JP3766246B2 - ロック装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のトランクリッドに取り付けられるロック装置に関し、特に、ストライカ進入用の切欠部が形成されたベースと、ベースの切欠部近傍に回動可能に枢着され、切欠部に進入してきたストライカに嵌合し、ストライカに押されて噛合位置まで回動するフックと、ベースに回動可能に枢着され、噛合位置のフックに当接して、フックの回動を規制し、ストライカとフックとの噛合状態を保つラチェットとを有し、ロック解除時には、ラチェットを前記フックとの当接解除位置まで回動させ、ストライカとフックとの噛合状態を解除するロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のトランクルームの中に人間が入っている状態で、トランクリッドが何らかの原因で閉じられると、トランクリッドのロック装置が作動してトランクリッドがロックされ、人間はトランクルーム内から自力で出られなくなってしまう。そこで、トランクルーム内の人間が自力でこのトランクルームから出られるように、トランクルーム内でトランクリッドのロック解除を行えるようにしたロック装置が、既に提案されている。
【0003】
その構造の一つは、ストライカとフックとの噛合状態を保つラチェットに一端が繋がれたケーブルを設け、このケーブルの他端にループを形成しておき、トランクルームから出る際には、トランクルーム内の人間がケーブルの他端(ループ)を横方向に引くことにより、ラチェットを回動させ、ストライカとフックとの噛合状態を解除するものである。
【0004】
他の構造は、ラチェットに一端が当接したスライドバーを設け、このスライドバーの他端に釦部を形成しておき、トランクルームから出る際には、トランクルーム内の人間がスライドバーの他端(釦部)を横方向に押し込むことにより、ラチェットを回動させ、ストライカとフックとの噛合状態を解除するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
トランクルーム内の人間は、トランクルーム内が暗いことなどから、落ち着いて行動することが難しい。このような状況下において、ケーブルのループを引っ張る行動や、スライドバーの釦部を押し込む行動をとることは容易ではなく、トランクルーム内から出られない状態が長く続くことになる。
【0006】
本発明は上記問題を解決するためになされたもので、本発明の課題は、人間がトランクルーム内から自力で出られなくなる事態を回避できるロック装置を実現することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決する請求項1記載の発明は、ストライカ進入用の切欠部が形成されたベースと、前記ベースの切欠部近傍に回動可能に枢着され、前記切欠部に進入してきた前記ストライカに嵌合し、前記ストライカに押されて噛合位置まで回動するフックと、前記ベースに回動可能に枢着され、前記噛合位置の前記フックに当接して、前記フックの回動を規制し、前記ストライカと前記フックとの噛合状態を保つラチェットと、ロック解除時に、前記ラチェットを前記フックとの当接解除位置まで回動させ、前記ストライカと前記フックとの噛合状態を解除するオープンレバーとを有するロック装置において、前記オープンレバーが前記ラチェットを回動させ、前記ストライカと前記フックとの噛合状態が解除される毎に、自動的に、前記ラチェットを前記フックとの当接解除位置に一旦拘束する拘束機構を設けたことを第1の特徴とするものである。
【0009】
この発明では、ロックを解除し、トランクリッドを開く毎に、拘束機構により、ラチェットがフックとの当接解除位置に一旦拘束される。この拘束状態では、トランクリッドを閉めても、ストライカとフックとは噛合状態に至らず、トランクルーム内の人間は何時でも自力で外に出ることができる。言い換えれば、人間がトランクルーム内から自力で出られなくなる事態を回避できる。
【0010】
請求項記載の発明は、その拘束機構として、前記ラチェットを前記フックとの当接解除位置まで回動させた時点での前記オープンレバーに掛合し、前記オープンレバーをその位置に停止させることにより、前記ラチェットを前記フックとの当接解除位置に一旦拘束するリセットレバーと、該リセットレバーを前記オープンレバーとの掛合方向に付勢するスプリングとからなるものを用いたことを第2の特徴とするものである。
【0011】
の発明では、ロックを解除し、トランクリッドを開く毎に、リセットレバーがオープンレバーに掛合し、この結果、ラチェットがフックとの当接解除位置に一旦拘束される。この拘束状態では、トランクリッドを閉めても、ストライカとフックとは噛合状態に至らず、トランクルーム内の人間は何時でも自力で外に出ることができる。トランクリッドのロックが必要な状況では、リセットレバーを操作し、リセットレバーとオープンレバーとの掛合を解除してから、トランクリッドを閉じる。
【0012】
請求項記載の発明は、請求項1記載の発明において、トランクルーム内での操作が可能となるように、前記ベースの周辺に配置された非常ロック解除用ハンドルと、前記ベースに回動可能に取り付けられ、前記ハンドルを用いたロック解除操作時には、前記ハンドルの押動アーム部で前記オープンレバーを押動して、前記オープンレバーを回動させ、前記ストライカと前記フックとの噛合状態を解除するハンドルアームとを有することを特徴とするものである。
【0013】
請求項記載の発明でも、トランクリッドを開く毎に、ラチェットがフックとの当接解除位置に一旦拘束され、この拘束状態では、トランクリッドを閉めても、ストライカとフックとは噛合状態に至らず、トランクルーム内の人間は何時でも自力で外に出ることができる。
【0014】
しかし、トランクリッドが開いてラチェットが拘束状態にある時、拘束機構に触れる等により、たまたまラチェットの拘束状態が解かれ、再びトランクリッドが閉められ、ロックがなされることもあり得る。請求項記載の発明では、この場合でも、トランクルーム内の人間は、非常ロック解除用ハンドルを回動することによりトランクリッドのロック解除を行い、自力でトランクルームから脱出できる。
【0015】
請求項記載の発明は、ストライカ進入用の切欠部が形成されたベースと、前記ベースの切欠部近傍に回動可能に枢着され、前記切欠部に進入してきた前記ストライカに嵌合し、前記ストライカに押されて噛合位置まで回動するフックと、前記ベースに回動可能に枢着され、前記噛合位置の前記フックに当接して、前記フックの回動を規制し、前記ストライカと前記フックとの噛合状態を保つラチェットと、ロック解除時に、前記ラチェットを前記フックとの当接解除位置まで回動させ、前記ストライカと前記フックとの噛合状態を解除するオープンレバーとを有するロック装置において、前記オープンレバーが前記ラチェットを回動させ、前記ストライカと前記フックとの噛合状態が解除される毎に、自動的に、前記ラチェットを前記フックとの当接解除位置に一旦拘束する拘束機構と、トランクルーム内での操作が可能となるように、前記ベースの周辺に配置された非常ロック解除用ハンドルと、前記ベースに回動可能に取り付けられ、前記ハンドルを用いたロック解除操作時には、前記ハンドルの押動アーム部で前記オープンレバーを押動して、前記オープンレバーを回動させ、前記ストライカと前記フックとの噛合状態を解除するハンドルアームとを設け、前記拘束機構として、前記ラチェットを前記フックとの当接解除位置まで回動させた時点での前記ハンドルアームに掛合し、前記ハンドルアームをその位置に停止させることにより、前記ラチェットを前記フックとの当接解除位置に一旦拘束するリセットレバーと、該リセットレバーを前記ハンドルアームとの掛合方向に付勢するスプリングとからなるものを用いたことを特徴とするものである。
【0016】
請求項記載の発明では、ロックを解除し、トランクリッドを開く毎に、リセットレバーがハンドルアームに掛合し、この結果、ラチェットがフックとの当接解除位置に一旦拘束される。この拘束状態では、トランクリッドを閉めても、ストライカとフックとは噛合状態に至らず、トランクルーム内の人間は何時でも自力で外に出ることができる。
【0019】
