JP2855099B2 - 車両用可動式ステップ - Google Patents

車両用可動式ステップ

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JP2855099B2
JP2855099B2 JP223696A JP223696A JP2855099B2 JP 2855099 B2 JP2855099 B2 JP 2855099B2 JP 223696 A JP223696 A JP 223696A JP 223696 A JP223696 A JP 223696A JP 2855099 B2 JP2855099 B2 JP 2855099B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両、例えばバ
ス、トラックやバンの乗降口において、必要に応じて出
入する車両用可動式ステップ(以下、可動式ステップと
略する)に関する。
【0002】
【従来の技術】大型車両であるバス、トラックの乗降口
は、規制のために最低地上高が高くなる傾向にある。そ
のため、特に老人、子供や身体の不自由な人の乗降を前
提としたバス等では、乗降口の既設のステップに加え、
更に可動式ステップを設ける場合が見受けられる。
【0003】従来の可動式ステップの可動方法として
は、スライド式、折畳み式やリンク式等がある。スライ
ド式としては特公平3-15576号「自動車のサイドステップ
構造」を挙げることができる。これは、バン等に見られ
る車体前後方向に移動するスライドドアの開閉に連動し
て車体からステップ板を張出、格納する可動式ステップ
である。
【0004】実公平3-13385号「折畳式格納ステップ」は
折畳み式の例であり、トーションバーによって車体に向
かってステップ板を回動させ、少ない労力で張出、格納
ができるもので、ステップ板の格納時、自動的にロック
できる点を特徴としている。特公平7-29583号「車両用電
動格納式補助ステップ」はリンク式であり、電動モータ
で駆動するリンクによりステップ板の張出、格納を行う
ものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記各種の可動式ステ
ップは、人の乗降を補助する本来の目的を達するほか、
様々な要求がなされる。例えば、作動の安定性から車両
が走行中勝手に張出したり、格納されてはいけないし、
安全性からは使用時に人が載ってぐらつかない、車体か
ら張出す際、人や物に接触すれば停止した方が安全であ
るし、機械駆動と手動操作の切替えができる応急対策も
必要になる。
【0006】また、万が一ステップ板を張出した状態で
車両が走行した場合でも、ステップ板が障害物に衝突す
れば、ステップ板が退避して事故を発生させないフェー
ルセーフを考える必要がある。ところが、上記各例はこ
うした要求、フェールセーフが考慮されていない。そこ
で、以上の要求、フェールセーフを兼備えた可動式ステ
ップを開発するべく、その構造について検討を重ねるこ
とにした。
【0007】
【課題を解決するための手段】検討の結果開発したもの
が、車体に基端を枢着した平行リンクの各先端へ枢動自
在に支持され、車両乗降口の下端部に張出姿勢と格納姿
勢とをとりえるように出没自在に設けたステップ板に、
少なくとも一方の前記平行リンクの基端に設けるストラ
イカ手段と、ステップ板を張出姿勢と格納姿勢とで姿勢
保持するようにストライカ手段に係脱可能に設けたラッ
チ手段と、ラッチ手段と対向してこのラッチ手段を解除
するように設けたラッチ解除手段と、ラッチ解除手段と
ストライカ手段とに回転駆動力を伝動する駆動力伝動手
段とを備えてなり、この駆動力伝動手段が駆動して、ラ
ッチ解除手段の作動によってラッチ手段がストライカ手
段の掛止状態を解除するまでステップ板は不作動状態に
維持され、前記ストライカ手段の掛止状態が解除される
とステップ板がストライカ手段と共に張出姿勢又は格納
姿勢へ連れ回り作動する可動式ステップである。例え
