JP2854328B2 - 壁耐火目地構造 - Google Patents
壁耐火目地構造Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は建築物、構築物、あるいは既存外壁の改修に
用いられる壁耐火目地構造であり、耐火性、断熱性、防
水性、防音性、耐震性、耐風圧性、美観性を向上した壁
耐火目地構造に関するものである。
用いられる壁耐火目地構造であり、耐火性、断熱性、防
水性、防音性、耐震性、耐風圧性、美観性を向上した壁
耐火目地構造に関するものである。
従来のこの種目地構造としては、実公昭52−3047号
公報、実開昭60−164533号公報、実開昭61−13739
号公報、実開昭62−189419号公報、実開平1−8385
2号公報、等がある。
公報、実開昭60−164533号公報、実開昭61−13739
号公報、実開昭62−189419号公報、実開平1−8385
2号公報、等がある。
しかしながらでは、固定具が外部に露出してしま
い、防水性、耐食性、美観性に劣る不利があった。ま
た、〜では断熱性、防音性、耐震性に問題があっ
た。さらに、金属板間に合成樹脂発泡体よりなる芯材を
形成したパネルは、合成樹脂発泡体自体が可燃性である
ため、防火構造試験に合格するには、裏面への耐火材
(石膏ボード等)の下張りが必要であった。
い、防水性、耐食性、美観性に劣る不利があった。ま
た、〜では断熱性、防音性、耐震性に問題があっ
た。さらに、金属板間に合成樹脂発泡体よりなる芯材を
形成したパネルは、合成樹脂発泡体自体が可燃性である
ため、防火構造試験に合格するには、裏面への耐火材
(石膏ボード等)の下張りが必要であった。
本発明はこのような欠点を除去するため、断面逆T字
状の敷目板を、方形、または長方形状の化粧面と、化粧
面の4側縁に内方に突出した側壁を形成し、かつ、各側
壁の下端を外側方に突出して形成した突出片とから構成
すると共に、突出片の4つのコーナー部のうち対角線上
にある2つのコーナー部に切り欠き部を形成して重合用
突出片と支持用突出片とに分割し、また重合用突出片と
支持用突出片の化粧面からの高さに高低差をつけた表面
材と、この表面材の化粧面と側壁によって囲まれた箱状
凹部に充填すると共に、重合用突出片の背面を除き、支
持用突出片の背面を含む領域で下方に等厚で膨出して充
填した芯材と、少なくとも芯材の背面を被覆した裏面材
とから構成したサンドイッチパネルの縦、あるいは横目
地部の少なくとも一方のパネルの当接部裏面に介在さ
せ、縦、横目地部には目地材が充填されている構造とす
ることにより、耐火性、断熱性、防水性、防音性、耐震
性、耐風圧性、美観性を向上した壁耐火目地構造を提案
するものである。
状の敷目板を、方形、または長方形状の化粧面と、化粧
面の4側縁に内方に突出した側壁を形成し、かつ、各側
壁の下端を外側方に突出して形成した突出片とから構成
すると共に、突出片の4つのコーナー部のうち対角線上
にある2つのコーナー部に切り欠き部を形成して重合用
突出片と支持用突出片とに分割し、また重合用突出片と
支持用突出片の化粧面からの高さに高低差をつけた表面
材と、この表面材の化粧面と側壁によって囲まれた箱状
凹部に充填すると共に、重合用突出片の背面を除き、支
持用突出片の背面を含む領域で下方に等厚で膨出して充
填した芯材と、少なくとも芯材の背面を被覆した裏面材
とから構成したサンドイッチパネルの縦、あるいは横目
地部の少なくとも一方のパネルの当接部裏面に介在さ
せ、縦、横目地部には目地材が充填されている構造とす
ることにより、耐火性、断熱性、防水性、防音性、耐震
性、耐風圧性、美観性を向上した壁耐火目地構造を提案
するものである。
以下に図面を用いて本発明に係る壁耐火目地構造(以
下、単に目地構造という)の一実施例について詳細に説
明する。すなわち、第1図(a)、(b)は本発明に係
る目地構造の一例を示す縦目地部、横目地部の断面図で
あり、Aは敷目板、Bはサンドイッチパネル(以下、単
にパネルという)、Cは目地材、Dは縦目地部、Eは横
目地部である。さらに詳説すると、敷目板Aは第2図に
示すように水平面状の固定片1と、固定片1の略中央を
外方に突出した立ち上がり片2とから、、断面逆T字状
