JP2854743B2 - 循環台車方式機械式立体駐車場 - Google Patents

循環台車方式機械式立体駐車場

Info

Publication number
JP2854743B2
JP2854743B2 JP30699391A JP30699391A JP2854743B2 JP 2854743 B2 JP2854743 B2 JP 2854743B2 JP 30699391 A JP30699391 A JP 30699391A JP 30699391 A JP30699391 A JP 30699391A JP 2854743 B2 JP2854743 B2 JP 2854743B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
storage
trolley
exit
vehicle
elevator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP30699391A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05118159A (ja
Inventor
洋己 青野
繁久 丸山
卓一 亀田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority to JP30699391A priority Critical patent/JP2854743B2/ja
Publication of JPH05118159A publication Critical patent/JPH05118159A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2854743B2 publication Critical patent/JP2854743B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は循環台車方式機械式立体
駐車場に関する。昨今の車保有台数の急増と駐車場法改
正に伴い、大規模駐車場の要請が強くなってきている
が、都市部に設置する駐車場は入庫または出庫ラッシュ
時に周辺の都市諸施設の機能を阻害しないように、また
駐車場利用者の入出庫待ち時間を少なくしなければなら
ないので、従来にも増して短いサイクルタイム化と高自
由度化を図る必要がある。本発明はこのような短いサイ
クルタイム化をねらった機械式立体駐車場に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の短いサイクルタイム化をねらった
機械式駐車場としては、つぎのものがある。 エレベータスライド式(従来例I) 図17示すように一般的には、走行機能をもった一台のエ
レベータEVとその走行路の両サイドに併設された複数層
の格納層HFから構成されており、入出口と格納エリアHa
の間を直線的に搬送するようにしている。 エレベータ+台車平面往復式(従来例II) 図18に示すように、入庫口と出庫口とを別個に設け、入
出庫口と複数の格納層HFとをエレベータEVで連絡したシ
ステムで、エレベータEVと各格納層HFに設けられた搬送
用の台車Trとの間で1:nの対応をさせ、システムの自
由度を高めると共に、入庫層と出庫層が違うばあいにお
いては入出庫作業が同時に行えるようにしたものであ
る。このシステムの例としては特開平1−271584号公報
や特開平1−271585号公報に記載された駐車場があり、
これらの駐車場では、台車Trは各格納層HFの走行レーン
L内のみを走行し、エレベータEVに乗り降りしたり別の
格納層HFに移動することはない。エレベータEVと台車Tr
などの車の受け渡しは動力ローラなどの手段で行うよう
にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来例Iは
走行機能付きエレベータEVと車両が1:1の関係となり
入出庫作業の同時処理は不可能であるという問題があ
る。したがって、連続処理能力は低い。また従来例IIで
は、各格納層HFにおいて搬送用台車TrはエレベータEVに
乗込まず車両のみを移載し、台車Trの循環はしない。し
たがって同一格納層に配置できる台車の数は固定され
る。そのため、同一格納層HFでの入出庫作業の同時処理
を行うために台車を複数台配置したとしても、相互の台
車の干渉のためサイクルタイムを短縮できない。そし
て、入出庫口に複数の車両が集ったときは順番を待って
順に受け払いしなければならないので、連続入出庫依頼
時の出庫待ちによる滞留は避けられない。さらに、いず