ば、ストライカ手段はピンを突設した回動プレート、ラ
ッチ手段は前記ピンを掛止する鈎爪を有するラッチプレ
ート、そしてラッチ解除手段は前記鍵爪からピンを解放
するようにラッチプレートを押圧するキックプレートか
らなり、モータからの回転駆動力をウォーム減速機構や
アイドルギア等からなる駆動力伝動手段によって伝動
し、回動プレートとキックプレートとを回転させる構成
の可動式ステップがある。
【0008】ストライカ手段とステップ板との連れ回り
作動する部位に、摩擦連動手段を設けるとよい。この摩
擦連動手段には、クラッチがある。この摩擦連動手段
は、ステップ板が駆動力伝動手段によって張出姿勢又は
格納姿勢から他方の姿勢へ移る際、ラッチ解除手段がス
トライカ手段をラッチ手段から解放するまで不作動状態
に維持されたステップ板と共に不作動状態にあるストラ
イカ手段を破損から防止するため、ストライカ手段とス
テップ板との連れ回り作動する部位と駆動力伝動手段と
をトルク制限状態で連結してストライカ手段に過負荷が
掛からないようにするもので、ストライカ手段とステッ
プ板との確実な連れ回り作動を保証している。このクラ
ッチは、皿バネを用いた構造にすると、比較的安価に前
記作動を実現できる。
【0009】本発明の可動式ステップは、ステップ板と
連れ回り作動するストライカ手段をラッチ手段で掛止す
ることでステップ板の張出姿勢又は格納姿勢を保持し、
ラッチ解除手段がラッチ手段を解除した場合のみ、ステ
ップ板が前記姿勢からもう一方の姿勢へと(例えば、張
出姿勢から格納姿勢へと)移行できるようにしている。
具体的に言えば、回動プレートに設けたピンをラッチプ
レートが掛止することでステップ板の張出姿勢又は格納
姿勢を保持し(以下、便宜上ステップ板の張出姿勢でピ
ンを掛止するラッチプレートを張出プレート、格納姿勢
でピンを掛止するラッチプレートを格納プレートと呼ぶ
ことにする)、モータからの回転力が伝動されたキック
プレートがピンを掛止した張出又は格納プレートを押圧
してピンを解放することにより、ステップ板の姿勢を移
行させるのである。張出又は格納プレートによるピンの
掛止、解除を確実にするため、ピンの変位範囲を規制す
るガイド部材を基部付近に設けたり、張出又は格納プレ
ートの付勢による回動量を規制するものとして、前記ガ
イド部材に当接するストッパピンを張出又は格納プレー
トの適切な位置に突設するとよい。
【0010】ピンを突設した回動プレートをリンク節
(平行リンクの四節のうち、基端を軸に回動する節と定
義する、以下同じ)に取付けるか、回動軸(回動プレート
を設けた基端と定義する、以下同じ)からリンク節を延
設してピンを突設すれば、ピンの変位とリンク節の回動
とが連動する。このピンの変位範囲を、ステップ板の張
出姿勢と格納姿勢とに対応するようにガイド部材で画せ
ば、リンク節はステップ板の張出姿勢と格納姿勢との間
でしか回動しない。しかも、回動軸と駆動力伝動手段と
を摩擦連動手段であるクラッチを介してトルク制限状態
で連結すれば、仮に駆動力伝動手段が伝動をし続けて
も、リンク節はステップ板の張出姿勢又は格納姿勢に対
応した位置で停止し、回動軸は空回りする。例えば、張
出し始めたステップ板が外圧を受けて張出が阻止された
場合、駆動力伝動手段に対して回動軸が空回りし、その
外圧を受けた位置でステップ板を停止させることがで
き、回動軸等の破損を回避できる。また、回動軸が故障
をして作動しなくても、張出又は格納プレートを手動で
押開けば、リンク節を手動で回動させてステップ板を張
出又は格納することができる。
【0011】回動プレート近傍に配した張出又は格納プ
レートは、リンク節の回動により近づいてくるピンに向
けて回動するように付勢しておき、この付勢方向に張出
した鈎爪の内側へピンが入り込めば、この鈎爪がピンを
掛止し、以後リンク節が逆向きに回動することを禁止す
る。張出又は格納プレートは、付勢により、ストッパピ
ンがガイド部材に当接するまで回動するので、回動プレ
ートのピンは鈎爪を乗り越えて内側に入り込めるよう
