JP2857585B2 - マグネットの組み込み装置及びその方法 - Google Patents

マグネットの組み込み装置及びその方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばモータケース等
へのマグネットの組み込み装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】モータケース等に可撓性を有するゴムマ
グネットを円環状に形成して取り付けるマグネットの組
み込み装置として、特開昭61−269649号公報に
記載のものが知られている。このようなマグネットの組
み込み装置の例について図面を参照しながら説明する。
【0003】図2において、マグネットの組み込み装置
は、短冊状に切断加工されたゴムマグネット22を挟み
込んで丸め用ダイス25内へ送るローラ23、23、丸
め用ダイス25にセットされたゴムマグネット22をモ
ータケース27の内部に押し出す押し込み棒24から構
成されている。
【0004】ローラ23、23で送られるゴムマグネッ
ト22の両脇にはオイルディスペンサー28、28が配
置されており、このオイルディスペンサー28、28に
よって走行中のゴムマグネット22の両面に合成油、あ
るいは、鉱物性潤滑油が塗布されるようになっている。
一方、丸め用ダイス25の中央には、ゴムマグネット2
2を整形するための丸め用孔25aが形成されている。
ガイド26を通じてこの丸め用孔25a内にゴムマグネ
ット22が押し込まれることにより、ゴムマグネット2
2は丸められ円環状に整形される。
【0005】図3に示すように、丸め用孔25aは、モ
ータケース27側の内径寸法が、ゴムマグネット22が
取り付けられる側の内径寸法に比べて小さくなってい
る。従って、ガイド26を通じて丸め用孔25aに取り
付けられたゴムマグネット22が押し込み棒24で下方
に押し込まれることにより、ゴムマグネット22はテー
パー状の丸め用孔25aで形状が矯正されて徐々に小径
状となり、丸め用ダイス25の下方に配置されたモータ
ケース27内に取り付けられるようになっている。な
お、ゴムマグネット22の両面にはオイルディスペンサ
ー28、28によって予めオイルが塗布されているた
め、丸め用孔25aからモータケース27内への移動は
スムーズに行われ、ゴムマグネット22には何ら損傷や
歪み等が生じることがない。
【0006】モーターケース27内にゴムマグネット2
2を取り付けたあと、ゴムマグネット22へ着磁が施さ
れる。ゴムマグネット22への着磁は、図4に示すよう
に、モータケース27を底部が上側、開口部が下側とな
るような形態で保持するとともに、下側の開口部から着
磁ヘッド29を挿入して、着磁ヘッド29の外周をゴム
マグネット22の内周側に配置することによってなされ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上のように
ゴムマグネット22がモータケース27に取り付けられ
た後、モータケース27の開口部側から着磁ヘッド29
を挿入してゴムマグネット22に対し着磁を施すのは様
々な問題点を有している。
【0008】例えば、ゴムマグネット22が取り付けら
れたモータケース27へ着磁ヘッド29を挿入する際、
着磁ヘッド29をスムーズに挿入するために、着磁ヘッ
ド29の外周面とゴムマグネット22の内周面との間に
は一定のクリアランスが設けられる。しかしこのクリア
ランスが小さすぎると、着磁ヘッド29の外周面とゴム
マグネット22の内周面が接触し、最悪の場合、ゴムマ
グネット22の内周面を削ってキズ、バリ等が生じてし
まう。このようなキズ、バリ等は、ゴムマグネット22
が磁化された後、ゴムマグネット22の内周面に付着
し、ロータやステータ等と接触するなどしてモータの回
転性能に悪影響を与えてしまう。
【0009】このような着磁ヘッド29と、ゴムマグネ
ット22の内周面の接触を防止するために、ゴムマグネ
ット22の内周面と着磁ヘッド29の外周面のクリアラ
ンスを大きくすると、モータケース27の治具への取付
け位置がずれることによって、図5に示すように、着磁
ヘッド29の位置が環状のゴムマグネット22の中心か
らがずれたような形態となり、クリアランスが全周に渡
って不均一となってしまい、着磁強度も不均一になる。
【0010】なお、図5に示すモータケース27では、
着磁ヘッド29のN極着磁部29aがゴムマグネット2
2側に寄り、逆にS極着磁部29bがゴムマグネット2
2側から遠ざかるような形態となっており、このため、
クリアランスが全周に渡って不均一になっている。この
ような形態で、図6に示すように、ゴムマグネット22
の端部22aと端部22bの突き合わせ面がN極とS極
の境界となるように着磁し、N極側の端部22aからS
極側の端部22bにかけて磁束の分布を測定したとこ
ろ、図7に示すようなグラフが得られた。
【0011】図7に示すグラフでは、図5において着磁
ヘッド29のN極着磁部29aがゴムマグネット22側
に寄っていたため、N極に着磁された部分の角度θ0
が、S極に着磁された部分の角度θ1よりも大きくなっ
ている。このことから、クリアランスが全周に渡って不
均一だと、形成される各磁極の大きさにばらつきが生
じ、磁束の分布が不均一になることが理解できる。磁束
の分布が不均一であると、このようなゴムマグネット2
2が適用されるモータの回転性能に悪影響を及ぼしてし
まう。
【0012】さらに、着磁ヘッド29とゴムマグネット
22の間に一定のクリアランスが存在することにより、
このクリアランスが着磁の妨げとなってしまう。実際
に、ゴムマグネット22に対して着磁ヘッド29を密着
して着磁を施した場合と、ゴムマグネット22と着磁ヘ
ッド29の間にクリアランスが在る状態で着磁を施した
場合とで、着磁後のゴムマグネット22の磁力を比較し
てみたところ、図8に示すように、一点鎖線で示す密着
着磁のものに比べて、実線で示すクリアランス着磁のも
のがほぼ全体に渡って数パーセント低い値を示してお
り、このことがクリアランスが着磁の妨げとなることを
裏付けている。
【0013】本発明は以上のような従来技術の問題点を
解消するためになされたもので、ゴムマグネットに対
し、磁束が均一になるように、しかも、傷等をつけるこ
となく着磁を施すことが可能なマグネットの組み込み装
置及びその方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
可撓性を有する短冊状のゴムマグネットが環状に取り付
けられる丸め用ダイスと、丸め用ダイスに取り付けられ
たゴムマグネットをモータケースへガイドするダイスガ
イドと、丸め用ダイスに取り付けられたゴムマグネット
をダイスガイド内へ挿入すると共に、ゴムマグネットを
ダイスガイド内からケースへ押し出すパンチ部を有する
押し込みパンチと、ゴムマグネットの内周面に着磁を施
す着磁ヘッドとを有するマグネットの組み込み装置であ
って、ダイスガイドは、ゴムマグネットが排出される側
の内径寸法よりもゴムマグネットが挿入される側の内径
寸法が大きいテーパー状で、着磁ヘッドは押し込みパン
チに対して着磁部がパンチ部よりもゴムマグネット側に
突出するような形態で取り付けられ、しかも、着磁部が
ダイスガイドの最小径部でゴムマグネットの内周面と密
着することを特徴とする。
【0015】請求項2記載の発明は、請求項1記載の装
置において、ダイスガイドの最小径部の内径寸法は、モ
ータケースのゴムマグネットが取り付けられる部分の内
径寸法よりもわずかに小さくなるように設定されている
ことを特徴とする。
【0016】請求項3記載の発明は、可撓性を有する短
冊状のゴムマグネットを、丸め用ダイスに円環状に取り
付ける工程、丸め用ダイスに取り付けられた円環状のゴ
ムマグネットの中央に着磁ヘッドを挿入すると共に、押
し込みパンチのパンチ部をゴムマグネットの縁部に押し
当てて、ゴムマグネットをダイスガイド内に押し込む工
程、ダイスガイド内にパンチ部でゴムマグネットを押し
込みながら、ダイスガイドの内周面でゴムマグネットの
径寸法を徐々に小さくしていく工程、ダイスガイド内の
最小径部で、ゴムマグネットが着磁ヘッドの外周面に密
着した時点で、ゴムマグネットに着磁を施す工程、パン
チ部でゴムマグネットをダイスガイドから押し出し、ケ
ースに組み込む工程を少なくとも工程を備えていること
を特徴とする。
【0017】
【作用】パンチ部の先端に着磁ヘッドを形成し、丸め用
ダイスに略円環状となるように保持されたゴムマグネッ
トを上記パンチ部でダイスガイド内に押し込む。ゴムマ
グネットがダイスガイドの内径形状に倣って縮径され最
小径部で着磁ヘッドの外周面に密着した状態となり、こ
の密着した状態でゴムマグネットに対して着磁が施され
る。着磁後のゴムマグネットは、パンチ部でダイスガイ
ドからケース内に押し込まれるが、マグネットはダイス
ガイドの外部に排出された際に、弾性力で膨らみ、着磁
ヘッドとの密着が外れるので、ゴムマグネットの着磁が
施された面を傷つけることなくケースに対して取り付け
ることができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明にかかるマグネットの組み込み
装置及びその方法の実施例について図面を参照しながら
説明する。図1において、丸め用ダイス2の中央には短
冊状で可撓性を有するゴムマグネット1を保持するため
の孔2aが取り付けられている。丸め用ダイス2は、図
2について説明した丸め用ダイスと実質同一の構成で、
上記孔2aとこれに連通するガイドとを有している。
【0019】丸め用ダイス2の下側にはダイスガイド3
が取り付けられている。ダイスガイド3はホルダー3b
と、ホルダー3bの内側に取り付けられた円筒状のガイ
ド部3aから構成されている。ホルダー3bの内周面の
下側には段部3cが形成されている。また、ガイド部3
aの外周面の上側には全周に渡って庇状の突出部3dが
形成されている。ホルダー3bの段部3cとガイド部3
aの突出部3dは間に間隙をおいて上下に重なってお
り、この段部3cと突出部3dの間に介在する間隙には
バネ10が取り付けられている。バネ10の一端は突出
部3dの下端面と当接しており、バネ10の他端は段部
3cの上端面と当接している。従って、バネ10によっ
てガイド部3aはホルダー3bに対して常に上方向に付
勢されている。
【0020】また、ガイド部3aの中央に形成された孔
3eは、前述した丸め用ダイス2の孔2aと連通してい
る。上記孔3eは、丸め用ダイス2側(図1において上
側)の内径寸法が、丸め用ダイス2とは反対側の内径寸
法に比べて大きいテーパー状となっている。しかし、中
央孔3eの最も内径寸法が小さくなった部分、即ち、最
小径部はテーパー状ではなく、ゴムマグネット1の幅寸
法分だけストレート状になっている。
【0021】一方、丸め用ダイス2の上側には、上下方
向に動作可能な押し出しパンチ4が配置されている。押
し出しパンチ4の丸め用ダイス2側の端部には、周壁状
のパンチ部4aが形成されている。パンチ部4aの内側
には着磁ヘッド5が取り付けられている。着磁ヘッド5
の先端部は着磁部5aとなっており、この着磁部5aは
パンチ部4aよりもゴムマグネット1の幅寸法分、下側
に突出した形態となっている。また、着磁ヘッド5には
電源供給用のケーブル12が接続されている。
【0022】ダイスガイド3の下方にはゴムマグネット
1が取り付けられるモーターケース11が備えられてい
る。符号D1で示すダイスガイド3の最小径部の径寸法
と、符号D0で示すモータケース11のゴムマグネット
1が取り付けられる部分の内径寸法を比較すると、ダイ
スガイドの最小径部の径寸法、即ち、D1の方がわずか
に(0.05〜0.5mm程度)小径となるような寸法
設定となっている。
