JP3663934B2 - カメラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばフィルムを1コマ分等の所定量だけ巻上げて停止させる技術に関するものであり、特に、フィルムの停止位置を精度よく制御するようにした技術を用いたカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、カメラで撮影を行う場合、例えばフィルムを効率良く使用するためには、フィルム給送時に撮影済コマの間隔は必要最小限であることが望ましい。そのためには、モータによって巻上げられるフィルムが正確に所定の位置で停止するように精度良くモータ停止制御する必要がある。従来、フィルムの巻上げ停止制御は、フィルム停止予定位置の所定時間(距離)前に制動あるいは逆通電を行い、モータを停止させるようにしていた。これにより、比較的早くモータを停止させる事ができた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、モータがある速度から停止するまでの間に回転する量はモータの慣性や特性により個々にばらつきがあるため、制動あるいは逆通電による制動開始時期を一律に設定してしまうと、カメラ毎にフィルムの停止位置にばらつきを生じ、フィルムの撮影範囲がずれてしまう虞れがある。特に、このずれがフィルム巻上げ毎に積算される場合には、大きな問題となる。また、フィルムの巻上げ停止制御に限らず、その他の駆動制御においても、簡単な構成で正確にモータを所定の位置で停止させる事は難しかった。
【0004】
本発明は、このような問題点に鑑み、簡単な構成で、モータを正確に早く所定の位置で停止させるための機能を持つカメラを提供する事を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、モータと、そのモータの回転により駆動される被駆動機構と、前記モータの回転方向を検知する回転方向検知手段と、前記モータが正転する方向に通電する事で前記被駆動機構を駆動する駆動制御手段とを有し、前記モータの正転によって駆動されている前記被駆動機構を所定の位置に停止させるときに、前記所定の位置への到達前にそのモータが逆転する方向に通電して逆通電ブレーキをかけて速度を低下させるとともに、前記回転方向検知手段の回転方向反転出力に応じて、前記モータが所定時間再度正転する方向に通電することによって前記所定の位置に前記被駆動機構を停止させる通電制御手段を備えた構成を採用した。
【0006】
また、前記回転方向検知手段は、前記モータの回転数に応じたパルス信号により回転方向を検知する構成とする。さらに、前記パルス信号のパルス間隔の増減方向の逆転により、前記回転方向の逆転が検知される構成とする。
【0007】
また、前記被駆動機構は遊星ギア機構である構成とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図6はカメラ全体の概略構成を示す平面断面図である。図において、70はカメラのボディを示し、その中央下部に撮影位置を示す画枠70aが形成されている。該画枠70aの左側にはフィルムが収納されたパトローネ74が装填可能なパトローネ室70bが形成され、右側にはスプール27等が収納されるスプール室70cが形成されている。
【0009】
上記パトローネ室70bの奥側(図の上方)の側壁適所には小孔70dが穿設され、該小孔70dにはパトローネ検知ピン65が出没可能に貫通されている。このパトローネ検知ピン65はパトローネ検知接片67によってパトローネ室70b側に付勢されている。パトローネ検知接片66と67とはスイッチSW5を構成している。該スイッチSW5はパトローネ74が装填されていないときは上記パトローネ検知接片66と67とが離間してオフ状態にあり、パトローネ74が装填されるとパトローネ検知ピン65がパトローネ検知接片67の付勢力に抗してパトローネ検知接片66側へ押されて該パトローネ検知接片66と67とが接触してオン状態となる。
【0010】
また、スプール室70cの略中央にはフィルムFを巻取るためのスプール27が設けられている。該スプール27はフィルムFのパフォレーションFpと係合する爪27bを有しており、フィルム装填時にフィルムFがスプール27に巻き込まれるまで送る役目をしている。
【0011】
また、このスプール27の内部には、後述するように該スプール27を駆動するためのフィルム巻上げモータ1が同心状に配設されている。スプール27の周面適所、好ましくは1周分の巻取りが終了する位置近辺にはフィルム押えローラ指示板57が配設され、その先端57aには回転自在に軸支されたフィルム押えローラ56が取り付けられている。このフィルム押えローラ指示板57の先端部57aは、不図示のスプリングによる付勢力でフィルム押えローラ56をスプール27の周面に当接させ、これによりフィルムFが巻き締められた状態でスプール27に巻取られるようにしている。
【0012】
画枠70aとスプール27間にはフィルムFの移動により回転するスプロケット50と、該スプロケット50と対向し、その間にフィルムFを挾持して移動させるガイドローラ55とが配設されている。スプロケット50はフィルムFのパフォレーションFpと係合する歯50aを有し、フィルムFの移動に連動して回転するものである。このスプロケット50の回転により、図2におけるスプロケットスイッチ基板51が一体回転し、該スプロケットスイッチ基板51上に形成されているパターンとスプロケットスイッチ接片52,53とでスイッチSW3が構成されている。該スイッチSW3はフィルムFを1コマ送るときにオン、オフを繰り返してパルスを出力する。本実施例では、1コマについて8パルス出力する。
【0013】
また、画枠70aとスプール27間であって、ボディ70の側壁適所には小孔70eが穿設され、該小孔70eにはフィルム検知ピン60が出没可能に貫通されている。このフィルム検知ピン60はフィルム検知接片62によってフィルムF側に付勢されている。フィルム検知接片61と62とはスイッチSW6を構成している。該スイッチSW6はフィルムFがフィルム検知ピン60上にないとき、あるいは不図示のカメラの裏蓋が開いていて該裏蓋に取り付けられた圧着板71によってフィルムFがボディ70側に押えられていないときは上記フィルム検知接片61と62とが離間してオフ状態となっている。また、スイッチSW6はフィルムFがフィルム検知ピン60上にあり、しかも裏蓋が閉じられて圧着板71によってフィルムFがボディ70側に押されると、該フィルムFによってフィルム検知ピン60がフィルム検知接片62の付勢力に抗してフィルム検知接片61側へ押されて該フィルム検知接片61と62とが接触し、オン状態となる。
【0014】
画枠70aの直ぐ前方には1幕と2幕を有するシャッター72が配設されている。101は上記シャッター72及び不図示の絞りやミラー機構を作動させるとともに初期位置に復帰(チャージ)するためのメカチャージモータで、102は該メカチャージモータ101により駆動されるメカチャージ機構である。なお、73は各部へ電源供給を行うための電源電池である。
【0015】
また、図3において、一点鎖線で示す巻上げ治具80は、フィルム巻上げモータ1を通電することなくフィルム巻上げ機構の作動を確認するためのものである。この巻上げ治具80は先端にギア80aが取り付けられている。また、巻上げ台板17の適所には上記巻上げ治具80のギア80aが嵌合する孔17cが穿設されている。この孔17cに巻上げ治具80のギア80aを嵌合させると、ギア80aがエンコーダギア5と噛合するようになっている。この状態で巻上げ治具80を回転させることにより、フィルム巻上げモータ1を実際に駆動させることなくフィルム巻上げ機構の作動を調整したり検査したりでき、また、その作動状態の確認が行える。しかも、外部からの操作を可能とする構成により低コスト、省スペースの点で有利となる。
【0016】
次に、図2,図3を用いてフィルム巻上げ機構について説明する。図2はフィルム巻上げ機構の斜視図、図3はフィルム駆動用モータ付近の断面図である。また、図4はフィルム巻上げ、巻戻し及び切換えにおける駆動力伝達機構の動きを説明するための動作説明図である。
【0017】
図2,図3に詳細に示されているように、前記スプール27の内部にはフィルム巻上げモータ1が配置され、該フィルム巻上げモータ1はその下部でモータ止めビス9,9により保持台10に固定されている。モータ保持台10は弾性部材11,11が周設されてなる保持台止めビス13,13に嵌入されることによってボディ70に連結固定されている。この弾性部材11,11によりモータ保持台10は上下左右方向への若干の移動が可能であり、フィルム巻上げモータ1の回転時に生じる振動がボディ70に伝達されにくくしてある。また、フィルム巻上げモータ1の上方のモータ軸1aと、ボディ70に固定されているスプール保持台15との間には弾性部材12が介設されている。該弾性部材12によりフィルム巻上げモータ1上部の移動を規制するとともに、該フィルム巻上げモータ1の回転時に生ずる振動がスプール保持台15及びボディ70に伝達されにくくしてある。このスプール保持台15はスプール27と一体的に回転するスプール受け14の回転軸受部15aを有している。
【0018】
