JP3924411B2 - トランクリッド用ロック装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のトランクリッドに取り付けられるトランクリッド用ロック装置に関し、特に、ストライカ進入用の切欠部が端部に形成されたベースと、該ベース上の切欠部近傍に回動可能に枢着され、切欠部に進入してきたストライカに嵌合し、該ストライカに押されて噛合位置まで回動するフックと、切欠部を挟んでフックと対峙するように、ベース上の切欠部近傍に回動可能に枢着され、噛合位置のフックに当接して、フックの回動を規制し、ストライカとフックとの噛合状態を保つラチェットとを備え、ロック解除動作時には、ラチェットをフックとの当接解除位置まで回動させ、ストライカとフックとの噛合状態を解除するトランクリッド用ロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のトランクルームの中に人間が入っている状態で、トランクリッドが何らかの原因で閉じられると、トランクリッド用ロック装置が作動してトランクリッドがロックされ、人間はトランクルーム内から自力で出られなくなってしまう。そこで、トランクルーム内の人間が自力でこのトランクルームから出られるように、トランクルーム内でトランクリッドのロック解除を行えるようにしたトランクリッド用ロック装置が、既に提案されている。
【0003】
その構造の一つは、ストライカとフックとの噛合状態を保つラチェットに一端が繋がれたケーブルを設け、このケーブルの他端にループを形成しておき、トランクルームから出る際には、トランクルーム内の人間がケーブルの他端(ループ)を横方向に引くことにより、ラチェットを回動させ、ストライカとフックとの噛合状態を解除するものである。
【0004】
他の構造は、ラチェットに一端が当接したスライドバーを設け、このスライドバーの他端に釦部を形成しておき、トランクルームから出る際には、トランクルーム内の人間がスライドバーの他端(釦部)を横方向に押し込むことにより、ラチェットを回動させ、ストライカとフックとの噛合状態を解除するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
トランクルーム内の人間は、トランクルーム内が暗いことなどから、落ち着いて行動することが難しい。このような状況下において、ケーブルのループを引っ張る行動や、スライドバーの釦部を押し込む行動をとることは容易ではなく、トランクルーム内から出られない状態が長く続くことになる。
【0006】
本発明は上記問題を解決するためになされたもので、本発明の課題は、人間がトランクルーム内から自力で出られなくなる事態を回避できるトランクリッド用ロック装置を簡単な構成で実現することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決する請求項1記載の発明は、ストライカ進入用の切欠部が端部に形成されたベースと、該ベース上の前記切欠部近傍に回動可能に枢着され、前記切欠部に進入してきたストライカに嵌合し、該ストライカに押されて噛合位置まで回動するフックと、前記切欠部を挟んで前記フックと対峙するように、前記ベース上の前記切欠部近傍に回動可能に枢着され、噛合位置の前記フックに当接して、前記フックの回動を規制し、前記ストライカと前記フックとの噛合状態を保つラチェットと、先端を前記ラチェットに向けた状態で、前記ベース上の前記切欠部が形成された端部とは反対側の端部に、基端部が回動可能に枢着され、後端側端部には、逃げ溝及び突き当て面が隣り合うように形成され、前記ラチェットの回動端部にまで達した先端側の回動端部が、ロック解除動作時に、前記ラチェットの回動端部を前記フックと反対側に押動して、前記ラチェットを前記フックとの当接解除位置まで回動させるオープンレバーと、前記ベース上であって前記オープンレバーの前記後端側端部の側方位置に、回動可能に枢着され、前記逃げ溝に進入可能且つ前記突き当て面に当接可能な当接部を有する突き当てアームが設けられたリセットレバーと、前記突き当てアームの当接部が前記突き当て面と対向する位置に移動する方向に前記リセットレバーを付勢すると共に、前記逃げ溝及び突き当て面を前記突き当てアームの当接部に押し付けるように前記オープンレバーを付勢するスプリングとを有し、前記オープンレバーが前記ラチェットを前記フックとの当接解除位置まで回動させた時に、前記突き当てアームの当接部と前記逃げ溝との係合が解かれ、前記スプリングの付勢力により、前記リセットレバーの突き当てアームが回動し、前記突き当てアームの当接部と前記突き当て面とが当接し、前記ラチェットを前記フックとの当接解除位置に一旦拘束することを特徴とするものである。