れの従来例もエレベータの走行部や台車ユニットが格納
空間内にあり、メンテナンスの為に特別な構造上の配慮
が必要となる。
【0004】本発明はかかる事情に鑑み、より短いサイ
クルタイムで入出庫処理を行い車両の連続処理能力を高
め、入出庫口の滞留を回避できるように受け払い自由度
を高くし、台車などの保全性も改良した機械式立体駐車
場を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の機械式立体駐
車場は、複数層の格納層と入出庫フロアとを有する立体
駐車場であって、各格納層と入出庫フロアに設けられた
台車走行レーンと、各格納層において台車走行レーンの
側方に設けられた格納エリアと、該格納エリアとの間で
車両を受け渡しする移載機を備え、水平方向に自走可能
な台車と、各格納層と入出庫フロアの台車走行レーンに
接続して設けられた入庫用昇降装置および出庫用昇降装
置とを備えており、前記各昇降装置には前記台車が自走
して乗入れが可能であることを特徴とする。請求項2の
機械式立体駐車場は前記昇降装置の台車搭載ピッチを格
納層間ピッチに合わせたことを特徴とする。
【0006】
【作用】請求項1の発明の作用は、つぎのとおりであ
る。 車自体が昇降装置に乗込むことができ昇降装置に
よって垂直方向へ移動して複数層のうち任意の格納層に
乗込むことができる。このことにより台車は各格納層と
入出庫フロア間を循環できるので、必要に応じ同一格納
層に複数台の台車を走行させることができ、また台車が
自由に循環するので、同一格納層での複数台処理や層間
台車相互乗入れが可能となり、ほぼ連続的なシステム運
用ができることになる。 入出庫フロアを走行レーンに沿って長くでき、 入出
庫フロアでも台車が走行するので、この台車走行レーン
に沿った任意の位置で車の受け払いが可能となる。また
入庫車は複数台同時乗り捨てができ、出庫車は複数台予
約出庫待機が可能となり、入出庫待ちによる滞留を削減
することができる。 台車を一方向に循環させて同一格納層で同時入出
庫、連続入庫、連続出庫ができる。 台車を入出庫フロアまで誘導できるので、台車のメ
ンテナンスのための代替え投入が容易に行なえる。この
ため保全性が良好である。請求項2の発明によれば、前
記昇降装置の台車搭載ピッチを格納層間ピッチに合わせ
た構成により複数格納層に同時に台車を投入・排出
ることができるので、サイクルタイムを飛躍的に短縮す
ることができ、連続入出庫処理能力が非常に高い。さら
に、複数台の台車を出庫依頼と入庫依頼のバランスに応
じて台車の充当配分ができるので、その点からも連続処
理能力が高くなっている。
【0007】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を説明する。図1は
本発明の一実施例にかかわる立体駐車場の断面図、図2
は入出庫フロアFの平面図、図3は格納層H1(H2、H3)
の平面図である。図1に示すように3層の格納層H1、H
2、H3からなっており、最上層に入出庫フロアFが設け
られている。この入出庫フロアFは地表に設けられてお
り各格納層H1、H2、H3は地下に設けられ地下駐車場とな
っている。なお格納層は4層以上でもよく2層でもよ
い。各格納層H1、H2、H3と入出庫フロアFの両端には入
庫用昇降装置E1と出庫用昇降装置E2がそれぞれ個別に設
置されている。図2に示すように、入出庫フロアFの入
庫用昇降装置E1と出庫用昇降装置E2との間には台車走行
レーンL(以下、入出庫フロアFの台車走行レーンLを
循環レーンL1 という)が設けられ、その循環レーンL
1 の側方の全域または一部を入出庫エリアA(入庫エリ
アAiおよび出庫エリアAoからなる)として割当ててい
る。また図3に示すように各格納層H1、H2、H3にも入庫
用昇降装置E1と出庫用昇降装置E2との間に台車走行レー
ンLが設けられており、台車走行レーンLの両側方に格
納エリアHaを設けている(図5参照)。 入庫用昇降装
置E1および出庫用昇降装置E2は、基本的には車両Cと台
車10を搭載して昇降するエレベータ機能を有するもので
あれば種々の構成のものを任意に採用してよいが、たと
えば、図4のような無端チェーン21に各格納層間ピッチ
に合わせた台車受けレール付きブラケット22を取り付
け、これをエンドレスで回転させるか、または通常のエ
レベータ床面に台車誘導用のレールを備え上下往復動を
するようにしたものなどが好適である。なお台車10の搭
載ピッチpは各格納層間ピッチPと同一に合わせたもの
であるのが好ましい。そうすることによって後述するご
とく各格納層H1、H2、H3に同時に台車10を投入して連続
処理能力を高めることができる。