一方、フィルム巻上げモータ1の下方のモータ軸1aには該モータ軸1aと一体回転するギア1bが設けられ、減速ギア2の歯部2aと噛合している。減速ギア2はその上部突部2bがモータ保持台10に穿設された孔10aと嵌合し、下方は穿設された穴2cが巻上げ台板17にかしめられたピン17aと嵌合している。この巻上げ台板17はボディ70の適所に設けられたボス70f,70fと巻上げ台板止めビス18,18とが螺合することによりボス先端部に固定されている。減速ギア2の下部の穴2cと巻上げ台板17にかしめられたピン17aとの嵌合は若干緩めの状態に設定されている。前述したようにモータ保持台10はボディ70に対して上下左右に若干移動可能である一方、巻上げ台板17はボディ70に固定されているため、モータ保持台10が左右方向に移動すると減速ギア2に若干の傾斜が生じることがあるが、上記の構成を採用することで減速ギア2が若干傾斜しても減速ギア2の回転には支障が生じないようにしてある。また、減速ギア2の歯部2aと上部突起2bとは比較的近接しているため、モータ保持台10が左右方向に移動してもフィルム巻上げモータ1のギア1bと減速ギア2の歯部2aとの噛合は殆ど適正状態に保持されて外れることがないようにしてある。このように、ギア16と減速ギア2との中心間距離を変えることなく簡単な防振構造を採用したので、耐久性に優れ、しかもギア同士間の摩耗や騒音が低減されるとともに振動が効果的に吸収される。
【0019】
上記減速ギア2の中央軸部2dにはキックスプリング3が巻回されており、減速ギア2の回転は該キックスプリング3を介して減速ギア4に伝達される。キックスプリング3の下端3aは減速ギア4上面の係止片4a間に挾持されている。減速ギア2の回転が減速ギア4に伝達されると、減速ギア4はエンコーダギア5及びギア20に回転を伝達する。一方、減速ギア2が時計方向に回転する際に、フィルムFの突っ張り等の過大な負荷が減速ギア4にかかると、キックスプリング3と減速ギア4間で滑りを生じて回転が伝達されないようになっている。
【0020】
上記エンコーダギア5はボディ70上のボス70gと巻上げ台板17にかしめられた軸17bとで回転可能に軸支され、同心状のパルス板5aを有している。フォトインターラプタ6は所要距離離間した投光部と受光部を有し、その間に上記パルス板5aが挿入される位置関係に配置されている。そして、パルス板5aが回転すると、フォトインターラプタ6より回転パルスが発生する。このパルスはフィルム巻上げモータ1の回転に連動して出力される。しかし、フィルムFの突っ張り等で上記減速ギア4が回転しないときは回転パルスの出力は停止される。
【0021】
ギア20は、図2に示すように、その上部に該ギア20と同心状に回動可能な遊星レバー22を備え、該遊星レバー22の先端部に軸支された遊星ギア21と噛合するようになされている。そして、ギア20が反時計方向に回転すると遊星ギア21はスプール駆動ギア23の大ギア部23aに噛合し(図中、実線で示す状態)、一方、ギア20が時計方向に回転すると遊星ギア21はカムギア30のギア部30aに噛合する(図中、仮想線で示す状態)ようになっている。スプール駆動ギア23の小ギア部23bはスプール27の内壁に一体成形された内歯ギア27aと噛合してスプール27を回転させるようになっている。
【0022】
上記スプール駆動ギア23の下部23cは筒上のスプリング筒25に貫通されている。また、スプール駆動ギア23の下部23cにはキックスプリング24が巻回され、該キックスプリング24の腕24aが上記スプリング筒25に穿設された切欠き溝25aに挾持されることにより、スプリング筒25がスプール駆動ギア23と同心状に一体回転するようになされている。このスプリング筒25にはキックスプリング26が巻回されており、該キックスプリング26の一方の腕26aはボディ70に設けられたボス70gに固定され、他方の腕26bは上記ギア20が噛合するギア35と同心状に回動可能な巻戻し遊星レバー36に設けられた曲げ部36aと対向配置されている。そして、スプール駆動ギア23が反時計方向に回転するとスプール27も反時計方向に回転してフィルムFを巻き上げるようになっている。このとき、キックスプリング24は締め付け方向であるので、スプリング筒25はスプール駆動ギア23及びキックスプリング24と一体的に反時計方向に回転する一方、キックスプリング26は弛緩方向となり、スプリング筒25とキックスプリング26間で滑りを生じるようにしている。この弛緩方向での滑りトルクはキックスプリング24の締め付け方向での滑りトルクよりも小さくなるように設定されており、これによってスプリング筒25をスプール駆動ギア23と一体的に回転させることが可能となる。
【0023】
また、遊星ギア21がスプール駆動ギア23の大ギア部23aと噛合していない状態では、スプール27に巻取られているフィルムFがそれ自身の展性によって緩もうとしてスプール27及びスプール駆動ギア23に時計方向への回転力を与える。このとき、キックスプリング24は弛緩方向となり、キックスプリング26は締め付け方向となるため、キックスプリング26の締め付け方向で滑りトルクがキックスプリング24の弛緩方向での滑りトルクに比してかなり大きくなって、スプリング筒25は時計方向に回転出来ない。このため、キックスプリング24とスプール駆動ギア23間で滑りを生じるが、このときの滑りトルクはフィルムFの上記展性がスプール27を時計方向に回転させる力よりも大きく設定してあるのでスプール27は時計方向に回転出来ず、従ってスプール27に巻き付けられているフィルムFが自己の展性によって緩むことはなくなる。叙上の構成により、巻上げ時のロスが低減出来るとともに巻上げ速度の高速化、電池の効率的な消費が達成できる。なお、ロスの低減の点からは滑りトルクの大小によるキックスプリングの本実施例に代えて、完全な一方向クラッチを用いるようにしてもよい。
【0024】
更に、キックスプリング26の他方の腕26bが上記巻戻し遊星レバー36の曲げ部36aによって弛緩する方向に押されると(図2中、仮想線状態)、キックスプリング26の締め付けトルクはなくなり、スプリング筒25はスプール駆動ギア23及びキックスプリング24と一体的に時計方向に回転することが可能となる。このため、後述するフィルムFの巻戻しの際に、巻戻されるフィルムFによって時計方向に回転するスプール27及びスプール駆動ギア23に負荷がかからないようにしてある。かかる構成により、フィルム巻戻し時のロスが低減出来るとともに巻戻し時間の短縮化、電池の効率的な消費が達成できる。
【0025】
上記ギア35は同心状に回動可能な巻戻し遊星レバー36を有しており、該巻戻し遊星レバー36の先端に軸支された巻戻し遊星ギア37と噛合するようになされている。この巻戻し遊星レバー36はスプリング38により時計回り方向に付勢されている。該スプリング38の付勢力は、前述したキックスプリング26の腕26bを弛緩する方向に押す(図2中、実線位置から仮想線位置)のに充分な力量に設定されている。
【0026】
カムギア30はその下部に所要のパターンがプリントされた不図示の基板が取り付けられ、一体的に回転するように取り付けられている。この基板上のパターンとカムスイッチ接片31,32とでスイッチSW8が構成されている。該スイッチSW8はカムギア30のカム部30bが、図4(a)の位置にあるときはオン状態となり、図4(c)の位置にあるときはオフ状態となるようにしてある。
【0027】
図4において、同図(a)はフィルムFの巻上げ時の状態を示し、同図(b)はフィルムFの巻上げから巻戻しへの切換え時の状態を示し、同図(c)はフィルムFの巻戻し時の状態を示している。以下、この機構の動きについて説明する。なお、各ギアの歯数は下記説明の動作が達成されるべく所要の関係に設定されており、またカムギア30のカム部30bは同図(a)の状態で図示の位置になるように予め位相設定されている。
【0028】
図4(a)では、減速ギア4は時計方向に回転する。巻戻し遊星レバー36の突出部36bは、スプリング38により時計方向に付勢され、カムギア30に一体成形されたカム部30bに当接している。このため、巻戻し遊星レバー36はそれ以上時計方向には回転出来ず、巻戻し遊星ギア37と巻戻しギア39とは離間している。この状態で、減速ギア4が時計方向に、すなわちギア20が反時計方向に回転すると、遊星レバー22は遊星ギア21がスプール駆動ギア23の大ギア部23aに噛合するまで反時計方向に回転し、不図示のストッパに当接する。図4(a)は、かかる状態にあり、この状態で、フィルムFの巻上げを行うべく減速ギア4が時計方向に回転されると、該回転がギア20、減速ギア21を介してスプール駆動ギア23の大ギア部23aに伝達され、該スプール駆動ギア23を反時計方向に回転させる。これによりスプール27が反時計方向に回転してフィルムFの巻上げが行われる。
【0029】