【0008】
この発明では、ロックを解除し、トランクリッドを開く毎に、リセットレバーの突き当てアームの当接部とオープンレバーの突き当て面とが当接し、ラチェットをフックとの当接解除位置に一旦拘束する。このラチェットの拘束状態では、トランクリッドを閉めても、ストライカとフックとは噛合状態に至らない。よって、人間がトランクルーム内から自力で出られなくなる事態を簡単な構成で回避できる。
【0009】
トランクリッドのロックが必要な状況では、リセットレバーを操作し、リセットレバーの当接部をオープンレバーの突き当て面に当接した位置からオープンレバーの逃げ溝との対向位置まで戻してから、トランクリッドを閉じる。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明における前記スプリングとして、一本のテンションスプリングを用い、該テンションスプリングの一方の端部を、前記突き当てアームの当接部を前記突き当て面と対向する方向に移動させるように前記リセットレバーに掛止し、他方の端部を、前記逃げ溝及び突き当て面を前記突き当てアームの当接部に押し付けるように前記オープンレバーに掛止したことを特徴とするものである。
【0011】
請求項2記載の発明では、一本のスプリングが、リセットレバーとオープンレバーに必要な付勢力を与える。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明における前記スプリングとして、前記突き当てアームの当接部を前記オープンレバーの突き当て面の終端部側に付勢するものを用いると共に、前記オープンレバーの突き当て面の終端部に、前記突き当てアームの当接部の回動を一定範囲内に規制する突起を設けたことを特徴とするものである。
【0012】
請求項3記載の発明では、突き当てアームの当接部の回動は、オープンレバーに設けた上記突起により一定範囲内に規制される。この突起はオープンレバーに設けるのであれば容易であり、構成も簡単になる。
【0013】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3記載の発明において、前記リセットレバーの当接部を前記突き当て面に当接した位置から前記逃げ溝との対向位置まで戻す際に、この移動を妨げる凸部を、前記オープンレバーの逃げ溝と突き当て面との境界部分に形成したことを特徴とするものである。
【0014】
請求項4記載の発明では、リセットレバーの当接部を、突き当て面に当接した位置から逃げ溝との対向位置まで戻す場合、オープンレバーを一層ロック解除方向に移動させた状態でリセットレバーを操作することになる。
【0015】
請求項5記載の発明は、請求項1〜4記載の発明において、トランクルーム内での操作が可能となるようにトランクルーム内に配置された非常ロック解除用ハンドルを有し、このハンドル操作で、前記オープンレバーを回動させ、前記ストライカと前記フックとの噛合状態を解除できることを特徴とするものである。
【0016】
請求項5記載の発明では、自動車のトランクルームの中に人間が入っている状態で、トランクリッドが閉じられ、誤ってトランクリッドがロックされても、トランクルーム内の人間は、非常ロック解除用ハンドルを回動することによりトランクリッドのロック解除を行い、自力でトランクルームから脱出できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1の形態例)
図1は第1の形態例を示す全体構成図、図2は図1における切断線A−Aにおける断面図、図3は図1における切断線B−Bにおける断面図、図4は図1における切断線C−Cにおける断面図である。これらの図において、ベース10は、自動車の車体後部に設けられるトランクリッドに取り付けられるもので、凹部10aが形成されている。そして、この凹部10aの背面側がトランクリッドに向き合うようにして、トランクリッドに固着される。
【0018】
ベース10の一方の端部(凹部10aの壁)には、ストライカ進入用の略U字形の切欠部10bが形成されている。ここで、ストライカ7は、一般的には丸棒を略U字形に折り曲げたもので、両端部がボディ側に固着されている(図1では、ストライカ7の断面を示した)。
【0019】
