JP2855808B2 - カメラのフィルム巻上げ装置 - Google Patents

カメラのフィルム巻上げ装置

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JP2855808B2 JP18347790A JP18347790A JP2855808B2 JP 2855808 B2 JP2855808 B2 JP 2855808B2 JP 18347790 A JP18347790 A JP 18347790A JP 18347790 A JP18347790 A JP 18347790A JP 2855808 B2 JP2855808 B2 JP 2855808B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、フィルム巻上げをモータによって行うカメ
ラのフィルム巻上げ装置に関する。
[従来の技術] 従来から、フィルムの巻上げをモータを用いて行うカ
メラにおいて、巻上げの停止動作のために、電源の極性
を反転して、モータに逆方向に通電することが知られて
いる。
例えば、実開昭63−130751号公報には、モータに逆通
電をかけて、所定時間経過後にモータを短絡してブレー
キをかけて所定時間後にモータを停止させるものが示さ
れている。また、実開昭63−4200号公報には、モータに
ブレーキをかけてから逆通電を行い、さらにブレーキを
かけてモータを停止させるものが示されている。
モータに逆方向に通電すると、モータの速度はしだい
に遅くなり、やがては速度は零となり、その後、逆転し
始めるが、この逆転を始める手前で逆通電を停止させれ
ば、最短時間でモータを停止させることができる。フィ
ルム巻上げ装置で、モータとフィルム巻取用のスプール
とが直結されていると、モータが逆方向に回転すると、
スプールが逆転してしまうため、ちょうど速度が零のと
ころでモータを停止させる必要があるが、従来では、こ
の逆転し始めるタイミングで精度よく逆通電を停止する
ように制御することが困難であったので、上記公報に示
されるような制御を行っていた。
[発明が解決しようとする課題] ところで、モータが逆方向に回転するとスプールには
その回転が伝達されないよう、モータとスプール間に遊
星歯車などでなるクラッチを介入させれば、モータが逆
方向に回転してもスプールは停止するのでフィルムは停
止する。このようにすれば、モータの逆通電停止タイミ
ングは精度を要しない。しかしながら、フィルムの巻上
げ終了と判断できるまでの時間はできるだけ短いほうが
フィルム巻上げ所要時間を短縮でき、連続撮影に好適で
ある。
また、モータの逆方向回転を他の動作(例えば巻き戻
し)に使用するようにした装置の場合は、モータが逆方
向に回転してしまうと、不必要に他の動作を開始してし
まうことになるので、この場合も速度が零になったとき
に、とりあえずモータを停止させる必要があるが、他の
動作が開始するまでに、モータとスプール間にある程度
の遊びがあれば、逆通電の停止タイミングはそれほど精
度を要しない。
本発明は、上記の背景のもとになされたもので、フィ
ルム巻上げモータに逆方向に通電してモータを停止させ
るものであって、モータの速度が零になり逆回転し始め
るタイミングを瞬時に検出することができ、適切に逆通
電を停止することができ、可能な限り短かい時間でフィ
ルム巻上げを行うことができるカメラのフィルム巻上げ
装置を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために本発明は、モータの回転に
よりフィルムの巻上げを行うカメラのフィルム巻上げ装
置において、モータが1回転することによって複数個の
パルス信号を出力するモータ回転検出スイッチと、モー
タに逆方向通電をかけてその回転を停止させる制御手段
とを備え、この制御手段は、逆方向通電を開始後、上記
モータ回転検出スイッチが出力するパルスの周期が短く
なったときに逆方向通電を停止するものである。
