JPH0948589A - タワークレーンのスイングレバー - Google Patents
タワークレーンのスイングレバーInfo
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- JPH0948589A JPH0948589A JP22470995A JP22470995A JPH0948589A JP H0948589 A JPH0948589 A JP H0948589A JP 22470995 A JP22470995 A JP 22470995A JP 22470995 A JP22470995 A JP 22470995A JP H0948589 A JPH0948589 A JP H0948589A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】スイングレバーを有するタワークレーンにおい
て、スイングレバーが大型化した場合においても、地上
において容易に折り畳み、組立可能な構造のスイングレ
バーを提供する。 【解決手段】スイングレバー4を前脚4A、後脚4Bお
よびステー22どうしを互いに連結することにより三角
トラス構造に形成する。前脚4Aと後脚4Bとを回動可
能に連結する。ステー22を、前脚4Aと後脚4Bとの
間でステー22を折り畳み可能とする中間連結部23
と、該中間連結部23と後脚4Bとの連結部との間の下
部連結部24とを有する2段折り畳み可能な3分割ステ
ーにより構成した。
て、スイングレバーが大型化した場合においても、地上
において容易に折り畳み、組立可能な構造のスイングレ
バーを提供する。 【解決手段】スイングレバー4を前脚4A、後脚4Bお
よびステー22どうしを互いに連結することにより三角
トラス構造に形成する。前脚4Aと後脚4Bとを回動可
能に連結する。ステー22を、前脚4Aと後脚4Bとの
間でステー22を折り畳み可能とする中間連結部23
と、該中間連結部23と後脚4Bとの連結部との間の下
部連結部24とを有する2段折り畳み可能な3分割ステ
ーにより構成した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タワークレーンのタワ
ーブームの頂部に取付けられてジブブームを支持するス
イングレバーに関する。
ーブームの頂部に取付けられてジブブームを支持するス
イングレバーに関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来のスイングレバーを備えたタ
ワークレーンを示す側面図であり、クレーン本体1の旋
回体フレームの前部にタワーブーム2の下端が起伏可能
にピン付けされ、該タワーブーム2の上端前部にはジブ
ブーム3が回動可能にピン付けされ、またタワーブーム
2の頂部の後部には、三角トラス構造を形成したスイン
グレバー4が、スイングレバー取付けピン5により回動
可能に取付けられている。該スイングレバー4は、ステ
ー4A(以下前脚と称す)と、ステー4B(以下後脚と
称す)と、ステー4Cとで前述の三角トラス構造を構成
しており、前脚4Aのステー4Cとの連結側とジブブー
ム3の頂部とは、ジブ支持部材であるペンダントロープ
(リンクを含む)6により接続され、後脚4Bのステー
4Cとの連結部は、クレーン本体1上に搭載されたジブ
起伏ウインチ7により巻取り繰り出しされるジブ起伏ロ
ープ8に本体側ジブ支持部材であるペンダントロープ
(リンクを含む)9を介して接続されている。
ワークレーンを示す側面図であり、クレーン本体1の旋
回体フレームの前部にタワーブーム2の下端が起伏可能
にピン付けされ、該タワーブーム2の上端前部にはジブ
ブーム3が回動可能にピン付けされ、またタワーブーム
2の頂部の後部には、三角トラス構造を形成したスイン
グレバー4が、スイングレバー取付けピン5により回動
可能に取付けられている。該スイングレバー4は、ステ
ー4A(以下前脚と称す)と、ステー4B(以下後脚と
称す)と、ステー4Cとで前述の三角トラス構造を構成
しており、前脚4Aのステー4Cとの連結側とジブブー
ム3の頂部とは、ジブ支持部材であるペンダントロープ
(リンクを含む)6により接続され、後脚4Bのステー