に形成したものであり、その素材としては金属板であ
り、ロール成形、あるいは押出成形により成形したもの
である。この敷目板Aは、第1図(a)に示すように、
パネルB間の側端面に立ち上がり片2を介在させて固定
したものであり、図示するように縦目地部Dの裏面に介
在させたり、図示しないが第1図(b)の横目地部Eに
形成することにより、目地部における防水性、気密性を
向上すると共に、火災時に外部からの熱気を遮断し、火
炎が躯体α側に達するのを阻止し、耐火材(石膏ボー
ト、ケイカル板等)の下張りなしで、単体で防火構造試
験に合格し得るものとするためのものである。パネルB
は第3図〜第5図(a)〜(d)に示すようなものであ
り、第4図(a)は第3図のイ−イ線断面図、第4図
(b)は第3図のロ−ロ線断面図、第4図(a)〜
(d)はそれぞれ、第3図における正面図、背面図、右
側面図、左側面図を示す説明図であり、3は表面材で、
例えば表面処理鋼板、亜鉛・ニッケル合金メッキ鋼板、
アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板(商品名ガルファン、ガル
バリウム鋼板、スーパージンク)、フッ素樹脂塗装鋼
板、フッ化ビニルラミネート鋼板、ステンレス鋼板、ア
ルミニウム板、アルミニウム合金板、銅板、クラッド鋼
板、制振鋼板等の1種からなる金属板(平板、エンボス
加工板を含む)をプレス成形、ロール成形などにより成
形したものである。すなわち表面材3は方形、または長
方形状の化粧面4と、化粧面4の4側縁を内方へ、化粧
面4を直角に、あるいは傾斜して突出させて形成した側
壁5と、側壁5の下端を外側方へ化粧面4とほぼ平行に
突出した突出片6とからハット状に形成したものであ
る。なお、4つの側壁5は図示するように互いに一体の
連続したものであることが好ましいものである。これ
は、後述する芯材10として合成樹脂発泡体等を原料で吐
出し、反応、発泡させて形成する場合の芯材10の漏洩を
阻止するためと、パネルBの意匠性を向上するためであ
る。勿論、4つの側壁5を別々に形成することも可能で
ある。さらに説明を加えると、突出片6は4つのコーナ
ー部のうち対角線上にある1組のコーナー部に切り欠き
部7を形成し、この2つの切り欠き部7により重合用突
出片8と支持用突出片9とに分割されるものである。す
なわち重合用突出片8は、パネルBを施工する際に、隣
接するパネルBの支持用突出片9上に重ね合わせて固定
することにより、目地を支持用突出片9と重合用突出片
8の二重にし、防水性を得ることができるものである。
さらに重合用突出片8の化粧面4からの高さをH1、支持
用突出片9の化粧面4からの高さをH2とするとH1<H2の
関係とする。これは、重合用突出片8を支持用突出片9
上に重ね合わせた際に、パネルBの化粧面4にガタツキ
が発生するのを防止し、平坦な壁面を形成するためであ
る。なお、切り欠き部7は、すべての目地において重合
用突出片8と支持用突出片9を二重とするために設ける
と共に、重合用突出片8と支持用突出片9の高低差を無
理なく形成するのにも役立つものである。10は芯材で断
熱材、防音材、嵩上げ材、接着剤、補強材、もしくは防
火材として機能するものであり、その素材としては合成
樹脂発泡体、ロックウール、グラスウール、シージング
ボード、石膏ボード、木毛セメント板、セメント、モル
タル等からなり、原料で吐出し、成形、硬化、自己接着
させるもの、あるいは成形体からなるものである。な
お、芯材として成形体を用いる場合には芯材10と表面材
3、裏面材11間に接着剤(図示せず)が必要である。さ
らに説明すると、芯材10としては主に合成樹脂発泡体を
用い、例えばポリウレタンフォーム用樹脂、フェノール
フォーム用樹脂、ポリイソシアヌレートフォーム用樹
脂、ポリスチレンフォーム、パーライトの周囲にフェノ
ールフォーム樹脂をコーティングし、これを加温、加圧
して発泡させるフォーム、およびこれらに難燃剤、難燃
助剤(硼砂、メタ硼酸ソーダ、三酸化アンチモン、炭酸
カルシウム、水酸化アルミニウム、ベントナイト)、パ
ーライト粒、シラスバルーン、アスベスト、グラスウー
ル(長、短繊維)、グラスウールマット、各種繊維状物
の一種以上を添加、あるいは積層したものなどからな
る。特に、耐火性を得たい場合には、パーライト粒を表
面材3、裏面材11間の空間に密に充填し、パーライト粒
間の空隙にアスベクト繊維入りのフェノールフォームを
充填して一体化したパネルBとすると、耐火構造試験に
合格し得るものとなる。なお、芯材10にフェノールフォ
ーム系の合成樹脂を用いる場合には、芯材10の酸性成分
が直接表面材3、裏面材11に接触しないように防錆塗料
を表面材3、裏面材11の裏面に塗布することにより、表
面材3、裏面材11が金属板である場合の発錆を防止する
ことも可能である。さらに説明すると芯材10は表面材3
の化粧面4と側壁5によって囲まれた箱状凹部に充填す
ると共に、重合用突出片8の背面を除き、支持用突出片
9の背面を含む全下面領域で下方へ等厚に突出せしめて
充填したものである。このため、パネルBを施工した
際、芯材10は躯体α上の全面に配設されることになり、
断熱性が向上すると共に、芯材10のクッション性によ
り、躯体αの振動を吸収することができるものとなる。
裏面材11は少なくとも芯材10の裏面を覆ってパネルBを
サンドイッチ構造とし、パネルBの機械強度の向上を図
ると共に、裏打材、防火材、防水材、吸音材、離型材な
どの機能を有するものであり、上記表面材3と同質な素
材(金属板)、あるいはシート状物からなり、例えばカ
ラー鋼板、アスベスト紙、クラフト紙、アスファルトフ
ェルト、金属箔(Al、Fe、Pb、Cu)、合成樹脂シート、
ゴムシート、布シート、石膏紙、水酸化アルミ紙、ガラ
ス繊維不織布等の1種、または2種以上をラミネートし
たもの、あるいは防水処理、難燃処理されたシートなど
からなるものである。なお、裏面材11は少なくとも芯材
10の裏面を被覆するものであり、それ以外の部分も被覆
する場合は、表面材3と接触しないようにすることが好
ましいものである。これは、表面材3と裏面材11との間
の熱橋を防止するためである。また、表面材3、裏面材
11にはエンボス加工を施すことも可能である。目地材C
は第1図(a)、(b)に示すように、パネルB間の縦
目地部D、横目地部Eの固定具βで固定した重合用突出
片8と側壁5間の空間に充填されることにより、目地部
の防水性、気密性を向上し、固定具βの頭部の被覆、美
観性の向上を図るものであり、バックアップ材C1とコー
キング材C2よりなるものである。このように、バックア
ップ材C1を形成することにより、コーキング材C2の接着
面が側壁5の2面となり、地震等により躯体αが振動し
ても、コーキング材C2が振れに対して追従することがで
き、耐久性が向上するものである。なお、コーキング材
C2は、耐候性的に劣化するため、5〜10年後には施工し
なおすものである。また、図示しないが、バックアップ
材C1を形成せずに、コーキング材C2だけで形成すること
もできる。
下、単に目地構造という)の一実施例について詳細に説
明する。すなわち、第1図(a)、(b)は本発明に係
る目地構造の一例を示す縦目地部、横目地部の断面図で
あり、Aは敷目板、Bはサンドイッチパネル(以下、単
にパネルという)、Cは目地材、Dは縦目地部、Eは横
目地部である。さらに詳説すると、敷目板Aは第2図に
示すように水平面状の固定片1と、固定片1の略中央を
外方に突出した立ち上がり片2とから、、断面逆T字状
に形成したものであり、その素材としては金属板であ
り、ロール成形、あるいは押出成形により成形したもの
である。この敷目板Aは、第1図(a)に示すように、
パネルB間の側端面に立ち上がり片2を介在させて固定
したものであり、図示するように縦目地部Dの裏面に介
在させたり、図示しないが第1図(b)の横目地部Eに
形成することにより、目地部における防水性、気密性を
向上すると共に、火災時に外部からの熱気を遮断し、火
炎が躯体α側に達するのを阻止し、耐火材(石膏ボー
ト、ケイカル板等)の下張りなしで、単体で防火構造試
験に合格し得るものとするためのものである。パネルB
は第3図〜第5図(a)〜(d)に示すようなものであ
り、第4図(a)は第3図のイ−イ線断面図、第4図
(b)は第3図のロ−ロ線断面図、第4図(a)〜
(d)はそれぞれ、第3図における正面図、背面図、右
側面図、左側面図を示す説明図であり、3は表面材で、
例えば表面処理鋼板、亜鉛・ニッケル合金メッキ鋼板、
アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板(商品名ガルファン、ガル
バリウム鋼板、スーパージンク)、フッ素樹脂塗装鋼
板、フッ化ビニルラミネート鋼板、ステンレス鋼板、ア
ルミニウム板、アルミニウム合金板、銅板、クラッド鋼
板、制振鋼板等の1種からなる金属板(平板、エンボス
加工板を含む)をプレス成形、ロール成形などにより成
形したものである。すなわち表面材3は方形、または長
方形状の化粧面4と、化粧面4の4側縁を内方へ、化粧
面4を直角に、あるいは傾斜して突出させて形成した側
壁5と、側壁5の下端を外側方へ化粧面4とほぼ平行に
突出した突出片6とからハット状に形成したものであ
る。なお、4つの側壁5は図示するように互いに一体の
連続したものであることが好ましいものである。これ
は、後述する芯材10として合成樹脂発泡体等を原料で吐
出し、反応、発泡させて形成する場合の芯材10の漏洩を
阻止するためと、パネルBの意匠性を向上するためであ
る。勿論、4つの側壁5を別々に形成することも可能で
ある。さらに説明を加えると、突出片6は4つのコーナ
ー部のうち対角線上にある1組のコーナー部に切り欠き
部7を形成し、この2つの切り欠き部7により重合用突
出片8と支持用突出片9とに分割されるものである。す
なわち重合用突出片8は、パネルBを施工する際に、隣
接するパネルBの支持用突出片9上に重ね合わせて固定
することにより、目地を支持用突出片9と重合用突出片
8の二重にし、防水性を得ることができるものである。
さらに重合用突出片8の化粧面4からの高さをH1、支持
用突出片9の化粧面4からの高さをH2とするとH1<H2の
関係とする。これは、重合用突出片8を支持用突出片9
上に重ね合わせた際に、パネルBの化粧面4にガタツキ
が発生するのを防止し、平坦な壁面を形成するためであ
る。なお、切り欠き部7は、すべての目地において重合
用突出片8と支持用突出片9を二重とするために設ける
と共に、重合用突出片8と支持用突出片9の高低差を無
理なく形成するのにも役立つものである。10は芯材で断
熱材、防音材、嵩上げ材、接着剤、補強材、もしくは防
火材として機能するものであり、その素材としては合成
樹脂発泡体、ロックウール、グラスウール、シージング
ボード、石膏ボード、木毛セメント板、セメント、モル
タル等からなり、原料で吐出し、成形、硬化、自己接着
させるもの、あるいは成形体からなるものである。な
お、芯材として成形体を用いる場合には芯材10と表面材
3、裏面材11間に接着剤(図示せず)が必要である。さ
らに説明すると、芯材10としては主に合成樹脂発泡体を
用い、例えばポリウレタンフォーム用樹脂、フェノール
フォーム用樹脂、ポリイソシアヌレートフォーム用樹
脂、ポリスチレンフォーム、パーライトの周囲にフェノ
ールフォーム樹脂をコーティングし、これを加温、加圧
して発泡させるフォーム、およびこれらに難燃剤、難燃
助剤(硼砂、メタ硼酸ソーダ、三酸化アンチモン、炭酸
カルシウム、水酸化アルミニウム、ベントナイト)、パ
ーライト粒、シラスバルーン、アスベスト、グラスウー
ル(長、短繊維)、グラスウールマット、各種繊維状物
の一種以上を添加、あるいは積層したものなどからな
る。特に、耐火性を得たい場合には、パーライト粒を表
面材3、裏面材11間の空間に密に充填し、パーライト粒
間の空隙にアスベクト繊維入りのフェノールフォームを
充填して一体化したパネルBとすると、耐火構造試験に
合格し得るものとなる。なお、芯材10にフェノールフォ
ーム系の合成樹脂を用いる場合には、芯材10の酸性成分
が直接表面材3、裏面材11に接触しないように防錆塗料
を表面材3、裏面材11の裏面に塗布することにより、表
面材3、裏面材11が金属板である場合の発錆を防止する
ことも可能である。さらに説明すると芯材10は表面材3
の化粧面4と側壁5によって囲まれた箱状凹部に充填す
ると共に、重合用突出片8の背面を除き、支持用突出片
9の背面を含む全下面領域で下方へ等厚に突出せしめて
充填したものである。このため、パネルBを施工した
際、芯材10は躯体α上の全面に配設されることになり、
断熱性が向上すると共に、芯材10のクッション性によ
り、躯体αの振動を吸収することができるものとなる。
裏面材11は少なくとも芯材10の裏面を覆ってパネルBを
サンドイッチ構造とし、パネルBの機械強度の向上を図
ると共に、裏打材、防火材、防水材、吸音材、離型材な
どの機能を有するものであり、上記表面材3と同質な素
材(金属板)、あるいはシート状物からなり、例えばカ
ラー鋼板、アスベスト紙、クラフト紙、アスファルトフ
ェルト、金属箔(Al、Fe、Pb、Cu)、合成樹脂シート、
ゴムシート、布シート、石膏紙、水酸化アルミ紙、ガラ
ス繊維不織布等の1種、または2種以上をラミネートし
たもの、あるいは防水処理、難燃処理されたシートなど
からなるものである。なお、裏面材11は少なくとも芯材
10の裏面を被覆するものであり、それ以外の部分も被覆
する場合は、表面材3と接触しないようにすることが好
ましいものである。これは、表面材3と裏面材11との間
の熱橋を防止するためである。また、表面材3、裏面材
11にはエンボス加工を施すことも可能である。目地材C
は第1図(a)、(b)に示すように、パネルB間の縦
目地部D、横目地部Eの固定具βで固定した重合用突出
片8と側壁5間の空間に充填されることにより、目地部
の防水性、気密性を向上し、固定具βの頭部の被覆、美
観性の向上を図るものであり、バックアップ材C1とコー
キング材C2よりなるものである。このように、バックア
ップ材C1を形成することにより、コーキング材C2の接着
面が側壁5の2面となり、地震等により躯体αが振動し
ても、コーキング材C2が振れに対して追従することがで
き、耐久性が向上するものである。なお、コーキング材
C2は、耐候性的に劣化するため、5〜10年後には施工し
なおすものである。また、図示しないが、バックアップ
材C1を形成せずに、コーキング材C2だけで形成すること
もできる。
次に本発明に係るパネルAの一施工例について第1図
(a)、(b)および第6図(a)、(b)、第7図を
用いて簡単に説明する。そこでパネルBとしては0.5mm
厚のカラー鋼板よりなる表面材3と、0.27mm厚のカラー
鋼板よりなる裏面材11間にポリイソシアヌレートフォー
ムよりなる芯材10を形成して30mm厚としたものとする。
まず、左右に隣接するパネルB1、B2においては鉄骨下地
からなる躯体α(第6図(a)、(b)では省略してい
る)上にパネルB1、B2とも集合用突出片8の一縁を下方
に向け、パネルA1の支持用突出片9上にパネルA2の重合
用突出片8を重ね合わせると共に、パネルB1、B2の当接
面を0.35mm厚のカラー鋼板よりなる敷目板Aの立ち上が
り片2に当接し、重合用突出片8をスクリューネジから
なる固定具βを介して固定する。また上下方向において
は、下段のパネルB1、B2の支持用突出片9にパネルB3、
B4の重合用突出片8を重ねるようにし、固定具βを介し
て固定する。このような工程を順次くり返すことによっ
て壁体を形成する。次に、縦、横目地部D、Eが形成さ
れたら、ポリエチレンフォームよりなるバックアップ材
C1を重合用突出片8上に挿入し、パックアップ材C1上
に、化粧面4より外方に突出しないようにシリコーン系
のコーキング材C2を植設し、施工を完了するものであ
る。このようにして形成した壁体に対してJIS−A−130
2の防火構造試験を行ったところ、石膏ボード等の不燃
材の下張りなしで、合格する性能を有するものであっ
た。さらに、このようにして形成した壁体では目地は支
持用突出片9を重合用突出片8で被覆して形成されてお
り、防水性が目地材Cだけでなく、敷目板A、パネルB
の連結によっても得られると共に切り欠き部7、および
重合用突出片8と支持用突出片9の高低差によりパネル
B同士のガラツキもなく、平坦な壁面とすることができ
た。
(a)、(b)および第6図(a)、(b)、第7図を
用いて簡単に説明する。そこでパネルBとしては0.5mm
厚のカラー鋼板よりなる表面材3と、0.27mm厚のカラー
鋼板よりなる裏面材11間にポリイソシアヌレートフォー
ムよりなる芯材10を形成して30mm厚としたものとする。
まず、左右に隣接するパネルB1、B2においては鉄骨下地
からなる躯体α(第6図(a)、(b)では省略してい
る)上にパネルB1、B2とも集合用突出片8の一縁を下方
に向け、パネルA1の支持用突出片9上にパネルA2の重合
用突出片8を重ね合わせると共に、パネルB1、B2の当接
面を0.35mm厚のカラー鋼板よりなる敷目板Aの立ち上が
り片2に当接し、重合用突出片8をスクリューネジから
なる固定具βを介して固定する。また上下方向において
は、下段のパネルB1、B2の支持用突出片9にパネルB3、
B4の重合用突出片8を重ねるようにし、固定具βを介し
て固定する。このような工程を順次くり返すことによっ
て壁体を形成する。次に、縦、横目地部D、Eが形成さ
れたら、ポリエチレンフォームよりなるバックアップ材
C1を重合用突出片8上に挿入し、パックアップ材C1上
に、化粧面4より外方に突出しないようにシリコーン系
のコーキング材C2を植設し、施工を完了するものであ
る。このようにして形成した壁体に対してJIS−A−130
2の防火構造試験を行ったところ、石膏ボード等の不燃
材の下張りなしで、合格する性能を有するものであっ
た。さらに、このようにして形成した壁体では目地は支
持用突出片9を重合用突出片8で被覆して形成されてお
り、防水性が目地材Cだけでなく、敷目板A、パネルB
の連結によっても得られると共に切り欠き部7、および
重合用突出片8と支持用突出片9の高低差によりパネル
B同士のガラツキもなく、平坦な壁面とすることができ
た。
上述したように本発明に係る壁耐火目地構造によれ
ば、敷目板の介在により、防火構造試験に合格する耐
火性を有する壁体となる。パネル同士の連結は、支持
用突出片上に重合用突出片を重ね合わせる構造であるた
め防水性が向上する。パネルは雄、雌構造でないた
め、パネル端縁の形状が単純であり、梱包、施工が容
易、かつ高能率となる。施工はパネルの4側縁を固定
することができるため、化粧面の変形を阻止し、かつ、
大型としても耐風圧性にすぐれる。躯体の振動を芯材
が吸収するため、脱落のない壁体を形成することができ
る。支持用突出片と重合用突出片に高低差を設け、か
つ、切り欠き部を形成しているため、パネル同士のガタ
ツキがなく、平坦な壁面を形成することができる。防
火性、耐火性、断熱性、耐震性、防音性を一挙に向上し
た壁体となる。等の効果、特徴がある。
ば、敷目板の介在により、防火構造試験に合格する耐
火性を有する壁体となる。パネル同士の連結は、支持
用突出片上に重合用突出片を重ね合わせる構造であるた
め防水性が向上する。パネルは雄、雌構造でないた
め、パネル端縁の形状が単純であり、梱包、施工が容
易、かつ高能率となる。施工はパネルの4側縁を固定
することができるため、化粧面の変形を阻止し、かつ、
大型としても耐風圧性にすぐれる。躯体の振動を芯材
が吸収するため、脱落のない壁体を形成することができ
る。支持用突出片と重合用突出片に高低差を設け、か
つ、切り欠き部を形成しているため、パネル同士のガタ
ツキがなく、平坦な壁面を形成することができる。防
火性、耐火性、断熱性、耐震性、防音性を一挙に向上し
た壁体となる。等の効果、特徴がある。
第1図(a)、(b)は本発明に係る壁耐火目地構造の
一例を示す断面図、第2図は敷目板の一例を示す斜視
図、第3図はサンドイッチパネルの一例を示す斜視図、
第4図(a)、(b)は第3図におけるイ−イ線断面図
とロ−ロ線断面図、第5図(a)〜(d)は第3におけ
る正面図、背面図、右側面図、左側面図を示す説明図、
第6図(a)、(b)、第7図は上記目地構造の施工方
法を示す説明図である。 A……敷目板、B……サンドイッチパネル、C……目地
材、3……表面材、6……突出片、8……重合用突出
片、9……支持用突出片、10……芯材、11……裏面材。
一例を示す断面図、第2図は敷目板の一例を示す斜視
図、第3図はサンドイッチパネルの一例を示す斜視図、
第4図(a)、(b)は第3図におけるイ−イ線断面図
とロ−ロ線断面図、第5図(a)〜(d)は第3におけ
る正面図、背面図、右側面図、左側面図を示す説明図、
第6図(a)、(b)、第7図は上記目地構造の施工方
