JP2855535B2 - 薬液を内部に収容した薬液用プラスチック容器の製造方法 - Google Patents
薬液を内部に収容した薬液用プラスチック容器の製造方法Info
- Publication number
- JP2855535B2 JP2855535B2 JP6574890A JP6574890A JP2855535B2 JP 2855535 B2 JP2855535 B2 JP 2855535B2 JP 6574890 A JP6574890 A JP 6574890A JP 6574890 A JP6574890 A JP 6574890A JP 2855535 B2 JP2855535 B2 JP 2855535B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- container
- plug
- chemical liquid
- filling
- plastic container
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
- Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、糖質輸液剤、電解質輸液剤、血漿増量剤、
浸透圧利尿剤、アミノ酸輸液剤、脂肪乳剤、高カロリー
輸液剤等の静脈注射用の輸液や経腸栄養剤、高蛋白栄養
剤、成分栄養剤あるいは流動食などの経腸的高カロリー
栄養剤を収容する比較的可撓性を有する薬液用プラスチ
ック容器の製造方法であって、胴部を変形させて薬液を
投与する、所謂自然滴下ダイプの薬液を内部に収容した
薬液用プラスチック容器の製造方法に関するものであ
る。
浸透圧利尿剤、アミノ酸輸液剤、脂肪乳剤、高カロリー
輸液剤等の静脈注射用の輸液や経腸栄養剤、高蛋白栄養
剤、成分栄養剤あるいは流動食などの経腸的高カロリー
栄養剤を収容する比較的可撓性を有する薬液用プラスチ
ック容器の製造方法であって、胴部を変形させて薬液を
投与する、所謂自然滴下ダイプの薬液を内部に収容した
薬液用プラスチック容器の製造方法に関するものであ
る。
［従来の技術］ 落としても割れないこと、軽量であるなどの利点によ
り、近年薬液容器のプラスチック化が急速に進んでお
り、なかでもプラスチック材料の柔軟性を利用して、胴
部を変形させて薬液の投与を行う自然滴下タイプのもの
が多用されている。
り、近年薬液容器のプラスチック化が急速に進んでお
り、なかでもプラスチック材料の柔軟性を利用して、胴
部を変形させて薬液の投与を行う自然滴下タイプのもの
が多用されている。
これは、自然滴下の場合、容器内に空気を供給するこ
となく投与ができ、したがって容器内に雑菌の侵入の心
配がなく、衛生上の利点を有するためである。
となく投与ができ、したがって容器内に雑菌の侵入の心
配がなく、衛生上の利点を有するためである。
この種の薬液用プラスチック容器としては、特開平１
−158955号公報に記載されているものがある。これは横
断面形状が楕円形の胴部と他端が栓体で密封された口部
とを有する薬液用プラスチック容器を製造するものであ
る。
−158955号公報に記載されているものがある。これは横
断面形状が楕円形の胴部と他端が栓体で密封された口部
とを有する薬液用プラスチック容器を製造するものであ
る。
［発明が解決しようとする課題］ 上記従来の薬液用プラスチック容器は、ブロー成形に
より栓体を除いた胴部および口部を形成し、口部から薬
液を充填した後栓体で口部を密封し、その後、容器を11
0℃の加圧された滅菌槽内で一定時間薬液の滅菌処理を
行い、内部に薬液を収容する薬液用プラスチック容器を
製造するものである。
より栓体を除いた胴部および口部を形成し、口部から薬
液を充填した後栓体で口部を密封し、その後、容器を11
0℃の加圧された滅菌槽内で一定時間薬液の滅菌処理を
行い、内部に薬液を収容する薬液用プラスチック容器を
製造するものである。
したがって、上記製造方法によれば、薬液の充填後、
栓体を口部に加熱して溶着しなければならず、工程数が
増加して作業上に問題を有するだけでなく、この溶着時
に溶融バリが発生し容器内に落下し、衛生上も問題を有
している。
栓体を口部に加熱して溶着しなければならず、工程数が
増加して作業上に問題を有するだけでなく、この溶着時
に溶融バリが発生し容器内に落下し、衛生上も問題を有
している。