図4(b)では、減速ギア4は、反時計方向に回転する。上記図(a)の状態において、減速ギア4が反時計方向に回転すると、遊星レバー22は遊星ギア21とスプール駆動ギア23の大ギア部23aとの噛合状態を解除して時計方向に回転し、不図示のストッパに当接して遊星ギア21とカムギア30とを噛合させる。このとき、遊星ギア21は反時計方向に回転しているので、カムギア30は時計方向に回転する。このため、カムギア30のカム部30bは反時計方向に回転し、巻戻し遊星レバー36の突出部36bを開放する。この突出部36bが開放されると、巻戻し遊星レバー36はスプリング38により時計方向に回転され、巻戻し遊星ギア37と巻戻しギア39とを噛合させる。巻戻し遊星ギア37と巻戻しギア39との噛合状態は、巻戻し遊星レバー36が不図示のストッパに当接することにより設定される。なお、巻戻し遊星レバー36の時計方向への回転により、曲げ部36aがキックスプリング26の他方の腕26bを反時計方向に回転させる。これにより巻戻し時(図4(c))におけるスプール27が無負荷で、すなわち空転が確保される。また、この状態での減速ギア4の回転はカムギア30のカム部30bが図(c)の位置に来るまで行われる。
【0030】
図4(c)では、減速ギア4は時計方向に回転する。図(b)の状態から減速ギア4が時計方向に回転を開始すると、遊星レバー22は遊星ギア21とカムギア30との噛合状態を解除して反時計方向に回転し始める。ところが、ギア20が反時計方向に回転すると、遊星レバー22は反時計方向の回転途中で遊星ギア21とは反対側の側部22aが巻戻し遊星レバー36の側部36cに当接し、遊星ギア21とスプール駆動ギア23の大ギア部23aとを離間した状態に保持する。このため、減速ギア21は空転する。一方、巻戻し遊星ギア37は巻戻しギア39と噛合した状態にあるため、減速ギア4の時計方向の回転は巻戻しギア39に伝達される。
【0031】
図2に戻り、上記巻戻しギア39は巻戻しギア列40を介して巻戻しフォークギア41に回転を伝達する。この巻戻しフォークギア41上には該巻戻しフォークギア41と一体回転する巻戻しフォーク42が配置され、更に該巻戻しフォーク42が前記パトローネ74のキーと係合するようになっている。そして、巻戻しフォーク42が時計方向に回転することにより、フィルムFがパトローネ74内に巻戻される。
【0032】
次に、図5を用いてメカチャージ機構について説明する。図において、101は前述したメカチャージモータであり、減速ギア111を介してチャージカム112を回転させる。117は絞り,ミラー及びシャッターのチャージレバーであり、チャージが完了している状態では図の(B)側に係止され、不図示のレリーズマグネットの作動により係止が解除されて(A)方向に作動する。このとき、絞りが絞り込まれ、ミラーが上昇する。また、図6に示すシャッター72は、絞りが絞り込まれ、かつミラーの上昇が完了する時間までマグネットにより係止されており、一定時間経過後にマグネットへの通電を停止して走行される。
【0033】
チャージカム112は半径が回転とともに大きくなるカム112aを有している。このカム112aにはスプリング116によって時計方向に付勢されるレバー115の先端115aが当接しており、チャージカム112の時計方向への回転によりレバー115を反時計方向に回転させてチャージレバー117を(B)方向に押すことにより、絞りが開放に戻され、ミラーが下降され、かつシャッターチャージが行われる。チャージカム112が略1回転したところでチャージは完了し、チャージレバー117は、レバー115に係止されたまま該レバー115がスプリング116により時計方向に回転してチャージカム112のカム112aの半径の小さいところへ落ちて停止する。チャージカム112の下側には不図示のチャージカムスイッチ基板がチャージカム112と一体で回転するように取り付けられており、チャージカムスイッチ基板上に形成されたパターンとチャージカムスイッチ接片113,114とでスイッチSW4が構成されている。該スイッチSW4はチャージ完了状態ではオン状態にあり、チャージモータ101が通電されてチャージ動作が開始した直後でオフに変化し、チャージカム112が略1回転してチャージ動作が完了するところで再びオンするようになっており、オフからオンに変化するところでチャージモータ101への通電を停止してブレーキをかけるようにしている。また、チャージカムスイッチ基板上に形成されたパターンとチャージカムスイッチ接片114,118とでスイッチSW9が構成されている。これは、ミラー及び絞りチャージ完了状態でオンとなる。詳しくは後述する。尚、チャージカムスイッチ接片114は、ここではGNDに接続されている。また、図示しないが、カメラのボディには、使用者が手元で連写モードのオン/オフ切換を行うSW10が構成されている。
【0034】
図1は本発明が適用されるカメラのシステム構成図である。601はカメラ全体のシーケンス制御や露出の演算制御及びオートフォーカスの演算制御等の機能を果たすカメラ制御用マイクロコンピュータ(以下、CPUという)である。CPU601のシステム構成としてはRAM、ROM、タイマ、シリアル入出力部、A/D変換器、I/Oポートを内蔵しており、以下に示すようなデータバス及び各種の入出力端子D1〜D26等を備えている。602はCPU601からの命令をカメラ各部に伝達したり、カメラ各部からの信号をCPU601に伝送するインターフェイス(以下、I/O・ICという)である。
【0035】
603はフィルム位置での被写体像のピントのずれ量を測定するAF測距部であり、一次元の自己走査型撮像素子(以下、CCDという)、CCD駆動部、A/D変換器及びA/D変換用基準電源等からなる。このCCDにより得られたアナログの画像情報はデジタル信号に変換された後、AFデータバスを介してCPU601に取り込まれる。604はLCDあるいはLEDからなる表示部であり、CPU601から送出される自動露出(以下AEと略す)の演算結果であるシャッター速度Tv及び絞り値Avあるいは撮影モード等の情報がこの表示部604に表示される。605は撮影レンズに内蔵され、開放絞り値、最小口径絞り値、焦点距離及び焦点調節に必要な回転量/繰出量変換係数等が記憶されたレンズデータ回路部である。撮影レンズがカメラ本体に装着されると、前記各データは装着部近傍に設けられた電気接点を介してカメラ本体に伝送される。
【0036】
606は被写体の輝度Bvを測定する測光部であり、受光用光電変換素子、A/D変換部、A/D変換用基準電源、CPU601とのデータ授受部等から構成され、CPU601からの命令に従って撮影レンズを透過した光を測光する。607は装填したフィルムの感度を自動的に読み取るフィルム感度読取部であり、カメラのパトローネ室70bに設けられた電気接点を介してフィルムを収納するパトローネ上のフィルム感度が読み取られる。608は電気的に消去可能な不揮発性メモリー(以下、EEPROMという)で、CPU601からの命令でデータの書込、読出が可能である。
【0037】
上記表示部604、レンズデータ回路部605、測光部606、フィルム感度読取部607、不揮発性メモリ608はシリアルデータバスを介してCPU601のシリアル入出力部に接続されている。
【0038】
SW1〜SW10は前述したスイッチであり、これらのスイッチの一方は接地され、他方は信号線S1〜S10を介してCPU601のI/Oポートの入力端子D1〜D10に接続されている。また、SW3とSW4がオフからオンに変化すると、CPU601は該変化を検知して割込みをかけるようになっている。
【0039】
また、CPU601のI/Oポートは、フィルム巻上げモータM1(前記フィルム巻上げモータ1に相当)制御用にコマンドCMD0〜CMD2を送出する出力端子D11〜D13、絞り係止部材とミラー及びシャッターとをチャージする(以下、メカチャージという。)モータM2(前記メカチャージモータ101に相当)制御用にコマンドCMD3,CMD4を送出する出力端子D14,D15、各種マグネット制御用にCMD5〜CMD8を送出する出力端子D16〜D19を備えている。
【0040】
CPU601は内部に複数のタイマを備えている。それらのタイマは外部クロックまたは内部クロックによりカウントアップされるカウンタと該カウンタのカウント値と常に比較しているレジスタとからなり、該レジスタの値と上記カウント値とが一致すると割込みがかかるようになっている。本実施例ではパルス1(前述のフォトインターラプタ6からの出力パルス)をタイマの外部クロックの入力端子D21に導いてパルス1をカウントするとともに、パルス1が出力される毎に割込みを発生させるように設定されている。また、内部クロックに同期して計時を行うタイマTMR1,TMR2及びTMR3を使用する。
【0041】
RESETは、抵抗R1によって+VDDにプルアップされているリセット端子であり、LレベルからHレベルに変化したときに、CPU601がリセットされるようになっている。609はCPU601にクロック信号を与えるためのクロックパルス発生回路で、Xは発振子である。また、レンズ駆動モータM3(実体図としては不図示)を駆動するモータドライバー制御用に、コマンドCMD9,10を送出する出力端子D24,D25、及びIP(インプリント)出力により日付写し込みを行う写し込みモジュール制御用に、コマンドCMD11を送出する出力端子D26を備えている。
【0042】