に、鈎爪の外縁は滑らかな円弧にしたり、ピンが近づい
たタイミングでキックプレートがラッチプレートを押開
くようにキックプレートの回動を調整しておくとよい。
【0012】張出又は格納プレートにピンを掛止した状
態で駆動力伝動手段によってモータから回転力を伝動し
てくると、トルク制限状態にある回動プレートは空回り
し、先にキックプレートが回動を始める。そして、キッ
クプレートがピンを掛止した張出又は格納プレートを押
開いて鈎爪からピンを解放し、リンク節の回動を可能に
する。このため、キックプレートは、回動により張出又
は格納プレートに当接し、張出又は格納プレートを押開
けるような配置とする。こうして、張出(又は格納)プレ
ートの拘束から解除されたリンク節は、ピンが案内溝で
止められ、格納(又は張出)プレートに掛止されるまで回
動する。
【0013】また、上記可動式ステップには、ラッチ手
段とストライカ手段との掛止状態を少なくともステップ
板の張出姿勢において解除操作するマニュアル解除操作
部をステップ板の車両前方側に位置する前縁部に付設す
る。このマニュアル解除操作部は、ステップ板に枢着し
た操作端がこのステップ板より車両前方へ常時張出すよ
うに付勢してあり、このマニュアル解除操作部の一端と
ラッチ手段とをアーム部材を介して連結し、マニュアル
解除操作部が車両後方へ押されることでアーム部材がラ
ッチ手段を動かして解除操作するように構成するのがよ
い。このマニュアル解除操作部は、ステップ板に中程を
軸着した受圧アームがあり、この受圧アームの端をロッ
ド又は回動アームを介して張出プレートに連結する構成
とする。この構成では、受圧部を押圧することで受圧ア
ームが回動し、ロッド又は回動アームが張出プレートを
押す又は引くことで開き、鈎爪からピンを解放する。こ
れは、ステップ板を張出したまま車両が前進を始めた場
合を想定し、このステップ板に前方から障害物がぶつか
った場合に、ぶつかった衝撃によりステップ板の張出姿
勢を解除し、同時にその衝撃によりステップ板を格納し
て、障害物及び可動式ステップそれぞれの破損を回避し
ようとしたものである。
【0014】受圧アームは、ステップ板から張出させた
一端に設けた受圧部に前方からの衝撃を受けると、もう
一端がロッドを引っ張るようになる。受圧部は、前方か
らの衝撃を広く捉える構造のものがよい。回動アーム
は、一端を前記ロッドに、もう一端を張出プレートに連
結してあり、ロッドが引っ張られると、この回動アーム
が張出プレートを開き、回動プレートのピンを張出プレ
ートから解除する。そして、ステップ板に前方から加え
られた衝撃が摩擦連動手段におけるトルク制限を超えて
ステップ板を押す結果、リンク節が回動し、ステップ板
が格納される。
【0015】張出プレートからピンを解除してリンク節
が回動可能となったとき、前方からの衝撃でステップ板
を格納するには、リンク節の回動が後方へ向いているこ
とが必要である。つまり、ステップ板を後方から前方へ
向けて押し出し、前方から後方へ向けて押し込めるよう
に、回動軸を中心とした後方の半円の範囲内でリンク節
が回動できるようにする。これにより、たとえ受圧アー
ムが真正面からの衝撃を受けたとしても、その衝撃力は
ステップ板を格納する方向の力として作用させることが
できる。
【0016】このように、本発明の可動式ステップは、
機械駆動により張出及び格納したステップ板の張出姿勢
又は格納姿勢を確実に保持することで、使用感を向上さ
せている。しかも、ストライカ手段とステップ板とが連
れ回りする作動する部位、例えば駆動力伝動手段と回動
プレートを取付けた回動軸とがクラッチ等の摩擦連動手
段によってトルク制限状態で連結しているので、機械駆
動によるステップ板の張出又は格納時において、ステッ
プ板が障害物に当接するとリンク節の回動を停止させる
ことができ、安全であるし、駆動力伝動手段が故障の際
に、トルク制限値を超えて押せば手動によるステップ板
の張出又は格納ができる柔軟な操作性を実現する。
【0017】特に、受圧アームからロッド、回動アーム