なお、下記実施例では、制御手段はCPU501で構成さ
れ、モータ回転検出スイッチはフォトインタラプタ20
(第5図ではPI1)により構成され、その出力はパルス
1である。
[作用] 上記の構成によれば、制御手段は、モータに逆方向通
電をかけてその回転停止動作に入り、モータ回転検出ス
イッチが出力するパルスを受けて、その周期が短くなっ
たときに逆方向にモータが回転し始めたと判断して逆方
向通電を停止し、モータを停止させる。
なお、制御手段による動作は、下記実施例では、第6
図のフローチャートのステップ#264、#266、#268、
#274等に示されている。この例では、モータ回転検出
スイッチにより発生するパルスの周期が2回連続して短
くなったときに、モータを停止させるようにしている。
これにより、逆通電開始直後のパルス1の周期のばらつ
きによる誤判断を防止することができる。
また、下記実施例では、モータとスプールとの間に遊
星歯車等のクラッチを設けているので、逆方向回転がス
プールに伝達されないので、逆通電を停止するタイミン
グの誤差はある程度許容できる。このことはモータの逆
方向回転を他の動作、例えば、巻き戻し等に使用する場
合に好都合である。
また、フィルム巻上げ方向へのモータの拘束力を抜い
た状態で確実に停止できるので、フィルムの平面性が良
く、しかもレリーズ時の衝撃等により生じるフィルムの
微小のずれも軽減され多重露出を行っても像のずれが軽
減される。
[発明の効果] 本発明によれば、フィルム巻上げモータの回転を停止
させる時に逆方向に通電し、モータの速度が零になり逆
回転し始めるタイミングを瞬時に検出して適切に逆通電
を停止することができ、したがって、フィルムの巻上げ
が停止したことを、一定の時間待つことなく、いちはや
く判断することが可能で、フィルム巻上げ動作の時間短
縮が図れる。
[実施例] 第1図はフィルム巻上機構部の断面図で、第2図の一
点鎖線で切断した図に相当する。第2図、第3図はフィ
ルム巻上機構部の平面図であり、それぞれフィルム巻上
状態、逆通電したときの状態を示す。
フィルム巻上用のモータ1は、巻上機構部を支持する
上部台板30に固定されている。モータ1の出力軸1aの先
端部には、圧縮スプリング2を介してギヤ3が回転可能
に設けられており、ギヤ3に或る値以上の力がかかると
出力軸1aとギヤ3は滑るが、通常、フィルムを巻上げる
場合には出力軸1aとギヤ3は一体で回転する。ギヤ3
は、巻上機構部を支持する下部台板40にかしめられてい
る軸5の周りに回転可能なギヤ4の大ギヤ部4aと噛み合
い、ギヤ4の小ギヤ部4bは軸7の周りに回転可能なギヤ
6の大ギヤ部6aと噛み合っている。軸7は遊星台板8に
かしめられていて、軸7の上部7aは上部台板30の穴30a
に、軸7の下部7bは下部台板40の穴7bにそれぞれ嵌合し
て回転可能であり、遊星台板8と一体に回転する。遊星
台板8の先端部8aは下部台板40にかしめられたストッパ
ーピン12a,12bと当接位置にあり、その回転が規制され
ている。遊星台板8にかしめられた軸9には、ギヤ6の
小ギヤ部6bと噛み合う遊星ギヤ10が回転可能に支持され
ており、遊星台板8と遊星ギヤ10との間には遊星台板8
を回転させるために摩擦力を与えるスプリング11が設け
られている。
遊星ギヤ10は、ギヤ13に対向配設され、遊星台板8の
先端部8aが第2図に示すようにストッパーピン12aに当
接しているときは、ギヤ13と噛み合っており、第3図に
示すようにストッパーピン12bに当接しているときは、
ギヤ13と噛み合いがはずれている。ギヤ13は下部台板40
にかしめられた軸21の周りに回転可能で、ギヤ13にはキ
ックスプリング14が巻かれており、キックスプリング14
の腕14a,14bは上部台板30に固定されたボス30dをはさん
で配設されており、第2図、第3図でギヤ13が反時計方
向に回転すると、キックスプリング14の腕14aがボス30d
に当接してギヤ13とキックスプリング14との間で滑る。
ギヤ13が時計方向に回転すると、キックスプリング14の
