JP3399847B2 - 車両スライド扉の開閉装置とその制御方法 - Google Patents

車両スライド扉の開閉装置とその制御方法

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JP3399847B2 JP22109398A JP22109398A JP3399847B2 JP 3399847 B2 JP3399847 B2 JP 3399847B2 JP 22109398 A JP22109398 A JP 22109398A JP 22109398 A JP22109398 A JP 22109398A JP 3399847 B2 JP3399847 B2 JP 3399847B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両スライド扉の開閉
装置に関するものであり、特に、自動車の車体に対して
スライドすることにより開閉する車両スライド扉を、モ
ータ動力で開扉方向および閉扉方向にスライドさせる動
力スライド装置と、ハーフラッチ状態のスライド扉を完
全閉扉してフルラッチ状態にする動力クローズ装置とを
備えた開閉装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来公知の特開平9−273358号公報
には、車体に対してスライド移動することにより開閉す
るスライド扉にワイヤーケーブルを介して連結されたワ
イヤードラムと、モータと、前記ワイヤードラムと前記
モータとの間に設けられ前記モータ7の動力で前記モー
タの閉扉回転を前記ワイヤードラムに伝達する第1連結
状態と前記モータ7の開扉回転を前記ワイヤードラムに
伝達する第2連結状態と前記ワイヤードラムの閉扉回転
および開扉回転を前記モータに伝達しない非連結状態と
に切り替わるクラッチ機構と、前記スライド扉に取付け
られ前記車体に固定のストライカとの係合によりアンラ
ッチ位置からハーフラッチ位置を介してフルラッチ位置
に回転するラッチと、前記ラッチの回転位置を検出する
スイッチと、前記ハーフラッチ位置の前記ラッチを動力
で前記フルラッチ位置に回転させる動力クローズ装置
と、制御部とを有する車両スライド扉の開閉装置につい
て記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記動力スライド装置
によるスライド扉のスライド速度は、モータ(およびそ
の減速機構)の設定により所定速度に保たれているが、
傾斜地での停車などによりスライド扉が開き勝手、又は
閉じ勝手になると、前記所定速度を越えたオーバースピ
ードでスライドすることがある。この問題は、前記クラ
ッチ機構の連結状態が前記オーバースピードで回転する
ワイヤードラムにより解除され、モータおよび減速機構
がブレーキとして作用しないために起こる。この問題に
対して、本願出願人は、特願平9−352073号とし
て、ワイヤードラムがオーバースピードで回転しても連
結状態が解除されない(連結状態がブレーキ状態に切り
替わる)クラッチ機構を備えた動力スライド装置につい
て提案している。しかし、この先願のものは、クラッチ
機構が連結状態になっているときのみスライド扉のオー
バースピードを瞬時に規制できるものであるから、クラ
ッチ機構が解除された状態で閉扉されているスライド扉
を開扉するときには、スライド扉のオーバースピードに
対応出来なかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】よって、本発明は、一方
方向に回転するとワイヤーケーブル9を一方側に牽引し
て車体1に対してスライド移動することにより開閉する
スライド扉2を閉扉方向にスライドさせ他方方向に回転
すると前記ワイヤーケーブル9を他方側に牽引して前記
スライド扉2を開扉方向にスライドさせるワイヤードラ
ム8と、モータ7と、前記ワイヤードラム8と前記モー
タ7との間に設けられ前記モータ7の動力で前記モータ
7の閉扉回転を前記ワイヤードラム8に伝達する第1連
結状態と前記モータ7の開扉回転を前記ワイヤードラム
8に伝達する第2連結状態と前記ワイヤードラム8の閉
扉回転および開扉回転を前記モータ7に伝達しない非連
結状態とに切り替わるクラッチ機構15と、前記スライ
ド扉2に取付けられ前記車体1に固定のストライカ3と
の係合によりアンラッチ位置からハーフラッチ位置を介
してフルラッチ位置に回転するラッチ50と、前記ラッ
チ50の回転位置を検出するスイッチ56と、前記ハー
フラッチ位置の前記ラッチ50を動力で前記フルラッチ
位置に回転させる動力クローズ装置58と、制御部45
とを有し、前記クラッチ機構15は、前記第1連結状態
において前記ワイヤードラム8が前記モータ7に対して
相対的に閉扉回転すると前記ワイヤードラム8の相対的
