固定
具7により固定しておく。また、回動部材18の姿勢
は、回動部材18の外周の平面部sが、ストッパ20の
外周の平面部tに、押しばね22の力で圧接されること
により、回動部材18の誘導部dが枠側ヒンジ本体15
の溝aに交差し、固定部eは溝aの部分から避けた位置
に維持される。
【0022】ピボット軸11の取付けに当たり、図2に
おける戸体下部ヒンジ5を、下枠1bに取付けられた下
枠側ヒンジ6に結合しておく。このとき、これらのヒン
ジ5、6の結合部には多少のガタがあるため、図5
(A)に示すように、戸体2の上端と上枠1aとの間に
は、ピボット軸11を溝aから離しておく程度の多少の
隙間Gを空けることができる。このように戸体下部を結
合した状態から、図5(B)に示すように、溝aにピボ
ット軸11を嵌める。この時、ピボット軸11が溝a内
で溝奥部へと移動するに伴い、誘導部dがピボット軸1
1により押されて回動部材18が図5(B)、図6
(A)の矢印ホに示すように回動する。この場合、スト
ッパ20もその平面部tが回動部材18の外周部にされ
て押しばね22の力に抗して矢印ヘで示すように回動さ
れる。
【0023】このような回動部材18を回動させる動作
中、ピボット軸11が溝aの奥部に到達する直前で、図
6(B)に示すように、回動部材18の外周の係止部h
がストッパ20の外周の係止部iを超えた瞬間、押しば
ね22の力により、ストッパ20が矢印ト方向に回動
し、ストッパ20の垂直部cが枠側ヒンジ本体15の受
面jに当接した位置で止まり、回動部材18の矢印チ方
向、すなわちピボット軸11が抜け出す方向の回動が、
係止部hが係止部iに当接することにより阻止され、ピ
ボット軸11が固定される。この時、固定部eは枠側ヒ
ンジ本体15の端部に嵌合され位置決めされる。
【0024】この後、固定具24を固定部eの透孔gに
通して枠側ヒンジ本体15のねじ孔fにねじ込むことに
より、ピボット軸11が回動部材18に抱持された状態
で溝aに固定される。その後、前述のように、枠側ヒン
ジ本体15のカバー23の溝kをピボット軸11に嵌め
てカバー23摺動させることにより、カバー23を差し
込んで枠側ヒンジ本体15を覆う。そして、図7に2点
鎖線で示すように、戸体2を開き、カバー23の透孔p
の下面から戸体2を退避させると、固定具25をカバー
23の透孔pから挿入可能となり、該固定具25を枠側
ヒンジ本体15に設けたねじ孔rにねじ込むことによっ
てカバー23を枠側ヒンジ本体15に取付ける。
【0025】このように、ピボット軸11固定用の回動
部材18を枠側ヒンジ本体15に軸支しているので、枠
側ヒンジ本体15と共に回動部材18が不分離状態で取
付けられ、別体の固定板を用いる場合と異なり、ピボッ
ト軸11の固定部材としての回動部材18が紛失される
おそれがない。また、該回動部材18は枠側ヒンジ本体
15に取付けられているので、ピボット軸11によって
前記誘導部dが押されることにより、該回動部材18が
回動して固定部eが枠側ヒンジ本体15の固定面に自動
的に位置決めされ、別体の固定板を用いる場合に比べ、
固定具24による固定が容易となる。
【0026】本発明は、ストッパ20を設けない構成に
も適用できるが、本実施例のように、ストッパ20を設
けることにより、ピボット軸11が仮固定されるので、
戸体2を手離してもピボット軸11が溝から外れること
がなく、戸体2の取付け作業が容易となる。本実施例の
ようにストッパ20を設ける場合、カバー23を外した
状態において、ストッパ20は外部に露出しているの
で、その露出部が操作部となり、該ストッパ20の例え
ば垂直部cをドライバで押しばね22に抗して押すか、
あるいは指でストッパ20をつまんで押すことにより、
回動部材18の係止部hとストッパ20の係止部iとの
係止を簡単に解くことができ、保守点検や戸体交換作業
が容易化される。
【0027】また、図3、図4(A)から分かるよう
に、ストッパ20を、戸体2を閉じた状態において外部
から操作不能な箇所(すなわち戸体上部ヒンジ4に少な
くとも一部が対面する箇所ないしはその箇所よりも戸体
側)に設けた固定具25により固定したので、玄関や勝
手口その他の建物の出入口に扉を取付けた場合、戸体2
が閉じられている限り、ストッパ20を外すことはでき
ず、従って固定部材である回動部材18を枠側ヒンジ本
体15から外すことができず、ピボット軸11を枠側ヒ
ンジ本体15から外すことはできないため、防犯性が向
上する。また、仮に固定具24に弛みが生じたとして
も、回動部材18がストッパ20によって係止された状
態が維持され、ピボット軸11の外れが確実に防止され
る。なお、本実施例のように、ストッパ20を固定具2