4Cとの連結部は、クレーン本体1上に搭載されたジブ
起伏ウインチ7により巻取り繰り出しされるジブ起伏ロ
ープ8に本体側ジブ支持部材であるペンダントロープ
(リンクを含む)9を介して接続されている。
【0003】このような構成から理解されるように、ス
イングレバー4は、ジブ起伏ロープ8を巻上、巻下する
ことで所要のジブブーム3の角度に設定するジブブーム
3の起伏装置の一部を構成するものである。また、スイ
ングレバー4の各辺を長くすることにより、ジブブーム
3の起こしモーメントを増大させることが可能なことか
ら、ジブ起伏ロープ8の張力を低減させることもでき
る。従って、吊り能力の大きなタワークレーンほど、一
般的にスイングレバー4が大きく(すなわち3辺が長
く)なっている。
イングレバー4は、ジブ起伏ロープ8を巻上、巻下する
ことで所要のジブブーム3の角度に設定するジブブーム
3の起伏装置の一部を構成するものである。また、スイ
ングレバー4の各辺を長くすることにより、ジブブーム
3の起こしモーメントを増大させることが可能なことか
ら、ジブ起伏ロープ8の張力を低減させることもでき
る。従って、吊り能力の大きなタワークレーンほど、一
般的にスイングレバー4が大きく(すなわち3辺が長
く)なっている。
【0004】スイングレバー式タワークレーンの利便性
は、組立、分解時において、スイングレバー4を1つの
ユニットとして、個別に組立および分解を行うことがで
き、組立、分解段取の容易化が図られることである。さ
らに、前記段取時間の短縮および輸送性の向上を図るた
めに、実開昭59−127095号公報には、図6に示
す構造を有するスイングレバー4が使用されている。
は、組立、分解時において、スイングレバー4を1つの
ユニットとして、個別に組立および分解を行うことがで
き、組立、分解段取の容易化が図られることである。さ
らに、前記段取時間の短縮および輸送性の向上を図るた
めに、実開昭59−127095号公報には、図6に示
す構造を有するスイングレバー4が使用されている。
【0005】図6(A)に示すように、前脚4Aと後脚
4Bは、ピン10で連結することにより三角トラスの2
辺を構成し、前脚4Aの他端と後脚4Bの他端とに、2
分割したステー4Cの両端を、それぞれピン11、12
により連結し、ピン13、14、15のピン孔を設けた
リンク16を介して、これらの分割ステー4C1、4C
2を一直線の一体物となるように、固定ピン15で連結
部を固定している。17はタワーブーム2の頂部の前記
ピン5によりスイングレバー4を取付けるための連結
孔、18、19はそれぞれ前記ペンダントロープ6、9
を接続するためのピン孔である。
4Bは、ピン10で連結することにより三角トラスの2
辺を構成し、前脚4Aの他端と後脚4Bの他端とに、2
分割したステー4Cの両端を、それぞれピン11、12
により連結し、ピン13、14、15のピン孔を設けた
リンク16を介して、これらの分割ステー4C1、4C
2を一直線の一体物となるように、固定ピン15で連結
部を固定している。17はタワーブーム2の頂部の前記
ピン5によりスイングレバー4を取付けるための連結
孔、18、19はそれぞれ前記ペンダントロープ6、9
を接続するためのピン孔である。
【0006】このように2分割ステー4C1、4C2を
用いたスイングレバー4は、スイングレバー4のユニッ
ト分解、段取作業を行う際に、前脚4Aの頂部を補助ク
レーンの巻上ロープ20で支持した状態でステー4C
1、4C2の固定ピン15を抜き、補助クレーンの巻上
ロープ20で支持された前脚4Aを下げてくると、分割
ステー4C1、4C2は矢印A方向に折れ曲がり、図6
(B)に示すような折り畳み姿となる。
用いたスイングレバー4は、スイングレバー4のユニッ
ト分解、段取作業を行う際に、前脚4Aの頂部を補助ク
レーンの巻上ロープ20で支持した状態でステー4C
1、4C2の固定ピン15を抜き、補助クレーンの巻上
ロープ20で支持された前脚4Aを下げてくると、分割
ステー4C1、4C2は矢印A方向に折れ曲がり、図6
(B)に示すような折り畳み姿となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のスイ