【0008】また、各昇降装置E1、E2は台車10が自走し
て乗込みうる構造としている。台車10自体は具備せる駆
動源により車輪を駆動して水平方向に移動自在である。
このばあいの台車に具備する駆動源への電力供給手段と
しては、たとえば図16に示すように格納層内には格納棚
部20に固定式給電線21を設け、また昇降装置E1(E2)に
は上下方向に向けて固定式給電線22と、該給電線22に常
に接した移動式集電子23を介して接続され車両乗入れ部
レールの下部に配置した昇降装置内移動式給電線24を設
け、台車10に集電子25を進行方向前後に2組設けたもの
などが用いられる。この電力供給手段により台車10が昇
降装置E1(E2)に乗込む際、前方の集電子25が格納棚部
20の固定式給電線21を外れても後方の集電子25がまだ格
納棚部20の固定式給電線21に接しており、さらに台車10
が昇降装置E1(E2)に向って前進すると後方の集電子25
が格納棚部20の固定式給電線21を外れるが、既に前方の
集電子25が昇降装置E1(E2)内移動式給電線24と接して
いるので、台車10へ絶え間なく電力が供給でき、台車10
は昇降装置E1 (E2 )にスムーズに乗り移ることがで
きる。昇降装置E1(E2)内から台車10を排出する場合も
同様である。なお、台車10に蓄電池を搭載しておき、昇
降装置E1(E2)へ乗り移る際、固定式給電線22から電力
供給を蓄電池からの電力供給に切り換えるようにするも
のでも、同様の効果が得られる。そして、台車10が走行
レーンLから乗込み易いように昇降装置E1、E2の床やレ
ールと走行レーンLとの間には隙間や段差のないように
構成しておく。
【0009】図5〜6に示すように、格納エリアHaには
櫛歯状の置台11が設置され、また、図2示すように入出
庫エリアAにも櫛歯状の置台11が設置されている。そし
て、この置台11の上に車両Cを置くようになっている。
台車10は置台11上の車両Cを台車10上に載せたり、台車
10上から置台11上に載せ替える移載機12を備えている。
この移載機12は、前述の移載機能を有するものであれば
どのようなものでもよく、たとえば次のような移載機12
が用いられる。図6〜7において、台車10上には櫛歯状
のフォーク13と固定台14とが交互に配置され、車両Cの
前輪と後輪を載せうるように設置されている。フォーク
13は2段伸縮して側方に伸びるとともに上下に昇降する
機構を備えている。格納エリアHaの置台11上にある車両
Cを台車10に移載するときは、図7に示すようにフォー
ク13を伸長させ、ついで図8に示すようにフォーク13を
上昇させ、さらに台車方向に引き寄せ、最後にフォーク
13を下降させると、図9に示すように台車10の固定台14
上に車両Cを移載することができる。また、車両Cを台
車10から格納エリアHaに移載するときは上記と反対の順
序でフォーク13を昇降伸縮させればよい。さらに、反対
側の格納エリアHaの車両を移載するときはフォーク13を
反対側に伸縮させればよい。
【0010】また、移載機としては図10〜11に示す構成
のものでもよい。この移載機12A は台車10上に駆動コン
ベヤ15を搭載したもので、格納エリアHaに設置した従動
コンベヤ16と共同して車両Cを移載する。すなわち図11
に示すように駆動コンベヤ15と従動コンベヤ16とは動力
伝達機構18で連結され、駆動コンベヤ15の動力を従動コ
ンベヤ16に伝達して両コンベヤ15、16を同期回転させる
ことで車両Cを駆動コンベヤ15から従動コンベヤ16へ、
また従動コンベヤ16から駆動コンベヤ15への両方向の移
載を可能としている。さらに、図10に示すように駆動コ
ンベヤ15と従動コンベヤ16との間のすき間は台車10側に
具備されたローラ17によって、車両Cの両方向への移載
時の車輪の落し込みを防止するようにしている。なお、
ローラ17、動力伝達機構18は台車10の走行中は走行に支
障なきよう台車内に収納されるようになっている。
【0011】本発明の立体駐車場は、上記の構成に基づ
き台車10を循環させる運用システムに特徴があり、その
運用システムの一例を図2〜3に基づき詳述する。入庫
車aは入庫車道を経て空いている入庫エリアAiに横付け
され、人が降車したことを駐車場装置側で認識すると、
台車10が入庫車aの位置を認識してその横に横付けされ
る。この台車10には入庫車aを入出庫エリアAiから横引
きする移載機12を具備しており、これにより入庫車aを
台車10の中心まで横引き搭載する。入庫車aを搭載した
台車10は入庫用昇降装置E1まで自走し入庫用昇降装置E1
に台車10ごと乗込む。入庫車aを搭載した台車10を取込
んだ入庫用昇降装置E1は格納エリアHaの空き情報を得て
優先順位の高い格納層H1、H2、H3まで昇降する。入庫車
aを搭載した台車10を格納すべき格納層まで昇降し終え
ると、入庫用昇降装置E1から格納層の台車走行レーンL
へ台車10が乗移り、所定の空き格納位置へ台車10が走行
する。所定の空き格納位置に横付けされた台車10は、台
車10に具備している移載機12によって搭載している入庫
車aを横送りし格納位置に格納する。
【0012】入庫作業を終えた台車10は、同じ格納層に
おいて、出庫依頼を受け出庫依頼に対応した格納車bの
横まで走行する。台車10に具備した移載機12により格納
車bを横引きし台車10上の中心位置に搭載する。出庫車
bを搭載した台車10は出庫用昇降装置E2まで自走し出庫
用昇降装置E2に台車10ごと乗込む。出庫車bを搭載した
台車10を取込んだ出庫用昇降装置E2は入出庫フロアFま
で上昇し、上昇し終えると出庫用昇降装置E2から台車循
環レーンL1 へ台車10が乗移り出庫エリアAOの空き出庫
位置まで走行する。ここで台車10上に搭載された出庫車
bを台車10に具備した移載機12により空き出庫位置へ送
り出す。人が乗車し出庫車bが出庫車道を経て出庫した
ことを確認し、台車10はつぎの入庫指令を待つ。このよ
うにして、台車は一方向に循環しながら必要な格納層へ
必要な台数を連続的に投入することができるのである。
【0013】つぎに本発明の入出庫連続処理能力を実際
の運用に即して説明する。実際の運用においては、つぎ
のような3通りのピーク操業が考えられる。 (1)出勤時間帯の駅前、あるいは劇場等の開演前の連
続入庫依頼 (2)退社時間帯の駅前、あるいは劇場等の終演後のラ
ンダムな連続出庫依頼 (3)デパート・遊園地等の混雑時間帯におけるほぼ満
車状態でのランダムな連続入出庫同時依頼 以下の説明では図1〜3の実施例であって、入庫用昇降
装置E1付近に3台の入庫エリアAi、出庫用昇降装置E2付
近の2台の出庫エリアAoを設けており、格納層H1、H2、
H3の3層に対して台車10は全部で6台保有しているもの
を考える。また入出庫用昇降装置E1、E2は台車搭載ピッ
チpと格納層間ピッチPが合ったものである。
【0014】上記(1)のピーク時における連続入庫処
理図12に基づき説明する。同図において、「作業」欄の
符号(1)〜(9)の意味する作業内容はつぎのとおり
である。 (1):入庫・降車(停車、サイドブレーキ引き、降
車、ドアロック、退出) (2):台車迎車走行 (3):台車で車両を横引き移載(入庫エリア→台車) (4):台車走行(入庫用昇降装置まで) (5):台車乗移り(入庫用昇降装置内へ) (6):入庫用昇降装置の昇降 (7):台車乗移り(指定格納層へ) (8):台車走行(指定格納エリアまで) (9):台車で車両を横送り移載(台車→格納場所) また、図中1〜7の番号は入庫車両NO. を示し、「作
業」欄(6)における昇降装置のタイムスケジュール欄
の各ブロックは停止と下降を交互に繰返すことを示して
いる。連続入車傾向を本駐車場装置手前の入庫車道に設
置した入車検出機(図示せず)で検知すると、各格納層
H1、H2、H3に1台ずつの台車10を割り込み出庫依頼のた
めに残し、残りの3台の台車10を台車循環レーンL1 ま
で出庫用昇降装置E2を介して順次誘導する。入庫車は3
台まで連続して入庫でき、それぞれ所定の停止位置に横
付けした段階で各々独立に降車ができる(符号A参
照)。ここで台車10は降車が完了した入庫車両から順次
車両搭載を開始し搭載を完了すると入庫用昇降装置E1ま
で走行する。このとき各格納層H1、H2、H3に待機してい
る台車10は次の入庫車対応のために出庫用昇降装置E2を
介して台車循環レーンL1 に循環される。もちろん割り
込み出庫依頼があれば出庫作業を終えて空台車として入
庫エリアに誘導される。入庫用昇降装置E1まで走行した
各台車10は入庫車を載せたまま入庫用昇降装置E1に順次
乗移り、指令を受けた格納層H1、H2、H3まで昇降し格納
層H1、H2、H3に乗移る。入庫用昇降装置E1は各格納層の
層間ピッチPと合致して台車10を昇降させうるので、入
出庫フロアFで台車10が入庫用昇降装置E1に乗移ってい
る間に各格納層H1、H2、H3では入庫用昇降装置E1から各
格納層H1、H2、H3への台車10の乗移りが同時並行して行
われる(符号B参照)。この際に、空き格納エリアの関
係で同じ格納層に続けて台車10を投入することもなんら
差し使えない(符号C参照)。各格納層H1、H2、H3に乗
移った台車10は指定された格納エリアHaまで走行しそれ
ぞれ並行的に入庫車両を格納エリアHaに送りだし入庫作
業を終え、次の入庫または割り込み出庫作業に向かう。
【0015】前記(2)のピーク時における連続出庫処
理図13に基づき説明する。同図において、「作業」欄の
符号(11)〜(19)の意味する作業内容はつぎのとおり
である。 (11):台車迎車走行 (12):台車で車両を横引き移載(格納場所→台車) (13):台車走行(出庫用昇降装置まで) (14):台車乗移り(出庫用昇降装置内へ) (15):出庫用昇降装置の昇降 (16):台車乗移り(循環レーンへ) (17):台車走行(出庫位置まで) (18):台車で車両を横送り移載(台車→出庫位置) (19):乗車・出庫(ドアロック解除、乗車、出庫退
出) また、図中1〜7の番号は出庫車両NO. を示し、「作
業」欄(15) における昇降装置のタイムスケジュール欄
の各ブロックは停止と上昇を交互に繰返すことを示して
いる。連続出庫依頼を予約的に受け付けると、その出庫
車の格納エリアHa及び格納層H1、H2、H3は自動的に決ま
るのでその指令に見合った必要台数の台車10に迎車指令
を出す。ここで出庫依頼が完全ランダムであるなら、同
一の格納層からの出庫依頼が2回続く確率は1/9で9
回に1回は同一格納層に2台の台車10を連続的に投入す
ることになる。迎車指令を受けた台車10は指定された出
庫車の格納エリアHaまで走行し出庫車を横引き移載する
とただちに出庫用昇降装置E2まで走行する。この作業
は、出庫車が各格納層H1、H2、H3に分散されているなら
各格納層で同時並行して行われ、また、前述のように同
一格納層に同時に複数の出庫指令が出ているなら先行出
庫台車10に続いて後列にも台車10が並走することができ
る(符号D参照)。ここで、各格納層H1、H2、H3の台車
10は同時並行的に乗り移ることができる(符号E参
照)。また、複数台並走してきている場合は、出庫用昇
降装置E2内に先ず先行台車を載り移らせ次の昇降装置の
レール床面が上昇し台車レール面と合致するのを待って
(1ピッチまたは2ピッチ分)乗り移る。出庫用昇降装
置E2への乗り移りを完了した台車10は、出庫用昇降装置
E2により出庫フロアFまで上昇し、2台の出庫エリアAo
のうち少くとも1台分の出庫エリアAoが空いていること
を確認し、順次台車循環レーンL1 へ払い出される。こ
こでも入庫の場合と同様、各格納層H1、H2、H3での台車
10の出庫用昇降装置E2への乗移りと出庫フロアFでの出
庫用昇降装置E2から台車循環レーンL1 への払出し作業
は同時並行して行うことができる(符号F参照)。台車
循環レーンL1 に乗移った台車10は、空いている出庫エ
リアAoまで走行し、所定の出庫位置に横付けされ出庫車
を横送り移載して出庫を完了する。出庫を完了した台車
10は空台車のまま次の入庫車対応のため、または割込み
入庫依頼に答えるために入庫用昇降装置E1に向って台車
循環レーンL1 を走行する。以上のとおり、同一格納層
からの複数台出庫および複数格納層からの同時出庫が可
能であるので、連続出庫処理能力が高いものである。
【0016】前記(3)のピーク時におけるランダム入
出庫処理 格納車台数がほぼ満車近くなると、連続入庫の受け付け
は困難となり、出庫状況に応じて入庫受け付けを行うこ
とになる。このケースにおいては、前記(1)、(2)
とは異なり出庫作業と入庫作業の同時処理能力が問われ
ることになるのであるが、前記(1)、(2)の入出庫
作業を組合わせることによりランダム状況の中でも極め
て処理能力が高いものである。以上のとおり、本発明に
よれば、極めて自由度が高く、従来にも増して短いサイ
クルタイムでの車両入出庫が可能であるが、これは見方
を変えると、同じサイクルタイムを得るのに、装置内の
各動作速度を比較的低速に押えられるので、安全性、信
頼性の面で有利とすることができることを意味する。本
発明では、台車が一方向循環式であるので、同一台車走
行レーンLにおいて先行台車を後続台車が追い抜けない
ことと、あとは次工程が受入れ可能な状態かどうかのみ
を監視しておけば良いので、システム全体の制御が容易
である。
【0017】つぎに本発明の他の実施例を説明する。入
出庫エリアの考え方としては、前記実施例のほか、入出
庫フロアF上の台車循環レーンL1 の側方片側全長を入
庫車専用エリアとし、台車循環レーンを挟んだ反対側全
長を出庫車専用エリアとすることもできる。あるいは、
入庫用昇降装置E1付近の一部を入庫車専用エリアとし、
出庫用昇降装置付近の一部を出庫車専用エリアとすれ
ば、その中間部はフロア下で空台車の循環のみを行わせ
ることで、その上面をフリーゾーンとして開放すること
もできる。
【0018】さらに、上記実施例では上部乗入れタイプ
で説明したが、図14に示す下部乗入れタイプや図15に示
す中間乗入れタイプも本発明の実施例として好適であ
る。下部乗入れタイプにあっては入庫用昇降装置E1は上
昇して台車10と入庫車を格納層H1〜H3に送り込み、出庫
用昇降装置E2は下降して台車と出庫車を格納層より払出
す。中間乗入れタイプにあっては入庫用昇降装置E1は入
出庫フロアFより下の格納層H3、H4へは下降し、上の格
納層H1、H2へは上昇して台車10と入庫車を送り込むこと
になる。出庫用昇降装置E2は、入庫用昇降装置E1とは逆
の移動をして台車と出庫者を格納層により払い出す。下
部乗入れタイプおよび中間乗入れタイプの入出庫フロア
Fはいずれも図2に示す上部乗入れタイプと同じ構造で
ある。
【0019】なお、本発明では、完全な一方向循環式で
はなく、各格納層全長を大きく2区間ないし3区間に分
け各区間内であれば1次的逆方向走行ができるようにす
れば、相互の干渉なしに要求ポイントに近い所の台車に
よって入出庫作業ができるので、さらに入出庫処理の高
速化を計ることができる。
【0020】
【発明の効果】請求項1の発明は、つぎの効果を奏す
る。 台車自体が昇降装置に乗込むことができ昇降装置に
よって垂直方向へ移動して複数層のうち任意の格納層に
乗込むことができる。このことにより台車は各格納層と
入出庫フロア間を循環できるので、必要に応じ同一格納
層に複数台の台車を走行させることができ、また台車が
自由に循環するので、同一格納層での複数台処理や層間
台車相互乗入れが可能となり、ほぼ連続的なシステム運
用ができる ことになる。 入出庫フロアを走行レーンに沿って長くでき、入出
庫フロアでも台車が走行するので、この台車走行レーン
に沿った任意の位置で車の受け払いが可能となる。また
入庫車は複数台同時乗り捨てができ、出庫車は複数台予
約出庫待機が可能となり、入出庫待ちによる滞留を削減
することができる。 台車一方向に循環させて同一格納層で同時入出
庫、連続入庫、連続出庫ができる。 台車を入出庫フロアまで誘導できるので、台車のメ
ンテナンスのための代替え投入が容易に行なえる。 この
ため保全性が良好である。請求項2の発明によれば、前
記昇降装置の台車搭載ピッチを格納層間ピッチに合わせ
た構成により、複数格納層に同時に台車を投入・排出す
ることができるので、サイクルタイムを飛躍的に短縮す
ることができ、連続入出庫処理能力が非常に高くなる。
さらに、複数台の台車を出庫依頼と入庫依頼のバランス
に応じて台車の充当配分ができるので、その点からも連
続処理能力が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかわる立体駐車場の縦断
面図である。
【図2】同実施例における立体駐車場の入出庫フロアの
平面図である。
【図3】同実施例における立体駐車場の格納層の平面図
である。
【図4】昇降装置を示す図1のIV−IV線断面図である。
【図5】格納層の断面を示す図1のV−V線断面図であ
る。
【図6】台車10と移載機12を示す平面図である。
【図7】台車10と移載機12を示す正面図である。
【図8】移載機12の横引き作用の説明図である。
【図9】台車10の搬送状態を示す正面図である。
【図10】移載機12の他の例を示す正面図である。
【図11】図10に示された移載機12の横引き作用を示す
説明図である。
【図12】本発明の駐車場の連続入庫処理を示す説明図
である。
【図13】本発明の駐車場の連続出庫処理を示す説明図
である。
【図14】本発明の他の実施例である下部乗入れタイプ
を示す説明図である。
【図15】本発明の他の実施例である中間乗入れタイプ
を示す説明図である。
【図16】台車に具備せる駆動源への電力供給手段の説
明図である。
【図17】従来の立体駐車場の一例を示す縦断面図
(A)および平面図(B)である。
【図18】従来の立体駐車場の他の例を示す平面図
(A)および縦断面図(B)である。
【符号の説明】
H1 格納層 H2 格納層
H3 格納層 F 入出庫フロア E1 入庫用昇降装置
E2 出庫用昇降装置 L 台車走行レーン A 入出庫エリア
Ha 格納エリア 10 台車 12 移載機
13 フォーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−368574(JP,A) 特開 平1−271584(JP,A) 特開 平1−271585(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04H 6/20 E04H 6/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の格納層と入出庫フロアとを有する
    立体駐車場であって、 各格納層と入出庫フロアに設けられた台車走行レーン