腕14bがボス30dに当接して、同じくギヤ13とキックスプ
リング14との間で滑る。このキックスプリング14は、遊
星ギヤ10とギヤ13との噛み合いがはずれたときにスプー
ル17に巻かれたフィルムがフィルム自身の弾性で動かな
いようにするためのもので、この条件を満たすように滑
り力量が設定されている。
ギヤ13の上側には軸21の周りに回転可能なギヤ15が配
設され、ギヤ13とギヤ15とはギヤ13の凸部13aとギヤ15
の凹部15aとで結合され、一体で回転するようになって
いる。ギヤ15はスプール17のギヤ部17aと噛み合い、ス
プール17を回転させる。下部台板40にかしめられた軸19
の周りにエンコーダ18が回転可能に設けられ、このエン
コーダ18のギヤ部18aにはギヤ4の大ギヤ部4aが噛み合
っている。またエンコーダ18のパルス板18bが、上部台
板30のボス30cに固定されたフォトインターラプタ20の
発光部と受光部(第5図のフォトインターラプタPI1)
の間に挿入されており、モータ1の回転に応じて後述の
パルス1を発生するようになっている。
なお、上部台板30と下部台板40とは上部台板の複数の
ボス30bで結合され、ボディ50に固定されている。
第4図はスプール17の部分の平面図である。同図にお
いて、ローラホルダ60は先端にローラ60aを有し、スプ
ール17を押圧してフィルムFをスプール17に巻きしめる
作用を持つ。スプロケット70はスプール17によってフィ
ルムFが巻き取られることにより回転する。エンコーダ
基板80はスプロケット70と一体的に回転するように設け
られており、このエンコーダ基板80の上部に接片81,82
が摺動して後述のパルス2を発生する。
第5図は本発明を適用したカメラのモータ駆動システ
ムを示す回路図である。カメラ制御用マイクロコンピュ
ータ(以下CPUと略記)501はカメラ全体のシーケンス制
御や露出の演算制御あるいはオートフォーカスの演算制
御等の機能を果たし、フィルム巻上げモータM1(前述の
モータ1に相当)の制御用にコマンドCMD0〜CMD2を送る
出力端子D9〜D11と、図示しない絞り係止部材とミラー
の動作およびシャッタチャージ(以下これらをメカチャ
ージと略す)を行うためのモータM2の制御用にコマンド
CMD3,CMD4を送る出力端子D12,D13と、各種マグネット制
御用にコマンドCMD5〜CDM8を送る出力端子D14〜D17を備
えている。
SW1〜SW4はそれぞれスイッチであり、これらのスイッ
チの一方は接地され、他方は信号線S1〜S4を介して入力
端子D1〜D4に接続されている。SW1は図示しないレリー
ズ釦の押し下げの第1段階でONになる測光、測距スイッ
チであり、このスイッチSW1がONになったことを示す信
号が入力されると、CPU501は測光、測距を行う。SW2は
レリーズ釦の第2段階でONになるレリーズスイッチであ
り、レリーズ可能な状態のときにこのスイッチがONされ
ると、ミラーアップを行い、絞りを制御し、さらにシャ
ッター幕を走行させる。SW3は、スプロケットが回転す
ることによって、ON,OFFするスイッチでパルス2を発生
させる。SW4は図示しないメカチャージ終了検知用のス
イッチであり、メカチャージが終了するとONする。RESE
Tは、抵抗R1によって+VDDにプルアップされているリセ
ット端子であり、LレベルからHレベルに変化したとき
に、CPU501がリセットさせるようになっている。XはCP
U501にクロック信号を与えるための発振子である。
次に、CPU501からの命令をカメラの各部に伝えたり、
カメラの各部からの信号をCPU501に伝えたりするインタ
ーフェイスIC(以下I/O ICと略記)502および各制御部
について説明する。1CMg,2CMgは図示しないシャッター
1幕、2幕保持用のマグネットであり、I/O IC502の出
力端子P23,P22からL信号が送られると、マグネット1CM
g,2CMgに通電されてシャッター1幕、2幕が保持され