ングレバーは、図6(B)に示すようなコンパクトな折
り畳み姿にでき、輸送時に他の部品を混載できる反面、
大型で吊り能力が大きいタワークレーン程、スイングレ
バー4の各辺の長さが長くなることから、ステー4C
1、4C2のように2分割構造にして、コンパクトに折
り畳み可能に構成したとしても、固定ピン15の設置位
置(図6(A)のH)は、組立、分解時にスイングレバ
ー4を図6(A)に示す向きで地上に置いた場合、人間
の手が届く位置には程遠い高さにならざるを得ない。従
って、実作業においては、固定ピン15の抜き差しをす
るたびに、脚立て等の高所作業台を用意し、高所で作業
を行っている。また、前記固定ピン15の抜き差し作業
が地上からできないために、固定ピン15を抜かずに後
脚4Bと分割ステー4C1とを連結しているピン12を
抜いて、ステー4C1、4C2を三角形の外側に人力に
よって引き出しながら折り畳む方法をとっている場合も
ある。しかしこの場合には、重量物であるステー4C
1、4C2を外側に引き出す作業が容易ではないという
問題点がある。
ングレバーは、図6(B)に示すようなコンパクトな折
り畳み姿にでき、輸送時に他の部品を混載できる反面、
大型で吊り能力が大きいタワークレーン程、スイングレ
バー4の各辺の長さが長くなることから、ステー4C
1、4C2のように2分割構造にして、コンパクトに折
り畳み可能に構成したとしても、固定ピン15の設置位
置(図6(A)のH)は、組立、分解時にスイングレバ
ー4を図6(A)に示す向きで地上に置いた場合、人間
の手が届く位置には程遠い高さにならざるを得ない。従
って、実作業においては、固定ピン15の抜き差しをす
るたびに、脚立て等の高所作業台を用意し、高所で作業
を行っている。また、前記固定ピン15の抜き差し作業
が地上からできないために、固定ピン15を抜かずに後
脚4Bと分割ステー4C1とを連結しているピン12を
抜いて、ステー4C1、4C2を三角形の外側に人力に
よって引き出しながら折り畳む方法をとっている場合も
ある。しかしこの場合には、重量物であるステー4C
1、4C2を外側に引き出す作業が容易ではないという
問題点がある。
【0008】本発明は、上記した問題点に鑑み、ステー
を分割型としたスイングレバーにおいて、スイングレバ
ーが大型化した場合においても、地上において容易に折
り畳み、組立可能な構造のものを提供することを目的と
する。
を分割型としたスイングレバーにおいて、スイングレバ
ーが大型化した場合においても、地上において容易に折
り畳み、組立可能な構造のものを提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、前脚、後脚およびステーどうしを互いに
連結することにより三角トラス構造を形成し、かつステ
ーと前脚との連結部およびステーと後脚との連結部にそ
れぞれジブブーム支持部材が連結されるタワークレーン
のスイングレバーにおいて、前脚と後脚とを回動可能に
連結し、ステーを、前脚と後脚との間でステーを折り畳
み可能とする中間連結部と、該中間連結部と後脚との連
結部との間の下部連結部とを有する2段折り畳み可能な
3分割ステーにより構成したことを特徴とする。
め、本発明は、前脚、後脚およびステーどうしを互いに
連結することにより三角トラス構造を形成し、かつステ
ーと前脚との連結部およびステーと後脚との連結部にそ
れぞれジブブーム支持部材が連結されるタワークレーン
のスイングレバーにおいて、前脚と後脚とを回動可能に
連結し、ステーを、前脚と後脚との間でステーを折り畳
み可能とする中間連結部と、該中間連結部と後脚との連
結部との間の下部連結部とを有する2段折り畳み可能な
3分割ステーにより構成したことを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明のスイングレバーは、クレーン分解時に
3分割ステーが三角トラス構造で組まれて地上に置かれ
た状態においては、三角トラスの形状にもよるが、3分
割ステーを構成する後脚側ステーと中間ステーとの連結
部である下部連結部は中間連結部よりも低い位置とな
り、人手による連結部の固定解除作業が可能な高さにな
る。このため、補助クレーンにより該3分割ステーを支