5で固定することにより、間接的に回動部材18を固定
するのではなく、回動部材18を固定具25で直接固定
する構造としてもよく、また、固定具25による固定構
造は、ストッパ20や回動部材18の縁に固定具25を
当接させて固定する構造であってもよい。また、該固定
具25は、ストッパ20とカバー23とを固定するもの
として兼用して部品点数を低減しているが、戸体2を閉
じた状態において外部から操作不能なストッパ20(ま
たは回動部材18)を固定する固定具と、カバー23を
固定する固定具とを別々に設けても良い。
【0028】また、本発明は、戸体側ヒンジ本体8にピ
ボット軸11を取付け、枠側ピボット本体15に溝aを
設けているので、ピボット軸11を取付ける場合、ピボ
ット軸11の嵌め込み対象である溝aが見やすいため
に、ピボット軸11の溝aへの嵌め込みが容易となる。
【0029】図8(B)は本発明の他の実施例を示す平
面図、図8(C)はその断面図であり、本実施例は、図
8(A)に示したように仮固定部材30を有するものに
おいて、該仮固定部材30による仮固定を解除するため
のレバー状の操作具37を軸38を中心として回動自在
に取付け、操作具37の操作部37aを、枠側ヒンジ本
体15Aの側面部に露出させ、カバー23Aを取り外せ
ば、ドライバ40あるいは指により操作部37aを押し
ばね39の力に抗して図8(B)の矢印リに示すように
操作することにより、仮固定部材30が矢印ロで示すよ
うに線運動させることにより、仮固定状態が解除される
ようにしたものである。なお、本例においては、線運動
として曲線運動をさせる例を示しているが、直線運動と
してもよく、また、操作部の操作方法としては、操作部
を押しまたは引く方法のみならず、左右に移動させる方
法がある。本実施例によれば、仮固定部材30を有する
ものにおいて、保守点検や戸体交換作業が容易化され
る。
【0030】本発明において、枠側ヒンジ本体15、1
5A、回動部材18、ストッパ20、カバー23、仮固
定部材30、操作具37等の具体的構造や他の部材との
組合わせ構造については、上記実施例に限らず、種々の
変更、付加が可能である。
【0031】
【発明の効果】請求項1によれば、固定部を有する回動
部材を枠側ヒンジ本体に取付けたので、部品点数の低減
が達成されると共に、従来のような固定板の紛失のおそ
れがなくなる。また、ピボット軸によって回動部材の誘
導部が押されることにより、回動部材が回動して固定部
がヒンジ本体の固定位置に自動的に位置決めされるの
で、別体の固定板を用いる場合のように固定板を押えて
位置を保っておく必要がなく、固定具による固定作業が
容易となる。
【0032】請求項2においては、前記枠側ヒンジ本体
に、前記ピボット軸固定部材がピボット軸を前記溝内で
位置決めした状態においてピボット軸固定部材を固定す
るストッパを有し、該ストッパは固定方向にストッパを
付勢するばねを有し、該ストッパの前記ピボット軸固定
部材に対する係止状態を解除する操作部を、前記枠側ヒ
ンジ本体に設け、該操作部に前記ばねに抗して力を加え
ることにより、前記ストッパの前記ピボット軸固定部材
に対する係止状態が解除されるようにしたので、ピボッ
ト軸固定部材の仮固定が行われ、戸体の取付けが容易に
なると共に、指または工具でストッパを操作することに
より、ピボット軸固定部材の係止状態の解除が容易に行
える。また、戸体の取り外し作業が容易となるので、保
守点検や戸体交換作業が容易化される。
【0033】請求項3においては、仮固定部材による係
止を解除する操作部を枠側ヒンジ本体に設け、操作部に
指あるいはドライバ等の工具によってばねに抗して力を
加えて該操作部を線運動させることにより、仮固定部材
による係止状態が解除されるようにしたので、仮固定部
材による仮固定が簡単に解除され、保守点検や戸体交換
作業が容易化される。
【0034】請求項4においては、ピボット軸固定部
材、または該ピボット軸固定部材がピボット軸を前記溝
内で位置決めした状態においてピボット軸固定部材を固
定するストッパを、戸体を閉じた状態において外部から
操作不能な箇所に設けた固定具により固定したので、玄
関や勝手口等の建物の出入口に扉を取付けた場合、戸体
が閉じられている限り、ピボットヒンジを外すことがで
きないため、防犯性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による扉の一実施例を示す平面図であ
る。
【図2】該実施例の扉の全体を室外側から見た図であ
る。
【図3】図1の一部破断A矢視図である。
【図4】(A)は図1の一部破断B矢視図、(B)は本
実施例のカバーの斜視図である。