凹部10a内であって切欠部10bの近傍には、切欠部10bを挟んで対峙するようにして、フック2と該フック2の作動を規制するラチェット3とが、ピン4,5でもって回動可能に枢着され、フック2とラチェット3とは、両者間に掛止されたテンションスプリング6によって互いに近づく方向に付勢されている。
【0020】
フック2は、切欠部10bから凹部10a内に進入してきたストライカ7に嵌合し、ストライカ7に押されて噛合位置まで回動するもの、ラチェット3は、噛合位置にあるフック2に当接して、フック2の回動を規制し、ストライカ7とフック2の噛合状態を保つものである。
【0021】
このため、フック2の一端に形成された爪部2aは、ベース10の切欠部10bに突出したり(図1の状態)、切欠部10bから退避することができ、フック2の他端に設けられた突部2bは、ラチェット3の段部3aと係合可能となっている。
【0022】
先端をラチェット3に向けた状態で配置されたオープンレバー20は、ベース10上の、切欠部10bが形成された端部とは反対側の端部に、基端部がピン8でもって回動可能に枢着されている。オープンレバー20の後端側端部20kには、逃げ溝20a及び突き当て面20bが隣り合うように形成されている。又、オープンレバー20の先端側の回動端部20fは、ラチェット3の回動端部3bにまで達し、且つ、折り曲げられており、ロック解除動作時に、ラチェット3の回動端部3bをフック2と反対側に押動して、ラチェット3をフック2との当接解除位置まで回動させ得るようになっている。
【0023】
オープンレバー20の図1の手前側に折り曲げられた中間アーム部20gには、ケーブル(インナケーブル)13の先端に設けられた係止ボール14が当接している。ケーブル13の他端は、ケーブルジョイント53を経由して、車室内に設けられたオープナ51と、トランクルーム内での操作が可能となるようにトランクルーム内に配置された非常ロック解除用ハンドル52とに繋がっている。
【0024】
このため、オープナ51と非常ロック解除用ハンドル52の何れを操作しても、ケーブル13がオープンレバー20を回動させ、ラチェット3をフック2との当接解除位置まで回動させ得るようになっている。
【0025】
トランスファレバー21は、ピン22により、ベース10に回動可能に枢着され、先端の折り曲げ部21aでもって、オープンレバー20の回動端部20fをロック解除方向に押動するものである。このトランスファレバー21の中間部に穿設された穴21bには、車外よりキープレートが挿入できるキー装置54のキーロータに一端が係止されたキャンセルリンク17の他端が掛止されている。
【0026】
ベース10上であってオープンレバー20の後端側端部20kの側方位置には、リセットレバー25が、ピン26により回動可能に枢着されている。リセットレバー25の突き当てアーム25aの先端部には、小径部,中径部,大径部からなるピンが、当接部25bとして形成されている。この当接部25b(中径部)は、逃げ溝20aに進入することで、ストライカ7とフック2との噛合状態を可能にし(図1の状態)、突き当て面20bに当接することで、ラチェット3をフック2との当接解除位置に拘束するものである(図5の状態)。
【0027】
オープンレバー20・リセットレバー25間に掛止されたテンションスプリング28は、突き当てアーム25aの当接部25bが突き当て面20bと対向する位置に移動する方向に、リセットレバー25を付勢すると共に、逃げ溝20a及び突き当て面20bを突き当てアーム25aの当接部25bに押し付けるように、オープンレバー20を付勢するものである。
【0028】
本形態例では、突き当て面20bが逃げ溝20aよりもラチェット3側にあるので、スプリング28としては、突き当てアーム25aの当接部25bをラチェット3側に付勢するものを用いている。又、オープンレバー20の突き当て面20bの終端部には、当接部25bのラチェット3側への回動を一定範囲内に規制する突起20cを設けている。
【0029】
又、特に図6に示すように、リセットレバー25の当接部25bを突き当て面20bに当接した位置から逃げ溝20aとの対向位置まで戻す際に、この移動を妨げる凸部20dを、オープンレバー20の逃げ溝20aと突き当て面20bとの境界部分に形成している。
【0030】
この凸部20dは、リセットレバー25の当接部25bが突き当て面20bに当接した図6の状態において、当接部25bの摺接面の移動軌道よりも当接部25b側に突き出た部分である。この突き当て状態から、リセットレバー25の当接部25bを逃げ溝20aとの対向位置まで戻すには、スプリング28の付勢力に抗して、オープンレバー20を一層ロック解除方向に押し戻せねばならず、リセットレバー25だけを操作して戻そうとしても、通常は困難な設定になっている。
【0031】
次に、上記形態例の作動を説明する。図示していないトランクリッドが閉じられてロックがなされた状態では、本形態例の各構成部品は図1に示す位置関係にある。即ち、フック2の突部2bとラチェット3の段部3aとが係合し、フック2の爪部2aがベース10の切欠部10bに突出し、ストライカ7はフック2の爪部2aに抜け止めされた噛合状態にある。このロック状態(噛合状態)の解除は、一般的には、下記の2つの方法で行う。
【0032】
一つめの方法は、車室内に設けられたオープナ51を用いる方法である。オープナ51を操作すると、ケーブル13が図1において左方に移動し、オープンレバー20が、スプリング28の付勢力に抗して図1における時計方向に回動し、回動端部20fがラチェット3の回動端部3bに当接し、スプリング6の付勢力に抗してラチェット3を図1における反時計方向に回動させる。
【0033】
ラチェット3が反時計方向に回動していくと、ラチェット3の段部3aからフック2の突部2bが外れ、フック2が、スプリング6の付勢力でもって、図1における反時計方向に回動し、ストライカ7がベース10の切欠部10bから送り出され、ロック解除状態(図5に示す状態)になる。
【0034】
二つめの方法は、キープレートを用いる方法である。キープレートをキー装置54に挿入して、ロック解除方向に回すと、キーロータが回動し、キャンセルリンク17が図1において左方に移動する。キャンセルリンク17が左方に移動すると、トランスファレバー21が図1における時計方向に回動し、その折り曲げ部21aがオープンレバー20の回動端部20fを図1における左方に押動し、オープンレバー20が図1における時計方向に回動する。これにより、オープナ51を用いてロック解除を行う場合と同様に、ロック解除がなされる。
【0035】
上記2つの方法でロック解除を行う際、オープンレバー20の図1における時計方向の回動につれて、逃げ溝20aと突き当てアーム25aの当接部25bとの係合が浅くなり、ロック解除状態になると、逃げ溝20aから突き当てアーム25aの当接部25bが外れ、リセットレバー25は図1における反時計方向に回動する。そして、当接部25bがオープンレバー20の突起20cに当たったところで停止する。この停止位置では、当接部25bはオープンレバー20の突き当て面20bに当接している。
【0036】
突き当てアーム25aの当接部25bとオープンレバー20の突き当て面20bとの当接は、ロックを解除しトランクリッドを開く毎になされ、その度に、ラチェット3がフック2との当接解除位置に一旦拘束されることになる。このラチェット3の拘束状態では、トランクリッドを閉めても、ストライカ7とフック2とは噛合状態に至らず、人間がトランクルーム内から自力で出られなくなる事態を回避できる。
【0037】
トランクリッドをロックするには、非常ロック解除用ハンドル52を引くか、キープレートをロック解除方向に回して、オープンレバー20を図1における時計方向に回動させ、凸部20dを当接部25bの移動軌道上から退避させた状態で、リセットレバー25を図1における時計方向に回動し、逃げ溝20aと当接部25bとを係合させた後、トランクリッドを閉じる方向に押圧し、ストライカ7にトランクリッド用ロック装置全体を押し付ければよい。これにより、ストライカ7が切欠部10bに進入し、フック2の突部2bを押動して、フック2をスプリング6の付勢力に抗して図1における時計方向に回動させることになる。そして、突部2bがラチェット3の段部3aと係合することで、再びロック状態となる。
【0038】
尚、本形態例では、何らかの事情でトランクリッドを閉められロックがなされた場合でも、トランクルーム内の人間は、非常ロック解除用ハンドル52を引くことにより、トランクリッドのロック解除を行い、自力でトランクルームから脱出できる。
【0039】
(第2の形態例)
図7は第2の形態例を示す全体構成図、図8は他の作動状態における部分拡大説明である。本形態例は、第1の形態例と比べ、部品形状が異なる(例えば、リセットレバー25として直線状のものを用いている)ものの、構成や動作は本質的には同一である。そこで、第1の形態例と同一部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0040】
