JP2854038B2 - 半導体素子 - Google Patents

半導体素子

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、基板上に多結晶シリコンゲルマニウム薄膜
を形成した半導体素子に関する。
〔従来の技術〕
太陽電池,センサ,TFT等に用いられる半導体薄膜とし
て、非晶質シリコン薄膜,多結晶シリコン薄膜が広く使
用されている。多結晶シリコンは、非晶質シリコンに比
べて移動度が1〜2桁程度高く、熱的に安定しており、
信頼性が高いという特性を有している。ところが、多結
晶シリコンは非晶質シリコンと比較して、形成温度が高
く、また光吸収係数が低いので膜厚が厚くする必要があ
り、コスト的には劣っている。
このようなコスト面での欠点を解消する材料として、
結晶化温度が低くしかもナローバンドギャップ材料であ
るゲルマニウムをシリコン中に添加してなる多結晶シリ
コンゲルマニウム(poly−SiGe)が開発されている。そ
して基板上に多結晶シリコンゲルマニウム薄膜を形成す
る工程においては、形成工程のコストの低減化を図るた
めに、第35回応物予稿集p.242(1988春)に示されてい
るように、非晶質状態のシリコンゲルマニウム薄膜に低
温(600℃以下)の熱処理を施して固相成長させ、固相
成長によって結晶性を向上させて多結晶化することが知
られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
基板上に多結晶シリコンゲルマニウム薄膜を固相成長
させた場合に、多結晶シリコンゲルマニウム薄膜と基板
との界面にて応力が発生し、全体として歪が生じること
がある。特に、低コスト化を図るべく、基板として安価
なガラス基板またはステンレス板等の金属基板を使用す
るときには、この歪は顕著である。
また、上述したような基板を使用するときには、この
ような基板は、単結晶シリコン基板等とは異なり、結晶
的な規則的構造をその表面に有していないので、この表
面上に成長させた多結晶シリコンゲルマニウム薄膜の結
晶性は低いという問題点がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、基
板と多結晶シリコンゲルマニウム薄膜との間に、多結晶
ゲルマニウム、非晶質シリコンゲルマニウムホウ素、非
晶質シリコンスズ又は非晶質シリコンベリリウムの層を
設けることにより、前記多結晶シリコンゲルマニウム薄
膜の結晶性が高く、素子全体の歪みがない半導体素子を
提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る半導体素子は、基板上に固相成長させた
多結晶シリコンゲルマニウム薄膜を有する半導体素子に
おいて、前記基板と前記多結晶シリコンゲルマニウム薄
膜との間に、多結晶ゲルマニウム、非晶質シリコンゲル
マニウムホウ素、非晶質シリコンスズ又は非晶質シリコ
ンベリリウムの層が設けらていることを特徴とする。
〔作用〕
本発明の半導体素子においては、基板と多結晶シリコ
ンゲルマニウム薄膜との間に設けられた多結晶ゲルマニ
ウム薄膜またはシリコン系非晶質金属薄膜により、この
上に形成される多結晶シリコンゲルマニウム薄膜の結晶
性が向上され、素子全体の歪が軽減される。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について具体的に説明する。
第1図(a)は本発明に係る第1の実施例(以下実施
例1という)の構造を示す断面図である。図において1
は石英ガラスからなる基板を示し、基板1上には、非晶
質ゲルマニウム薄膜を固相成長させて形成した多結晶ゲ
ルマニウム薄膜2と、非晶質シリコンゲルマニウム薄膜
を固相成長させて形成した多結晶シリコンゲルマニウム
薄膜3とが、この順に積層形成されている。
次にこのような構成の実施例1の製造工程を説明す
る。まず基板1上に、公知のプラズマCVD法を用いて、
膜厚1μmの非晶質ゲルマニウム薄膜を形成する(形成
条件:ガスGeH410cc/分,電力10W(13.56MHz),圧力0.
3Torr,基板温度250℃)。次に真空中にて400℃にて2時
間のアニール処理を行って、多結晶ゲルマニウム薄膜2
を形成する。次いで、多結晶ゲルマニウム薄膜2上に、
公知のプラズマCVD法を用いて、膜厚10μmの非晶質シ
リコンゲルマニウム薄膜を形成する(形成条件:ガスSi
H410cc/分GeH410cc/分)。次に真空中にて400℃にて6
時間のアニール処理を行って、多結晶シリコンゲルマニ
ウム薄膜3を形成する。
なお、上述した製造方法とは異なり、非晶質ゲルマニ
ウム薄膜,非晶質シリコンゲルマニウム薄膜を連続して
積層形成した後、両層を同時にアニール処理して固相成
長させてもよい。
基板1,多結晶シリコンゲルマニウム薄膜3間に介在さ
れる層として多結晶ゲルマニウム薄膜を用いる実施例1
では、多結晶シリコンゲルマニウムに比べて多結晶ゲル
マニウムは低温での固相成長が可能であるので、基板と
の歪は小さくなり、素子全体の歪も軽減される。またこ
の上に形成される多結晶シリコンゲルマニウム薄膜の結
晶性は向上する。
第1図(b)は本発明に係る第2の実施例(以下実施
例2という)の構造を示す断面図である。図において1
は石英ガラスからなる基板を示し、基板1上には、非晶
質シリコンゲルマニウムホウ素薄膜4と、非晶質シリコ
ンゲルマニウ薄膜を固相成長させて形成した多結晶シリ
コンゲルマニウム薄膜3とが、この順に積層形成されて
いる。
次にこのような構成の実施例2の製造工程を説明す
る。まず基板1上に、減圧CVD法を用いて、膜厚0.3μm
の非晶質シリコンゲルマニウムホウ素薄膜4を形成する
(形成条件:ガスB2H6/SiH41×10-2以下GeH4/SiH41×10
-2以下,キャリアガスHe,圧力0.1Torr,基板温度500
℃)。次いで、非晶質シリコンゲルマニウムホウ素薄膜
4上に、実施例1と同様にプラズマCVD法により非晶質
シリコンゲルマニウム薄膜を形成した後、真空中にて50
0℃にて6時間のアニール処理を行って、多結晶シリコ
ンゲルマニウム薄膜3を形成する。
上述した実施例2では、基板1,多結晶シリコンゲルマ
ニウム薄膜3間に介在させる層として非晶質シリコンゲ
ルマニウムホウ素薄膜を用いたが、これに限らず、別の
種類のシリコン系非晶質金属薄膜を使用してもよい。多
結晶シリコンゲルマニウム薄膜がp型の導電型である場
合には、上述した非晶質シリコンゲルマニウムホウ素
(a−SiGeB)薄膜または非晶質シリコンスズ(s−SiS
n)薄膜を用い、多結晶シリコンゲルマニウム薄膜がn
型の導電型である場合には、非晶質シリコンベリリウム
(a−SiBe)薄膜を用いると、電極としてオーミック性
に優れる。
基板1,多結晶シリコンゲルマニウム薄膜3間に介在さ
せる層としてシリコン系非晶質金属薄膜を用いる実施例
2では、それ自体が非晶質であるので、基板との歪は小
さくなる。特に非晶質シリコンゲルマニウムホウ素薄膜
を用いる場合が、歪は最も小さい。また同じシリコン系
材料であるので、多結晶シリコンゲルマニウム薄膜の固
相成長が促進され、その結晶性は向上する。
なお、上述の実施例1,2においては基板として石英ガ
ラスを用いたが、これ以外の絶縁性基板であってもよ
く、また金属基板等の導電性基板であってもよい。
このような本発明の半導体素子の特性を調べた結果に
ついて説明する。
本発明の特性を評価する上での比較例として、2種の
従来の半導体素子を準備した。第2図はこれらの2例の
構造を示す断面図である。第2図(a)に示す第1の比
較例(以下比較例1という)は、ステンレス製の基板5
上に、実施例2の製造工程と同様の工程にて形成した多
結晶シリコンゲルマニウム薄膜3を直接積層した構成を
なす。また第2図(b)に示す第2の比較例(以下比較
例2という)は、石英ガラス製の基板1上に、抵抗加熱
法にて蒸着形成した膜厚0.3μmのチタン薄膜6,実施例
2の製造工程と同様の工程にて形成した多結晶シリコン
ゲルマニウム薄膜3を、この順に積層した構成をなす。
なお、比較例1,2とも多結晶シリコンゲルマニウム薄膜
3の膜厚は10μmであり、前述の実施例1,2の場合と同
じである。
第3図は、このような4例の半導体素子における多結
晶シリコンゲルマニウム薄膜3の結晶性を評価するため
に、走査型電子顕微鏡にて結晶の粒径を測定した結果を
示している。実施例1,2における多結晶シリコンゲルマ
ニウム薄膜3では、その粒径が50μm以上であるのに比
べて、比較例1,2の場合にはその値が1桁以上劣ってい
る。
第4図は、4例の半導体素子における多結晶シリコン
ゲルマニウム薄膜3の膜ストレスを示している。ここで
は基板として極薄の石英ガラス板を使用し、その曲がり
度合から膜ストレスを算出することとし、第4図では、
比較例2における値を1とした場合の相対値が示されて
いる。比較例1,2に比べて、実施例1,2では大幅に膜スト
レスが軽減されており、特に実施例1では、多結晶シリ
コンゲルマニウム薄膜3を形成するためのアニール温度
を400℃にしたので、膜ストレスは比較例1,2に比べて半
減されている。
以上のように、多結晶ゲルマニウム薄膜または非晶質
シリコンゲルマニウムホウ素、非晶質シリコンスズ、非
晶質シリコンベリリウムのシリコン系非晶質金属薄膜
が、多結晶シリコンゲルマニウム薄膜の結晶成長及び素
子全体の歪軽減に大きく寄与している。
また、本発明では基板として絶縁基板を使用する場合
には、これらの多結晶ゲルマニウム薄膜またはシリコン
系非晶質金属薄膜を、電極として用いることができると
いう利点もある。
〔発明の効果〕
以上詳述した如く、本発明では基板と多結晶シリコン
ゲルマニウム薄膜との間に、多結晶ゲルマニウム、非晶
質シリコンゲルマニウムホウ素、非晶質シリコンスズ又
は非晶質シリコンベリリウムの層を設けたので、固相成
長温度の低減化、多結晶シリコンゲルマニウム薄膜にお
ける結晶性の向上、素子全体の歪みの軽減を図ることが
できる。また絶縁基板を用い、この層として多結晶ゲル
マニウム薄膜または非晶質シリコンゲルマニウムホウ
素、非晶質シリコンスズ、非晶質シリコンベリリウムの
シリコン系非晶質金属薄膜を使用する場合には、これら
の薄膜を電極として使用することができ、半導体素子の
製造工程の簡素化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の断面図、第2図は従来の断面
図、第3図は多結晶シリコンゲルマニウム薄膜における
結晶の粒径を示すグラフ、第4図は多結晶シリコンゲル
マニウム薄膜の膜ストレスを示すグラフである。 1……基板、2……多結晶ゲルマニウム薄膜 3……多結晶シリコンゲルマニウム薄膜 4……非晶質シリコンゲルマニウムホウ素薄膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/20 H01L 21/205

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に固相成長させた多結晶シリコンゲ
    ルマニウム薄膜を有する半導体素子において、 前記基板と前記多結晶シリコンゲルマニウム薄膜との間
    に、多結晶ゲルマニウム、非晶質シリコンゲルマニウム
    ホウ素、非晶質シリコンスズ又は非晶質シリコンベリリ
    ウムの層が設けられていることを特徴とする半導体素
    子。
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