る。1幕の保持を解除して2幕の保持を解除する時間が
シャッタースピードに相当する。RMgは図示しないレリ
ーズ用マグネットであり、出力端子P20から一定時間L
信号が出力されると、同マグネットRMgに通電されて、
レリーズ部材の係止が解除され、絞りが絞り込み方向に
動作を開始すると共に、ミラーがアップする。FMgは図
示しない絞り係止用のマグネットであり、出力端子P21
からL信号が出力されると、同マグネットFMgに通電さ
れることにより、絞り係止が作動して絞り係止部材を所
定の位置に係止させる。
Q1〜Q6はフィルム巻上げモータM1を駆動するためのト
ランジスタである。この巻上げモータM1は2種類のコイ
ルを内部に有し、高トルクで低回転速度の特性(L特
性)と低トルクで高回転速度の特性(H特性)が得られ
るもので、L特性とH特性の切り替え及びそれぞれの正
逆回転が可能なようにトランジスタQ1〜Q6が接続されて
いる。モータM1のL端子はトランジスタQ1,Q6の共通接
続点に、H端子はトランジスタQ2,Q5の共通接続点に、C
OMON端子はトランジスタQ3,Q4の共通接続点にそれぞれ
接続されている。モータM1は、正転方向の回転により、
フィルムを巻上げるようになっている。第1表に示すよ
うにトランジスタQ1〜Q6をON,OFFすることにより、モー
タM1は停止、正転(H/L)、逆転(H/L)、ブレーキ(H/
L)の切り換えを行う。また、コンデンサC1はモータM1
のON,OFFの繰り返しによって起こるモータ駆動素子のGN
D電圧変動を、回路が誤動作しないレベルに抑えるため
に入れている。なお、本実施例ではHブレーキと逆転H
駆動は使用しない。
また、上記のように各トランジスタをON,OFFするため
には、下記第2表のようにCPU501からI/O IC502にコマ
ンドCMD0〜CMD2を送り、出力端子P1〜P6の論理値を設定
すればよい。
Q7、Q8はレリーズ動作によって係止が解除された絞り
係止部材、ミラー、シャッター1幕及び2幕をチャージ
するモータM2を駆動させるためのトランジスタである。
下記第3表のようにCPU501からコマンドCMD3,CMD4を送
ることによって、トランジスタQ7、Q8がON,OFFし、モー
タM2の駆動状態を制御することができる。
PI1はフォトインターラプタ(前述の20に相当)で、
モータM1の回転によりパルス波を発生させる。このパル
ス波は入力端子P19よりI/O IC502に入力され、波形整形
部にて波形が整形され、出力端子P18よりパルス1とな
ってCPU501に信号を送る。
次に、フィルム巻き上げについての逆通電ブレーキに
ついて説明する。CPU501からの出力端子を通してコマン
ドCMD0,CMD1,CMD2をそれぞれH,L,Lとして送ると、モー
タM1は正転L駆動を行う。これにより、ギヤ3が反時計
方向に回転してギヤ4を時計方向に回転させ、ギヤ6を
反時計方向に回転させる。遊星台板8は、遊星ギヤ10と
の間のスプリング11により摩擦力が与えられているの
で、軸7と一体となり反時計方向に回転して、遊星台板
8の先端部8aがストッパーピン12aにあたり、遊星ギヤ1
0とギヤ13が噛み合い、ギヤ13が反時計方向に回転し、
ギヤ15も反時計方向に回転して、スプール17を第4図で
反時計方向に回転させる。これにより、フィルムがスプ
ール17に巻き付けられる。なお、ギヤ13,15が反時計方
向に回転中は、キックスプリング14の腕14aが上部台板3
0のボス30dに当接してギヤ13とキックスプリング14の間
で滑りが生じている。また、ギヤ4が回転するとエンコ
ーダ18も回転し、フォトインターラプタPI1がパルス1
を発生させる。途中、このパルス1の時間間隔が所定時
間T1になると、CPU501からコマンドCMD0,CMD1,CMD2をそ
れぞれH,L,Hとして送り、モータM1を正転H駆動に切り
換え、フィルムの巻上げの速度を上げる。
一方、フィルムが巻上げられることによって、スプロ
ケット70が反時計方向に回転する。これによりエンコー