また、上記製造方法では、容器を110℃の加圧された
滅菌槽内で滅菌処理を行うので、滅菌のための設備が大
掛かりで高価であり、比較的長い時間の滅菌工程が必要
である。
滅菌槽内で滅菌処理を行うので、滅菌のための設備が大
掛かりで高価であり、比較的長い時間の滅菌工程が必要
である。
そこで、上記従来の欠点を解消するために、本発明の
薬液用プラスチック容器の製造方法は、次の目的を有す
るものである。それは、 容器内部に溶融バリの落下の虞のある栓体の溶着加工
を要しないこと。
薬液用プラスチック容器の製造方法は、次の目的を有す
るものである。それは、 容器内部に溶融バリの落下の虞のある栓体の溶着加工
を要しないこと。
薬液を内部に収容する前に、栓体を形成すること。
衛生的な薬液を内部に収容した薬液用プラスチック容
器を得ること。
器を得ること。
容器に充填する薬液が100℃以上の高温度でそれ自体
が滅菌処理されており、かつ容器に薬液を充填すると同
時に容器の滅菌処理ができ、大掛かりで高価な加圧滅菌
処理工程を要しないこと。
が滅菌処理されており、かつ容器に薬液を充填すると同
時に容器の滅菌処理ができ、大掛かりで高価な加圧滅菌
処理工程を要しないこと。
薬液の充填は、容器のブロー成形後に行うことによ
り、薬液が容器を滅菌処理できる100℃以上の高温度で
あっても、自然的タイプのように比較的溶融温度の低い
プラスチック材料をブロー成形する容器の成形に何ら支
障をきたさないばかりでなく、薬液の充填後の容器の密
封は、ブロー成形により予め形成された容器の胴部から
外部に突出した筒状部の外周面を押圧溶着して行うこと
により、容器内に溶融バリなどの異物が落下する虞がな
く、高度の衛生性が確保されること。
り、薬液が容器を滅菌処理できる100℃以上の高温度で
あっても、自然的タイプのように比較的溶融温度の低い
プラスチック材料をブロー成形する容器の成形に何ら支
障をきたさないばかりでなく、薬液の充填後の容器の密
封は、ブロー成形により予め形成された容器の胴部から
外部に突出した筒状部の外周面を押圧溶着して行うこと
により、容器内に溶融バリなどの異物が落下する虞がな
く、高度の衛生性が確保されること。
である。
［課題を解決するための手段］ 本発明は、上記目的を達成するために、以下のように
構成した。それは、 ブロー成形のための金型のキャビティに、予め栓体を
配置してからブロー成形して胴部に栓体が一体に溶着さ
れ、かつ胴部の上記栓体と反対側の端部に胴部の内部と
外部とが連通した外部に突出する薬液充填のための筒状
部および吊下部を形成した胴部の横断面形状が比較的扁
平な容器を形成し、次いで上記ブロー成形後、ブロー成
形時に予め形成された容器の薬液充填のための筒状部か
ら容器を滅菌処理できる100℃以上の高温度の薬液を充
填して上記筒状部を密封することを特徴とする薬液を内
部に収容した薬液用プラスチック容器の製造方法 としたものである。
構成した。それは、 ブロー成形のための金型のキャビティに、予め栓体を
配置してからブロー成形して胴部に栓体が一体に溶着さ
れ、かつ胴部の上記栓体と反対側の端部に胴部の内部と
外部とが連通した外部に突出する薬液充填のための筒状
部および吊下部を形成した胴部の横断面形状が比較的扁
平な容器を形成し、次いで上記ブロー成形後、ブロー成
形時に予め形成された容器の薬液充填のための筒状部か
ら容器を滅菌処理できる100℃以上の高温度の薬液を充
填して上記筒状部を密封することを特徴とする薬液を内
部に収容した薬液用プラスチック容器の製造方法 としたものである。
［作用］ ブロー成形のための金型のキャビティに、予め栓体を
配置してからブロー成形して胴部と栓体が一体に溶着さ
れた容器を形成するので、薬液充填時にはすでに栓体が
形成されており、したがって、内部に溶融バリの落下の
虞のある栓体の溶着を要せず、衛生的な薬液用プラスチ
ック容器を得ることができる。しかも、胴部の栓体と反
対側の端部に容器の内部と外部とが連通した外部に突出
する筒状部がブロー成形時に予め形成されており、該筒
状部から容器を滅菌処理できる高温度（100℃以上）の
薬液を充填した後の容器の密封は、外部に突出した筒状
部の外周面を押圧溶着して行うので、容器内に溶融バリ
などの異物が落下する虞がなく、高度の衛生性が確保さ
れる。そのうえ、容器に充填される薬液は滅菌処理され
ていることに加えて容器が薬液の充填と同時に滅菌処理
されるので、大掛かりで高価な加圧滅菌処理槽が不要で
あり、かつ滅菌処理工程を省略することができる。
配置してからブロー成形して胴部と栓体が一体に溶着さ
れた容器を形成するので、薬液充填時にはすでに栓体が
形成されており、したがって、内部に溶融バリの落下の
虞のある栓体の溶着を要せず、衛生的な薬液用プラスチ
ック容器を得ることができる。しかも、胴部の栓体と反
対側の端部に容器の内部と外部とが連通した外部に突出
する筒状部がブロー成形時に予め形成されており、該筒
状部から容器を滅菌処理できる高温度（100℃以上）の
薬液を充填した後の容器の密封は、外部に突出した筒状
部の外周面を押圧溶着して行うので、容器内に溶融バリ
などの異物が落下する虞がなく、高度の衛生性が確保さ
れる。そのうえ、容器に充填される薬液は滅菌処理され
ていることに加えて容器が薬液の充填と同時に滅菌処理
されるので、大掛かりで高価な加圧滅菌処理槽が不要で
あり、かつ滅菌処理工程を省略することができる。
［実施例］ 次に本発明の実施例である薬液を内部に収容した薬液
用プラスチック容器の製造方法を図面に基づき説明す
る。
用プラスチック容器の製造方法を図面に基づき説明す
る。
第１図に示すように、一対の分割金型1,2間にダイ３
より押圧垂下されたパリスン４を配置する。一対の分割
金型1,2のうち一方の分割金型１のキャビティ５には、
さらに栓体12を保持させる栓体キャビティ5cが形成され
ており、栓体キャビティ5c内には、ゴム栓17を内部に包
み込んだ栓体12が嵌挿されている。一対の分割金型1,2
には、それぞれ胴部キャビティ5a,6aと筒状部キャビテ
ィ5b,6bを備えている。
より押圧垂下されたパリスン４を配置する。一対の分割
金型1,2のうち一方の分割金型１のキャビティ５には、
さらに栓体12を保持させる栓体キャビティ5cが形成され
ており、栓体キャビティ5c内には、ゴム栓17を内部に包
み込んだ栓体12が嵌挿されている。一対の分割金型1,2
には、それぞれ胴部キャビティ5a,6aと筒状部キャビテ
ィ5b,6bを備えている。
次いで、分割金型1,2を閉じ、パリスン４内にブロー
ノズル７より圧力流体を圧入してパリスン４を膨脹させ
て、キャビティ5,6に当接させ、同時にパリスン４を栓
体12に当接させ、パリスン４を栓体12に溶着させること
により、第３図に示す薬液用プラスチック容器10を得
る。この薬液用プラスチック容器10には、胴部11の内部
と外部とが連通した外部に突出する薬液を充填するため
の筒状部13が一体に形成され、かつ吊下部14が一体に形
成されている。
ノズル７より圧力流体を圧入してパリスン４を膨脹させ
て、キャビティ5,6に当接させ、同時にパリスン４を栓
体12に当接させ、パリスン４を栓体12に溶着させること
により、第３図に示す薬液用プラスチック容器10を得
る。この薬液用プラスチック容器10には、胴部11の内部
と外部とが連通した外部に突出する薬液を充填するため
の筒状部13が一体に形成され、かつ吊下部14が一体に形
成されている。
第２図に詳細を示すように、栓体12は、栓本体16とそ
の内部に包み込まれたゴム栓17によって構成されてお
り、栓本体16には外方に延設されたフランジ部16aで胴
部11の胴壁と溶着されている。18はプルリングであり、
栓本体16の天板部16bはプルリング18によって開封自在
となっている。プルリング18は栓本体16に一体に連設形
成され、天板部16bには、薄肉部からなるスコアー16cが
形成され、プルリング18を引っ張ることにより、このス
コアー16cより薄肉部を切除してゴム栓17を露出させる
ものである。ここで、薬液に直接接触すると衛生上問題
のあるゴム栓17は、胴部11の胴壁により薬液と隔絶され
ているので衛生的である。
の内部に包み込まれたゴム栓17によって構成されてお
り、栓本体16には外方に延設されたフランジ部16aで胴
部11の胴壁と溶着されている。18はプルリングであり、
栓本体16の天板部16bはプルリング18によって開封自在
となっている。プルリング18は栓本体16に一体に連設形
成され、天板部16bには、薄肉部からなるスコアー16cが
形成され、プルリング18を引っ張ることにより、このス
コアー16cより薄肉部を切除してゴム栓17を露出させる
ものである。ここで、薬液に直接接触すると衛生上問題
のあるゴム栓17は、胴部11の胴壁により薬液と隔絶され
ているので衛生的である。
ブロー成形後に、第３図ないし第５図に示すように、
