JP2001061350A - 木を植えるプランター - Google Patents

木を植えるプランター

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ない投資で手軽に木を植え、育てることの
できるプランターを提供すること。 【解決手段】 内部に水を入れる箱形の大プランター1
内に、木3を植えるための陥没部4を持った箱形の小プ
ランター2を浮かべて成るものであって、前記陥没部4
の周壁には移植した木3の根が絡み付くことのできる無
数の空隙を持った根掛り部材5を備え、且つ陥没部4の
底面には端部が下方の水中に垂下する吸水布6が敷設し
てあることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木を植えることの
できるプランターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】植木鉢を発泡スチロール等でできた浮体
に支持して水に浮かべ、植木鉢の底から水中に垂らした
吸水布の毛細管現象によって水を吸い上げ、植木鉢の土
にひとりでに適度な水が供給される水やりの手間がいら
ないプランターは、例えば本出願人が既に出願した特開
平10−164990号にも開示してあるように公知で
あり、あまり手間を掛けなくても草花を良好に育成でき
ることから公園や公共施設に盛んに設置されており、都
会の一角に彩りを添えるのに一役買っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような浮上式のプ
ランターは専ら草花を育てるためのものであって、木を
植えようと試みられたことは全くなかった。というの
も、当然のことながら木は草花よりずっと重く背丈もあ
り、風を受ければ簡単に倒れることが予想されるので、
木をそうした浮上式のプランターに植えようなどとは考
えもしなかったというのが実情であろう。
【0004】現在、とりわけ都市部において自然の緑は
減少の一途を辿っている。緑を育むことは地球環境保全
のためはもとより、都会に暮らす人々に安らぎを与える
ためにも積極的に取り組まねばならない重要な課題であ
る。しかし草花ならばまだしも、木をビルの屋上等に植
えようとしたならば、いかに小さな木であってもきちん
と根付かせて成育させるにはそれなりの量の土を必要と
し、必然的に工事費が高騰する。また、施工した後の維
持・管理にも費用が掛かる。
【0005】本発明は上記の実情に鑑みて成されたもの
であって、少ない投資で手軽に木を植え、育てることの
できるプランターを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
めに本発明によるプランターは、内部に水を入れる箱形
の大プランター内に、木を植えるための陥没部を持った
箱形の小プランターを浮かべて成るものであって、前記
陥没部の周壁には移植した木の根が絡み付くことのでき
る無数の空隙を持った根掛り部材を備え、且つ陥没部の
底面には端部が下方の水中に垂下する吸水布が敷設して
あることを特徴とする。
【0007】前記根掛り部材は、移植した木の根が絡み
付くことができるものでさえあれば良く限定するもので
はないが、具体的な部材としては数ミリ程度の大きさの
気泡を持った発泡樹脂が適している。あるいは、金網等
を張り巡らせて根が絡み付くようにしても良い。小プラ
ンターに植えた木が風などによってぐらついたのでは好
ましくないので、木を移植した後は根が成長して根掛り
部材に複雑に絡み付き、根がしっかりと小プランターに
定着して一体となるまで、一年程度待ってから本プラン
ターを屋外の所定位置に設置するのが好ましい。さらに
請求項2に記載した発明のように、小プランターの側壁
に木の根を固定するための定着棒を、根を貫通する状態
で渡したならば、木の根と小プランターとの一体度がさ
らに向上する。
【0008】木の根には、陥没部の底面から水中に垂下
させた吸水布が毛細管現象によって水を吸い上げるの
で、常に湿り気が与えられる。そのためだけであれば、
必ずしも小プランターを水に浮かせておく必要性はない
が、浮かせると以下のような利点がある。まず、吸水布
が水を吸い上げることができる高さは水面からせいぜい
10cm程度と限られているが、浮かせると水面から陥
没部の底面までの距離が常に一定となるので、吸水する
水の量を最適な状態で略一定に保つことができる。ま
た、浮かない場合には大プランターに水がどれだけ溜ま
っているか判断しづらく、蓄え得る水の総量を多くでき
ないこともあって、水の管理を怠ると木を枯らす危険性
があるが、浮かべておけば蓄え得る水の量が増え、水が
少なくなれば一目で分かるので、水やりのことをあまり
気に掛けずに自然に大プランターに蓄えられる雨水だけ
に頼っても長期的に良好に木を育てることができる。
【0009】そこで請求項3記載の発明のように、小プ
ランターを、大プランターの底面より鉛直に立設したガ
イドポールに摺動可能な状態で緩挿したものであれば、
浮いた時にガイドポールがガイドとなって、風を受けて
も傾くことなく常に安定した上下浮動状態が保たれる。
また、大プランターの側壁面の適当な高さ位置にオーバ
ーフロー孔を設けておけば、雨水が必要以上に溜った時
には自動的に排水され、さらに本プランターをいくつも
横に並べて設置する場合には、オーバーフロー孔どうし
をホース等で連結しておけば、水が余っているプランタ
ーと水が不足しているプランターの間で絶えず水をやり
とりさせることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるプランターの
実施の形態を図面に基づいて説明する。本プランターは
大まかには図1乃至図3に示す通り、内部に水を入れる
大プランター1と、該大プランター1に収容される木3
を植えることのできる小プランター2によって構成され
る。
【0011】まず大プランター1は、例えば軽くて丈夫
な発泡プラスティックを使用して上面側が開放する箱形
に成形したものである。この大プランター1内には、適
量(例えば大プランター1の深さに対して3分の1程
度)の水を入れておくものである。