次に、上記I/O・IC602及び各制御部について説明する。1CMg,2CMgは図示しないシャッター1幕,2幕保持用のマグネットであり、出力端子P23,P22からL信号が送出されると、マグネット1CMg,2CMgに通電されてシャッター1幕,2幕が保持される。1幕の保持を解除して2幕の保持を解除するまでの時間がシャッタースピードTvに相当する。FMgは図示しない絞り係止用のマグネットであり、出力端子P21からL信号が送出されると、FMgに通電されて絞り係止部材を保持し、保持が解除されると絞り係止部材が作動して所定の位置に絞り係止部材を係止する。RMgはレリーズ用マグネットであり、出力端子P20から一定時間L信号が出力されると、レリーズ部材の係止が解除され、絞りが絞り込まれるとともにミラーが光路上から退避すべくアップされる。
【0043】
PI1は前述したフォトインターラプタ6に相当するものであり、このPI1より出力されたパルスはI/O・IC602内の波形整形部602aを通ってパルス1となり、出力端子P18から出力されてCPU601の入力端子D21に入力される。PI2は不図示の絞りの係止が外れることによってエンコーダが回転し、絞りの絞り込み量を表わすパルスを出力し、同様に波形整形部602aで波形整形された後、出力端子P25から出力されて入力端子D20に入力される。
【0044】
Q1〜Q6はフィルム巻上げモータM1を駆動させるトランジスタである。この巻上げモータM1は2種類のコイルを内部に有し、高トルクで低回転速度の特性(L)と低トルクで高回転速度の特性(H)が得られるもので、L特性とH特性との切換及びそれぞれの正逆回転が可能なようにトランジスタQ1〜Q6が接続されている。モータM1のL端子はトランジスタQ1とQ6の共通接続点に、H端子はトランジスタQ2とQ5の共通接続点に、COMON端子はトランジスタQ3とQ4の共通接続点に接続されている。また、フィルム巻上げモータM1は正転方向の回転により、フィルムFを巻上げるようになっている。
【0045】
表1に示すように、トランジスタQ1〜Q6をオン、オフすることによりモータM1は停止、正転(H/L)、逆転(H/L)、ブレーキ(H/L)の切換えを行う。また、C1はモータM1のオン、オフの繰り返しによって起こるモータ駆動素子のGND電圧の変動を、回路が誤動作しないレベルに抑制するために挿入されている電流用のバイパスコンデンサである。尚、本実施例ではブレーキH駆動と逆転H駆動は使用していない。
【0046】
【表1】
Figure 0003663934
【0047】
また、下記表2は、上記のようにトランジスタQ1〜Q6をオン、オフするために、CPU601からI/O・IC602に送出される前記コマンドCMD0〜CMD2とI/O・IC602の出力端子P1〜P6から送出される論理値との関係を示したものである。
【0048】
【表2】
Figure 0003663934
【0049】
Q7、Q8はレリーズ動作によって係止が解除された絞り係止部材,ミラー及びシャッター1幕,2幕をチャージするメカチャージモータM2を駆動させるトランジスタである。下記表3に示すように、CPU601からのコマンドCMD3、CMD4によってトランジスタQ7、Q8がオン、オフすることによって、モータM2は停止、正転、ブレーキの切換えを行う。モータM2は正転方向の回転によりメカチャージを行うようになっている。
【0050】
【表3】
Figure 0003663934
【0051】
次に、I/O・IC602の逆通電によるブレーキ制御について説明する。先ず、フィルムFを巻上げるためにモータM1を正転させる。そして,後述する逆通電開始タイミングになると,モータM1を先程と逆の方向に通電し、モータM1の回転数を検知しながら回転数が0になったところでモータM1の通電を停止してフィルムFの巻上げを完了させる。なお、モータM1に一気に逆方向の通電を行うと、電源電圧VDDが急激に低下してトランジスタ回路部に誤動作を生じさせる虞れがあるので、I/O・IC602内部でこの電源電圧をモニターしておいて誤動作を生じさせるレベルまで電圧が低下すると、モータM1への通電を停止し、再び電源電圧VDDが復帰すると通電を開始するように制御する。このために、I/O・IC602内には比較器602bが設けられ、一方の入力端子には基準電圧が印加され、他方の入力端子には電源電圧が印加されている。そして、電源電圧が該基準電圧以下になると、出力レベルを反転してトランジスタQ4,Q6共にオフにする。
【0052】
次に、各シーケンスについてのCPU601の制御について、図7〜図20のフローチャートに基づいて説明する。先ず、フィルム装填時について説明する。ボディ70の裏蓋を開けると裏蓋ロック機構に連動する裏蓋ロックスイッチSW7がオンに変化する。続いてパトローネ74をパトローネ室70bに装填し、パトローネ74のフィルムFのリーダー部のパフォレーションFpがスプール27周面に達するようにセットして裏蓋を閉めると、パトローネ74は裏蓋によって押されるためスイッチSW5がオン状態となる。一方、フィルムFは裏蓋に取り付けられた圧着板71によって押され、スイッチSW6もオン状態となる。裏蓋が完全に閉まった時に裏蓋ロックスイッチSW7はオフ状態となり、これを検知してCPU601は図7のイニシャルロード処理を開始する。
【0053】
イニシャルロード処理では、先ず、#10で、スイッチSW5の状態を見る。スイッチSW5がオフであれば、パトローネ74が装填されていないと判断してイニシャルロードを行わずメインルーチンにリターンする。スイッチSW5がオンであれば、#12に進み、スイッチSW6の状態を見る。ここでスイッチSW6がオフであると、フィルムFが正しく装填されていないと判断してイニシャルロード失敗処理へ進む。なお、イニシャルロードの失敗は表示手段やブザー等で警告される。
【0054】
裏蓋が閉じられフィルムが正しく装填されていると、#14に進み、イニシャルロード中フラグを1にセットし、#16でパルス1カウンタA=0、パルス2カウンタA=32にセットする。この32という値はイニシャルロードでフィルムFを巻上げて1コマ目の撮影位置にセットするための値である。パルス1カウンタAはパルス2のオフ区間内に生じるパルス1のパルス数を格納するカウンタであり、パルス2カウンタAはモータM1を停止させるまでに発生する残りのパルス2(前記スイッチSW3からの発生パルス)のパルス数を格納するカウンタである。
【0055】
次に、#18で、モータM1を正転L駆動させてイニシャルロードを開始する。この時、モータM1のギア1bは、図2で反時計方向に回転するように通電されている。減速ギア2は時計方向に回転し、キックスプリング3を介して減速ギア4は時計方向に回転する。エンコーダギア5は反時計方向に回転しフォトインターラプタ6よりパルス1が出力される。このパルスが出力されると、#20でパルス1割込み処理1へのジャンプを許可する。一方、ギア20は反時計方向に回転し、遊星レバー22も反時計方向に回転する。また、ギア35は時計方向に回転し巻戻し遊星ギア37は時計方向に回転する。フィルム巻上げ時はカムギア30のカム部30bは第4図(a)の状態にあり、巻戻し遊星レバー36の突出部36bがカムギア30のカム部30bに当接している。このため巻戻し遊星レバー36は時計方向の回転を阻止され、巻戻し遊星ギア37は巻戻しギア39に噛合出来ず、空転している。従って、フィルム巻上げモータM1の回転は巻戻しフォーク42には伝達されない。遊星レバー22は側部22aが巻戻し遊星レバー36の側部36cに当接することなく反時計方向に回転し、遊星ギア21がスプール駆動ギア23の大ギア部23aに噛合したところで不図示のストッパーに当接して停止させられる。このためスプール駆動ギア23は反時計方向に回転する。そして、スプール駆動ギア23の小ギア部23bによりスプール27が反時計方向に回転し、更にスプール27上に設けられた爪27bがフィルムFのパフォレーションFpに係合してフィルムFをパトローネ74から引出し、スプール27に巻取る。この時、スプロッケット50がフィルムFの移動により反時計方向に回転してスイッチSW3よりパルス2を出力する。このパルス2が発生するとCPU601は割込み処理を行い、その割込み先をパルス2割込み処理にジャンプするようにセットする(#22)。また、#24でタイマTMR2の割込み先をタイマTMR2割込みにセットし、タイマTMR1、TMR2をスタートさせる(#26)。モータM1を駆動して、t1時間待ちを行った後(#28)、モータM1を正転H駆動にし(#30)、パルス2カウンタA=1になるまで待つ(#32)。
【0056】
この間のパルス1の割込み処理1を図11,12に示す。図11,12では、先ず#200でタイマTMR2の値を読み出してRAMに格納しておく。次に、パルス1カウンタAの値を1だけ加算し(#202)、パルス1カウンタAのカウント値がN1以上かどうかを判別する(#204)。パルス1カウンタAのカウント値がN1以上であれば、#206に進み、パルス2の割込みを許可する。これはスイッチSW3が基板と摺動接片により構成されているために、スイッチSW3がオンに変化した直後ではチャタリングが発生する可能性が高く、従ってパルス2の割込み終了後、直ちにパルス2の割込みを許可すると、パルス2のチャタリングで割込みが発生してしまうことを考慮したものである。すなわち、これを防ぐためにはSW3が十分にオフになるまで待つことが望ましい。しかし、上記のようにタイマで割込みを許可すると、モータM1の回転速度によってはスイッチSW3のオン区間が長くなり設定時間が過ぎてもオンしている場合があるので、パルス2のオン区間に出力されると思われるパルス1のパルス数をN1に設定しておき、N1個のパルスが入力されると割込みを許可するようにしている。
