JP4354603B2 - ドアロック装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドアロック装置に関し、特に自動車のバックドア等をロックするのに好適なものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車がバックドアを半ドア状態で走行しても安全なように、あるいは乱暴にバックドアを車体側に衝突させて本閉じ状態としなくても済むように、半ドア状態から自動的に本閉じ状態に移行するドアロック装置が知られている。
上記従来のドアロック装置について図8〜図13を用いて説明するが、本件発明と多くの点で同じ機構を備えているので、本件発明の前提として詳しく説明する。
【0003】
図8に示すように、自動車の後部開口の下縁には、門形に屈曲したストライカ1が固定してある。
自動車のバックドアBDにはドアロック装置の本体機構2が装着される。本体機構2は、バックドアBDの下面において外部に露出する筺体2aと、この筺体2aの上面(取り付けた状態において)を覆うカバープレート2b及びカバープレート2bから上方に直角に張り出し、バックドア構造の内部に突出して配置される基体となるベースプレート6を備える。これらは厚板で頑丈に構成され、後述の各部材を取り付けた後溶接することにより確実に一体化される。なお、筺体2a及びカバープレート2bの両側には、本体機構2をバックドアBDの下面にボルト止めするためのフランジ14が設けられる。
【0004】
筺体2aとカバープレート2bが構成する収納部には、ラッチ3とディテントレバー11がほぼ上下方向のシャフト4及びシャフト11aによって回動可能に軸支されており、ラッチ3は第1のコイルバネ17によって図11において右回転方向(フルオープン方向)に常時付勢され、また、ディテントレバー11は第2のコイルバネ21によって左回転方向に常時付勢されている。
ラッチ3は、第1の段部18と第2の段部19を有すると共に大きくえぐれた切欠13を備える。切欠13はストライカ1を受け入れる幅と深さを持つ。また、切欠13の前記第2の段部19側は当り面15aとなっていて、ラッチ3のフルオープン位置(図11の状態)では筺体2aの正面に向け、ストライカ進入口15を横断して位置している。
【0005】
ディテントレバー11は、ストライカ進入口15の開口側と逆側に二股に分かれた部分を有し、ラッチ3側の一方が係止突起20とされ、第2のコイルバネ21の付勢で常時ラッチ3の周縁に接しており、他方は当接片22となっている。なお、係止突起20はラッチ3の左回転を許容するが、第1の段部18及び第2の段部19に落ち込むと第1のコイルバネ17の付勢に対抗し、ラッチ3が右回転するのを阻止する。ただし、当接片22に力を加えて右に回動させると、係止突起20と第1及び第2の段部18,19との係合を解くことができる。
【0006】
ラッチ3のシャフト4はカバープレート2bを越えてバックドアBDの内部に延び、その先端部にラッチレバー5を固定してある。従って、ラッチレバー5はラッチ3と一体となって、図10に示すように、フルオープン位置aからハーフラッチ位置b及びフルラッチ位置cを経由して、オーバーラン位置dまで可逆的に回動する。
また、ベースプレート6に形成された開口部16を挟んでリミットスイッチ8がカバープレート2bに取付けられている。このスイッチ8はハーフラッチ位置(半ドア状態)を検出するためのものである。
【0007】
図8及び図9に示すように、ベースプレート6の前面には、クローズレバー7が軸7aによって軸着され、ベースプレート6に設けたストッパー6a,6b間を回動するようになっている。
クローズレバー7は細長い桿状に形成され、その下端にラッチレバー5側へ湾曲するフック部32が形成され、クローズレバー7の上端は、クロージャーモータ7cで押し引きされるギヤドワイヤ7bの取り付け部となっている。
クローズレバー7の下端部に形成したフック部32は、ラッチレバー5の側面に形成された係合凹部33と対向し、クローズレバー7が右方向に回動すると、ラッチレバー5を左回転させる。
【0008】
ベースプレート6の前面には、リミットスイッチ9,10が取り付けられる。リミットスイッチ9は、クローズレバー7が図8において右回転してストッパー6bに当接するときにONとなるラッチ位置検出用であり、リミットスイッチ10は、クローズレバー7が左回転してストッパー6aに当接するときにONとなるラッチ位置検出用である。これらのリミットスイッチ8,9,10は図外のコントローラーに接続され、クロージャーモータの駆動を制御する。
【0009】
ベースプレート6の後方にはオープンレバー12が回動可能に軸着されているオープンレバー12は、バックドアBDを構成する構造の内部に位置する操作部12aと、軸25から下方へ延出した作用部12bとが形成されている。作用部12bは前記の筺体2aの内部に入り、ディテントレバー11の当接片22と係合している。
そして、図9に示すように、操作部12aを押してオープンレバー12を左方向に回動させると、作用部は右方向に移動してディテントレバー11の当接片22を回動させ、ラッチ3とディテントレバー11との係合を解除することができる。
【0010】
バックドアBDを開けた状態では、ドアロック装置のラッチ3は図11に示すフルオープン位置にある。バックドアBDを閉じるとき、ラッチ3の当たり面15aがストライカ1と衝突し、図において左に回転する。回転に伴ってラッチ3の切欠13はストライカ1をくわえ込み、またディテントレバー11の係止突起20が第1の段部18に係合する(図12)。この状態ではラッチ3がストライカ1に一応係合しており、ラッチ3はディテントレバー11と第1の段部18との係合により、逆回転(右回転)ができないので、ドアが開いてしまうことはない。しかし、閉め状態が不安定ないわゆる半ドア状態にある。
【0011】
ラッチ3が半ドア状態に回動することにより、ラッチレバー5も回動してリミットスイッチ8がONとなる。これにより、クロージャーモータ7cが回動して、ギアドワイヤを介してクローズレバー7を、図9においてストッパ−6bに当たるまで右回転させる。すると、クローズレバー7の先端部であるフック部32がラッチレバー5を左回転させるので、外部から見るとラッチ3はさらに左回転して図13のフルラッチ状態となる。すなわち、ストライカ1はラッチ3の切欠15の奥部に完全にはまり込み、また、ディテントレバー11の係止突起20がラッチ3の第2の段部19と係合してラッチ3の逆回転を阻止した本閉じ状態となる。
【0012】
ストッパー6bと当接するまで回動されたクローズレバー7はリミットスイッチ9をONとし、コントローラーはクロージャーモータ7cの正回転を停止し、次いで逆回転を指令する。クロージャーモータ7cの逆回転によって、クローズレバー7は今度は反対側のストッパー6aに当接するまで左回転し、リミットスイッチ10をONとする。これによりクロージャーモータの駆動は停止し、クローズレバー7はニュートラル位置に戻って、そのフック部32はラッチレバー5から外れる。
なお、各リミットスイッチ8,9,10は、ラッチレバー5やクローズレバー7による押圧が解かれるとOFFとなり、次のON作動を待機する。ラッチ3がフルラッチ位置の時、リミットスイッチ8はOFFである。また、ラッチレバー5は、クローズレバー7から自由となっても、ラッチ3はディテントレバー11と係合しているために自由に回動することはできない。
【0013】
バックドアBDを開けるときは、オープンレバー12の操作部12aを下方に押す。すると、オープンレバー12が左回転して作用部12bの先端がディテントレバー11の当接片22を押し、係止突起20とラッチ3の第2の段部19との係合を解除するので、ラッチ3は第1のコイルバネ17に付勢された一挙にオープン位置まで回動し、バックドアBDと車体との係止が解かれる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、従来のドアロック装置は、クロージャーモータ7cを用いて半ドア状態から本閉じ状態に移行するので、ドアを乱暴に閉じる必要もなく、走行時にドアが開く危険性を回避する事ができて安全性が向上した。
【0015】
しかし、上記従来のドアロック装置においては、クローズレバー7を回動させてその先端のフック部32をラッチレバー5に係止させるので、クローズレバー7が前後に振れて回動面に交差するよう傾斜したり、ラッチレバー5ががたつくと、フック部32がラッチレバー5の上面に乗り上げて動かなくなってしまう。このような事態が発生すると、バックドアBDが開閉不能となったり、クロージャーモータ7cが破損する虞がある。