請求項記載の発明は、ストライカ進入用の切欠部が形成されたベースと、前記ベースの切欠部近傍に回動可能に枢着され、前記切欠部に進入してきた前記ストライカに嵌合し、前記ストライカに押されて噛合位置まで回動するフックと、前記ベースに回動可能に枢着され、前記噛合位置の前記フックに当接して、前記フックの回動を規制し、前記ストライカと前記フックとの噛合状態を保つラチェットとを有し、ロック解除時には、前記ラチェットを前記フックとの当接解除位置まで回動させ、前記ストライカと前記フックとの噛合状態を解除するロック装置において、前記ストライカと前記フックとの噛合状態が解除される毎に、自動的に、前記ラチェットを前記フックとの当接解除位置に一旦拘束する拘束機構と、該拘束機構の動作を停止させる拘束機能停止機構と、を設けたことを第1の特徴とするものである。
【0020】
の発明では、ロックを解除し、トランクリッドを開く毎に、拘束機構により、ラチェットがフックとの当接解除位置に一旦拘束される。この拘束状態では、トランクリッドを閉めても、ストライカとフックとは噛合状態に至らず、トランクルーム内の人間は何時でも自力で外に出ることができる。
【0021】
一方、トランクリッドを開く毎に、必ず、ラチェットがフックとの当接解除位置に拘束されてしまう構成では、トランクルームに人間が入り込む心配がない状況下で、トランクリッドを頻繁に開閉する場合、トランクリッドを閉める度に拘束状態の解除操作が必要になり、閉扉操作が煩雑になる。本発明では、拘束機能停止機構が設けられているので、上記のような場合、拘束機構の動作を停止するように設定することで、この煩雑さを回避できる。
【0022】
請求項記載の発明は、前記拘束機構として、前記ラチェットを前記フックとの当接解除位置まで回動させるオープンレバーに掛合し、前記オープンレバーを停止させることにより、前記ラチェットを前記フックとの当接解除位置に一旦拘束するリセットレバーと、該リセットレバーを前記オープンレバーとの掛合方向に付勢するスプリングとからなるものを用い、前記拘束機能停止機構として、前記オープンレバーとの掛合不能位置まで変位した前記リセットレバーをその位置に保持するものを用いたことを第2の特徴とするものである。
【0023】
の発明では、ロックを解除し、トランクリッドを開く毎に、リセットレバーがオープンレバーに掛合し、この結果、ラチェットがフックとの当接解除位置に一旦拘束される。この拘束状態では、トランクリッドを閉めても、ストライカとフックとは噛合状態に至らず、トランクルーム内の人間は何時でも自力で外に出ることができる。
【0024】
更にこの発明では、リセットレバーを操作し、リセットレバーとオープンレバーとの掛合を一時的に解除してから、トランクリッドを閉じることにより、トランクリッドのロックが可能になる。又、拘束機能停止機構により、リセットレバーとオープンレバーとの掛合を不能にすれば、フックとの当接解除位置にラチェットは拘束されず、拘束機構の動作を停止させることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
(第1の形態例)
本形態例は、請求項1,2に記載の発明に共通する実施の形態例である。図1は第1の形態例を示す全体構成図、図2は図1における主要部の分解斜視図である。これらの図において、ベース10は、自動車の車体後部に設けられるトランクリッドに固着されるもので、本形態例では、溶接等により一体に連結された第1プレート11及び第2プレート12から構成されている。
【0029】
第1プレート11には、トランクリッドに向けられる凹部11aが設けられており、この凹部11aの壁には、ストライカ進入用の略U字形の切欠部11bが形成されている。ここで、ストライカ7は、一般的には丸棒を略U字形に折り曲げたもので、両端部がボディ側に固着されている。
【0030】
凹部11a内であって切欠部11bの近傍には、切欠部11bを挟むようにして、フック2と該フック2の作動を規制するラチェット3とが、ピン4,5によって回動可能に枢着され、フック2とラチェット3とは、両者間に掛止されたテンションスプリング6によって互いに近づく方向に付勢されている。
【0031】
フック2は、切欠部11bから凹部11a内に進入してきたストライカ7に嵌合し、ストライカ7に押されて噛合位置まで回動するもの、ラチェット3は、噛合位置にあるフック2に当接して、フック2の回動を規制し、ストライカ7とフック2の噛合状態を保つものである。
【0032】
このため、フック2の一端に形成された爪部2aは、ベース10の切欠部11bに突出したり(図1の状態)、切欠部11bから退避することができ、フック2の他端に設けられた突部2bは、ラチェット3の段部3aと係合可能となっている。
【0033】
ベース10における第1プレート11には、ピン8が突設され、このピン8に、中央部に円孔が穿設されたオープンレバー20が回動可能に嵌合している。このオープンレバー20には、本形態例では、外方に突出する第1アーム部20a,第2アーム部20b,第3アーム部20c ,第4アーム部20dが設けられている。
【0034】
第1アーム部20aには、ワイヤ13の先端に設けられた係止ボール14が当接している。ワイヤ13の他端は、車室内に設けられたオープナに係止されている。
【0035】
第2アーム部20bの先端には、図1の背面側に折り曲げられた折り曲げ部20eが形成され、この折り曲げ部20eは、ベース10の第2プレート12に穿設された円弧状穴12aを貫通し、図1の背面側まで延出している。
【0036】
第3アーム部20cには、車外よりキープレートを挿入できるキー装置(図示せず)のキーロータに一端が係止されたキャンセルリンク17の他端が係止されている。
【0037】
第4アーム部20dとベース10の第1プレート11との間には、テンションスプリング16が掛止されている。このスプリング16により、オープンレバー20は、図1において、時計方向(ロック解除操作方向と逆方向)に付勢されている。 更に、この第4アーム部20dは、オープンレバー20の図1における反時計方向の回動時に、その先端部がラチェット3の端部3bと当接可能になっている。
【0038】
リセットレバー25は、ラチェット3の拘束機構の主要部を構成するもので、図3に示す形状を有しており、ベース10(第2プレート12)の図1における背面側に、ピン26を用いて回動可能に支持されている。このリセットレバー25は、傾斜面25aと掛合用凹部25bを有し、トーションスプリング27により図1における反時計方向に付勢されている。このため、図1に示す状態では、傾斜面25aがオープンレバー20の折り曲げ部20e内面に押圧されている。
【0039】
リセットレバー25の掛合用凹部25bは、ラチェット3をフック2との当接解除位置まで回動させた時点でのオープンレバー20の折り曲げ部20eに掛合し、オープンレバー20をその位置に停止させることにより、ラチェット3をフック2との当接解除位置に一旦拘束するためのものである。
【0040】
ハンドルアーム31は、図4に示す形状を有し、ベース10(第2プレート12)の図1における背面側に、ピン32を用いて回動可能に支持されており、一端に押動アーム部31aを備えている。そして、このハンドルアーム31と一体になって回動するように、非常時のロック解除用のハンドル(非常ロック解除用ハンドル)30が設けられている。ハンドル30はベース10の周辺に存在し、その操作がトランクルーム内で可能となるように配置されている。本形態例では、ロック解除操作時のハンドル30の移動方向は、ストライカ7方向(図1における下方向)に設定されている。
【0041】
ハンドルアーム31の押動アーム部31aは、オープンレバー20の折り曲げ部20eに当接し、オープンレバー20を図1における反時計方向に回動させ、ストライカ7とフック2との噛合状態を解除するものである。
【0042】
又、ハンドルアーム31は、トーションスプリング33により、図1における反時計方向に付勢され、非操作時には、図1に示す位置に停止している。ハンドルアーム31の他端には、円柱状の錘34が取り付けられ、図1における上下方向の衝撃がロック装置に加わっても、ハンドルアーム31が自転しないように構成されている。
【0043】
