JPH0573874B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、自動車のスライドドアを自動的に開
閉させる装置に関し、より詳しくは、その自動開
閉装置における操作機構の改良に関する。

自動車のスライドドアには、ドアを閉じた状態
で拘束するロツク装置の他に、ドアが全開したと
きその位置のドアを拘束し、例えば傾斜地に自動
車が停車しているとき、ドアが自重により不意に
閉じ、乗者がドアと車体との間に挾まれる等の恐
れをなくすようにしたドアの全開時拘束装置を設
けるのが一般的である。

このようなスライドドアを自動的に開閉させる
ようにする場合、ドアを単に全閉位置と全開位置
との間を移動させるドア移動装置を設けるだけで
は十分ではなく、このドア移動装置の作動に先立
つて、ロツク装置や全開時拘束装置を解除させる
ようにしなければならない。

このような要求を満足する装置としては、本出
願人らによる先願（特願昭58−41581号）の明細
書に開示してあるように、ドア移動装置の作動に
先立つて、ロツク装置や全開時拘束装置を、ドア
内に設けた電動式のアクチユエータにより解除す
るようにしたものがある。

しかし、この装置によると、アクチユエータが
高価であるとともに、アクチユエータの作動のタ
イミングの調整が面倒であつたり、車体からドア
内へのアクチユエータへの給電手段が複雑となる
等の問題点がある。

また、スライドドアの移動を案内するガイドレ
ールに沿つて配設したワイヤを往復回走させるこ
とにより、ドアを開閉移動させるようにしたドア
移動装置を備える自動開閉装置においては、ワイ
ヤの初期の作動でロツク装置や全開時拘束装置を
解除させるようにしたものもあるが、この装置に
よると、車外からワイヤを適宜の手段で引張るこ
とにより、ロツク装置を解除できる可能性があ
り、盗難防止対策上好ましくない等の問題点があ
る。

本発明は、上述のような従来装置の問題点に鑑
み、スライドドアの自動開扉又は自動閉扉等の操
作を行なう操作ハンドルを、不作動位置から作動
位置まで移動させる際に、その途中の適宜の中間
位置までの動作により、ロツク装置や全開時拘束
装置等のドア拘束手段を、解除するように従動さ
せ、操作ハンドルが作動位置に達したときに、ド
ア拘束手段を解除したままの状態で、ドア移動装
置の駆動装置を作動させるためのスイツチを、操
作ハンドルにより作動させるようにすることによ
り、従来のような高価なアクチユエータを用いる
ことなく、確実に作動することができ、しかも盗
難防止対策の面からも好ましい自動車用スライド
ドアの自動開閉装置における操作装置を提供する
ことを目的とするものである。

以下、本発明を、添付図面に示す実施例に基づ
いて説明する。

１は自動車の車体、２はスライドドアである。

車体１の側面下部には、前端が車体１の内方に
向けて若干湾曲する前後方向をなすチヤンネル状
のロアレール３が固着され、このロアレール３内
には、スライドドア２の内面下部に取付けられた
ロアローラ装置４が摺動可能に嵌合している。

車体１の側面後部における中位部には、前後方
向をなすチヤンネル状のウエストレール５が固着
され、このウエストレール５内には、スライドド
ア２の後端中位部に取付られたウエストローラ装
置６が摺動可能に嵌合している。

また、図示を省略してあるが、車体１の側面上
部には、ロアレール３と上下１対をなすようにア
ツパーレールが固着され、このアツパーレールに
は、スライドドア２の内面上部に取付けられたア
ツパーローラ装置（図示略）が摺動可能に嵌合し
ている。

しかして、スライドドア２は、ロアローラ装置
４、ウエストローラ装置６及びアツパーローラ装
置が、それぞれロアレール３、ウエストレール５
及びアツパーレールに沿つて摺動することによ
り、第１図に想像線で示す全閉位置Ｘから、若干
車体１の外側方に出て、そのまま後方に平行移動
した、第１図に想像線で示す全開位置Ｙまで開い
たり、その逆方向に閉じたりし得るようになつて
いる。