特に、救急車等の緊急車輌では、バックドアBDの閉じ状態を確認するため、半ドア状態から本閉め状態へ自動的に進行している最中、バックドアBDを上下に激しく揺するので、ラッチレバー5とクローズレバー7ががたついて食い込みやすい。
【0016】
本発明は、従来のドアロック装置が具備するこの欠点を改良し、ラッチレバーとこれに係合するフック部との食い込みを防いで、ドアのスムーズな開閉を確保でき、しかも構造が簡単なドアロック装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明のドアロック装置は、基本とする構造は従来のドアロック装置と同様であるが、クローズレバー7の軸着部よりも下部に軸線に沿って長孔35aを穿設すると共に、長孔35aに摺動自在に係合したガイド軸34aを介してフックレバー34を軸着し、フックレバー34に穿設された水平状のガイド長孔34bと、本体機構2のベースプレート6に装着されて、フックレバー34のガイド長孔34bに摺動自在に係合するフックレバーガイドピン60とから成る一方のガイド手段、及び、本体機構2のベースプレート6に穿設された水平状のガイド長孔61と、フックレバー34に装着されて、ベースプレート6のガイド長孔61に摺動自在に係合するフックレバーガイドピン34cとから成る他方のガイド手段を設けることにより、クローズレバー7の回動に伴って、フックレバー34はラッチレバー5に接離する方向に水平移動して、そのフック部32でラッチレバー5を押圧回動することにより半ドア状態のラッチ3を本閉め状態に回動し、さらに、その後ラッチレバー5から外れた元の位置に戻るようにしてある。
本発明のドアロック装置によると、ラッチレバー5と係合するフックレバー34のフック部32が、2組のガイド手段に案内されて常にラッチレバー5の係合面に対して平行状態を維持して移動するので、回動運動するフック部のようにラッチレバー5に食い込むことが無く、このため、ドアのスムーズな開閉を確保できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1乃至図7は、本発明の実施形態である自動車のバックドアに用いるドアロック装置を示す。なお、従来のドアロック装置と同一部分には共通の符号を付すが、詳細な説明は省略する。また、説明の都合上、図1の状態で上下左右及び前後を定める。
【0020】
ドアロック装置はストライカ1と本体機構2を備える。ストライカ1は門形に屈曲した頑丈な部材である。本体機構2は、筺体2aの内部にストライカ1に係合するラッチ機構を納め、そのラッチレバー5がカバープレート2bの上面に配置されている。
カバープレート2bからベースプレート6が上方に直角に配置され、ベースプレート6の後面にオープンレバー12が配置されて、カバープレート2bから立設された起立片28に軸着されている(図5)。オープンレバー12の操作部12aには円弧状孔12cが穿設され、この円弧状孔12cに操作ケーブル26の先端が摺動可能に係止されている。
【0021】
ベースプレート6の前面にはクローズレバー7が配置される。クローズレバー7は、クロージャーモーター7cの回転に伴って回動するギア部材30に連結ロッド31を介して接続されている。
また、クローズレバー7はベースプレート6の前面側に軸7aによって軸着され、軸7aの下方において、クローズレバー7は上部の軸線に対して鈍角を持って屈曲し、短い取付部35が形成されている。クローズレバー7の取付部35には、その軸線に沿って長孔35aが穿設されると共に、長孔35aに摺動自在に係合されたガイド軸34aによって板状のフックレバー34が軸着されている。フックレバー34の下縁部には、かぎ状のフック部32を形成してあり、このフック部32がラッチレバー5の係合凹部33と対向している。また、フックレバー34の中央部には、ほぼ水平状にガイド長孔34bが穿設され、ガイド長孔34bの側方にフックレバーガイドピン34cが装着されている。
【0022】
ベースプレート6の下部には、フックレバー34のガイド長孔34bと摺動自在に係合する他のフックレバーガイドピン60が固着され、他のフックレバーガイドピン60の側方に、ほぼ水平状の他のガイド長孔61が穿設されている。この他のガイド長孔61にはフックレバー34のフックレバーガイドピン34cが摺動自在に係合されている。
そして、フックレバー34のガイド長孔34bとベースプレート6の他のフックレバーガイドピン60、及び、フックレバー34の他のフックレバーガイドピン34cとベースプレート6の他のガイド長孔61とは、それぞれフックレバー34を水平方向に案内するガイド手段を構成している。
【0023】
従って、図1において、クローズレバー7を軸7aを中心に回動すると、クローズレバー7の下端に軸着したフックレバー34は、2組のガイド手段に案内されて、ラッチレバー5の係合凹部33に接離するよう安定して水平移動する。
クロージャーモータ7cを作動させてクローズレバー7の上端部を右方向に回動させると、フックレバー34の下縁部に形成したかぎ状のフック部32は係合凹部33と当接する。さらにクローズレバー7を右回転させると、フック部32がラッチレバー5の先端部を押圧して、ラッチレバー5を左回転させることができる。
【0024】
クローズレバー7の駆動機構(図7)は、バックドアBDの本体機構2に近接して配置されている。駆動機構は、ベースプレート6から張り出す第2のベースプレート50を有する。
第2のベースプレート50には、中間部周縁に多数の歯を有するギア部材30の中心部が回動可能に軸着されている。ギア部材30のベースプレート6よりの端部から張り出した腕部30aの先端には連結ロッド31の一端部が軸着され、連結ロッド31の他端部はクローズレバー7の上端部に軸着されている。
ギア部材30の周縁に形成された歯は、クロージャーモータ7cにより駆動されるピニオン51と噛合している。
【0025】
第2のベースプレート50には、更にリミットスイッチ9,10が取り付けられる。リミットスイッチ9は、ギア部材30が右回転してその側縁部に当接するときにONとなるオーバーラン位置検出用であり、リミットスイッチ10は、ギア部材30が左回転してその他側縁に当接するときにONとなるクローズレバー7のニュートラル位置検出用である。これらのリミットスイッチ9,10は図外のコントローラーに接続され、クロージャーモータ7cの駆動を制御する。
【0026】
図2に示すように、クローズレバー7がニュートラル位置にある時、ガイドピン34cが他のガイド長孔61の右端に位置すると共に、他のガイドピン60がガイド長孔34bの左端に位置し、フックレバー34のフック部32はラッチレバー5から離れた位置にある。
バックドアBDが半ドア状態になると、ベースプレート6の後方に配置されたリミットスイッチ8(図6)がONとなるので、クロージャーモータ7cは正回転を開始し、ギア部材30を右回転させる。すると、ギア部材30に連結された連結ロッド31に引かれて、クローズレバー7を軸7aを中心に右回転させるため、下端に軸着したフックレバー34は、ガイド長孔34bと他のフックレバーガイドピン60、及び他のフックレバーガイドピン34cと他のガイド長孔61から成るガイド手段にガイドされて左方向に移動し、下縁部に形成したかぎ状のフック部32がラッチレバー5の係合凹部33に当接する。
【0027】
クロージャーモータ7cが正回転を継続すると、クローズレバー7は更に右回転し、フック部32がラッチレバー5をフルラッチ位置まで回動させるので、本閉め状態になる(図3)。
さらにクロージャーモータ7cが正回転して、クローズレバー7が図4に示すオーバーラン位置に達し、フック部32がラッチレバー5を深く押し込むと、ギア部材30の側縁部はリミットスイッチ9に当接してこれをONにするため、コントローラーはクロージャモータ7cの回転を停止し、次いで、逆回転を指令する。
クロージャーモータ7cの逆回転によってギア部材30は逆転し、これに伴ってクローズレバー7は今度は左方向に回転し、ギア部材30の他側縁がリミットスイッチ10に当接してこれをONにする。この結果、クロージャーモータ7cの駆動は停止し、クローズレバー7はニュートラル位置に戻る。同時に、フックレバー34は逆方向に水平移動して、そのフック部32がラッチレバー5から外れる。
【0028】
本閉め状態において、オープンレバー12の操作部12aに接続された操作ケーブル26を引くと、オープンレバー12の作用部12bはディテントレバー11の当接片22を回動させるので、ディテントレバー11とラッチ3との係合が解除され、一挙にフルオープン位置に戻り、バックドアBDを開くことが出来る。
また、操作ケーブル26を戻すと、オープンレバー12はディテントレバー11を付勢している第2のコイルバネ21の付勢によって右回転する。
なお、本発明のドアロック装置は、自動車のバックドア以外のドアをロックする装置とすることもできる。
【0029】
【発明の効果】
発明によれば、フックレバーのフック部が2組のガイド手段に案内されて、常にラッチレバーの係合面に対して平行状態を維持して移動し、回動することがないので、ラッチレバー或いはフックレバーががたついても両者が食い込んで作動不能となる心配がない。
また、ガイド手段を構成するのに、フックレバーガイドピンを取り付けると共に、水平状のガイド長孔を形成するだけで済むので、特別な部材や面倒な加工が不要であって、コストを低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すドアロック装置の正面図
【図2】ニュートラル状態におけるクローズレバー、フックレバー及びベースプレートの正面図
【図3】フルラッチ状態におけるクローズレバー、フックレバー及びベースプレートの正面図
【図4】オーバーラン状態におけるクローズレバー、フックレバー及びベースプレートの正面図
【図5】ドアロック装置の一部破断側面図
【図6】ドアロック装置の平面図
【図7】クローズレバーを駆動する駆動機構の正面図
【図8】従来のドアロック装置の正面図
【図9】従来のドアロック装置のクローズレバー及びオープンレバーの動きを示す正面図
【図10】ラッチレバーの平面図
【図11】フルオープン状態のラッチ及びディテントレバーの平面図
【図12】ハーフラッチ状態のラッチ及びディテントレバーの平面図
【図13】フルラッチ状態のラッチ及びディテントレバーの平面図
【符号の説明】
1 ストライカ
2 本体機構
2a 筺体
2b カバープレート
3 ラッチ
4 シャフト
5 ラッチレバー
6 ベースプレート
7 クローズレバー
7a 軸
7b ギヤドワイヤ
7c クロージャーモータ
8 ハーフラッチ位置検出用リミットスイッチ
9 オーバーラン位置検出用リミットスイッチ
10 ニュートラル位置検出用リミットスイッチ
11 ディテントレバー
12 オープンレバー
12a 操作部
12b 作用部
12c 円弧状孔
13 切欠
14 フランジ
15 ストライカ進入口
16 開口部
17 第1のコイルバネ
18 第1の段部
19 第2の段部
20 係止突起
21 第2のコイルバネ
22 当接片
23 案内孔
24 第1の軸
25 軸
26 操作ケーブル
28 起立片
30 ギア部材
30a 腕部
31 連結ロッド
32 フック部
33 係合凹部
34 フックレバー
34a ガイド軸
34b ガイド長孔
34c フックレバーガイドピン
35 取付部
35a 長孔
50 第2のベースプレート
51 ピニオン
60 他のフックレバーガイドピン
61 他のガイド長孔

Claims (1)

  1. ドア又はドア支持体の一方に設けられたストライカ1と、他方に設けられてストライカ1と係脱自在に係合する本体機構2とからなり、本体機構2は、半ドア状態を経て本閉め状態に回動することによりストライカ1と完全に係合するラッチ3と、ラッチ3と連動するラッチレバー5と、ラッチレバー5に係脱するフック部32を有するフックレバー34と、本体機構2のベースプレート6に軸着され、その下端にフックレバー34の端部を回動可能に軸着したクローズレバー7と、その回動操作によってラッチ3をオープン方向へ回動させるオープンレバー12とを具備し、クローズレバー7はクロージャーモータによって回動され、クローズレバー7の軸着部よりも下部に軸線に沿って長孔35aを穿設すると共に、長孔35aに摺動自在に係合したガイド軸34aを介してフックレバー34を軸着し、フックレバー34に穿設された水平状のガイド長孔34bと、本体機構2のベースプレート6に装着されて、フックレバー34のガイド長孔34bに摺動自在に係合するフックレバーガイドピン60とから成る一方のガイド手段、及び、本体機構2のベースプレート6に穿設された水平状のガイド長孔61と、フックレバー34に装着されて、ベースプレート6のガイド長孔61に摺動自在に係合するフックレバーガイドピン34cとから成る他方のガイド手段を設けることにより、フックレバー34は、クローズレバー7の回動に伴ってラッチレバー5に接離する方向に水平移動して、そのフック部32でラッチレバー5を押圧回動することにより半ドア状態のラッチ3を本閉め状態に回動し、さらに、その後ラッチレバー5から外れた元の位置に戻ることを特徴とするドアロック装置。
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