持した状態において、下部連結部の作業員による固定解
除の作業が高所作業台等を要せずに容易に行える。この
ように下部連結部の固定解除を行った後、補助クレーン
により前脚を降ろしていけば、3分割ステーは該固定解
除を行った下部連結部で折り曲がりながらステーが降下
していくので、中間連結部も降下し、高所作業台を要す
ることなく、中間ステーと前脚側ステーとの固定も解除
できる。組立の際には前記と逆の順序で高所作業台なし
に三角トラス構造に組み立てることができる。
3分割ステーが三角トラス構造で組まれて地上に置かれ
た状態においては、三角トラスの形状にもよるが、3分
割ステーを構成する後脚側ステーと中間ステーとの連結
部である下部連結部は中間連結部よりも低い位置とな
り、人手による連結部の固定解除作業が可能な高さにな
る。このため、補助クレーンにより該3分割ステーを支
持した状態において、下部連結部の作業員による固定解
除の作業が高所作業台等を要せずに容易に行える。この
ように下部連結部の固定解除を行った後、補助クレーン
により前脚を降ろしていけば、3分割ステーは該固定解
除を行った下部連結部で折り曲がりながらステーが降下
していくので、中間連結部も降下し、高所作業台を要す
ることなく、中間ステーと前脚側ステーとの固定も解除
できる。組立の際には前記と逆の順序で高所作業台なし
に三角トラス構造に組み立てることができる。
【0011】
【実施例】図1は本発明によるスイングレバーの一実施
例を示す側面図である。図1に示すように、スイングレ
バー4は、前脚4Aと、後脚4Bと、これらの間を連結
する3分割ステー22とで三角トラス構造をなすもので
ある。前脚4Aと後脚4Bの前記タワーブーム2に対す
る取付け側はピン10により回動可能に連結する。3分
割ステー22は、前脚側ステー22aと、後脚側ステー
22bと、両ステー22a、22bの間を連結する中間
ステー22cとからなるものであり、前脚側ステー22
aの一端を、前脚4Aの他端にピン11により回動可能
に連結し、後脚側ステー22bの一端を後脚4Bの他端
にピン12により回動可能に連結する。
例を示す側面図である。図1に示すように、スイングレ
バー4は、前脚4Aと、後脚4Bと、これらの間を連結
する3分割ステー22とで三角トラス構造をなすもので
ある。前脚4Aと後脚4Bの前記タワーブーム2に対す
る取付け側はピン10により回動可能に連結する。3分
割ステー22は、前脚側ステー22aと、後脚側ステー
22bと、両ステー22a、22bの間を連結する中間
ステー22cとからなるものであり、前脚側ステー22
aの一端を、前脚4Aの他端にピン11により回動可能
に連結し、後脚側ステー22bの一端を後脚4Bの他端
にピン12により回動可能に連結する。
【0012】前記前脚側ステー22aと中間ステー22
cとは、前脚4Aと後脚4Bとを連結するステーを前脚
4Aと後脚4Bとの間で折り畳み可能とするため、前脚
4Aと後脚4Bとを連結するステーを2分割ステーとし
た場合の連結部に相当する中間連結部23で回動可能
に、かつ固定ピン29により固定可能に連結する。さら
に、中間ステー22cと後脚側ステー22bとの間は中
間連結部23と同様の連結構造の下部連結部24により
連結する。
cとは、前脚4Aと後脚4Bとを連結するステーを前脚
4Aと後脚4Bとの間で折り畳み可能とするため、前脚
4Aと後脚4Bとを連結するステーを2分割ステーとし
た場合の連結部に相当する中間連結部23で回動可能
に、かつ固定ピン29により固定可能に連結する。さら
に、中間ステー22cと後脚側ステー22bとの間は中
間連結部23と同様の連結構造の下部連結部24により
連結する。
【0013】図2(A)はこれらの連結部23、24を
中間連結部23によって代表して示す斜視図、図2
(B)はその分解斜視図である。中間連結部23は、前
脚側ステー22aと中間ステー22cの突き合わせ部に
それぞれ溶接されて互い違いに突き合わされる2枚の固
定板25、26と、これらの固定板25、26間に両端
部が挿入されるリンク27と、上下2本の連結ピン28
と、固定ピン29とからなり、2本の連結ピン28を、
それぞれステー22a、22cに1対ずつ溶接した固定
板25、26の連結ピン孔25a、26aと、リンク2