【0012】小プランター2は、例えば発泡スチロール
のような水に浮く比重の小さな材料を使用して、大プラ
ンター1よりも一回り小さい箱形に形成されており、上
記大プランター1の内周壁とやや間隔を保ちながら、水
の増減に応じて上下に浮動する状態で大プランター1内
に収容される。小プランター2は、四角い筒形の枠体9
とその下面に組み付けた底板10とから成り、上面側に
木3を植えるための陥没部4が形成されていて、その陥
没部4の底面を含む周壁全てが板状の根掛り部材5で覆
ってある。根掛り部材5は数ミリの大きさの気泡が集ま
って蜂の巣状となった発泡樹脂であって、表面にも無数
の空隙が露出している。また、陥没部4底面の向かい合
う一組の縁の部分には、下方に向けて貫通する通孔11
が横並びに設けてあり、陥没部4底面に敷設した吸水布
6の両端はこの通孔11に夫々挿通され、大プランター
1に溜めてある水に浸漬するように小プランター2の下
方に垂れ下がっている。
【0013】上記小プランター2の陥没部4には、通常
は背丈が1mからせいぜい2m程度の木3を植えるもの
であるが、木3がぐらついたりしないように、木3を植
えてから1年程度は準備期間として、木3をしっかりと
固定した上で根が成長するのを待った方が良い。そうす
れば成長した根が周囲の根掛り部材5に複雑に絡み付い
て、木3と小プランター2とはほとんど一体的と言える
までに結合する。さらに小プランター2の側壁に根を貫
通する定着棒8を縦・横に渡しておけば万全である。加
えて陥没部4の上面には2分割された上蓋12が取り付
けてあって、木3の根元がぐらつかないように支えてい
る。
【0014】このように木3が小プランター2にしっか
りと定着したならば、いよいよこれを大プランター1内
に収容して水に浮かべることになる。大プランター1の
内底面の四隅にはガイドポール7が鉛直に立設してあっ
て、これを小プランター2の四隅に等しいピッチで空け
てあるガイド孔13に挿通する。ガイドポール7は水の
増減による小プランター2の上下浮動をスムーズにする
ためのガイドの役目を果たすが、このガイドポール7が
ぐらつかないように、埋め込んだ根元の部分にはツバ1
4を設けて底面に圧接してあり、上端はジョイント15
を介して連結部材16によって4本のポールが互いに連
結してある。根に過剰な水分を与えないためには、陥没
部4の底面が水面より常に上に位置していなければなら
ないので、必要以上に溜った水は側面に設けたオーバー
フロー孔17より排水する。こうしておけば根には吸水
布6の毛細管現象によって、絶えず適量の水分が供給さ
れる。なお、オーバーフロー孔17の真下に設けてある
排水孔18は、大プランター1内の水をすべて排水する
時のためのものである。
【0015】図4は木を植えた本発明のプランターを、
ビルの屋上等に複数個並べて設置する際の実施形態であ
る。隣り合うプランターのガイドポール7はアーチ形の
連結部材16で連結してあり、こうすることでプランタ
ーが倒れる危険性がさらに低くなり、蔦などのツル草を
植えてアーチをつたわせて葉を茂らせば、見た目がいっ
そう涼やかで心地よいものとなる。夫々のプランターの
オーバーフロー孔17はホース19で繋がれており、プ
ランターどうしで水のやりとりを行って水位が略均一に
保たれている。さらに、木といっしょに草花のポット苗
を上蓋12の開口部に植えてもよい。また、本プランタ
ーは屋内において観葉植物を育てるのにも大変便利であ
り、無論単なる草花を育てるプランターとしても使える
ことは言うまでもない。
【0016】
【発明の効果】本発明によるプランターは、移植した木
の根が根掛り部材に複雑に絡み付くことによって、木が
小プランターに確実に保持されて安定した起立状態を維
持できる。木を植えた小プランターは、雨水を溜め込ん
だ大プランターに収容されており、木の根には吸水布の
毛細管現象によって常に適度な湿り気が与えられ、水や
りの手間が掛からない。
【0017】さらに請求項2記載の発明によれば、植え
た木の根がいっそう強固に小プランターに定着すること
となる。
【0018】また請求項3記載の発明によれば、小プラ
ンターは鉛直に立設したガイドポールによってガイドさ
れているので風を受けても傾くことが無く、大プランタ
ー内に貯留する水の増減に応じてスムーズに上下浮動
し、小プランター並びに植えてある木は常に安定した状
態に保たれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるプランターの実施形態を示す縦断
面図である。
【図2】本発明によるプランターの実施形態を示す、図
1とは別の位置での縦断面図である。
【図3】本発明によるプランターの実施形態を示す分解
斜視図である。
【図4】本発明によるプランターを複数個並べて設置す
る際の実施例を表す斜視図である。
【符号の説明】
1 大プランター 2 小プランター 3 木 4 陥没部 5 根掛り部材 6 吸水布 7 ガイドポール 8 定着棒

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に水を入れる箱形の大プランター
    (1)内に、木(3)を植えるための陥没部(4)を持
    った箱形の小プランター(2)を浮かべて成るものであ
    って、前記陥没部(4)の周壁には移植した木(3)の
    根が絡み付くことのできる無数の空隙を持った根掛り部
    材(5)を備え、且つ陥没部(4)の底面には端部が下
    方の水中に垂下する吸水布(6)が敷設してあることを
    特徴とする木を植えるプランター。
  2. 【請求項2】 前記小プランター(2)の側壁に、植え
    た木(3)の根を固定するための定着棒(8)を、根を
    貫通する状態で渡してあることを特徴とする請求項1記
    載の木を植えるプランター。
  3. 【請求項3】 前記小プランター(2)は、大プランタ
    ー(1)の底面より鉛直に立設したガイドポール(7)
    に摺動可能な状態で緩挿されていることを特徴とする請
    求項1又は2記載の木を植えるプランター。
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