ダ基板80も回転し、パルス2を発生させる。このパルス
はフィルム1駒部分を送るにつれて8発パルスがCPU501
に送られる。このパルス2の周期の間に発生するパルス
1のパルス数とパルス速度をCPU501でモニタしておき、
以て逆通電開始タイミング、逆通電中に発生すると予測
されるパルス2の予定数を演算する。逆通電開始タイミ
ングになると、CPU501からコマンドCMD0,CMD1,CMD2をそ
れぞれL,H,LとしてI/O IC502に送り、モータM1を逆転L
駆動させる。逆転L駆動させても初めのうちはモータM1
は慣性で反時計方向に回転し、ギヤ10とギヤ13は噛み合
っており、フィルムは巻上げられている。このとき、電
源電圧とモータの発電電圧の極性が同一方向となり、通
常の起動電流の約2倍の電流が流れる。これにより、電
源の内部抵抗による電圧降下が大きくなり、電池電圧が
第15図に示すように極端にドロップし、例えば或る電圧
ΔE(V)よりも下がると回路が誤作動してしまう場合
がある。
そこで、本実施例ではこの誤作動を防ぐために、I/O
IC502内に逆通電制御部と逆通電検出部を備え、逆通電
検出部で電源電圧をモニタしておき、第16図に示すよう
に電源電圧が回路を誤作動させない最小の電圧ΔE
(V)になると、逆通電制御部からトランジスタQ6をオ
フさせる信号を送り、逆通電をストップさせる。その
後、電源電圧が復帰すると再びトランジスタQ6をオンさ
せて逆通電に入る。逆通電停止タイミングになるまでこ
の動作を繰り返し行う。これにより、回路の電源電圧は
ΔE(V)以上に保たれるため回路の誤作動はなくな
る。なお、このとき、CPU501からのコマンドCMD0,CMD1,
CMD2はそれぞれL,H,Lのままである。
逆通電状態に移行後は、モータM1の反時計方向への回
転速度は次第に遅くなりパルス1の時間間隔がだんだん
長くなり、モータM1は一旦停止し、直ちに逆転し始め、
ギヤ3が時計方向に回転する。すると、正転時とは逆に
ギヤ6は時計方向に回転し、遊星台板8も時計方向に回
転し、遊星台板8の先端部8aがピン12bにあたり遊星ギ
ヤ10とギヤ13の噛み合いがはずれ、モータM1の回転はス
プール17に伝達されなくなり、スプール17は停止し、フ
ィルム送りは完了したことになる。なお、フィルム自体
のテンションによりスプール17を動かそうとするが、キ
ックスプリング14とギヤ13との滑りトルクの方をフィル
ムテンションよりも強く設定してあるので、キックスプ
リング14とギヤ13は滑ることがなく、スプール17は停止
したままとなる。
上述のように、モータM1が逆方向に回転を始めた後
は、再びパルス1の時間間隔が短くなってくる。すなわ
ち、詳細は後述するが、第14図に示すように、逆転時の
パルス1の間隔がt1<t2の状態からt2>t3>t4となる。
このパルス1の時間間隔が2回連続短くなったとき、CP
U501からコマンドCMD0,CMD1,CMD2をそれぞれH,H,Hとし
て送り、モータM1を停止させ、フィルムチャージが終了
する。
ここに、できるだけ速くモータM1を停止させるために
は、パルス1の時間間隔が前回よりも短くなったとき、
直ちにモータM1を停止させればよいが、逆通電開始初期
やノイズの発生でパルス1の時間間隔が前回よりも短く
なってしまうことがある。このような場合に誤作動が生
じるのを防ぐために、連続して2回パルス速度が速くな
ったときに、モータM1を停止させるようにしている。
また、この逆通電中に発生するパルス1の数が、上記
で求めた逆通電予定パルス数に達しないうちに、パルス
1の時間間隔が2回連続短くなり、逆通電停止タイミン
グになったときは、逆通電中にフィルムが強制的に停止
したためモータM1の速度が急に零となり、反対側に回転
を始めたとみられるので、フィルムが終端まで巻き上げ
られたと判断する。なお、電源電圧が回転を誤作動させ
るレベル以下に落ちたときモータM1をOFFさせるのは、
逆通電期間だけでなくモータ通電開始時にも適用され
