JP2850948B2 - 汚染土壌などの洗浄方法および洗浄装置 - Google Patents
汚染土壌などの洗浄方法および洗浄装置Info
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Landscapes
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大腸菌などの細菌
や回虫などの微生物により汚染された土壌を洗浄する方
法、および洗浄装置に関するものである。
や回虫などの微生物により汚染された土壌を洗浄する方
法、および洗浄装置に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】昨今、小児用の遊び場
として利用される砂場にあっては、犬、猫の糞尿による
汚染や回虫などの微生物による汚染が問題となってきて
おり、その汚れた土壌から人体への影響が懸念されてい
る。そこで、その汚染を防止する方法として、夜間など
砂場が使用されない時間帯にはその砂場にカバーを張っ
たり、或いは砂場を柵で囲んだりして犬、猫が侵入しな
いようにしている。また、前記汚染された砂などの土壌
自体を改善する方法としては、土壌の交換、バーナーな
どによる加熱消毒、抗菌剤の散布が行われている。しか
しながら、土壌を交換する方法では排出する土壌によっ
て汚染が広がる可能性がある。また、汚染された土壌を
加熱消毒する場合には人手を要するとともに、土壌内部
側の加熱消毒が行えないためにその土壌を盛り返しなが
ら加熱させる必要があり、非常に労力を要するものとな
っている。そして、抗菌剤を使用する方法では、土壌の
或る程度の清浄度を確保するためにはその抗菌剤の使用
頻度が高くなり、コスト高を招くことになる。
として利用される砂場にあっては、犬、猫の糞尿による
汚染や回虫などの微生物による汚染が問題となってきて
おり、その汚れた土壌から人体への影響が懸念されてい
る。そこで、その汚染を防止する方法として、夜間など
砂場が使用されない時間帯にはその砂場にカバーを張っ
たり、或いは砂場を柵で囲んだりして犬、猫が侵入しな
いようにしている。また、前記汚染された砂などの土壌
自体を改善する方法としては、土壌の交換、バーナーな
どによる加熱消毒、抗菌剤の散布が行われている。しか
しながら、土壌を交換する方法では排出する土壌によっ
て汚染が広がる可能性がある。また、汚染された土壌を
加熱消毒する場合には人手を要するとともに、土壌内部
側の加熱消毒が行えないためにその土壌を盛り返しなが
ら加熱させる必要があり、非常に労力を要するものとな
っている。そして、抗菌剤を使用する方法では、土壌の
或る程度の清浄度を確保するためにはその抗菌剤の使用
頻度が高くなり、コスト高を招くことになる。
【0003】一方、汚染された土壌を洗浄水を用いて洗
浄する方法も検討されている。この方法の一つとしては
ドラム缶などの大型容器に土壌と洗浄水とを入れて攪拌
機で攪拌混合するものであり、洗浄水を取り代えながら
攪拌混合を繰り返すことで、土壌を洗浄している。ま
た、もう一つの方法はミキサーに土壌と洗浄水とを入れ
て混合させるものであって、前記方法と同様に洗浄水を
取り代えて土壌の洗浄を行うものであった。この洗浄水
を利用する方法は、土壌中に混じっている汚染物や微生
物を取り除く面で効果があり、コスト的にも安価である
ものの、汚染物や微生物を含んだ洗浄水の処理を検討す
る必要がある。また、土壌を構成している砂粒などの表
面に前記汚染物が付着しているような場合、洗浄水と土
壌とを混合しただけでは取り除くことができないという
問題がある。
浄する方法も検討されている。この方法の一つとしては
ドラム缶などの大型容器に土壌と洗浄水とを入れて攪拌
機で攪拌混合するものであり、洗浄水を取り代えながら
攪拌混合を繰り返すことで、土壌を洗浄している。ま
た、もう一つの方法はミキサーに土壌と洗浄水とを入れ
て混合させるものであって、前記方法と同様に洗浄水を
取り代えて土壌の洗浄を行うものであった。この洗浄水
を利用する方法は、土壌中に混じっている汚染物や微生
物を取り除く面で効果があり、コスト的にも安価である
ものの、汚染物や微生物を含んだ洗浄水の処理を検討す
る必要がある。また、土壌を構成している砂粒などの表
面に前記汚染物が付着しているような場合、洗浄水と土
壌とを混合しただけでは取り除くことができないという
問題がある。
【0004】そこで本発明は、洗浄水を用いて、砂粒の
表面に付着している汚染物を分離させるとともに、砂物
の表面に付着している微生物を死滅させて分離させ、洗
浄水によりそれらの汚染物や微生物を取り除き、清浄な
土壌を得ることを目的とするものである。
表面に付着している汚染物を分離させるとともに、砂物
の表面に付着している微生物を死滅させて分離させ、洗
浄水によりそれらの汚染物や微生物を取り除き、清浄な
土壌を得ることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を考慮
してなされたもので、その第一の発明は、土や砂などの
土壌を篩にかけて所定大きさ以上の小石や雑物を取り除
き、第一洗浄水に篩分けされた前記土壌を混合し、土壌
と第一洗浄水とが混合してなる第一混合流体を強制水切
りして前記土壌から第一洗浄水を取り除き、複数のノズ
ルで高圧の第二洗浄水を一点に向けて噴射して超音波が
発生する洗浄水衝突部分から微細水粒状となった前記第
二洗浄水が吹き流れる高圧流路に、洗浄水衝突部分を通
して前記土壌を送り込んで、前記微細水粒状の第二洗浄
水と空気と前記土壌との混相流体を高圧流路内に形成
し、噴射された前記第二洗浄水の水勢により高圧流路内
で前記混相流体を高速に流し、高圧流路を経た混相流体
の流速を落とし、かつ、減圧して、前記微細水粒よりな
る第二洗浄水と土壌とが混合した第二混合流体を形成
し、前記第二混合流体を強制水切りして土壌から第二洗
浄水を取り除くことを特徴とする汚染土壌などの洗浄方
法であり、この洗浄方法を提供して上記課題を解消する
ものである。
してなされたもので、その第一の発明は、土や砂などの
土壌を篩にかけて所定大きさ以上の小石や雑物を取り除
き、第一洗浄水に篩分けされた前記土壌を混合し、土壌
と第一洗浄水とが混合してなる第一混合流体を強制水切
りして前記土壌から第一洗浄水を取り除き、複数のノズ
ルで高圧の第二洗浄水を一点に向けて噴射して超音波が
発生する洗浄水衝突部分から微細水粒状となった前記第
二洗浄水が吹き流れる高圧流路に、洗浄水衝突部分を通
して前記土壌を送り込んで、前記微細水粒状の第二洗浄
水と空気と前記土壌との混相流体を高圧流路内に形成
し、噴射された前記第二洗浄水の水勢により高圧流路内
で前記混相流体を高速に流し、高圧流路を経た混相流体
の流速を落とし、かつ、減圧して、前記微細水粒よりな
る第二洗浄水と土壌とが混合した第二混合流体を形成
し、前記第二混合流体を強制水切りして土壌から第二洗
浄水を取り除くことを特徴とする汚染土壌などの洗浄方
法であり、この洗浄方法を提供して上記課題を解消する
ものである。
【0006】また、もう一つの発明は、篩によって土や
砂などの土壌から所定大きさ以上の小石や雑物を取り除
く砂篩装置と、前記砂篩装置により小石や雑物を取り除
いた土壌と第一洗浄水とを混合して第一混合流体を形成
する予備洗浄装置と、前記予備洗浄装置により形成され
た第一混合流体を強制水切りして、前記土壌から第一洗
浄水を取り除く第一相分離器と、複数のノズルから高圧
の第二洗浄水を一点に向けて噴射し、洗浄水同士の衝突
により超音波が発生する洗浄水衝突部分を形成して、前
記第一相分離器により第一洗浄水が取り除かれた土壌を
前記洗浄水衝突部分に送るノズル体と、前記ノズル体に
接続され、前記洗浄水衝突部分を通った土壌と前記衝突
により微細水粒状になった第二洗浄水と空気とからなる
高圧の混相流体が高速に流す噴射管と、前記噴射管から
送り出された混相流体の流速を減圧下で減速し、微細水
粒状の第二洗浄水を液化させて第二洗浄水と土壌とが混
合してなる第二混合流体を形成する減圧装置と、前記減
圧装置による前記第二混合流体を強制水切りして土壌か
ら第二洗浄水を取り除く第二相分離器とを備えることを
特徴とする汚染土壌などの洗浄装置であり、この洗浄装
置を提供して上記課題を解消するものである。
砂などの土壌から所定大きさ以上の小石や雑物を取り除
く砂篩装置と、前記砂篩装置により小石や雑物を取り除
いた土壌と第一洗浄水とを混合して第一混合流体を形成
する予備洗浄装置と、前記予備洗浄装置により形成され
た第一混合流体を強制水切りして、前記土壌から第一洗
浄水を取り除く第一相分離器と、複数のノズルから高圧
の第二洗浄水を一点に向けて噴射し、洗浄水同士の衝突
により超音波が発生する洗浄水衝突部分を形成して、前
記第一相分離器により第一洗浄水が取り除かれた土壌を
前記洗浄水衝突部分に送るノズル体と、前記ノズル体に
接続され、前記洗浄水衝突部分を通った土壌と前記衝突
により微細水粒状になった第二洗浄水と空気とからなる
高圧の混相流体が高速に流す噴射管と、前記噴射管から
送り出された混相流体の流速を減圧下で減速し、微細水
粒状の第二洗浄水を液化させて第二洗浄水と土壌とが混
合してなる第二混合流体を形成する減圧装置と、前記減
圧装置による前記第二混合流体を強制水切りして土壌か
ら第二洗浄水を取り除く第二相分離器とを備えることを
特徴とする汚染土壌などの洗浄装置であり、この洗浄装
置を提供して上記課題を解消するものである。
【0007】この本発明にあっては、上述のようにまず
土壌に対して篩がけを行い、小石などの所定以上の大き
さの異物を取り除くようにしている。篩分けされた土壌
には第一洗浄水が供給され、この第一洗浄水と土壌とを
混合して予備洗浄が行われる。この予備洗浄の時点にお
いて砂粒に付着していない状態で土壌中に混在している
汚染物、微生物及びその死骸などは洗浄水側に解け出し
たり混じったりし、強制水切りが行われることでこれら
の汚染物や微生物などが第一洗浄水とともに洗い落とさ
れるようになる。
土壌に対して篩がけを行い、小石などの所定以上の大き
さの異物を取り除くようにしている。篩分けされた土壌
には第一洗浄水が供給され、この第一洗浄水と土壌とを
混合して予備洗浄が行われる。この予備洗浄の時点にお
いて砂粒に付着していない状態で土壌中に混在している
汚染物、微生物及びその死骸などは洗浄水側に解け出し
たり混じったりし、強制水切りが行われることでこれら
の汚染物や微生物などが第一洗浄水とともに洗い落とさ
れるようになる。
【0008】つぎに、予備洗浄が行われた土壌が高圧の
第二洗浄水同士の衝突部分に送り出されることで、その
衝突部分で生じている超音波に晒され、土壌の砂粒など
に付着して上記予備洗浄では洗い出されなかった微生物
が死滅し、また、同様に砂粒などに付着している汚染物
や微生物の死骸などが超音波の振動を受けて砂粒から離
れるようになる。そして、高圧で噴き出された第二洗浄
水が衝突後に微細な水粒状となり、その水粒状の第二洗
浄水と空気(気泡)と土壌の液体、気体、固体の三相が
混じり合った混相流体が、高圧で噴き出される第二洗浄
水の水勢により高圧下で高速に流れる。混相流体が流れ
ている間にその内部で、水粒が砂粒に衝突したり砂粒同
士が衝突したりして砂粒の表面に付着している汚染物、
微生物が剥ぎ落とされ、それらが前記水粒内や空気の気
泡膜内に取り込まれるようになる。前記混相流体が減圧
下でその流速が下げられると、水粒状であった第二洗浄
水が液体化して気泡を含まない第二混合流体が形成され
るようになり、その第二混合流体を構成している第二洗
浄水中に前記汚染物や微生物などが含まれた状態にな
る。
第二洗浄水同士の衝突部分に送り出されることで、その
衝突部分で生じている超音波に晒され、土壌の砂粒など
に付着して上記予備洗浄では洗い出されなかった微生物
が死滅し、また、同様に砂粒などに付着している汚染物
や微生物の死骸などが超音波の振動を受けて砂粒から離
れるようになる。そして、高圧で噴き出された第二洗浄
水が衝突後に微細な水粒状となり、その水粒状の第二洗
浄水と空気(気泡)と土壌の液体、気体、固体の三相が
混じり合った混相流体が、高圧で噴き出される第二洗浄
水の水勢により高圧下で高速に流れる。混相流体が流れ
ている間にその内部で、水粒が砂粒に衝突したり砂粒同
士が衝突したりして砂粒の表面に付着している汚染物、
微生物が剥ぎ落とされ、それらが前記水粒内や空気の気
泡膜内に取り込まれるようになる。前記混相流体が減圧
下でその流速が下げられると、水粒状であった第二洗浄
水が液体化して気泡を含まない第二混合流体が形成され
るようになり、その第二混合流体を構成している第二洗
浄水中に前記汚染物や微生物などが含まれた状態にな
る。
【0009】上記第二洗浄水と土壌とが混合している第
二混合流体を強制水切りすることで、上記混相流体の状
態に分離した汚染物や微生物の死骸などが第二洗浄水と
もに洗い落とされ、清浄な土壌が得られるようになる。
二混合流体を強制水切りすることで、上記混相流体の状
態に分離した汚染物や微生物の死骸などが第二洗浄水と
もに洗い落とされ、清浄な土壌が得られるようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施の形態を図示
に基づいて詳細に説明する。図1は汚染土壌などの洗浄
装置1の構成を示し、図2は洗浄の手順を示しているも
のであり、洗浄装置1は砂篩装置2、予備洗浄装置3、
第一相分離器4、ノズル体5、噴射管6、減圧装置7、
第二相分離器8、第一洗浄水循環部9、第二洗浄水循環
部10とからなるものである。前記砂篩装置2は篩11
を備えており、例えば砂場などから取り出された土壌A
が篩11にかけられ、所定大きさ以上の小石や雑物を取
り除いている。この砂篩装置2で篩分けされた土壌Aは
ベルトコンベヤなどの搬送手段12を介して予備洗浄装
置3に供給される。前記予備洗浄装置3は搬送手段12
から供給される土壌Aを受けるホッパー13が、水中ポ
ンプなどの圧送手段14から第一洗浄水Bが送り出され
る経路の途中に配置したミキサー15に接続されている
ものであって、そのミキサー15からの土壌Aと圧送手
段14からの第一洗浄水とが混合され、これらが混じり
合ってなる第一混合流体Cが前記圧送手段14からの第
一洗浄水の水勢により第一相分離器4側に送り出される
ように設けられている。
に基づいて詳細に説明する。図1は汚染土壌などの洗浄
装置1の構成を示し、図2は洗浄の手順を示しているも
のであり、洗浄装置1は砂篩装置2、予備洗浄装置3、
第一相分離器4、ノズル体5、噴射管6、減圧装置7、
第二相分離器8、第一洗浄水循環部9、第二洗浄水循環
部10とからなるものである。前記砂篩装置2は篩11
を備えており、例えば砂場などから取り出された土壌A
が篩11にかけられ、所定大きさ以上の小石や雑物を取
り除いている。この砂篩装置2で篩分けされた土壌Aは
ベルトコンベヤなどの搬送手段12を介して予備洗浄装
置3に供給される。前記予備洗浄装置3は搬送手段12
から供給される土壌Aを受けるホッパー13が、水中ポ
ンプなどの圧送手段14から第一洗浄水Bが送り出され
る経路の途中に配置したミキサー15に接続されている
ものであって、そのミキサー15からの土壌Aと圧送手
段14からの第一洗浄水とが混合され、これらが混じり
合ってなる第一混合流体Cが前記圧送手段14からの第
一洗浄水の水勢により第一相分離器4側に送り出される
ように設けられている。
【0011】上述したように予備洗浄装置3にあっては
ミキサー15で混合を行い第一混合流体として送り出し
ている。このように土壌Aと第一洗浄水Bとが混合され
るため、土壌A中に混在している汚染物や微生物は第一
洗浄水B側に解け出したり浮き出したりして土壌中には
留まらないようになる。なお、前記第一洗浄水は後述す
るように循環使用される水であり、補充される第一洗浄
水も清浄なものであれば上水である必要はない。予備洗
浄装置3により混合され攪拌された状態となっている第
一混合流体Cは第一相分離器4に送り出される。第一相
分離器4は、図示されているように傾斜した水切りネッ
ト16を上下に複数段にして配置し、かつ、その水切り
ネット16の間に向けて圧搾空気Dを噴き出すエアコン
プレッサー17を備えている。前記上位の水切りネット
16では予備洗浄装置3が第一洗浄水の水勢により送り
出されてきた第一混合流体Cを受けて、かつ、下方に流
し落とすように傾斜しており、水切りネット16に流れ
当たることで強制的に上記第一洗浄水Bを第一混合流体
Cから分離させるようにしている。そして、上位の水切
りネット16から流れ落ちる第一混合流体Cに対して上
述したごとく圧搾空気Dが吹き当てられることで第一混
合流体Cが下位の水切りネット16に再び流れ当たるよ
うになり、この水切りネット16を流れ落ちる時点で上
位側の水切りネット16と同様に第一洗浄水Bの分離が
行われる。
ミキサー15で混合を行い第一混合流体として送り出し
ている。このように土壌Aと第一洗浄水Bとが混合され
るため、土壌A中に混在している汚染物や微生物は第一
洗浄水B側に解け出したり浮き出したりして土壌中には
留まらないようになる。なお、前記第一洗浄水は後述す
るように循環使用される水であり、補充される第一洗浄
水も清浄なものであれば上水である必要はない。予備洗
浄装置3により混合され攪拌された状態となっている第
一混合流体Cは第一相分離器4に送り出される。第一相
分離器4は、図示されているように傾斜した水切りネッ
ト16を上下に複数段にして配置し、かつ、その水切り
ネット16の間に向けて圧搾空気Dを噴き出すエアコン
プレッサー17を備えている。前記上位の水切りネット
16では予備洗浄装置3が第一洗浄水の水勢により送り
出されてきた第一混合流体Cを受けて、かつ、下方に流
し落とすように傾斜しており、水切りネット16に流れ
当たることで強制的に上記第一洗浄水Bを第一混合流体
Cから分離させるようにしている。そして、上位の水切
りネット16から流れ落ちる第一混合流体Cに対して上
述したごとく圧搾空気Dが吹き当てられることで第一混
合流体Cが下位の水切りネット16に再び流れ当たるよ
うになり、この水切りネット16を流れ落ちる時点で上
位側の水切りネット16と同様に第一洗浄水Bの分離が
行われる。
【0012】このように第一混合流体Cを静置させるこ
となく水切りネット16に沿わせて流し、かつ圧搾空気
Dを吹き当てており、大半の前記第一洗浄水Bが強制水
切りされるため、第一洗浄水Bに含まれていた汚染物や
微生物がその第一洗浄水Bと共に土壌Aから分離される
ことになる。なお、圧搾空気Dは水切りネット間だけで
なく、水切りネット側に向けて吹き付けるようにしても
よい。
となく水切りネット16に沿わせて流し、かつ圧搾空気
Dを吹き当てており、大半の前記第一洗浄水Bが強制水
切りされるため、第一洗浄水Bに含まれていた汚染物や
微生物がその第一洗浄水Bと共に土壌Aから分離される
ことになる。なお、圧搾空気Dは水切りネット間だけで
なく、水切りネット側に向けて吹き付けるようにしても
よい。
【0013】強制水切りされて得られた土壌Aはつぎの
ノズル体5に送り出される。また、第一相分離器4では
汚染物や微生物を含む第一洗浄水Bが回収され、この回
収された第一洗浄水Bが上記圧送手段14側に供給され
るように設けられていて、第一相分離器4から直接外部
環境に排水されることはない。即ち、第一相分離器4で
分離される第一洗浄水Bは一旦、水槽18に溜め置か
れ、この水槽18から上記圧送手段14に供給されてミ
キサー15の土壌と混合するようにしており、このよう
に本洗浄装置1にあっては、土壌から取り除かれた第一
洗浄水を回収して、篩分けされた土壌に混合し、再び回
収して循環使用しており、圧送手段14、予備洗浄装置
3、第一相分離器4、水槽18に亘る第一洗浄水循環部
9が構成されている。なお、前記圧送手段14には必要
に応じて外部から新規な第一洗浄水が補充される。ま
た、前記第一洗浄水循環部9に沈殿槽、濾過槽を設けて
清浄度を維持するようにしてもよい。
ノズル体5に送り出される。また、第一相分離器4では
汚染物や微生物を含む第一洗浄水Bが回収され、この回
収された第一洗浄水Bが上記圧送手段14側に供給され
るように設けられていて、第一相分離器4から直接外部
環境に排水されることはない。即ち、第一相分離器4で
分離される第一洗浄水Bは一旦、水槽18に溜め置か
れ、この水槽18から上記圧送手段14に供給されてミ
キサー15の土壌と混合するようにしており、このよう
に本洗浄装置1にあっては、土壌から取り除かれた第一
洗浄水を回収して、篩分けされた土壌に混合し、再び回
収して循環使用しており、圧送手段14、予備洗浄装置
3、第一相分離器4、水槽18に亘る第一洗浄水循環部
9が構成されている。なお、前記圧送手段14には必要
に応じて外部から新規な第一洗浄水が補充される。ま
た、前記第一洗浄水循環部9に沈殿槽、濾過槽を設けて
清浄度を維持するようにしてもよい。
【0014】第一相分離器4から強制水切りされた土壌
Aはノズル体5に送り出される。ノズル体5では土壌送
り出し口20周りに複数のノズル21を備えて高圧の第
二洗浄水Eを噴き出し、その第二洗浄水同士を土壌送り
出し口前方の一点で衝突させ、その洗浄水衝突部分Fで
洗浄水の高速衝突による超音波を生じさせるものであ
る。噴き出される第二洗浄水Eは或る程度の清浄度を有
しているものであるが、上水である必要はないものであ
る。そして、この高圧の第二洗浄水Eを噴き出すノズル
体5にその第二洗浄水が噴き通るようにした噴射管6が
接続され、さらにその噴射管6の終端に減圧装置7が接
続されており、第二洗浄水の噴き出しによりそのノズル
体5から減圧装置7に亘って高圧化された高圧流路22
が形成されている。
Aはノズル体5に送り出される。ノズル体5では土壌送
り出し口20周りに複数のノズル21を備えて高圧の第
二洗浄水Eを噴き出し、その第二洗浄水同士を土壌送り
出し口前方の一点で衝突させ、その洗浄水衝突部分Fで
洗浄水の高速衝突による超音波を生じさせるものであ
る。噴き出される第二洗浄水Eは或る程度の清浄度を有
しているものであるが、上水である必要はないものであ
る。そして、この高圧の第二洗浄水Eを噴き出すノズル
体5にその第二洗浄水が噴き通るようにした噴射管6が
接続され、さらにその噴射管6の終端に減圧装置7が接
続されており、第二洗浄水の噴き出しによりそのノズル
体5から減圧装置7に亘って高圧化された高圧流路22
が形成されている。
【0015】上記ノズル体5の土壌送り出し口20から
土壌Aが洗浄水衝突部分Fを通ると、分散した状態で噴
射管6内に送り出されることになり、そして、洗浄水衝
突部分Fで生じている超音波が当てられ、土壌Aを構成
している砂粒の表面に付着している汚染物がその表面か
ら分離し、また、砂粒の表面に付着している微生物が超
音波照射によって死滅し同様にして砂粒の表面から分離
するようになる。ノズル体5に接続されている噴射管6
においては、上記洗浄水衝突部分Fで第二洗浄水が微細
水粒状となり、この微細水粒状の第二洗浄水と気泡とし
て存在する空気と砂粒との液体、気体、固体の三相が混
合してなる混相流体Gが高圧の下で、噴射された前記第
二洗浄水の水勢を受けて高速にして流されるように設け
られている。このように、微細水粒状の第二洗浄水と空
気と砂粒とが高圧になっている噴射管6内で高速に流れ
るため、微細水粒と砂粒や砂粒同士がぶつかりあうよう
になり、さらに砂粒の表面に付着している汚染物や微生
物の死骸などがその砂粒の表面から剥がされて分離し、
微細な水粒内に取り込まれたり気泡膜内に取り込まれた
りし、上記第一相分離器4において分離できなかった汚
染物、微生物が砂粒から分離される。
土壌Aが洗浄水衝突部分Fを通ると、分散した状態で噴
射管6内に送り出されることになり、そして、洗浄水衝
突部分Fで生じている超音波が当てられ、土壌Aを構成
している砂粒の表面に付着している汚染物がその表面か
ら分離し、また、砂粒の表面に付着している微生物が超
音波照射によって死滅し同様にして砂粒の表面から分離
するようになる。ノズル体5に接続されている噴射管6
においては、上記洗浄水衝突部分Fで第二洗浄水が微細
水粒状となり、この微細水粒状の第二洗浄水と気泡とし
て存在する空気と砂粒との液体、気体、固体の三相が混
合してなる混相流体Gが高圧の下で、噴射された前記第
二洗浄水の水勢を受けて高速にして流されるように設け
られている。このように、微細水粒状の第二洗浄水と空
気と砂粒とが高圧になっている噴射管6内で高速に流れ
るため、微細水粒と砂粒や砂粒同士がぶつかりあうよう
になり、さらに砂粒の表面に付着している汚染物や微生
物の死骸などがその砂粒の表面から剥がされて分離し、
微細な水粒内に取り込まれたり気泡膜内に取り込まれた
りし、上記第一相分離器4において分離できなかった汚
染物、微生物が砂粒から分離される。
【0016】噴射管6の後端に接続されている減圧装置
7は高速で流れ込む上記混相流体Gを減圧下で減速させ
るものであり、微細粒状の第二洗浄水が多くの気泡など
を含まない液体として戻され、この減圧装置7で第二洗
浄水と土壌とが混合した状態である第二混合流体Hとし
て形成されるようになる。そして、この第二混合流体H
が流れる流路の過程に水切りネット23が配置されてお
り、その上部を第二混合流体Hが流れることで、前記第
二洗浄水Eが水切りされる。第二混合流体における第二
洗浄水は混相流体時に取り込んだ汚染物や微生物の死骸
などを含んでおり、前記水切りネット23で水切りされ
る第二洗浄水Eは外部に排水されることなく回収され、
後述の処理を受ける。
7は高速で流れ込む上記混相流体Gを減圧下で減速させ
るものであり、微細粒状の第二洗浄水が多くの気泡など
を含まない液体として戻され、この減圧装置7で第二洗
浄水と土壌とが混合した状態である第二混合流体Hとし
て形成されるようになる。そして、この第二混合流体H
が流れる流路の過程に水切りネット23が配置されてお
り、その上部を第二混合流体Hが流れることで、前記第
二洗浄水Eが水切りされる。第二混合流体における第二
洗浄水は混相流体時に取り込んだ汚染物や微生物の死骸
などを含んでおり、前記水切りネット23で水切りされ
る第二洗浄水Eは外部に排水されることなく回収され、
後述の処理を受ける。
【0017】高圧流路の減圧装置7から第二混合流体H
が第二相分離器8に送り出される。第二相分離器8は上
記第一相分離器4と同様の構成をなすものであり、水切
りネット24を上下に複数段に配置し、水切りネット2
4の間に向けて圧搾空気Dを噴き出すエアコンプレッサ
ー25を備えている。上位の水切りネット24では減圧
装置7から或る程度の勢いをもって送り出されてきた第
二混合流体Hを受けて、下方に流し落とすように傾斜し
ており、水切りネット24に流れ当たることで強制的に
上記第二洗浄水Eを第二混合流体Hから分離させるよう
にしている。そして、上位の水切りネット24から流れ
落ちる第二混合流体Hに対して圧搾空気Dが吹き当てら
れることで第二混合流体Hが下位の水切りネット24に
再び流れ当たるようになり、この水切りネット24を流
れ落ちる時点で上位側の水切りネット24と同様に第二
洗浄水Eの分離が行われる。上述したように上記減圧装
置7において水切りネット23で水切りが行われるが、
その水切りネット23は減速化に利用されるものであ
り、大半の水切りはこの第二相分離器8で行われる。
が第二相分離器8に送り出される。第二相分離器8は上
記第一相分離器4と同様の構成をなすものであり、水切
りネット24を上下に複数段に配置し、水切りネット2
4の間に向けて圧搾空気Dを噴き出すエアコンプレッサ
ー25を備えている。上位の水切りネット24では減圧
装置7から或る程度の勢いをもって送り出されてきた第
二混合流体Hを受けて、下方に流し落とすように傾斜し
ており、水切りネット24に流れ当たることで強制的に
上記第二洗浄水Eを第二混合流体Hから分離させるよう
にしている。そして、上位の水切りネット24から流れ
落ちる第二混合流体Hに対して圧搾空気Dが吹き当てら
れることで第二混合流体Hが下位の水切りネット24に
再び流れ当たるようになり、この水切りネット24を流
れ落ちる時点で上位側の水切りネット24と同様に第二
洗浄水Eの分離が行われる。上述したように上記減圧装
置7において水切りネット23で水切りが行われるが、
その水切りネット23は減速化に利用されるものであ
り、大半の水切りはこの第二相分離器8で行われる。
【0018】第二混合流体Eを水切りネット24に沿わ
せて流し、圧搾空気Dを吹き当てて強制水切りされるた
め、第二洗浄水に含まれていた汚染物や微生物の死骸な
どが第二洗浄水Eと共に土壌Aから分離される。上記減
圧装置7及び第二相分離器8から回収された第二洗浄水
Eが、上記ノズル体5に第二洗浄水Eを送り込む加圧供
給装置26に供給されるように設けられていて、外部環
境に排水されることはない。即ち、回収された第二洗浄
水Eは一旦、二つの水槽27に溜め置かれ、この水槽2
7から第一沈殿槽28と第二沈殿槽29に送り出され
る。この沈殿槽28,29を通過させることで第二洗浄
水Eから沈殿物を取り除き、浄化装置30に送り込まれ
る。
せて流し、圧搾空気Dを吹き当てて強制水切りされるた
め、第二洗浄水に含まれていた汚染物や微生物の死骸な
どが第二洗浄水Eと共に土壌Aから分離される。上記減
圧装置7及び第二相分離器8から回収された第二洗浄水
Eが、上記ノズル体5に第二洗浄水Eを送り込む加圧供
給装置26に供給されるように設けられていて、外部環
境に排水されることはない。即ち、回収された第二洗浄
水Eは一旦、二つの水槽27に溜め置かれ、この水槽2
7から第一沈殿槽28と第二沈殿槽29に送り出され
る。この沈殿槽28,29を通過させることで第二洗浄
水Eから沈殿物を取り除き、浄化装置30に送り込まれ
る。
【0019】上記浄化装置30は沈殿槽28,29を経
た第二洗浄水Eが送り込まれる濾過層31と、この濾過
槽31で濾過処理された第二洗浄水を紫外線殺菌処理す
る殺菌装置32とからなるものである。そして、浄化装
置30において濾過処理、殺菌処理された第二洗浄水E
は上記加圧供給装置26に供給される。このように本洗
浄装置1にあっては、回収した第二洗浄水をノズル体か
ら噴き出させて土壌に混合し、再び回収して循環使用し
ており、加圧供給装置26、高圧流路22(ノズル体、
噴射管、減圧装置)、第二相分離器8、水槽27、沈殿
槽28,29、浄化装置30に亘る第二洗浄水循環部1
0が構成されている。
た第二洗浄水Eが送り込まれる濾過層31と、この濾過
槽31で濾過処理された第二洗浄水を紫外線殺菌処理す
る殺菌装置32とからなるものである。そして、浄化装
置30において濾過処理、殺菌処理された第二洗浄水E
は上記加圧供給装置26に供給される。このように本洗
浄装置1にあっては、回収した第二洗浄水をノズル体か
ら噴き出させて土壌に混合し、再び回収して循環使用し
ており、加圧供給装置26、高圧流路22(ノズル体、
噴射管、減圧装置)、第二相分離器8、水槽27、沈殿
槽28,29、浄化装置30に亘る第二洗浄水循環部1
0が構成されている。
【0020】この循環部10における沈殿槽28,29
での沈殿物はこれを取り出して焼却処理するなどの処分
が行われ、濾過槽31では濾材を交換するなどして、循
環する第二洗浄水Eの清浄度を管理する。34は第二洗
浄水の補給手段であり、例えば上水道から上水を導入す
るようにしてもよい。第二相分離器8において第二洗浄
水を強制水切りして形成された土壌Aは汚染物や微生物
の死骸などを含まないものとなり、清浄な土壌として得
られ、これを砂場などに供給することになる。第二相分
離器8から送出する土壌Aに対しては流動性などを加味
させるために上記補給手段34から水を必要に応じて加
えるようにする。35は抗菌剤を含んだ抗菌砂の砂場I
への供給を示しており、本洗浄装置1により洗浄した土
壌と抗菌砂とを共に供給するようにすれば、その抗菌砂
の抗菌作用がより有効に働くようになる。
での沈殿物はこれを取り出して焼却処理するなどの処分
が行われ、濾過槽31では濾材を交換するなどして、循
環する第二洗浄水Eの清浄度を管理する。34は第二洗
浄水の補給手段であり、例えば上水道から上水を導入す
るようにしてもよい。第二相分離器8において第二洗浄
水を強制水切りして形成された土壌Aは汚染物や微生物
の死骸などを含まないものとなり、清浄な土壌として得
られ、これを砂場などに供給することになる。第二相分
離器8から送出する土壌Aに対しては流動性などを加味
させるために上記補給手段34から水を必要に応じて加
えるようにする。35は抗菌剤を含んだ抗菌砂の砂場I
への供給を示しており、本洗浄装置1により洗浄した土
壌と抗菌砂とを共に供給するようにすれば、その抗菌砂
の抗菌作用がより有効に働くようになる。
【0021】
【発明の効果】以上説明した構成の本発明によれば、洗
浄水による予備洗浄と、高圧高速の洗浄水を噴き当てて
行う洗浄との二段階で洗浄を行いため、土壌に含まれて
いる汚染物や微生物などが洗浄水側に洗い出され易くな
り、その洗浄水を強制的に水切りすることで清浄な土壌
が得られるようになる。そして、大量の抗菌剤を使用す
る従来方法や土壌を加熱消毒する従来方法に比べて低コ
ストで土壌の清浄化が行えるようになる。また、高圧の
第二洗浄水を一点で衝突させて超音波を生じさせ、その
洗浄水衝突部分に土壌を通して超音波が当たるようにし
ているため、土壌を構成している砂粒の表面に付着して
いる汚染物や微生物が分離し第二洗浄水側に洗い出され
るようになり、さらに、超音波によって微生物が死滅す
るようになる。そして、高圧流路中においての混相流体
時に微細水粒と砂粒、砂粒同士が衝突して汚染物や微生
物の死骸などが砂粒から離れ、微細水粒や気泡膜に取り
込まれるようになり、砂粒からの汚染物や微生物の分離
が良好に行われ、これを強制的に水切りすることでより
清浄な土壌が得られるようになるなど、実用性に優れた
効果を奏するものである。
浄水による予備洗浄と、高圧高速の洗浄水を噴き当てて
行う洗浄との二段階で洗浄を行いため、土壌に含まれて
いる汚染物や微生物などが洗浄水側に洗い出され易くな
り、その洗浄水を強制的に水切りすることで清浄な土壌
が得られるようになる。そして、大量の抗菌剤を使用す
る従来方法や土壌を加熱消毒する従来方法に比べて低コ
ストで土壌の清浄化が行えるようになる。また、高圧の
第二洗浄水を一点で衝突させて超音波を生じさせ、その
洗浄水衝突部分に土壌を通して超音波が当たるようにし
ているため、土壌を構成している砂粒の表面に付着して
いる汚染物や微生物が分離し第二洗浄水側に洗い出され
るようになり、さらに、超音波によって微生物が死滅す
るようになる。そして、高圧流路中においての混相流体
時に微細水粒と砂粒、砂粒同士が衝突して汚染物や微生
物の死骸などが砂粒から離れ、微細水粒や気泡膜に取り
込まれるようになり、砂粒からの汚染物や微生物の分離
が良好に行われ、これを強制的に水切りすることでより
清浄な土壌が得られるようになるなど、実用性に優れた
効果を奏するものである。
【図1】本発明にかかる汚染土壌などの洗浄装置の一例
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図2】同じく本発明にかかる汚染土壌などの洗浄方法
における土壌と洗浄水の移動を示す説明図である。
における土壌と洗浄水の移動を示す説明図である。
1…洗浄装置 2…砂篩装置 3…予備洗浄装置 4…第一相分離器 5…ノズル体 6…噴射管 7…減圧装置 8…第二相分離器 9…第一洗浄水循環部 10…第二洗浄水循環部 14…圧送手段 15…ミキサー 16,23,24…水切りネット 21…ノズル 22…高圧流路 28…第一沈殿槽 29…第二沈殿槽 30…浄化装置 31…濾過槽 32…殺菌装置 A…土壌 B…第一洗浄水 C…第一混合流体 E…第二洗浄水 G…混相流体 H…第二混合流体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗山 三男 東京都目黒区八雲3丁目28番18号 (72)発明者 小山内 裕 神奈川県川崎市高津区諏訪1丁目12番15 号 (72)発明者 柳澤 彰二 東京都大田区本羽田3丁目14番16号 (56)参考文献 特開 平8−309330(JP,A) 特開 平7−185513(JP,A) 特開 平6−343948(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B09C 1/02 A62D 3/00 B08B 3/02
Claims (6)
- 【請求項1】土や砂などの土壌を篩にかけて所定大きさ
以上の小石や雑物を取り除き、 第一洗浄水に篩分けされた前記土壌を混合し、 土壌と第一洗浄水とが混合してなる第一混合流体を強制
水切りして前記土壌から第一洗浄水を取り除き、 複数のノズルで高圧の第二洗浄水を一点に向けて噴射し
て超音波が発生する洗浄水衝突部分から微細水粒状とな
った前記第二洗浄水が吹き流れる高圧流路に、洗浄水衝
突部分を通して前記土壌を送り込んで、前記微細水粒状
の第二洗浄水と空気と前記土壌との混相流体を高圧流路
内に形成し、 噴射された前記第二洗浄水の水勢により高圧流路内で前
記混相流体を高速に流し、 高圧流路を経た混相流体の流速を落とし、かつ、減圧し
て、前記微細水粒よりなる第二洗浄水と土壌とが混合し
た第二混合流体を形成し、 前記第二混合流体を強制水切りして土壌から第二洗浄水
を取り除くことを特徴とする汚染土壌などの洗浄方法。 - 【請求項2】第一混合流体を強制水切りして土壌から取
り除かれた第一洗浄水は回収されて、篩分けされた上記
土壌に混合される請求項1に記載の汚染土壌などの洗浄
方法。 - 【請求項3】土壌から取り除かれた上記第二洗浄水は回
収されて、該第二洗浄水から沈殿物を取り除く沈殿槽工
程と、濾過材に第二洗浄水を通す濾過工程と、第二洗浄
水に殺菌処理を施す殺菌工程とを経て、上記ノズルに供
給される請求項1又は2に記載の汚染土壌などの洗浄方
法。 - 【請求項4】篩によって土や砂などの土壌から所定大き
さ以上の小石や雑物を取り除く砂篩装置と、 前記砂篩装置により小石や雑物を取り除いた土壌と第一
洗浄水とを混合して第一混合流体を形成する予備洗浄装
置と、 前記予備洗浄装置により形成された第一混合流体を強制
水切りして、前記土壌から第一洗浄水を取り除く第一相
分離器と、 複数のノズルから高圧の第二洗浄水を一点に向けて噴射
し、洗浄水同士の衝突により超音波が発生する洗浄水衝
突部分を形成して、前記第一相分離器により第一洗浄水
が取り除かれた土壌を前記洗浄水衝突部分に送るノズル
体と、 前記ノズル体に接続され、前記洗浄水衝突部分を通った
土壌と前記衝突により微細水粒状になった第二洗浄水と
空気とからなる高圧の混相流体が高速に流す噴射管と、 前記噴射管から送り出された混相流体の流速を減圧下で
減速し、微細水粒状の第二洗浄水を液化させて第二洗浄
水と土壌とが混合してなる第二混合流体を形成する減圧
装置と、 前記減圧装置による前記第二混合流体を強制水切りして
土壌から第二洗浄水を取り除く第二相分離器とを備える
ことを特徴とする汚染土壌などの洗浄装置。 - 【請求項5】第一混合流体を強制水切りして土壌から取
り除かれた第一洗浄水を回収して、篩分けされた上記土
壌に混合する第一洗浄水循環部を備える請求項4に記載
の汚染土壌などの洗浄装置。 - 【請求項6】土壌から取り除かれた上記第二洗浄水を回
収して、該第二洗浄水から沈殿物を取り除く沈殿槽と、
濾過材に第二洗浄水を通す濾過槽と、第二洗浄水に殺菌
処理を施す殺菌装置とを経て、上記ノズル体に供給する
第二洗浄水循環部を備える請求項4又は5に記載の汚染
土壌などの洗浄装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7278285A JP2850948B2 (ja) | 1995-10-03 | 1995-10-03 | 汚染土壌などの洗浄方法および洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7278285A JP2850948B2 (ja) | 1995-10-03 | 1995-10-03 | 汚染土壌などの洗浄方法および洗浄装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0994557A JPH0994557A (ja) | 1997-04-08 |
JP2850948B2 true JP2850948B2 (ja) | 1999-01-27 |
Family
ID=17595223
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7278285A Expired - Fee Related JP2850948B2 (ja) | 1995-10-03 | 1995-10-03 | 汚染土壌などの洗浄方法および洗浄装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2850948B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE60035790T2 (de) * | 1999-08-30 | 2008-03-06 | Biogenesis Enterprises, Inc. | Einrichtung und verfahren zum wirksamen entfernen von fremdstoffen |
JP3697540B2 (ja) * | 2000-01-31 | 2005-09-21 | 株式会社トーエー | 細菌増殖抑制砂の製造装置およびその製造方法 |
JP7541444B2 (ja) * | 2020-03-27 | 2024-08-28 | 清水建設株式会社 | 汚染土壌の洗浄分級処理システム及び汚染土壌の洗浄分級処理方法 |
-
1995
- 1995-10-03 JP JP7278285A patent/JP2850948B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0994557A (ja) | 1997-04-08 |
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