7の両端の連結ピン孔27a、27bとに挿着し、固定
ピン29を、それぞれのステー22a、22cに固定し
た各固定板26の固定ピン孔26bとリンク27の固定
ピン孔27cに挿着することにより、両ステー22a、
22cが直線状に伸びた状態で両ステー22a、22c
が固定される。また、固定ピン29を抜くことにより、
両ステー22a、22cの固定が解除され、リンク27
とステー22a、22cとは相対的に回動可能となり、
両ステー22a、22cは折り畳み可能となる。
中間連結部23によって代表して示す斜視図、図2
(B)はその分解斜視図である。中間連結部23は、前
脚側ステー22aと中間ステー22cの突き合わせ部に
それぞれ溶接されて互い違いに突き合わされる2枚の固
定板25、26と、これらの固定板25、26間に両端
部が挿入されるリンク27と、上下2本の連結ピン28
と、固定ピン29とからなり、2本の連結ピン28を、
それぞれステー22a、22cに1対ずつ溶接した固定
板25、26の連結ピン孔25a、26aと、リンク2
7の両端の連結ピン孔27a、27bとに挿着し、固定
ピン29を、それぞれのステー22a、22cに固定し
た各固定板26の固定ピン孔26bとリンク27の固定
ピン孔27cに挿着することにより、両ステー22a、
22cが直線状に伸びた状態で両ステー22a、22c
が固定される。また、固定ピン29を抜くことにより、
両ステー22a、22cの固定が解除され、リンク27
とステー22a、22cとは相対的に回動可能となり、
両ステー22a、22cは折り畳み可能となる。
【0014】このスイングレバー4の機能を図1〜図4
により、スイングレバー4の単体の状態から分解段取を
行なう場合に例をとり説明する。スイングレバー4が図
1に示す状態で置かれた状態において、前脚4Aの頂部
付近を補助クレーンの巻上ロープ20に玉掛けしてお
き、まず地上から低位置H1にある下部連結部24の固
定ピン29を抜くと、中間ステー22cと後脚側ステー
22bとがリンク27のみで連結された状態となり、折
り曲げ可能となる。この状態から巻上ロープ20を降下
させていくと、図3に示すように、前脚4Aが下がり、
3分割ステー22は下部連結部24において折り曲げら
れる。
により、スイングレバー4の単体の状態から分解段取を
行なう場合に例をとり説明する。スイングレバー4が図
1に示す状態で置かれた状態において、前脚4Aの頂部
付近を補助クレーンの巻上ロープ20に玉掛けしてお
き、まず地上から低位置H1にある下部連結部24の固
定ピン29を抜くと、中間ステー22cと後脚側ステー
22bとがリンク27のみで連結された状態となり、折
り曲げ可能となる。この状態から巻上ロープ20を降下
させていくと、図3に示すように、前脚4Aが下がり、
3分割ステー22は下部連結部24において折り曲げら
れる。
【0015】このように、巻上ロープ20を繰り出すこ
とにより、中間連結部23の固定ピン29の高さが地上
の人手により抜ける高さまで前脚4Aを下げていき、該
中間連結部23の固定ピン29を抜く。これにより前脚
側ステー22aと中間ステー22cとの間も互いにリン
ク27を介して回動可能となる。
とにより、中間連結部23の固定ピン29の高さが地上
の人手により抜ける高さまで前脚4Aを下げていき、該
中間連結部23の固定ピン29を抜く。これにより前脚
側ステー22aと中間ステー22cとの間も互いにリン
ク27を介して回動可能となる。
【0016】次に、巻上ロープ20を巻上げ、3分割ス
テー22がほぼ一直線になる位置で停止し、下部連結部
24で連結される後脚側ステー22bと中間ステー22
cとを直線状になった状態で、固定ピン29を、前記固
定板26の固定ピン孔26bおよびリンク27の固定ピ
ン孔27cに挿着すると、両ステー22b、22cとが
直線状をなした状態に固定され、実質的に2分割の状態
となり、この状態で巻上ロープ20を繰り出して前脚4
Aを下げていくと、図4(A)、(B)の順序でスイン
グレバー4をコンパクトに折り畳むことが可能となる。
テー22がほぼ一直線になる位置で停止し、下部連結部
24で連結される後脚側ステー22bと中間ステー22
cとを直線状になった状態で、固定ピン29を、前記固