【図5】(A)、(B)は本実施例の組立工程の一部を
示す平面図である。
【図6】(A)、(B)は本実施例の組立工程の残部を
示す平面図である。
【図7】本実施例のカバーの着脱を説明する平面図であ
る。
【図8】(A)は従来の仮固定部材を備えたピボットヒ
ンジを示す底面図、(B)は仮固定部材を有するピボッ
トヒンジにおける本発明の他の実施例を示す底面図、
(C)は該実施例の断面図である。
【符号の説明】
1:枠、1a:上枠、2:戸体、3:上枠側ヒンジ、
4:戸体上部ヒンジ、8:戸体側ヒンジ本体、10:軸
受、11:ピボット軸、12:カバー、15、15A:
枠側ヒンジ本体、17:軸、18:回動部材、19:
軸、20:ストッパ、22:押しばね、23、23A:
カバー、24、25:固定具、30:仮固定部材、3
7:操作具、37a:操作部、a:溝、d:誘導部、
h、i:係止部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平7−38529(JP,U) 実開 平5−83251(JP,U) 実開 平6−10571(JP,U) 実公 平4−6468(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E05D 5/00 - 7/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】戸体の上部に取付けた戸体側ヒンジ本体に
    ピボット軸を回動自在に取付け、 扉の上枠に枠側ヒンジ本体を取付け、 前記枠側ヒンジ本体に前記ピボット軸を嵌め込む切り込
    み状の溝を設けると共に、該枠側ヒンジ本体にピボット
    軸固定用の回動部材を軸支し、 該回動部材は、誘導部と、前記ピボット軸を固定する固
    定部とを有し、 前記ピボット軸の前記枠側ヒンジ本体の溝への嵌め込み
    時に、ピボット軸によって前記回動部材の誘導部が押さ
    れることにより該回動部材が回動して前記固定部が枠側
    ヒンジ本体の固定位置に自動的に位置決めされ、該回動
    部材を固定具によって枠側ヒンジ本体に固定することに
    より、ピボット軸が回動部材と共に枠側ヒンジ本体に固
    定されることを特徴とするピボットヒンジを備えた扉。
  2. 【請求項2】戸体の上部に取付けた戸体側ヒンジ本体に
    ピボット軸を回動自在に取付け、 扉の上枠に枠側ヒンジ本体を取付け、 前記枠側ヒンジ本体に前記ピボット軸を嵌め込む切り込
    み状の溝を設けると共に、ピボット軸固定部材を取付
    け、 前記枠側ヒンジ本体に、前記ピボット軸固定部材がピボ
    ット軸を前記溝内で位置決めした状態においてピボット
    軸固定部材を固定するストッパを有し、 該ストッパはピボット軸固定部材を固定する方向にスト
    ッパを付勢するばねを有し、 該ストッパの前記ピボット軸固定部材に対する係止状態
    を解除する操作部を、前記枠側ヒンジ本体に設け、 該操作部に前記ばねに抗して力を加えることにより、前
    記ストッパの前記ピボット軸固定部材に対する係止状態
    が解除されることを特徴とするピボットヒンジを備えた
    扉。
  3. 【請求項3】戸体の上部に取付けた戸体側ヒンジ本体に
    ピボット軸を回動自在に取付け、 扉の上枠に、前記ピボット軸を嵌め込む切り込み状の溝
    を有する枠側ヒンジ本体を取付け、 前記枠側ヒンジ本体に、ピボット軸の前記溝への嵌め込
    み時にピボット軸を仮固定する仮固定部材を設け、 該仮固定部材はピボット軸固定方向に該仮固定部材を付
    勢するばねを有し、 該仮固定部材による仮固定を解除する操作部を、前記枠
    側ヒンジ本体に設け、 該操作部に前記ばねに抗して力を加えて該操作部を線運
    動させることにより、ピボット軸の仮固定が解除される
    ことを特徴とするピボットヒンジを備えた扉。
  4. 【請求項4】戸体の上部に取付けた戸体側ヒンジ本体に
    ピボット軸を回動自在に取付け、 扉の上枠に枠側ヒンジ本体を取付け、 前記枠側ヒンジ本体に前記ピボット軸を嵌め込む切り込
    み状の溝を設けると共に、ピボット軸固定部材を取付
    け、 該ピボット軸固定部材、または該ピボット軸固定部材が
    ピボット軸を前記溝内で位置決めした状態においてピボ
    ット軸固定部材を固定するストッパを、戸体を閉じた状
    態において外部から操作不能な箇所に設けた固定具によ
    り固定したことを特徴とするピボットヒンジを備えた
    扉。
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