JP2858084B2 - 仮囲い等への緑化装置 - Google Patents

仮囲い等への緑化装置

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JP2858084B2
JP2858084B2 JP6235183A JP23518394A JP2858084B2 JP 2858084 B2 JP2858084 B2 JP 2858084B2 JP 6235183 A JP6235183 A JP 6235183A JP 23518394 A JP23518394 A JP 23518394A JP 2858084 B2 JP2858084 B2 JP 2858084B2
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幸夫 豊田
勝則 小池
晴夫 高山
周似 中山
浩治 藤崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建設工事現場などに設
置する仮囲い等の壁体に設ける緑化装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】建設の工事現場などでは、安全性を考慮
して金属製の板などで形成した仮囲いを設けているが、
この仮囲いが周囲の景観を損ねないように、また、周辺
の住民や通行人に対する心情的配慮としては、従来、例
えば、板体の表面に塗料で絵を描いている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる仮囲いの表面に
描かれた絵は、住民や通行人の心を一時的に和ませるも
のではあるが、人工的なものであるため、内容によって
は周囲の景観に合わなかったり、万人に快く受け入れら
れるものとは限らない。
【0004】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、周囲の景観を損ねることなく、殆どの人に快く受け
入れられる仮囲い等の緑化装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、第1に、仮囲い等の高さが高い壁体の片側上
部に該壁体に設けた支持金物で支承してプランターを設
置し、該プランター内の底部に雨水の貯留部を形成し、
該貯留部の上に軽量で保水性の高い無機質系の特殊人工
土壌のアクアソイルを主成分とし、これに有機質系の針
葉の樹皮による繊維を混合してなる人工土壌を充填し、
該人工土壌にツル植物を植栽し、該ツル植物のツルを壁
体の他側の表面に沿って下方へ導くためのカバー体を前
記壁体の上面を覆うように設けたことを要旨とするもの
である。
【0006】第2に、仮囲い等の高さが高い壁体の片側
上部に該壁体に設けた足場板の上に載置してプランター
を設置し、該プランター内の底部に雨水の貯留部を形成
し、該貯留部の上に軽量で保水性の高い無機質系の特殊
人工土壌のアクアソイルを主成分とし、これに有機質系
の針葉の樹皮による繊維を混合してなる人工土壌を充填
し、該人工土壌にツル植物を植栽し、該ツル植物のツル
を壁体の他側の表面に沿って下方へ導くためのカバー体
を前記壁体の上面を覆うように設けたことを要旨とする
ものである。
【0007】第3に、カバー体は保護誘引ネットである
ことを要旨とするものである。
【0008】第4に、雨水の貯留部は、プランター内の
底部に敷設する複数の透孔を穿設した透水管であること
を要旨とするものである。
【0009】
【作用】請求項1又は2記載の本発明によれば、仮囲い
等の壁体の上部に設置したプランターから生育するツル
植物が壁体の表面を伝うことで、仮囲いがツル植物で緑
化され、美化が図れる。この場合、壁体の上部は合成樹
脂製のカバー体で覆ったから、壁体の端によって植物が
傷つくことがなく、また、プランター内には雨水の貯留
部を設けたから、ここから植物に自動給水され、散水す
る手間が省ける。
【0010】これに加えて、プランターは、壁体に設け
た支持金物で支承し、あるいは、壁体に設けた足場板の
上に設置するから、簡単に設置できるとともに、設置場
所も別途必要とせず、通行や作業の邪魔にならない。
【0011】さらに、人工土壌は、軽量で保水性の高い
無機質系の特殊人工土壌のアクアソイルを主成分とし
て、これに有機質系の針葉の樹皮による繊維を混合した
から、壁体の上部に設置する場合の軽量化を図ることが
できるとともに、植物の根の成育を促進できる。
【0012】請求項3記載の本発明によれば、植物をビ
ニールバンド等でネットへ固定し、誘引することによ
り、風による相互のからみや巻き上げを防ぐことができ
る。