【0057】
次に、#208でパルス1カウンタAがN2以上かどうかを判別する。ここではイニシャルロード時の異常検知が行われる。すなわち、スプール27の爪27bがフィルムFのパフォレーションFpに係合しなかったり、フィルムFをスプール27に巻き締める途中でスプール27の爪27bとフィルムFのパフォレーションFpとの係合が外れたりしてスプール27が空転し、フィルムFを巻上げることが出来なくなると、フォトインターラプタ6からのパルス1は出力する一方、スイッチSW3からのパルス2は出力されないという状態になる。#208では、かかる状態の有無を判別している。すなわち、パルス1カウンタAの値がN2以上であると、イニシャルロード中かどうかを判別し(#234)、イニシャルロード中であれば、#238のイニシャルロード失敗処理へ移行してイニシャルロード失敗を表示手段やブザー等で警告する。イニシャルロード中でなければ、異常検知のための処理に移行する(#236)。パルス1カウンタAの値がN2以下であると、逆通電中かどうかを判断し(#210)、逆通電中でなければ、ステップ#230へ進んでタイマTMR2をリスタート(再スタート)した後、タイマTMR2カウンタに0をセットして割込み処理を終了する(#232)。
【0058】
ここでタイマTMR2の処理を説明する。タイマTMR2はt2時間毎に割込みを発生させるタイマで、タイマによる計時開始後、t2時間が経過する毎に、図16のタイマTMR2割込み処理にジャンプする。
【0059】
図16においては、先ず、#350で、タイマTMR2カウンタの値を1だけ加算する。(タイマTMR2カウンタの値)×t2が、パルス1が出力された後の経過時間を表わしている。この経過時間はタイマTMR2カウンタの値をチェックすることにより行う(#352)。ところで、N3×t2時間経過しても次のパルス1が出力されないときはフィルム巻上げ負荷が大きくトルクの小さいH駆動では動かないと判断できる。そこで、タイマTMR2カウンタの値がN3に達すると、モータM1の駆動を正転H駆動から正転L駆動に切換えてモータM1のトルクを上げるようにする(#356)。モータM1のトルクを上げてもパルス1が出力されることなくタイマTMR2カウンタの値が更にN4に達したときは(#354でYES)、フィルムFが終端で突っ張ってスプール27が反時計方向に回転出来ないため、減速ギア2とキックスプリング3との間で滑りを生じてエンコーダギア5の回転が停止し、フォトインターラプタ6からパルス1が出力されないという事態も考慮して突張り処理に進む(#358)。
【0060】
次に、パルス2割込み処理1を第13図に示す。先ず、#250で、パルス2の割込みを禁止し、パルス2カウンタAの値を1だけ減算する(#252)。次に、パルス1カウンタAの値を読み出して前回のパルス2が発生してからのパルス1の値をCPU601のRAMに格納し、同様にタイマTMR1の時間、すなわち前回のパルス2が発生してからの時間経過を読み出してRAMに格納しておく(#254,#256)。そして,次のパルス2が発生したときの値を格納するために各RAMの番地をそれぞれ1加算し(#258)、更にパルス1カウンタAに0をセットし(#260)、タイマTMR1をリスタートしてリターンする(#262)。
【0061】
なお、フィルム巻上げ中は、キックスプリング24とスプリング筒25とはスプール駆動ギア23と一体で回転し、キックスプリング26とスプリング筒25との間で滑っているが、この滑りトルクは前述したように非常に小さく、フィルム巻上げ時の損失は無視出来る。
【0062】
図7に戻って、フィルムの巻上げが進み、パルス2カウンタAの値が1になると(#32でYES)、フィルムFを1コマ目の撮影位置に正確に停止させるために#34へ進む。#34では、先に得られたRAMに格納されているパルス2のオフ区間に発生したパルス1のパルス数とパルス2の時間間隔とに基づいて、パルス2カウンタAが1になった時点から逆通電ブレーキをかけるまでのパルス1のパルス数を予め用意された演算式に代入して求める。具体的には、図21で示されるパルス2カウンターAが1になった時から、フィルムの目標停止位置までのパルス1のパルス数L(n)を求める。フィルムの目標停止位置はフィルムの種類に関係なく、フィルムの撮影コマ数によって決まっているので、パルス1のパルス数L(n)はフィルムカウンターに対応した定数とする。次に、図21で示される逆通電中のパルスS(n)を求める。逆通電中のパルスS(n)が求まると、L(n)とS(n)から図22で示されるパルス1カウンターAが(1)の時から、逆通電をスタートさせるまでのパルス1のパルス数M(n)を求めることができる。この演算式のパラメーターとしては、モータM1のばらつきによりカメラ毎にフィルムFの停止位置が若干ずれる場合があるので、カメラ製造後あるいは購買者に手渡す前に後述する予め調整した調整値(停止定数)もパラメーターにしている。
【0063】
逆通電を開始するまでのパルス1のパルス数を演算した後、該演算により求めたパルス数で割込みがかかるようにセットし(#38)、その割込み先を図14の逆通電割込み処理にセットする。また逆通電中に発生すると予定されるパルス1のパルス数を#36で演算して求めておく。パルス1の所定数のパルスが発生して割込みがかかると、図14に示す逆通電割込み処理にジャンプする。
【0064】
図14では、#280で逆通電中フラグを1にセットし、続いてパルス1カウンタBを0、パルス1カウンタCを2にセットする(#282)。パルス1カウンタBは逆通電中のパルス1のパルス数がカウントされて格納され、パルス1カウンタCはパルス1の今回のカウント数、すなわち時間間隔が前回得られた時間間隔に比して短くなっているとき、1だけ減算される。次に、モータM1を逆転L駆動するように通電させてリターンする(#288)。なお、#284,#286のステップについては後述する。
【0065】
この逆通電により、モータM1のギア1bの速度が急激に低下するが、かかる逆通電中にパルス1が発生すると、図11に示す割込み処理の#200から#210が実行され、この後、図12の#212に進み、#200で求めたパルス1の速度と前回の速度とを比較するとともに、該#200で求めた値をCPU601のRAMに格納しておく。ここで、今回の時間間隔の方が長いと、モータM1は徐々に停止しつつある(停止位置に近づいている)と判断して、#214へ進み、パルス1カウンタCに2をセットし、次いで#230でタイマTMR2をリスタートさせてリターンする。一方、パルス1の時間間隔が前回よりも短いと、パルス1カウンタCの値を1だけ減算し(#216)、パルスカウンタCの値が0になると(#218でYES)、モータM1が一旦停止してギア1bが反対方向の時計回りに回り始めたと判断して、#219でモータM1を所定時間正転L駆動させ、続いて#220でモータM1を停止させる(図21参照)。なお、逆通電開始初期などでパルス1の時間速度にばらつきがあり、前回よりもパルス1の時間間隔が短くなることも考えられるために、#218でパルス1カウンタCが0でなければ、そのままリターンするようにしている。
【0066】
フィルム巻上げモータM1のギア1bが時計方向に回転するとギア20は時計方向に回転し、遊星ギア22も時計方向に回転して遊星ギア21とスプール駆動ギア23の大ギア部23aとの噛合を外す。この時、スプール27はフィルムFがそれ自身の弾性力により緩もうとするため時計方向に回転しようとするが、スプール駆動ギア23とキックスプリング24との緩み方向の滑りトルクの方が大きくなるようにしてあるのでスプール27及びスプール駆動ギア23は時計方向に回転せず、このためフィルムFはスプール27に巻き締められたまま保持される。なお遊星レバー22が時計方向に回転して行くとやがて遊星ギア21はカムギア30のギア部30aに噛合することになるが、それまでにフィルム巻上げモータM1への通電を停止するようにしているので、カムギア30のギア部30aに噛合することはない。また、逆通電中にフィルムFが終端まで巻上がって突っ張った場合は、通常の場合よりも早く速度が0になるため予定よりも早くパルス間隔が短くなって停止タイミングとなる。そこで、先に図7の#36で求めた逆通電中のパルス1の予定パルス数と比較し(#224)、パルス1が上記予定パルス数以上発生しなければ、#240へ進んで突っ張り処理を行う。予定通りのパルス数が発生したときはイニシャルロードが終了し、イニシャルロードフラグを0にリセットして(#40)、撮影準備完了となる。
【0067】
ここで、前述した逆通電開始タイミングを求めるための演算式で、パラメータとして使用される調整値(停止定数)を算出する方法について説明する。先ず、フィルムFを所定コマ数だけ送り、不図示の操作部材より外部から逆通電開始タイミング調整モードの信号をCPU601に伝送する。CPU601はこの信号を受けて、図20の逆通電停止タイミング調整処理へジャンプする。
【0068】
