JP2857996B2 - 樹木導入用の網状体 - Google Patents

樹木導入用の網状体

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は厚層客土を形成する
ために、法面上に敷設される樹木導入用の網状体の技術
分野に属する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】安定した強固な厚層客
土を形成するために法面に敷設される菱形金網は比較的
目合が小さく、導入された樹木が成長するに従い成長が
阻害されることがある。
【0003】法面に敷設された菱形金網は防錆処理が施
されているため、施工後相当期間法面上にそのまま残
る。その目合は概ね5cm程度であるが、例えばコナ
ラ、ミズナラ、カシ類、ネムノキ、マツ類、クヌギのよ
うな目合よりも径が大きくなる樹木ではその目合によっ
て確実に圧迫を受け、成長が阻害される。
【0004】このような目合による圧迫を避けるため
に、目合を大きく設定することが考えられるが、目合が
大きいと、厚層客土の保持力が低下し、例えば傾斜が急
な法面や起伏のある法面等に厚層客土を安定に定着させ
ることができなくなる。
【0005】本発明は厚層客土を形成するために、法面
上に敷設される樹木導入用の網状体において、施工後比
較的早期に目合が部分的に腐食しやすくなるようにする
ことを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するための手段を以下のように構成している。すなわ
ち、請求項1に記載の発明では、厚層客土を形成するた
めに法面上に敷設される金網の目合の一部に、防錆処理
を施さない無処理部分を形成したものである。
【0007】この手段によれば、前記のとおり、金網の
目合の一部に、防錆処理を施さない無処理部分を形成さ
れているので、つまり、目合の一部に腐食により比較的
早期に破断されやすい部分を形成したので、施工後法面
上に厚層客土が定着するまでは充分な強度を有し、樹木
が成長する頃には目合の一部が破断もしくは脆弱化す
る。
【0008】この発明において、請求項2に記載された
ように、厚層客土を形成するために法面上に敷設される
網状体、部分的に抗菌処理した腐食性繊維よりなる糸
条を編織して形成することができる。
【0009】また、請求項3に記載されたように、厚層
客土を形成するために法面上に敷設される網状体、部
分的に脆弱性を持たせた耐食性繊維よりなる糸条を編織
して形成することができる。
【0010】また、請求項4に記載の発明では、厚層客
土を形成するために法面上に敷設される網状体が、腐食
性繊維よりなる糸条と耐食性繊維よりなる糸条とを
数本おきに、縦糸,横糸として編織して形成し、法面に
施工させた後時間の経過と共に目合が部分的に拡がるよ
うにしてる。
【0011】このように、本発明は、法面への施工後に
は、防錆処理が施されていない無処理部分や、腐食性繊
維の抗菌処理を施していない部分や、脆弱性を持たせた
部分が、比較的早く腐食し、目合の一部が破断すること
により、樹木の成長を阻害する要因がなくなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の樹木導入用の網状
体の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1
は樹木導入用の改良網状体である金網1の拡大図で、2
は表面に亜鉛メッキ21を施した鉄製の線材、3はその
線材2,2によって画成された目合、4は防錆処理(亜
鉛メッキ)が施されていない無処理部分で、その無処理
部分4は、図2(A)に示されるように、線材2が編み
合わされる前の真直な状態のときに、予め形成しておく
ことが金網編成上好ましく、例えば亜鉛メッキ工程で、
その無処理部分4とするべき部分(幅d)をテープ等で
マスキングしておくことにより容易に形成することがで
きる。
【0013】 編み合わされた金網1(図3参照)は、図
示は省略するが、法面に敷設されてアンカー等により固
定され、その上に、種子、土壌改良材、肥料等が配合さ
れた植生基材がモルタルガン機等の吹付手段で吹き付け
られ、法面上に網状体1と一体の強固な有機厚層客土が
形成され、種子が流亡や凍上を免れて健全に生育する。
【0014】 その金網1は、施工後数年間は厚層客土を
定着させるために必要な強度を有し、種子が樹木に成長
する頃には、無処理部分4が腐食して目合3が破断され
やすくなる。従って、図4に示すように、コナラ、ミズ
ナラ、カシ類、ネムノキ、マツ類、クヌギ等の大きくな
る樹木11でも、目合3を破断して充分成長することが
できる。
【0015】 上述の無処理部分4は、線材2がビニール
等の合成繊維材のコーティング22を施したものでも、
略同様に形成することができる。〔図2(B)参照〕。
【0016】 また、その無処理部分4をより早い時期に
腐食させるためには、塩または強酸性物質5をその無処
理部分4に塗着するのが効果的である〔図2(C)参
照〕。
【0017】 このような金網1は、吹付け工法の他に、
種々の緑化工法に採用することができる。例えば、図5
に示すように、コナラ、ミズナラ、カシ類、ネムノキ、
マツ類、クヌギ等の大きくなる樹木の種子を配合した植
生基材6を収納した植生袋7を、その網状体1の目合3