Ａは、スライドドア２を、全閉位置Ｘから全開
位置Ｙまで移動させたり、又はその逆方向に移動
させるドア移動装置で、この実施例においては、
車体１のフロアの下面に取付けられた駆動装置を
なす正逆回転可能なモータ７と、車体１のフロア
の下面に取付けられるとともに、内部に電磁クラ
ツチ（図示略）を備え、この電磁クラツチの作動
中に、モータ７の回転力を減速して出力軸（図示
略）に伝える減速器８と、この減速器８より垂下
する前記出力軸に固着された巻取りドラム９と、
適所をスライドドア２側のロアローラ装置４に止
着されるとともに、一部がロアレール３に沿うル
ープ状をなすように配設され、かつ両端部を巻取
りドラム９に互いに逆向きに適数回巻回された
後、止着されたワイヤ１０とからなり、モータ７
により、減速器８を介して、巻取りドラム９を正
逆回転させることにより、ワイヤ１０を往復回走
させて、スライドドア２を開閉移動し得るように
なつている。なお１０ａは、ワイヤ１０のロアレ
ール３挿通部以外の部分を案内する可撓性の索導
管である。

Ｂは、スライドドア２を全閉位置Ｘにおいて拘
束したり、その拘束を解除したりするドア全閉時
拘束手段をなす公知のロツク装置で、車体１側に
固着された係合部材であるストライカ１１と、ス
ライドドア２を閉じたときに、このストライカ１
１と係合し得るスライドドア２の後部適所に固着
されたロツク本体１２とからなり、公知のよう
に、スライドドア２が全閉したとき、ロツク本体
１２内に設けられた係合部材であるラツチ（図示
略）とストライカ１１とが係合して、スライドド
ア２を全閉位置Ｘに拘束し得るとともに、第２図
に明示するように、ロツク本体１２に設けられた
解除レバー１３を、矢印方向をなす解除方向に回
動させることにより、ロツク本体１２内に設けら
れたポール（図示略）とラツチとの係合を解除し
て、ストライカ１１をラツチから自由に離脱し得
るようにし、もつてスライドドア２を開扉し得る
ようになつている。

Ｃは、スライドドア２を全開位置Ｙにおいて拘
束したり、その拘束を解除したりするドア全開時
拘束手段（以下単に全開時拘束手段という）で、
第３図及び第４図に明示するように、車体１側の
ウエストレール５内に固着された係合部材である
鉤片１４と、スライドドア２を全開したときに、
この鉤片１４と係合し得るように、スライドドア
２におけるウエストローラ装置４の支持部に、上
下方向の軸１５をもつて枢着され、かつ適宜のば
ね１６により、第４図における反時計方向をなす
係止方向に向けて常時付勢された係合部材である
フツクレバー１７と、車体１側の要所に、上下方
向の軸１８をもつて枢着され、先端部で、フツク
レバー１７の先端部下面に下向き突設されたピン
１９を押動して、フツクレバー１７を、第４図に
おける時計方向をなす解除方向に回動させること
ができ、かつ基端部が、ウエストレール５を貫通
して車体１内に突入する解除レバー２０とからな
つている。

この全開時拘束手段Ｃは、鉤片１４とフツクレ
バー１７とが係合することにより、スライドドア
２を全開位置Ｙに拘束し得るとともに、解除レバ
ー２０を、第４図における時計方向をなす解除方
向に回動させることにより、ピン１９を押動し
て、フツクレバー１７と鉤片１４との係合を解除
し、スライドドア２の拘束を解くことができる。

Ｄは操作装置で、第１図及び第５図乃至第８図
に示すように、自動車の運転席近傍の車体１、又
はその他の自動車の適所に固着された基板２１を
備えている。

基板２１には、操作ハンドル２２が、左右方向
の軸２３をもつて枢着され、この操作ハンドル２
２は、第５図に示す中立位置である不作動位置
と、第７図に示すように、不作動位置から反時計
方向に適宜の角度だけ回動した開扉作動位置と、
第８図に示すように、不作動位置から時計方向に
適宜の角度だけ回動した閉扉作動位置とに移動可
能である。

操作ハンドル２２における軸２３より前方の下
縁部２２ａと、軸２３より後方の下縁部２２ｂと
は、軸２３を中心とする上向き扇形に拡開し、各
下縁部２２ａ，２２ｂの外端には、基板２１と反
対側の側方に向けて作動片２２ｃ，２２ｄがそれ
ぞれ直角に折曲形成されている。

基板２１における軸２３の下方には、前後の端
部を側方に向けて直角に折曲した取付板２４が固
着され、この取付板２４の前端部と後端部とに
は、上述のドア移動装置Ａにおけるモータ７を、
スライドドア２を閉じる方向に作動させるための
スイツチ２５と、同じくモータ７を、スライドド
ア２を開く方向に作動させるためのスイツチ２６
とがそれぞれ取付けられている。

そして、操作ハンドル２２を開扉作動位置まで
回動したとき、作動片２２ｄで、スイツチ２６を
作動させることができ、逆に操作ハンドル２２を
閉扉作動位置まで回動したとき、作動片２２ｃで
スイツチ２５を作動させることができるようにな
つている。

基板２１と操作ハンドル２２との間における軸
２３には、ほぼ下方を向く２個の従動片２７，２
８が左右に重ねて枢着されている。

従動片２７の上端には、軸２３より後上方に向
けて扇形に延出する耳片２７ａが連設され、この
耳片２７ａの後下縁には操作ハンドル２２の下縁
部２２ｂに当接可能な側方を向く突片２７ｂが、
また耳片２７ａの前上縁には、基板２１の上縁よ
り側方に向けて折曲形成されたストツパ２１ａの
後縁に当接可能な側方を向く突片２７ｃがそれぞ
れ連設されている。

従動片２８の上端には、軸２３より前上方に向
けて扇形に延出する耳片２８ａが連設され、この
耳片２８ａの前下縁には、操作ハンドル２２の下
縁部２２ａの当接可能な側方を向く突片２８ｂ
が、また耳片２８ａの後上縁には、ストツパ２１
ａの前縁に当接可能な側方を向く突片２８ｃがそ
れぞれ連設されている。

２９は、軸２３のまわりに巻回され、一端を従
動片２７の後縁部に、かつ他端を従動片２８の前
縁部にそれぞれ係止されたねじりばねである。

このねじりばね２９により、従動片２７は第５
図における時計方向に、かつ従動片２８は第５図
における反時計方向にそれぞれ付勢されるととも
に、これらの従動片２７，２８を介して、操作ハ
ンドル２２は、常に不作動位置に向けて復帰する
ように付勢されている。

また、操作ハンドル２２が不作動位置に位置し
ているときは、両従動片２７，２８は、第５図に
示すように、突片２７ｃ，２８ｃがストツパ２１
ａに当接した不作動位置に位置しているが、操作
ハンドル２２を不作動位置から開扉作動位置側に
回動させることにより、その下縁部２２ｂで突片
２７ｂを押動し、従動片２７を第５図における反
時計方向をなす解除方向に回動させることがで
き、また、操作ハンドル２２を不作動位置から閉
扉作動位置側に向けて回動させることにより、そ
の下縁部２２ａで突片２８ｂを押動し、従動片２
８を第５図における時計方向をなす解除方向に回
動させることができるようになつている。

第１図及び第２図に示すように、車体１側にお
けるロアレール３の上部適所には、案内溝３０ａ
を備えるケース３０が固着され、このケース３０
内には、上下方向の軸３１をもつて、押動レバー
３２の中間部が枢着されている。

