JP2857977B2 - 内蔵式ジブのチルト装置 - Google Patents

内蔵式ジブのチルト装置

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JP2857977B2 JP27713794A JP27713794A JP2857977B2 JP 2857977 B2 JP2857977 B2 JP 2857977B2 JP 27713794 A JP27713794 A JP 27713794A JP 27713794 A JP27713794 A JP 27713794A JP 2857977 B2 JP2857977 B2 JP 2857977B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クレーンの多段伸縮式
ブームのトップブームに内蔵されたジブのチルト装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】図10は実開平2−112692に提案
されたトップブームに内蔵されたジブのチルト装置の構
成図であり、図11はジブチルト時のトップブームの先
端部の詳細図である。中空矩形断面のトップブーム70
にはジブ80が摺動自在に挿嵌されており、ジブ80の
後端部の上下にはローラ81、82が装着されており、
後端上面にはストッパ83が装着されている。トップブ
ーム70の先端にはブラケット71が固着されており、
その先端には回転支点ピン72、下面ローラ73が、上
部にはチルト固定ピン74、チルト位置決めピン75お
よびガイドシーブ76が装着されている。
【0003】つぎに作用について説明する。当初はジブ
80は図10の細い点線に示すようにトップブーム70
に内設されている。これを下面ローラ73、ローラ8
1、82を介して矢印方向に引き出す。所定の位置まで
引き出されるとストッパ83はチルト固定ピン74に当
接するとともに、回転支点ピン72に係合する。つぎに
チルト固定ピン74を外しジブ80を回転支点ピン72
を支点として細い2点鎖線の位置にチルトさせる。ジブ
80の後端部は下面ローラ73とチルト位置決めピン7
5に当接して位置が決まる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成によれば以下のような問題点がある。 (1)ジブの回転支点が決まっているため下面ローラと
チルト位置決めピンとに当接する位置は2ヶ所のみとな
り、チルト角が2段階のみとなる。 (2)ジブの先端に加わる下向きの荷重は下面ローラと
チルト固定ローラ、あるいはチルト位置決めローラとで
受けるためジブとの間が線接触となり、応力が集中して
ジブの強度を弱めるとともに、接触圧力が大きくなり凹
みや磨耗の原因となる。 (3)トップブームの先端のブラケットの上部にガイド
シーブが装着されているため、ジブのチルト角を大きく
すると図11に示すハッチング部が干渉し、ジブを切り
欠かねばならず強度を低下させる。 それを避けるためにブラケットを大きくしてガイドシー
ブの位置を上げようとするとブームヘッドの重量増加を
招き、クレーンとしては致命的な欠点となる。
【0005】本発明は上記の問題点に着目してなされた
もので、任意のチルト角で3段階以上の角度設定が可能
であり、ジブの強度を低下させることなく、大きなチル
ト角を得られる内蔵式ジブのチルト装置を提供すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成のた
め、本発明に係る内蔵式ジブのチルト装置においては、
中空矩形断面のトップブームに内蔵され、トップブーム
から所定量引き出されたのち揺動可能に構成されたクレ
ーンブームのジブのチルト装置において、トップブーム
の先端に固設され、揺動中心を備えた相対する一対のブ
ラケットと、前記ブラケットの内方に前記揺動中心を中
心として揺動自在に軸着され、かつ、前記ジブを所定量
引き出したときにジブを支持するジブチルト用ブラケッ
トと、前記ジブチルト用ブラケットに装着され、ジブを
引き出したときに所定の位置で係止するピンとより成る
構成としたものである。
【0007】また、上記構成において、前記ブラケット
とジブチルト用ブラケットとの回転中心を、前記トップ
ブーム先端のブラケットの下方に位置させ、前記ジブチ
ルト用ブラケットが回動したときに所定の角度で前記ブ
ラケットとジブチルト用ブラケットとを係止するピンを
備えた構成としたものである。
【0008】
【作用】上記のような構成としたため、ジブはジブチル
ト用ブラケットとともに揺動し、したがってチルト角は
任意に設定することができる。また、ジブをパッドで支
持するため面接触となり、応力が集中することはない。
また、ガイドシーブをジブチルト用ブラケットに設ける
ことによりガイドシーブとジブとが干渉することはな
く、大きなチルト角を得ることができる。
【0009】
【実施例】以下に本発明に係る内蔵式ジブのチルト装置