【0023】次に、以上のような構成のマグネットの組
み込み装置を使用した、マグネットの組み込み方法の具
体例について説明する。まず、適宜の寸法に切断された
短冊状のゴムマグネット1を、丸め用ダイス2の中心孔
2aの内周面に環状に整形してセットする。次に、丸め
用ダイス2よりかなり上方に配置されている押し出しパ
ンチ4を下降させ、着磁ヘッド5の着磁部5aを丸め用
ダイス2にセットされたゴムマグネット1の内周に挿入
するとともに、押し出しパンチ4のパンチ部4aをゴム
マグネット1の上端面に押しつける。上記パンチ部4a
の径に比較してゴムマグネット1の径は大きく、パンチ
部4aの下端面はゴムマグネット1の上端面の内周寄り
に当たる。次に、押し出しパンチ4をさらに下降させ、
ゴムマグネット1をダイスガイド3の内部に押し込む。
次に、押し出しパンチ4をさらに下降させ、ゴムマグネ
ット1をダイスガイド3内で下側に移動させる。ゴムマ
グネット1が挿入されるダイスガイド3のガイド部3a
はテーパー状となっているため、ゴムマグネット1は下
方に移動するに従い徐々に圧縮され、径寸法が小さくな
っていく。ゴムマグネット1がダイスガイド3の最小径
部に達すると、ゴムマグネット1の内周面が着磁ヘッド
5の着磁部5aの外周面と密着する。そこで、この状態
で着磁ヘッド5のコイルに通電し、ゴムマグネット1の
内周面側から着磁する。着磁後、押し出しパンチ4をさ
らに下降させ、ゴムマグネット1をダイスガイド3から
モータケース11内へ押し出す。ダイスガイド3の最小
径部の寸法D1はモータケース11の内径寸法D0より
も僅かに小さいため、ゴムマグネット1のモータケース
11への組付けは円滑に行われる。これにより、ゴムマ
グネット1のモータケース11への組付けが完了する。
【0024】以上のような構成のマグネットの組み込み
装置によれば、ダイスガイド3の最小径部で着磁ヘッド
5の着磁部5aの外周面にゴムマグネット1が密着する
ため、ゴムマグネット1に対してクリアランスのない状
態で着磁を施すことができる。このため、ゴムマグネッ
ト1に対して、磁束分布が均一となるような着磁を施す
ことができる。また、着磁の際に、着磁ヘッド5とゴム
マグネット1の間にクリアランスが生じないことから、
着磁のロスが無く、十分な磁力をもったゴムマグネット
1を形成することができる。
【0025】また、ダイスガイド3の最小径部の径寸法
と、モータケース11の内径寸法とを比較した場合、ダ
イスガイド3の最小径部の径寸法をモータケース11の
内径寸法よりも小径となるように設定したため、ゴムマ
グネット1はダイスガイド3の最小径部からモータケー
ス11に円滑に挿入されることになるし、しかも、ゴム
マグネット1がダイスガイド3の外部に排出されモータ
ケース11に取り付けられた瞬間に、ゴムマグネット1
は弾性力で外周側に膨らんで着磁部5aから外れるた
め、着磁ヘッド4でゴムマグネット11に対してキズや
バリ等のダメージを与えることなく取り付けることがで
きる。
【0026】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ダイスガ
イドは、ゴムマグネットが排出される側の内径寸法より
もゴムマグネットが挿入される側の内径寸法が大きいテ
ーパー状で、着磁ヘッドは上記押し込みパンチに対して
着磁部がパンチ部よりもゴムマグネット側に突出するよ
うな形態で取り付けられており、しかも、着磁部がダイ
スガイドの最小径部でゴムマグネットの内周面と密着す
るため、ゴムマグネット全体の磁化分布が均一となるよ
うに着磁を施すことが可能となる。また、着磁ヘッドと
ゴムマグネットが密着し、間にクリアランスが生じない
ことから、着磁のロスが無く、十分な磁力をもったゴム
マグネットを形成することが可能となる。
【0027】請求項2記載の発明によれば、ダイスガイ
ドの最小径部の内径は、モータケースのゴムマグネット
が取り付けられる部分の内径寸法よりもわずかに小径と