る。例えば、露光が終了してフィルム巻き上げ用モータ
M1とメカチャージ用モータM2を同時に駆動させると、負
荷が大きくなって電源電圧が低下してしまう。この時、
片方のモータ、例えばモータM2をOFFさせて電源電圧が
復帰したとき、再びONさせてチャージを行えば電源電圧
の低下を防止できる。
次に、フィルム巻き上げ、メカチャージを行うための
CPU501による制御手順について第6図〜第13図のフロー
チャートに基づいて説明する。スイッチSW1を押すとカ
メラは測光、測距を行い、スイッチSW2を押すとレリー
ズ用マグネットRMgに通電されて絞りの係止をはずし所
定の絞り値に達すると絞り係止用マグネットFMgの通電
を解除して所定の位置で絞りを保持し、ミラーアップを
行い、マグネット1CMg,2CMgへの通電が解除されてシャ
ッター1幕、2幕を走行させてフィルムに露光を行う。
その後、CPU501はフィルムの巻き上げとメカチャージを
行う。
フィルムの巻き上げ、メカチャージのルーチンを第6
図に示す。まず、ステップ#100(#100と略記。以下同
様)でCPU501からI/O IC502へコマンドCMD0,CMD1,CMD2,
CMD3,CMD4をそれぞれH,L,L,L,Hとして送り、フィルム巻
き上げ用モータM1を正転L駆動、メカチャージ用モータ
M2を正転させて、フィルムの巻き上げとメカのチャージ
を行う。そして、#101でタイマTMR1をリセットした
後、#102でパルス1、パルス2、スイッチSW4、及びタ
イマTMR1の割り込みを許可して、#104でパルス2が適
当な数、例えば4個発生するまで時間待ちをする。#10
4の時間待ちの間に、パルス1が発生すると、第7図に
示すパルス1割り込み処理1に移り、パルス2が発生す
ると、第11図に示すパルス2割り込み処理に移り、メカ
チャージが終了した結果、スイッチSW4がオンになる
と、第12図に示すSW4割り込み処理に移り、所定時間T2
が経過してもパルス1が発生しなければ、第13図に示す
タイマTMR1の割り込み処理すなわち突張り処理に移る。
パルス1割り込み処理1は、まず、#200でタイマTMR
1をリードし、この値をTとする。そして#202でリード
した値Tが予め定められたL駆動からH駆動への切り換
え時間T1より短いときは、#204へ進み、モータM1を正
転H駆動させ、#208でT1に所定値TH(T1よりも短い)
をセットし、#212へ進む。また、TがT1よりも長いと
きには#206へ進み、モータM1を正転L駆動させて、#2
01でT1に所定値TL(T1よりも長い)をセットし、#212
へ進む。#212でタイマTMR1をリセットした後、前述の
#104へリターンする。このように、H駆動とL駆動で
切り換え時間T1の値をTH,TLに替えることによってヒス
テリシスを持たせ、以て頻繁に駆動状態が変わらないよ
うにしている。
パルス2割り込み処理は、パルス2のパルス数をカウ
ントするルーチンであり、#305でパルス2カウンタを
1加算してリターンする。
SW4の割り込み処理では、#355でメカチャージ終了フ
ラグを立てて、#360でモータM2に所定時間TBだけブレ
ーキをかけてリターンする。
タイマTMR1の割り込み処理に入ったときは、フィルム
終端で突っ張ってモータM1が回転していないと判断でき
るので、#405でフィルム突っ張り時の処理ルーチンへ
移る。
パルス2が4個発生すると、第6図の#104から#106
へ進む。ここでは、逆通電開始タイミングを求めるため
の準備として、まず、パルス2の4発目から7発目まで
のパルス1のパルス数をカウントするパルス1カウンタ
Aと、パルス2の6発目から7発目までのパルス1のパ
ルス数をカウントするパルス1カウンタBを、それぞれ
零にクリアしておく。次に、#107で、第8図に示すパ
ルス1割り込み処理2を許可する。そして、#108でパ
ルス2が6個発生するまで待つ。この待機中にパルス1
が入力されると、パルス1割り込み処理2に移る。この
処理では、まず、#220でモータM1のH/L駆動の切り換え