の実施例について、図面を参照して詳述する。
【0010】図1はチルト装置の第1実施例の側面図で
あり、図2はトップブームの先端部の詳細断面図であ
り、図3は図2のA−A断面図である。中空矩形断面の
トップブーム1の先端には相対する左右一対のブラケッ
ト2が固設されており、ブラケット2の下部にはロード
シーブ4を軸着するロードシーブピン3が装着されてい
る。ブラケット2の内方には中央部に中空矩形断面の支
持部材11を備えたジブチルト用ブラケット10が配置
され、その上部部材12にはガイドシーブ5が軸着さ
れ、その下部部材13はロードシーブピン3によりブラ
ケット2に軸着されていてジブチルト用ブラケット10
はチルト自在となっている。
【0011】ジブチルト用ブラケット10の上部部材1
2にはピン穴6および7が設けられており、ブラケット
2の上部にはジブチルト用ブラケット10のチルト位置
を固定するピン装置20A、20B、20Cが装着され
ている。そしてブラケット2に装着されたピン装置20
Aはジブチルト用ブラケット10がジブチルト用ブラケ
ット10がチルトしない状態でピン穴6に係合し、ジブ
チルト用ブラケット10をブラケット2に係止するよう
になっている。ジブチルト用ブラケット10のピン穴7
と、ブラケット2のピン装置20Bと20Cとはロード
シーブピン3を中心とする半径Rの円周上に配置され、
ジブチルト用ブラケット10をチルトするとピン装置2
0Bあるいはピン装置20Cがピン穴7に係合し、ジブ
チルト用ブラケット10を所定のチルト角でブラケット
2に係止するようになっている。ジブチルト用ブラケッ
ト10の支持部材11の内側下面には下面ローラ14が
設けられており、後端上部に上面ローラ31を備えたジ
ブ30が支持部材11に挿嵌されている。支持部材11
の内側、後端上面には上面パッド15が取着され、前端
下面には下面パッド16が取着されてジブ30の上下面
に当接するようになっている。なお、この上面パッド1
5、下面パッド16は支持部材11でなく、ジブ30後
端部の上面及び下面に設けてもよい。又上面パッド15
はジブ30の後端部上面に、下面パッド16は支持部材
11の下面に設けてもよい。支持部材11の前端上面に
はピン装置20Dが装着されており、ジブ30を所定量
引き出したときにジブ30に設けられたピン穴32に係
合し、ジブ30の位置を決めるようになっている。
【0012】図4はピン装置20A、20B、20C、
20Dの詳細図であり、構造、作用はいずれも同一なの
で20Dについて説明する。支持部材11にはばね箱2
1が固着され、フランジ23を有するピン22が内設さ
れている。ピン22の一端はばね箱21の上面に突出し
ており、他端は支持部材11に設けられたピン穴24お
よびジブ30に設けられたピン穴32に貫通している。
ばね箱21にはばね25が配設されており、フランジ2
3を介してピン22を常にジブ30の方向に付勢してい
る。したがってジブ30がトップブーム1に内蔵されて
いるときはピン22は抜き出した状態にあり、ジブ30
を引き出してピン22とピン穴32とが整合するとピン
22はばね25の力により自動的に係合する。
【0013】つぎに作用について説明する。当初はジブ
30は図1の細い2点鎖線に示すようにトップブーム1
に内蔵されている。ジブ30を実線のように引き出し、
所定の位置まで引き出すと図2に示すようにピン装置2
0Dのピン22はジブ30の穴32に係合してジブ30
をジブチルト用ブラケット10に固定する。つぎにピン
装置20Aのピン22を引き抜き、ジブチルト用ブラケ
ット10をロードシーブピン3を中心として回動する
と、所定の位置に達したときピン装置20Bのピン22
はジブチルト用ブラケット10のピン穴7に係合し図5
の実線に示すようにジブ30はチルトした状態で固定さ
れる。
【0014】ピン装置20Bのピン22を引き抜き、ジ
ブチルト用ブラケット10をさらに回動させると、ピン
装置20Cのピン22がジブチルト用ブラケット10の
ピン穴7に係合し、図5の細い2点鎖線の位置でジブ3
0は固定される。
【0015】本発明は上記のような構成であるため、チ
ルト角および段階は任意に設定することができる。ま
た、ジブ30の先端に下向きに加わる荷重の反力は上面
パッド15と下面パッド16とにより受けるため、面接
触となり接触圧力は小さく、ジブ30に集中応力が発生
することはなく強度低下の恐れはない。また、ガイドシ
ーブ5はジブチルト用ブラケット10とともに回動する
ため、ロープがジブ等に干渉することはなく、したがっ
てチルト角を大きくすることができる。
【0016】図6はチルト装置の第2実施例の図面であ
り、以下に述べる各実施例については第1実施例と異な
る部分のみを説明し、他は省略する。ジブチルト用ブラ
ケット40には図2におけるピン穴7とピン装置20
B、20Cとを結ぶ円弧状の長穴41を設けてある。チ
ルトする場合にはピン装置20Aのピン22を引き抜
き、ジブチルト用ブラケット40をチルトさせる。長穴