定板26の固定ピン孔26bおよびリンク27の固定ピ
ン孔27cに挿着すると、両ステー22b、22cとが
直線状をなした状態に固定され、実質的に2分割の状態
となり、この状態で巻上ロープ20を繰り出して前脚4
Aを下げていくと、図4(A)、(B)の順序でスイン
グレバー4をコンパクトに折り畳むことが可能となる。
【0017】なお、図3に示したように、下部連結部2
4の固定ピン29を抜き、さらに中間連結部23の固定
ピン29を抜いた後、再度巻上ロープ20を引き上げて
下部連結部24の固定ピン29により下部連結部24を
固定する理由は、巻上ロープ20を繰り出して前脚4A
を下げる際に、中間連結部23が外側(前脚4Aと後脚
4Bとのピン10による連結部の反対側)に折れ畳まれ
ることを防ぐためである。
4の固定ピン29を抜き、さらに中間連結部23の固定
ピン29を抜いた後、再度巻上ロープ20を引き上げて
下部連結部24の固定ピン29により下部連結部24を
固定する理由は、巻上ロープ20を繰り出して前脚4A
を下げる際に、中間連結部23が外側(前脚4Aと後脚
4Bとのピン10による連結部の反対側)に折れ畳まれ
ることを防ぐためである。
【0018】スイングレバー4の組立時には、上述の分
解手順と逆の手順で作業を行うことにより、高所作業台
等を要することなく、容易かつ安全にスイングレバー4
の組立を行うことができる。
解手順と逆の手順で作業を行うことにより、高所作業台
等を要することなく、容易かつ安全にスイングレバー4
の組立を行うことができる。
【0019】スイングレバー4を実施例のようにほぼ正
三角形に構成した場合、前脚側ステー22aの長さ:中
間ステー22cの長さ:後脚側ステー22bの長さの比
をおおよそ2:1:1に設定すれば、下部連結部24の
高さH1は中間連結部23の高さHのほぼ半分(H1=
H/2)となり、下部連結部24の固定ピン29の高さ
は地上にいる人の手で十分に届く高さに設定できる。
三角形に構成した場合、前脚側ステー22aの長さ:中
間ステー22cの長さ:後脚側ステー22bの長さの比
をおおよそ2:1:1に設定すれば、下部連結部24の
高さH1は中間連結部23の高さHのほぼ半分(H1=
H/2)となり、下部連結部24の固定ピン29の高さ
は地上にいる人の手で十分に届く高さに設定できる。
【0020】本発明においては、スイングレバー4はほ
ぼ正三角形に構成されるものに限定されないが、図4
(B)のように前脚4Aと後脚4Bとの間にスイングレ
バー4が整然と折り畳まれて収容されるには、前脚4A
と後脚4Bとの連結ピン10から、他端の連結ピン1
1、12までの距離をそれぞれL1、L2とし、中間連
結部23から前記連結ピン11、12までの距離をそれ
ぞれL3、L4とした場合、L2−L1=L4−L3に
設定することが好ましい。また、連結ピン10は後脚4
Bより高い位置に設けることにより、図4(B)に示す
ように折り畳み姿において前脚4Aと後脚4Bとの間に
隙間が確保され、スイングレバー4を整然とコンパクト
に折り畳むことができる。
ぼ正三角形に構成されるものに限定されないが、図4
(B)のように前脚4Aと後脚4Bとの間にスイングレ
バー4が整然と折り畳まれて収容されるには、前脚4A
と後脚4Bとの連結ピン10から、他端の連結ピン1
1、12までの距離をそれぞれL1、L2とし、中間連
結部23から前記連結ピン11、12までの距離をそれ
ぞれL3、L4とした場合、L2−L1=L4−L3に
設定することが好ましい。また、連結ピン10は後脚4
Bより高い位置に設けることにより、図4(B)に示す
ように折り畳み姿において前脚4Aと後脚4Bとの間に
隙間が確保され、スイングレバー4を整然とコンパクト
に折り畳むことができる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、スイングレバーの前脚
と後脚とを連結するステーを、中間連結部で2分割した
上、さらに下部の分割ステーを2分割して3分割構造と
したので、2分割ステーの場合と同様にコンパクト化さ
れた状態に折り畳み可能となることはいうに及ばず、ス
イングレバーの組立分解時には下部連結部は地上にいる
人の手が届く高さに設定できるから、分解時にはこの下