なっているため、ゴムマグネットはダイスガイドの最小
径部からモータケースに円滑に挿入されることになり、
しかも、モータケースに取り付けられた瞬間にゴムマグ
ネットは弾性力で外周側に膨らんで着磁ヘッドの着磁部
から外れるため、ゴムマグネットにダメージを与えない
取り付けが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるマグネットの組み込み装置の実
施例を示す断面図。
【図2】従来のマグネットの組み込み装置の例を示す斜
視図。
【図3】同上要部断面図。
【図4】従来のマグネットの着磁の例を示す縦断面図。
【図5】同上横断面図。
【図6】同上マグネットの着磁完了時の例を示す平面
図。
【図7】同上マグネットの磁力分布を示す波形図。
【図8】従来のマグネットの磁力分布を、着磁する場合
のクリアランスの有無で比較した波形図。
【符号の説明】
1 ゴムマグネット 2 丸め用ダイス 3 ダイスガイド 4 押し込みパンチ 4a パンチ部 5 着磁ヘッド 5a 着磁部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02K 15/03 H02K 1/17 H02K 1/27 H01F 13/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有する短冊状のゴムマグネット
    が環状に取り付けられる丸め用ダイスと、 該丸め用ダイスに取り付けられたゴムマグネットをモー
    タケースへガイドするダイスガイドと、 上記丸め用ダイスに取り付けられたゴムマグネットをダ
    イスガイド内へ挿入すると共に、ゴムマグネットをダイ
    スガイド内からケースへ押し出すパンチ部を有する押し
    込みパンチと、 ゴムマグネットの内周面に着磁を施す着磁ヘッドとを有
    するマグネットの組み込み装置であって、 上記ダイスガイドは、ゴムマグネットが排出される側の
    内径寸法よりもゴムマグネットが挿入される側の内径寸
    法が大きいテーパー状で、 上記着磁ヘッドは、上記押し込みパンチに対して着磁部
    がパンチ部よりもゴムマグネット側に突出するような形
    態で取り付けられ、しかも、着磁部がダイスガイドの最
    小径部でゴムマグネットの内周面と密着することを特徴
    とするマグネットの組み込み装置。
  2. 【請求項2】 ダイスガイドの最小径部の内径寸法は、
    モータケースのゴムマグネットが取り付けられる部分の
    内径寸法よりもわずかに小さくなるように設定されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のマグネットの組み込
    み装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも次の工程を備えていることを
    特徴とするマグネットの組み込み方法、 (a)可撓性を有する短冊状のゴムマグネットを、丸め
    用ダイスに円環状に取り付ける工程、 (b)丸め用ダイスに取り付けられた円環状のゴムマグ
    ネットの中央に着磁ヘッドを挿入すると共に、押し込み
    パンチのパンチ部をゴムマグネットの縁部に押し当て
    て、ゴムマグネットをダイスガイド内に押し込む工程、 (c)ダイスガイド内にパンチ部でゴムマグネットを押
    し込みながら、ダイスガイドの内周面でゴムマグネット
    の径寸法を徐々に小さくしていく工程、 (d)ダイスガイド内の最小径部で、ゴムマグネットが
    着磁ヘッドの外周面に密着した時点で、ゴムマグネット
    に着磁を施す工程、 (e)パンチ部でゴムマグネットをダイスガイドから押
    し出し、ケースに組み込む工程。
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