JP2852685B2 - ハロゲン化銀カラー写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー写真感光材料

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JP2852685B2 JP2092715A JP9271590A JP2852685B2 JP 2852685 B2 JP2852685 B2 JP 2852685B2 JP 2092715 A JP2092715 A JP 2092715A JP 9271590 A JP9271590 A JP 9271590A JP 2852685 B2 JP2852685 B2 JP 2852685B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ハロゲン化銀カラー写真感光材料に関し、
さらに詳しくは、感光材料の保存に際して、ホルムアル
デヒド等の有害物質による写真性能の劣化が防止された
ハロゲン化銀カラー写真感光材料に関する。
[発明の背景] 一般に内型ハロゲン化銀カラー写真感光材料はスペク
トルの異なる領域に感光性を有し、かつ発色現像主薬の
酸化生成物と反応して染料を形成するカプラーを含有す
る複数のハロゲン化銀乳剤層、すなわち、通常は青色
光、緑色光、赤色光に感光性を有し、それぞれ黄色カプ
ラー、マゼンタカプラーおよびシアンカプラーを含有す
るハロゲン化銀乳剤層を支持体上に設置させることによ
り構成されている。
そして、露光後、発色現像処理によってこれらの各々
のハロゲン化銀乳剤層にそれぞれ黄色、マゼンタ色およ
びシアン色の染料画像が形成される。
このような多層カラー写真感光材料においては、前記
の各ハロゲン化銀乳剤層が相互に感度およびコントラス
トに関してバランスを保つ場合のみ最良のカラー画像が
得られるのであるから、多層カラー写真感光材料として
は、露光前後を含め現像処理を行うまでの長時間にわた
る保存期間中にもその写真性能を変化しないものである
ことが望ましい。しかしながら、カプラーを含有する内
型ハロゲン化銀カラー写真感光材料は発色現像処理を行
う前にホルムアルデヒドガス等有害ガス雰囲気中に置か
れると、カプラーがホルムアルデヒド等有害ガスと反応
して消費されると共に、好ましくない反応生成物を生
じ、例えば発色濃度やガンマを低下したり、色汚染を生
じたり、あるいはカブリを増大するなど重大な写真性能
の劣化をもたらす。
一方、ホルムアルデヒド等の有害ガスは、新建材家具
類、樹脂加工品類、接着剤、衣類等から放散され、日常
生活においてこれらが多用されるに伴ない、例えばたん
すや樹脂製のキャビネット中に写真感光材料を長期間保
管するなどといったように写真感光材料がこれらの有害
ガスに触れる機会が多くなっている。
このようなホルムアルデヒドとの反応に基づく写真性
能の劣化を防止するために、例えばアルデヒドと反応性
を有し、これを無害化する化合物(以下、アルデヒドス
カベンジャーと呼ぶ)を使用することが提案されてい
る。
一例を挙げれば、米国特許第2,309,492号には、ピラ
ゾロン発色剤と作用して黄色化合物を生成して写真要素
中に色カブリを生起する微量のホルムアルデヒドの問題
を指摘し、ヒドロキシルアミン、ヒドラジン誘導体、ヒ
ドラゾ誘導体、セミカルバジド、ジメチルヒドロレゾル
シンまたはナフチレンジアミンのようなアルデヒドスカ
ベンジャーの使用を提案している。また米国特許第2,89
5,827号によると、尿素−ホルムアルデヒドおよびメラ
ミン−ホルムアルデヒドのようなアルデヒド樹脂で被覆
された印画紙支持体からのホルムアルデヒドの問題を示
し、そのような支持体の表面上にアルデヒドスカベンジ
ャーとして作用する尿素またはメラミンサイジング層の
使用を提案している。
更に、特公昭46−34675号は、大気中に含まれるホル
ムアルデヒドガスのスカベンジャーとして、N,N′−エ
チレン尿素、2,3−ジヒドロキシナフタレン、ジメドン
等を提案している。その他、特公昭51−23908号、同63
−32378号、特開昭59−19945号、同48−39029号、同57
−133450号、同58−150950号、米国特許第4,411,987
号、同第3,811,891号、同第4,003,748号、同第4,414,30
9号、リサーチディスクロージャー(Research Disclosu
re)誌、第101巻No.10133などに記載の化合物が知られ
ている。
しかし、これらはアルデヒドガスの捕捉能力が充分で
はないため、該化合物の添加だけでは現在問題にされて
いる写真性能の劣化を満足し得るほど防止できるもので
はない。
また、アルデヒドスカベンジャーの大量添加は、感光
材料の膜特性の劣化、例えば被覆の脆弱性等を招来する
という欠点があり、更には写真性能そのものにも悪影響
を及ぼすため、アルデヒドスカベンジャーの添加量にも
自づと限度がある。
また、米国特許第900,028号は、非感光性層に1,3−ジ
置換されたピラゾロン化合物またはベンゾイルアセトア
ミドを含有する写真要素を提案している。
しかしながら、この方法によると、記載の化合物は、
非感光性層へ拡散する現像剤酸化化合物と反応して該非
感光性層中に発色色素を形成してしまうため、望ましく
ない色にごりやカブリ濃度上昇、さらには鮮鋭性の劣化
などといった写真性能の劣化を引きおこすことがわかっ
た。
一方、特開昭62−159145号は、非感光性層にピラゾロ
ン化合物を含有し、その隣接する非感光性層に現像剤の
酸化生成物と反応して無色の生成物を形成する化合物を
含有する写真記録材料を提案している。
しかしながら、この方法によっても写真性能の劣化を
完全に抑えられるわけではないことがわかった。
一方、上記有害ガスとカプラーとの関係については、
どのようなカプラーの使用に際しても有害ガスに起因す
る写真性能の劣化が表われるものの特に分子中の活性点
に置換基が導入されていない所謂4当量カプラーの場合
に影響が著しく、またシアンカプラーよりもイエローカ
プラーとマゼンタカプラーが共に影響を受け易く、なか
でも特にマゼンタカプラーが最も強く影響を受けること
も判明している。
本発明者等は、マゼンタカプラーとして最も一般的で
ある5−ピラゾロン4当量カプラーのホルムアルデヒド
ガスとの反応性について検討を行ったが、写真性能の劣
化を著しく改善し得るカプラーを見出すことはできなか
った。また他方、油溶性カプラーに対する水と混和し得
ない高沸点有機溶剤の割合を高めることにより、更にホ
ルムアルデヒドガス等の有害ガスによる影響は少なくな
ることが知られているが、その改良程度では充分ではな
い。逆に高沸点有機溶剤の割合を高めることにより、各
種の支障、例えば被膜物性等に支障を生ずることがあ
り、このために高める割合にも限界がある。
一方では近年に至ってホルムアルデヒド等の有害ガス
に対して反応性の低い、換言すれば耐性の強いマゼンタ
カプラーが種々報告されている。例えば、米国特許第3,
214,437号、同第3,253,924号、同第3,311,476号、同第
3,419,391号、同第3,617,291号、同第3,926,631号、同
第3,522,052号、同第3,227,554号、特開昭56−126833号
等にそのようなカプラーの例として2当量カプラーが記
載されている。
しかしながら、上記の如き2当量カプラーを使用して
も、ホルムアルデヒド等の有害ガスの影響は4当量カプ
ラーに比べてはるかに小さいとはいえ、全く影響を受け
ないわけではない。従って、使用するカプラーをホルム
アルデヒド等の有害ガスに対する耐性の強いものに変え
ても、アルデヒドスカベンジャーの使用は必須であるこ
とに変りはないのが実情である。
[発明の目的] 従って本発明の目的は、発色現像処理を行うまでの保
存期間中にホルムアルデヒド等の有害ガスに長時間触れ
ても発色濃度やガンマの低下、色汚染の発生、あるいは
カブリの増大などの写真性能を劣化しないハロゲン化銀
カラー写真感光材料を提供することにある。
[発明の構成] 本発明者等は、前記目的に対し種々検討を重ねた結
果、上記目的は、支持体上に、青感性ハロゲン化銀乳剤
層、緑感性ハロゲン化銀乳剤層、赤感性ハロゲン化銀乳
剤層及び少なくとも1層の非感光性親水性コロイド層を
写真構成層として有するハロゲン化銀カラー写真感光材
料において、該写真構成層の少なくとも1層が、下記一
般式[I]で表される化合物の少なくとも1種を含有す
ることを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料に