閉扉回転を前記モータ7に伝達する第1ブレーキ状態
に、また前記第2連結状態において前記ワイヤードラム
8が前記モータ7に対して相対的に開扉回転すると前記
ワイヤードラム8の相対的開扉回転を前記モータ7に伝
達する第2ブレーキ状態にそれぞれ切り替わる構成とし
たものにおいて、前記制御部45は前記ラッチ50が前
記動力クローズ装置58により前記ハーフラッチ位置か
ら前記フルラッチ位置に変位したことを前記スイッチ5
6が検出したら、前記クラッチ機構15を前記第2連結
状態に切替えるように構成した車両スライド扉の開閉装
置としたものである。また、本発明は、モータ7の閉扉
回転によりクラッチ機構15を第1連結状態に切り替え
てスライド扉2を閉扉方向にスライドさせ、前記スライ
ド扉2がハーフラッチ状態になったら前記モータ7を開
扉回転させて前記クラッチ機構15を非連結状態に復帰
させると共に動力クローズ装置58を作動させて前記ス
ライド扉2を完全閉扉させてフルラッチ状態とし、前記
スライド扉2が前記フルラッチ状態になったら前記モー
タ7を更に開扉回転させて前記クラッチ機構15を、
記スライド扉2が開扉方向へ外力でスライドすると、
記スライド扉2の開扉方向へのスライド移動を前記モー
タ7に伝達するブレーキ状態に変化する第2連結状態に
切り替える車両スライド扉の開閉装置の制御方法とした
ものである。
【0005】
【実施例】本発明の一実施例を図面により説明すると、
1はスライド扉2を備えた車体であり、スライド扉2
は、車体1にスライド自在に取付けられており、車体1
の側面と略平行にスライドすることにより開閉が行われ
る。
【0006】前記スライド扉2には、ラッチアッシー4
が取付けられる。ラッチアッシー4は、図2のように、
前記車体1に固定されたストライカ3と係合するラッチ
50と、ラッチ50と係合するラチェット51とを備え
ている。ラッチ50はバネ52の弾力で時計回転方向に
付勢され、ラチェット51はバネ53の弾力で反時計回
転方向に付勢される。スライド扉2が閉扉方向に移動す
ると、ラッチ50はストライカ3に当接して、実線で示
された開扉位置(アンラッチ位置)からラチェット51
がハーフラッチ段部54に係合するハーフラッチ位置を
介してラチェット51がフルラッチ段部55に係合する
フルラッチ位置まで回転し、ラッチ50がフルラッチ位
置になるとスライド扉2は完全に閉扉される。ラッチ5
0にはラッチ50の位置を検出するスイッチ56を接続
する。63は前記ラチェット51を前記ラッチ50から
離脱させるオープンハンドル、64はオープンハンドル
63の作動を検出するスイッチ、57は動力で前記ラチ
ェット51を前記ラッチ50から離脱させる動力オープ
ン装置である。
【0007】58は前記スライド扉2の内部に取付けら
れた動力クローズ装置であり、動力クローズ装置58の
動力は、ワイヤーケーブル59を介して前記ラッチアッ
シー4のラッチ50に伝達される。動力クローズ装置5
8は、スライド扉2の閉扉方向への移動によりラッチ5
0がハーフラッチ位置になると、前記スイッチ56から
の信号により作動してワイヤーケーブル59を牽引し、
ラッチ50をハーフラッチ位置からフルラッチ位置に回
転させる。動力クローズ装置58の構成およびワイヤー
ケーブル59をラッチ50に関連的に連結する構成は、
本願の直接の要旨とは無関係であるため詳細は省略する
が、一例としては、特開平7−180417号公報や、
特開平7−34743号公報に記載された構成がある。
【0008】5は、前記車体1のクォータパネル(アウ
ターパネル)6の内側に設けられた動力スライド装置で
あり、モータ動力により前記スライド扉2を閉扉方向お
よび開扉方向にスライドさせる。動力スライド装置5
は、リバーシブルモータ7と、モータ7の動力で回転す
るワイヤードラム8とを備える。ワイヤードラム8とス
ライド扉2とはワイヤーケーブル9により連結され、モ
ータ動力でワイヤードラム8がいずれかの方向に回転す
ると、ワイヤーケーブル9がいずれかの方向に牽引さ
れ、スライド扉2は閉扉方向又は開扉方向にスライドす
る。60はスライド扉2を前記開扉位置に保持する全開
位置ストッパーであり、種々の構成のものが公知である
が、本願では屈曲させた板バネから構成したものを使用
している。スライド扉2は前記開扉位置に向けてスライ
ドすると、スライド扉2の所望の部分がストッパー60
に当接し、更にスライドするとこれを弾力的に変形させ
ながら乗り越えて開扉位置に至り、その後は、ストッパ
ー60の弾力により開扉位置に保持される。
【0009】図3および図4は前記ワイヤードラム8の
断面を示しており、ワイヤードラム8は、ベースプレー
ト10とベースプレート10に所定の間隔を置いて固定
されたカバープレート11とからなる動力スライド装置
5のケース61内に、ドラム軸12で支持されている。
ワイヤードラム8は閉塞した一側と開放した他側を有す
る円筒状に形成され、その外周面には前記ワイヤーケー
ブル9が係合するワイヤー溝13が形成される。ワイヤ
ードラム8の内部には比較的広い内部空間14が形成さ
れ、内部空間14内にはクラッチ機構15が実質的に収
納される。クラッチ機構15は、前記モータ7の出力を
ワイヤードラム8に伝える連結状態と、ワイヤードラム
8の回転をモータ7に伝達しない非連結状態と、ワイヤ
ードラム8の回転をモータ7に伝達するブレーキ状態と
に切り替わる。
【0010】前記ドラム軸12の端部には前記モータ7
に減速機構(図示なし)を介して連結される駆動歯車1
6と、該駆動歯車16に連結ピン17で固定されて一体
的に回転するガイドプレート18とが回転自在に支持さ
れている。ガイドプレート18は駆動歯車16と一体的
に回転するため、図4からは駆動歯車16を省略して図
を簡素化してある。前記ドラム軸12の外周の一部には
バネ支持体19を回転自在に装着し、バネ支持体19の
外周には円盤状の支持プレート20を回転自在に装着す
る。支持プレート20は、図4においてはその一部のみ
が仮想線で示されている。支持プレート20とバネ支持
体19の環状フランジ21との間には受皿22を介して
バネ23を設ける。バネ23は、支持プレート20に多
少の回転抵抗を付与する目的で設けたものである。
【0011】前記支持プレート20の外周部にはボス部
24、25が形成され、ボス部24、25にはそれぞれ
揺動アーム26、27が前記ドラム軸12と平行の取付
軸28、29により回転自在に取付けられる。揺動アー
ム26、27の先端側には、前記ドラム軸12と平行に
伸びるスライドピン30、31がそれぞれ設けられる。
前記ガイドプレート18には、前記スライドピン30、
31がそれぞれスライド自在に係合する一対のガイドス
ロット32、33が形成される。ガイドスロット32、
33は、図5のように左右対称で、ドラム軸12を中心
とする円弧状の内側スロット34、35と、内側スロッ
ト34、35の端部に連接され前記ドラム軸12から離
れる方向に伸長する延長スロット36、37と、延長ス
ロット36、37の先端に連通しドラム軸12を中心と
する円弧状を呈する外側スロット38、39とからそれ
ぞれ構成される。延長スロット36、37の内壁36
A、37Aと外壁36B、37Bとの間隔は、ドラム軸
12から離れるに従い拡大させてある。外側スロット3
8、39の一方の端部は半円状の係合面38A、39A
に形成し、他方の端部は外壁36B、37Bと段差なく
連通する当接面38B、39Bに形成する。
【0012】前記ワイヤードラム8の筒状の内面(内
壁)には、前記ドラム軸12に向かって突出する複数の
凸部40が一定間隔Dを置いて形成される。前記揺動ア
ーム26、27の先端側にはドラム軸12から離れる方
向に突出するクラッチ爪41、42を形成する。クラッ
チ爪41、42の幅は間隔Dより狭くなっており、クラ
ッチ爪41、42が、後述するように、揺動アーム2
6、27が取付軸28、29を中心に外方に(矢印A方
向に)揺動すると間隔D内に進入する位置まで変位す
る。クラッチ爪41、42の一方の面はドラム軸12の
放射方向と略平行の連結面41A、42Aに形成し、他
方の面にはブレーキ凹部41B、42Bを形成する。4
5はモータ7の制御部(図1)、46はモータ7の負荷
検出計、47は前記クラッチ機構15を連結状態から非
連結状態に復帰させるための手動操作ボタンである。
【0013】
【作用】(クラッチ機構15の非連結状態)図4の状態
では、支持プレート20に取付軸28、29で軸支され
た揺動アーム26、27のスライドピン30、31は、
双方とも、ドラム軸12から一定の距離に形成されたガ
イドプレート18の内側スロット34、35に係合して
いて、揺動アーム26、27のクラッチ爪41、42
は、いずれもワイヤードラム8の凸部40から離間して
非係合となっている。このように、両方のクラッチ爪4
1、42が共に凸部40から離間した状態のときが、前
記クラッチ機構15の非連結状態となる。この状態で
は、ワイヤードラム8が回転しても、その回転はクラッ
チ爪41、42(モータ7)には伝わらないから、スラ
イド扉2を手動で開閉させるときに、余計な抵抗が掛か
らない(なお、ワイヤードラム8の回転がガイドプレー
ト18に伝わる状態では、スライド扉2を手動で開閉さ
せることは困難である)。
【0014】(クラッチ機構15の連結状態)図4の状
態で、モータ7を閉扉方向に回転させると、ガイドプレ
ート18は時計回転(閉扉回転)する。このとき、支持
プレート20にはバネ23の弾力で回転抵抗が付与され
ているため、ガイドプレート18が回転しても、当初
は、揺動アーム26、27はドラム軸12を中心には回
転せずに、揺動アーム26、27のスライドピン30、
31がガイドプレート18のガイドスロット32、33
に対して相対的に移動する。これにより、揺動アーム2
7のスライドピン31はガイドスロット33の内側スロ
ット35から延長スロット37に進入して、スライドピ
ン31は徐々にドラム軸12から離間するから、揺動ア
ーム27は矢印A方向に取付軸29を中心に外方に向け
て揺動し、スライドピン31が外側スロット39に至る
と、揺動アーム27のクラッチ爪42は最外方に突出し
て、図7のように、クラッチ爪42の連結面42Aはワ
イヤードラム8の凸部40に係合する。しかし、他方の
揺動アーム26のスライドピン30は、ドラム軸12を
中心とする内側スロット34内のみを移動するため、揺
動アーム26は取付軸28を中心には揺動せず、したが
って、揺動アーム26のクラッチ爪41の連結面41A
は凸部40とは係合しない。このように、クラッチ爪4
2の連結面42Aが凸部40に係合した状態が、前記ク
ラッチ機構15の前記連結状態(第1連結状態)とな
る。
【0015】図7の第1連結状態で、更にガイドプレー
ト18がモータ7の動力で時計回転を継続すると、外側
スロット39の係合面39Aがスライドピン31を押す
ため、揺動アーム27は支持プレート20と共にドラム
軸12を中心として時計回転する。このとき、揺動アー
ム27は、スライドピン31が半円状の係合面39Aに
係合しているため、取付軸29を中心とする反矢印A方
向への揺動は不能となている。したがって、揺動アーム
27が時計回転すると、クラッチ爪42はワイヤードラ
ム8の凸部40を押してワイヤードラム8を時計回転さ
せ、これにより、ワイヤードラム8に巻回されたワイヤ
ーケーブル9は閉扉方向に巻き取られ、スライド扉2を
閉扉方向にスライドさせる。なお、図4において、モー
タ7を開扉方向に回転させてガイドプレート18を反時
計回転(開扉回転)させると、別の揺動アーム26のク
ラッチ爪41の連結面41Aが凸部40に係合して、ク
ラッチ機構15は別の連結状態(第2連結状態)とな
り、スライド扉2は開扉方向にスライドする。
【0016】(クラッチ機構15のブレーキ状態)モー
タ7の動力によりスライド扉2を閉扉方向または開扉方
向にスライドさせるとき、前記クラッチ機構15は、ク
ラッチ爪42の連結面42Aがワイヤードラム8の凸部
40に当接した第1連結状態(図7参照)、若しくは、
別のクラッチ爪41の連結面41Aがワイヤードラム8
の凸部40に当接した第2連結状態となって、ワイヤー
ドラム8にモータ7の動力が伝達され、スライド扉2は
モータ7(およびその減速機構)により設定された所定
の速度でスライドする。しかし、モータ7の動力でスラ
イド扉2をスライドさせているときでも、スライド扉2
に強い外力が作用すると、スライド扉2は前記所定速度
を越えたオーバースピードでスライドしようとする。例
えば、強い傾斜地でスライド扉2をスライドさせるとき
は、スライド扉2には強い傾斜による外力が作用する。
【0017】スライド扉2を閉扉方向にスライドさせる
第1連結状態(図7)において、スライド扉2にオーバ
ースピードをもたらす外力が作用すると、スライド扉2
にワイヤーケーブル9を介して連結されたワイヤードラ
ム8は、モータ7の動力により一定速度で時計回転方向
に回転するガイドプレート18より早い速度で時計回転
する。すると、1つ手前のワイヤードラム8の凸部40
が、図8のように、クラッチ爪42の背面側に追いつい
てブレーキ凹部42Bに当接し、更にワイヤードラム8
がオーバースピードで時計回転すると、揺動アーム27
(および支持プレート20)はワイヤードラム8に押さ
れてワイヤードラム8と同じオーバースピードの速度で
ドラム軸12を中心に時計回転し、もって揺動アーム2
7のスライドピン31は係合面39Aから抜け出して外
側スロット39内を移動し、図9のように反対側の当接
面39Bに当接する。このとき、取付軸29を中心とす
る揺動アーム27の反矢印A方向の揺動は、凸部40と
ブレーキ凹部42Bとの係合により防止され、したがっ
て、クラッチ爪42は最外方に突出した状態に保持され
る。
【0018】図9の状態になると、オーバースピードを
もたらす外力はワイヤードラム8およびスライドピン3
1を介してガイドプレート18に作用する。しかしなが
ら、ガイドプレート18は減速機構を介してモータ7に
接続されているため、実質的にモータ7および減速機構
により設定された所定の速度以上では回転しないから、
スライド扉2にはブレーキ抵抗が働き、以後は前記所定
の速度でスライド扉2はスライドすることになる。この
ように、凸部40がブレーキ凹部42Bに係合してワイ
ヤードラム8のオーバースピードが規制される状態が、
前記クラッチ機構15の前記ブレーキ状態(第1ブレー
キ状態)となる。同様に、ワイヤードラム8が反時計回
転しているときに、ワイヤードラム8がオーバースピー
ドで回転すると、凸部40が別の揺動アーム26のブレ
ーキ凹部41Bに係合し、これにより同様の原理でスラ
イド扉2のスライド速度は一定に保たれる。この状態
は、前記クラッチ機構15の別のブレーキ状態(第2ブ
レーキ状態)となる。したがって、本実施例のクラッチ
機構15によると、スライド扉2にオーバースピードを
もたらす外力が作用しても、スライド扉2のオーバース
ピードは瞬時に防止される。
【0019】このように、前記動力スライド装置5が作
動しているときは、前記クラッチ機構15は、クラッチ
爪41、42の連結面41A、42Aがワイヤードラム
8の凸部40に当接した連結状態か(図7参照)、若し
くはブレーキ凹部41B、42Bに凸部40が当接した
ブレーキ状態(図9参照)のいずれかの状態となって、
スライド扉2は一定速度で開閉移動する。
【0020】(連結状態から非連結状態への復帰)前記
クラッチ機構15は、モータ7を停止させる前に、いっ
たんモータ7を逆方向に所定時間(所定量)だけ回転さ
せることにより、連結状態から非連結状態に復帰するよ
うに構成されている。つまり、モータ7の閉扉回転によ
りガイドプレート18を時計回転させて図7の第1連結
状態になったときは、いったん、モータ7を逆転(開扉
回転)させ、ガイドプレート18を所定量だけ反時計回
転させてから、モータ7の回転を停止させる。このよう
にすると、ガイドプレート18の反時計回転により揺動
アーム27のスライドピン31は、外側スロット39の
係合面39Aから引き抜かれるように抜け出て反対側の
当接面39Bに当接して図10の状態となり、更にガイ
ドプレート18が反時計回転すると、ブレーキ凹部42
Bが凸部40と係合していないため、当接面39Bおよ
び外壁37Bに案内されて揺動アーム27は取付軸29
を中心に反矢印A方向に揺動してクラッチ爪42は凸部
40から離間し、ガイドプレート18の所定量の反時計
回転が終了すると、スライドピン31は図4の位置に戻
され、クラッチ機構15は非連結状態に復帰する。な
お、モータ7を逆転(開扉回転)させている最中は、モ
ータ7には実質的な負荷は掛からないから、負荷検出計
46は無反応となる。第2連結状態から非連結状態に復
帰させるときも、同様の原理で行える。
【0021】(ブレーキ状態から非連結状態への復帰)
前記したように、クラッチ機構15の第1連結状態は、
モータ7によりガイドプレート18を所定量だけ反時計
回転させることにより、また、第2連結状態は、モータ
7によりガイドプレート18を所定量だけ時計回転させ
ることによりそれぞれ解除されて、クラッチ機構15は
非連結状態に復帰するが、第1ブレーキ状態または第2
ブレーキ状態を解除するときは、次に説明するように、
モータ7の動力で第1連結状態または第2連結状態にそ
れぞれ切り替えてから、前記した連結状態の解除を行っ
て非連結状態に復帰させる。
【0022】まず、第1ブレーキ状態を非連結状態にす
るときについて説明する。スライド扉2にオーバースピ
ードの外力が掛かったままの状態でスライド扉2が所定
位置まで閉扉したときは、クラッチ機構15は、図9の
ように、凸部40がブレーキ凹部42Bに係合した第1
ブレーキ状態になっている。このとき、制御部45は、
クラッチ機構15が第1連結状態であるか、第1ブレー
キ状態であるかを区別していない。そこで、制御部45
は、まず、モータ7を閉扉回転から開扉回転に所定量だ
け反転させる制御を開始する。このとき、仮にクラッチ
機構15が第1連結状態であれば、前記したようにモー
タ7には実質的な負荷は掛からないから、モータ7の負
荷検出計46は無反応のまま所定量の回転が終了する。
このように無負荷のまま所定量の回転が終了したとき
は、制御部45はクラッチ機構15は第1連結状態であ
ったとして、非連結状態への復帰制御を終了する。
【0023】しかし、クラッチ機構15が第1ブレーキ
状態(図9)であったときは、モータ7の開扉回転によ
りガイドプレート18が反時計回転すると、凸部40が
ブレーキ凹部42Bに係合しているため、当接面39B
がスライドピン31を押す力はそのままワイヤードラム
8に作用する。このため、モータ7には直ちにワイヤー
ドラム8を反時計回転方向させるための負荷が掛かり、
これが負荷検出計46で検出される。このような負荷が
検出されたときは、クラッチ機構15は第1ブレーキ状
態にあると看做すことができ、これにより、制御部45
は、直ちにモータ7を閉扉方向に再反転させる。する
と、図9において、ガイドプレート18のみが時計回転
して外側スロット39の係合面39Aがスライドピン3
1に係合し、図8に示した状態となり、更に、ガイドプ
レート18が時計回転すると、揺動アーム27はドラム
軸12を中心に時計回転して、クラッチ爪42の連結面
42Aが凸部40に当接する。この状態は、図7の第1
連結状態と同じであり、ここから更にガイドプレート1
8が時計回転すると、モータ7にはワイヤードラム8を
回転させるための別の負荷が掛かる。この2回目の負荷
が負荷検出計46で検出されると、制御部45は、クラ
ッチ機構15が第1ブレーキ状態から第1連結状態に切
り替わったと看做すことができ、これにより、制御部4
5は、モータ7を開扉方向に再々反転させる。これによ
り、前記したように、第1連結状態から非連結状態に復
帰する。なお、第1ブレーキ状態から第1連結状態への
切替は、モータ7を回転させる時間の制御でも行える。
また、第2ブレーキ状態を非連結状態に復帰させるとき
も同様の原理である。
【0024】(手動によるブレーキ状態から非連結状態
への復帰)前記クラッチ機構15のブレーキ状態および
連結状態を非連結状態に復帰させるときは、モータ7の
動力を使用するのが基本となるが、クラッチ機構15が
ブレーキ状態または連結状態にあるときに、モータ7が
故障したときは、手動によりブレーキ状態または連結状
態を解除する。
【0025】まず、クラッチ機構15のブレーキ状態か
ら非連結状態への手動復帰を、第1ブレーキ状態を示し
ている図9を用いて説明する。図9では、揺動アーム2
7のスライドピン31が外側スロット39の当接面39
Bに当接しているため、ワイヤードラム8は時計回転
(閉扉回転)はできないが、反時計回転(開扉回転)は
可能となっている。そこで、スライド扉2を開扉方向に
手動でスライドさせ、ワイヤードラム8を反時計回転さ
せる。すると、図10のように、ブレーキ凹部42Bに
係合していたワイヤードラム8の凸部40はブレーキ凹
部42Bから離脱し、別の凸部40がクラッチ爪42の
連結面42Aに当接する。このとき、連結面42Aは外
方に至るに従い取付軸29から離れる面になっているか
ら、ワイヤードラム8が更に反時計回転すると、揺動ア
ーム27には反矢印A方向への力が作用し、かつ、延長
スロット37の外端部の間隔が相当に幅広に形成されて
いるため、揺動アーム27は取付軸29を中心に反矢印
A方向に揺動して、クラッチ爪42は凸部40とは係合
しない位置に戻され、クラッチ機構15は第1ブレーキ
状態から非連結状態に戻される。第2ブレーキ状態の解
除も同様である。
【0026】(手動による連結状態から非連結状態への
復帰)次に、クラッチ機構15の連結状態から非連結状
態への手動復帰を、第1連結状態を示している図7を用
いて説明する。図7では、スライドピン31が外側スロ
ット39の係合面39Aに係合しているため、ワイヤー
ドラム8は反時計回転(開扉回転)できないが、時計回
転(閉扉回転)は可能となっている。そこで、スライド
扉2を閉扉方向に手動でスライドさせ、ワイヤードラム
8を時計回転させる。すると、別の凸部40がブレーキ
凹部42Bに当接し(図8参照)、その後、揺動アーム
27をドラム軸12を中心に時計回転させて図9の第1
ブレーキ状態となる。第1ブレーキ状態になると、揺動
アーム27のスライドピン31は外側スロット39の当
接面39Bに当接するから、スライド扉2は重たく動か
なくなる。そこで、スライド扉2が重くなったら、今度
は開扉方向に手動でスライド扉2をスライドさせ、以
後、前記した第1ブレーキ状態の解除と同じ操作を行え
ば、クラッチ機構15は非連結状態に復帰する。第2連
結状態の解除も同様の原理である。
【0027】(動力クローズ装置58による完全閉扉)
動力スライド装置5のモータ7の動力によりスライド扉
2が閉扉方向へスライドして、ラッチアッシー4のラッ
チ5がストライカ3との係合によりハーフラッチ位置に
なると、スイッチ56がこれを検出する。すると、制御
部45はモータ7の閉扉回転を終了させるとともに、ク
ラッチ機構15を非連結状態へ戻す復帰制御を行いう。
【0028】クラッチ機構15が非連結状態になった
ら、制御部45は動力クローズ装置58を作動させてハ
ーフラッチ位置のラッチ50をフルラッチ位置に回転さ
せ、スライド扉2を完全に閉扉させ、スイッチ56がフ
ルラッチ位置を検出したら、動力クローズ装置58の作
動を停止させると共に、再び動力スライド装置5のモー
タ7を所定時間だけ、若しくは負荷検出計46が負荷を
検出するまで開扉回転させて、クラッチ機構15を第2
連結状態にし、制御部45はモータ7の制御を終了する
(図11参照)。
【0029】このように、本発明では、スライド扉2が
完全閉扉されたら、クラッチ機構15を開扉操作用の第
2連結状態にする。この状態からスライド扉2のオープ
ンハンドル63を開扉操作すると、ラチェット51はラ
ッチ50から離脱してスライド扉2はスライド扉2と車
体1との間に設けられるゴムシールの弾力によって開扉
方向に押出され、同時に動力スライド装置5が作動して
モータ7が開扉回転し、スライド扉2は所定速度で開扉
方向にスライドする。このとき、車体1が傾斜地にあっ
て、スライド扉2に開扉方向への強い外力が作用してワ
イヤードラム8が開扉方向にオーバースピードで回転し
ても、クラッチ機構15は予め第2連結状態になってい
るため、瞬時にクラッチ機構15は第2連結状態から第
2ブレーキ状態に切り替わるから、スライド扉2のオー
バースピードでのスライドはよく防止される。また、閉
扉状態において、手動操作ボタン47を押すと、モータ
7が所定量閉扉回転してクラッチ機構15は非連結状態
に戻される。
【0030】なお、前記においては、スライド扉2がフ
ルラッチ状態になったときにクラッチ機構15を第2連
結状態に切り替えているが、第2連結状態への切替を開
扉操作の後に変更することも可能である。この場合、開
扉操作が行われる直前まではクラッチ機構15は非連結
状態としておき、オープンハンドル63の開扉操作がス
イッチ64で検知されたら、まずクラッチ機構15を第
2連結状態に切替え、その後、動力オープン装置57に
よりラチェット51をラッチ50から離脱させ、続いて
動力スライド装置5を作動させてスライド扉2を開扉方
向にスライドさせる。このような変更を行っても、スラ
イド扉2のオーバースピードでのスライドはよく防止さ
れる。
【0031】
【発明の効果】以上のように、本発明は、一方方向に回
転するとワイヤーケーブル9を一方側に牽引して車体1
に対してスライド移動することにより開閉するスライド
扉2を閉扉方向にスライドさせ他方方向に回転すると前
記ワイヤーケーブル9を他方側に牽引して前記スライド
扉2を開扉方向にスライドさせるワイヤードラム8と、
モータ7と、前記ワイヤードラム8と前記モータ7との
間に設けられ前記モータ7の動力で前記モータ7の閉扉
回転を前記ワイヤードラム8に伝達する第1連結状態と
前記モータ7の開扉回転を前記ワイヤードラム8に伝達
する第2連結状態と前記ワイヤードラム8の閉扉回転お
よび開扉回転を前記モータ7に伝達しない非連結状態と
に切り替わるクラッチ機構15と、前記スライド扉2に
取付けられ前記車体1に固定のストライカ3との係合に
よりアンラッチ位置からハーフラッチ位置を介してフル
ラッチ位置に回転するラッチ50と、前記ラッチ50の
回転位置を検出するスイッチ56と、前記ハーフラッチ
位置の前記ラッチ50を動力で前記フルラッチ位置に回
転させる動力クローズ装置58と、制御部45とを有
し、前記クラッチ機構15は、前記第1連結状態におい
て前記ワイヤードラム8が前記モータ7に対して相対的
閉扉回転すると前記ワイヤードラム8の相対的閉扉回
転を前記モータ7に伝達する第1ブレーキ状態に、また
前記第2連結状態において前記ワイヤードラム8が前記
モータ7に対して相対的に開扉回転すると前記ワイヤー
ドラム8の相対的開扉回転を前記モータ7に伝達する第
2ブレーキ状態にそれぞれ切り替わる構成としたものに
おいて、前記制御部45は前記ラッチ50が前記動力ク
ローズ装置58により前記ハーフラッチ位置から前記フ
ルラッチ位置に変位したことを前記スイッチ56が検出
したら、前記クラッチ機構15を前記第2連結状態に切
替えるように構成した車両スライド扉の開閉装置、およ
びモータ7の閉扉回転によりクラッチ機構15を第1連
結状態に切り替えてスライド扉2を閉扉方向にスライド
させ、前記スライド扉2がハーフラッチ状態になったら
前記モータ7を開扉回転させて前記クラッチ機構15を
非連結状態に復帰させると共に動力クローズ装置58を
作動させて前記スライド扉2を完全閉扉させてフルラッ
チ状態とし、前記スライド扉2が前記フルラッチ状態に
なったら前記モータ7を更に開扉回転させて前記クラッ
チ機構15を、前記スライド扉2が開扉方向へ外力でス
ライドすると、前記スライド扉2の開扉方向へのスライ
移動を前記モータ7に伝達するブレーキ状態に変化す
る第2連結状態に切り替える車両スライド扉の開閉装置
の制御方法としたため、開扉時にスライド扉2に開扉方
向への強い外力が作用しても、クラッチ機構15は予め
第2連結状態になっているため、瞬時にクラッチ機構1
5は第2連結状態から第2ブレーキ状態に切り替わり、
スライド扉2のオーバースピードでのスライドはよく防
止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 スライド扉を備えた車両の側面図。
【図2】 ラッチアッシーの断側面。
【図3】 動力スライド装置の縦断側面図。
【図4】 動力スライド装置の縦断正面図。
【図5】 ガイドプレートの正面図。
【図6】 揺動アームの正面図。
【図7】 クラッチ機構が連結状態(第1連結状態)に
あるときの断面図。
【図8】 第1連結状態からワイヤードラムがオーバー
スピードで回転して凸部が係合凹部に係合した状態を示
す断面図。
【図9】 図8の状態からワイヤードラムがオーバース
ピードで回転してスライドピンが当接面に当接した状態
を示す断面図。
【図10】 図9の状態からワイヤードラムを手動で反
時計回転させて凸部がクラッチ爪に当接した状態を示す
断面図。
【図11】 クラッチ機構の第2連結状態を示す断面
図。
【符号の説明】
1…車体、2…スライド扉、3…ストライカ、4…ラッ
チアッシー、5…動力スライド装置、6…クォータパネ
ル、7…モータ、8…ワイヤードラム、9…ワイヤーケ
ーブル、10…ベースプレート、11…カバープレー
ト、12…ドラム軸、13…ワイヤー溝、14…内部空
間、15…クラッチ機構、16…駆動歯車、17…連結
ピン、18…ガイドプレート、19…バネ支持体、20
…支持プレート、21…環状フランジ、22…受皿、2
3…バネ、24、25…ボス部、26、27…揺動アー
ム、28、29…取付軸、30、31…スライドピン、
32、33…ガイドスロット、34、35…内側スロッ
ト、36、37…延長スロット、36A、37A…内
壁、36B、37B…外壁、38、39…外側スロッ
ト、38A、39A…係合面、38B、39B…当接
面、40…凸部、41、42…クラッチ爪、41A、4
2A…連結面、41B、42B…ブレーキ凹部、45…
制御部、46…負荷検出計、47…手動操作ボタン、5
0…ラッチ、51…ラチェット、52、53…バネ、5
4…ハーフラッチ段部、55…フルラッチ段部、56…
スイッチ、57…動力オープン装置、58…動力クロー
ズ装置、59…ワイヤーケーブル、60…全開ストッパ
ー、61…ケース、63…オープンハンドル、64…ス
イッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05F 15/14 B60J 5/00 E05B 65/20 E05B 47/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方方向に回転するとワイヤーケーブル
    9を一方側に牽引して車体1に対してスライド移動する
    ことにより開閉するスライド扉2を閉扉方向にスライド
    させ他方方向に回転すると前記ワイヤーケーブル9を他
    方側に牽引して前記スライド扉2を開扉方向にスライド
    させるワイヤードラム8と、モータ7と、前記ワイヤー
    ドラム8と前記モータ7との間に設けられ前記モータ7
    の動力で前記モータ7の閉扉回転を前記ワイヤードラム
    8に伝達する第1連結状態と前記モータ7の開扉回転を
    前記ワイヤードラム8に伝達する第2連結状態と前記ワ
    イヤードラム8の閉扉回転および開扉回転を前記モータ
    7に伝達しない非連結状態とに切り替わるクラッチ機構
    15と、前記スライド扉2に取付けられ前記車体1に固
    定のストライカ3との係合によりアンラッチ位置からハ
    ーフラッチ位置を介してフルラッチ位置に回転するラッ
    チ50と、前記ラッチ50の回転位置を検出するスイッ
    チ56と、前記ハーフラッチ位置の前記ラッチ50を動
    力で前記フルラッチ位置に回転させる動力クローズ装置
    58と、制御部45とを有し、前記クラッチ機構15
    は、前記第1連結状態において前記ワイヤードラム8が
    前記モータ7に対して相対的に閉扉回転すると前記ワイ
    ヤードラム8の相対的閉扉回転を前記モータ7に伝達す
    る第1ブレーキ状態に、また前記第2連結状態において
    前記ワイヤードラム8が前記モータ7に対して相対的に
    開扉回転すると前記ワイヤードラム8の相対的開扉回転
    を前記モータ7に伝達する第2ブレーキ状態にそれぞれ
    切り替わる構成としたものにおいて、前記制御部45は
    前記ラッチ50が前記動力クローズ装置58により前記
    ハーフラッチ位置から前記フルラッチ位置に変位したこ
    とを前記スイッチ56が検出したら、前記クラッチ機構
    15を前記第2連結状態に切替えるように構成した車両
    スライド扉の開閉装置。
  2. 【請求項2】 モータ7の閉扉回転によりクラッチ機構
    15を第1連結状態に切り替えてスライド扉2を閉扉方
    向にスライドさせ、前記スライド扉2がハーフラッチ状
    態になったら前記モータ7を開扉回転させて前記クラッ
    チ機構15を非連結状態に復帰させると共に動力クロー
    ズ装置58を作動させて前記スライド扉2を完全閉扉さ
    せてフルラッチ状態とし、前記スライド扉2が前記フル
    ラッチ状態になったら前記モータ7を更に開扉回転させ
    て前記クラッチ機構15を、 記スライド扉2が開扉方
    向へ外力でスライドすると、前記スライド扉2の開扉方
    向へのスライド移動を前記モータ7に伝達するブレーキ
    状態に変化する第2連結状態に切り替える車両スライド
    扉の開閉装置の制御方法。
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