を行う。この処理の内容は前述#200〜#212と同じであ
るので説明を省略する。次に、#222に進み、パルス1
カウンタAを1加算する。そして、#224でパルス2カ
ウンタを判別する。パルス2カウンタの値が6(すなわ
ちパルス2が6個発生)でないなら、そのままリターン
する。パルス2カウンタの値が6ならば、#226に進
み、パルス1カウンタBを1加算して、リターンする。
パルス2が6個発生すると、#109でパルス2の6発
目から7発目までの時間を求めるため、タイマTMR2をリ
セットし、#110でパルス2カウンタの値が7になるま
で待ち、パルス2が7発出力されると、#111でのタイ
マTMR2をリードしてパルス2の6発目から7発目までの
時間を求める。
次に、#112へ進み、CPU501は逆通電開始までのパル
ス1のパルス数を演算する。すなわち、ここでは、先に
求めたパルス2の4発目から7発目までのパルス1のパ
ルス数が格納されているパルス1カウンタAの値と、パ
ルス2の6発目から7発目までのパルス1のパルス数が
格納されているパルス1カウンタBの値と、パルス2の
6発目から7発目までの時間であるタイマTMR2の値とに
基づいて、パルス2の7発目から逆通電開始までのパル
ス1のパルス数を演算により求める。そして、これをパ
ルス1カウンタCにセットしておく。次に、#114でパ
ルス2の7発目から逆通電を停止させるまでに発生する
と予測されるパルス1の予定パルスを上記の値から演算
して求め、これをパルス1カウンタDにセットしてお
く。
次に、#116で第9図に示すパルス1割り込み処理3
を許可して、#118でパルス1の数が先の演算により求
めたパルス1カウンタCの値に達することにより逆通電
フラグが1にセットされるのを待つ。この待機中にパル
ス1が入力されると、第9図のパルス1割り込み処理3
を実行する。この処理に入ると、#240でH/L駆動の切り
換えを行い、#242,#244でパルス1カウンタC,Dをそれ
ぞれ1演算し、#246に進み、パルス1カウンタCの値
を判別して、これが零でないならば、未だ逆通電を開始
するに至るだけのパルス1が出力されていないと判断し
て、そのままリターンする。パルス1カウンタCの値が
零になれば、逆通電を行うタイミングであると判断し
て、#250へ進み、逆通電フラグを1にセットして、リ
ターンする。
逆通電フラグが1にセットされると、第6図の#120
へ進む。このとき、メカチャージが終了してメカチャー
ジ終了フラグが1になっていれば、そのまま#124へ進
み、モータM1をL駆動で逆方向に通電させるが、まだ、
メカチャージが終了しておらず、メカチャージ終了フラ
グが1になっていなければ、#122へ進んでメカチャー
ジ用モータM2をオフして、#124へ進む。そして、#125
で第10図に示すパルス1割り込み処理4を許可し、逆通
電フラグが0にクリアされるまで、#126で時間待ちを
する。
この待機中にパルス1が入力されると、第10図に示す
パルス1割り込み処理4に移り、まず#260でパルス1
カウンタDを1減算する。そして#262でタイマTMR1を
リードし、タイマAに第14図のt1,t2,t3,t4…を格納す
る。#264で前回のパルス1の時間間隔が格納されてい
るタイマBの値と比較し、タイマA(今回の時間)の時
間間隔の方が長いと、#265でパルス2カウンタEに2
をセットし、#272でタイマAの値をタイマBに代入し
て、#126へリターンする。パルス2カウンタEに2を
セットするのは、前述した通り連続して2回パルス速度
が速くなったことを検出するためである。また、タイマ
Aの時間間隔の方が短ければ、#266でパルス2カウン
タEを1減算し、#268でパルス2カウンタEの値が零
であるかどうかを判断し、零でないなら#272へ移り、
零であればモータM1が逆転し始めたと判断し、#274へ
進み、逆通電フラグを0にクリアして、#126へリター
ンする。
逆通電が終了すると、#128へ進み、直ちにモータM1
をオフする。そして、#130でメカチャージ終了フラグ