部連結部の固定を解除して折れ曲げることにより、中間
連結部を地上の人の手により固定解除可能な下げること
が可能となり、折り畳み姿にすることができる。また、
組立時には逆の手順で地上にいる人の手で組み立てるこ
とができる。従って、スイングレバーが大型化しても、
脚立てのような高所作業台を要することなく、スイング
レバーの分解組立が可能となる。このため、高所作業台
を常時容易しておく煩雑さや高所作業台の準備作業が不
要となり、分解組立が容易となる。また、高所での危険
な作業を行う必要がなく、安全性が向上する。また、段
取作業時間の短縮化が図れる。
と後脚とを連結するステーを、中間連結部で2分割した
上、さらに下部の分割ステーを2分割して3分割構造と
したので、2分割ステーの場合と同様にコンパクト化さ
れた状態に折り畳み可能となることはいうに及ばず、ス
イングレバーの組立分解時には下部連結部は地上にいる
人の手が届く高さに設定できるから、分解時にはこの下
部連結部の固定を解除して折れ曲げることにより、中間
連結部を地上の人の手により固定解除可能な下げること
が可能となり、折り畳み姿にすることができる。また、
組立時には逆の手順で地上にいる人の手で組み立てるこ
とができる。従って、スイングレバーが大型化しても、
脚立てのような高所作業台を要することなく、スイング
レバーの分解組立が可能となる。このため、高所作業台
を常時容易しておく煩雑さや高所作業台の準備作業が不
要となり、分解組立が容易となる。また、高所での危険
な作業を行う必要がなく、安全性が向上する。また、段
取作業時間の短縮化が図れる。
【図1】本発明によるスイングレバーの一実施例を示す
側面図である。
側面図である。
【図2】(A)、(B)はそれぞれ図1の実施例のスイ
ングレバーの連結部の構造を組立状態および分解状態で
示す斜視図である。
ングレバーの連結部の構造を組立状態および分解状態で
示す斜視図である。
【図3】本実施例のスイングレバーの分解作業の初期段
階を示す側面図である。
階を示す側面図である。
【図4】(A)は本実施例のスイングレバーの分解作業
の図3の段階以後の状態を示す側面図、(B)はスイン
グレバーの折り畳まれた状態を示す側面図である。
の図3の段階以後の状態を示す側面図、(B)はスイン
グレバーの折り畳まれた状態を示す側面図である。
【図5】従来のタワークレーンの側面図である。
【図6】(A)は従来のスイングレバーを示す側面図、
(B)はその折り畳み状態を示す側面図である。
(B)はその折り畳み状態を示す側面図である。
1:クレーン本体、2:タワーブーム、3:ジブブー
ム、4:スイングレバー、4A:前脚、4B:後脚、
5:スイングレバー取付けピン、6、9:ペンダントロ
ープ、7:ジブ起伏ウインチ、8:ジブ起伏ロープ、1
0、11、12:ピン、20:補助クレーンの巻上ロー
プ、22:3分割ステー、22a:前脚側ステー、22
b:後脚側ステー、22c:中間ステー、23:中間連
結部、24:下部連結部、25、26:固定板、25
a、26a:連結ピン孔、26b、27c:固定ピン
孔、27:リンク、27a、27b:連結ピン孔、2
8:連結ピン、29:固定ピン
ム、4:スイングレバー、4A:前脚、4B:後脚、
5:スイングレバー取付けピン、6、9:ペンダントロ
ープ、7:ジブ起伏ウインチ、8:ジブ起伏ロープ、1
0、11、12:ピン、20:補助クレーンの巻上ロー
プ、22:3分割ステー、22a:前脚側ステー、22
b:後脚側ステー、22c:中間ステー、23:中間連
結部、24:下部連結部、25、26:固定板、25
a、26a:連結ピン孔、26b、27c:固定ピン
孔、27:リンク、27a、27b:連結ピン孔、2
8:連結ピン、29:固定ピン
Claims (1)
- 【請求項1】前脚、後脚およびステーどうしを互いに連
結することにより三角トラス構造を形成し、かつステー
と前脚との連結部およびステーと後脚との連結部にそれ
ぞれジブブーム支持部材が連結されるタワークレーンの
スイングレバーにおいて、 前脚と後脚とを回動可能に連結し、 ステーを、前脚と後脚との間でステーを折り畳み可能と
する中間連結部と、該中間連結部と後脚との連結部との