次に、上記形態例の作動を説明する。図示していないトランクリッドが閉じられてロックがなされた状態では、本形態例は図1の位置関係にある。即ち、フック2の突部2bとラチェット3の段部3aとが係合し、フック2の爪部2aがベース10(第1プレート11)の切欠部11bに突出し、ストライカ7はフック2の爪部2aに抜け止めされた噛合状態にある。このロック状態(噛合状態)の解除は、通常は、下記2つの方法で行う。
【0044】
一つめの方法は、車室内に設けられたオープナを用いる方法である。オープナを操作すると、ワイヤ13が図1において上方に移動し、オープンレバー20がスプリング16の付勢力に抗してピン8を中心に図1における反時計方向に回動し、第4アーム部20dがラチェット3の端部3bに当接し、スプリング6の付勢力に抗してラチェット3を図1における時計方向に回動させる。ラチェット3が時計方向に回動していくと、ラチェット3の段部3aからフック2の突部2bが外れ、フック2が、スプリング6の付勢力でもって、図1における時計方向に回動し、ストライカ7がベース10(第1プレート11)の切欠部11bから送り出され、ロック解除状態になる。
【0045】
二つめの方法は、キープレートを用いる方法である。キープレートをキー装置に挿入して、ロック解除方向に回すと、キーロータが回動し、キャンセルリンク17が図1において下方に移動する。キャンセルリンク17が下方に移動すると、オープンレバー20がピン8を中心に図1における反時計方向に回動し、オープナを用いてロック解除を行う場合と同様に、ロック解除がなされる。
【0046】
上記2つの方法でロック解除を行う際、オープンレバー20の折り曲げ部20eも反時計方向に回動する。このため、折り曲げ部20eがリセットレバー25の傾斜面25a上を摺動しながら傾斜面25aを押圧し、リセットレバー25は図1における時計方向に回動する。そして、折り曲げ部20eがリセットレバー25の掛合用凹部25bに到達すると、この凹部25bに折り曲げ部20eが相対的に落ち込んで、折り曲げ部20eと凹部25bとが掛合する。
【0047】
折り曲げ部20eと凹部25bとの掛合は、ロックを解除しトランクリッドを開く毎になされ、その度に、ラチェット3がフック2との当接解除位置に一旦拘束されることになる。この拘束状態では、トランクリッドを閉めても、ストライカ7とフック2とは噛合状態に至らず、トランクルーム内の人間は何時でも自力で外に出ることができる。即ち、人間がトランクルーム内から自力で出られなくなる事態を回避できる。
【0048】
トランクリッドをロックするには、リセットレバー25を図1における時計方向に回動し、リセットレバー25とオープンレバー20との掛合を解除してから、トランクリッドを閉じる方向に押圧し、ストライカ7にロック装置全体を押し付ければよい。これにより、ストライカ7が切欠部11bに進入し、フック2の突部2bを押動して、フック2をスプリング6の付勢力に抗して図1における反時計方向に回動させることになる。そして、突部2bがラチェット3の段部3aと係合することで、再びロック状態となる。
【0049】
尚、トランクリッドが開いてラチェット3が拘束状態にある時、リセットレバー25に触れる等により、たまたまラチェット3の拘束状態が解かれ、再びトランクリッドを閉められ、ロックがなされることもあり得る。本形態例では、この場合でも、トランクルーム内の人間は、非常ロック解除用ハンドル30をストライカ7方向(図1における下方向)に押し下げることにより、トランクリッドのロック解除を行い、自力でトランクルームから脱出できる。
【0050】
このハンドル30の引き下げ操作により、ハンドルアーム31が図1において時計方向に回動し、押動アーム部31aが、オープンレバー20の折り曲げ部20eに当接してオープンレバー20を図1において反時計方向に回動させ、ストライカ7とフック2との噛合状態が解除される。
【0051】
トランクルーム内の人間は、本能的に、ロック装置部分に手をやり、手に触れたものを掴んで操作するので、本形態例のように、ベース10周辺にハンドル30を配置した場合、その手を持っていったところにハンドル30が存在することになるため、トランクルーム内の人間は、とっさに、このハンドル30を掴み、操作しようとする。この結果、ハンドル30が回動されることになり、ロック解除が速やかに且つ容易になされることになる。
【0052】
又、トランクルーム内の人間は、通常、トランクルーム内に横たわっており、ハンドル30の操作としては、ハンドル30を下方即ちストライカ7方向に押し下げる行動をとることが多い。本形態例では、ハンドル30の回動方向がこの行動パターンに合致しているため、トランクリッドのロック解除が一層速やかに且つ容易になされることになる。
【0053】
(第2の形態例)
本形態例は、請求項1〜3に記載された発明に共通する実施の形態例である。図5は第2の形態例を示す全体構成図である。この図において、第1の形態例と同一部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0054】
本形態例と第1の形態例との相異点は、オープンレバー20の第2アーム部20bの先端を二股状の溝20gを形成し、ハンドルアーム31の一端に上記溝20gに嵌合するピン31cを立設した点である。
【0055】
本形態例でも、オープナを操作し、ワイヤ13を図5において上方に移動させたり、キープレートをキー装置に挿入して、ロック解除方向に回し、キャンセルリンク17を図5において下方に移動させると、オープンレバー20がスプリング16の付勢力に抗してピン8を中心に図5における反時計方向に回動し、第4アーム部20dがラチェット3の端部3bに当接し、スプリング6の付勢力に抗してラチェット3を図5における時計方向に回動させる。
【0056】
ラチェット3が時計方向に回動していくと、ラチェット3の段部3aからフック2の突部2bが外れ、フック2が、スプリング6の付勢力でもって、図5における時計方向に回動し、ストライカ7がベース10(第1プレート11)の切欠部11bから送り出され、ロック解除状態になる。
【0057】
上記のロック解除を行う際、オープンレバー20の溝20gも反時計方向に回動する。このため、溝20gの内壁に押されて、ハンドルアーム31のピン31cがリセットレバー25の傾斜面25a上を摺動しながら傾斜面25aを押圧し、リセットレバー25は図5における時計方向に回動する。そして、ピン31cがリセットレバー25の掛合用凹部25bに到達すると、この凹部25bにピン31cが相対的に落ち込んで、ピン31cと凹部25bとが掛合する。
【0058】
ピン31cと凹部25bとの掛合は、ロックを解除し、トランクリッドを開く毎になされ、その度に、ラチェット3がフック2との当接解除位置に一旦拘束されることになる。この拘束状態では、トランクリッドを閉めても、ストライカ7とフック2とは噛合状態に至らず、トランクルーム内の人間は何時でも自力で外に出ることができる。
【0059】
本形態例でも、トランクルーム内の人間は、仮にトランクリッドのロックがなされていても、非常ロック解除用ハンドル30をストライカ7方向(図5における下方向)に押し下げることにより、トランクリッドのロック解除を行い、自力でトランクルームから脱出できる。
【0060】
このハンドル30の押し下げ操作により、ハンドルアーム31が図5において時計方向に回動し、ピン31cが、オープンレバー20の溝20g内壁に当接してオープンレバー20を図5において反時計方向に回動させ、ストライカ7とフック2との噛合状態が解除される。
【0061】
(第3の形態例)
本形態例は、請求項1,2に記載の発明に共通する実施の形態例である。図6は第3の形態例を示す全体構成図、図7は図6における主要部の分解斜視図である。これらの図において、第1の形態例と同一部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0062】
本形態例では、オープナやキープレート操作を機械的な運動としてオープンレバーに伝達せずに、オープナやキープレート操作に応じてモータを正逆に回転駆動し、この駆動力により、オープンレバーを回動している。
【0063】