この押動レバー３２の一端は、可撓性の索導管
３３により案内されたワイヤ３４をもつて、上述
の従動片２７の下端部と互いに連結され、従動片
２７が解除方向に移動させられることにより、ワ
イヤ３４が牽引され、押動レバー３２の他端がケ
ース３０の案内溝３０ａに沿つて突出するように
なつている。

スライトドア２の下部には、スライドドア２の
全閉時にケース３０の案内溝３０ａ内に下端部が
突入し、押動レバー３２の他端と対向するよう
に、従動レバー３５の中間部が、水平な軸３６を
もつて枢着されている。この、従動レバー３５
は、スライドドア２が全閉位置Ｘにあるとき、押
動レバー３２が案内溝３０ａ内に突出することに
より、該押動レバー３２により押動され、第２図
に示す矢印方向をなす解除方向に回動させられる
ようになつている。

第２図に明示してあるように、この従動レバー
３５は、上下方向の連結ロツド３７と、スライド
ドア２内に水平な軸３８をもつて枢着された中間
レバー３９と、水平な連結ロツド４０とを順次介
して、上述のロツク装置Ｂにおける解除レバー１
３に連係され、従動レバー３５が解除方向に回動
させられることにより、解除レバー１３も解除方
向に従動させられるようになつている。

かくして、従動片２７、ワイヤ３４、押動レバ
ー３２、従動レバー３５、連結ロツド３７、中間
レバー３９、連結ロツド４０等により第１連係手
段Ｅが形成され、この第１連係手段Ｅにより、操
作ハンドル２２とロツク装置Ｂとは、操作ハンド
ル２２の不作動位置から開扉作動位置に達する前
の適宜の中間位置までの移動により、ロツク装置
Ｂが確実に解除させられるように互いに連係され
ている。

操作装置Ｄにおける従動片２８の下端と、全開
時拘束手段Ｃにおける解除レバー２０の基端部と
は、可撓性の適宜の索導管４１により案内された
押し引き可能なワイヤ４２をもつて直接的に連結
されている。

この従動片２８とワイヤ４２とにより、第２連
係手段Ｆが形成され、この第２連係手段により、
操作ハンドル２２と全開時拘束手段Ｃとは、操作
ハンドル２２の不作動位置から閉扉作動位置に達
する前の適宜の中間位置までの移動により、全開
時拘束手段Ｃが解除させられるように互いに連係
されている。

スライドドア２内には、中央操作機構４３と、
この中央操作機構４３と、アウトサイド／インサ
イドハンドル４４、ノブ４５、ロツク装置Ｂ、全
開時拘束手段Ｃ等とを連係する適宜の連係手段
（符号省略）等からなる手動操作機構Ｇが設けら
れているが、この機構は本発明には直接関係しな
いので、その詳細な説明は省略する。

この実施例は以上のような構成としてあるの
で、操作ハンドル２２を、不作動位置から開扉作
動位置まで移動させることにより、まずその中間
位置までの動作で、ロツク装置Ｂが解除させら
れ、その後、操作ハンドル２２が開扉作動位置に
達することにより、ロツク装置Ｂが解除させられ
たままの状態で、スイツチ２６が作動させられ、
モータ７が正転して、スライドドア２を全開位置
まで確実に聞くことができる。

また、操作ハンドル２２を不作動位置から閉扉
作動位置まで移動させることにより、まずその中
間位置までの動作で、全開時拘束手段Ｃが解除さ
せられ、その後、操作ハンドル２２か閉扉作動位
置に達することにより、全開時拘束手段Ｃが解除
させられたままの状態で、スイツチ２５が作動さ
せられ、モータ７が逆転して、スライドドア２を
全閉位置まで確実に閉じることができる。

以上から明らかなように、本発明によると、ド
ア移動装置の作動系統と、スライドドアの全閉時
用又は全開時用のドア拘束手段の解除作動系統と
を別系統とし、かつ操作ハンドルの１度の開扉操
作又は閉扉操作のみで、まずドア拘束手段を解除
した後、ドア移動装置を作動させるようにしてあ
るので、ドア拘束手段が解除されないのにドア移
動装置を作動させ、無理な力がスライドドアに作
用する等の誤操作、誤作動の恐れがほとんどな
く、作動が確実である。