間の下部連結部とを有する2段折り畳み可能な3分割ス
テーにより構成したことを特徴とするタワークレーンの
スイングレバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22470995A JPH0948589A (ja) | 1995-08-09 | 1995-08-09 | タワークレーンのスイングレバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22470995A JPH0948589A (ja) | 1995-08-09 | 1995-08-09 | タワークレーンのスイングレバー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0948589A true JPH0948589A (ja) | 1997-02-18 |
Family
ID=16818022
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22470995A Pending JPH0948589A (ja) | 1995-08-09 | 1995-08-09 | タワークレーンのスイングレバー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0948589A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006199484A (ja) * | 2005-01-24 | 2006-08-03 | Kobelco Cranes Co Ltd | クレーンのストラット |
JP2010241604A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-28 | Manitowoc Crane Companies Llc | 折り畳み式ジブ主ストラット及び輸送可能な掛け回されたストラットキャップ |
JP2010269940A (ja) * | 2009-05-20 | 2010-12-02 | Manitowoc Crane Companies Llc | クレーン用のバックステースプレッダ |
CN102491199A (zh) * | 2011-12-06 | 2012-06-13 | 中联重科股份有限公司 | 塔式起重机及其平衡臂 |
JP2018020896A (ja) * | 2016-08-05 | 2018-02-08 | 日立住友重機械建機クレーン株式会社 | クレーンのストラット |
-
1995
- 1995-08-09 JP JP22470995A patent/JPH0948589A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006199484A (ja) * | 2005-01-24 | 2006-08-03 | Kobelco Cranes Co Ltd | クレーンのストラット |
JP2010241604A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-28 | Manitowoc Crane Companies Llc | 折り畳み式ジブ主ストラット及び輸送可能な掛け回されたストラットキャップ |
JP2010269940A (ja) * | 2009-05-20 | 2010-12-02 | Manitowoc Crane Companies Llc | クレーン用のバックステースプレッダ |
CN102491199A (zh) * | 2011-12-06 | 2012-06-13 | 中联重科股份有限公司 | 塔式起重机及其平衡臂 |
JP2018020896A (ja) * | 2016-08-05 | 2018-02-08 | 日立住友重機械建機クレーン株式会社 | クレーンのストラット |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20041228 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050610 |