に貫通保持させると共に、その上から植生基材を吹き付
けるようにしてもよい。
【0018】 また、図6に示すように、ビニールポット
10等で育苗された苗木8を適当な間隔をおいて目合3
に挿入してもよい。この場合、そのビニールポット10
のまわりには植生基材を吹き付け、金網1によって植生
基材をビニールポット10等で育苗された苗木8と共に
法面上に安定に定着させて厚層客土の形成を図ると共
に、苗木8の健全な成長を促進させることができ、苗木
8が樹木に成長する頃には、無処理部分4が破断して目
合3によって樹木が拘束されるような弊害が取り除か
れ、大きな樹木に成長させることができる。なお、以上
の実施形態では菱形金網について説明したが、その他亀
甲型等適宜な形状の金網についても本発明を適用するこ
とができるのはいうまでもない。
【0019】 図示は省略するが、改良網状体として、金
網1に代えて部分的に抗菌処理を施した腐食性繊維より
なる糸条を編織したネットを用いることもできる。その
腐食性繊維としては、例えば麻、綿、レーヨン等があ
る。レーヨンでは、再生セルロースから成るビスコース
レーヨンや、経時的に強度が低下して最終的には腐食す
る強力レーヨン等があり、また、微生物分解性のプラス
チックや光分解性のプラスチック等の繊維材を用いても
よい。
【0020】 抗菌処理剤としては、例えばジメチルベン
ジルアンモニウムクロライドを有効成分とするもの、例
えばラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロライド
と、オクタデシルジメチルベンジルアンモニウムクロラ
イド等は微生物による腐食抑制効果があり、一定期間
(半年〜2年程度)にわたり所定の引張強度を確保でき
る。
【0021】 このような繊維材よりなるネットでは、抗
菌処理を施していない部分が施工後比較的早く腐食し、
目合の一部が破断されるため、同様に、樹木に対する拘
束が取り除かれる。なお、この場合、比較的成長の早い
樹木、例えばネムノキ、ヤハンノキ、ヤシャブシ等に
好適である。
【0022】 また、部分的に脆弱性を持たせた耐食性繊
維よりなる糸条で改良網状体1を構成してもよく、この
場合、耐食性繊維としてはビニロン系、ポリエステル
系、ナイロン系、プラスチック系等々があり、脆弱性を
持たせる方法としては、糸の太さを部分的に変えると
か、糸に疵を付けるとか、またはプラスチックなどの繊
維の糸を造る際に、延伸の程度を部分的に変えることに
より部分的に伸びやすくする等々が効果的である。
【0023】 あるいは、上述した腐食性繊維の糸と耐食
性繊維の糸と〜数本おきに縦糸,横糸として用い、目
合が施工後経時的に部分的に拡がるようにしてもよい。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の樹木導入
用の網状体によれば、目合の一部に腐食により比較的早
期に破断されやすい部分を形成したので、施工後法面上
に厚層客土が定着するまでは充分な強度を有し、流亡や
凍上を防止し、樹木が成長する頃には目合の一部が破断
もしくは脆弱化し、樹木に対する拘束がなくなり、樹木
を無理なく成長させることができる。また、腐食性繊維
よりなる糸条と、耐食性繊維よりなる糸条を〜数本お
きに縦糸、横糸として編織することにより、施工後時間
の経過と共に、目合が部分的に拡がるようにして、樹木
に対する拘束をなくし、樹木を無理なく成長させること
もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の樹木導入用の網状体の拡大図である。
【図2】(A)〜(C)は同網状体を構成する線材の無
処理部分の説明図である。
【図3】同網状体の斜視図である。
【図4】同樹木が網状体の目合を破断して成長した状態
を示す斜視図である。
【図5】同植生袋を網状体の目合に貫通保持させた状態
の斜視図である。
【図6】同ビニールポットを網状体の目合に挿入させた
状態の斜視図である。
【符号の説明】
1…金網,3…目合,4…無処理部分。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚層客土を形成するために法面上に敷設
    される金網の目合の一部に、防錆処理を施さない無処理
    部分を形成してなることを特徴とする樹木導入用の網状
    体。
  2. 【請求項2】 厚層客土を形成するために法面上に敷設
    される網状体を、部分的に抗菌処理した腐食性繊維より
    なる糸条を編織して形成してなることを特徴とする樹木
    導入用の網状体。
  3. 【請求項3】 厚層客土を形成するために法面上に敷設
    される網状体を、部分的に脆弱性を持たせた耐食性繊維
    よりなる糸条を編織して形成してなることを特徴とする
    樹木導入用の網状体。
  4. 【請求項4】 厚層客土を形成するために法面上に敷設
    される網状体を、腐食性繊維よりなる糸条と耐食性繊維
    よりなる糸条と1〜数本おきに、縦糸,横糸として編織
    して形成し、法面に施工させた後時間の経過と共に目合
    が部分的に拡がるようにしてなることを特徴とする樹木
    導入用の網状体。
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