【0013】請求項4記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、雨水の貯留部を、プランター内の底部に付設
する複数の透孔を穿設した透水管で形成することで、こ
こに溜まった雨水は、毛細管現象により常時少量ずつ自
動的に植物に給水される。
【0014】
【実施例】以下、図面について本発明ま実施例を詳細に
説明する。図1は本発明の仮囲い等への緑化装置の第1
実施例を示す縦断側面図、図2は同上要部であるプラン
ターの斜視図で、プランターを設置する壁体として建設
の工事現場に設置する高さ約3mの仮囲い1を例にとっ
て説明する。
【0015】図中2は、前記仮囲い1の上部に設置する
プランターを示し、例えば、FRP等の材質を用いて、
長さ 750mm、幅 250mm、深さ 450mmの大きさに形成し、
底部から約10cmの高さ位置で、側面に水抜き孔3を設け
た。
【0016】かかるプランター2の内部の下部に雨水の
貯留部を形成する。この貯留部は、例えば、複数の透孔
を穿設した合成樹脂製で直径約10cmの透水管4を2本並
べてプランター2の底部に長さ方向に沿って敷設するも
ので、該透水管4及び前記水抜き孔3の周囲を透水シー
ト5で覆い、その周囲にさらにモスライトなどの乾燥防
止材6を敷きつめる。
【0017】この場合、該透水管4は前記のように直径
が10cmであるから、前記水抜き孔3はこの透水管4の上
端の高さに位置することになる。
【0018】そして、プランター2の内部で透水管4の
上に特殊人工土壌7を充填する。この人工土壌7は、例
えば、軽量で保水性の高い無機質系の特殊人工土壌のア
クアソイルを主成分として、これに有機質系の針葉の樹
皮による繊維を混合したものを使用する。
【0019】この人工土壌7の上面にモスライトなどの
乾燥防止材6を敷き、以上のようにして透水管4、人工
土壌7などを収容したプランター2にツル植物8を植え
る。この場合、プランター2全体の重量は、水を含まな
い状態で約20kg、水を含んだ状態で約55kg前後となるよ
うに設定する。
【0020】他方、かかるプランター2を設置する仮囲
い1の上端を合成樹脂製のネットや断面コ字形のカバー
枠体などによる保護カバー体9で覆う。
【0021】次に、プランター2を仮囲い1の上部に設
置する方法について説明すると、仮囲い1を構成する部
材の1つである上部の鉄パイプ10に支持金物11を取り付
ける。この支持金物11は、断面略コ字形で、上端に鉄パ
イプ10への取り付けのためのフック状の掛止部11aを形
成し、下部をプランター2の受け部11bに形成したもの
である。
【0022】かかる支持金物11でプランター2を支承し
て仮囲い1の内側の上部に設置する。このとき、断面コ
字形のカバー枠体による保護カバー体9を仮囲い1の上
端に取り付けるが、該保護カバー体9の一端は、これを
プランター2の内部に内壁に沿って挿入し、保護カバー
体9で仮囲い1の上端だけでなく、仮囲い1とプランタ
ー2との間に生じる隙間を塞ぐ。
【0023】このようにしてプランター2を仮囲い1の
上部に取り付ければ、プランター2に注いだ自然の雨水
が底部の透水管4の内部に貯留し、この雨水は、毛細管
現象によりここから人工土壌7の内部に少量ずつ浸透
し、ツル植物8の根に水分を供給する。
【0024】このとき、プランター2には水抜き孔3を
形成してあるから、透水管4で貯留しきれない余分な水
はここからプランター2の外部に排水され、根腐れが防
止できる。また、水抜き孔3及び透水管4の周囲を透水
シート5で覆ったから、人工土壌7が水抜き孔3から外
部に流出したり、透水管4の内部に侵入することを防げ
る。
【0025】特殊な人工土壌7で成育が促進されたツル
植物8は、成育して保護カバー体9の上面を伝って仮囲
い1の表面に沿って垂れ下がり、これを覆い緑化する。
このとき、仮囲い1の上端は、保護カバー体9で覆って
あるから、仮囲い1のエッヂでツル植物8が損傷するこ
とが防げる。
【0026】図3は本発明の第2実施例を示すもので、
図1の保護カバー体9に該当するものとして保護誘引ネ
ット14を仮囲い1の上端に取り付けるようにした。この
保護誘引ネット14は合成樹脂製でも金属製でもよい。
【0027】この保護誘引ネット14に添ってツル植物8
を伸ばせば、これがネット14に絡んで固定する。また、
必要に応じて保護誘引ネット14にビニールバンド等の固
定バンド15等でツル植物8を止めるようにしてもよい。
このようにすれば、風による相互のからみや巻き上げを
防ぐことができる。
【0028】さらに、本実施例では支持金物11は直接仮
囲い1にフック状の掛止部11aを引っ掛けるようにし
た。
【0029】図4は第3実施例を示し、これは、プラン
