JP3557309B2 - パンチソレノイド - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する分野】
本発明は、丸形形状のカ−ドパンチソレノイドの構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
図１は、従来の一般的なカ−ドパンチソレノイド構造の一例である。
図中、１は磁性体のケ−ス、２は磁性体のベ−ス（固定鉄芯）、３は磁性体のプランジャ（可動鉄芯）、４はシャフト、５は復帰バネ、６はボビン、７はコイル、８は穴空けのパンチピン、９はダイス、１０はパンチ穴、１１は磁気カ−ドである。
【０００３】
この動作はコイル７に通電し励磁することにより、プランジャ３はベ−ス２の方向に引込まれ吸引動作を行なう。
この時、プランジャ３に固定されているシャフト４と先端のパンチピン８は、別体のダイス９のパンチ孔１０に入り込みカ−ド１１に穴を空ける。
復帰動作はコイル７の通電を止めて消磁すると復帰バネ５の力により元の位置にもどる。
【０００４】
この構造での問題点は、ダイス９はベ−ス２にビス等により固定するが、パンチピン８とダイス９のパンチ穴１０との同心度を調整するのが非常にたいへんである。
【０００５】
【発明の目的】
本発明は、丸形形状のカ−ドパンチソレノイドに於いて、ベ−スとダイスを一体加工することによりシャフトの摺動するベ−ス穴とダイスのパンチ穴の同心度が良くなり、パンチピンとパンチ孔の芯出しを容易にすることを目的としたカ−ドパンチソレノイド。
【０００６】
【実施例】
図２は本発明のパンチソレノイドの構造図、図３は消磁時及び励磁時（穴空け時）の構造図である。
従来例と同じ符号は同等部品を示す。
【０００７】
ベ−ス２とダイス９をベ−スに一体構造にすることにより、ベ−ス２のシャフト４が摺動する内径とダイス９のパンチ孔１０の同心度が０．０１ｍｍ以下にする ことができる。
【０００８】
これにより、シャフト４の先端のパンチピン８との芯ずれが小さくなるため、磁気カ−ド１４にきれいな穴を空けることができる。
パンチピン８とパンチ孔１０の芯が出ていないと、カ−ドに穴を空ける時、バリが発生したり、パンチピン先端の刃先の欠けが生じたりして、寿命に重大な影響を与える。
ベ−スとダイスを一体構造にすることにより芯出しの調整作業が不要になるため、組立がたいへん楽になる。
【０００９】
【効果の説明】
ベ−スとダイスが一体化されているので、シャフトをベ−ス穴に通すとシャフト先端のパンチピンがスム−ズにダイスのパンチ穴に入るので、芯出しの調整作業が不要となる。
又、組立が非常に楽になる。
【図面の簡単な説明】
【図１】従来の丸形形状パンチソレノイドの構造図
【図２】本発明の丸形形状パンチソレノイドの構造図
【図３】本発明の丸形形状パンチソレノイドの（ａ）消磁時と、（ｂ）励磁時の構造図
【符号の説明】
１ ケ−ス
２ ベ−ス（固定鉄芯）
３ プランジャ（可動鉄芯）
４ シャフト
５ 復帰バネ
６ ボビン
７ コイル
８ パンチピン
９ ダイス
１０ パンチ孔
１１ 磁気カ−ド
１２ エアギャップスペ−サ
１３ ワッシャ
１４ ストッパ
１５ リ−ド線

Claims (1)

1. コイルと、該コイル全周を囲む磁性体のケ−ス及び固定鉄芯と、出力シャフトが、固定された磁性体の可動鉄芯からなる丸形形状のプッシュプルソレノイドに於いて、前記出力シャフト先端に穴空け用のパンチピンを設け、前記固定鉄芯に、前記シャフト先端に対応する位置にパンチ孔を有し、かつ、磁気カ−ドが挿入可能なスリットを設けたダイス部を固着し、前記ダイス部は、前記固定鉄芯と一体加工された事を特徴とするパンチソレノイド。

Images