本形態例では、オープンレバー20に当接部25bに当接する突起20cを設ける代わりに、ベース10に突き当てアーム25aに当接する突起10gを設け、回動範囲の規制を行っている。又、オープンレバー20の図7における反時計方向の回動範囲の規制も行っている。尚、トランスファレバー21やケーブル13,キャンセルリンク17の掛止構造が図7中には示されていないが、この構成の作動も第1の形態例の場合と同様である。トランスファレバー21やケーブル13,キャンセルリンク17の掛止構造は、本形態例では、オープンレバー20とベース10との間に空間を作り、ここに配置している。
【0041】
本形態例でも、オープナやキープレートを用いて、オープンレバー20をスプリング28の付勢力に抗して図7における反時計方向に回動させることにより、ロック解除状態を得ることができる。
【0042】
又、突き当てアーム25aの当接部25bとオープンレバー20の突き当て面20bとの当接が、ロックを解除しトランクリッドを開く毎になされ、その度に、ラチェット3がフック2との当接解除位置に一旦拘束されることになる。このラチェット3の拘束状態では、第1の形態例の場合と同様、トランクリッドを閉めても、ストライカ7とフック2とは噛合状態に至らず、人間がトランクルーム内から自力で出られなくなる事態を回避できる。
【0043】
更に、本形態例でも、トランクルーム内の人間は、非常ロック解除用ハンドル(図1中のハンドル52に相当するもの)を操作することにより、トランクリッドのロック解除を行い、自力でトランクルームから脱出できる。
【0044】
(その他の形態例)
上記各形態例では、突き当て面20bを逃げ溝20aよりもラチェット3側に設け、スプリング28として、突き当てアーム25aの当接部25bをラチェット3側に付勢するものを用いたが、逃げ溝20aを突き当て面20bよりもラチェット3側に設け、スプリング28として、突き当てアーム25aの当接部25bをラチェット3と反対側に付勢するものを用いるように構成してもよい。
【0045】
又、オープナ51と非常ロック解除用ハンドル52の動きを、ケーブルジョイント53を介してオープンレバー20に伝達したが、ケーブルジョイント53を介さず別々にオープンレバー20に伝達してもよい。更に、オープンレバー20の凸部20dは必ずしも必要ではない。このように、本発明は、上記の各形態例に限るものではない。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、ロックを解除し、トランクリッドを開く毎に、リセットレバーの突き当てアームの当接部とオープンレバーの突き当て面とが当接し、ラチェットをフックとの当接解除位置に一旦拘束する。このラチェットの拘束状態では、トランクリッドを閉めても、ストライカとフックとは噛合状態に至らない。よって、人間がトランクルーム内から自力で出られなくなる事態を回避できるトランクリッド用ロック装置を簡単な構成で実現できる。
【0047】
請求項2記載の発明によれば、一本のスプリングでもって、リセットレバーとオープンレバーに必要な付勢力を与えることができ、装置の構成を簡単にできる。
【0048】
請求項3記載の発明によれば、突き当てアームの当接部の回動規制を、オープンレバーに設けた突起により行うようにしたので、突起の形成が容易になると共に、装置の構成も簡単になる。
【0049】
請求項4記載の発明によれば、リセットレバーの当接部を突き当て面に当接した位置から逃げ溝との対向位置まで戻す際に、オープンレバーをロック解除方向に移動させながらリセットレバーを操作することになり、リセットレバーの操作が安易になされることを防げる。
【0050】
請求項5記載の発明によれば、自動車のトランクルームの中に人間が入っている状態で、トランクリッドが閉じられ、誤ってトランクリッドがロックされても、トランクルーム内の人間は、非常ロック解除用ハンドルを回動することによりトランクリッドのロック解除を行い、自力でトランクルームから脱出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の形態例を示す全体構成図である。
【図2】図1における切断線A−Aにおける断面図である。
【図3】図1における切断線B−Bにおける断面図である。
【図4】図1における切断線C−Cにおける断面図である。
【図5】第1の形態例の他の作動状態を示す図である。
