JP2851958B2 - 電磁調理器 - Google Patents
電磁調理器Info
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- JP2851958B2 JP2851958B2 JP3341693A JP34169391A JP2851958B2 JP 2851958 B2 JP2851958 B2 JP 2851958B2 JP 3341693 A JP3341693 A JP 3341693A JP 34169391 A JP34169391 A JP 34169391A JP 2851958 B2 JP2851958 B2 JP 2851958B2
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- Japan
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- lid
- heated
- heating coil
- inner pot
- cooker
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘導加熱によって例え
ば炊飯と保温などの調理を行う電磁調理器に関する。
ば炊飯と保温などの調理を行う電磁調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】現在では、一般家庭において電磁調理器
がかなりの割合で使用されている。この電磁調理器の一
般的な構造は図3に示す通りである。同図において、調
理品,たとえばお米を入れる内釜1は、調理器本体6に
着脱自在に収納されるようになっている。この内釜1は
図示の通りU字形であり、この外周面は、後述の加熱コ
イルによって誘導加熱され得るようにステンレス鋼板、
その内周面は、熱伝導性のよいアルミニウム板の2層ク
ラッド材で構成され、アルミニウム板の内面には調理品
がこびりつかないようにフッソ樹脂加工が施されてい
る。調理器本体6は内釜1の収納部を有しているが、こ
の収納部は、樹脂などの非金属材料で形成されている保
護枠底部2、金属材料で形成されている保護枠側面部
3、この保護枠側面部3と接して内釜1のつば部5が載
置される非金属材料で形成された肩部補強材7及び前記
収納部と調理器本体6とを連結するための非金属材料で
形成された肩部材4で形成される外釜20によって構成
されている。保護枠底部2には加熱コイル8が、保護枠
側面部3には側面ヒーター9がそれぞれ配置されてい
る。調理器本体6の底部には炊飯や保温の制御を行なう
制御部10が設けられている。
がかなりの割合で使用されている。この電磁調理器の一
般的な構造は図3に示す通りである。同図において、調
理品,たとえばお米を入れる内釜1は、調理器本体6に
着脱自在に収納されるようになっている。この内釜1は
図示の通りU字形であり、この外周面は、後述の加熱コ
イルによって誘導加熱され得るようにステンレス鋼板、
その内周面は、熱伝導性のよいアルミニウム板の2層ク
ラッド材で構成され、アルミニウム板の内面には調理品
がこびりつかないようにフッソ樹脂加工が施されてい
る。調理器本体6は内釜1の収納部を有しているが、こ
の収納部は、樹脂などの非金属材料で形成されている保
護枠底部2、金属材料で形成されている保護枠側面部
3、この保護枠側面部3と接して内釜1のつば部5が載
置される非金属材料で形成された肩部補強材7及び前記
収納部と調理器本体6とを連結するための非金属材料で
形成された肩部材4で形成される外釜20によって構成
されている。保護枠底部2には加熱コイル8が、保護枠
側面部3には側面ヒーター9がそれぞれ配置されてい
る。調理器本体6の底部には炊飯や保温の制御を行なう
制御部10が設けられている。
【0003】内釜1に当接するように設けられているセ
ンサー11は、調理品の温度を検出するためのものであ
る。調理器本体6は、蓋体12によって開閉自在に覆わ
れるようになっている。この蓋体12にはこれを閉じた
場合に内釜1からの蒸気を外部に放出する蒸気抜き穴1
3が設けられている。また、この蓋体12には内蓋14
が取り付けられており、この内蓋14は蓋体12を閉じ
たときにその外周部が内釜1のつば部5に圧接されるよ
うになっている。図中15は蒸気漏れを防ぐためのパッ
キンであり、19は蓋体12の断熱材であり、16は蓋
体12に設けられた蓋加熱ヒータである。炊飯時には、
主に保護枠底部2に設置されている底部加熱コイル8お
よび保護枠側面部3の側面ヒータ9によって内釜1の底
部および側面部が加熱され、保温時には、蓋加熱ヒータ
ー16と保護枠側面部3の側面に配置されている側面ヒ
ーター9、さらには底部加熱コイル8によって内釜1の
全面を加熱するようになっている。側面ヒーター9が設
けられる保護枠側面部3は熱伝導性及び耐熱性が要求さ
れるので、アルミ板などの熱伝導性の良好な材料で構成
されている。また、保護枠側面部3が接触する肩部補強
材7は肩部材4に比較して耐熱性の良好な非金属材料で
形成する必要があることから、別部品とされている。な
お、図中18は調理器本体6の断熱材であり、17は底
部加熱コイル8の押え板である。
ンサー11は、調理品の温度を検出するためのものであ
る。調理器本体6は、蓋体12によって開閉自在に覆わ
れるようになっている。この蓋体12にはこれを閉じた
場合に内釜1からの蒸気を外部に放出する蒸気抜き穴1
3が設けられている。また、この蓋体12には内蓋14
が取り付けられており、この内蓋14は蓋体12を閉じ
たときにその外周部が内釜1のつば部5に圧接されるよ
うになっている。図中15は蒸気漏れを防ぐためのパッ
キンであり、19は蓋体12の断熱材であり、16は蓋
体12に設けられた蓋加熱ヒータである。炊飯時には、
主に保護枠底部2に設置されている底部加熱コイル8お
よび保護枠側面部3の側面ヒータ9によって内釜1の底
部および側面部が加熱され、保温時には、蓋加熱ヒータ
ー16と保護枠側面部3の側面に配置されている側面ヒ
ーター9、さらには底部加熱コイル8によって内釜1の
全面を加熱するようになっている。側面ヒーター9が設
けられる保護枠側面部3は熱伝導性及び耐熱性が要求さ
れるので、アルミ板などの熱伝導性の良好な材料で構成
されている。また、保護枠側面部3が接触する肩部補強
材7は肩部材4に比較して耐熱性の良好な非金属材料で
形成する必要があることから、別部品とされている。な
お、図中18は調理器本体6の断熱材であり、17は底
部加熱コイル8の押え板である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の電磁調理器にあっては、上述の外釜20を構
成する肩部材4,肩部補強材7,保護枠側面部3,保護
枠底部2等の部分が接合によって取り付けられているた
めに、水の侵入等電気絶縁性に問題があった。また、こ
のような接合によって外釜20を構成しているから、そ
の構成は非常に複雑であり、当然のことながらコストア
ップとなる。さらに、炊飯時においては、内釜1の加熱
は、その構造から側面ヒーター9によって加熱される保
護枠側面部3から間接的に行なわれることになるから、
調理品の加熱に限界があり、内釜1の温度むらを生じる
ことになる。たとえば、内釜1の底部は、加熱コイル8
により誘導加熱されることになるが、この部分は側面ヒ
ーター9によって加熱される内釜1の側面部に比較して
早く加熱されることになるから、炊きむらが生じること
になる。また、保温時においては、側面ヒーター9の熱
を利用して内蓋14を加熱しようとしても、その加熱は
構造上保護枠側面部3から間接的に行なわれることにな
るから所望通りの保温を行なうことができず、結局蓋加
熱ヒーター16を設けるか、内蓋14と保護枠側面部3
とを直接接触させるような構造とする必要があり、構造
的に複雑化してしまう。本発明は、上記のような従来の
種々の問題点を解消するために成されたものであり、比
較的単純な構造で、電気絶縁性、炊飯性、さらには保温
性の良好な電磁調理器の提供を目的とする。
うな従来の電磁調理器にあっては、上述の外釜20を構
成する肩部材4,肩部補強材7,保護枠側面部3,保護
枠底部2等の部分が接合によって取り付けられているた
めに、水の侵入等電気絶縁性に問題があった。また、こ
のような接合によって外釜20を構成しているから、そ
の構成は非常に複雑であり、当然のことながらコストア
ップとなる。さらに、炊飯時においては、内釜1の加熱
は、その構造から側面ヒーター9によって加熱される保
護枠側面部3から間接的に行なわれることになるから、
調理品の加熱に限界があり、内釜1の温度むらを生じる
ことになる。たとえば、内釜1の底部は、加熱コイル8
により誘導加熱されることになるが、この部分は側面ヒ
ーター9によって加熱される内釜1の側面部に比較して
早く加熱されることになるから、炊きむらが生じること
になる。また、保温時においては、側面ヒーター9の熱
を利用して内蓋14を加熱しようとしても、その加熱は
構造上保護枠側面部3から間接的に行なわれることにな
るから所望通りの保温を行なうことができず、結局蓋加
熱ヒーター16を設けるか、内蓋14と保護枠側面部3
とを直接接触させるような構造とする必要があり、構造
的に複雑化してしまう。本発明は、上記のような従来の
種々の問題点を解消するために成されたものであり、比
較的単純な構造で、電気絶縁性、炊飯性、さらには保温
性の良好な電磁調理器の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の請求項1は、調理器本体と、該調理器本体に
内装された外釜と、該外釜内に着脱可能な内釜と、該調
理器本体を開閉可能に覆う蓋体と、該蓋体に取り付ける
内蓋と、該外釜の外周部の底部に配設し該内釜を底部か
ら誘導加熱する底部加熱コイルと、該外釜の側面部に配
設し該内釜を側面部から誘導加熱する側面部加熱コイル
と、を備える電磁調理器において、該外釜の側面上部に
配設する側面上部加熱手段と、該内蓋の外周部と面的に
接触し該側面上部加熱手段によって加熱される被加熱部
とを備えることを特徴とする電磁調理器である。
の本発明の請求項1は、調理器本体と、該調理器本体に
内装された外釜と、該外釜内に着脱可能な内釜と、該調
理器本体を開閉可能に覆う蓋体と、該蓋体に取り付ける
内蓋と、該外釜の外周部の底部に配設し該内釜を底部か
ら誘導加熱する底部加熱コイルと、該外釜の側面部に配
設し該内釜を側面部から誘導加熱する側面部加熱コイル
と、を備える電磁調理器において、該外釜の側面上部に
配設する側面上部加熱手段と、該内蓋の外周部と面的に
接触し該側面上部加熱手段によって加熱される被加熱部
とを備えることを特徴とする電磁調理器である。
【0006】また、本発明の請求項2は、上記側面上部
加熱手段を誘導加熱コイルから構成することを特徴とす
る請求項1記載の電磁調理器である。
加熱手段を誘導加熱コイルから構成することを特徴とす
る請求項1記載の電磁調理器である。
【0007】
【作用】外釜底部に内釜を誘導加熱する底部加熱コイル
を、外釜側面部に内釜を誘導加熱する側面部加熱コイル
を、それぞれ配設してあるので、内釜の底部及び側面は
各加熱コイルによる誘導加熱によって直接的に加熱され
ることとなり、内釜の各部が均等に加熱され、炊きむら
を生じない。 また、内蓋の外周部は、外釜の側面上部に
配設した側面上部加熱手段によって加熱される被加熱部
(内釜のつば部)と面的に接触して熱伝導により加熱さ
れるので、温度が低下し易い内釜及び内蓋の外周部の温
度を上昇させることができるため、内釜内の温度分布が
均一化され、適切な保温を行なうことが可能となる。
を、外釜側面部に内釜を誘導加熱する側面部加熱コイル
を、それぞれ配設してあるので、内釜の底部及び側面は
各加熱コイルによる誘導加熱によって直接的に加熱され
ることとなり、内釜の各部が均等に加熱され、炊きむら
を生じない。 また、内蓋の外周部は、外釜の側面上部に
配設した側面上部加熱手段によって加熱される被加熱部
(内釜のつば部)と面的に接触して熱伝導により加熱さ
れるので、温度が低下し易い内釜及び内蓋の外周部の温
度を上昇させることができるため、内釜内の温度分布が
均一化され、適切な保温を行なうことが可能となる。
【0008】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1及び図2は、本発明に係る電磁調理器の具体
的な構成を示した図である。尚、図3と同一の部材には
同一符号を付し、その機能などは重複説明を避けるため
に概略的な説明にとどめる。お米を入れる内釜1は、調
理器本体6に着脱自在に収納されるようになっている。
調理器本体6はこの内釜1の収納部を有しているが、こ
の収納部は、保護枠底部2、保護枠側面部3、内釜1の
つば部5が載置される肩部補強材7及び前記収納部と調
理器本体6とを連結するための肩部材4で形成される外
釜20によって構成されている。この外釜20を構成す
る各部は、電気絶縁性の向上を考慮して非金属材料で一
体に成形されている。この外釜20の保護枠底部2には
底部加熱コイル8が、保護枠側面部3には側面加熱コイ
ル9aが、さらに保護枠側面上部22には側面上部加熱
コイル23がそれぞれ配置されている。上記の内釜1は
図示の通りU字形であり、この外周面は、各加熱コイル
8,9a、23によって誘導加熱され得るようにステン
レス鋼板で形成され、その内周面は熱伝導性の良好なア
ルミニウム板の2層クラッド材で構成されており、その
アルミニウム板の内面には調理品がこびりつかないよう
にフッソ樹脂加工が施されている。調理器本体6の側方
部には炊飯や保温の制御を行なう制御部10が設けられ
ている。
する。図1及び図2は、本発明に係る電磁調理器の具体
的な構成を示した図である。尚、図3と同一の部材には
同一符号を付し、その機能などは重複説明を避けるため
に概略的な説明にとどめる。お米を入れる内釜1は、調
理器本体6に着脱自在に収納されるようになっている。
調理器本体6はこの内釜1の収納部を有しているが、こ
の収納部は、保護枠底部2、保護枠側面部3、内釜1の
つば部5が載置される肩部補強材7及び前記収納部と調
理器本体6とを連結するための肩部材4で形成される外
釜20によって構成されている。この外釜20を構成す
る各部は、電気絶縁性の向上を考慮して非金属材料で一
体に成形されている。この外釜20の保護枠底部2には
底部加熱コイル8が、保護枠側面部3には側面加熱コイ
ル9aが、さらに保護枠側面上部22には側面上部加熱
コイル23がそれぞれ配置されている。上記の内釜1は
図示の通りU字形であり、この外周面は、各加熱コイル
8,9a、23によって誘導加熱され得るようにステン
レス鋼板で形成され、その内周面は熱伝導性の良好なア
ルミニウム板の2層クラッド材で構成されており、その
アルミニウム板の内面には調理品がこびりつかないよう
にフッソ樹脂加工が施されている。調理器本体6の側方
部には炊飯や保温の制御を行なう制御部10が設けられ
ている。
【0009】内釜1に当接するように設けられているセ
ンサー11は、調理品の温度を検出するためのものであ
る。調理器本体6は、蓋体12によって開閉自在に覆わ
れるようになっている。この蓋体12にはこれを閉じた
場合に内釜1からの蒸気を外部に放出する蒸気抜き穴1
3が設けられている。また、この蓋体12には内蓋14
が取り付けられており、この内蓋14は蓋体12に着脱
自在に設けられ、蓋体12を閉じたときにその外周部が
内釜1のつば部5に圧接されるようになっている。この
内蓋14は側面上部加熱コイル23によって適度な温度
に誘導加熱されるように適当な抵抗率を有する金属材料
で形成しておけば、保温時の加熱が図1に示すような蓋
加熱ヒータ16を特に設けなくとも,つまり図2に示し
たような簡素な構成によっても可能となる。ただ、従来
から一般的に用いられている材料で形成されている場合
には、図1に示したように蓋加熱ヒータ16によって保
温を行なう必要がある。また、炊飯時においても、内蓋
14が適度に加熱されるようになっていれば、炊飯をさ
らに均一に,つまり炊きむらなく行なうことができるよ
うになる。尚、図中15は蒸気漏れを防ぐためのパッキ
ンであり、19は蓋体12の断熱材であり、18は調理
器本体6の断熱材であり、17は加熱コイルの押え板で
ある。
ンサー11は、調理品の温度を検出するためのものであ
る。調理器本体6は、蓋体12によって開閉自在に覆わ
れるようになっている。この蓋体12にはこれを閉じた
場合に内釜1からの蒸気を外部に放出する蒸気抜き穴1
3が設けられている。また、この蓋体12には内蓋14
が取り付けられており、この内蓋14は蓋体12に着脱
自在に設けられ、蓋体12を閉じたときにその外周部が
内釜1のつば部5に圧接されるようになっている。この
内蓋14は側面上部加熱コイル23によって適度な温度
に誘導加熱されるように適当な抵抗率を有する金属材料
で形成しておけば、保温時の加熱が図1に示すような蓋
加熱ヒータ16を特に設けなくとも,つまり図2に示し
たような簡素な構成によっても可能となる。ただ、従来
から一般的に用いられている材料で形成されている場合
には、図1に示したように蓋加熱ヒータ16によって保
温を行なう必要がある。また、炊飯時においても、内蓋
14が適度に加熱されるようになっていれば、炊飯をさ
らに均一に,つまり炊きむらなく行なうことができるよ
うになる。尚、図中15は蒸気漏れを防ぐためのパッキ
ンであり、19は蓋体12の断熱材であり、18は調理
器本体6の断熱材であり、17は加熱コイルの押え板で
ある。
【0010】このように構成されている調理器は、炊飯
時には、主に保護枠底部2に設置されている底部加熱コ
イル8と保護枠側面部3に設置されている側面加熱コイ
ル9aと保護枠側面上部22に設置されている側面上部
加熱コイル23とによって内釜1の底部及びその側面並
びに内蓋14がそれぞれ誘導加熱され、これらの熱によ
って炊飯を行なうようになっている。この底部加熱コイ
ル8による内釜1の底部の誘導加熱の度合いと、側面加
熱コイル9aによる内釜1の側面部の誘導加熱の度合い
とは、同一となるようにこれらのコイルの容量が決定さ
れている。このような構成によって炊きむらを極力なく
すことができるようになる。また保温時には、蓋体12
に設けられている蓋加熱ヒータ16と保護枠側面部3の
側面に配置されている側面加熱コイル9a、さらには保
護枠底部2に設置されている底部加熱コイル8によって
内釜1の全面が誘導加熱されることになる。
時には、主に保護枠底部2に設置されている底部加熱コ
イル8と保護枠側面部3に設置されている側面加熱コイ
ル9aと保護枠側面上部22に設置されている側面上部
加熱コイル23とによって内釜1の底部及びその側面並
びに内蓋14がそれぞれ誘導加熱され、これらの熱によ
って炊飯を行なうようになっている。この底部加熱コイ
ル8による内釜1の底部の誘導加熱の度合いと、側面加
熱コイル9aによる内釜1の側面部の誘導加熱の度合い
とは、同一となるようにこれらのコイルの容量が決定さ
れている。このような構成によって炊きむらを極力なく
すことができるようになる。また保温時には、蓋体12
に設けられている蓋加熱ヒータ16と保護枠側面部3の
側面に配置されている側面加熱コイル9a、さらには保
護枠底部2に設置されている底部加熱コイル8によって
内釜1の全面が誘導加熱されることになる。
【0011】尚、図2に示してあるように、蓋体12に
取り付けられている内蓋14が側面上部加熱コイル23
によって適度な温度に誘導加熱されるように適当な抵抗
率を有する金属材料で形成されている場合には(蓋加熱
ヒータ16を除く)、保護枠側面上部22に設けられて
いる側面上部加熱コイル23、保護枠側面部3の側面に
配置されている側面加熱コイル9a及び保護枠底部2に
設置されている底部加熱コイル8によって内釜1の全面
が加熱されることになる。尚、肩部材4、肩補強材7、
側面加熱コイル9及び側面上部加熱コイル23を有する
保護枠側面部3、さらには底部加熱コイル8を有する保
護枠底部2は、誘導加熱のため、その熱伝導性及び耐熱
性はあまり問題とされなくなるから、これらの全てを非
金属材料によって一体に成形した外釜20とすることが
できる。また、内蓋14が側面上部加熱コイル23によ
って誘導加熱される金属材料で形成されている場合に
は、蓋体12には電装品がなくなるから、図2に示す蓋
着脱用ヒンジ部24から蓋13を取り外し、これを丸洗
いすることができるようになる。
取り付けられている内蓋14が側面上部加熱コイル23
によって適度な温度に誘導加熱されるように適当な抵抗
率を有する金属材料で形成されている場合には(蓋加熱
ヒータ16を除く)、保護枠側面上部22に設けられて
いる側面上部加熱コイル23、保護枠側面部3の側面に
配置されている側面加熱コイル9a及び保護枠底部2に
設置されている底部加熱コイル8によって内釜1の全面
が加熱されることになる。尚、肩部材4、肩補強材7、
側面加熱コイル9及び側面上部加熱コイル23を有する
保護枠側面部3、さらには底部加熱コイル8を有する保
護枠底部2は、誘導加熱のため、その熱伝導性及び耐熱
性はあまり問題とされなくなるから、これらの全てを非
金属材料によって一体に成形した外釜20とすることが
できる。また、内蓋14が側面上部加熱コイル23によ
って誘導加熱される金属材料で形成されている場合に
は、蓋体12には電装品がなくなるから、図2に示す蓋
着脱用ヒンジ部24から蓋13を取り外し、これを丸洗
いすることができるようになる。
【0012】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように、本発
明の請求項1によれば、外釜の底部及びその外周部のそ
れぞれに前記内釜を誘導加熱するための加熱コイルを配
設しているので、内釜は各加熱コイルによる誘導加熱に
よって直接的に加熱され、上記の位置に分散配置された
加熱コイルによって内釜の各部が均等にかつ効率的に加
熱され、さらに、内蓋の外周部は、外釜の側面上部に配
設した側面上部加熱手段によって加熱される被加熱部と
面的に接触して熱伝導により加熱されるので、温度が低
下し易い内釜及び内蓋の外周部の温度を上昇させること
ができるため、各加熱コイルによる内釜の加熱と相俟っ
て、内釜内の温度分布が均一化され、適切な保温を行な
うことが可能となり、炊きむらが生じることがなくな
る。そして、蓋には電装部品がなくなるからその構造が
単純となり、その丸洗いもできるようになる。また、請
求項2によれば、被加熱部を誘導加熱コイルで加熱でき
るため、内蓋の材質を、誘導加熱コイルによって適度な
温度に誘導加熱されるように適当な抵抗率を有する金属
材料で形成しなくても、被加熱部からの熱伝導によって
内蓋を加熱することができる。
明の請求項1によれば、外釜の底部及びその外周部のそ
れぞれに前記内釜を誘導加熱するための加熱コイルを配
設しているので、内釜は各加熱コイルによる誘導加熱に
よって直接的に加熱され、上記の位置に分散配置された
加熱コイルによって内釜の各部が均等にかつ効率的に加
熱され、さらに、内蓋の外周部は、外釜の側面上部に配
設した側面上部加熱手段によって加熱される被加熱部と
面的に接触して熱伝導により加熱されるので、温度が低
下し易い内釜及び内蓋の外周部の温度を上昇させること
ができるため、各加熱コイルによる内釜の加熱と相俟っ
て、内釜内の温度分布が均一化され、適切な保温を行な
うことが可能となり、炊きむらが生じることがなくな
る。そして、蓋には電装部品がなくなるからその構造が
単純となり、その丸洗いもできるようになる。また、請
求項2によれば、被加熱部を誘導加熱コイルで加熱でき
るため、内蓋の材質を、誘導加熱コイルによって適度な
温度に誘導加熱されるように適当な抵抗率を有する金属
材料で形成しなくても、被加熱部からの熱伝導によって
内蓋を加熱することができる。
【図1】本発明に係る電磁調理器の第1の構成説明図で
ある。
ある。
【図2】本発明に係る電磁調理器の第2の構成説明図で
ある。
ある。
【図3】従来の電磁調理器の構造を示す図である。
【符号の説明】 1:内釜 2:保護枠底部 3:保護枠側面部 4:肩部材部 5:内釜つば部 6:調理器本体 7:肩部材補強部 8:底部加熱コイル 9a:側面加熱コイル 10:制御部 11:センサー 12:蓋体 13:蒸気抜き穴 14:内蓋 15:パッキン 16:蓋加熱ヒータ 17:加熱コイル押え板 18,19:断熱材 20:外釜 22:保護枠側面上部 23:側面上部加熱コイル 24:蓋着脱用ヒンジ部
Claims (2)
- 【請求項1】 調理器本体と、該調理器本体に内装され
た外釜と、該外釜内に着脱可能な内釜と、該調理器本体
を開閉可能に覆う蓋体と、該蓋体に取り付ける内蓋と、
該外釜の外周部の底部に配設し該内釜を底部から誘導加
熱する底部加熱コイルと、該外釜の側面部に配設し該内
釜を側面部から誘導加熱する側面部加熱コイルと、を備
える電磁調理器において、 該外釜の側面上部に配設する側面上部加熱手段と、 該側面上部加熱手段の直上に配設すると共に、該内蓋の
外周部と面的に接触し、該側面上部加熱手段によって加
熱される被加熱部とを備え ることを特徴とする電磁調理
器。 - 【請求項2】 上記側面上部加熱手段を誘導加熱コイル
から構成することを特徴とする請求項1記載の電磁調理
器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3341693A JP2851958B2 (ja) | 1991-12-02 | 1991-12-02 | 電磁調理器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3341693A JP2851958B2 (ja) | 1991-12-02 | 1991-12-02 | 電磁調理器 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5654898A Division JP3091720B2 (ja) | 1998-03-09 | 1998-03-09 | 電磁調理器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH05207928A JPH05207928A (ja) | 1993-08-20 |
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