薬液の充填工程と、密封工程を行う。
薬液の充填工程と、密封工程を行う。
薬液用プラスチック容器10は、薬液を充填するための
筒状部13を上にした姿勢にして、充填用把持具19で筒状
部13を把持する。そして、筒状部13に薬液注入ノズル20
を挿入して、薬液注入ノズル20より薬液を薬液用プラス
チック容器10に充填する。所定量の薬液の充填後は、カ
ットシール21により筒状部13をその外周面から押圧して
溶着密封するとともに、筒状部13の密封部分より上部の
バリを切除することにより、薬液を内部に収容した薬液
用プラスチック容器10を完成させるが、その密封工程
は、外部に突出した筒状部13の外周面を押圧溶着して行
うので、容器内に溶融バリなどの異物が落下する虞がな
く、高度の衛生性が確保されることになる。
筒状部13を上にした姿勢にして、充填用把持具19で筒状
部13を把持する。そして、筒状部13に薬液注入ノズル20
を挿入して、薬液注入ノズル20より薬液を薬液用プラス
チック容器10に充填する。所定量の薬液の充填後は、カ
ットシール21により筒状部13をその外周面から押圧して
溶着密封するとともに、筒状部13の密封部分より上部の
バリを切除することにより、薬液を内部に収容した薬液
用プラスチック容器10を完成させるが、その密封工程
は、外部に突出した筒状部13の外周面を押圧溶着して行
うので、容器内に溶融バリなどの異物が落下する虞がな
く、高度の衛生性が確保されることになる。
なお、第３図ないし第５図に示す薬液の充填から密封
に至る工程中に、薬液用プラスチック容器10を安定させ
るため、吊下部14の吊下孔15に棒状の保持バー（図示せ
ず）を挿入するなど、吊下部14を利用すれば、これらの
工程を安定して行うことができる。
に至る工程中に、薬液用プラスチック容器10を安定させ
るため、吊下部14の吊下孔15に棒状の保持バー（図示せ
ず）を挿入するなど、吊下部14を利用すれば、これらの
工程を安定して行うことができる。
上記のように行われる薬液用プラスチック容器10の薬
液の充填は、容器に滅菌処理できる高温度（100℃以
上）であるので、薬液の充填と同時に薬液用プラスチッ
ク容器10の滅菌処理ができ、従来薬液の充填後に行われ
ていた滅菌処理の工程を省くことができる。
液の充填は、容器に滅菌処理できる高温度（100℃以
上）であるので、薬液の充填と同時に薬液用プラスチッ
ク容器10の滅菌処理ができ、従来薬液の充填後に行われ
ていた滅菌処理の工程を省くことができる。
内部に薬液を収容した薬液用プラスチック容器10の使
用に際しては、吊下部14の吊下孔15に吊架具（図示せ
ず）を挿入して栓体12を下になるように保持し、次いで
プルリング18を引っ張ることによりゴム栓17を露出さ
せ、注射器の注射針をゴム栓17および胴部11の胴壁を貫
通させて内部の薬液を投与するものである。
用に際しては、吊下部14の吊下孔15に吊架具（図示せ
ず）を挿入して栓体12を下になるように保持し、次いで
プルリング18を引っ張ることによりゴム栓17を露出さ
せ、注射器の注射針をゴム栓17および胴部11の胴壁を貫
通させて内部の薬液を投与するものである。
［発明の効果］ 以上のように本発明によれば、薬液の充填時にはすで
に栓体が形成されているので、内部に溶融バリの落下す
る虞がある栓体の溶着を省略することができ、衛生的な
薬液用プラスチック容器を得ることができる。しかも、
薬液を充填するための筒状部から容器を滅菌処理できる
100℃以上の高温度の薬液を直接充填して密封するの
で、薬液の充填と同時に容器の滅菌処理が行われ、従来
のように大掛かりで高価な加圧滅菌処理槽が不要とな
り、滅菌処理工程を省略することができる。さらに、薬
液の充填は、容器のブロー成形後に行うことにより、薬
液が容器を滅菌処理できる100℃以上の高温度であって
も、自然滴下タイプのように比較的溶融温度の低いプラ
スチック材料をブロー成形する容器の成形に何ら支障を
きたさないばかりでなく、薬液の充填後の容器の密封
は、ブロー成形により予め形成された容器の胴部から外
部に突出した筒状部の外周面を押圧溶着して行うことに
より、容器内に溶融バリなどの異物が落下する虞がな
く、高度の衛生性を確保することができる。
に栓体が形成されているので、内部に溶融バリの落下す
る虞がある栓体の溶着を省略することができ、衛生的な
薬液用プラスチック容器を得ることができる。しかも、
薬液を充填するための筒状部から容器を滅菌処理できる
100℃以上の高温度の薬液を直接充填して密封するの
で、薬液の充填と同時に容器の滅菌処理が行われ、従来
のように大掛かりで高価な加圧滅菌処理槽が不要とな
り、滅菌処理工程を省略することができる。さらに、薬
液の充填は、容器のブロー成形後に行うことにより、薬
液が容器を滅菌処理できる100℃以上の高温度であって
も、自然滴下タイプのように比較的溶融温度の低いプラ
スチック材料をブロー成形する容器の成形に何ら支障を
きたさないばかりでなく、薬液の充填後の容器の密封
は、ブロー成形により予め形成された容器の胴部から外
部に突出した筒状部の外周面を押圧溶着して行うことに
より、容器内に溶融バリなどの異物が落下する虞がな
く、高度の衛生性を確保することができる。
第１図ないし第７図は、本発明の実施例に係る薬液用プ
ラスチック容器の製造方法を示す、第１図はブロー成形
態様を示す断面図、第２図はブロー成形により得られた
薬液用プラスチック容器の栓体部分の要部の拡大断面
図、第３図は薬液の充填工程を説明する一部破断正面
図、第４図は同上側面図、第５図は密封工程を説明する
一部破断側面図、第６図は内部に薬液を収容した薬液用
プラスチック容器の正面図、第７図は同上側面図であ
る。 1,2……分割金型、5,6……キャビティ、5b,6b……筒状
部キャビティ、5c……栓体キャビティ、10……薬液用プ
ラスチック容器、11……胴部、12……栓体、13……薬液
充填のための筒状部、14……吊下部、19……充填用把持
具、20……薬液注入ノズル、21……カットシール。
ラスチック容器の製造方法を示す、第１図はブロー成形
態様を示す断面図、第２図はブロー成形により得られた
薬液用プラスチック容器の栓体部分の要部の拡大断面
図、第３図は薬液の充填工程を説明する一部破断正面
図、第４図は同上側面図、第５図は密封工程を説明する
一部破断側面図、第６図は内部に薬液を収容した薬液用
プラスチック容器の正面図、第７図は同上側面図であ
る。 1,2……分割金型、5,6……キャビティ、5b,6b……筒状
部キャビティ、5c……栓体キャビティ、10……薬液用プ
ラスチック容器、11……胴部、12……栓体、13……薬液
充填のための筒状部、14……吊下部、19……充填用把持
具、20……薬液注入ノズル、21……カットシール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B29C 49/00 - 49/80 A61J 1/00 300 - 353 B65D 1/08 B22L 22:00
Claims (1)
- 【請求項１】ブロー成形のための金型のキャビティに、
予め栓体を配置してからブロー成形して胴部に栓体が一
体に溶着され、かつ胴部の上記栓体と反対側の端部に胴
部の内部と外部とが連通した外部に突出する薬液充填の
ための筒状部および吊下部を形成した胴部の横断面形状
が比較的偏平な容器を形成し、次いで上記ブロー成形
後、ブロー成形時に予め形成された容器の薬液充填のた
めの筒状部から容器を滅菌処理できる100℃以上の高温
度の薬液を充填して上記筒状部を密封することを特徴と
する薬液を内部に収容した薬液用プラスチック容器の製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6574890A JP2855535B2 (ja) | 1990-03-16 | 1990-03-16 | 薬液を内部に収容した薬液用プラスチック容器の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6574890A JP2855535B2 (ja) | 1990-03-16 | 1990-03-16 | 薬液を内部に収容した薬液用プラスチック容器の製造方法 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8099286A Division JPH08295318A (ja) | 1996-03-28 | 1996-03-28 | 薬液用プラスチック容器への薬液充填方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03266627A JPH03266627A (ja) | 1991-11-27 |
| JP2855535B2 true JP2855535B2 (ja) | 1999-02-10 |