また、本発明においては、上述のようにドア移
動装置の作動系統とドア拘束手段の解除作動系統
とを別系統としてあるので、車外からドア移動装
置をいかに操作しても、ドア拘束手段を解除させ
ることはできず、窃盗的行為による開扉の可能性
が小さく、盗難防止対策上有意義である。

さらに、本発明においては、操作ハンドルと各
ドア拘束手段とを機構的に連係させればよいの
で、高価な電動式のアクチユエータ等を用いる必
要がなく、安価に製造できる。

なお、本発明においては、開扉用の操作ハンド
ルと閉扉用の操作ハンドルとを２個別個に設け
て、実施してもよいが、上述の実施例のように、
１個の操作ハンドルの一方向と他方向への移動に
より、開扉差と閉扉操作とを行なえるようにすれ
ば、構造が簡単となるだけでなく、取扱いも便利
である。

また、上述の実施例においては、ワイヤ３４，
４２を、従動片２７，２８に止着して、この従動
片２７，２８を介して、ワイヤ３４，４２を操作
ハンドル２２に連係してあるが、例えばワイヤ３
４，４２を直接操作ハンドル２２に止着して、操
作ハンドル２２を閉扉作動位置側に移動させた場
合には、ワイヤ３４がたるむようにしたり、又は
操作ハンドル２２を開扉作動位置側に移動させた
場合には、ワイヤ４２のドア全開時拘束手段Ｃ側
の端末が、解除レバー２０に穿設した長孔（図示
略）内を遊動して、そのときの操作ハンドル２２
の操作力を解除レバー２０に伝えないようにして
もよい。

【図面の簡単な説明】

図面は、本発明の一実施例を示すもので、第１
図は、本発明の装置を備える自動車の要部の概略
斜視図、第２図は、ロツク装置と第１連係手段の
一部とを示す拡大斜視図、第３図は、ドア全開時
拘束手段と第２連係手段の一部とを示す拡大斜視
図、第４図は、ドア全開時拘束手段の係合状態を
示す横断平面図、第５図は、操作ハンドルが中立
位置にあるときの操作装置の状態を示す側面図、
第６図は、第５図の−線に沿う縦断面図、第
７図は、操作ハンドルが開扉作動位置にあるとき
の操作装置の状態を示す側面図、第８図は、操作
装置が閉扉作動位置にあるときの操作装置の状態
を示す側面図である。 Ａ……ドア移動装置、Ｂ……ロツク装置（ドア
全閉時拘束手段）、Ｃ……ドア全開時拘束手段、
Ｄ……操作装置、Ｅ……第１連係手段、Ｆ……第
２連係手段、Ｇ……手動操作機構、１……車体、
２……スライドドア、７……モータ（駆動装置）、
８……減速器、９……巻取りドラム、１０……ワ
イヤ、１１……ストライカ（係合部材）、１２…
…ロツク本体、１３……解除レバー、１４……鉤
片（係合部材）、１７……フツクレバー（係合部
材）、２０……解除レバー、２１……基板、２２
……操作ハンドル、２５，２６……スイツチ、２
７，２８……従動片、３２……押動レバー、３５
……従動レバー、３４，４２……ワイヤ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 自動車の適所に設けられた駆動装置により、
   スライドドアを、全閉位置と全開位置との間を移
   動させるドア移動装置と、 自動車の車体側とスライドドア側との対向部に
   設けられ、スライドドアの全閉時又は全開時に互
   いに係合することにより、スライドドアを全閉位
   置又は全開位置に拘束する１対の係合部材、及び
   予め定めた解除方向へ移動させることにより、前
   記両係合部材の係合を解除して、スライドドアの
   拘束を解除する解除レバーを有するドア拘束手段 とを備える自動車用スライドドアの自動開閉装置
   における操作装置であつて、 自動車の適所に、操作ハンドルを、適宜の不作
   動位置と作動位置とに移動可能に設けるととも
   に、前記ドア移動装置における駆動装置作動用の
   スイツチを、前記操作ハンドルが作動位置に達す
   ることにより、該操作ハンドルによつて作動させ
   られるように設け、かつ前記操作ハンドルと前記
   ドア拘束手段の解除レバーとを、操作ハンドルの
   不作動位置から作動位置に達する前の適宜の中間
   位置までの移動により、解除レバーが、両係合部
   材の係合を解除させるまで解除方向に移動させら
   れるように互いに連動するように連係する連係手
   段を設けたことを特徴とする、自動車用スライド
   ドアの自動開閉装置における操作装置。 ２ 自動車の適所に設けられた駆動装置により、
   スライドドアを、全閉位置と全開位置との間を移
   動させるドア移動装置と、 自動車の車体側とスライドドア側との対向部に
   設けられ、スライドドアの全閉時に互いに係合し
   て、スライドドアを全閉位置に拘束する１対の係
   合部材、及び予め定めた解除方向へ移動させるこ
   とにより、前記両係合部材の係合を解除して、ス
   ライドドアの拘束を解除する解除レバーを有する
   ドア全閉時拘束手段と、 自動車の車体側とスライドドア側との対向部に
   設けられ、スライドドアの全開時に互いに係合し
   て、スライドドアを全開位置に拘束する１対の係
   合部材、及び予め定めた解除方向へ移動させるこ
   とにより、前記両係合部材の係合を解除して、ス
   ライドドアの拘束を解除する解除レバーを有する
   ドア全開時拘束手段 とを備える自動車用スライドドアの自動開閉装置
   における操作装置であつて、 自動車の適所に、操作ハンドルを、適宜の閉扉
   作動位置と開扉作動位置とその中間の不作動位置
   とに移動可能に設けるとともに、前記ドア移動装
   置における駆動装置を、ドアを閉じる方向に作動
   させるためのスイツチを、前記操作ハンドルが閉
   扉作動位置に達することにより、操作ハンドルに
   よつて作動させられるように、かつ前記駆動装置
   を、ドアを開く方向に作動させるためのスイツチ
   を、前記操作ハンドルが開扉作動位置に達するこ
   とにより、操作ハンドルによつて作動させられる
   ようにそれぞれ設け、かつ前記操作ハンドルとド
   ア全閉時拘束手段の解除レバーとを、操作ハンド
   ルの不作動位置から開扉作動位置に達する前の適
   宜の中間位置までの移動により、ドア全閉時拘束
   手段の解除レバーが、両係合部材の係合を解除さ
   せるまで解除方向に移動させられるように互いに
   連動するように連係する第１連係手段と、前記操
   作ハンドルとドア全開時速拘束手段とを、操作ハ
   ンドルが不作動位置から閉扉作動位置に達する前
   の適宜の中間位置までの移動により、ドア全開時
   拘束手段の解除レバーが、両係合部材の係合を解
   除させるまで解除方向に移動させられるように互
   いに連動するように連係する第２連係手段とを設
   けたことを特徴とする自動車用スライドドアの自
   動開閉装置における操作装置。 ３ 第１連係手段が、 車体側に設けられ、操作ハンドルを不作動位置
   から開扉作動位置側に移動させることにより突出
   するように操作ハンドルと連係された押動レバー
   と、 スライドドアの全閉時に前記押動レバーに対向
   するようにスライドドア側に設けられ、前記押動
   レバーが突出することにより、該押動レバーによ
   り解除方向に向けて押動させられるとともに、解
   除方向に移動させられることにより、ドア全閉時
   拘束手段の解除レバーを解除方向に移動させる従
   動レバー とを備えることを特徴とする特許請求の範囲第２
   項に記載の自動車用スライドドアの自動開閉装置
   における操作装置。