JP2852037B1 - 建築用桁止金具 - Google Patents

建築用桁止金具

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JP2852037B1
JP2852037B1 JP2594698A JP2594698A JP2852037B1 JP 2852037 B1 JP2852037 B1 JP 2852037B1 JP 2594698 A JP2594698 A JP 2594698A JP 2594698 A JP2594698 A JP 2594698A JP 2852037 B1 JP2852037 B1 JP 2852037B1
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記久雄 岸
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株式会社岸
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Abstract

【要約】 【課題】 取付位置が正確なうえに溶接作業も容易で安
価に提供できる建築用桁止金具を提供すること。 【解決手段】 ボルト挿通孔8を備えた基片1aに桁取
付用の取付孔2を備えた縦片1bを屈曲起立させたL型
金具1の下方に基片1aの先端縁から折り返された押圧
板1cを相互間に型鋼梁10のリップ10aを介在でき
る間隙3を残して連設し、押圧板1cの下面にはこれに
設けられた連通孔12を通じてボルト挿通孔8にねじ孔
が連通するナット7を取付けてこれにボルト挿通孔8か
らボルト9を螺挿するようにした建築用桁止金具であっ
て、連通孔12の孔縁にナット係合凹部14とナット係
合爪部15とよりなるナット固定機構13を設けてこれ
によりナット7を押圧板1cの下面に取付けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鉄骨構造の建築物に
屋根材や壁材等を固定するための型鋼桁を取り付ける建
築用桁止金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物に屋根や壁面を構築するに
は、鉄骨構造体に型鋼梁を配設したうえ、該型鋼梁に屋
根材や壁材を固定する型鋼桁を取り付ける桁止金具を溶
接する必要があった。この溶接は取付位置の墨だしを行
ったうえ、墨だしに基づいて桁止金具を直接溶接するた
め、溶接時に位置ずれが生じやすかった。しかし、一旦
溶接した後、位置ずれを修正することは難しく、そのま
ま屋根材や壁材の取り付けを行っていたが、位置ずれに
より取り付け作業が煩雑になるうえに、しばしば取り付
け不良が発生するという問題があった。
【0003】このような面倒をなくすため、本発明者は
先に、ボルト挿通孔が設けられた基片に桁取付用の取付
孔が設けられた縦片を屈曲起立させたL型金具の下方に
前記基片の先端縁から折り返された押圧板を基片との間
に型鋼梁のリップを介在できる間隙を残して連設し、こ
の押圧板の下面には該押圧板に設けられた連通孔を通じ
て前記ボルト挿通孔にねじ孔が連通するナットを溶接
し、このナットに前記ボルト挿通孔からボルトを螺挿す
るようにした建築用桁止金具を開発し、特願平9ー18
6783号として出願したが、ナットを精度よく的確に
溶接する作業に手間を要するためコスト高となるという
問題が残されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
するところは前記のような問題を解決し、取付位置が正
確なうえに溶接作業もなくて安価に提供できる建築用桁
止金具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記のような課題を解決
した本発明に係る建築用桁止金具は、ボルト挿通孔が設
けられた基片に桁取付用の取付孔が設けられた縦片を屈
曲起立させたL型金具の下方に前記基片の先端縁から折
り返された押圧板を基片との間に型鋼梁のリップを介在
できる間隙を残して連設し、この押圧板の下面には該押
圧板に設けられた連通孔を通じて前記ボルト挿通孔にね
じ孔が連通するナットを取付け、このナットに前記ボル
ト挿通孔からボルトを螺挿するようにした建築用桁止金
具であって、前記連通孔の孔縁にナット係合凹部とナッ
ト係合爪部とよりなるナット固定機構を設けてこのナッ
ト固定機構によりナットを押圧板の下面に取付けてある
ことを特徴とするものである。
【0006】次に、本発明の好ましい実施の形態を図1
〜図8に基づいて詳細に説明する。1は水平の基片1a
に垂直の縦片1bが屈曲形成されているL型金具で、こ
のL型金具1の下方には前記基片1aの先端縁から細幅
の連繋部を介して折り返された押圧板1cが基片1aと
の間に型鋼梁10のリップ10aを介在できる間隙3を
残して連設されている。前記押圧板1cはその前後幅4
が型鋼梁10のリップ開口10bを通じて溝10c内に
進入できる大きさで、押圧板1cの左右幅5は型鋼梁1
0の左右のリップ10a間に係止できる大きさとされる
ともに、型鋼梁10の溝10c内で回動可能な形状、す
なわち、リップ10aに係止できる幅が最大となるよう
左右端縁を円弧状としている。そして、縦片1bには桁
取付用の取付孔2、2が透設されている。また、前記基
片1aの中央部にはボルト挿通孔8が設けられ、縦片1
bには桁取付用の取付孔2、2が設けられ、さらに、前
記押圧板1cの略中央部の前記ボルト挿通孔8に対応す
る位置には連通孔12が設けられている。なお、前記し
た押圧板1cは平板でもよいが、図8に示す他の実施の
形態に見られるように、押圧板1cの両翼部分と基片1
aとの間隙3やや狭くなるように両翼部分をやや上側に
屈曲させたものとしてもよく、このようにすれば弾発性
が付与されてリップ10aの挟持力が増大するものとな
る。
【0007】6は押圧機構であり、該押圧機構6は押圧
板1cの下面に取付けられて前記連通孔12を通じて前
記ボルト挿通孔8とねじ孔が連通するナット7と、基片
1aのボルト挿通孔8を通じて該ナット7のねじ孔に螺
挿されるボルト9とよりなるものであり、該押圧機構6
は基片1aと押圧板1cとの間に型鋼梁10のリップ1
0aを介在させたうえボルト9を螺挿して締めつけるこ
とによりリップ10aを基片1aと押圧板1c間に挟持
させるものである。なお、図1〜図4に示す実施の形態
において11は取付孔2、2、ボルト挿通孔8、ナット
7その他L型金具1に透設された孔の周縁に形成される
補強リブであるが、このようなリブ11は図8に示す他
の実施の形態のように設けなくてもよい。
【0008】13は連通孔12の孔縁に形成してあるナ
ット固定機構であって、このナット固定機構13は押圧
板1cの下面に形成した浅い回り止め用のナット係合凹
部14、14と、ナット係合爪部15、15とよりなる
もので、ナット7は溶接することなくこのナット固定機
構13により押圧板1cの下面に取付けられている。
【0009】このように構成されたものは、鉄骨構造体
に配設される多数の型鋼梁10のリップ10a側に、L
型金具1の押圧板1cを対面させたうえ、図2に示され
るように、型鋼梁10のリップ開口10bに押圧板1c
の前後幅4側が介入できるように配置させたうえ、L型
金具1を鎖線に示されるように回動させる。このとき、
リップ開口10bを通じて押圧板1cをリップ10aの
下側に配置させる必要がある。また、この回動の際、押
圧板1cの左右端縁は円弧状となっているので、型鋼梁
10の溝10cの内壁に衝突することなく回動される。
そして、図3に示されるように、L型金具1が90°回
動された位置、すなわち型鋼梁10とL型金具1が直交
する位置に押圧板1cは配置される。
【0010】このとき、押圧板1cの左右幅5はリップ
開口10bより大きいので、リップ10aの下面に押圧
板1cの両側は配置される。この状態で押圧機構6のボ
ルト9はボルト挿通孔8を通じて押圧板1cのナット7
に螺挿されるので、基片1aと押圧板1cとの間にリッ
プ10aは押圧挟持され、L型金具1は型鋼梁10に仮
止めされる。この仮止め時、L型金具1の位置がずれて
いたら、押圧機構6の一部であるボルト9を緩めてL型
金具1の位置調整を行い、再び、押圧機構6によりL型
金具1を締めつけ仮止めすればよい。このようにしてL
型金具1を型鋼梁10に仮止めしたうえ、L型金具1を
型鋼梁10に溶接して固定する。そして、溶接固定され
たL型金具1に型鋼桁20をボルト止めし、型鋼桁20
に屋根材や壁材等を取り付ければよい。
【0011】特に、本発明ではナット7が押圧板1cの
下面に一体化してあるので作業性がよく、しかも、この
ナット7は押圧板1cに対して溶接したものではなく、
押圧板(1c)に設けられた連通孔12の孔縁にナット係合
凹部14、14とナット係合爪部15、15とよりなる
ナット固定機構13を設けてこのナット固定機構13に
よりナット7をナット押圧板1cの下面に取付けてある
から、位置ずれないうえに回り止めも完全で的確な取付
け状態が得られることとなる。また、ナット係合凹部1
4、14とナット係合爪部15、15とよりなるナット
固定機構13を採用したことにより生産性が極めてよく
なり安価に提供できる利点がある。すなわち、ボルト挿
通孔8を備えた基片1aと、桁取付用の取付孔2を備え
た縦片1bと、連通孔12を備えた押圧板1cとを鋼板
より打抜きにより得ようとするとき、連通孔12はその
孔縁の両短辺部中央から爪片が下向きに突設された横長
形状となるようにしておき、この爪片間にナット7を介
在させてナット7と爪片とをプレスしてナット7の対向
面に向けて係合爪部15、15をかしめるとともに、ナ
ット7の基部のうちこの係合爪部15、15と直交する
部分を押圧板1cの下面に圧入させてナット係合凹部1
4、14とすればよく、全体の製造工程を大幅に簡略化
できることとなるのである。
【0012】
【発明の効果】本発明は前記説明によって明らかなよう
に、屋根材取付用の型鋼桁を取り付けるL型金具をボル
ト止めで型鋼梁に固定するようにしたから、固定時の位
置ずれは簡単に修正できるうえに、常に高い取付精度を
確保することができる。また、押圧板にナットを一体化
してあるから、ボルトとナットを別々に取り扱う不便さ
を解消して作業能率を高めることができる。しかも、押
圧板に対するナットの取付手段として、押圧板に設けら
れる連通孔の孔縁にナット係合凹部とナット係合爪部と
よりなるナット固定機構を採用してあるから、製造工程
が簡単なうえに取付精度がよい製品を安価に量産できる
利点もある。従って、本発明は従来の問題点を解消した
建築用桁止金具として、建築業界に寄与するところ大な
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明の好ましい実施の形態による取付過程を
示す平面図である。
【図3】本発明の好ましい実施の形態による取付状態を
示す平面図である。
【図4】本発明の好ましい実施の形態による取付状態を
示す正面図である。
【図5】本発明の好ましい実施の形態の要部を示す底面
図である。
【図6】本発明の好ましい実施の形態の要部を示す断面
図である。
【図7】本発明の好ましい実施の形態の要部を示す他の
断面図である。
【図8】本発明の他の好ましい実施の形態による取付状
態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 L型金具 1a 基片 1b 縦片 1c 押圧板 2 取付孔 3 間隙 7 ナット 8 ボルト挿通孔 9 ボルト 10 型鋼梁 10a リップ 12 連通孔 13 ナット固定機構 14 ナット係合凹部 15 ナット係合爪部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボルト挿通孔(8) が設けられた基片(1a)
    に桁取付用の取付孔(2) が設けられた縦片(1b)を屈曲起
    立させたL型金具(1) の下方に前記基片(1a)の先端縁か
    ら折り返された押圧板(1c)を基片(1a)との間に型鋼梁(1
    0)のリップ(10a) を介在できる間隙(3) を残して連設
    し、この押圧板(1c)の下面には該押圧板(1c)に設けられ
    た連通孔(12)を通じて前記ボルト挿通孔(8) にねじ孔が
    連通するナット(7) を取付け、このナット(7) に前記ボ
    ルト挿通孔(8) からボルト(9) を螺挿するようにした建
    築用桁止金具であって、前記連通孔(12)の孔縁にナット
    係合凹部(14)とナット係合爪部(15)とよりなるナット固
    定機構(13)を設けてこのナット固定機構(13)によりナッ
    ト(7) を押圧板(1c)の下面に取付けてあることを特徴と
    する建築用桁止金具。
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