ター2の設置手段として仮囲い1の鉄パイプ10に足場板
12を設け、この上部に設置するものである。この場合、
足場板12の幅は例えば30cm〜40cmに形成し、固定用のワ
イヤー13でプランター2を鉄パイプ10に緊締して、プラ
ンター2を足場板12の上に固定する。
【0030】また、保護カバー体9としては、前記図3
と同じく保護誘引ネット14を使用する。
【0031】なお、本発明の緑化装置は、前記実施例の
ような仮囲いに実施するものに限定されず、万代塀やブ
ロック塀、防音壁などの壁体にも実施可能である。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように本発明の仮囲いなどの
緑化装置は、仮囲いなどの壁体の表面にツル植物を這わ
せることができ、周囲の景観を損ねることなく、殆どの
人に快く受け入れられる。そして、ツル植物を植えたプ
ランターの設置は簡単で、工事現場などの限られた狭い
空間で、設置場所も別途確保する必要がなく、設置が通
行や作業の邪魔になることもない。
【0033】また、水やりの手間も省けて管理が容易
で、さらに一般土壌を使用した場合に比較して40パーセ
ント以下の重量であるから軽量で、設置場所が限定され
ることもないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の仮囲い等の緑化装置の第1実施例を示
す縦断側面図である。
【図2】本発明の仮囲い等の緑化装置の要部であるプラ
ンターの斜視図である。
【図3】本発明の仮囲い等の緑化装置の第2実施例を示
す縦断側面図である。
【図4】本発明の仮囲い等の緑化装置の第3実施例を示
す縦断側面図である。
【符号の説明】
1…仮囲い 2…プランター 3…水抜き孔 4…透水管 5…透水シート 6…乾燥防止材 7…人工土壌 8…ツル植物 9…保護カバー体 10…鉄パイプ 11…支持金物 11a…掛止部 11b…受け部 12…足場板 13…ワイヤー 14…保護誘引ネ
ット 15…固定バンド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 周似 東京都港区元赤坂一丁目3番8号 鹿島 建設株式会社 東京支店内 (72)発明者 藤崎 浩治 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−139216(JP,A) 実開 昭64−11257(JP,U) 実開 昭63−129439(JP,U) 実開 昭63−160146(JP,U) 実開 昭57−165758(JP,U) 実開 昭63−186150(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04H 17/00 - 17/16 A01G 9/02 A01G 1/00 303

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仮囲い等の高さが高い壁体の片側上部に
    該壁体に設けた支持金物で支承してプランターを設置
    し、該プランター内の底部に雨水の貯留部を形成し、該
    貯留部の上に軽量で保水性の高い無機質系の特殊人工土
    壌のアクアソイルを主成分とし、これに有機質系の針葉
    の樹皮による繊維を混合してなる人工土壌を充填し、該
    人工土壌にツル植物を植栽し、該ツル植物のツルを壁体
    の他側の表面に沿って下方へ導くためのカバー体を前記
    壁体の上面を覆うように設けたことを特徴とする仮囲い
    等への緑化装置。
  2. 【請求項2】 仮囲い等の高さが高い壁体の片側上部に
    該壁体に設けた足場板の上に載置してプランターを設置
    し、該プランター内の底部に雨水の貯留部を形成し、該
    貯留部の上に軽量で保水性の高い無機質系の特殊人工土
    壌のアクアソイルを主成分とし、これに有機質系の針葉
    の樹皮による繊維を混合してなる人工土壌を充填し、該
    人工土壌にツル植物を植栽し、該ツル植物のツルを壁体
    の他側の表面に沿って下方へ導くためのカバー体を前記
    壁体の上面を覆うように設けたことを特徴とする仮囲い
    等への緑化装置。
  3. 【請求項3】 カバー体は保護誘引ネットである請求項
    1又は2に記載の仮囲い等への緑化装置。
  4. 【請求項4】 雨水の貯留部は、プランター内の底部に
    敷設する複数の透孔を穿設した透水管である請求項1乃
    至請求項3のいずれかに記載の仮囲い等への緑化装置。
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