を調べて、メカチャージが終了していなければ、#132
へ進み、再びモータM2を駆動しメカチャージを行い、#
134へ進む。メカチャージが終了していると、そのまま
#134へ進み、逆通電予定パルス数が格納されているパ
ルス1カウンタDの値が零であるかどうかを判別する。
これが零となれば、#136へ進み、フィルムカウント数
を1加算して巻き上げ終了となる。零でなければ、予定
よりも停止タイミングが速く来たので、突っ張りと判断
して、#140へ進み、フィルム突っ張り処理ルーチンへ
進む。上記#136の処理終了後は、#138の測光、測距ル
ーチンへ進む。
なお、逆通電をかけてモータを停止させる方法は、上
述のフィルム巻き上げ用のモータM1に適用する場合の
他、レンズの合焦動作の制御もしくはズーム動作の制
御、さらには絞りの制御やミラーの制御などにも適用で
きる。そして、これら逆通電をかけて停止させるモータ
と、該逆通電時にはオフ(フリーラン状態)とされる他
方のモータの組み合わせ対象は、前者の駆動対象のほう
が後者よりも優先的に制御されるものであって、例え
ば、前者がフィルム巻き上げ用、後者がメカチャージ用
(上記実施例に相当)、もしくはレンズの合焦動作制御
用などを設定できる。これらの制御のいずれに応用して
も短時間で多量の駆動を行うことができ、しかも、精度
良く行ことができる。なお、上記実施例において、モー
タM1とM2とは全く同時に駆動が開始されているが、駆動
開始のタイミングは少しずれていてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例によるカメラのフィルム巻き
上げ装置の機構部の断面図、第2図、第3図は同機構部
の平面図、第4図はフィルムを巻き取るスプール部分の
平面図、第5図はカメラのモータ駆動システムの回路
図、第6図、第7図、第8図、第9図、第10図、第11
図、第12図、第13図はそれぞれ同システムにおける制御
手順を示すフローチャート、第14図はタイムチャート、
第15図は従来装置での電源電圧の変化を示す図、第16図
は本発明装置での電源電圧の変化を示す図である。 1,M1……モータ、501……CPU(制御手段)、502……イ
ンターフェイスIC、20、PI1……フォトインターラプタ
(モータ回転検出スイッチ)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関 玲二 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (72)発明者 奥野 章 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (72)発明者 谷井 純一 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (56)参考文献 特開 昭55−117138(JP,A) 特開 昭60−90335(JP,A) 特開 昭61−183630(JP,A) 特開 昭57−96326(JP,A) 特開 平3−219203(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03B 17/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータの回転によりフィルムの巻上げを行
    うカメラのフィルム巻上げ装置において、 モータが1回転することによって複数個のパルス信号を
    出力するモータ回転検出スイッチと、 モータに逆方向通電をかけてその回転を停止させる制御
    手段とを備え、 この制御手段は、逆方向通電を開始後、上記モータ回転
    検出スイッチが出力するパルスの周期が短くなったとき
    に逆方向通電を停止することを特徴としたカメラのフィ
    ルム巻上げ装置。
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