41の終端部42はピン装置20Bのピン22に当接
し、ジブ30はB位置で停止する。ピン装置20Bのピ
ンを引き抜き、ジブチルト用ブラケット40をさらにチ
ルトさせると長穴41の終端部42はピン装置20Cの
ピン22に当接し、ジブ30はC位置で停止する。本実
施例の場合にはピン装置20Cは固定ピンでもよく、構
造が簡単になる。
【0017】図7はチルト装置の第3実施例を示し、油
圧シリンダ50のシリンダのトラニオン部51をトップ
ブーム1の先端上部に固設されたブラケット52に装着
し、油圧シリンダ50のシリンダロッド53の先端をジ
ブチルト用ブラケット54に装着したものである。すな
わち、本発明によれば油圧シリンダ50を伸縮すること
により細い2点鎖線に示すように、任意のチルト角を得
ることのできるパワーチルト方式にすることが容易であ
る。
【0018】図8はチルト装置の第4実施例を示す側面
図であり、図9は図8のD−D断面図である。トップブ
ーム1の先端に固設されたブラケット60の上部にはガ
イドローラ5が装着されている。ジブチルト用ブラケッ
ト61の上部にはピン穴62、63、64が設けられ、
ジブチルト用ブラケット60がチルトしない状態におい
て、ピン穴64にはブラケット60に設けられたピン装
置20Cのピン22が係合してジブチルト用ブラケット
60を固定している。チルトさせる場合にはピン装置2
0のピン22を引き抜き、ジブチルト用ブラケット60
をチルトさせるとジブ30がE位置になったときにピン
22はピン穴63に係合し、ジブチルト用ブラケット6
0を固定する。ピン22を引き抜き、ジブチルト用ブラ
ケット60をさらにチルトさせるとジブ30がF位置に
なったときにピン22はピン穴62に係合し、ジブチル
ト用ブラケット60を固定する。このときロープ65は
図に示す位置となり、これ以上チルト角を大きくすると
ジブ30の後端部に干渉する恐れがある。本実施例は構
造が簡単であり、チルト角をそれほど大きくする必要の
ない場合には有利である。
【0019】
【発明の効果】本発明は以上詳述したような構成とした
ため、ジブの先端に荷重が加わった場合、ジブに応力集
中が生じることがなく、ジブの強度が向上する。また、
任意のチルト角の設定が容易にできるとともに、3段階
以上のチルト角を設定することも容易である。また、ジ
ブチルト用ブラケットにガイドシーブを設けたため、ロ
ープとジブとの干渉の恐れがなく、チルト角を大きくす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のジブチルト装置の第1実施例の側面図
である。
【図2】本発明の第1実施例のトップブーム先端部の詳
細側面断面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】チルト位置固定用のピン装置の断面図である。
【図5】本発明の第1実施例の作用説明図である。
【図6】本発明のチルト装置の第2実施例の側面断面図
である。
【図7】本発明のチルト装置の第3実施例の側面断面図
である。
【図8】本発明のチルト装置の第4実施例の側面断面図
である。
【図9】図8のF−F断面図である。
【図10】従来のジブチルト装置の側面図である。
【図11】従来のジブチルト装置のチルト時の説明図で
ある。
【符号の説明】
1‥‥トップブーム、2‥‥ブラケット、3‥‥ロード
シーブピン、5‥‥ガイドシーブ、6,7‥‥ピン穴、
10‥‥ジブチルト用ブラケット、15‥‥上面パッ
ド、16‥‥下面パッド、20‥‥ピン装置、30‥‥
ジブ。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B66C 19/00 - 23/94

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空矩形断面のトップブームに内蔵さ
    れ、トップブームから所定量引き出されたのち揺動可能
    に構成されたクレーンブームのジブのチルト装置におい
    て、トップブームの先端に固設され、揺動中心を備えた
    相対する一対のブラケットと、前記ブラケットの内方に
    前記揺動中心を中心として揺動自在に軸着され、かつ、
    前記ジブを所定量引き出したときにジブを支持するジブ
    チルト用ブラケットと、前記ジブチルト用ブラケットに
    装着され、ジブを引き出したときに所定の位置で係止す
    るピンとより成ることを特徴とする内蔵式ジブのチルト
    装置。
  2. 【請求項2】 前記ブラケットとジブチルト用ブラケッ
    トとの回転中心を、前記トップブーム先端のブラケット
    の下方に位置させ、前記ジブチルト用ブラケットが回動
    したときに所定の角度で前記ブラケットとジブチルト用
    ブラケットとを係止するピンを備えたことを特徴とする
    請求項1の内蔵式ジブのチルト装置。
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