より達成し得ることを見いだした。
一般式[I] [式中、R1は水素原子または一価の置換基を表し、R2
ハメットσ値が0.2以上である基を表す。] 以下、本発明を更に詳しく説明する。
一般式[I]において、R1で表される置換基として
は、例えばアルキル基、アリール基、シクロアルキル
基、アシル基、カルバモイル基、スルファモイル基、ア
ルコキシカルボニル基等が挙げられ、これらの基には置
換基(例えば、カルボキシル基、スルホ基、水酸基、ア
ミノ基等)を有するものも含まれる。
R2で示される置換基は、ハメットσ値が0.2以上の
ものである。R2で表される置換基のハメットσ値は、
好ましくは0.2以上1.0以下であり、より好ましくは0.3
以上0.7以下である。
ハメットσ値がこの範囲より低いと、該化合物が発
色現像主薬の酸化体であるキノンジイミンとカップリン
グ反応をすることにより感光材料中でキノンジイミンが
消費され、発色濃度低下を起こすとともに、該化合物の
キノンジイミンのカップリングにより生成した色素は感
光材料中に残留して色にごりやステインの原因となる。
また、この生成した色素が発色現像液中に流出する
と、例えば補充量を低減した低公害化の処理ラインにお
いては、色素が蓄積していきステインの原因となりかね
ない。
一方、ハメットσ値がこの範囲より高いと、キノン
ジイミンとの反応性は低く、発色濃度も低いため写真性
能に与える影響はほとんどないが、ホルムアルデヒド等
の有害物質に対する反応性も低く、本発明の目的には有
効ではなくなる。
5−ピラゾロン化合物の中で、3位の置換基のハメッ
トσ値によって、ホルムアルデヒド等との反応性を有
しながらキノンジイミンとの反応性の低い化合物が得ら
れることは驚くべき発見であった。
R2で表されるσ値0.2以上の置換基としては、例え
ば、σp値0.2以上のシアノ基、カルバモイル基、カル
ボキシル基、アルコキシカルボニル基、アシル基、ハロ
アルキル基、ニトロ基、スルファモイル基、アルキルス
ルホニル基等が挙げられる。
以下に一般式[I]で表される化合物の具体例をあげ
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
本発明の一般式[I]で表わされる化合物は市販され
ているものも多く、また、特開昭51−77327号、同62−2
73527号、英国特許第585,780号に記載の方法に準じ、容
易に合成できる。
本発明に係るアルデヒドスカベンジャーは、ハロゲン
化銀カラー写真感光材料のマゼンタカプラーを含有する
層及び又はそれより上側の写真構成層に含有させること
が好ましい。
これらアルデヒドスカベンジャーは、感光材料の最も
外気に近い層、例えば保護層に含有させるのが効果的で
あり、最も好ましい。
本発明に係るアルデヒドスカベンジャーは、1種また
は2種以上を組合せて使用することができ、また、他の
アルデヒドスカベンジャーと併用することもできる。
本発明でいう前記の写真構成層とは、感光材料を形成
する例えば光学的または化学的に増感された感光性を有
するハロゲン化銀乳剤層を始めとして、非感光性層とし
ての中間層、紫外線吸収層、黄色フィルター層、保護層
その他の補助層等を包含するものである。
本発明に係るホルムアルデヒドスカベンジャーを、こ
れらの層中に添加、含有せしめるには、層を形成するた
めの塗布液中に、例えば水、メタノール等の適当な溶媒
に溶解して添加すればよく、その添加時期も任意の段階
でよい。例えば、ハロゲン化銀乳剤中に添加する際に
は、その製造工程の如何なる時期を選んでもよいが、一
般には塗布する直前に添加するのが望ましい。
またその添加量は、カラー写真感光材料1m2当り0.01
〜5.0gが好ましいが、特に0.1〜2.0gの添加により最も
好ましい結果が得られる。
本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は、ハロゲン化
銀として臭化銀、沃臭化銀、沃塩化銀、塩臭化銀及び塩
化銀等を用いた通常のハロゲン化銀乳剤を使用される任
意のものを用いることができる。
ハロゲン化銀乳剤に用いられるハロゲン化銀粒子は、
粒子内において均一なハロゲン化銀組成分布を有するも
のでも、粒子の内部と表面層とでハロゲン化銀組成が異
なる層状構造をした粒子であってもよい。
ハロゲン化銀粒子は、潜像が主として表面に形成され
るような粒子であってもよく、また主として粒子内部に
形成されるような粒子でもよい。
ハロゲン化銀乳剤は、いかなる粒子サイズ分布を持つ
ものを用いても構わない。粒子サイズ分布の広い乳剤
(多分散乳剤と称する。)を用いてもよいし、粒子サイ
ズ分布の狭い乳剤(単分散乳剤と称する。)を単独又は
数種類混合してもよい。又、多分散乳剤と単分散乳剤を
混合して用いてもよい。
ハロゲン化銀乳剤は、別々に形成した2種以上のハロ
ゲン化銀乳剤を混合して用いてもよい。
該乳剤は常法により化学増感することができ、又、増
感色素を用いて所望の波長域に光学的に増感できる。
ハロゲン化銀乳剤には、カブリ防止剤、安定剤等を加
えることができる。該乳剤のバインダーとしては、ゼラ
チンを用いるのが有利である。
乳剤層、その他の親水性コロイド層は、硬膜すること
ができ、又、可塑剤、水不溶性又は難溶性合成ポリマー
の分散物(ラテックス)を含有させることができる。
カラー感光材料の乳剤層には、カプラーが用いられ
る。更に色補正の効果を有している競合カプラー及び現
像主薬の酸化体とのカップリングによって現像促進剤、
漂白促進剤、現像剤、ハロゲン化銀溶剤、調色剤、硬膜
剤、カブリ剤、カブリ防止剤、化学増感剤、分光増感剤
及び減感剤のような写真的に有用なフラグメントを放出
する化合物を用いることができる。
イエロー色素形成カプラーとしては、公知のアシルア
セトアニリド系カプラーを好ましく用いることができ
る。これらのうち、ベンゾイルアセトアニリド系及びピ
バロイルアセトアニリド系化合物は有利である。
マゼンタ色素形成カプラーとしては、5−ピラゾロン
系カプラー、ピラゾロアゾール系カプラー、ピラゾロベ
ンツイミダゾール系カプラー、開鎖アシルアセトニトリ
ル系カプラー、インダゾール系カプラー等を用いること
ができるが、本発明においては、4当量の5−ピラゾロ
ン系カプラーを用いた場合、特に顕著に効果が現われ
る。
シアン色素形成カプラーとしては、フェノール又はナ
フトール系カプラーが一般的に用いられる。
感光材料には、フィルター層、ハレーション防止層、
イラジエーション防止層等の補助層を設けることができ
る。これらの層中及び/又は乳剤層中には現像処理中に
感光材料から流出するか、もしくは漂白される染料が含
有されてもよい。
感光材料には、マット剤、滑剤、画像安定剤、紫外線
吸収剤、蛍光増白剤、界面活性剤、現像促進剤、現像遅
延剤や漂白促進剤を添加できる。
支持体としては、ポリエチレン等をラミネートした
紙、ポリエチレンテタレートフィルム、バライタ紙、三
酢酸セルロース等を用いることができる。
本発明のカラー写真感光材料を用いて色素画像を得る
には露光後、通常知られているカラー写真処理が行われ
る。
[実施例] 以下に本発明に具体的実施例を述べるが、本発明はこ
れらに限定されるものではない。
以下のすべての実施例において、ハロゲン化銀写真感
光材料中の添加量は特に記載のない限り1m2当りのg数
を示す。また、ハロゲン化銀とコロイド銀は銀に換算し
て示した。増感色素は銀1モル当りのモル数で示した。
実施例1 トリアセチルセルロースフィルム支持体上に、下記に
示すような組成の各層を順次支持体側から形成して、多
層カラー写真感光材料(試料1)を作成した。
第1層;ハレーション防止層(HC) 黒色コロイド銀 0.15 紫外線吸収剤(UV−1) 0.20 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.02 高沸点溶媒(Oil−1) 0.20 高沸点溶媒(Oil−2) 0.20 ゼラチン 1.6 第2層;中間層(IL−1) ゼラチン 1.3 第3層;低感度赤感性乳剤層(R−L) 沃臭化銀乳剤(Em−1) 0.4 沃臭化銀乳剤(Em−2) 0.3 増感色素(S−1) 3.2×10-4 増感色素(S−2) 3.2×10-4 増感色素(S−3) 0.2×10-4 シアンカプラー(C−1) 0.50 シアンカプラー(C−2) 0.13 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.07 DIR化合物(D−1) 0.006 DIR化合物(D−2) 0.01 高沸点溶媒(Oil−1) 0.55 ゼラチン 1.0 第4層;高感度赤感性乳剤層(R−H) 沃臭化銀乳剤(Em−3) 0.9 増感色素(S−1) 1.7×10-4 増感色素(S−2) 1.6×10-4 増感色素(S−3) 0.1×10-4 シアンカプラー(C−2) 0.23 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.03 DIR化合物(D−2) 0.02 高沸点溶媒(Oil−1) 0.25 ゼラチン 1.0 第5層;中間層(IL−2) ゼラチン 0.8 第6層;低感度緑感性乳剤層(G−L) 沃臭化銀乳剤(Em−1) 0.6 沃臭化銀乳剤(Em−2) 0.2 増感色素(S−4) 6.7×10-4 増感色素(S−5) 0.8×10-4 マゼンタカプラー(M−1) 0.60 カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.10 DIR化合物(D−3) 0.02 高沸点溶媒(Oil−2) 0.70 ゼラチン 1.0 第7層;高感度緑感性乳剤層(G−H) 沃臭化銀乳剤(Em−3) 0.9 増感色素(S−6) 1.1×10-4 増感色素(S−7) 2.0×10-4 増感色素(S−8) 0.3×10-4 マゼンタカプラー(M−1) 0.15 カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.04 DIR化合物(D−3) 0.004 高沸点溶媒(Oil−2) 0.35 ゼラチン 1.0 第8層;イエローフィルター層(YC) 黄色コロイド銀 0.1 添加剤(SC−1) 0.12 高沸点溶媒(Oil−2) 0.15 ゼラチン 1.0 第9層;低感度青感性乳剤層(B−L) 沃臭化銀乳剤(Em−1) 0.25 沃臭化銀乳剤(Em−2) 0.25 増感色素(S−9) 5.8×10-4 イエローカプラー(Y−1) 0.60 イエローカプラー(Y−2) 0.32 DIR化合物(D−1) 0.003 DIR化合物(D−2) 0.006 高沸点溶媒(Oil−2) 0.18 ゼラチン 1.3 第10層;高感度青感性乳剤層(B−H) 沃臭化銀乳剤(Em−4) 0.5 増感色素(S−10) 3.0×10-4 増感色素(S−11) 1.2×10-4 イエローカプラー(Y−1) 0.18 イエローカプラー(Y−2) 0.10 高沸点溶媒(Oil−2) 0.05 ゼラチン 1.0 第11層;第1保護層(PRO−1) 沃臭化銀乳剤(Em−5) 0.3 紫外線吸収剤(UV−1) 0.07 紫外線吸収剤(UV−2) 0.1 高沸点溶媒(Oil−1) 0.07 高沸点溶媒(Oil−3) 0.07 ゼラチン 0.8 第12層;第2保護層(PRO−2) アルカリで可溶性のマット化剤(平均粒径2μm)0.
13 ポリメチルメタクリレート(平均粒径3μm) 0.02 ゼラチン 0.5 なお、各層には、上記組成の他に塗布助剤(SU−
2)、分散助剤(SU−1)、硬膜剤(H−1)、染料
(AI−1),(AI−2)を適宜添加した。
また、上記試料中に使用した乳剤は以下のものであ
る。いずれも内部高ヨード型の単分散性の乳剤である。
Em−1:平均ヨウ化銀含有率 7.5モル% 平均粒径 0.55μm 粒子形状 8面体 Em−2:平均ヨウ化銀含有率 2.5モル% 平均粒径 0.36μm 粒子形状 8面体 Em−3:平均ヨウ化銀含有率 8.0モル% 平均粒径0.84μm 粒子形状 8面体 Em−4:平均ヨウ化銀含有率 8.5モル% 平均粒径 1.02μm 粒子形状 8面体 Em−5:平均ヨウ化銀含有率 2.0モル% 平均粒径 0.08μm 次に、試料1の第11層(PRO−1)に表−1に示した
アルデヒドスカベンジャーを各3×10-3モル/m2添加し
た他は試料1と同様にして試料2〜24を作成した。
これらの試料に、常法に従いウエッジ露光を与えた
後、それぞれ以下の処理を行った。
処理−1 密閉容器の底部に35%グリセリン水溶液を300cc置
き、これと平衡に保った空気中で、30℃にて3日間試料
を保持する。
処理−2 密閉容器の底部に35%グリセリン水溶液300cc当り35
%ホルムアルデヒド水溶液6ccを含んだ液を置き、これ
と平衡に保った空気中で、30℃にて3日間試料を保持す
る。
上記2種の処理を施した試料をそれぞれ次の処理工程
に従って発色現像処理した。
処理工程(38℃) 発色現像 3分15秒 漂 白 4分20秒 定 着 6分30秒 水 洗 3分15秒 安定化 1分30秒 乾 燥 各処理工程において使用した処理液組成は下記の通り
である。
(発色現像液) 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒド
ロキシエチル)アニリン・硫酸塩 4.75g 無水亜硫酸ナトリウム 4.25g ヒドロキシルアミン・1/2硫酸塩 2.0 g 無水炭酸カリウム 37.5 g 沃化カリウム 1.9mg 臭化ナトリウム 1.3 g ニトリロトリ酢酸・3ナトリウム塩(1水塩) 2.5 g 水酸化カリウム 1.0 g 水を加えて1とする。(pH=10.02) (漂白液) エチレンジアミン四酢酸鉄(III)アンモニウム塩100.0
g エチレンジアミン四酢酸2アンモニウム塩 10.0g 臭化アンモニウム 150.0g 氷酢酸 10.0g 水を加えて1とし、アンモニア水を用いてpH=6.0
に調整する。
(定着液) チオ硫酸アンモニウム 175.0g 無水亜硫酸ナトリウム 8.6g メタ亜硫酸ナトリウム 2.3g 水を加えて1とし、酢酸を用いてpH6.0に調整す
る。
(安定化液) ホルマリン(37%水溶液) 1.5ml コニダックス(コニカ株式会社製) 7.5ml 水を加えて1とする。
上記により発色現像処理を行った各試料について、マ
ゼンタ発色最大濃度をコニカ株式会社製光学濃度計PDA
−65を用いて緑色光により測定し、ホルムアルデヒドガ
スと接触していない処理−1の試料に対する、ホルムア
ルデヒドガスと接触した処理−2の試料のマゼンタ発色
最大濃度部の変化率を求めた。
なお、マゼンタ発色最大濃度は、緑色最大濃度から未
露光部の緑色濃度を減じた値である。
得られた結果及び使用した化合物の置換基R2のσ
を表−1に示す。
表−1の結果からも明らかなように、アルデヒドスカ
ベンジャーとして比較のHS−1を用いた試料2では、処
理−2におけるマゼンタ最大濃度の低下が大きく、ま
た、置換基R2のハメットのσが0.2未満であるHS−2
及びHS−3をそれぞれ用いた試料3及び4では処理−1
において、マゼンタ発色最大濃度が低く、発色性に影響
を及ぼすことがわかる。
一方、本発明の化合物を用いた試料5〜24において
は、発色性を損なうことなく、また、処理−2において
もマゼンタ発色最大濃度の低下が小さく好ましいことが
わかる。
なお、本発明の試料5〜24はいずれもガンマ低下や色
汚染やカブリの増大といった写真性能の変化は見られな
かった。
実施例2 実施例1において、第6層及び第7層で用いたマゼン
タカプラーM−1を下記M−2及びM−3に各々変えた
以外は実施例1と同様にして試料を作成し、実施例1と
同様の試験を行ったところ、本発明の効果が確認され
た。
[発明の効果] 本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料は、発色現
像を行うまでの保存期間中にホルムアルデヒド等の有害
ガスに長時間触れても発色濃度やガンマの低下、色汚染
の発生あるいはカブリの増大などの写真性能を劣化する
ことがない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03C 7/392 G03C 7/384

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に、青感性ハロゲン化銀乳剤層、
    緑感性ハロゲン化銀乳剤層、赤感性ハロゲン化銀乳剤層
    及び少なくとも1層の非感光性親水性コロイド層を写真
    構成層として有するハロゲン化銀カラー写真感光材料に
    おいて、該写真構成層の少なくとも1層が、下記一般式
    [I]で表される化合物の少なくとも1種を含有するこ
    とを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。 一般式[I] [式中、R1は水素原子または一価の置換基を表し、R2
    ハメットσ値が0.2以上である基を表す。]
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