【図6】第1の形態例における部分拡大図である。
【図7】第2の形態例を示す全体構成図である。
【図8】第2の形態例の他の作動状態での部分拡大図である。
【符号の説明】
2 フック
2a 爪部
2b 突部
3 ラチェット
3b 回動端部
6 テンションスプリング
7 ストライカ
10 ベース
10b 切欠部
10g 突起
13 ケーブル
17 キャンセルリンク
20 オープンレバー
20a 逃げ溝
20b 突き当て面
20c 突起
20d 凸部
20f 回動端部
20k 後端側端部
21 トランスファレバー
25 リセットレバー
25a 突き当てアーム
25b 当接部
28 テンションスプリング
51 オープナ
52 非常ロック解除用ハンドル
53 ケーブルジョイント
54 キー装置

Claims (5)

  1. ストライカ進入用の切欠部が端部に形成されたベースと、
    該ベース上の前記切欠部近傍に回動可能に枢着され、前記切欠部に進入してきたストライカに嵌合し、該ストライカに押されて噛合位置まで回動するフックと、
    前記切欠部を挟んで前記フックと対峙するように、前記ベース上の前記切欠部近傍に回動可能に枢着され、噛合位置の前記フックに当接して、前記フックの回動を規制し、前記ストライカと前記フックとの噛合状態を保つラチェットと、
    先端を前記ラチェットに向けた状態で、前記ベース上の前記切欠部が形成された端部とは反対側の端部に、基端部が回動可能に枢着され、後端側端部には、逃げ溝及び突き当て面が隣り合うように形成され、前記ラチェットの回動端部にまで達した先端側の回動端部が、ロック解除動作時に、前記ラチェットの回動端部を前記フックと反対側に押動して、前記ラチェットを前記フックとの当接解除位置まで回動させるオープンレバーと、
    前記ベース上であって前記オープンレバーの前記後端側端部の側方位置に、回動可能に枢着され、前記逃げ溝に進入可能且つ前記突き当て面に当接可能な当接部を有する突き当てアームが設けられたリセットレバーと、
    前記突き当てアームの当接部が前記突き当て面と対向する位置に移動する方向に前記リセットレバーを付勢すると共に、前記逃げ溝及び突き当て面を前記突き当てアームの当接部に押し付けるように前記オープンレバーを付勢するスプリングとを有し、
    前記オープンレバーが前記ラチェットを前記フックとの当接解除位置まで回動させた時に、前記突き当てアームの当接部と前記逃げ溝との係合が解かれ、前記スプリングの付勢力により、前記リセットレバーの突き当てアームが回動し、前記突き当てアームの当接部と前記突き当て面とが当接し、前記ラチェットを前記フックとの当接解除位置に一旦拘束するトランクリッド用ロック装置。
  2. 前記スプリングとして、一本のテンションスプリングを用い、該テンションスプリングの一方の端部を、前記突き当てアームの当接部を前記突き当て面と対向する方向に移動させるように前記リセットレバーに掛止し、他方の端部を、前記逃げ溝及び突き当て面を前記突き当てアームの当接部に押し付けるように前記オープンレバーに掛止したことを特徴とする請求項1記載のトランクリッド用ロック装置。
  3. 前記スプリングとして、前記突き当てアームの当接部を前記オープンレバーの突き当て面の終端部側に付勢するものを用いると共に、前記オープンレバーの突き当て面の終端部に、前記突き当てアームの当接部の回動を一定範囲内に規制する突起を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のトランクリッド用ロック装置。
  4. 前記リセットレバーの当接部を前記突き当て面に当接した位置から前記逃げ溝との対向位置まで戻す際に、この移動を妨げる凸部を、前記オープンレバーの逃げ溝と突き当て面との境界部分に形成したことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のトランクリッド用ロック装置。
  5. トランクルーム内での操作が可能となるようにトランクルーム内に配置された非常ロック解除用ハンドルを有し、このハンドル操作で、前記オープンレバーを回動させ、前記ストライカと前記フックとの噛合状態を解除できることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のトランクリッド用ロック装置。
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