法を示す説明図である。 A……敷目板、B……サンドイッチパネル、C……目地
材、3……表面材、6……突出片、8……重合用突出
片、9……支持用突出片、10……芯材、11……裏面材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今田 弘昭 山形県東根市三日町2丁目8番13 株式 会社アイジー技術研究所内 審査官 七字 ひろみ (56)参考文献 実開 昭47−34513(JP,U) 実開 平1−157831(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04F 13/12 E04F 13/12 101 E04F 13/08 E04F 19/06 E04B 1/94
Claims (1)
- 【請求項1】水平面上の固定片と、該固定片の略中央部
を外方に突出した立ち上がり片からなる断面逆T字状の
長尺状の敷目板と、方形、または長方形状の化粧面と、
該化粧面の4側縁に内方へ突出した側壁を有すると共
に、該側壁の下端を外側方へ突出して形成した突出片と
からハット状に形成し、かつ、該突出片の対角線上にあ
る一組のコーナー部に切り欠き部を設けて重合用突出片
と支持用突出片とし、また、該化粧面から重合用突出片
までの高さH1と化粧面から支持用突出片までの高さH2と
ではH1<H2の関係である表面材と、該表面材の化粧面と
4側壁に囲まれた箱状凹部に充填すると共に前記重合用
突出片以外の背面を含む全下面領域で下方へ等厚に膨出
せしめて充填した芯材と、該芯材の少なくとも背面を被
覆した裏面材とから構成したサンドイッチパネルと、少
なくとも防水性を有する目地材とからなり、支持用突出
片に重合用突出片が載置されて重合用突出片上から固定
具により躯体に固定され、縦、または横目地部の少なく
とも一方のパネルの当接部裏面には敷目板が介在し、重
合用突出片により形成された縦、横目地部には目地材が
充填されていることを特徴とする壁耐火目地構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16603789A JP2854328B2 (ja) | 1989-06-27 | 1989-06-27 | 壁耐火目地構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16603789A JP2854328B2 (ja) | 1989-06-27 | 1989-06-27 | 壁耐火目地構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0333356A JPH0333356A (ja) | 1991-02-13 |
JP2854328B2 true JP2854328B2 (ja) | 1999-02-03 |
Family
ID=15823780
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16603789A Expired - Fee Related JP2854328B2 (ja) | 1989-06-27 | 1989-06-27 | 壁耐火目地構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2854328B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19856186A1 (de) * | 1998-12-05 | 2000-06-15 | Bosch Gmbh Robert | Piezoelektrischer Aktor |
JP6298085B2 (ja) * | 2016-02-15 | 2018-03-20 | 大和ハウス工業株式会社 | 耐火壁 |
-
1989
- 1989-06-27 JP JP16603789A patent/JP2854328B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0333356A (ja) | 1991-02-13 |
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