を介して張出プレートを開く機構により、ステップ板を
張出したまま車両が走行を始めた場合でも障害物の衝撃
で自動的にステップ板を格納するフェール・セーフを実
現し、事故を防止又は事故の規模を小さくする。ステッ
プ板の張出姿勢又は格納姿勢への移行を車両の停車、走
行に掛からせて自動で行えば、ステップ板を張出したま
ま車両が走行することを未然に防げるが、駆動力伝動手
段が故障した場合など、万が一の場合を想定して、より
確実にステップ板と障害物との衝突による事故を回避で
きるようにすれば、安全性がより高まるほか、利用者が
より安心して使用できるようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、本発明の実
施形態について説明する。図1及び図2は本発明の可動
式ステップの平面図(両図において駆動力伝動手段中ア
イドルギア31を省略)であり、図1がステップ板1の格
納姿勢、図2がステップ板1の張出姿勢を表わし、図3
は図1におけるアイドルギア31を中心とした要部拡大平
面図(ガイドプレートを省略)、図4はモータ32とウォー
ム減速機構33、駆動力伝動手段を構成する駆動歯車29、
アイドルギア31と駆動歯車12及びクラッチ34を内蔵した
ギアボックス35の断面図である。この例は、車両3の左
側に張出す可動式ステップで、図中左側が車両前方とな
る。また、アイドルギア31は車両内部に取付けたモータ
32がウォーム減速機構33を介して回転する駆動歯車29の
回転を伝動し、被動歯車12を回転させるもので、被動歯
車12の回転はクラッチ34を介して回動軸4を駆動する
(図4参照)。
【0019】図1又は図2に見られるように、車両3の
基板30に回動軸4及び基端軸2を軸着したリンク節5,3
6に架設した基準バー6の前後(図1及び図2中左右)か
らステー7,37を突設し、そのステー7,37の先にステッ
プバー8を架設し、このステップバー8の上にステップ
板1を載置している。こうして、モータ32、ウォーム減
速機構33やリンク機構等(図4参照)を車両内側の奥まっ
た部分に設けながら、ステップ板1を十分に車両3の外
側へ張出せるようにしている。ステップ板1の下面前方
には、前方に開いて屈曲した受圧アーム9を軸着し、ス
テップ板1の前縁から突出した一端に左右方向(図1及
び図2中上下)に伸びた受圧部10を取付けて、もう一端
にロッド11を軸着している。
【0020】後方(図中右)のリンク節5の回動軸4は、
図3及び図4に見られるように、クラッチ34を介してト
ルク制限状態で被動歯車12と連結している。ピン13を突
設した回動プレート14は、リンク節5と連動するように
回動軸4に軸着し、図1又は図2に見られるように、ピ
ン13の変位範囲をステップ板1の格納姿勢と張出姿勢と
で画する案内溝15を有するガイドプレート16を位置固定
で回動軸4に取付けている。ピン13が、車両外側(図3
中下)の案内溝15の端に当接した時がステップ板1の格
納姿勢に、車両内側(図3中上)の案内溝15の端に当接し
た時がステップ板1の張出姿勢になる。本例では、モー
タ32が、ウォーム減速機構33を介して、まずキックプレ
ート21を取り付けたキック軸28の駆動歯車29を回動さ
せ、アイドルギア31を仲介に被動歯車12を回動させるよ
うにしている(図4参照)が、例えばモータの駆動力をま
ずアイドルギア31へ伝動し、本例に言う被動歯車12及び
駆動歯車29をそれぞれ直接に回転させるようにしてもよ
い。
【0021】格納プレート17(ステップ板1の格納姿勢
でピン13を掛止するラッチプレート)及び張出プレート1
8(ステップ板1の張出姿勢でピン13を掛止するラッチプ
レート)は、両者がピン13の変位範囲を挟んで対向する
ように回動軸4近傍の車両にそれぞれ軸着し、互いに近
づく方向にバネ(図中省略)で付勢し、この付勢方向に鈎
爪19,20を突設してある。各ラッチプレート17,18は、図
3に見られるように、キックプレート21が当接する周縁
や、ピン13が乗り越える鈎爪19,20の外周を、滑らかに
形成したり、付勢方向の回動量を制限するため、ガイド
プレート16の周縁に当接するストッパピン22をそれぞれ
に有している。
【0022】また、図1又は図2に見られるように、張
出プレート18は、回動アーム23と連結し、受圧アーム9
の回動により、ロッド11、回動アーム23を介して付勢方
向とは逆向きに引っ張られ、キックプレート21に押圧さ
れなくても開くようになっている。なお、この例では、
キックプレート21に押圧されて開く通常の張出プレート
18の回動を妨げないように、回動アーム23の両端に掛止
軸24,25を設け、一方の掛止軸24をロッド11に設けた摺
動溝26に、もう一方の掛止軸25を張出プレート18に設け
た摺動溝27に嵌め込んで、ロッド11と回動アーム23、回
動アーム23と張出プレート18とを連結している。
【0023】キックプレート21は、停止状態で各ラッチ
プレート17,18のほぼ中間で回動プレート14に対向する
ように、リンク節5の回動軸4に対してアイドルギア31
を挟んだ対称位置で車両3にキック軸28を軸着し、駆動
歯車29とトルク制限なしに連結したキック軸28に取り付
けている。この例では、キックプレート21が回動状態か
ら前記停止状態へ至ったとき、すなわち、キックプレー
ト21が各ラッチプレート17,18のほぼ中間で回動プレー
ト14に対向する位置に至れば、モータ32(図4参照)を自
動的に停止させるようにして、キックプレート21が360
度の時計方向又は反時計方向に1回転する間にステップ
板1を張出又は格納するようにしている。
【0024】次に、格納姿勢のステップ板1の張出を図
に見ながら各部の動きを説明する。図1におけるアイド
ルギア31を中心とした要部拡大平面図(ガイドプレート
を省略)である図3を基準(張出手順1)として、ステッ
プ板1を張出すまでを図5〜図10(張出手順2〜張出手
順7、それぞれ図3相当の平面図)に表わしている。張
出手順1では、図3に見られるように、キックプレート
21は、各ラッチプレート17,18のほぼ中間で回動プレー
ト14に対向する位置にあり、モータ32(図4参照)を起動
して駆動歯車29を回転させ始めても、すぐに格納プレー
ト17とは当接しない。そのため、回動プレート14のピン
13は、格納プレート17に掛止された状態が続くので、ア
イドルギア31を介して回転する被動歯車12と回動軸4と
は、クラッチ34において空回りし、リンク節5は回動し
ない。
【0025】張出手順2では、モータ32(図4参照)が駆
動し続け、キックプレート21が時計回りに回動し始め、
図5に見られるように、格納プレート17に当接し、この
格納プレート17の付勢に抗して格納プレート17を押し開
きながら回動を続ける。格納プレート17の鈎爪19と回動
プレート14のピン13との掛止状態は完全に解除されては
いないが、掛止による負荷がクラッチ34における制限ト
ルク値を下回るため、リンク節5が回動を始める。
【0026】張出手順3では、キックプレート21の回動
が進んで格納プレート17との接触が解除されると、図6
に見られるように、格納プレート17は付勢により初期状
態へ向けて復帰する。この段階に至れば、ピン13は鈎爪
19との掛止から完全に解除され、リンク節5は何ら抵抗
なく回動を続ける。つまり、この段階はステップ板1が
車両3から張出している途中に当たる(図2参照)。
【0027】この例では、被動歯車12、駆動歯車29のい
ずれも、アイドルギア31に対するギア比を同じにしてい
るから、リンク節5、キックプレート21の回動量も等し
くなる。そのため、張出手順4では、図7に見られるよ
うに、回動量が少なくてもよいリンク節5において、ピ
ン13が先に張出プレート18の鈎爪20の外周に当接する。
この時、この鈎爪20の外周は、ピン13が乗り越えられる
程度に滑らかに成形しているので、このピン13の押圧が
格納プレート18を押し広げながら、更にリンク節5が回
動する。
【0028】張出手順5では、回動プレート14のピン13
は押し広げた張出プレート18の鈎爪20を乗り越えて案内
溝15の端に到達し、図8に見られるように、付勢により
初期状態に復帰した張出プレート18の鈎爪20に掛止され
る。ステップ板1は、張出姿勢にある(図2参照)。但
し、リンク節5自身は、モータ32(図4参照)が停止しな
い限り、アイドルギア31を介して被動歯車12が回転し続
けるため、同様に回動を続けようとするが、ピン13がガ
イドプレート16(図2参照)の案内溝15の端に当接する
と、被動歯車12とクラッチ34によってトルク制限状態で
連結した回動軸4が空回りしながら、ステップ板1の張
出姿勢は維持されることになる(図2参照)。この段階で
も、回動量の多いキックプレート21は回動を続けてい
る。
【0029】張出手順6では、回動を続けるキックプレ
ート21が、ようやく張出プレート18に当接するまで回動
を終え、図9に見られるように、張出プレート18を押し
広げながら更に回動を続ける。このとき、一時的に鈎爪
20とピン13との掛止が解除されるが、このキックプレー
ト21の回動が続けられる段階では、案内溝15に変位を制
限されてピン13は動くことができないが、リンク節5も
ステップ板1の張出方向に回動する力が回動軸4に加え
続けられているので、ピン13が鈎爪20により掛止する位
置から離脱するようなことはない。
【0030】張出手順7では、ようやく、キックプレー
ト21が360度の回動を終え、図10に見られるように、初
期状態と同じ位置にまで達したことでアイドルギア31が
停止し、ステップ板1の張出が終了する(図2参照)。張
出プレート18は、既にキックプレート21との接触を終
え、付勢により初期状態へ復帰しているので、鈎爪20と
ピン13との掛止は完全に復活し、リンク節5がステップ
板1の張出方向へ回動しなくなっても、ステップ板1の
張出姿勢は保持される。
【0031】張出したステップ板1を格納するには、上
記手順1〜手順7を逆に辿ることになる。図3〜図10に
見られるように、格納プレート17と張出プレート18と
は、キックプレート21のキック軸28とリンク節5の回動
軸4とを結んだ軸で対称な関係にあり、その作動手順も
また対称に考えることができるからである。
【0032】次に、何らかの手違いでステップ板1を張
出したまま車両が走行を始め、このステップ板1に前方
から障害物が衝突した際のステップ板1の退避について
説明する。図11は、張出したステップ板1の前方から障
害物が衝突し、マニュアル解除操作部である受圧アーム
9が回動して張出プレート18を開き、ステップ板1が退
避、格納される状態を表わした本発明の可動式ステップ
の平面図(アイドルギア31を省略)である。また、この張
出したステップ板1が押し込まれるように車両側へ退避
を始めるまでを、基準となる図12(退避手順1)から、図
13(退避手順2)、図14(退避手順3、それぞれ図3相当
の平面図、ただしロッド11と回動アーム23を追加)に表
わしている。
【0033】張出したステップ板は、一定の走行速度に
達すれば自動的にドアロックされるように、車両が走行
を開始すれば自動的に被動歯車を作動させて格納するよ
うにしておけば問題ないが、万が一ステップ板1を張出
したまま車両が走行し、更に前方から障害物が衝突すれ
ば、それは大変危険である。そこで、本発明では機械駆
動による格納とは無関係に、前方から障害物が衝突した
衝撃によって、張出したステップ板を車両側へ退避、つ
まり格納できるようにしている。
【0034】走行中、張出したままのステップ板に前方
から障害物が衝突した場合、本来ならば機械駆動によら
ない場合なので、張出プレートによるピンの掛止が解除
されず、ステップ板と障害物との衝突は甚大なものにな
る。そこでステップ板1の前縁より突出した受圧アーム
9の一端に受圧部10を設け、図11に見られるように、ま
ず受圧部10が障害物(図示せず)との衝撃を受けて回動し
た受圧アーム9が、ロッド11、回動アーム23を経て張出
プレート18を開かせ、張出プレート18の鈎爪20によるピ
ン13の掛止を解除するようにしている。
【0035】受圧部10に障害物が当たった瞬間を退避手
順1とすると、図12に見られるように、まだ受圧アーム
9は回動を開始していないので(図11参照)、ロッド11、
回動アーム23を介した張出プレート18を開く動きは見ら
れない。受圧部10に障害物が当ると同時に、ステップ板
1にも格納方向への力が働くのではあるが、前述のとお
り、いまだ張出プレート18が開かれないので、ステップ
板1の退避は始まらない。なお、ステップ板1の前縁に
設けた傾斜は、ステップ板1と同一面内で回動させる受
圧アーム9の回動代を確保するためであるが、この回動
代は、不要に受圧部10が押されて張出プレート18が開
き、鈎爪20からピン13を解放しないようにするための遊
びの働きをもち、また急な衝撃により各部を破損させな
いための緩衝部分としての役割をもつ。
【0036】受圧部10がステップ板1の前縁に向けて後
退する、すなわち受圧アーム9が回動し始めた段階を退
避手順2とすると、図13に見られるように、ロッド11が
前方(図中左)に引っ張られて回動アーム23が反時計回り
に回動し、張出プレート18を付勢方向とは反対方向へ開
かせ始める。この段階では、まだ張出プレート18が完全
にピン13を解放していないので、ステップ板1は動かな
い。
【0037】しかし、退避手順3として受圧アーム9が
十分な回動をする段階に至ると、張出プレート18がピン
13を解放してリンク節5の回動を許すようになり、受圧
部10による衝撃がステップ板1の格納方向にベクトル分
岐されて、図14に見られるように、ステップ板1の格納
方向へリンク節5が回動を始める。通常、事故につなが
る程度の障害物による衝撃は、被動歯車12と回動軸4と
を連結するクラッチ34(図4参照)の制限トルク値よりも
大きくなるので、リンク節5は回動する。
【0038】以後は、通常の手順によりステップ板1を
格納する場合と同じく、リンク節5の回動により、ピン
13が格納プレート17の鈎爪19を越えて掛止され、ステッ
プ板1が格納姿勢で保持されることになる。ステップ板
1が格納されることで、障害物から逃れた受圧部10は、
受圧アーム9の付勢により初期状態へ自動的に復帰する
し、以上のステップ板1の退避手順においては、キック
プレート21は各ラッチプレート17,18の影響を受けず、
各ラッチプレート17,18のほぼ中間で回動プレート14に
対向する位置で停止したままであり、この位置から右回
転(図14参照)することで、通常通り格納プレート17を押
圧して回動プレート14のピン13を解放し、格納したステ
ップ板1を張出すことができる。
【0039】
【発明の効果】本発明の可動式ステップにより、機械駆
動により簡単な張出及び格納を実現しながら、使用時の
安定性や安全性を兼ね備え、必要ならば手動にてステッ
プ板の張出又は格納ができる柔軟な操作性を持ち、極め
て使用感に優れた可動式ステップを提供できるようにな
る。
【0040】また、万が一ステップ板を張出したまま車
両が走行した場合など、危険な状態が発生しても、障害
物が衝突することによりステップ板を退避させて、事故
を防ぐ又は事故の規模を抑えることができ、フェールセ
ーフを実現している。こうして、可動式ステップにおけ
る安全性をより高めている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可動式ステップのステップ板の格納姿
勢を表わした平面図である。
【図2】同可動式ステップのステップ板の張出姿勢を表
わした平面図である。
【図3】図1におけるアイドルギアを中心として張出手
順1を表わした要部拡大平面図である。
【図4】ギアボックスを表した断面図である。
【図5】張出手順2を表わした図3相当の要部拡大平面
図である。
【図6】張出手順3を表わした図3相当の要部拡大平面
図である。
【図7】張出手順4を表わした図3相当の要部拡大平面
図である。
【図8】張出手順5を表わした図3相当の要部拡大平面