図20では、先ず、#500でパルス1カウンタEを0にクリアーする。パルス1カウンタEはパルス1が発生すると、カウント値を1だけ加算するカウンタである。次に、#502〜#506で、モータM1を正転L駆動させ、t1時間待った後、正転H駆動に切り換える。次いで、#508〜#512では、パルス1カウンタEの値がN5とN6になったときの各時刻を求め、パルス数がN5からN6までカウントされる間の時間をパルス数から算出して逆通電開始直前のモータM1の平均速度vを求めておく(#514)。なお、N6という数値は、実際のフィルム巻上げ時に行われる、モータ駆動を開始してから逆通電をかけるまでに発生するパルス数と略同一になるようにしてある。
【0069】
次に、モータM1を逆転L駆動に切換え(#516)、逆通電中のパルス1をカウントしながら(#518)、前述したパルス1の速度が前回よりも短くなる逆通電停止タイミングまで待ち(#520)、逆通電停止タイミングになると(#520でYES)、モータM1を停止する(#522)。上記において、逆通電開始から終了までの間に発生したパルス数は、モータM1が実際に速度vから0になるまでに回転する量である。そこで、このパルス数と速度vとを用いて調整値を演算し(#524)、求めた調整値をEEPROMに書き込んで(#526)、調整処理を終了する。
【0070】
このようにして得られた調整値(停止定数)を使用することにより、逆通電ブレーキをかけるタイミングを求める演算式はより実際に近いものとなり、モータの個々のばらつきをなくすことができ、より正確にフィルムFを停止することが可能となる。なお、この調整モードはフィルムFを所定コマ数送ったところで行うようにして、より実際に近い状況にしている。なお、フィルムFを装填して所定コマ送るなどの時間を要する本方法に代えて、フィルムを装填しないで調整しておき、次に調整値を演算するときにフィルムが装填されている場合との差を補正するようにしてもよい。
【0071】
続いて撮影動作について説明する。不図示のレリーズボタンの一段目の押し込み動作によりスイッッチSW1がオンになると、図8のスイッッチSW1割込み処理が行われる。#700でCPU1は測光部606との間でシリアル交信を開始して測光を行い、#702でAF測距部603及び各制御部との間でシリアル交信を開始して測距を行う。
【0072】
#704でAFパルスが測距結果に基づいた目標値にセットされ、AF用のモータM3が駆動開始される。そして、AFパルスの割込みが許可され、#706でレリーズボタンの2段目を押し込むとオンになるスイッチSW2の割込みが許可される。そして、#708でスイッチSW1がオンになっている間#700から#706が繰り返し行われてスイッチSW1がオフになると、すなわちレリーズボタンが解除されるとスリープ状態になる(#730)。
【0073】
モータM3の移動により図9のAFパルス割込み処理が行われて、割り込みする毎に#740でAFパルスのカウンタが1づつインクリメントされる。#742、#744でAFパルスのカウンタがセットされた目標値に到達するまでモータM3が駆動され、到達するとモータM3が停止されてレンズ移動が完了する。
【0074】
レリーズボタンの2段目を押し込むと、スイッチSW1がオンのままスイッチSW2がオンとなって図22〜図24のスイッチSW2の割込み処理にジャンプし、レリーズ動作が行われる。図22では、先ず、#800で高速に連続撮影を行うフライングレリーズモードの時に1が代入される(後述の#894)フライングフラグが1かどうかを判断される。
【0075】
フライングフラグが0の時は#802でフィルムFに日付等の撮影データを写し込むIP(インプリント信号)が出力されて、#804で写し込む時間がIPタイマーにセットされる。IPタイマーにセットされた所定時間が経過すると図25のIPタイマー割込み処理が行われ、#740でIP出力が停止される。
【0076】
図22に戻って#804では被写体が動体の場合等に光路上からミラーが退避すべく上昇する際にもAFを行うかどうかを判断して、行う際は#806でAFパルスが測距結果に基づいた目標値にセットされ、AF用のモータM3が駆動開始される。そして、AFパルスの割込みが許可され、上記と同様に図9のAFパルスの割込み処理が行われてAF動作が行われる。
【0077】
フライングフラグが1の時はより高速に連続撮影するためにIP出力及びミラー上昇中のAF動作を行わずに露光準備動作が行われる。まず、#810でフィルム巻上げ用のモータM1とメカチャージ用のモータM2をオフにする。ここで、フライングフラグが0の時は既にフィルム給送及びチャージが完了しているのでモータM1、M2はオフになっている。#812でレリーズ用マグネットRMg、シャッター1幕,2幕保持用マグネット1CMg,2CMgに通電する。レリーズ用マグネットRMgに通電すると、図5に示すチャージレバー117は(A)方向に作動する。
【0078】
そして、絞り及びミラーの係止が外れて、絞りが絞り込まれるとともに光路上から退避すべくミラーが上昇する。一方、レリーズ用マグネットRMgの通電によって係止が外れたシャッターの1幕、2幕は、シャッター1幕,2幕保持用マグネット1CMg,2CMgの通電によって保持される。モータM1、M2をオフにするのは、レリーズ用マグネットRMg、シャッター1幕,2幕保持用マグネット1CMg,2CMgの動作に大きな電流を必要とするので、この電源電圧を確保するためである。これらの各マグネットの動作時間は約5msec程度であるので、モータM1、M2を一時停止しても連続撮影に対して充分高速な動作を維持できる。
【0079】
次に、所定の絞り値に応じた絞りパルス数を演算した(#814)後、該所定の絞りが開放か否かをチェックする(#816)。もし開放であれば、レリーズ用マグネットRMgをオフにして絞りを係止し(#830)、フライングフラグが1の時はモータM1、M2の駆動を再開する(#832、#834)。モータM1は一時停止時間が上記のように約5msecであるので高速回転のH特性で再開させる。
【0080】
#816で所定の絞りが開放でなければ、レリーズ用マグネットRMgによって係止の外れた絞りが絞り動作を開始し、1つ目の絞りパルスが検出されるまで待機する(#818)。1つ目の絞りパルスが検出されて絞り動作の開始を検知すると、#820でレリーズ用マグネットRMgをオフにすると同時にレリーズ用マグネットRMgより駆動電流の小さい絞り係止用マグネットFMgに通電して絞りの係止解除状態を維持する。
【0081】
フライングフラグが1の時はモータM1をH特性で駆動再開させるとともに、モータM2の駆動を再開する(#822、#824)。その後、#826で、前記#814で求めた絞りパルス数と一致するまでパルスをカウントすべく待機する。所定のパルス数が発生すると、#828で絞り係止用マグネットFMgをオフにして絞りを停止させる。
【0082】
図23の#839でフライングフラグが1の時には、パルス2のカウンタAが2になるまでモータM1の駆動によりフィルムFの給送が行われ(#840)、パルス2のカウンタAが2になるとイニシャルロードと同様にモータM1の停止動作が開始される。#842で先に得られたRAMに格納されているパルス2のオフ区間に発生したパルス1のパルス数とパルス2の時間間隔とに基づいて、パルス2カウンタAが2になった時点から逆通電ブレーキをかけるまでのパルス1のパルス数を予め用意された演算式に代入して求める。
【0083】
逆通電を開始するまでのパルス1のパルス数を演算した後、該演算により求めたパルス数で割込みがかかるようにセットし(#844)、その割込み先を図14の逆通電割込み処理にセットする。パルス1の所定数のパルスが発生して割込みがかかると、図14に示す逆通電割込み処理にジャンプする。
【0084】
#846でパルス1カウンタの割込み処理(図11、図12参照)により巻上げが完了して巻上げ完フラグが1になったかをチェックする。レバー115(図5参照)が復帰してチャージが完了するとスイッチSW4がオンされてスイッチSW4の割込み処理(図15参照)が行われ、チャージ完フラグが1になる。#848でこのチャージ完フラグが1になったかをチェックする。#846、#848のチェックはフィルムの突っ張り等による巻上げの停止やシャッターのチャージが途中で停止した場合等に露光を開始しないように安全対策を行っている。
【0085】
#850でレリーズ用マグネットRMgの通電から絞りが完全に絞り込まれ、かつミラーのチャージ完了を検出後にミラーのバウンド(振動)が完全に停止し、測光が終了していると判断される充分な時間だけ待機する。これにより以下の露光動作の誤露光を防止している。
【0086】
所定時間待機した後、#852でシャッター1幕保持用マグネット1CMgの通電を停止してシャッターの1幕が開き露光が開始される。そして、シャッタースピードTvに相当する時間待機した(#854)後、#856でシャッター2幕保持用マグネット2CMgの通電をオフにし、シャッターの2幕が閉じて露光を完了させる。この後、シャッターの2幕が完全に走るまでt3時間待機した(#858)後、次の撮影動作に移るためにフィルム1コマ送りやシャッター等のメカをチャージするために巻上げ処理に移る。
【0087】
#860でフィルムFの給送とシャッター等のメカをチャージするために、モータM1のL特性の正転駆動とモータM2の正転駆動を同時に行う。フィルム巻上げ処理はイニシャルロード時と同様に行われ、ギヤ1bが反時計方向に回転してフィルムFをスプール27に巻いていくと、フォトインターラプタ6とスイッチSW3からそれぞれパルス1とパルス2が発生する。#862でタイマTMR1〜TMR3をリスタートさせ、#864〜#868で、前述と同様の各種割込みを許可する。
【0088】
また、メカチャージが終了すると、スイッチSW4がオンになるので、このスイッチSW4の割込みも、#870で許可しておく。そして、#872でチャージ完フラグ、巻上げ完フラグ、フライングフラグを0にリセットし、#874でミラーチャージが完了するとオンになるスイッチSW9がオンになるまで待機する。スイッチSW9がオンになると#876でタイマTMR3を停止してミラーチャージに要した時間を読み取る。
【0089】
このタイマTMR3から読み取った時間と所定の時間Taとの大小を#880で比較し、所定時間Ta以下であればt7時間だけ待機し(#882)、所定時間Taより長ければt8時間だけ待機する(#884)。これは、ミラーチャージが完了した際に生じるミラーのバウンド(振動)が減衰するまで待機してミラーを安定させるために行っており、ミラーチャージの時間が短い時すなわちミラーの移動速度が速い時はバウンド量が多いので長い時間(t7)だけ待機させ、ミラーチャージの時間が長い時すなわちミラーの移動速度が遅い時はバウンド量が少ないので短い時間(t8)だけ待機させるようにしている。
【0090】
次に、#886で連続撮影に備えて測光を行い、タイマTMR3から読み取った時間と所定時間Tbとの大小を#888で比較する。タイマTMR3から読み取った時間が所定時間Tb以下で、連続撮影に切り換えるスイッチSW10がオンになっており(#890)、SW2がオンになっていれば(#892)、#894でフライングフラグに1を代入してSW2割込み処理が繰り返される。
【0091】
タイマTMR3から読み取った時間が所定時間Tbより大きいか、スイッチSW10がオフになっているか、SW2がオフになっていれば(#888〜#892)、#896以降の撮影モード(1コマづつの撮影または低速の連続撮影)が行われる。
【0092】
電源電圧が低下している時は、動作を高速にするために各アクチュエータを同時に動作させるフライングレリーズモードでの動作が困難になるためにミラーチャージに要した時間が所定時間Tbより長い時、電源電圧が低下していると判断してフライングレリーズモードを行わないようにしている。また、この時チャージやフィルム給送の時間がかかる状態にあるのでフライングレリーズモードを行っても高速な連続撮影が望めないので低速の連続撮影を行って支承無い。
【0093】
1コマづつの撮影または低速の連続撮影時には測距を行うが、測距はミラーに連結されたサブミラーからの反射光により行うため、#896でサブミラーのバウンドを減衰させるためにt9時間だけ待機し、#898で測距を行う。そして、#900〜#908で#840〜#848と同様にフィルム給送用のモータM1が停止されるとともに、巻上げ完フラグとチャージ完フラグとが1になったことを確認してスイッチSW1の割込み処理が繰り返される。
【0094】
このように、スイッチSW2の割込み処理では、連続撮影を行う際に、電源電圧が確保されていればフライングレリーズモード(フライングフラグ=1)で行われ、ミラー及び絞りのチャージが完了して(SW9がオン)、シャッターチャージ及びフィルム給送の完了前に露光準備動作を開始するので、高速に連続撮影を行う事ができるようになる。
【0095】
但し、フィルムFが何等かの原因で破断した場合やスプール27に巻き締められていたフィルムFが緩んでフィルムFを巻上げることができなくなった場合、フォトインターラプタ6からのパルス1は出力される一方、スイッチSW3からのパルス2は出力されないので、イニシャルロード処理と同様にパルス1割込み処理1(図11)の#208で、パルス1カウンタAがN2以上かどうかを判別する。パルス1カウンタAがN2以上であると、#234へ進み、更にイニシャルロード中ではないので、#236進んで図示しない異常検知処理へ進む。この異常検知処理ではモータM1,M2を停止させた後、使用者にブザーや表示手段により異常を報知するようにしている。
【0096】
一方、メカチャージモータM2が通電されて減速ギア111を介してチャージカム112が、図5で時計方向に回転すると、チャージカム112のカム112aはスプリング116の付勢力に抗してレバー115を反時計方向に回転させ、チャージレバー117を(B)方向に押し、絞り,ミラー及びシャッターーをチャージしていく。このチャージカム112が回転を開始すると、スイッチSW4は直ちにオン状態からオフ状態になる。そして、チャージカム112が回転して略1回転すると、チャージレバー117が係止されて絞り,ミラー及びシャッターのチャージが完了する。続いてレバー115がスプリング116により時計方向に回転してカム112aの半径の小さいところへ落ちると、スイッチSW4は再びオン状態になる。
【0097】
スイッチSW4が上記のようにオフ状態からオン状態に変化すると、割込みが発生し、図15に示すスイッチSW4割込み処理へジャンプする。図15において、スイッチSW4割込み処理は、先ず、チャージ完フラグを1にセットし(#320)、次にモータM2にブレーキをかける(#322)。この後、t4時間経過すると割込みがかかってモータM2を停止させるタイマTMR3をセットする(#324)。
【0098】
なお、絞り,ミラー及びシャッターのチャージが終了していない状態でモータM1が逆通電駆動されると、モータへの供給電圧が大きく低下するためモータM2を駆動させることができなくなる。そこで、図14の#286で、チャージ完フラグをチェックし、該チャージ完フラグが0のときはチャージが完了していないと判断してモータM2を停止する(#286)。また、逆通電終了後、図12の#225で、巻き上げ完フラグを1にセットし、続いて#226で、チャージ完フラグを再びチェックし、該チャージ完フラグが0であれば、メカチャージがまだ終了していないので再びモータM2を駆動して絞り,ミラー及びシャッターのチャージを行う(#228)。
【0099】
また、フィルムFが最終コマで突っ張った場合はイニシャルロード時の突っ張りと同様に減速ギア2とキックスプリング3との間で滑りを生じ、フォトインターラプタ6からパルス1が出力されなくなって、図16のタイマーTMR2割込み処理にジャンプする。ここでは、一旦、モータM1をL駆動にしてから所定時間経過後に#358に進んでフィルム突っ張り処理へと移行する。なお、本実施例のフィルム突っ張り処理は図10に示す巻戻し処理と同じである。
【0100】
次に、巻戻し処理について説明する。各シーケンスでフィルムFが突っ張った場合やカメラの使用者が途中のコマで巻戻しをする際に押される不図示のスイッチが操作されたことを検出すると、図10に示す巻戻し処理にジャンプする。
【0101】
先ず、#150で巻戻し中フラグを1にセットし、続いてパルス1割込み2、タイマTMR2割込み2を許可して(#152〜#154)、それぞれの割込み先をパルス1割込み処理2、タイマTMR2割込み処理2にセットする。この割込みをセットすることで、後述するようにカムギヤ30を回転させるときに何等かの異常が発生してモータM1が駆動しなくなることを検出することができる。また、パルス1割込み処理2では、パルス1カウンタAをカウントし、パルス2が1パルス発生する間のパルス1をカウントしながら、タイマTMR2をリスタート(#400〜#404)させ、ある時間(タイマTMR2カウンタの値がN4)経過してもパルス1が入力されないときは図19の#422から#424へ進み、異常検知処理へジャンプする。
【0102】
次に、#156でモータM1を逆転L駆動させ、スイッチSW8がオフになるまで待つ(#158)。モータM1を逆転L駆動させると、ギヤ1bが時計方向に回転し、ギヤ20は時計方向に回転する。このため遊星レバー22は時計方向に回転して、遊星ギヤ21がカムギヤ30のギヤ部30aに噛合するまで回転する。そして、遊星レバー22が不図示のストッパーに当接して該遊星レバー22の回転が止まると、ギヤ20の回転は遊星ギヤ21を介してカムギヤ30に伝達されてカムギヤ30が時計方向に回転する。すると、図4(b)に示すように巻戻し遊星レバー36の突出部36bがカムギヤ30のカム部30bから開放され、巻戻し遊星レバー36はスプリング38により時計方向に回転する。そして、巻戻し遊星ギヤ37が巻戻しギヤ39に噛合したところで不図示のストッパーに当接して停止する。また、巻戻し遊星レバー36が時計方向に回転するときに曲げ部36aによりキックスプリング26の腕26bを反時計方向に回転させ、キックスプリング26の巻き締め力を解除する。一方、スイッチSW8はカムギヤ30のカム部30bが巻戻し遊星レバー36の突出部36bから完全に離れたところでオフとなる。スイッチSW8がオフになると、モータM1にt5時間ブレーキをかけ(#160)、カムギヤ30の回転を停止させる。そして、モータM1を正転L駆動させると(#162)、巻戻しが可能となる。この時、ギヤ20が反時計方向に回転して遊星レバー22も反時計方向に回転するが、途中で遊星レバー22の側部22aが巻戻し遊星レバー36の側部36cに当接して回転できなくなるため遊星ギヤ21はスプール駆動ギア23の大ギヤ23aにもカムギヤ30のギヤ部30aにも噛合せず空転することとなる(図4(c))。
【0103】
一方、巻戻しギア39はギヤ35、巻戻し遊星ギヤ37を介して時計方向に回転し、更に巻戻しギヤ列40を介して巻戻しフォークギヤ41及び巻戻しフォーク42を時計方向に回転させてフィルムFをパトローネ74内に巻戻す。この時、エンコーダーギア5は回転してフォトインターラプタ6からパルス1が出力され、また巻戻されるフィルムFに連動してスプロケット50が時計方向に回転してスイッチSW3からパルス2が発生する。そこで、パルス1割込み処理1、パルス2割込み処理2、タイマTMR2割込み処理2をセットする(#164)。制御方法はイニシャルロード処理とほぼ同じであるが、パルス2割込み処理2は図17で示しているようにフィルムFの破断等が生じた際に、フォトインターラプタ6からのパルス1は出力されるが、スイッチSW3からのパルスは出力されなくなった場合などの異常を検知(#236)するために、#380でパルス1カウンタAを0にクリアーするだけの処理になっている。そして、#166でt1時間待機した後、#168でモータM1を正転H駆動させる。
【0104】
フィルムFが巻戻されると、スプール27はフィルムFの移動により時計方向に回転され、スプール駆動ギア23も時計方向に回転する。この時、キックスプリング26の巻き締め力はなくなっているので、スプリング筒25はほとんど抵抗なく時計方向に回転可能となる。従って、スプール27はキックスプリング24、スプール駆動ギヤ23と一体で回転するので、ほとんど負荷がかからないため巻戻しフォーク42の回転力を小さく押えることが出来る。
【0105】
フィルム巻戻し動作が進んでフィルムFの先端がフィルム検知ピン60のところを通り過ぎると、フィルム検知ピン60はフィルム検知接片61によりフィルムF側に押され、スイッチSW6がオフとなる。このスイッチSW6のオフへの変化を検知すると(#170)、フィルムFをパトローネ74内に完全に巻込むべく、残っているフィルムリーダー部の長さに等しい巻戻しフォーク42の回転量に相当する分のフォトインターラプタ6のパルスが入力されるまで待ち(#172)、所定のパルス数を入力すると、#174でt5時間ブレーキをかけてモータM1を停止させ(#176)、次いで、パルス2の割込みを禁止する(#178)。
【0106】
これでフィルム巻戻し動作が完了したことになるが、カムギヤ30を再び巻上げ時の状態に復帰させておくために、#180でフィルム巻上げモータM1を逆転L駆動させる。このためカムギヤ30が時計方向に回転し、カムギヤ30のカム部30cが巻戻し遊星レバー36の突出部36bに当接してスプリング38の力に抗して巻戻し遊星レバー36を反時計方向に回転させる。そして、巻戻し遊星レバー36の突出部36bがカムギヤ30のカム部30bに乗り上げた位置で巻上げ時の状態に戻る。ここでスイッチSW8がオンとなり、これを#182で検出してフィルム巻き上げモータM1にt6時間ブレーキをかけてモータM1を停止させる(#184,#186)。以上で、完全に巻戻しが終了したことになり、カメラの表示手段に巻戻し終了の表示を行う。この表示により使用者は不図示の裏蓋を開け、撮影済みのパトローネ74を取り出すことが可能となる。
【0107】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、簡単な構成で、モータを正確に早く所定の位置で停止させるための機能を持つカメラを提供する事ができる。
【0108】
特に、請求項1によるならば、従来、モータの反転を検知したときに、既にモータは反対方向に回転しているため、反転検知後にモータを停止させても、かなりの量だけ反転してしまっているという事があったが、その反転量を低減するのに有効である。
【0109】
また、請求項4によるならば、従来、例えば首振り遊星ギア機構により、一方向回転でスプール駆動、他方向回転でカム切換を行う場合に、スプール駆動を停止させるために逆通電だけを行うと、カム切換に入ってしまう事があったが、このような不都合をなくすのに有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】カメラ全体のシステム構成図。
【図2】フィルム巻上げ機構の斜視図。
【図3】フィルム駆動用モータ付近の断面図。
【図4】フィルム巻上げ、巻戻し及び切換えにおける駆動力伝達機構の動きを説明するための平面図。
【図5】メカチャージ機構の動作を説明するための斜視図。
【図6】カメラ全体の概略構成を示す平面断面図。
【図7】イニシャルロード処理を示すフローチャート。
【図8】SW1割込み処理を示すフローチャート。
【図9】AFパルス割込み処理を示すフローチャート。
【図10】巻戻し処理を示すフローチャート。
【図11】パルス1割込み処理1を示すフローチャートの上半部。
【図12】パルス1割込み処理1を示すフローチャートの下半部。
【図13】パルス2割込み処理1を示すフローチャート。
【図14】逆通電割込み処理を示すフローチャート。
【図15】SW4割込み処理を示すフローチャート。
【図16】タイマTMR2割込み処理の手順を示すフローチャート。
【図17】パルス2割込み処理2を示すフローチャート。
【図18】パルス1割込み処理2を示すフローチャート。
【図19】タイマTMR2割込み処理を示すフローチャート。
【図20】逆通電開始タイミング調整処理を示すフローチャート。
【図21】逆通電開始タイミング演算処理のフローの動作を示すタイムチャート。
【図22】SW2割込み処理を示すフローチャート。
【図23】SW2割込み処理を示すフローチャート。
【図24】SW2割込み処理を示すフローチャート。
【図25】IPタイマー割込み処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
1,M1,フィルム巻上げモータ
1a,モータ軸
1b,ギア
2,4,111,減速ギア
2a,歯部
2b,上部突起
2c,穴
3,24,26,キックスプリング
5,エンコーダギア
5a,パルス板
6,PI1,PI2,フォトインターラプタ
9,モータ止めビス
10,モータ保持台
11,12,弾性部材
13,保持台止めビス
14,スプール受け
15,スプール保持台
17,巻上げ台板
18,巻上げ台板止めビス
20,35,ギア
21,遊星ギア
22,遊星レバー
22a,36c,側部
23,スプール駆動ギア
23a,大ギア部
23b,小ギア部
25,スプリング筒
26a,26b,腕
27,スプール
27a,内歯ギア
27b,爪
30,カムギア
30b,カム部
36,巻戻し遊星レバー
36a,曲げ部
36b,突出部
37,巻戻し遊星ギア
38,116,スプリング
39,巻戻しギア
40,巻戻しギア列
41,巻戻しフォークギア
42,巻戻しフォーク
50,スプロケット
51,スプロケットスイッチ基板
52,53,スプロケットスイッチ接片
55,ガイドローラ
56,フィルム押えローラ
57,フィルム押えローラ支持板
60,フィルム検知ピン
61,62,フィルム検知接片
65,パトローネ検知ピン
66,67,パトローネ検知接片
70,ボディ
70a,画枠
70b,パトローネ室
70c,スプール室
71,圧着板
72,シャッター
73,電源電池
74,パトローネ
80,巻上げ治具
80a,ギア
101,M2,メカチャージモータ
111,減速ギア
112,チャージカム
113,114,チャージカムスイッチ接片
115,レバー
117,チャージレバー
F,フィルム
Fp,パフォレーション
SW1〜SW10,スイッチ
601,CPU
602,I/O・IC
602a,波形整形部
602b,比較器
603,AF測距部
604,表示部
605,レンズデータ回路部
606,測光部
607,フィルム感度読取部
608,EEPROM
609,基準クロック発生部
Q1〜Q8,トランジスタ
RMg,レリーズ用マグネット
1CMg,シャッター1幕保持用マグネット
2CMg,シャッター2幕保持用マグネット
FMg,絞り係止用マグネット

Claims (4)

  1. モータと、該モータの回転により駆動される被駆動機構と、前記モータの回転方向を検知する回転方向検知手段と、前記モータが正転する方向に通電する事で前記被駆動機構を駆動する駆動制御手段とを有し、
    前記モータの正転によって駆動されている前記被駆動機構を所定の位置に停止させるときに、前記所定の位置への到達前に該モータが逆転する方向に通電して逆通電ブレーキをかけて速度を低下させるとともに、前記回転方向検知手段の回転方向反転出力に応じて、前記モータが所定時間再度正転する方向に通電することによって前記所定の位置に前記被駆動機構を停止させる通電制御手段を備えた事を特徴とするカメラ。
  2. 前記回転方向検知手段は、前記モータの回転数に応じたパルス信号により回転方向を検知する事を特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  3. 前記パルス信号のパルス間隔の増減方向の逆転により、前記回転方向の逆転が検知される事を特徴とする請求項2に記載のカメラ。
  4. 前記被駆動機構は遊星ギア機構である事を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のカメラ。
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