JP2855641B2 - ポリウレタン樹脂溶液用の固型着色用組成物の製造方法 - Google Patents
ポリウレタン樹脂溶液用の固型着色用組成物の製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ポリウレタン合成皮革、ポリウレタン人工
皮革、合成皮革及び人工皮革用表面処理剤、プリントイ
ンキ等(合成皮革等と言う、以下同じ)を形成するのに
用いるポリウレタン樹脂溶液用着色組成物に関するもの
である。
皮革、合成皮革及び人工皮革用表面処理剤、プリントイ
ンキ等(合成皮革等と言う、以下同じ)を形成するのに
用いるポリウレタン樹脂溶液用着色組成物に関するもの
である。
現在合成皮革等の着色剤としては下記2種類のものが
使用されている。
使用されている。
1)顔料を溶液型ポリウレタン樹脂と溶剤で練肉分散さ
せたペースト状着色剤、 2)塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体と顔料を練肉した
後、粉砕した粉末状着色剤。
せたペースト状着色剤、 2)塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体と顔料を練肉した
後、粉砕した粉末状着色剤。
(1)のペースト状着色剤はベヒクルとして合成皮革
等に使用されているのと同種類の溶液型ポリウレタン樹
脂を使用出来るため、得られる合成皮革等は樹脂本来の
物性をほとんど損なわないと言う特徴があるが、反面ペ
ースト状であるため保存中に顔料の凝集や沈降による濃
度変化、色分かれ等の現象を生じ易い欠点を有する。ま
たペーストは計量の際容器を汚染するので取扱い性が悪
いとの問題もある。
等に使用されているのと同種類の溶液型ポリウレタン樹
脂を使用出来るため、得られる合成皮革等は樹脂本来の
物性をほとんど損なわないと言う特徴があるが、反面ペ
ースト状であるため保存中に顔料の凝集や沈降による濃
度変化、色分かれ等の現象を生じ易い欠点を有する。ま
たペーストは計量の際容器を汚染するので取扱い性が悪
いとの問題もある。
(2)の粉末状着色剤は保存安定性良く、取扱も容易
だが、ベヒクルが塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体であ
るためウレタン樹脂を硬くする結果、着色皮膜が割れ易
くなる欠点を有する。
だが、ベヒクルが塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体であ
るためウレタン樹脂を硬くする結果、着色皮膜が割れ易
くなる欠点を有する。
そこで本発明者等は顔料を熱可塑性ポリウレタン樹脂
並びに熱可塑性オリゴマーで練肉した後、ペレット化、
粉末化等を行った固型の着色用組成物がウレタン樹脂溶
液中に速やかに溶解し、保存安定性、取扱性も良く、ウ
レタン樹脂物性を損なわず、着色皮膜が割れにくいこと
を見い出した。特にこの場合、熱可塑性オリゴマーの添
加が、顔料分散性及びウレタン樹脂への溶解性を向上さ
せると共に、着色用組成物をペレット化ないし粉末化す
る際の切断性、粉砕性をも向上させる事を発見し本発明
に到達した。
並びに熱可塑性オリゴマーで練肉した後、ペレット化、
粉末化等を行った固型の着色用組成物がウレタン樹脂溶
液中に速やかに溶解し、保存安定性、取扱性も良く、ウ
レタン樹脂物性を損なわず、着色皮膜が割れにくいこと
を見い出した。特にこの場合、熱可塑性オリゴマーの添
加が、顔料分散性及びウレタン樹脂への溶解性を向上さ
せると共に、着色用組成物をペレット化ないし粉末化す
る際の切断性、粉砕性をも向上させる事を発見し本発明
に到達した。
すなわち、本発明は熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)
と熱可塑性オリゴマー(B)と顔料(C)とを含有して
なるポリウレタン樹脂溶液着色用組成物である。
と熱可塑性オリゴマー(B)と顔料(C)とを含有して
なるポリウレタン樹脂溶液着色用組成物である。
本発明で使用される熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)
としては、特に制限はなく、例えばアジペート系並びに
ポリマプロラクトン系等のポリエステル系ウレタン樹
脂、ポリオキシテトラメチレングリコール系等のポリエ
ーテル系ポリウレタン樹脂等が挙げられる。
としては、特に制限はなく、例えばアジペート系並びに
ポリマプロラクトン系等のポリエステル系ウレタン樹
脂、ポリオキシテトラメチレングリコール系等のポリエ
ーテル系ポリウレタン樹脂等が挙げられる。
本発明で使用される熱可塑性オリゴマー(B)とは、
2量体以上の低重合体を言い、軟化点(ボールアンドリ
ング法)が50〜140℃、好ましくは60〜110℃でかつ、ジ
メチルホルムアミド及びケトン系有機溶剤への溶解性が
良いことが望ましい。分子量は500〜3000が好ましい。
具体例としては、いずれも2量体以上の低重合体である
ロジン変性マレイン酸樹脂、変性キシレン樹脂、ケトン
樹脂、クマロン樹脂、アルデヒドと尿素の縮合樹脂等の
塗料用及び接着剤用樹脂、並びに芳香族炭化水素系石油
樹脂、低分子量ポリスチレン及びスチレン・マレイン酸
共重合樹脂及び蔗糖と安息香酸のエステル等が挙げら
れ、中でもケトン樹脂、アルデヒドと尿素の縮合樹脂、
蔗糖と安息香酸のエステルが特に好ましい。
2量体以上の低重合体を言い、軟化点(ボールアンドリ
ング法)が50〜140℃、好ましくは60〜110℃でかつ、ジ
メチルホルムアミド及びケトン系有機溶剤への溶解性が
良いことが望ましい。分子量は500〜3000が好ましい。
具体例としては、いずれも2量体以上の低重合体である
ロジン変性マレイン酸樹脂、変性キシレン樹脂、ケトン
樹脂、クマロン樹脂、アルデヒドと尿素の縮合樹脂等の
塗料用及び接着剤用樹脂、並びに芳香族炭化水素系石油
樹脂、低分子量ポリスチレン及びスチレン・マレイン酸
共重合樹脂及び蔗糖と安息香酸のエステル等が挙げら
れ、中でもケトン樹脂、アルデヒドと尿素の縮合樹脂、
蔗糖と安息香酸のエステルが特に好ましい。
上記熱可塑性オリゴマー(B)を添加することによ
り、顔料(C)の分散性が向上し、ポリウレタン樹脂溶
液への溶解をも容易にすることが出来る。また、元来弾
性体であり切断、粉砕の難しいポリウレタン樹脂を主成
分とした着色組成物が、熱可塑性オリゴマー(B)を添
加することにより比較的容易に切断、粉砕することが出
来る利点がある。
り、顔料(C)の分散性が向上し、ポリウレタン樹脂溶
液への溶解をも容易にすることが出来る。また、元来弾
性体であり切断、粉砕の難しいポリウレタン樹脂を主成
分とした着色組成物が、熱可塑性オリゴマー(B)を添
加することにより比較的容易に切断、粉砕することが出
来る利点がある。
熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)と熱可塑性オリゴマ
ー(B)の使用比率(A)/(B)は、重量比で通常20
/80〜95/5であり、なかでも顔料(C)の分散性、ウレ
タン樹脂溶液への溶解性、切断および粉砕の容易さの点
で50/50〜80/20が好ましい。
ー(B)の使用比率(A)/(B)は、重量比で通常20
/80〜95/5であり、なかでも顔料(C)の分散性、ウレ
タン樹脂溶液への溶解性、切断および粉砕の容易さの点
で50/50〜80/20が好ましい。
本発明に使用される顔料(C)としては、特に限定は
なく、例えば酸化チタン、酸化鉄系顔料、アゾ系樹脂、
キナクリドン系顔料、アンスラキノン系顔料、銅フタロ
シアニン顔料、チオインジゴ系顔料、カーボンブロック
等、公知の無機系及び有機系顔料が挙げられる。
なく、例えば酸化チタン、酸化鉄系顔料、アゾ系樹脂、
キナクリドン系顔料、アンスラキノン系顔料、銅フタロ
シアニン顔料、チオインジゴ系顔料、カーボンブロック
等、公知の無機系及び有機系顔料が挙げられる。
顔料(C)の含有率は、通常0.1〜80重量%であり、
なかでも10〜80重量%が好ましい。
なかでも10〜80重量%が好ましい。
本発明の着色用組成物をペレット状で得るには例えば
まず熱可塑性ポリウレタン樹脂に熱可塑性オリゴマー
(B)および顔料(C)を配合し、ヘンシェルミキサ
ー、加圧ニーダー等の混合機により、温度0〜300℃で
混合または練肉し、得られたものをさらに50〜200℃の
ミキシングロール等の混合練肉機にて混練し、得られた
ものを冷却後ペレタイザー等で切断しペレット状着色用
組成物を得ることが出来る。
まず熱可塑性ポリウレタン樹脂に熱可塑性オリゴマー
(B)および顔料(C)を配合し、ヘンシェルミキサ
ー、加圧ニーダー等の混合機により、温度0〜300℃で
混合または練肉し、得られたものをさらに50〜200℃の
ミキシングロール等の混合練肉機にて混練し、得られた
ものを冷却後ペレタイザー等で切断しペレット状着色用
組成物を得ることが出来る。
またペレット状着色用組成物を冷凍粉砕機等の粉砕機
で粉砕し、10〜100メッシュの粉末状着色用組成物とす
ることもできる。粉末状の着色用組成物は表面積が増大
する為、ペレットより更に溶解性が向上するので特に好
ましい。
で粉砕し、10〜100メッシュの粉末状着色用組成物とす
ることもできる。粉末状の着色用組成物は表面積が増大
する為、ペレットより更に溶解性が向上するので特に好
ましい。
なお、前記着色用組成物には紫外線吸収剤、分散剤、
熱安定剤等の添加剤を併用することは何等差し支えな
い。
熱安定剤等の添加剤を併用することは何等差し支えな
い。
次に実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例1 カーボンブラック(商品名:BP−1300、米国キャボッ
ト社製品)25重量部、熱可塑性ポリエステル系ウレタン
樹脂(商品名:パンデックス T5102A、大日本インキ化
学工業社製品)45重量部、ケトン樹脂(商品名:ラロパ
ールK−80=軟化点70〜80℃、西独BASF社製品)30重量
部をニーダーにて温度120〜130℃で30分間混合練肉し、
さらに得られた混合練肉物を温度70〜80℃のミキシング
ロールにて15分間練肉して混練物を得た。この混練物を
冷却後ペレタイザーで切断し、ペレット状の着色用組成
物を得ると共に切断性を評価した。さらに得られたペレ
ットを冷凍粉砕機により温度−70〜−100℃で粉砕し、2
0〜50メッシュの粉末状着色用組成部を得ると共に粉砕
性を評価した。
ト社製品)25重量部、熱可塑性ポリエステル系ウレタン
樹脂(商品名:パンデックス T5102A、大日本インキ化
学工業社製品)45重量部、ケトン樹脂(商品名:ラロパ
ールK−80=軟化点70〜80℃、西独BASF社製品)30重量
部をニーダーにて温度120〜130℃で30分間混合練肉し、
さらに得られた混合練肉物を温度70〜80℃のミキシング
ロールにて15分間練肉して混練物を得た。この混練物を
冷却後ペレタイザーで切断し、ペレット状の着色用組成
物を得ると共に切断性を評価した。さらに得られたペレ
ットを冷凍粉砕機により温度−70〜−100℃で粉砕し、2
0〜50メッシュの粉末状着色用組成部を得ると共に粉砕
性を評価した。
この様にして得られた着色用組成物5重量部を、合成
皮革用溶液型ウレタン樹脂(樹脂分=30重量%)100重
量部、ジメチルフォルムアマイド20重量部、メチルエチ
ルケトン20重量部を予め混合して作成したウレタン樹脂
溶液140重量部に添加して、ウレタン溶液への溶解性を
評価した。当該着色用組成物はミキサー混合により容易
に溶解し、均一なウレタン着色溶液を得ることが出来
た。この着色溶液を離型紙上に厚さ100μで塗布、乾燥
して塗膜を形成し、次に基布上に湿式発泡層を形成させ
たウレタン湿式ベースの上に上記塗膜を熱転写し、均一
に分散された着色合成皮革を得た。この着色合成皮革を
100倍の表面顕微鏡で観察して顔料分散性を評価すると
共に、温度−10℃に於て2万回の耐寒屈曲性試験を実施
した後、合成皮革の表面状態を観察したが、割れ等の異
常は認められなかった。この結果を第1表に示す。
皮革用溶液型ウレタン樹脂(樹脂分=30重量%)100重
量部、ジメチルフォルムアマイド20重量部、メチルエチ
ルケトン20重量部を予め混合して作成したウレタン樹脂
溶液140重量部に添加して、ウレタン溶液への溶解性を
評価した。当該着色用組成物はミキサー混合により容易
に溶解し、均一なウレタン着色溶液を得ることが出来
た。この着色溶液を離型紙上に厚さ100μで塗布、乾燥
して塗膜を形成し、次に基布上に湿式発泡層を形成させ
たウレタン湿式ベースの上に上記塗膜を熱転写し、均一
に分散された着色合成皮革を得た。この着色合成皮革を
100倍の表面顕微鏡で観察して顔料分散性を評価すると
共に、温度−10℃に於て2万回の耐寒屈曲性試験を実施
した後、合成皮革の表面状態を観察したが、割れ等の異
常は認められなかった。この結果を第1表に示す。
実施例2 カーボンブラック(BP−1300、米国キャポット社製
品)25重量部、熱可塑性ポリエステル系ウレタン樹脂
(パンデックスT5102A、大日本インキ化学工業社製品)
67重量部、ケトン樹脂(商品名:ラロパールK−80、西
独BASF社製品)8重量部をニーダーに配合し温度125〜1
35℃で30分間混合練肉し、さらに得られた混合練肉物を
温度70〜80℃のミキシングロールにて15分間練肉して混
練物を得た。この混練物を冷却後ペレタイザーで切断し
ペレット状の着色用組成物を得た。この着色用組成物は
ペレタイザーでの切断が可能である。このものは溶解性
に優れ、作成合皮の耐寒屈曲性試験に於て割れを生じな
かった。結果を第1表に示す。
品)25重量部、熱可塑性ポリエステル系ウレタン樹脂
(パンデックスT5102A、大日本インキ化学工業社製品)
67重量部、ケトン樹脂(商品名:ラロパールK−80、西
独BASF社製品)8重量部をニーダーに配合し温度125〜1
35℃で30分間混合練肉し、さらに得られた混合練肉物を
温度70〜80℃のミキシングロールにて15分間練肉して混
練物を得た。この混練物を冷却後ペレタイザーで切断し
ペレット状の着色用組成物を得た。この着色用組成物は
ペレタイザーでの切断が可能である。このものは溶解性
に優れ、作成合皮の耐寒屈曲性試験に於て割れを生じな
かった。結果を第1表に示す。
比較例1 カーボンブラック(BP−1300、キャボット社製品)25
重量部、熱可塑性ポリウレタン樹脂(パンデックスT510
2A、大日本インキ化学工業社製品)75重量部をニーダー
に配合し温度130〜140℃で30分間混合練肉し、さらに得
られた混合練肉物を温度70〜80℃のミキシングロールに
て15分間練肉して固型状の着色用組成分を得た。この混
練物は冷却後もペレタイザーで切断出来なかった。この
着色用組成物はウレタン樹脂溶液に全く溶解しなかっ
た。結果を第1表に示す。
重量部、熱可塑性ポリウレタン樹脂(パンデックスT510
2A、大日本インキ化学工業社製品)75重量部をニーダー
に配合し温度130〜140℃で30分間混合練肉し、さらに得
られた混合練肉物を温度70〜80℃のミキシングロールに
て15分間練肉して固型状の着色用組成分を得た。この混
練物は冷却後もペレタイザーで切断出来なかった。この
着色用組成物はウレタン樹脂溶液に全く溶解しなかっ
た。結果を第1表に示す。
比較例2 カーボンブラック(BP−1300、キャボット社製品)25
重量部、ケトン樹脂(ラロパールK−80、BASF社製品)
75重量部を配合し、3本ロールにて加熱して練肉し固形
状着色用組成物を得た。この着色用組成物はウレタン樹
脂溶液中によく溶解するが、分散性はやや不良であっ
た。このものを使用して作成した合成皮革は耐寒屈曲性
試験の結果、−10℃,1万回で割れを生じた。結果を第1
表に示す。
重量部、ケトン樹脂(ラロパールK−80、BASF社製品)
75重量部を配合し、3本ロールにて加熱して練肉し固形
状着色用組成物を得た。この着色用組成物はウレタン樹
脂溶液中によく溶解するが、分散性はやや不良であっ
た。このものを使用して作成した合成皮革は耐寒屈曲性
試験の結果、−10℃,1万回で割れを生じた。結果を第1
表に示す。
実施例3 PVファストレッドHF4C(西独ヘキスト社製品)50重量
部、熱可塑性ポリウレタン樹脂(パンデックスT5102A、
大日本インキ化学工業社製品)30重量部、アルデヒドと
尿素の縮合樹脂(商品名:ラロパールA−101=軟化点9
0〜100℃、BASF社製品)20重量部をニーダーに配合し温
度120〜130℃で30分間混合練肉し、さらにこの混練物を
温度70〜80℃のミキシングロールにて15分間練肉して混
練物を得た。この混練物を冷却後ペレタイザー切断しペ
レット状着色用組成物を得た。この着色用組成物を実施
例1と同様の方法により評価した所、溶解性、合成皮革
作成後の分散性ともに優れ、−10℃、2万回の耐寒屈曲
性試験に於て割れを発生しなかった。結果を第1表に示
す。
部、熱可塑性ポリウレタン樹脂(パンデックスT5102A、
大日本インキ化学工業社製品)30重量部、アルデヒドと
尿素の縮合樹脂(商品名:ラロパールA−101=軟化点9
0〜100℃、BASF社製品)20重量部をニーダーに配合し温
度120〜130℃で30分間混合練肉し、さらにこの混練物を
温度70〜80℃のミキシングロールにて15分間練肉して混
練物を得た。この混練物を冷却後ペレタイザー切断しペ
レット状着色用組成物を得た。この着色用組成物を実施
例1と同様の方法により評価した所、溶解性、合成皮革
作成後の分散性ともに優れ、−10℃、2万回の耐寒屈曲
性試験に於て割れを発生しなかった。結果を第1表に示
す。
実施例4 PVファストレッドHF4C(西独ヘキスト社製品)40重量
部、熱可塑性ポリウレタン樹脂(パンデックスT5102A、
大日本インキ化学工業社製品)15重量部、蔗糖と安息香
酸のエステル(モノペットSB、第一工業製薬社製品)45
重量部をニーダーに配合し温度120〜130℃で30分間混合
練肉し、さらにこの混練物を温度70〜80℃のミキシング
ロールにて15分間練肉して混練物を得た。この混練物を
冷却後ペレタイザー切断しペレット状着色用組成物を得
た。この着色組成物はペレタイザー切断性に優れ、溶解
性、合成皮革作成後の分散性にも優れているが、−10℃
の耐寒屈曲性試験17,000回に於て表面層に割れが認めら
れた。結果を第1表に示す。
部、熱可塑性ポリウレタン樹脂(パンデックスT5102A、
大日本インキ化学工業社製品)15重量部、蔗糖と安息香
酸のエステル(モノペットSB、第一工業製薬社製品)45
重量部をニーダーに配合し温度120〜130℃で30分間混合
練肉し、さらにこの混練物を温度70〜80℃のミキシング
ロールにて15分間練肉して混練物を得た。この混練物を
冷却後ペレタイザー切断しペレット状着色用組成物を得
た。この着色組成物はペレタイザー切断性に優れ、溶解
性、合成皮革作成後の分散性にも優れているが、−10℃
の耐寒屈曲性試験17,000回に於て表面層に割れが認めら
れた。結果を第1表に示す。
比較例3 PVファストレッドHF4C(ヘキスト社製品)40重量部、
熱可塑性ポリウレタン樹脂(パンデックスT5102A、大日
本インキ化学工業社製品)60重量部をニーダーに配合し
温度120〜130℃で30分間混合練肉し、さらにこの混練物
を温度70〜80℃のミキシングロールにて15分間練肉して
固型状の混練物を得た。この混練物は冷却後もペレタイ
ザー切断が出来なかった。この着色用組成物はウレタン
樹脂溶液に溶けにくく、この物を使用して作成した合成
皮革は表面上に顔料の凝集がみられるが、−10℃の耐寒
屈曲性試験に於いては2万回でも割れを発生しなかっ
た。
熱可塑性ポリウレタン樹脂(パンデックスT5102A、大日
本インキ化学工業社製品)60重量部をニーダーに配合し
温度120〜130℃で30分間混合練肉し、さらにこの混練物
を温度70〜80℃のミキシングロールにて15分間練肉して
固型状の混練物を得た。この混練物は冷却後もペレタイ
ザー切断が出来なかった。この着色用組成物はウレタン
樹脂溶液に溶けにくく、この物を使用して作成した合成
皮革は表面上に顔料の凝集がみられるが、−10℃の耐寒
屈曲性試験に於いては2万回でも割れを発生しなかっ
た。
比較例4 PVファストレッドHF4C(ヘキスト社製品)40重量部、
熱可塑性ポリウレタン樹脂(パンデックスT5102A、大日
本インキ化学工業社製品)40重量部、低分子ポリスチレ
ン(ディックエラスチレン#200=軟化点150〜160℃、
分子量70,000、大日本インキ化学工業社製品)20重量部
をニーダーに配合し、温度140〜160℃で30分間混合練肉
し、さらにこの混練物を温度100〜120℃のミキシングロ
ールにて15分間練肉して混練物を得た。この混練物を冷
却後ペレタイザー切断しペレット状着色用組成物を得
た。この着色用組成物はウレタン樹脂溶液に溶けにく
く、このものを使用して作成した合成皮革は表面に顔料
の凝集が見られ、−10℃の耐寒屈曲試験に於て1万回で
割れを生じた。
熱可塑性ポリウレタン樹脂(パンデックスT5102A、大日
本インキ化学工業社製品)40重量部、低分子ポリスチレ
ン(ディックエラスチレン#200=軟化点150〜160℃、
分子量70,000、大日本インキ化学工業社製品)20重量部
をニーダーに配合し、温度140〜160℃で30分間混合練肉
し、さらにこの混練物を温度100〜120℃のミキシングロ
ールにて15分間練肉して混練物を得た。この混練物を冷
却後ペレタイザー切断しペレット状着色用組成物を得
た。この着色用組成物はウレタン樹脂溶液に溶けにく
く、このものを使用して作成した合成皮革は表面に顔料
の凝集が見られ、−10℃の耐寒屈曲試験に於て1万回で
割れを生じた。
実施例5 銅フタロシアニンブルー(商品名:ファストゲンブル
−NK、大日本インキ化学工業社製品)50重量部、熱可塑
性ウレタン樹脂(パンデックスT5102A、大日本インキ化
学工業社製品)36重量部、蔗糖と安息香酸のエステル
(モノペットSB=軟化点65〜80℃、第一工業製薬社製
品)14重量部をニーダーに配合し温度120〜130℃で30分
間混合練肉し、さらにこの混練物を温度70〜80℃のミキ
シングロールにて15分間練肉して混練物を得た。この混
練物を冷却後ペレタイザー切断しペレット状着色用組成
物を得た。この着色用組成物は溶解性、分散性ともに優
れ、−10℃、2万回の耐寒屈曲性に於いても割れを生じ
なかった。
−NK、大日本インキ化学工業社製品)50重量部、熱可塑
性ウレタン樹脂(パンデックスT5102A、大日本インキ化
学工業社製品)36重量部、蔗糖と安息香酸のエステル
(モノペットSB=軟化点65〜80℃、第一工業製薬社製
品)14重量部をニーダーに配合し温度120〜130℃で30分
間混合練肉し、さらにこの混練物を温度70〜80℃のミキ
シングロールにて15分間練肉して混練物を得た。この混
練物を冷却後ペレタイザー切断しペレット状着色用組成
物を得た。この着色用組成物は溶解性、分散性ともに優
れ、−10℃、2万回の耐寒屈曲性に於いても割れを生じ
なかった。
〔発明の効果〕 この様にして得られたペレット状、粉末状等の固型着
色用組成物をウレタン樹脂溶液に配合し、撹拌すると、
短時間で均一な着色ウレタン樹脂溶液を得ることが出来
る。このウレタン樹脂溶液を用いて作成した合成皮革等
は大部分がウレタン樹脂よりなるため良好な物性を保持
することが出来る。さらにこのペレット状ないし粉末状
着色用組成物は保存安定性良好で取扱いも容易である。
色用組成物をウレタン樹脂溶液に配合し、撹拌すると、
短時間で均一な着色ウレタン樹脂溶液を得ることが出来
る。このウレタン樹脂溶液を用いて作成した合成皮革等
は大部分がウレタン樹脂よりなるため良好な物性を保持
することが出来る。さらにこのペレット状ないし粉末状
着色用組成物は保存安定性良好で取扱いも容易である。
Claims (1)
- 【請求項1】熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)と、熱可
塑性オリゴマー(B)と、顔料(C)とを含有してなる
ポリウレタン樹脂溶液用固型着色組成物の製造方法であ
り、 該樹脂(A)、オリゴマー(B)、顔料(C)を、
(A)と(B)の重量比(A)/(B)が20/80〜95/5
で、(C)の含有率が0.1〜80重量%となる組成割合
で、それらの加熱可塑化状態下にて練肉し、得られた練
肉体をついでペレット状に賦形し固化することを特徴と
する、ポリウレタン樹脂溶液用の固型着色用組成物の製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6742589A JP2855641B2 (ja) | 1989-03-22 | 1989-03-22 | ポリウレタン樹脂溶液用の固型着色用組成物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6742589A JP2855641B2 (ja) | 1989-03-22 | 1989-03-22 | ポリウレタン樹脂溶液用の固型着色用組成物の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02247251A JPH02247251A (ja) | 1990-10-03 |
JP2855641B2 true JP2855641B2 (ja) | 1999-02-10 |
Family
ID=13344549
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6742589A Expired - Lifetime JP2855641B2 (ja) | 1989-03-22 | 1989-03-22 | ポリウレタン樹脂溶液用の固型着色用組成物の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2855641B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1277808B1 (en) * | 2001-07-09 | 2004-12-15 | Ciba SC Holding AG | Easily distributable pigment compositions |
CN108102335A (zh) * | 2017-11-27 | 2018-06-01 | 广德粤华塑业制品有限公司 | 一种pu环保色膏 |
JP7481424B1 (ja) * | 2022-12-22 | 2024-05-10 | 第一工業製薬株式会社 | ポリウレタン樹脂の水系分散体、及びその製造方法 |
-
1989
- 1989-03-22 JP JP6742589A patent/JP2855641B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02247251A (ja) | 1990-10-03 |
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