図である。
【図9】張出手順6を表わした図3相当の要部拡大平面
図である。
【図10】張出手順7を表わした図3相当の要部拡大平
面図である。
【図11】同可動式ステップのステップ板の退避状態を
表わした平面図である。
【図12】退避手順1を表わした要部拡大平面図であ
る。
【図13】退避手順2を表わした図12相当の要部拡大平
面図である。
【図14】退避手順3を表わした図12相当の要部拡大平
面図である。
【符号の説明】
1 ステップ板 4 回動軸 5 リンク節 9 受圧アーム 10 受圧部 11 ロッド 13 ピン 14 回動プレート 17 格納プレート 18 張出プレート 21 キックプレート 23 回動アーム 31 アイドルギア 34 クラッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 及川 弘 岡山県総社市久代1724番地の8 オーエ ム工業株式会社内 (72)発明者 吉田 博光 岡山県総社市久代1724番地の8 オーエ ム工業株式会社内 (56)参考文献 実開 平4−86551(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60R 3/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に基端を枢着した平行リンクの各先
    端へ枢動自在に支持され、車両乗降口の下端部に張出姿
    勢と格納姿勢とをとりえるように出没自在に設けたステ
    ップ板に、少なくとも一方の前記平行リンクの基端に設
    けるストライカ手段と、ステップ板を張出姿勢と格納姿
    勢とで姿勢保持するように該ストライカ手段に係脱可能
    に設けたラッチ手段と、ラッチ手段と対向して該ラッチ
    手段を解除するように設けたラッチ解除手段と、ラッチ
    解除手段とストライカ手段とに回転駆動力を伝動する駆
    動力伝動手段とを備えてなり、該駆動力伝動手段が駆動
    して、ラッチ解除手段の作動によってラッチ手段がスト
    ライカ手段の掛止状態を解除するまでステップ板は不作
    動状態に維持され、前記ストライカ手段の掛止状態が解
    除されるとステップ板がストライカ手段と共に張出姿勢
    又は格納姿勢へ連れ回り作動するようにしてなることを
    特徴とする車両用可動式ステップ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のストライカ手段とステッ
    プ板との連れ回り作動する部位に、摩擦連動手段を設け
    てなることを特徴とする車両用可動式ステップ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の摩擦連動手段が、クラッ
    チにより構成されてなることを特徴とする車両用可動式
    ステップ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のラッチ手段とストライカ
    手段との掛止状態を少なくともステップ板の張出姿勢に
    おいて解除操作するマニュアル解除操作部をステップ板
    の車両前方側に位置する前縁部に付設してなることを特
    徴とする車両用可動式ステップ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のマニュアル解除操作部
    は、ステップ板に枢着した操作端が該ステップ板より車
    両前方へ常時張出すように付勢してあり、該マニュアル
    解除操作部の一端とラッチ手段とをアーム部材を介して
    連結し、マニュアル解除操作部が車両後方へ押されるこ
    とでアーム部材がラッチ手段を動かして解除操作するよ
    うに構成してなることを特徴とする車両用可動式ステッ
    プ。
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