本形態例におけるベース10は1枚の第1プレート11より構成され、このベース10に、オープンレバー40の一端がピン41により回動可能に枢着されている。オープンレバー40の他端には、第1アーム部40a及び第2アーム部40bが形成されている。オープンレバー40は、テンションスプリング39により、図6における時計方向(ロック解除操作方向と逆方向)に付勢されている。
【0064】
第1アーム部40aの先端は、図6の背面側に折り曲げられ、この折り曲げ部40cは、オープンレバー40の図6における反時計方向の回動時に、ラチェット3の端部3bと当接可能になっている。
【0065】
更に、第1アーム部40aには、ピン42によりローラ43が回転自在に装着されている。このローラ43には、モータ(ギヤボックスを含む)45により正逆回転されるカム46が当接している。カム46は、図6における反時計方向の回転により、ローラ43を図6における右方向に移動できるカム形状を有している。
【0066】
リセットレバー50は、ベース10の図6における背面側に位置し、ピン51を用いて中間部が回動可能に支持され、トーションスプリング52により図6における時計方向に付勢されている。このリセットレバー50の先端は、ベース10側に折り曲げられ、その折り曲げ部50aは、第1プレート11の長穴11fを貫通し、図6に示すロック状態では、オープンレバー40の第2アーム部40bの外周面40dに当接している。
【0067】
このリセットレバー50の折り曲げ部50aは、ラチェット3をフック2との当接解除位置まで回動させた時点では、オープンレバー40の第2アーム部40bの側壁部40eに掛合し、オープンレバー40をその位置に停止させ、ラチェット3をフック2との当接解除位置に一旦拘束するためのものである。
【0068】
本形態例におけるハンドルアーム31は、ベース10の図6における背面側にピン32を用いて、回動可能に支持され、一端には押動アーム部31aを備えている。そして、このハンドルアーム31と一体になって回動するように、非常時のロック解除用のハンドル30が設けられている。ハンドル30はベース10の周辺に存在し、その操作がトランクルーム内で可能となるように配置されている。本形態例では、ロック解除操作時のハンドル30の移動方向は、ストライカ7方向(図1における下方向)に設定されている。
【0069】
ハンドルアーム31の押動アーム部31aは、第1プレート11の長穴11gを貫通し、オープンレバー40の中間部に当接し、オープンレバー40を図6における反時計方向に回動させ、ストライカ7とフック2との噛合状態を解除するものである。
【0070】
又、ハンドルアーム31は、トーションスプリング33により、図6における時計方向に付勢され、非操作時には、図6に示す位置に停止している。ハンドルアーム31の他端には、円柱状の錘34が取り付けられ、図6における上下方向の衝撃がロック装置に加わっても、ハンドルアーム31が自転しないように構成されている。
【0071】
次に、本形態例の作動を説明する。図示していないトランクリッドが閉じられてロックがなされた状態では、本形態例は図6の位置関係にある。即ち、フック2の突部2bとラチェット3の段部3aとが係合し、フック2の爪部2aがベース10(第1プレート11)の切欠部11bに突出し、ストライカ7はフック2の爪部2aに抜け止めされた噛合状態にある。
【0072】
このロック状態(噛合状態)の解除は、オープナやキープレートを操作しモータ45を駆動して、カム46を図6における反時計方向に回動することにより行う。即ち、カム46が図6における反時計方向に回動すると、ローラ43が図6における右方向に移動し、オープンレバー40がスプリング39の付勢力に抗してピン41を中心に図6における反時計方向に回動し、折り曲げ部40cがラチェット3の端部3bに当接し、スプリング6の付勢力に抗してラチェット3を図6における時計方向に回動させる。
【0073】
ラチェット3が時計方向に回動していくと、ラチェット3の段部3aからフック2の突部2bが外れ、フック2が、スプリング6の付勢力でもって、図6における時計方向に回動し、ストライカ7がベース10(第1プレート11)の切欠部11bから送り出され、ロック解除状態になる。
【0074】
上記のロック解除を行う際、オープンレバー40の第2アーム部40bも反時計方向に回動し、その外周面40dは、リセットレバー50の折り曲げ部50aと摺接しながら移動する。そして、この折り曲げ部50aの位置に、第2アーム部40bの側壁部40eが到達すると、折り曲げ部50aが第2アーム部40bの側壁部40eに掛合し、オープンレバー40をその位置に停止させる。
【0075】
折り曲げ部50aと側壁部40eとの掛合は、ロックを解除しトランクリッドを開く毎になされ、その度に、ラチェット3がフック2との当接解除位置に一旦拘束されることになる。この拘束状態では、トランクリッドを閉めても、ストライカ7とフック2とは噛合状態に至らず、トランクルーム内の人間は何時でも自力で外に出ることができる。
【0076】
本形態例でも、トランクルーム内の人間は、非常ロック解除用ハンドル30をストライカ7方向(図6における下方向)に押し下げることにより、トランクリッドのロック解除を行い、自力でトランクルームから脱出できる。
【0077】
即ち、ハンドル30の押し下げ操作により、ハンドルアーム31が図6において反時計方向に回動し、押動アーム部31aが、オープンレバー40の側壁に当接してオープンレバー40を図6において反時計方向に回動させ、ストライカ7とフック2との噛合状態が解除される。
【0078】
トランクリッドをロックするには、リセットレバー50を図6における反時計方向に回動し、リセットレバー50とオープンレバー40との掛合を解除してから、トランクリッドを閉じる方向に押圧し、ストライカ7にロック装置全体を押し付ければよい。これにより、ストライカ7が切欠部11bに進入し、フック2の突部2bを押動して、フック2をスプリング6の付勢力に抗して図6における反時計方向に回動させることになる。そして、突部2bがラチェット3の段部3aと係合することで、再びロック状態となる。
【0079】
(第4の形態例)
本形態例は、請求項1,2に記載の発明に共通する実施の形態例である。図8は第4の形態例を示す全体構成図、図9は図8における主要部の分解斜視図である。これらの図において、第3の形態例と同一部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0080】
本形態例では、第1プレート11及び第2プレート12を一部重ねて溶接等により一体に連結することによりベース10を構成している。そして、第2プレート12上に、リセットレバー50及びハンドルアーム31を回動可能に枢着している。又、ハンドルアーム31には、ハンドル30が一体に形成されている。
【0081】
オープンレバー40の第1アーム部40aは、第1プレート11,第2プレート12間に位置し、第1プレート11側に段差状に折り曲げられた先端部は、第1プレート11の穴11gを貫通している。そして、この先端部にローラ43がピン42でもって回動可能に装着されている。
【0082】
又、本形態例のリセットレバー50は、オープンレバー40の第2アーム部40bに摺接する傾斜面50dと、ラチェット3をフック2との当接解除位置まで回動させた時点でのオープンレバー40の第2アーム部40bに掛合し、オープンレバー40をその位置に停止させ、ラチェット3をフック2との当接解除位置に一旦拘束するための掛合用凹部50eとを有している。
【0083】
第2アーム部40bと掛合用凹部50eとの掛合は、ロックを解除し、トランクリッドを開く毎になされ、その度に、ラチェット3がフック2との当接解除位置に一旦拘束されることになる。この拘束状態では、トランクリッドを閉めても、ストライカ7とフック2とは噛合状態に至らず、トランクルーム内の人間は何時でも自力で外に出ることができる。
【0084】
本形態例でも、トランクルーム内の人間は、仮にトランクリッドのロックがなされていても、非常ロック解除用ハンドル30をストライカ7方向(図8における下方向)に押し下げることにより、トランクリッドのロック解除を行い、自力でトランクルームから脱出できる。
【0085】
このハンドル30の押し下げ操作により、ハンドルアーム31が図8において反時計方向に回動し、押動アーム部31aが、オープンレバー40の側壁に当接してオープンレバー40を図8において反時計方向に回動させ、ストライカ7とフック2との噛合状態が解除される。
【0086】
(第5の形態例)
図10は本発明の第5の形態例を示す全体構成図、図11は図10における主要部の分解斜視図、図12は図10における主要部の動作説明図、図13は図12におけるA−A断面図である。
【0087】
これらの図において、ベース110は、自動車の車体後部に設けられるトランクリッドに固着されもので、本形態例では、溶接等により一体に連結された第1プレート111及び第2プレート112から構成されている。第1プレート111には、トランクリッドに向けられる凹部111aが設けられており、この凹部111aの壁には、ストライカ進入用の略U字形の切欠部111bが形成されている。ここで、ストライカ107は、一般的には丸棒をU字形に折り曲げたもので、両端部がボディ側に固着されている。
【0088】
凹部111a内であって切欠部111bの近傍には、切欠部111bを挟むようにして、フック102と該フック102の作動を規制するラチェット103とが、ピン104,105によって回動可能に枢着され、フック102とラチェット103とは、両者間に掛止されたテンションスプリング106によって互いに近づく方向に付勢されている。
【0089】
フック102は、切欠部111bから凹部111a内に進入してきたストライカ107に嵌合し、ストライカ107に押されて噛合位置まで回動するもの、ラチェット103は、噛合位置にあるフック102に当接して、フック102の回動を規制し、ストライカ107とフック102の噛合状態を保つものである。
【0090】
このため、フック102の一端に形成された爪部102aは、ベース110の切欠部111bに突出したり(図10の状態)、切欠部111bから退避することができ、フック102の他端に設けられた突部102bは、ラチェット103の段部103aと係合可能となっている。
【0091】
ベース110における第1プレート111には、ピン108が突設されている。このピン108には、中央部に円孔120aが穿設された第1のトランスファレバー120と、中央部に円弧状の長孔121aが穿設された第2のトランスファレバー121と、中央部に円孔122aが穿設されたオープンレバー122が回動可能に嵌合している。
【0092】
第1のトランスファレバー120には、図11に示すように、溝120bが穿設された係止部120cが設けられている。車室内に設けられたオープナに一端部が係止され、他端(先端)に係止ボール114が設けられたワイヤ113は、この溝120bに挿入され、係止ボール114が係止部120cに当接している。これにより、オープナと第1のトランスファレバー120とはワイヤ113を介して係止される。尚、ワイヤ113は、第1プレート111のフランジ111cに固定されたワイヤガイド115に移動可能に挿通されている。
【0093】
又、第1のトランスファレバー120には、アーム部120dが設けられ、このアーム部120dとベース110の第1プレート111との間にテンションスプリング116が掛止されている。このスプリング116により、第1のトランスファレバー120は、図10において、時計方向(ロック解除操作方向と逆方向)に付勢されている。
【0094】
第2のトランスファレバー121は、図11に示すように、外方に突出する第1アーム部121b及び第2アーム部121cが設けられている。第1アーム部121bには、車外よりキープレートが挿入できるキー装置(図示せず)のキーロータに一端が係止されたキャンセルリンク117の他端が係止されている。
【0095】
第2アーム部121cの先端部には、円弧状の拘束部121eが形成されている。この拘束部121eには、スプリング116の回動付勢力を受けた第1のトランスファレバー120の折曲突起120eから、オープンレバー122の折曲突起122fを介して、第2のトランスファレバー121を図10における時計方向に付勢する力が加えられている。このため、拘束部121eの図10における下端はベース110(第1プレート111)の突起111eに押し付けられている。即ち、第2のトランスファレバー121の拘束部121eは、第1のトランスファレバー120の折曲突起120eとベース110の突起111eとで拘束された状態にある(図13参照)。
【0096】
又、第1のトランスファレバー120には、オープナによる開扉時における回動時の回転端部の前面に、当接部120fが設けられ、第2のトランスファレバー121には、当接部120fと対向するように、突起121fが設けられており、図10に示す状態において第1のトランスファレバー120が回動すると、当接部120fが突起121fに当接するようになっている。
【0097】
第2のトランスファレバー121の長孔121aは、上記拘束部121e(図12に示す拘束部121eの点0)を中心とした円弧状の長孔、即ち、第2アーム部121c上の、第1プレート111の突起111e及び第1のトランスファレバー120の折曲突起120eによる規制位置近傍を中心とした円弧状の長孔であって、ピン108との嵌合位置として、第1のトランスファレバー120の当接部120fと回転伝達用の突起121fとの当接が可能な開扉/閉扉位置(図12の実線位置)と、当接が不能なキャンセル位置(図12の二点鎖線位置)とを、回転伝達用の突起121fに与えるものである。
【0098】
オープンレバー122は、図11に示すように、外方に突出する第1アーム部122b,第2アーム部122c,第3アーム部122d,第4アーム部122eが設けられている。第1アーム部122bの先端部に、前述の折曲突起122fが、第2のトランスファレバー121側に向けて形成されている。又、第3アーム部122dは、オープンレバー122の図10における反時計方向の回動時に、ラチェット103の端部103bと当接可能になっている。
【0099】
リセットレバー125は、ラチェット103の拘束機構の主要部を構成するもので、図10や図12に示すように、中間部に長手方向の長穴125aが形成され、この長穴125aに、ベース110(第2プレート112)に植設されたピン126が遊嵌している。即ち、リセットレバー125は、図10の上下方向に摺動可能で且つピン126を中心に回動可能に支持されている。リセットレバー125の図10及び図12における右下端角部は、直角に切り欠かれ、段差状凹部125cが形成されている。
【0100】
ピン126に嵌挿されたトーションスプリング127は、一端がリセットレバー125のフック部125bに掛止され、他端がベース110(第1プレート111)に掛止されており、リセットレバー125を図10における上方に押圧すると共に反時計方向に付勢している。
【0101】
リセットレバー125の段差状凹部125cは、図14に示すように、ラチェット103をフック102との当接解除位置まで回動させた時点でのオープンレバー122の第4アーム部122e(先端の折り曲げ部)に掛合し、オープンレバー122をその位置に停止させることにより、ラチェット103をフック102との当接解除位置に一旦拘束するためのものである。図10に示す状態では、オープンレバー122が反時計方向に回動していないため、第4アーム部122eには、リセットレバー125の段差状凹部125cではない部分の側端面に当接している。
【0102】
リセットレバー125の操作端側に、ベース110(第2プレート112)に向けて突設されたピン128は、ベース110(第2プレート112)に形成されたJ字形のガイド溝112cに沿って摺動するもので、このピン128とガイド溝112cが拘束機能停止機構を構成している。図15に示すように、このピン128をJ字形のガイド溝112cの奥まで押し込むことにより、リセットレバー125を、オープンレバー122の第4アーム部122eとの掛合不能位置まで変位させ、その位置に保持できる。
【0103】
ハンドルアーム131は、ベース110(第2プレート112)にピン132を用いて回動可能に支持されており、押動アーム部131aを備えている。そして、このハンドルアーム131には、非常時のロック解除用のハンドル(非常ロック解除用ハンドル)130が一体に形成されている。
【0104】
ハンドル130はベース110の周辺に存在し、その操作がトランクルーム内で可能となるように配置されている。本形態例では、ロック解除操作時のハンドル130の移動方向は、ストライカ107方向(図10における下方向)に設定されている。
【0105】
ハンドルアーム131の押動アーム部131aは、オープンレバー122の第2アーム部122cに当接し、オープンレバー122を図10における反時計方向に回動させ、ストライカ107とフック102との噛合状態を解除するものである。
【0106】
又、ハンドルアーム131は、テンションスプリング133により、図10における反時計方向に付勢され、非操作時には、ベース110(第2プレート112)に立設されたストッパ112dにより、図10に示す位置で停止している。ハンドルアーム131の他端には、円柱状の錘134が取り付けられ、図10における上下方向の衝撃がロック装置に加わっても、ハンドルアーム131が自転しないように構成されている。
【0107】
次に、上記形態例の作動を説明する。図示していないトランクリッドが閉じられてロックされた状態(オープナによるロック解除を禁止する所謂オープナキャンセル操作はなされていない状態)では、本形態例は図10の状態にある。即ち、フック102の突部102bとラチェット103の段部103aとが係合し、フック102の爪部102aがベース110(第1プレート111)の切欠部111bに突出し、ストライカ107はフック102の爪部102aに抜け止めされた噛合状態にある。このロック状態(噛合状態)の解除は、通常は、下記2つの方法で行う。
【0108】
一つめの方法は、車室内に設けられたオープナを用いる方法である。オープナを操作すると、ワイヤ113が図10において上方に移動し、オープナの動きは第1のトランスファレバー120に伝達される。そして、第1のトランスファレバー120がスプリング116の付勢力に抗してピン108を中心に図10における反時計方向に回動し、当接部120fが、第2のトランスファレバー121の突起121fを押動し、第2のトランスファレバー121もピン108を中心に図10における反時計方向に回動する。
【0109】
これにより、第2のトランスファレバー121の第2アーム部121c(拘束部121e)がオープンレバー122の第1アーム部122b(折曲突起122f)を押動し、オープンレバー122の第3アーム部122dがラチェット103の端部103bに当接し、スプリング106の付勢力に抗してラチェット103を図10における時計方向に回動させる。
【0110】
ラチェット103が時計方向に回動していくと、ラチェット103の段部103aからフック102の突部102bが外れ、フック102が、スプリング106の付勢力でもって、図10における時計方向に回動し、ストライカ107がベース110(第1プレート111)の切欠部111bから送り出され、ロック解除状態になる。
【0111】
二つめの方法は、キープレートを用いる方法である。キープレートをキー装置に挿入して、ロック解除方向に回すと、キーロータが回動し、キャンセルリンク117が図10において下方に移動する。キャンセルリンク117が下方に移動すると、第2のトランスファレバー121やオープンレバー122がピン108を中心に図10における反時計方向に回動し、前述のオープナを用いてロック解除を行う場合と同様に、ロック解除がなされる。
【0112】
一方、オープナキャンセル操作は、キープレートをキー装置に挿入して反ロック解除方向に回すことで行える。これにより、キャンセルリンク117は図10において上方に移動する。このとき、第2のトランスファレバー121の拘束部121eは、オープンレバー122の折曲突起122fと第1プレート111の突起111eとで拘束された状態にあるので、第2のトランスファレバー121は、ピン108を中心に時計方向に回動することはできず、図12に示す拘束部121eの点0を中心に時計方向に回動し、図12において二点鎖線で示した位置に移動する。これがオープナキャンセル位置である。
【0113】
この状態においては、オープナを操作して、第1のトランスファレバー120を図10及び図12において反時計方向に回動させても、第1のトランスファレバー120の当接部120fは、第2のトランスファレバー121の突起121fに当接できず、ロックを解除することができない。このオープナキャンセル状態は、キープレートをロック方向に回し、第2のトランスファレバー121を実線の位置まで復帰させることにより解除できる。
【0114】
上記2つの方法でロック解除を行う際、オープンレバー122の第4アーム部122eも図10における反時計方向に回動する。このため、第4アーム部122eがリセットレバー125の側端面上を摺動しながら図10における反時計方向に回動する。そして、第4アーム部122eがリセットレバー125の段差状凹部125cに到達すると、図14に示すように、リセットレバー125が図10における反時計方向に回動し、第4アーム部122eと段差状凹部125cとが掛合する。
【0115】
第4アーム部122eと段差状凹部125cとの掛合は、ロックを解除しトランクリッドを開く毎になされ、その度に、ラチェット103がフック102との当接解除位置に一旦拘束されることになる。この拘束状態では、トランクリッドを閉めても、ストライカ107とフック102とは噛合状態に至らず、トランクルーム内の人間は何時でも自力で外に出ることができる。
【0116】
トランクリッドをロックするには、リセットレバー125を図10における時計方向に回動し、リセットレバー125とオープンレバー122との掛合を解除してから、トランクリッドを閉じる方向に押圧し、ストライカ107にロック装置全体を押し付ければよい。
【0117】
これにより、ストライカ107が切欠部111bに進入し、フック102の突部102bを押動して、フック102をスプリング106の付勢力に抗して図10における反時計方向に回動させることになる。そして、突部102bがラチェット103の段部103aと係合することで、再びロック状態となる。
【0118】
図10に示す状態のように、J字形のガイド溝112cの奥までピン128が押し込まれていない状態では、トランクリッドを開く毎に、図14に示すように、オープンレバー122の第4アーム部122eとリセットレバー125の段差状凹部125cとが掛合し、ラチェット103がフック102との当接解除位置に拘束される。
【0119】
このため、トランクルーム内に人間が入り込む心配がない状況下で、トランクリッドを頻繁に開閉する場合、トランクリッドを閉めようとする前に、リセットレバー125を図10における時計方向に回動し、リセットレバー125とオープンレバー122との掛合を解除するという拘束状態の解除操作が必要になり、閉扉操作が煩雑になる。本形態例では、拘束機能停止機構(ガイド溝112cとピン128)が設けられているので、上記のような場合、拘束機構の動作を停止するようにロック装置を設定することで、この煩雑さを回避できる。
【0120】
即ち、リセットレバー125の操作端側に突設されたピン128を、図15に示すように、ベース110(第2プレート112)のJ字形のガイド溝112cの奥まで押し込めば、リセットレバー125はオープンレバー122の第4アーム部122eと掛合不能な位置に保持されることになり、その後の拘束機能を停止できる。再び、拘束機能を発揮させるには、ピン128をJ字形のガイド溝112cから抜け出させればよい。
【0121】
尚、トランクリッドが開いてラチェット103が拘束状態にある時、リセットレバー125に触れる等により、たまたまラチェット103の拘束状態が解かれ、再びトランクリッドを閉められ、ロックがなされることもあり得る。本形態例では、この場合でも、トランクルーム内の人間は、非常ロック解除用ハンドル130をストライカ107方向(図10における下方向)に押し下げることにより、トランクリッドのロック解除を行い、自力でトランクルームから脱出できる。
【0122】
即ち、非常ロック解除用ハンドル130の引き下げ操作により、ハンドルアーム131が図10において時計方向に回動し、押動アーム部131aが、オープンレバー122の第2アーム部122cに当接してオープンレバー122を図10において反時計方向に回動させ、ストライカ107とフック102との噛合状態が解除される。
【0123】
トランクルーム内の人間は、本能的に、ロック装置部分に手をやり、手に触れたものを掴んで操作するので、本形態例のように、ベース110周辺にハンドル130を配置した場合、その手を持っていったところにハンドル130が存在することになるため、トランクルーム内の人間は、とっさに、このハンドル130を掴み、操作しようとする。この結果、ハンドル130が回動されることになり、ロック解除が速やかに且つ容易になされることになる。
【0124】
又、トランクルーム内の人間は、通常、トランクルーム内に横たわっており、ハンドル130の操作としては、ハンドル130を下方即ちストライカ107方向に押し下げる行動をとることが多い。本形態例では、ハンドル130の回動方向がこの行動パターンに合致しているため、トランクリッドのロック解除が一層速やかに且つ容易になされることになる。
【0125】
(第6の形態例)
図16は第6の形態例における特徴部分のみを示す構成図、図17はリセットレバーの他の作動状態を示す図である。これらの図において、第5の形態例と同一部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0126】
本形態例と第5の形態例との大きな相異点は、リセットレバーとして、ラチェットに直接接触してラチェットの動きを拘束するものを用い、ハンドルアームとして、直接ラチェットを押動するものを用いた点である。
【0127】
本形態例では、オープンレバー122には、第1アーム部122bと第3アーム部122dだけが設けられている。又、ラチェット103の端部103b近傍には、図16における背面側に向けてピン103cが突設されている。ピン103cの先端部は、第1プレート111の遊嵌穴を貫通し、第1プレート111の図16における背面側に位置するハンドルアーム131の押動アーム部131a近傍まで達している。これにより、押動アーム部131aは、ラチェット103のピン103cの先端部に当接し、ラチェット103を図16における時計方向に回動させ、ストライカ107とフック102との噛合状態を解除できる。
【0128】
本形態例のリセットレバー151は、第1プレート111に植設されたピン153に回動可能に支持され、回動側の端部には、ピン103cの中間部に掛合するフック部151aが形成され、中間部には、長手方向に対して図16における時計方向に傾斜したカム穴151bが形成されている。第1プレート111に形成されたストッパ111dは、フック部151aの反時計方向の過度の回動を規制している。
【0129】
操作スライダ152は、先端部に、リセットレバー151のカム穴151bに嵌合する折曲突起152aが形成され、中間部に、長手方向の長穴152bが穿設され、他端部に、操作部152cが形成されている。第1プレート111の側壁部111fは、操作スライダ152の図16における上方への移動を規制している。操作スライダ152には、これを図16における反時計方向に付勢するテンションスプリング155が掛止されている。
【0130】
本形態例においても、オープナを操作したり、キープレートをキー装置に挿入して、ロック解除方向に回すと、オープンレバー122の第3アーム部122dがラチェット103の端部103bに当接し、スプリング106の付勢力に抗してラチェット103を図16における時計方向に回動させる。ラチェット103が時計方向に回動していくと、ラチェット103の段部103aからフック102の突部102bが外れ、フック102が図16における時計方向に回動し、ストライカ107がベース110(第1プレート111)の切欠部111bから送り出され、ロック解除状態になる。
【0131】
このロック解除状態に移る運動の際、時計方向に回動するラチェット103のピン103cが、リセットレバー151の傾斜面151cに摺接し、リセットレバー151をスプリング155の付勢力に抗して図16における時計方向に押動する。そして、ピン103cがフック部151aに到達すると、今度はリセットレバー151が図16における反時計方向に回動し、リセットレバー151のフック部151aがピン103cに掛合する。
【0132】
ピン103cとフック部151aとの掛合は、ロックを解除しトランクリッドを開く毎になされ、その度に、ラチェット103がフック102との当接解除位置に一旦拘束されることになる。この拘束状態では、トランクリッドを閉めても、ストライカ107とフック102との噛合状態を得ることはできない。
【0133】
トランクリッドをロックするには、操作スライダ152を図16における時計方向に回動し、ピン103cとフック部151aとの掛合を解除してから、トランクリッドを閉じる方向に押圧し、ストライカ107にロック装置全体を押し付ければよい。これにより、ストライカ107が切欠部111bに進入し、フック102の突部102bを押動して、フック102を図16における反時計方向に回動させることになる。そして、突部102bがラチェット103の段部103aと係合することで、再びロック状態になる。
【0134】
この形態例で、拘束機構の動作を停止するには、操作スライダ152を図16における右方向に引き出し、折曲突起152aをカム穴151bの上壁面に摺接させればよい。これにより、操作スライダ152が図17に示すように時計方向に移動し、フック部151aはピン103cに掛合不能になる。再び、拘束機能を発揮させるには、操作スライダ152を押し込み、図16に示す位置に戻せばよい。
【0135】
本形態例でも、非常ロック解除用ハンドル130をストライカ107方向(図16における下方向)に押し下げることにより、何らかの原因でトランクリッドのロックがなされていても、その解除を行い、自力でトランクルームから脱出できる。即ち、非常ロック解除用ハンドル130の引き下げ操作により、ハンドルアーム131が図16において反時計方向に回動し、押動アーム部131aが、ラチェット103のピン103cに当接して、ラチェット103を図16において時計方向に回動させ、ストライカ107とフック102との噛合状態が解除される。
【0136】
本形態例では、リセットレバー151とスプリング155が拘束機構を構成し、操作スライダ152とカム穴151bが拘束機能禁止機構を構成していることになる。上記第6の形態例による効果は、第5の形態例と全く同様である。
【0137】
(その他の形態例)
尚、本発明の最も基本となる構成は、オープンレバーがラチェットを回動させ、ストライカとフックとの噛合状態が解除される毎に、自動的に、ラチェットをフックとの当接解除位置に一旦拘束する拘束機構を設けた点である。拘束機構にはラチェットに連動する部材(上記形態例でのオープンレバーやハンドルアーム等もこれに含まれる)を拘束することにより間接的にラチェットの動きを拘束するものも含まれる。更に、拘束機能停止機構自体の具体的構成も、上記形態例に限定されるものではない。
【0138】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明では、オープンレバーがラチェットを回動させ、ストライカとフックとの噛合状態が解除される毎に、自動的に、ラチェットをフックとの当接解除位置に一旦拘束する拘束機構を設けているので、ロックを解除しトランクリッドを開く毎に、上記拘束機構により、ラチェットがフックとの当接解除位置に一旦拘束される。この拘束状態では、トランクリッドを閉めても、ストライカとフックとは噛合状態に至らず、トランクルーム内の人間は何時でも自力で外に出ることができる。即ち、人間がトランクルーム内から自力で出られなくなる事態を回避できる。
【0139】
更にこの発明では、ロックを解除し、トランクリッドを開く毎に、リセットレバーがオープンレバーに掛合し、この結果、ラチェットがフックとの当接解除位置に一旦拘束される。この拘束状態では、トランクリッドを閉めても、ストライカとフックとは噛合状態に至らず、トランクルーム内の人間は何時でも自力で外に出ることができる。
【0140】
トランクリッドが開いてラチェットが拘束状態にある時、拘束機構に触れる等により、たまたまラチェットの拘束状態が解かれ、再びトランクリッドのロックがなされることもあり得る。請求項記載の発明では、非常ロック解除用ハンドルを有するので、この場合でも、トランクルーム内の人間は、非常ロック解除用ハンドルを回動することによりトランクリッドのロック解除を行い、自力でトランクルームから脱出できる。勿論、請求項記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果も得られる。
【0141】
請求項記載の発明では、ロックを解除し、トランクリッドを開く毎に、リセットレバーがハンドルアームに掛合し、この結果、ラチェットがフックとの当接解除位置に一旦拘束される。この拘束状態では、トランクリッドを閉めても、ストライカとフックとは噛合状態に至らず、トランクルーム内の人間は何時でも自力で外に出ることができる。
【0144】
請求項記載の発明でも、ロックを解除し、トランクリッドを開く毎に、リセットレバーがオープンレバーに掛合し、この結果、ラチェットがフックとの当接解除位置に一旦拘束される。この拘束状態では、トランクリッドを閉めても、ストライカとフックとは噛合状態に至らず、トランクルーム内の人間は何時でも自力で外に出ることができる。
【0145】
更にこの発明では、リセットレバーを操作し、リセットレバーとオープンレバーとの掛合を解除してから、トランクリッドを閉じることにより、トランクリッドのロックが可能になる。又、拘束機能停止機構により、リセットレバーとオープンレバーとの掛合を不能にすれば、フックとの当接解除位置にラチェットは拘束されず、拘束機構の動作を停止させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の形態例を示す全体構成図である。
【図2】図1における主要部の分解斜視図である。
【図3】図1中のリセットバーの外形図である。
【図4】図1中のハンドルアームの外形図である。
【図5】第2の形態例を示す全体構成図である。
【図6】第3の形態例を示す全体構成図である。
【図7】図6における主要部の分解斜視図である。
【図8】第4の形態例を示す全体構成図である。
【図9】図8における主要部の分解斜視図である。
【図10】第5の形態例を示す全体構成図である。
【図11】図10における主要部の分解斜視図である。
【図12】図10における主要部の動作説明図である。
【図13】図12におけるA−A断面図である。
【図14】拘束状態を示す図である。
【図15】拘束機構の動作を停止させた状態を示す図である。
【図16】第6の形態例における特徴部分のみを示す構成図である。
【図17】リセットレバーの他の作動状態を示す図である。
【符号の説明】
2,102 フック
2a,102a 爪部
3,103 ラチェット
7,107 ストライカ
10,110 ベース
11,111 第1プレート
11a,111a 凹部
11b,111b 切欠部
12,112 第2プレート
20,40,122 オープンレバー
25,50,125,151 リセットレバー
25a,50d 傾斜面
25b,50e 掛合用凹部
30,130 ハンドル
31,131 ハンドルアーム
45 モータ
46 カム
112c ガイド溝
120 第1のトランスファレバー
121 第2のトランスファレバー
128 ピン

Claims (4)

  1. ストライカ進入用の切欠部が形成されたベースと、前記ベースの切欠部近傍に回動可能に枢着され、前記切欠部に進入してきた前記ストライカに嵌合し、前記ストライカに押されて噛合位置まで回動するフックと、前記ベースに回動可能に枢着され、前記噛合位置の前記フックに当接して、前記フックの回動を規制し、前記ストライカと前記フックとの噛合状態を保つラチェットと、ロック解除時に、前記ラチェットを前記フックとの当接解除位置まで回動させ、前記ストライカと前記フックとの噛合状態を解除するオープンレバーとを有するロック装置において、
    前記オープンレバーが前記ラチェットを回動させ、前記ストライカと前記フックとの噛合状態が解除される毎に、自動的に、前記ラチェットを前記フックとの当接解除位置に一旦拘束する拘束機構を設けると共に、
    該拘束機構として、
    前記ラチェットを前記フックとの当接解除位置まで回動させた時点での前記オープンレバーに掛合し、前記オープンレバーをその位置に停止させることにより、前記ラチェットを前記フックとの当接解除位置に一旦拘束するリセットレバーと、
    該リセットレバーを前記オープンレバーとの掛合方向に付勢するスプリングとからなるものを用いたことを特徴とするロック装置。
  2. トランクルーム内での操作が可能となるように、前記ベースの周辺に配置された非常ロック解除用ハンドルと、
    前記ベースに回動可能に取り付けられ、前記ハンドルを用いたロック解除操作時には、前記ハンドルの押動アーム部で前記オープンレバーを押動して、前記オープンレバーを回動させ、前記ストライカと前記フックとの噛合状態を解除するハンドルアームとを設けたことを特徴とする請求項1記載のロック装置。
  3. ストライカ進入用の切欠部が形成されたベースと、前記ベースの切欠部近傍に回動可能に枢着され、前記切欠部に進入してきた前記ストライカに嵌合し、前記ストライカに押されて噛合位置まで回動するフックと、前記ベースに回動可能に枢着され、前記噛合位置の前記フックに当接して、前記フックの回動を規制し、前記ストライカと前記フックとの噛合状態を保つラチェットと、ロック解除時に、前記ラチェットを前記フックとの当接解除位置まで回動させ、前記ストライカと前記フックとの噛合状態を解除するオープンレバーとを有するロック装置において、
    前記オープンレバーが前記ラチェットを回動させ、前記ストライカと前記フックとの噛合状態が解除される毎に、自動的に、前記ラチェットを前記フックとの当接解除位置に一旦拘束する拘束機構と、
    トランクルーム内での操作が可能となるように、前記ベースの周辺に配置された非常ロック解除用ハンドルと、
    前記ベースに回動可能に取り付けられ、前記ハンドルを用いたロック解除操作時には、前記ハンドルの押動アーム部で前記オープンレバーを押動して、前記オープンレバーを回動させ、前記ストライカと前記フックとの噛合状態を解除するハンドルアームとを設け、
    前記拘束機構として、
    前記ラチェットを前記フックとの当接解除位置まで回動させた時点での前記ハンドルアームに掛合し、前記ハンドルアームをその位置に停止させることにより、前記ラチェットを前記フックとの当接解除位置に一旦拘束するリセットレバーと、
    該リセットレバーを前記ハンドルアームとの掛合方向に付勢するスプリングとからなるものを用いたことを特徴とするロック装置。
  4. ストライカ進入用の切欠部が形成されたベースと、前記ベースの切欠部近傍に回動可能に枢着され、前記切欠部に進入してきた前記ストライカに嵌合し、前記ストライカに押されて噛合位置まで回動するフックと、前記ベースに回動可能に枢着され、前記噛合位置の前記フックに当接して、前記フックの回動を規制し、前記ストライカと前記フックとの噛合状態を保つラチェットとを有し、ロック解除時には、前記ラチェットを前記フックとの当接解除位置まで回動させ、前記ストライカと前記フックとの噛合状態 を解除するロック装置において、
    前記ストライカと前記フックとの噛合状態が解除される毎に、自動的に、前記ラチェットを前記フックとの当接解除位置に一旦拘束する拘束機構と、
    該拘束機構の動作を停止させる拘束機能停止機構とを設けると共に、
    前記拘束機構として、前記ラチェットを前記フックとの当接解除位置まで回動させるオープンレバーに掛合し、前記オープンレバーを停止させることにより、前記ラチェットを前記フックとの当接解除位置に一旦拘束するリセットレバーと、該リセットレバーを前記オープンレバーとの掛合方向に付勢するスプリングとからなるものを用い、
    前記拘束機能停止機構として、前記オープンレバーとの掛合不能位置まで変位した前記リセットレバーをその位置に保持するものを用いたことを特徴とするロック装置。
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