JPH08177284A - 自動車用ドアロック制御装置 - Google Patents

自動車用ドアロック制御装置

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JPH08177284A
JPH08177284A JP33658094A JP33658094A JPH08177284A JP H08177284 A JPH08177284 A JP H08177284A JP 33658094 A JP33658094 A JP 33658094A JP 33658094 A JP33658094 A JP 33658094A JP H08177284 A JPH08177284 A JP H08177284A
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JP
Japan
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latch
door
output shaft
wheel gear
worm wheel
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Application number
JP33658094A
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English (en)
Inventor
Kazuto Kito
和人 木藤
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、自動車用ドアの自動開閉装置に
おいて手動での操作は従来通り実施でき、かつ自動でド
アのハーフラッチ状態からフルラッチ状態までの閉め込
み及びドアロックの解除の各作動を行なえる自動車用ド
アのロック制御装置を提供する。 【構成】 ドアに形成されたラッチと噛合可能で車体
側に形成されたストライカー部材と、このラッチ駆動用
ロッド及びロック解除用ロッドとそれぞれ別個に連結さ
れるクランクアーム15a,15bと、それぞれのクラ
ンクアーム15a,15bを駆動するドアロック用アク
チュエータ8と、を備えている。ドアロック用アクチュ
エータ8は、モータ出力軸に形成されたウオーム9と噛
合するウオームホイールギヤ10の両側に二軸に形成さ
れた出力軸11a,11bと、この出力軸11a,11
bのラッチ駆動用ロッド側とロック解除用ロッド側に配
設された2つの一方向クラッチ12a,12bと、を有
し、ラッチ駆動用ロッド側の一方向クラッチ12aと、
ロック解除用ロッド側の一方向クラッチ12bとは互い
に噛み合い方向が異なって形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用ドアの自動開
閉装置に係り、特に従前のように手動によりドアロック
操作を行うことができると共に、かつ自動でドアのハー
フラッチ状態からフルラッチ状態までの閉め込みやドア
ロックの解除を行なえる自動車用ドアロック制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車用ドアは、自動車車体に形
成されたドア用開口部の前端部にヒンジを取付け、この
ヒンジの部分を中心にドアを開閉動作させるようにして
いる。したがって、ドアはその前端部を中心に開閉自在
となり、ドアの後端部に設けられたロック装置によって
自動車車体に締結される。
【0003】ドアロック装置は、通常、車体側に取付け
られたストライカー部材と、ドア側に取付けられストラ
イカー部材と噛み合うラッチ部材とから構成されてい
る。そしてドアを閉じる場合に、ドアの全閉直前におい
て、ウエザーストリップの反力やロック時における抵抗
等により、ドアが完全に閉まらない半ドア状態である、
いわゆるハーフラッチ状態となり易く、このハーフラッ
チ状態から全閉状態である、いわゆるフルラッチ状態に
なるまで、ドアを押し込めるには大きな力を要してい
る。
【0004】そこで上述のような自動車用ドアのハーフ
ラッチ状態からフルラッチ状態までの閉め込みや、閉め
込まれたドアのロック解除を手動で行なうことなく、ア
クチュエータにより自動的に行なう技術が提案されてい
る(特開昭58−76669号公報,特公平2−475
2号公報参照)。
【0005】しかし、ドアロックをアクチュエータによ
り自動的に行なうようにした場合であっても、乗員は手
動でドアロックの施錠及び解除を行なうことを望む場合
がある。
【0006】このため、手動によりドアロックの解除が
可能な技術が提案されている(例えば特開平5−113
074号公報参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、自動車用ドア
ロック制御装置において1つのモータで開閉動作を行う
ようにすると、二方向に移動可能(正逆回転)なモータ
(アクチュエータ)を使用し、このアクチュエータを中
立位置から一方向への移動することによってドアロック
解除を行ない、中立位置から他方向への移動によってハ
ーフラッチ位置からフルラッチ位置までの回動を行なう
構成を必要とする。
【0008】このため、各々の作動が完了すると、モー
タを中立位置へ移動させなければならないことになり、
各作動が完了したか否かを判断するスイッチ等が必要と
なり、作動回路が複雑かつ高価となるという不都合があ
った。
【0009】また中立位置から二方向へ作動させると、
各々の作動に移るまでに所定のクリアランスが必要とな
り、このクリアランスがあるために、作動初期に衝撃音
が発生してしまうだけでなく、中立位置から各々の作動
をはじめるまでにタイムラグが発生する等の不都合もあ
る。
【0010】また作動初期のクリアランスをなくす為
に、電磁クラッチを使用した技術も提案されているが、
アクチュエータが大型となり質量が大となると共に高価
となり、しかもモータ以外に電磁クラッチを作動させな
ければならない為、消費電力が大となってバッテリーへ
の負担が大きいという不都合もある。
【0011】本発明の目的は、自動車用ドアの自動開閉
装置において手動での操作は従来通り実施でき、かつ自
動でドアのハーフラッチ状態からフルラッチ状態までの
閉め込み及びドアロックの解除の各作動を行なえる自動
車用ドアのロック制御装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願請求項1に係る自動
車用ドアロック制御装置は、ヒンジを介して車体側と開
閉可能に配設されたドアと、該ドアに形成されたラッチ
と、該ラッチと噛合可能で車体側に形成されたストライ
カー部材と、前記ラッチと連結されるラッチ駆動用ロッ
ド及びロック解除用ロッドと、該ラッチ駆動用ロッド及
びロック解除用ロッドとそれぞれ別個に連結されるクラ
ンクアームと、該それぞれのクランクアームを駆動する
ドアロック用アクチュエータと、を備えてなり、前記ド
アロック用アクチュエータは、モータ出力軸に形成され
たウオームと、該ウオームと噛合するウオームホイール
ギヤと、該ウオームホイールギヤの両側に二軸に形成さ
れた出力軸と、該出力軸のラッチ駆動用ロッド側とロッ
ク解除用ロッド側に配設された2つの一方向クラッチ
と、を有し、前記ラッチ駆動用ロッド側の一方向クラッ
チと、前記ロック解除用ロッド側の一方向クラッチとは
互いに噛み合い方向が異なって形成されてなることを特
徴とする。
【0013】また本願請求項2に係る自動車用ドアロッ
ク制御装置は、ヒンジを介して車体側と開閉可能に配設
されたドアと、該ドアに形成されたラッチと、該ラッチ
と噛合可能で車体側に形成されたストライカー部材と、
前記ラッチと連結されるラッチ駆動用ロッド及びロック
解除用ロッドと、該ラッチ駆動用ロッド及びロック解除
用ロッドとそれぞれ別個に連結されるクランクアーム
と、該それぞれのクランクアームを駆動するドアロック
用アクチュエータと、を備えてなり、前記ドアロック用
アクチュエータは、モータ出力軸に形成されたウオーム
と、該ウオームと噛合するウオームホイールギヤと、該
ウオームホイールギヤの両側に二軸に形成された出力軸
と、該出力軸と一体で且つラッチ駆動用ロッド側とロッ
ク解除用ロッド側に形成されたプレートと、前記ウオー
ムホイールギヤに出没可能に付勢されて出力軸側に突設
されたピンと、を有し、前記各プレートはピンとの当接
面と該当接面からプレートの厚さを横切る傾斜面が互い
に逆方向に形成され、前記ウオームホイールギヤと共に
駆動したピンがプレートの当接面を押圧してプレート及
び出力軸を駆動してなることを特徴とする。
【0014】
【作用】請求項1に係る自動車用ドアロック制御装置
は、モータ出力軸に形成されたウオームと、該ウオーム
と噛合するウオームホイールギヤと、該ウオームホイー
ルギヤの両側に二軸に形成された出力軸と、該出力軸の
ラッチ駆動用ロッド側とロック解除用ロッド側に配設さ
れた2つの一方向クラッチと、を有し、前記ラッチ駆動
用ロッド側の一方向クラッチと、前記ロック解除用ロッ
ド側の一方向クラッチとは互いに噛み合い方向が異なっ
て形成されているので、ハーフラッチ状態においては一
方の一方向クラッチが噛み合って出力軸を回動させて、
ラッチをフルラッチ状態にロックする。
【0015】一方、他方の一方向クラッチは空転するた
めに、何等の出力軸に影響を及ぼさない。これにより自
動的にハーフラッチ状態からフルラッチ状態へロックす
ることができる。
【0016】またロック解除のときには一方の一方向ク
ラッチは空転し、他方の一方向クラッチが噛み合うの
で、手動によってドアロック解除をしたときにも、従来
通りの手動操作によるドアの開放をすることができる。
【0017】請求項2に係る自動車用ドアロック制御装
置は、モータ出力軸に形成されたウオームと、該ウオー
ムと噛合するウオームホイールギヤと、該ウオームホイ
ールギヤの両側に二軸に形成された出力軸と、該出力軸
と一体で且つラッチ駆動用ロッド側とロック解除用ロッ
ド側に形成されたプレートと、前記ウオームホイールギ
ヤに出没可能に付勢されて出力軸側に突設されたピン
と、を有し、前記各プレートはピンとの当接面と該当接
面からプレートの厚さを横切る傾斜面が互いに逆方向に
形成され、前記ウオームホイールギヤと共に駆動したピ
ンがプレートの当接面を押圧してプレート及び出力軸を
駆動してなるので、ハーフラッチ状態においては一方の
一方向クラッチが噛み合って出力軸を回動させて、ラッ
チをフルラッチ状態にロックする。
【0018】一方、他方の一方向クラッチは空転するた
めに、何等の出力軸に影響を及ぼさない。これにより自
動的にハーフラッチ状態からフルラッチ状態へロックす
ることができる。
【0019】またロック解除のときには一方の一方向ク
ラッチは空転し、他方の一方向クラッチが噛み合うの
で、手動によってドアロック解除をしたときにも、従来
通りの手動操作によるドアの開放をすることができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を
限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変
することができるものである。
【0021】図1乃至図5は請求項1に係る自動車用ド
アロック制御装置の一実施例を示すものであり、図1は
自動車用ドアロック制御装置を用いた自動車用ドアの概
略を示す一部切欠した側面図、図2はアクチュエータの
要部断面説明図、図3はアクチュエータの出力軸および
一方向クラッチの構成斜視図、図4はクラッチの例を示
す説明図、図5はラッチとラッチ駆動用ロッド及びロッ
ク解除用ロッドとの連結を示す説明図である。
【0022】図1で示すように、ドア1はヒンジ2によ
って車体側と回動可能に取着されている。そしてドア1
と車体側との間に配設されたドア開閉用アクチュエータ
3によって自動開閉される。また上記ヒンジ2と反対側
の車体側にはストライカー部材4が形成されている。
【0023】本例のドア1には上記ストライカー部材4
と噛合するラッチRが形成されており、このラッチR
は、図5で示すように、公知(例えば特公平2−475
2号公報参照)の連結レバーA,連結杆B,回動レバー
C,軸Dを介して、ラッチ駆動用ロッド6及びロック解
除用ロッド7と連結されている。
【0024】また本例のドアロック用アクチュエータ8
は、出力軸11(11a,11b)がクランクアーム1
5(15a,15b)と連結されており、このクランク
アーム15(15a,15b)が上記ラッチ駆動用ロッ
ド6及びロック解除用ロッド7と連結されている。
【0025】そして本例のドアロック用アクチュエータ
8は、モータMと、ウオーム9と、ウオームホイールギ
ヤ10と、出力軸11と、一方向クラッチ12と、ハウ
ジング13と、カバー14と、を主たる構成要素として
いる。
【0026】本例のモータMは可逆回転のモータから構
成されており、このモータMの出力軸側にはウオーム9
が形成されている。そしてこのウオーム9側にはハウジ
ング13が形成されており、上記モータ出力軸側のウオ
ーム9はハウジング13内に延出している。
【0027】本例のハウジング13は、図3で示すよう
に、一面が開口した円形からなり、このハウジング13
にカバー14を接合してケースを構成している。ハウジ
ング13及びカバー14には、それぞれ出力軸11(1
1a,11b)を2方向へ突出させるための突出孔13
a,14aが形成されている。
【0028】これらの突出孔13a,14aの内側部分
には軸受部19(19a,19b)がそれぞれに形成さ
れている。またカバー14の内側にはは後述するウオー
ムホイールギヤ10に設けられたカムプレート17と摺
動するブラシ群16が配設されている。
【0029】上記ウオーム9は、ハウジング13内に収
容されたウオームホイールギヤ10と噛合している。本
例のウオームホイールギヤ10は中央に出力軸11(1
1a,11b)及び一方向クラッチ12(12a,12
b)が配設されており、上記ブラシ群16との対向面に
はカムプレート17が設けられている。
【0030】即ち、図2で示すように、出力軸11(1
1a,11b)は前記突出孔13a,14aから延出し
て二軸として形成されており、この出力軸11(11
a,11b)の外周には、2つの一方向クラッチ12
(12a,12b)を軸方向に並べて配置し、これらの
一方向クラッチ12(12a,12b)の外周にウオー
ムホイールギヤ10が固設されている。
【0031】そしてウオームホイールギヤ10の一方の
面(図2では下側)に設けられたカムプレート17と、
カバー14に設けられたブラシ群16の位置によって、
或いはウオームホイールギヤ10の回転によって、モー
タMの電源をON,OFFするように構成している。
【0032】従って、ウオームホイールギヤ10の回動
によってモータMが駆動され、モータMの出力軸側のウ
オーム9からの駆動力はウオームホイールギヤ10に伝
達されるが、この駆動力は一方向クラッチ12(12
a,12b)を介して出力軸11(11a,11b)へ
伝達されるように構成している。
【0033】本例の一方向クラッチ12(12a,12
b)は、図4で示すように、薄い鋼板製からなる外輪2
1と、外輪21内側に形成されたカム面22と、保持器
23と、ころ24と、スプリング25と、から構成され
ている。そして上記外輪21の外径にはまわり止め突部
26が形成されている。
【0034】上記一方向クラッチ12(12a,12
b)は、ウオームホイールギヤ10の回転が互いに逆方
向であるときに、噛み合うように配設されている。この
クラッチ12(12a,12b)は、クラッチの噛み合
い時は、図4で示すように、例えばウオームホイールギ
ヤ10(即ち外輪21と一体となっている)が右方向に
回転すると、保持器23に支えられたスプリング25の
作用によって、ころ24が外輪カム面22に噛み合い、
外輪カム面22と出力軸11とのくさび作用により外輪
21と共に出力軸11を駆動する。
【0035】またクラッチ12(12a,12b)のオ
ーバーラン時においては、例えば、上記と逆にウオーム
ホイールギヤ10が左方向に回転すると、ころ24は外
輪カム面22から離れ空転するように構成されている。
【0036】そして出力軸11(11a,11b)の端
部には、前述したようにそれぞれクランクアーム15
a,15bが連結されており、このクランクアーム15
a,15bはラッチ駆動用ロッド6及びロック解除用ロ
ッド7と連結されている。
【0037】次に上記構成からなる自動車用ドアロック
制御装置の動作について説明する。まず、ドア1が開い
ている状態からドア1を閉じる作動をするときには、ド
ア1がハーフラッチ位置になった時に、ブラシ群16と
カムプレート17が接触摺動を始めて、信号がONにな
りモータMが駆動し、モータ出力軸のウォーム9が回転
する。これによってウオーム9と噛合しているウオーム
ホイールギヤ10は時計方向へ回転する。
【0038】そしてこのウオームホイールギヤ10の動
力は一方向クラッチ12a,12bに伝達されるが、一
方向クラッチ12bは空転して、ウオームホイールギヤ
10が反時計方向へ回転しないと出力軸11bに回転を
伝えないため、ウオームホイールギヤ10が時計方向へ
回転した時は出力軸11aのみが回転する。
【0039】この出力軸11aはクランクアーム15a
と接続されているので、クランクアーム15aが回転
し、ラッチ駆動用ロッド6を引き込み、ラッチ駆動用ロ
ッド6と連結されたラッチRをハーフラッチからフルラ
ッチ位置まで移動させる。
【0040】そして、ウオームホイールギヤ10はハウ
ジング13及びカバー14内のブラシ群16,カムプレ
ート17により180°又は360°の位置で自動停止
する。すなわち、フルラッチ位置への移動後、ラッチ駆
動用ロッド6を初期位置へ戻して手動での作動を可能に
している。
【0041】一方、ドア1が閉じている状態から、ドア
ロックを解除するときについては、上記アクチュエータ
8の作動は、ドア1を閉じるときとの動きと逆の動きに
なる。即ち、ウオームホイールギヤ10が時計の反対方
向へ回転し、一方向クラッチ12b,出力軸11bを回
転させ、クランクアーム15bを回転させて、ロック解
除用ロッド7を引き込む。このとき一方向クラッチ12
aは、空転する。
【0042】以上のように、本例の自動車用ドアロック
制御装置は、出力軸11(11a,11b)は同一方向
だけ回転するように一方向クラッチ12a,12bを配
設しているので、モータの出力によって、ドア1のハー
フラッチ状態からフルラッチ状態に至るまで完全に行う
ことが出来、ドア1の解放においては従来通り手動によ
って行うことが可能となる。
【0043】図6乃至図13は請求項2に係る自動車用
ドアロック制御装置の一実施例を示すものであり、図6
は自動車用ドアロック制御装置を用いた自動車用ドア1
の自動開閉装置を示す一部切欠した側面図、図7はアク
チュエータの要部断面説明図、図8はカムの斜視図、図
9乃至図13はプレートとピンとの作動状態を示す説明
図である。なお本例において、上記実施例と同様部材等
には同一符号を付して、その説明を省略する。
【0044】本例のドアロック用アクチュエータ38
は、ウオーム9と、ウオームホイールギヤ30と、出力
軸11(11a,11b)と、プレート32(32a,
32b)と、ピン33と、を主たる構成要素としてい
る。
【0045】本例では、ウオームホイールギヤ30の両
側には、二軸に形成された出力軸11(11a,11
b)が設けられている点は同様であるが、出力軸11
(11a,11b)にはプレート32(32a,32
b)が一体に形成されている。
【0046】このプレート32(32a,32b)は、
出力軸11(11a,11b)に固定されて出力軸11
(11a,11b)と共に回動するものであり、出力軸
11(11a,11b)と連結される連結孔34aを備
えた固定部34と、この固定部34に連続して所定幅の
厚板状に形成された当接部35と、傾斜面36とが形成
されている。
【0047】本例の当接部35はプレート32(32
a,32b)の板厚そのままになっており、傾斜面36
は当接部35近傍からプレート32(32a,32b)
の厚さを横切る傾斜面36が形成されている。そしてこ
のプレート32(32a,32b)の傾斜面36は、出
力軸11(11a,11b)に対して、それぞれ互いに
逆方向傾斜になるように配設されている。
【0048】またウオームホイールギヤ30にはピン3
3(33a,33b)が出力軸11(11a,11b)
側に出没可能に付勢されて突設されている。本例のピン
33(33a,33b)は、その外周所定位置に押圧部
37が形成されている。また図7で示すように、ウオー
ムホイールギヤ30にスプリングボックス40を形成
し、このスプリングボックス40に弾撥手段としてのス
プリング39を配設する。そしてスプリングボックス4
0とピン33(33a,33b)の押圧部37にスプリ
ング39を配設して、ピン33(33a,33b)が常
時突出するように構成している。
【0049】ピン33(33a,33b)はウオームホ
イールギヤ30が回動すると共に駆動して、この駆動し
たピン33(33a,33b)にプレート32(32
a,32b)が押圧されて、プレート32(32a,3
2b)が回動する。ピン33aがプレート32aを駆動
するときには、ピン33aとプレート32aの当接部3
5が当接して、ピン33aによりプレート32aを駆動
する。
【0050】一方他方の出力軸11b側のピン33bと
プレート32bは、ピン33bがプレート32bの傾斜
面36により押され、スプリング39に抗してウオーム
ホイールギヤ30内に入り込むために、何等プレート3
2bに作用しない。
【0051】次に、上記構成から成る自動車用ドアロッ
ク制御装置の動作について説明すると、まず、ドア1が
開いている状態からドア1を閉じる作動をするときに
は、ドア1がハーフラッチ位置になった時に、ブラシ1
6とカムプレート17が接触摺動を始めて、信号がON
になりモータMが駆動し、モータ出力軸のウォーム9が
回転する。これによってウオーム9と噛合しているウオ
ームホイールギヤ30は時計方向へ回転する。
【0052】そしてこのウオームホイールギヤ30の動
力は、ピン33(33a,33b)を介しプレート32
aへ伝達され、出力軸11aを回転させる。出力軸11
aはクランクアーム15aと接続されているのでクラン
アーム15aが回転しラッチ駆動用ロッド6を引き込
み、ラッチRをハーフラッチからフルラッチ位置まで移
動させる。ウオームホイールギヤ30はハウジング13
及びカバー14内のブラシ群16,カムプレート17に
より360°の位置で自動停止する。
【0053】一方、ウオームホイールギヤ30が時計方
向へ回転している時、ピン33aも回転する。その時ピ
ン33bは、一旦、プレート32bからは離れるが、回
転角が360°に近づくにつれ再度プレート32bに近
づき(プレート32bの斜面側)、接触する。その後、
傾斜面36によって、ピン33bが押し下げられ、プレ
ート32bの傾斜面36と摺動しながらウオームホイー
ルギヤ30は回転し、360°の位置で停止する。
【0054】この時、ピン33bはプレート32bのス
トレート面側に来ている。すなわち、フルラッチ位置へ
移動後、ラッチ駆動用ロッド6を初期位置へ戻して手動
での操作を可能にするとともに、自動でのロック解除の
初期位置へ戻している。
【0055】一方、ドア1が閉じている状態から、ドア
ロックを解除するときについては、上記アクチュエータ
38の作動は、ドア1を閉じるときとの動きと逆の動き
になる。即ち、ウオームホイールギヤ30が時計の反対
方向へ回転し、ピン33bを回転し、プレート32b,
出力軸11bを回転させ、クランクアーム15bを回
転、ロック解除用ロッド7を引き込む。
【0056】
【発明の効果】本発明ではドアのハーフラッチ位置から
フルラッチ位置までの回動をモータの正回転だけで対応
させることができ、従来のように正逆回転可能なモータ
や、消費電力が大きい電磁クラッチを使用することがな
い。またモータを中立位置からロック解除及びフルラッ
チへ双方向へ移動する必要がなく、各作動が完了したか
を判断するスイッチ等や、各々の作動に移るまでに所定
のクリアランスが不必要となり、作動回路が簡単で安価
な構成となるだけでなく、タイムラグがなく迅速に作動
させることができる。
【0057】このように本発明によれば、自動車用ドア
の自動開閉装置において手動での操作は従来通り実施で
き、かつ自動でドアのハーフラッチ状態からフルラッチ
状態までの閉め込み及びドアロックの解除の各作動を行
なえる自動車用ドアロック制御装置を、構成が簡単で安
価なものとして提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に係る自動車用ドアロック制御装置を
用いた自動車用ドアの概略を示す一部切欠した側面図で
ある。
【図2】アクチュエータの要部断面説明図である。
【図3】アクチュエータの出力軸および一方向クラッチ
の構成斜視図である。
【図4】クラッチの例を示す説明図である。
【図5】ラッチとラッチ駆動用ロッド及びロック解除用
ロッドとの連結を示す説明図である。
【図6】請求項2に係る自動車用ドアロック制御装置を
用いた自動車用ドアの自動開閉装置を示す一部切欠した
側面図である。
【図7】アクチュエータの要部断面説明図である。
【図8】カムの斜視図である。
【図9】プレートとピンとの作動状態を示す説明図であ
る。
【図10】プレートとピンとの作動状態を示す説明図で
ある。
【図11】プレートとピンとの作動状態を示す説明図で
ある。
【図12】プレートとピンとの作動状態を示す説明図で
ある。
【図13】プレートとピンとの作動状態を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 ドア 2 ヒンジ 4 ストライカー部材 6 ラッチ駆動用ロッド 7 ロック解除用ロッド 8 ドアロック用アクチュエータ 9 ウオーム 10 ウオームホイールギヤ 11(11a,11b) 出力軸 12(12a,12b) 一方向クラッチ 13 ハウジング 13a,14a 突出孔 14 カバー 15(15a,15b) クランクアーム 16 ブラシ群 17 カムプレート 19(19a,19b) 軸受部 21 外輪 22 カム面 23 保持器 24 ころ 25 スプリング 26 まわり止め突部 30 ウオームホイールギヤ 32(32a,32b) プレート 33(33a,33b) ピン 34 固定部 35 当接部 36 傾斜面 37 押圧部 38 ドアロック用アクチュエータ 39 スプリング 40 スプリングボックス R ラッチ M モータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒンジを介して車体側と開閉可能に配設
    されたドアと、該ドアに形成されたラッチと、該ラッチ
    と噛合可能で車体側に形成されたストライカー部材と、
    前記ラッチと連結されるラッチ駆動用ロッド及びロック
    解除用ロッドと、該ラッチ駆動用ロッド及びロック解除
    用ロッドとそれぞれ別個に連結されるクランクアーム
    と、該それぞれのクランクアームを駆動するドアロック
    用アクチュエータと、を備えてなり、 前記ドアロック用アクチュエータは、モータ出力軸に形
    成されたウオームと、該ウオームと噛合するウオームホ
    イールギヤと、該ウオームホイールギヤの両側に二軸に
    形成された出力軸と、該出力軸のラッチ駆動用ロッド側
    とロック解除用ロッド側に配設された2つの一方向クラ
    ッチと、を有し、前記ラッチ駆動用ロッド側の一方向ク
    ラッチと、前記ロック解除用ロッド側の一方向クラッチ
    とは互いに噛み合い方向が異なって形成されてなること
    を特徴とする自動車用ドアロック制御装置。
  2. 【請求項2】 ヒンジを介して車体側と開閉可能に配設
    されたドアと、該ドアに形成されたラッチと、該ラッチ
    と噛合可能で車体側に形成されたストライカー部材と、
    前記ラッチと連結されるラッチ駆動用ロッド及びロック
    解除用ロッドと、該ラッチ駆動用ロッド及びロック解除
    用ロッドとそれぞれ別個に連結されるクランクアーム
    と、該それぞれのクランクアームを駆動するドアロック
    用アクチュエータと、を備えてなり、 前記ドアロック用アクチュエータは、モータ出力軸に形
    成されたウオームと、該ウオームと噛合するウオームホ
    イールギヤと、該ウオームホイールギヤの両側に二軸に
    形成された出力軸と、該出力軸と一体で且つラッチ駆動
    用ロッド側とロック解除用ロッド側に形成されたプレー
    トと、前記ウオームホイールギヤに出没可能に付勢され
    て出力軸側に突設されたピンと、を有し、前記各プレー
    トはピンとの当接面と該当接面からプレートの厚さを横
    切る傾斜面が互いに逆方向に形成され、前記ウオームホ
    イールギヤと共に駆動したピンがプレートの当接面を押
    圧してプレート及び出力軸を駆動してなることを特徴と
    する自動車用ドアロック制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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