    と、 各格納層において台車走行レーンの側方に設けられた格
    納エリアと、 該格納エリアとの間で車両を受け渡しする移載機を備
    え、かつ水平方向に自走可能な台車と、 各格納層と入出庫フロアの台車走行レーンに接続して設
    けられた入庫用昇降装置および出庫用昇降装置とを備え
    ており、 前記各昇降装置には前記台車が自走して乗移りが可能で
    あることを特徴とする循環台車方式機械式立体駐車場。
  2. 【請求項2】前記昇降装置の台車搭載ピッチを格納層間
    ピッチに合わせたことを特徴とする請求項1記載の循環
    台車方式機械式立体駐車場。
JP30699391A 1991-10-25 1991-10-25 循環台車方式機械式立体駐車場 Expired - Fee Related JP2854743B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30699391A JP2854743B2 (ja) 1991-10-25 1991-10-25 循環台車方式機械式立体駐車場

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30699391A JP2854743B2 (ja) 1991-10-25 1991-10-25 循環台車方式機械式立体駐車場

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05118159A JPH05118159A (ja) 1993-05-14
JP2854743B2 true JP2854743B2 (ja) 1999-02-03

Family

ID=17963728

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30699391A Expired - Fee Related JP2854743B2 (ja) 1991-10-25 1991-10-25 循環台車方式機械式立体駐車場

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2854743B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2655293B2 (ja) * 1991-12-16 1997-09-17 三井造船株式会社 立体駐車場
JP2008044729A (ja) * 2006-08-17 2008-02-28 Okamura Corp 自動倉庫及び入出庫管理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05118159A (ja) 1993-05-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN114150903A (zh) 一种车库
WO2021244383A1 (zh) 一种平面移动式停车设备
JP2854743B2 (ja) 循環台車方式機械式立体駐車場
JP2871456B2 (ja) 立体駐車場
CN216949718U (zh) 一种车库
CN212336858U (zh) 一种平面移动式停车设备
JP2863705B2 (ja) 機械式立体駐車装置
JP3056139B2 (ja) 機械式駐車場
JP3012578B2 (ja) 無人駐車兼コンテナー収納システム
JP2843468B2 (ja) 立体駐車装置
JP4065631B2 (ja) 平面往復式駐車装置
JP2774764B2 (ja) 機械式駐車場
JP3009553B2 (ja) 駐車設備
JP2990050B2 (ja) 車両搬送台車を備えた駐車装置
JP3001766B2 (ja) パレットレス型機械式立体駐車場
JP2891586B2 (ja) 立体駐車場
JP3295066B2 (ja) 多段式立体駐車装置
JP3657829B2 (ja) 平面往復式駐車装置及びその入出庫方法
JPH1054156A (ja) 機械式立体駐車場
JPH06336855A (ja) 立体駐車装置
JPH0688451A (ja) 高速台車による機械式駐車場
JPH10220056A (ja) 3連式立体駐車設備
JP2999130B2 (ja) パレットレス型機械式立体駐車場
JP3140830B2 (ja) 立体駐車場での車両の入出庫方法
KR950009059B1 (ko) 주차빌딩의 입, 출고장치

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees