JP2855253B2 - アーク溶接用ノズルクリーナー - Google Patents

アーク溶接用ノズルクリーナー

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JP2855253B2
JP2855253B2 JP6186293A JP18629394A JP2855253B2 JP 2855253 B2 JP2855253 B2 JP 2855253B2 JP 6186293 A JP6186293 A JP 6186293A JP 18629394 A JP18629394 A JP 18629394A JP 2855253 B2 JP2855253 B2 JP 2855253B2
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智 斎藤
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Takashima Sangyo KK
Tokuden Co Ltd Hyogo
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Tokushu Denkyoku Co Ltd
Takashima Sangyo KK
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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K9/00Arc welding or cutting
    • B23K9/32Accessories
    • B23K9/328Cleaning of weld torches, i.e. removing weld-spatter; Preventing weld-spatter, e.g. applying anti-adhesives

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Arc Welding In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アーク溶接用ノズルに
付着したスパッタを除去するためのアーク溶接用ノズル
クリーナーの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスシールドアーク溶接においては、溶
接中に生じるスパッタSが飛散してトーチノズルの内面
全域及び先端面に付着するものであり、それらを放置し
ておくと、付着したスパッタが堆積され、図14に示す
ようにガスの流れに乱れが発生し、大気を巻き込む原因
となる。その結果、窒素が気泡となって、図15に示す
ように溶接部の内部に気孔(ブローホール)Hとなって
現れ、溶接強度上の問題が発生する。これらの問題を解
決するために、ブラシ、刃物、エアブロー、シヨットブ
ラスト、液中超音波、酸洗い、電磁反発力、磁力吸引等
の諸種の方法、装置が従来から提供されているが、それ
らには一長一短の問題点があり、多様化したノズル形状
にも適応でき、而もスパッタ付着部全面を処理すること
ができる手段は未だ開発されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】而して、上記従来のノ
ズルクリーナーの場合は、次のような問題があった。 * ノズルの先端部と入口内面近傍のスパッタは除去で
きるが、ノズル先端面にスパッタが厚く付着した場合に
は除去できない。 * ノズル内面奥部のオリフィス部近辺のスパッタは除
去できない。 * ノズル形状が下窄みテーパータイプの場合、より一
層スパッタの除去が困難である。 * 寸法長が異なるノズルに対しては、1種類のツール
では対応が困難である。 * ノズルクリーニング時にノズルが破損することが多
く、ノズルライフが短かい。 * クリーニング処理時間が長くて作業効率が低い。
【0004】本発明は、上記の問題を解決することを課
題として研究開発されたもので、溶接ノズル内面全域と
先端面に厚く付着したスパッタを容易に除去することが
でき、且つ下窄みテーパー状のノズル内面全域について
も容易確実にスパッタを除去できるアーク溶接用ノズル
クリーナーを提供する事を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決し、そ
の目的を達成する手段として、本発明は、クリーナー本
体と、該クリーナー本体の駆動機構とから構成されたア
ーク溶接用ノズルグリーナーにおいて、上記クリーナー
本体は、ノズル先端部の付着スパッタを除去するための
リング状の第1回転クリーナーヘッドと、該第1回転ク
リーナーヘッドの中央孔に昇降自在に嵌挿した、ノズル
内面の付着スパッタを除去するための径方向に拡縮可能
長寸法の筒状の金属ブラシ部材から成る第2回転クリ
ーナーヘッドとから構成されており、上記クリーナー本
体の駆動機構は、上記第1、第2の両回転クリーナーヘ
ッドを回転させるモータ、その他の回転伝達部材と、上
記第2回転クリーナーヘッドを昇降させるシリンダー、
その他の昇降伝達部材とから構成され且つ適宜の制御機
構により駆動制御可能に構成されているアーク溶接用ノ
ズルクリーナーであって、上記第1回転クリーナーヘッ
ドの回転によりノズル先端部の付着スパッタを除去する
と共に、昇降自在な第2回転クリーナーヘッドの回転遠
心力の作用により金属ブラシ部材をノズル内で拡開させ
てノズル内面全体に付着したスパッタを摺接除去し、且
つノズルが上昇して第2回転クリーナーヘッドからの離
脱時に、該第2回転クリーナーヘッドの金属ブラシ部材
が更に拡開してノズル先端部を再度クリーニングするよ
うに構成したことを特徴とするアーク溶接用ノズルクリ
ーナーを提供するものである。
【0006】さらに、本発明は、上記のように構成した
アーク溶接用ノズルクリーナーにおいて、第1、第2の
回転クリーナーヘッドがクリーナー本体に対して着脱自
在に構成されているアーク溶接用ノズルクリーナー、及
び第1回転クリーナーヘッドが適宜材質のブラシ部材で
構成されているアーク溶接用ノズルクリーナー、及び第
1回転クリーナーヘッドが上面に凹凸部を備えた非ブラ
シ部材の金属、合成樹脂、非鉄金属部材で構成されてい
るアーク溶接用ノズルクリーナーを夫々提供するもので
ある。
【0007】
【作用】近接感知センサーが予めティーチングされたロ
ボット(図示せず)のトーチノズルの下降通過を感知し
(図8のA)、タイマーに信号を送ると、予めタイマー
設定した時間の経過後に、二重構造から成る第1、第2
の回転クリーナーヘッドはモータ、その他の回転伝達部
材を介して回転する。
【0008】ノズルの先端が図8の(B)、(C)及び
図9に示すように、回転中の第1回転クリーナーヘッド
の上面に達すると、まづノズルの先端部に付着したスパ
ッタが除去されるものであり、そのスパッタが分厚い場
合は、図示していないが、リング状の固形物のまゝの状
態で綺麗に除去される。
【0009】上記のように、ノズルの先端が第1回転ク
リーナーヘッドの上面に達すると同時に、タイマーの働
きにより図8の(D)及び図10に示すように、回転中
の第2回転クリーナーヘッドが回転しながらシリンダ
ー、その他の昇降伝達部材を介してノズル内を上昇し、
その先端がノズル内のオリフィス部に到達するまでの間
にノズルの内面に付着したスパッタを除去する。この第
2回転クリーナーヘッドはノズルの内面を上昇中に、回
転遠心力の作用によりそのブラシ部材が拡開してノズル
の内面全体に微細な振動作用を伴って摺接するので、強
力なハンマー効果を発生してスパッタを完全に除去す
る。
【0010】次に、ノズルの内部に入り込んだ第2回転
クリーナーヘッドがオリフィス部まで上昇して、まだ回
転している間に、図8の(E)に示すように、ノズルは
ゆっくり上昇するので、その上昇時にノズルの内面は再
び第2回転クリーナーヘッドによりクリーニング作用を
受ける。
【0011】ノズルが上昇して第1、第2の回転クリー
ナーヘッドから離れると、その瞬間に第2回転クリーナ
ーヘッドは図8の(F)に示すように、勢いよく拡開し
て後述するノズル先端部のクリーニングを再び行い、タ
イマーの設定時間経過後にシリンダー、その他の昇降伝
達部材を介して第2回転クリーナーヘッドは元の位置ま
で下降復帰すると共に、第1、第2の回転クリーナーヘ
ッドの回転も停止するが、回転遠心力により拡開した第
2の回転クリーナーヘッドのブラシ部材は第1回転クリ
ーナーヘッドの中央孔で先端部分が抱持されることによ
り、当初設定の径長を維持する作用がある。
【0012】
【実施例】以下に、本発明の実施例を添付図面に基づい
て説明すれば、この実施例の溶接用ノズルクリーナー
は、大別して、クリーナー本体1と、該本体1の駆動機
構2と、該駆動機構2の制御機構3と、ケーシング4と
から構成されている。
【0013】而して、上記クリーナー本体1は、この実
施例では、リング状の有孔ホルダー5に嵌着した短い金
属ブラシ部材6aをリング状に密に集束して形成した、
中央孔6bを有するリング状の第1回転クリーナーヘッ
ド6と、下部に固定用軸7aを突設した稍々小径のホル
ダー7に円筒状に配設嵌着した長寸法の金属ブラシ部材
8aから成る円筒状の第2回転クリーナーヘッド8とか
ら成り、この第2回転クリーナーヘッド8を上記第1回
転クリーナーヘッド6の中央孔6bに挿通し、後述する
取付け態様にしたがって、該第2回転クリーナーヘッド
8の上端部を上記第1回転クリーナーヘッド6の上端部
から若干突出させてある。
【0014】また、上記クリーナー本体1の駆動機構2
は、上記第1、第2の両回転クリーナーヘッド6、8の
回転伝達部材9と、該第2回転クリーナーヘッド8の昇
降伝達部材10とから成り、該回転伝達部材9は、モー
タ11の回転軸12にキー部材13を介して被嵌着した
カップリング14と、該カップリング14の上端部に下
端部を被嵌着した、外向きフランジ15aとベアリング
15b、15bとベアリングケース15cと内向きフラ
ンジ15dとキー溝15eとを備えたスライド軸受とし
ての套管15とから構成されており、この回転伝達部材
9を図2に示すように、ケーシング4の天板の上面に套
管15の上端部分を固設してケーシング4に内装すると
共に、前記したクリーナー本体1を該套管15内に挿通
して、該套管15の内向きフランジ15dの上面にクリ
ーナー本体1の第1回転クリーナーヘッド6を載置し、
ビス16により両部材を着脱自在に一体的に固定し、且
つクリーナー本体1の第2回転クリーナーヘッド8の下
端部の固定用軸7aと前記カップリング14とをビス1
7により着脱自在に一体的に固定すると共に、カップリ
ングキー14aと前記キー溝15eとを係合させてあ
る。
【0015】また、上記第2回転クリーナーヘッド8の
昇降伝達部材10は、ガイドシャフト18と、ガイドシ
ャフト18に昇降自在に嵌装したモータ11のブラケッ
ト19と、ブラケット19の下側に配置して、そのシリ
ンダーロッド20aの先端でブラケット19の下面を受
止したエアシリンダー20とから構成されている。
【0016】さらに、上記駆動機構2の制御機構3は、
図1に略示するように、この実施例では、第1、第2の
タイマー21、22、リレー23、レギュレーター2
4、ヒューズ25、プラグ26、電磁弁27及びステー
28に取付けた近接感知センサー29等から構成されて
おり、これらの各エレメントは適宜に結線接続され、予
めティーチングされた溶接用ノズルNのロボット(図示
せず)の指令により夫々関連動作するように構成されて
いる。
【0017】また、上記ケーシング4は、図1に略示す
るように、この実施例では、隔壁4aにより内部を二室
に区画して構成されており、一方の室内に前記駆動機構
2を設備すると共に、クリーナー本体1の上部、即ち、
第1回転クリーナーヘッド6の全体及び第2回転クリー
ナーヘッド8の上部を天板から突出させた状態で設備
し、且つ他方の室内に上記制御機構3の主要エレメント
を設備し、該制御機構中の近接感知センサー29はステ
ー28を介して第1、第2の回転クリーナーヘッド6、
8の上方部の一側近傍に配設してある。
【0018】なお、図1において、30はケーシング4
の一方の室内に設備した、除去スパッタの傾斜滑落面3
0aを備えた防塵カバー、31はケーシング4の底部一
隅に穿設した除去スパッタの排出口、32はガイドシャ
フト18に嵌挿した緩衝部材、33はエアシリンダーロ
ッドの昇降ストローク調整部材を夫々示している。
【0019】次に、上記のように構成した実施例に基づ
いてクリーニング動作を説明する。ノズルNを予めティ
ーチング(学習)させた溶接ロボット(図示せず)の動
作にしたがって移動させ、図8の(A)に示すように、
近接感知センサー29の前面15mm以内で、且つ該セ
ンサーの中心位置を通過下降させると、該センサー29
はノズルNが通過したことを感知して第1又は第2のタ
イマー21又は22に信号を送信する。
【0020】上記ノズルNは、図8の(B)に示すよう
に、その先端が第1回転クリーナーヘッド6の上面に触
れるまで下降し、送信を受けてリレー23が作動し、モ
ーター11に電流が流れてモータ11が回転し始める
と、クリーナー本体1、即ち、第1、第2の回転クリー
ナーヘッド6、8は図8の(C)に示すように、共に回
転する。
【0021】第1回転クリーナーヘッド6の回転によ
り、下降停止していたノズルNの先端部に付着した厚い
スパッタが除去されると共に、第2回転クリーナーヘッ
ド8の回転と併せてノズルNの先端部の内外面がクリー
ニングされる。
【0022】次に、さらにリレー23の指令により第1
又は第2のタイマー21又は22が作動して電磁弁27
へ指令を送り、エアシリンダー20へエアが供給される
と、シリンダーロッド20aが推力により上昇し、ガイ
ドシャフト18をガイド部材としてモーターブラケツト
19が上昇し、モータ11と共に回転中の第2回転クリ
ーナーヘッド8を図8の(D)に示すように、ノズルN
内で上昇させる。(このとき、軸受としての套管15は
上昇しないので、該套管15の上部に固定された第1回
転クリーナーヘッド6は上昇しない)。
【0023】第2回転クリーナーヘッド8がノズルN内
をオリフィス部まで回転上昇することにより、ノズルN
の内面に付着したスパッタはノズル内面全域にわたって
除去されるが、この第2回転クリーナーヘッド8はノズ
ルの内面を上昇中に、回転遠心力の作用によりその金属
ブラシ部材8aが拡開してノズルNの内面全体に微細な
振動作用を伴って摺接するので、強力なハンマー効果を
発生してスパッタを完全に除去する。
【0024】ノズルNのオリフィス部まで上昇した第2
回転クリーナーヘッド8は、第1又は第2のタイマー2
1又は22の設定時間終了まで上昇した位置を保ってお
り、次いで図8の(E)に示すように、ノズルNがゆっ
くり上昇するのであるが、その間も第2回転クリーナー
ヘッド8は回転動作と遠心力による微細な振動作用を持
続しているので、ノズルNの内面は再度クリーニングさ
れることになり、スパッタの除去効果は一層向上され
る。
【0025】ノズルNが上昇して第2回転クリーナーヘ
ッド8から離脱した瞬間に、ノズルNの内面に接触して
遠心力による拡開が抑制されていた第2回転クリーナー
ヘッド8の金属ブラシ部材8aが、図8の(F)に示す
ように拡開してその先端部分がノズルNの先端部を摺擦
するので、ノズルの先端部が再びクリーニングされるこ
とになる。このため、ノズルNの先端部におけるスパッ
タの付着量が少ない場合は、第1回転クリーナーヘッド
6の回転による積極的なクリーニングが不要である関係
から、この第1回転クリーナーヘッド6の固定ビス16
を弛めて套管15から取外し、第2回転クリーナーヘッ
ド8のみによってスパッタの除去を行ってもよいもので
ある。
【0026】上記のノズルクリーニング作業のワンサイ
クルが終了した時点で、図8の(G)に示すように、ノ
ズルNは元の位置に復帰し、溶接ロボットにより再びア
ーク溶接作業を行うことになる。
【0027】なお、図12の(A)、(B)、(C)、
(D)、(E)、(F)は夫々第1回転クリーナーヘッ
ド6の変形例を示しており、(A)〜(C)は金属ブラ
シ部材を含めて各種材質のブラシ部材6aにより構成し
たクリーナーヘッドであり、(D)〜(F)は上面を金
属、硬質合成樹脂から成る非ブラシ部材の凹凸面6c、
6d及び6eにより構成したクリーナーヘッドである。
【0028】さらに、図13の(A)、(B)、
(C)、(D)、(E)は夫々第2回転クリーナーヘッ
ド8の変形例を示しており、いづれの場合も金属ブラシ
部材8aを円筒状に束ねて構成してあるが、該金属ブラ
シ部材8aの横断面形状は円形、角形、線状形を含めて
各種の形状のものであってよく、且つ必要に応じて特殊
加工を施したものを使用できる。
【0029】以上、本発明の主要な実施例について説明
したが、本発明は、これらの実施例に限定されるもので
はなく、発明の目的を達成でき、且つ発明の要旨を逸脱
しない範囲内において種々の設計変更が可能である。
【0030】
【発明の効果】本発明は、クリーナー本体と、該クリー
ナー本体の駆動機構とから構成されたアーク溶接用ノズ
ルクリーナーにおいて、上記クリーナー本体は、ノズル
先端部の付着スパッタを除去するためのリング状の第1
回転クリーナーヘッドと、該第1回転クリーナーヘッド
の中央孔に昇降自在に嵌挿した、ノズル内面の付着スパ
ッタを除去するための径方向に拡縮可能な長寸法の筒状
金属ブラシ部材から成る第2回転クリーナーヘッドと
から構成されており、上記クリーナー本体の駆動機構
は、上記第1、第2の両回転クリーナーヘッドを回転さ
せるモータ、その他の回転伝達部材と、上記第2回転ク
リーナーヘッドを昇降させるシリンダー、その他の昇降
伝達部材とから構成され且つ適宜の制御機構により駆動
制御可能に構成されているアーク溶接用ノズルクリーナ
であって、上記第1回転クリーナー ヘッドの回転によ
りノズル先端部の付着スパッタを除去すると共に、昇降
自在な第2回転クリーナーヘッドの回転遠心力の作用に
より金属ブラシ部材をノズル内で拡開させてノズル内面
全体に付着したスパッタを摺接除去し、且つノズルが上
昇して第2回転クリーナーヘッドからの離脱時に、該第
2回転クリーナーヘッドの金属ブラシ部材が更に拡開し
てノズル先端部を再度クリーニングするように構成した
ことを特徴とするアーク溶接用ノズルクリーナーに係る
ものであるから、次の優れた諸効果を奏する。
【0031】動作及び構造を異にする二重構成の第1、
第2の両回転クリーナーヘッドによってノズルの先端部
及び内面に付着したスパッタを確実に除去でき、ストレ
ート形状のノズルは勿論のこと、テーパー形状のノズル
の場合も、ノズルの内面やオリフィス部周辺及びノズル
先端部に付着した頑固で厚いスパッタをも短時間で、し
かもノズルを傷付けずに確実且つ能率的に除去できる。
【0032】第2回転クリーナーヘッドの上昇ストロー
クを任意に調整できることにより、ノズルの寸法長が異
なる場合でも確実容易にクリーニング作業を達成でき、
これらのことは、溶接ロボットを使用する場合は、その
稼働効率と溶接品質を格段に向上させ得ると共に、ノズ
ルを破損するようなことが皆無となり、ノズルライフも
延長できることにつながる。
【0033】クリーナー本体をモータ軸に着脱可能に構
成しておくことにより、ノズルの径長が種々異なる場合
でも該クリーナー本体を適宜に差し代えて交換でき、容
易に対応できるので、一台のクリーナーにより広範囲な
ノズルクリーニングを行うことができる。
【0034】更に、上記第2回転クリーナーヘッドはノ
ズルの内面を上昇中に、回転遠心力の作用により金属ブ
ラシ部材が拡開してノズルの内面全体に微細な振動作用
を伴って摺接するので、強力なハンマー効果を発生して
スパッタを除去し得ると共に、ノズルが上昇して第2回
転クリーナーヘッドから離脱した瞬間に、ノズルの内
に接触して遠心力による拡開が抑制されていた第2回転
クリーナーヘッドの金属ブラシ部材が拡開してその先端
部分がノズルの先端部を摺擦するので、ノズルの先端部
を再びクリーニングできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成の1部を省略した1部縦断正
面図である。
【図2】要部を拡大した1部縦断正面図である。
【図3】要部の分解斜視図である。
【図4】スライド軸受としての套管に対する第1回転ク
リーナーヘッドの着脱状態の説明図である。
【図5】スライド軸受としての套管に対する第1回転ク
リーナーヘッドの固着状態の説明図である。
【図6】第1、第2の回転クリーナーヘッドの二重組合
わせ構造の拡大斜視図である。
【図7】図6の状態から第2回転クリーナーヘッドが上
昇した状態の説明図である。
【図8】(A)〜(H)は本発明によるノズルのクリー
ニング動作を順次に示す説明図である。
【図9】第1、第2の回転クリーナーヘッドによるノズ
ル先端部のクリーニング状態の拡大説明図である。
【図10】第2回転クリーナーヘッドによるノズル内面
のクリーニング状態の拡大説明図である。
【図11】第2回転クリーナーヘッドがノズルから離脱
した瞬間における拡開動作の拡大説明図である。
【図12】(A)、(B)、(C)、(D)、(E)、
(F)は夫々第1回転クリーナーヘッドの変形実施例を
示す斜視図である。
【図13】(A)、(B)、(C)、(D)、(E)は
夫々第2回転クリーナーヘッドの変形実施例を示す正面
図である。
【図14】スパッタが付着堆積したノズルから流出する
がガスの乱流状態の説明図である。
【図15】乱流により溶接部の内部にブローホール(気
孔)が発生した状態を示す簡略断面図である。
【符号の説明】
1 クリーナー本体 2 クリーナー本体の駆動機構 3 駆動機構の制御機構 4 ケーシング 4a 隔壁 5 リング状の有孔ホルダー 6 第1回転クリーナーヘッド 6a ブラシ部材 6b 中央孔 6c・6d・6e 非ブラシ部材から成る凹凸面 7 ホルダー 7a 固定用軸 8 第2回転クリーナーヘッド 8a 金属ブラシ部材 9 回転伝達部材 10 昇降伝達部材 11 モータ 12 回転軸 13 キー部材 14 カップリング 14a カップリングキー 15 套管 15a 外向きフランジ 15b ベアリング 15c ベアリングケース 15d 内向きフランジ 15e キー溝 16 ビス 17 ビス 18 ガイドシャフト 19 モータのブラケット 20 エアシリンダー 20a シリンダーロッド 21 第1のタイマー 22 第2のタイマー 23 リレー 24 レギュレーター 25 ヒューズ 26 プラグ 27 電磁弁 28 ステー 29 近接感知センサー 30 防塵カバー 30a 除去スパッタの傾斜滑落面 31 除去スパッタの排出口 32 緩衝部材 33 エアシリンダーロッドの昇降ストローク調整部
材 N アーク溶接用ノズル S スパッタ H ブローホール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 耕爾 兵庫県尼崎市昭和通2丁目2番27号 特 殊電極株式会社内 (56)参考文献 特開 昭53−55434(JP,A) 特開 昭59−73186(JP,A) 実開 昭62−169779(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23K 9/32 B23K 9/29

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クリーナー本体と、該クリーナー本体の
    駆動機構とから構成されたアーク溶接用ノズルクリーナ
    において、上記クリーナー本体は、ノズル先端部の付
    着スパッタを除去するためのリング状の第1回転クリー
    ナーヘッドと、該第1回転クリーナーヘッドの中央孔に
    昇降自在に嵌挿した、ノズル内面の付着スパッタを除去
    するための径方向に拡縮可能な長寸法の筒状の金属ブラ
    シ部材から成る第2回転クリーナーヘッドとから構成さ
    れており、上記クリーナー本体の駆動機構は、上記第
    1、第2の両回転クリーナーヘッドを回転させるモー
    タ、その他の回転伝達部材と、上記第2回転クリーナー
    ヘッドを昇降させるシリンダー、その他の昇降伝達部材
    とから構成され且つ適宜の制御機構により駆動制御可能
    に構成されているアーク溶接用ノズルクリーナーであっ
    て、上記第1回転クリーナーヘッドの回転によりノズル
    先端部の付着スパッタを除去すると共に、昇降自在な第
    2回転クリーナーヘッドの回転遠心力の作用により金属
    ブラシ部材をノズル内で拡開させてノズル内面全体に付
    着したスパッタを摺接除去し、且つノズルが上昇して第
    2回転クリーナーヘッドからの離脱時に、該第2回転ク
    リーナーヘッドの金属ブラシ部材が更に拡開してノズル
    先端部を再度クリーニングするように構成したことを特
    徴とするアーク溶接用ノズルクリーナー。
  2. 【請求項2】 第1、第2の回転クリーナーヘッドがク
    リーナー本体に対して着脱自在に構成されている請求項
    1に記載のアーク溶接用ノズルクリーナ。
  3. 【請求項3】 第1回転クリーナーヘッドが適宜材質の
    ブラシ部材で構成されている請求項1に記載のアーク溶
    接用ノズルクリーナー。
  4. 【請求項4】 第1回転クリーナーヘッドが上面に凹凸
    部を備えた非ブラシ部材の金属、合成樹脂、非鉄金属部
    材で構成されている請求項1に記載のアーク溶接用ノズ
    ルクリーナー。
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