Family
ID=13295950
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6574890A Expired - Fee Related JP2855535B2 (ja) | 1990-03-16 | 1990-03-16 | 薬液を内部に収容した薬液用プラスチック容器の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2855535B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5675833A (en) * | 1979-11-27 | 1981-06-23 | Toray Ind Inc | Preparation of thermoplastic polyester vessel |
| JPS6094325A (ja) * | 1983-10-28 | 1985-05-27 | Aida Eng Ltd | プラスチツク容器の成形装置 |
-
1990
- 1990-03-16 JP JP6574890A patent/JP2855535B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03266627A (ja) | 1991-11-27 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3573431B2 (ja) | 薬剤カプセルに充填する方法並びにそれによって製造される物品 | |
| US4294249A (en) | Swage-molded injection site | |
| JP5808324B2 (ja) | 医療行為用注射器を製造し組み立てるためのプロセス | |
| CA1214925A (en) | Method of manufacture of hypodermic syringe | |
| JP5199265B2 (ja) | 隆起ニップルを有する成型容器および使用方法 | |
| US4547900A (en) | Flexible container with integral ports and diaphragm | |
| JP2855535B2 (ja) | 薬液を内部に収容した薬液用プラスチック容器の製造方法 | |
| JPH03267065A (ja) | 薬液用プラスチックブロー容器 | |
| US3570718A (en) | Containers for dispensing physiological solutions | |
| JP3099089B2 (ja) | 薬液用プラスチックブローバッグ | |
| JPH03169538A (ja) | ゴム栓を内包する栓体の製造方法 | |
| JP2814295B2 (ja) | 内容物を充填した容器の製造方法 | |
| JP2934777B2 (ja) | プラスチック容器の密栓構造 | |
| JP3517919B2 (ja) | 医療用容器及び成形金型 | |
| JPH0613715Y2 (ja) | プラスチック容器 | |
| JP2018012025A (ja) | 注射針付シリンジ及び注射針付シリンジの製造方法 | |
| JPH11313871A (ja) | 輸液容器 | |
| JP2012100984A (ja) | 薬液用プラスチックアンプルの製造方法及び薬液用プラスチックアンプル | |
| JPH0613708Y2 (ja) | 輸液用容器 | |
| JP3066757B2 (ja) | 薬液用プラスチック容器及びその製造方法 | |
| JPH09290456A (ja) | 輸液用合成樹脂製容器の薄膜一体化口部および口部薄膜成形方法 | |
| JPH08244101A (ja) | 無菌容器の製造方法 | |
| JPH0739131B2 (ja) | 輸液用プラスチック容器の製造方法 | |
| CN2764387Y (zh) | 大输液包装用塑料瓶 | |
| KR19980018131A (ko) | 종류가 다른 내용물이 봉입된 용기와 그 용기의 제조방법 및 그 용기안에 들어있는 내용물의 혼성방법 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |