JP2850736B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2850736B2
JP2850736B2 JP33776693A JP33776693A JP2850736B2 JP 2850736 B2 JP2850736 B2 JP 2850736B2 JP 33776693 A JP33776693 A JP 33776693A JP 33776693 A JP33776693 A JP 33776693A JP 2850736 B2 JP2850736 B2 JP 2850736B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置に関し、特に
集積回路装置の静電破壊防止のための保護回路に用いら
れる半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路において構成素子
の微細化が大きく進展し、最小加工寸法は1μm以下の
いわゆるサブミクロン領域に達している。微細な構成素
子を形成するために、MOS型のトランジスタでは、基
板の高濃度化、ゲート酸化膜の薄膜化、拡散層の薄化、
コンタクト径の縮小化がはかられてきた。そのため、ゲ
ート酸化膜の耐圧が低下し、静電破壊耐圧の低下がみら
れるようになった。
【0003】静電破壊を防止するため、半導体集積回路
は、パッド付近に静電破壊保護回路を有している。以
下、図面を参照しながら、静電破壊保護回路に用いられ
る従来の静電破壊保護用のMOS型トランジスタの構造
および動作について説明する。図22は、静電破壊保護
回路を示している。入力ゲートインバータ101と入力
ゲートインバータ101ヘ信号を印加するための入力パ
ッド102との間に、一組の静電破壊保護トランジスタ
103と抵抗104とが直列に挿入されている。一組の
静電破壊保護トランジスタ103は、電源電位に接続さ
れた静電破壊保護トランジスタ105と接地された静電
破壊保護トランジスタ106とからなる。図23は、図
22に示される静電破壊保護トランジスタ106に用い
られる従来のMOS型トランジスタの構造の一例を示す
平面図である。図24は、図23に示される静電破壊保
護トランジスタ106のF−F断面を示している。
【0004】図23及び図24に示されるように、p型
シリコンからなる半導体基板107中にp+拡散領域1
08、ソース領域109、ドレイン領域110、及びド
レイン領域108とソース領域109とに挟まれたチャ
ネル領域111が形成されている。p+拡散領域10
8、ソース領域109、ドレイン領域110、及びチャ
ネル領域111とからなる島領域は半導体基板107中
に形成された素子分離領域112によって囲まれてい
る。
【0005】半導体基板107の表面上に絶縁膜113
が形成されており、ゲート電極114が絶縁膜113の
一部を介してチャネル領域111の上方に形成されてい
る。絶縁膜113中にコンタクトホール115、11
6、及び117が形成されている。コンタクトホール1
15、116、及び117は、それぞれp+拡散領域1
08、ソース領域109、及びドレイン領域110上に
形成されたコンタクト領域118、119、120a及
び120bを規定する。本明細書において、コンタクト
領域とは、配線などの導電体が、半導体基板中に形成さ
れたソース領域やドレイン領域などの不純物拡散層と接
する2次元パターンを言う。絶縁膜113中には更に配
線121及び122が形成されており、コンタクトホー
ル115及び116を介して配線121とp+領域10
8及びソース領域109とが電気的に接続されており、
コンタクトホール117を介して配線122とドレイン
領域110とが電気的に接続されている。配線122
は、更に入力パッド102(図22参照)に電気的に接
続されており、配線121及びゲート電極114は接地
されている。またドレイン領域110は、半導体基板1
07中に形成された保護用の抵抗104を介して、入力
ゲートインバータ101(図22参照)に接続されてい
る。
【0006】入力パッド102に静電気電荷が印加され
ると、配線122を介しドレイン領域110のコンタク
ト領域120に静電気電荷が印加される。これは、ドレ
イン領域110の電位の上昇を招き、更に半導体基板1
07の電位を上昇させる。その結果、ドレイン領域11
0、ソース領域109、及びチャネル領域111を含む
半導体基板107をそれぞれコレクタ、エミッタ、及び
ベースとする寄生バイポーラトランジスタ130として
動作するように電流が流れる。したがって、ドレイン領
域110に印加された静電気電荷は、半導体基板10
7、ソース領域109、及び配線121を介して、接地
へ逃がされるため、ドレイン領域110の電位が降下
し、入力ゲートインバータ101へ高電圧が印加させる
のを防ぐ。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術による静電破壊保護トランジスタ106では、
静電気電荷が入力パッド102に印加されると、静電気
電荷は、コンタクトホール117を介してドレイン領域
110のコンタクト領域120のみに印加される。コン
タクト領域120から印加された静電気電荷による電流
は、ドレイン領域110全体に広がり、チャネル領域1
11を経てソース領域109へ流れる。このとき図25
に示されるように、ドレイン領域110中の領域125
を流れる静電気電荷による電流は、複数のコンタクト領
域120のうち、素子分離領域112及びゲート電極1
14に近接したコンタクト領域120aに集中する。こ
のためコンタクト領域120aに電流が集中し、コンタ
クト破壊が生じ易いという問題が生じていた。図26
は、素子分離領域112からコンタクト領域120aま
での距離L(図23参照)と、コンタクト領域120a
に集中する電流の電流密度の最大値との関係を示す図で
ある。図26に示されるように、素子分離領域112か
らコンタクト領域120aまでの距離が長くなるにつれ
て電流密度の最大値も大きくなり、コンタクト破壊が生
じ易いことを示している。
【0008】一方、コンタクト領域120aに電流が集
中するのを防止するために、コンタクト領域120aを
素子分離領域112に接近させると、素子分離素子分離
領域112下に設けられたP型チャネルストップ領域1
23とドレイン領域110とによって形成されるpn接
合面124(図25参照)がコンタクト領域120aに
近づく。このため、コンタクト領域120aと素子分離
領域112の間のドレイン領域110の抵抗が低下し、
降伏電位の小さなpn接合面124に電流が集中し、p
n接合面124が容易に破壊されてしまうという問題が
生じる。
【0009】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的とするところは、高静電破壊
耐圧を有した半導体装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の静電破壊防止の
ためのMOS型トランジスタは、半導体基板と、該半導
体基板中に形成されたソース領域、及びドレイン領域を
有する島領域と、該半導体基板中であって、該島領域を
囲むように形成された素子分離領域と、該半導体基板上
に形成されたゲート絶縁膜と、該ゲート絶縁膜上に形成
されたゲート電極と、該ドレイン領域に印加された静電
気電荷による電流を該ドレイン領域内に分散させる手段
とを備えており、そのことによって上記目的が達成され
る。
【0011】ある実施例では、前記手段は、前記ドレイ
ン領域上に形成された、前記ゲート電極と前記素子分離
領域とに近接した部分にノッチを有するコンタクト領域
でる。更に、そのコンタクト領域は、複数のサブコンタ
クト領域からなるものであってもよい。
【0012】あるいは、前記手段は、前記ドレイン領域
上に形成された複数のコンタクト領域を有し、該複数の
コンタクト領域のうちの前記ゲート電極と前記素子分離
領域とに隣接した該コンタクト領域は、他の該コンタク
ト領域より大きい面積を有していてもよい。
【0013】また別の実施例では、前記手段は、少なく
とも前記ゲート電極の一部の下方であって、前記素子分
離領域から前記島領域の中心に向かって延びる突起を有
している。前記トランジスタは、更に前記ドレイン領域
上に形成されたコンタクト領域を有しており、該コンタ
クト領域と前記素子分離領域との距離は、前記突起の長
さよりも短かくなっていてもよい。前記手段は、更に、
少なくとも前記突起の下方に形成されたチャネルストッ
プ領域を有していてもよい。また、前記ゲート電極のゲ
ート長は、前記突起の幅よりも短かくてもよい。
【0014】更に別の実施例では、前記手段は、前記ソ
ース領域と前記ドレイン領域との間に形成された、素子
分離領域近傍に位置する端部のチャネル長が中央部のチ
ャネル長より長いチャネル領域を有している。前記トラ
ンジスタは更に前記ドレイン領域上に形成されたコンタ
クト領域を有しており、該コンタクト領域と前記素子分
離領域との距離は、前記チャネル領域の端部の幅よりも
長い。
【0015】また、別の本発明の静電破壊防止のための
MOS型トランジスタは、半導体基板と、該半導体基板
中に形成されたソース領域、及びドレイン領域を有する
島領域と、該半導体基板中であって、該島領域を囲むよ
うに形成された素子分離領域と、該半導体基板上に形成
されたゲート絶縁膜と、該ゲート絶縁膜上に形成された
ゲート電極と、該ドレイン領域に印加された静電気電荷
による電流が該素子分離領域近傍の該ドレイン領域内に
流れるのを妨げる手段とを有しており、そのことによっ
て上記目的が達成される。
【0016】
【実施例】以下に、本発明を実施例について説明する。
【0017】(実施例1)図1は、本発明による静電破
壊保護トランジスタ1を示す平面図である。図2は、図
1に示される静電破壊保護トランジスタ1のA−A断面
を示している。
【0018】500Ω/□程度のシート抵抗を有するp
型シリコンからなる半導体基板2中にp+拡散領域3、
ソース領域4、ドレイン領域5、及びソース領域4とド
レインス領域5とに挟まれたチャネル領域6が形成され
ている。ソース領域4及びドレイン領域5は、0.15
μm程度の深さを有しており、100Ω/□程度のシー
ト抵抗を有している。p+拡散領域3、ソース領域4、
ドレイン領域5、及びチャネル領域6とからなる島領域
は半導体基板2中に形成された素子分離領域7によって
囲まれている。
【0019】半導体基板2の表面上に酸化ケイ素からな
る絶縁膜8が形成されており、ゲート電極9が絶縁膜8
の一部を介してチャネル領域6の上方に形成されてい
る。ゲート電極9と半導体基板2との間の絶縁膜8の一
部は、厚さ約10nmを有していて、ゲート絶縁膜とし
て機能する。ゲート電極9は、方向Gにそって形成され
ており、ゲート長は約1μmである。絶縁膜8中にコン
タクトホール10、11、12が形成されている。コン
タクトホール10及び、11は、それぞれp+拡散領域
3及びソース領域4上に形成されるコンタクト領域13
及び14を規定する。またコンタクトホール12は、ド
レイン領域5上に形成されるコンタクト領域15a及び
15bを規定する。コンタクト領域15a及び15b
は、ドレイン領域5に印加された静電気電荷による電流
をドレイン領域内に分散させる手段として設けられてい
る。
【0020】絶縁膜8中には更にアルミニウムからなる
配線16及び17が形成されている。配線16は、コン
タクトホール10及び11を介してそれぞれp+領域3
及びソース領域4と電気的に接続されており、配線17
は、コンタクトホール12を介してドレイン領域5と電
気的に接続されている。ドレイン領域5は、半導体基板
2中に形成された保護用の抵抗18を介して、入力ゲー
トインバータ(図示せず)に接続される。配線16及び
ゲート電極9はそれぞれ接地されている。配線17は入
力パッド(図示せず)に接続されている。本明細書で
は、本発明を、入力パッドに接続される静電破壊保護用
トランジスタとして説明するが、本発明が、出力パッド
や、入出力パッドに適用できることは、容易に理解され
る。
【0021】静電破壊保護用トランジスタ1に設けられ
たドレイン領域5に印加された静電気電荷による電流を
ドレイン領域内に分散させる手段を図1及び3を参照し
ながら更に詳しく説明する。図3は、コンタクト領域1
5a付近の拡大図を示している。図3は、コンタクト領
域15aの一方のみを示しているが、もう一方も同様の
構造を有していることが好ましいことは理解される。ド
レイン領域5上に複数のコンタクト領域15bが設けら
れている。コンタクト領域15bは、ドレイン領域5の
中央付近に複数マトリクス状に配置されている。コンタ
クト領域15aは、コンタクト領域15bより大きい面
積を有しており、複数配置されたコンタクト領域15b
の両端に位置するようドレイン領域5上に形成されてい
る。また、コンタクト領域15aは、ゲート電極9及び
素子分離領域7に面する2つの辺の一部をそれぞれ切り
とるようにノッチ20を有している。具体的には、コン
タクト領域15bは、デザインルールで決定される最小
寸法で形成される面積を有している。更に具体的には、
コンタクト領域15bは0.8μmx0.8μmの正方
形であり、隣接するコンタクト領域15a及び15b
と、0.5μmの間隔を隔てて形成されている。またコ
ンタクト領域15aは、2.1μmx2.1μmの正方
形に、1.6μmx0.9μmを二辺とする直角三角形
のノッチ20が設けられた形状をしている。コンタクト
領域15a及び15bは、ゲート電極9から2μmの位
置に形成されており、またコンタクト領域15aは、素
子分離領域7から3μm離れた距離に形成されている。
【0022】静電破壊保護用トランジスタ1の配線17
に静電気電荷が印加されると、ドレイン領域5、ソース
領域4、及びチャネル領域6を含む半導体基板2をそれ
ぞれコレクタ、エミッタ、及びベースとする寄生バイポ
ーラトランジスタ19(図2参照)として動作する。ド
レイン領域5の領域22を流れる静電気による電流は、
コンタクト領域15aに集中する。コンタクト領域15
aは、大きな面積を有しており、かつノッチ20を有し
ているので静電気による電流が、コンタクト領域15a
の各部、特にノッチによって形成される辺23に分散さ
れるため、ドレイン領域5内の特定の一部に電流が集中
するのを回避し、電力の集中による半導体基板2の融解
によるコンタクト破壊を防ぎ、静電破壊保護用のMOS
型トランジスタの破壊耐圧を上げると同時に、保護すべ
き半導体装置のゲート酸化膜の静電破壊を防ぐことがで
きる。図4は、コンタクト領域15a付近の電流密度の
分布を示す図である。X軸及びY軸は、それぞれドレイ
ン領域5上に形成されたコンタクト領域15a及び15
bの相対的な位置を示しており、Z軸は電流密度を示し
ている。図3および4に示されるように、コンタクト領
域15aの点21において電流密度は最大となる。最大
値は、1854A/cm2であり、従来の素子に比べ約
45%も低くなっている。したがって、コンタクト破壊
を低減し、また耐圧を向上させることができる。
【0023】図3に示されるように、ドレイン領域5の
電流を効率よく分散させるために、コンタクト領域15
aにおいて、ノッチ20によって形成される辺23は第
1の方向に対しなす角φが45度以下になることが好ま
しい。また、ノッチ20によって形成される辺23は、
長い方が好ましい。図5は、ノッチ20の大きさと電流
密度との関係を示している。具体的には、図3に示され
るように、ゲート電極9に面する辺となす角度φを45
度して一辺がDの長さを有するの二等辺三角形をノッチ
20としてコンタクト領域15aが有する場合、Dと最
大の電流密度との関係を示している。横軸は長さDを示
し、縦軸は電流密度の最大値を示している。図5に示さ
れるように、Dが長くなるにつれて、電流密度の最大値
は小さくなっている。
【0024】本発明による静電破壊保護用トランジスタ
1は、従来技術を用いて製造できる。静電破壊保護用ト
ランジスタ1を含む半導体装置の製造において、コンタ
クト領域13、14、及び15を規定するマスクを変更
するだけで、本発明による静電破壊保護用トランジスタ
1を製造することができる。具体的には、コンタクト領
域13、14、15a及び15bを規定するマスクを作
製し、このマスクを用いて静電破壊保護用トランジスタ
1を製造すればよい。新たな工程を必要としないので、
製造工程が複雑化したり製造費用が高くなることがな
い。
【0025】上述の静電破壊保護用トランジスタ1にお
いて、大きな面積を有し、かつノッチ20を有するコン
タクト領域15aが、ドレイン領域5に印加された静電
気電荷による電流をドレイン領域内に分散させる手段と
して設けられていたが、大きな面積のみを有するコンタ
クト領域あるいはノッチのみを有するコンタクト領域で
あっても良い。
【0026】具体的には、図6(a)に示されるように、
ドレイン領域5上に複数のコンタクト領域15bとそれ
より大きい面積を有するコンタクト領域15cを設けて
もよい。コンタクト領域15bは、デザインルールで決
定される最小寸法で形成される面積を有しており、例え
ば0.8μmx0.8μmの正方形である。コンタクト
領域15cは、素子分離領域7に隣接して設けられてお
り、2.1μmx2.1μmの正方形である。素子分離
領域7に隣接するコンタクト領域15cを大きくするこ
とにより、チャネル領域6の一部を流れる電流は、大き
な面積を有するコンタクト領域15cに分散する。点2
4における電流密度の最大値は、2517A/cm2
あり、従来の素子に較べ、約25%小さくなっている。
【0027】また、ドレイン領域5上に形成される複数
のコンタクト領域の全体を一つのコンタクト領域とみな
し、素子分離領域7及びゲート電極9に隣接する辺にノ
ッチを有するように分割された複数のサブコンタクト領
域を設けても良い。例えば、図6(b)に示されるよう
に、方向Gに沿ってサブコンタクト領域15dと15e
とをコンタクト領域6上に設けても良い。サブコンタク
ト領域15dは、サブコンタクト領域15eよりも第1
の方向に短い長方形をしており、その結果、点線で示さ
れるコンタクト領域15にノッチ20が形成されたのと
等価になっている。また図6(c)に示されるように、
方向Gと垂直な方向に長手方向を有する長方形のサブコ
ンタクト領域15f及び15gを平行に複数配置しても
良い。サブコンタクト領域15fはサブコンタクト領域
15gよりも長手方向の長さが短いので、コンタクト領
域15f及び15gによって形成される領域は、点線で
示されるノッチ20を有するコンタクト領域15と等価
である。あるいは、図6(d)に示されるように、デザ
インルールで決定される最小寸法で形成される面積を有
しているサブコンタクト領域15hをノッチ20の部分
には配置しないように、点線で示されるコンタクト領域
15内に複数マトリクス状に配置してもよい。
【0028】(実施例2)図7は、本発明による静電破
壊保護用トランジスタ31の平面図を示している。図8
は、図7に示される静電破壊保護用トランジスタ31の
B−B断面を示している。実施例1の静電破壊保護用ト
ランジスタ1と同じ構成要素には同じ参照符号を付して
いる。
【0029】図7及び図8に示されるように、500Ω
/□程度のシート抵抗を有するp型シリコンからなる半
導体基板2中にp+拡散領域3、ソース領域4、ドレイ
ン領域5、及びソース領域4とドレインス領域5とに挟
まれたチャネル領域6が形成されている。ソース領域4
及びドレイン領域5は、0.15μm程度の深さを有し
ており、100Ω/□程度のシート抵抗を有している。
p+拡散層3は半導体基板2にバイアス電圧を印加する
ために設けられている。p+拡散領域3、ソース領域
4、ドレイン領域5、及びチャネル領域6とからなる島
領域は半導体基板2中に形成された素子分離領域7によ
って囲まれている。
【0030】素子分離領域7は、ドレイン領域5に印加
された静電気電荷による電流をドレイン領域内に分散さ
せる手段として、島領域の中心に向かって延びる2つの
突起52を有している。2つの突起52は、ソース領域
4とドレイン領域5との間に形成されている。素子分離
領域7の下方の半導体基板2中にチャネルストップ領域
53が形成されている。
【0031】半導体基板2の表面上に酸化ケイ素からな
る絶縁膜8が形成されており、ゲート電極9が絶縁膜8
の一部を介してチャネル領域6及び突起52の上方に形
成されている。ゲート電極9と半導体基板2との間の絶
縁膜8は、厚さ約10nmを有していて、ゲート絶縁膜
として機能する。ゲート電極9は、第1の方向にそって
形成されており、ゲート長は約1μmである。絶縁膜8
中にコンタクトホール10、11、12a、及び12b
が形成されている。コンタクトホール10及び、11
は、それぞれp+拡散領域3及びソース領域4上に形成
されるコンタクト領域13及び14を規定する。またコ
ンタクトホール12a及び12bは、ドレイン領域5上
に形成されるコンタクト領域15a及び15bを規定す
る。
【0032】絶縁膜8中には更にアルミニウムからなる
配線16及び17が形成されている。配線16は、コン
タクトホール10及び11を介してそれぞれp+領域3
及びソース領域4と電気的に接続されており、配線17
は、コンタクトホール12a及び12bを介してドレイ
ン領域5と電気的に接続されている。ドレイン領域5
は、半導体基板2中に形成された保護用の抵抗18を介
して、入力ゲートインバータ(図示せず)に接続され
る。配線16及びゲート電極9はそれぞれ接地されてい
る。配線17は入力パッド(図示せず)に接続されてい
る。
【0033】静電破壊保護用トランジスタ1に設けられ
たドレイン領域5に印加された静電気電荷による電流を
ドレイン領域内に分散させる手段を図9及び図10を参
照しながら更に詳しく説明する。図9は、突起52の付
近の拡大図を示している。
【0034】図9及び図10に示されるように、突起5
2及びチャネル領域6がソース領域4及びドレイン領域
5に挟まれていて、突起52及びチャネル領域6上にゲ
ート電極9が形成されている。突起52は、第1の方向
に延びており、コンタクト領域15aとD2だけ重なる
ような長さを有している。例えば、D2は0.1μm程
度である。また突起52の幅L1はゲート長L2より2
xD2だけ長い。
【0035】入力パッド(図示せず)に静電気電荷が印
加されると、配線17(図示せず)を介してドレイン領
域5のコンタクト領域12a及び12bに静電気電荷が
印加される。ドレイン領域5及び半導体基板2の電位が
印加された静電気電荷によって、上昇し、ソース領域
4、ドレイン領域5、及び、半導体基板2によって形成
される寄生バイポーラトランジスタ19が動作し、ドレ
イン領域5に印加された静電気電荷をソース領域4を介
して接地へ逃がす。ゲート電極9の下方に形成された突
起52によって、素子分離領域7に近接したソース領域
4及びドレイン領域5の領域54内には、電流が流れ難
くなるため、素子分離領域7近傍のドレイン領域5内の
領域54を通ってコンタクト領域15aに流れる電流は
ほとんどなくなる。従って、コンタクト領域15aでの
電流集中を緩和する。その結果、電流集中によって起こ
るコンタクト破壊を回避することができる。突起52に
よって、領域54を流れる電流が制限されるので、突起
52は、ドレイン領域5に印加された静電気電荷による
電流が素子分離領域7近傍のドレイン領域5内に流れる
のを妨げる手段とみなせる。
【0036】また、図9に示されるように、突起52を
有する素子分離領域7の下方の半導体基板2中にチャネ
ルストップ領域53を形成すると、突起52の下方の半
導体基板2中を通る電流を減少させることができるの
で、領域54内を流れる電流を更に減少させることがで
きる。
【0037】本発明による静電破壊保護用トランジスタ
31は、従来技術を用いて製造できる。静電破壊保護用
トランジスタ31を含む半導体装置の製造において、素
子分離領域7を規定するマスクを変更するだけで、本発
明による静電破壊保護用トランジスタ31を製造するこ
とができる。具体的には、突起52を有する素子分離領
域7を規定するマスクを作製し、このマスクを用いて静
電破壊保護用トランジスタ31を製造すればよい。新た
な工程を必要としないので、製造工程が複雑化したり製
造費用が高くなることがない。
【0038】図11から14に示されるように、ドレイ
ン領域5に印加された静電気電荷による電流をドレイン
領域内に分散させる手段として上述の突起52の代わり
に、突起55を静電気破壊保護用トランジスタ1に設け
ても良い。図11は、突起55付近の平面拡大図を示し
ており、図12は、図11のC−C断面を示している。
突起55及びチャネル領域6(図示せず)がソース領域
4及びドレイン領域5に挟まれていて、突起55及びチ
ャネル領域6上にゲート電極9が形成されている。突起
55は、方向Gに延びており、コンタクト領域15aと
D2だけ重なるような長さを有している。例えば、D2
は0.1μm程度である。また、方向Gと垂直な方向に
幅L1を有している。突起55の幅L1は、ゲート幅L
2に較べ、2xD3だけ短くなっている。
【0039】突起55を有する素子分離領域7の下方の
半導体基板2中には、チャネルストップ領域56が形成
されている。チャネルストップ領域56は、素子分離領
域7を形成するためのマスクを用いて形成されるので、
突起55の幅L1とほぼ同じ幅を有している。一方、ソ
ース領域4とドレイン領域5とは、ゲート電極9をマス
クとして形成されるため、ソース領域4とドレイン領域
5との間隔は、ほぼL2に等しい。従って、チャネルス
トップ領域56は、ソース領域4及びドレイン領域5と
直接接触しない。
【0040】このような構造を有する静電破壊保護用ト
ランジスタ41は、ソース領域4あるいはドレイン領域
5とチャネルストップ領域6とによってpn接合が形成
されるのを防ぐため、保護素子としての機能を高めるこ
とができる。また、このような構造を有する静電破壊保
護用トランジスタ41は、以下の理由から特に微細化に
対して有効である。
【0041】素子の微細化のために、ドレイン領域5お
よびソース領域4が浅くなり、高抵抗化すると、入力イ
ンバータを保護するためには、ゲート電極1とコンタク
ト領域12aを近づけ、寄生抵抗を下げ、静電気電荷を
すばやく逃がすこと好ましい。しかし、上述の図8に示
されるトランジスタ1の構造において、ゲート電極9と
コンタクト領域15aを近づけていくとチャネルストッ
プ領域53とドレイン領域5との高濃度pn接合部に高
電位がかかり接合破壊を起こす可能性がある。
【0042】一方、突起55を有する静電破壊保護用ト
ランジスタ41では、チャネルストップ領域56がドレ
イン領域5と接しないため、静電気電荷が印加された
時、高電位が接合部に印加されても接合破壊を起こさず
に電荷を逃がすことができる。
【0043】図13は、突起55を有する静電破壊保護
用トランジスタ51の動作時の電流ベクトル図を示し、
図14は、ドレイン領域の電流密度の分布を示してい
る。図13に示されるように、ドレイン領域5の領域5
4を流れる電流が減少し、このため、コンタクト領域1
2aの電流密度が減少しているのがわかる。また、図1
4に示されるように、従来の素子に較べて、コンタクト
領域12aでの電流密度の最大値を約40%減少させる
ことができる。
【0044】電流密度とコンタクトで消費される電力の
関係は、コンタクト抵抗がほぼ一定と考えると、コンタ
クトの消費電力は電流密度の2乗に比例することになり
コンタクト領域15aで発生する静電気破壊耐圧は40
%程度上昇することになる。
【0045】図15及び16に示されるように、ドレイ
ン領域5に印加された静電気電荷による電流をドレイン
領域内に分散させる手段として上述の突起52の代わり
に、突起58を静電気破壊保護用トランジスタ51に設
けても良い。図15は、突起58付近の立体拡大図を示
しており、図16は、その平面図を示している。
【0046】突起58は、ソース領域4中の領域54に
突き出すように方向Gに延びており、コンタクト領域1
5aとD2だけ重なるような長さを有している。例え
ば、D2は0.1μm程度である。また、突起58の一
部は、方向Gと垂直な方向にゲート電極9の下方に突き
出すように形成されている。突起58とドレイン領域5
とは、距離D4だけ離れている。
【0047】突起58を有する素子分離領域7の下方の
半導体基板2中には、チャネルストップ領域59が形成
されている。チャネルストップ領域59は、素子分離領
域7を形成するためのマスクを用いて形成されるので、
チャネルストップ領域59はドレイン領域5から距離D
4を隔てて形成される。従って、チャネルストップ領域
59とドレイン領域5が接してpn接合が形成されるこ
とがなく、pn接合破壊が起こり難くなっている。
【0048】また微細化によってゲート幅L2が短くな
った場合でも、ゲート電極9の下方に突起部58の境界
が位置するように、ゲート電極9を位置合わせすれば良
いので、素子分離領域7とゲート電極9との位置合わせ
は容易であり、歩留まりがよい。
【0049】また、図17に示されるように、ドレイン
領域5に印加された静電気電荷による電流をドレイン領
域内に分散させる手段として上述の突起52の代わり
に、突起60を静電気破壊保護用トランジスタ60に設
けても良い。
【0050】突起60は、ソース領域4中の領域54の
一部に突き出すように方向Gに延びており、コンタクト
領域15aとD2だけ重なるような長さを有している。
例えば、D2は0.1μm程度である。また、突起60
は、方向Gと垂直な方向に幅L1を有しており、ゲート
電極9の下方に突き出すように形成されている。突起5
8とドレイン領域5とは、距離D4だけ離れている。
【0051】突起60を有する素子分離領域7の下方の
半導体基板2中には、チャネルストップ領域(図示せ
ず)が形成されている。チャネルストップ領域は、素子
分離領域7を形成するためのマスクを用いて形成される
ので、チャネルストップ領域59はドレイン領域5から
距離D4を隔てて形成される。従って、チャネルストッ
プ領域61とドレイン領域5が接してpn接合が形成さ
れることがなく、pn接合破壊が起こり難くなってい
る。
【0052】また微細化によってゲート幅L2が短くな
った場合でも、ゲート電極9の下方に突起部60の境界
が位置するように、ゲート電極9を位置合わせすれば良
いので、素子分離領域7とゲート電極9との位置合わせ
は容易であり、歩留まりがよい。
【0053】(実施例3)図18は、本発明による静電
破壊保護用トランジスタ71の平面図を示している。図
19は、図18に示される静電破壊保護用トランジスタ
71のE−E断面を示している。実施例1の静電破壊保
護用トランジスタ1と同じ構成要素には同じ参照符号を
付している。
【0054】図18及び図19に示されるように、50
0Ω/□程度のシート抵抗を有するp型シリコンからな
る半導体基板2中にp+拡散領域3、ソース領域4、ド
レイン領域5が形成されている。ソース領域4及びドレ
イン領域5は、深さ0.15μmを有しており、100
Ω/□程度のシート抵抗を有している。p+拡散層3
は、半導体基板2にバイアス電圧を印加するために設け
られている。p+拡散領域3、ソース領域4、及びドレ
イン領域5とからなる島領域は、半導体基板2中に形成
された素子分離領域7によって囲まれている。
【0055】ソース領域4とドレイン領域5との間に
は、ドレイン領域5に印加された静電気電荷による電流
をドレイン領域内に分散させる手段として、端部70a
及び70bのチャネル長が中央部70cのチャネル長よ
り長いチャネル領域70が形成されている。
【0056】半導体基板2の表面上に酸化ケイ素からな
る絶縁膜8が形成されており、ゲート電極9が絶縁膜8
の一部を介してチャネル領域70の上方に形成されてい
る。ゲート電極90と半導体基板2との間の絶縁膜8
は、厚さ約10nmを有していて、ゲート絶縁膜として
機能する。ゲート電極90は、方向Gにそって形成され
ており、両端部90aのゲート長が中央部90cのゲー
ト長より長くなっている。絶縁膜8中にコンタクトホー
ル10、11、12a、及び12bが形成されている。
コンタクトホール10及び、11は、それぞれp+拡散
領域3及びソース領域4上に形成されるコンタクト領域
13及び14を規定する。またコンタクトホール12a
及び12bは、ドレイン領域5上に形成されるコンタク
ト領域15a及び15bを規定する。
【0057】絶縁膜8中には更にアルミニウムからなる
配線16及び17が形成されている。配線16は、コン
タクトホール10及び11を介してそれぞれp+領域3
及びソース領域4と電気的に接続されており、配線17
は、コンタクトホール12a及び12bを介してドレイ
ン領域5と電気的に接続されている。ドレイン領域5
は、半導体基板2中に形成された保護用の抵抗18を介
して、入力ゲートインバータ(図示せず)に接続され
る。配線16及びゲート電極9はそれぞれ接地されてい
る。配線17は入力パッド(図示せず)に接続されてい
る。
【0058】図20を参照しながら、静電破壊保護用ト
ランジスタ1に設けられたドレイン領域5に印加された
静電気電荷による電流をドレイン領域内に分散させる手
段を更に詳しく説明する。
【0059】図20に示されるように、ソース領域4と
ドレイン領域5とに挟まれたチャネル領域70は、中央
部70cと端部70aからなり、端部70aのチャネル
長L3は、中央部のチャネル長L4に較べて長くなって
いる。具体的には、チャネル長L4は0.8μmであ
り、チャネル長L3は、1.6μmである。また端部7
0aは、コンタクト領域15aと方向Gに距離D2だけ
重なるように形成されている。
【0060】入力パッド(図示せず)に静電気電荷が印
加されると、配線17(図示せず)を介してドレイン領
域5のコンタクト領域15a及び15bに静電気電荷が
印加される。ドレイン領域5及び半導体基板2の電位が
印加された静電気電荷によって、上昇し、ソース領域
4、ドレイン領域5、及び、チャネル領域70をそれぞ
れエミッタ、コレクタ、及びベースとする寄生バイポー
ラトランジスタ19が動作し、ドレイン領域5に印加さ
れた静電気電荷を接地端子に逃がす。チャネル領域70
の端部70aのチャネル長は、中央部70cに較べて長
くなっているので、中央部70cに較べて端部70aは
電流を流しにくく、端部70aを流れる電流が減少す
る。従って、端部70a及び70bを通ってドレイン領
域5の領域54を流れる電流はほとんどなくなり、コン
タクト領域15での電流集中が緩和される。その結果、
電流集中によって起こるコンタクト破壊を回避すること
ができる。チャネル領域70によって、領域54を流れ
る電流が制限されるので、チャネル領域70は、ドレイ
ン領域5に印加された静電気電荷による電流が素子分離
領域7近傍のドレイン領域5内に流れるのを妨げる手段
とみなせる。
【0061】本発明による静電破壊保護用トランジスタ
71は、従来技術を用いて製造できる。静電破壊保護用
トランジスタ71を含む半導体装置の製造において、ゲ
ート電極9を規定するマスクを変更するだけで、本発明
による静電破壊保護用トランジスタ71を製造すること
ができる。具体的には、両端部のゲート長が中央部のゲ
ート長より長いゲート電極パターンを規定するマスクを
作製し、このマスクを用いてゲート電極90を形成す
る。ゲート電極90をマスクとして半導体基板2にn型
不純物を注入し、ソース領域4及びドレイン領域5を形
成することによって、ゲート電極90の下方に、端部7
0aのチャネル長L3が、中央部70cのチャネル長L
4に較べて長くなっているチャネル領域70が形成され
る。
【0062】図21に示されるように、本発明による静
電破壊保護用トランジスタ81は、ドレイン領域5に印
加された静電気電荷による電流をドレイン領域内に分散
させる手段として、チャネル領域72を有していてもよ
い。チャネル領域72は、両端部72aのチャネル長
が、中央部72cに較べて長くなっている。具体的に
は、端部72aがソース領域4側のみで太くなってい
る。このような構造のチャネル領域72は、コンタクト
領域15aとチャネル領域72との間のドレイン抵抗を
減少させないので、電流集中の緩和効果をさらに増すこ
とができる。
【0063】上述の実施例1、2、及び3では、n型チ
ャネルのMOSFETを用いた静電破壊保護用のMOS
型トランジスタについて述べたが、同様な素子分離構造
およびゲート電極形状を持ったPch型MOSFETの
静電破壊保護用のMOS型トランジスタに用いることが
出来るのは言うまでもない。また相補型の静電破壊保護
用のMOS型トランジスタの場合においても、Nchお
よびPch型MOSFETに本発明のを用いることが出
来るのは言うまでもない。
【0064】また、実施例1に示される静電気破壊保護
用のトランジスタに、更に実施例2あるいは実施例3に
示されるドレイン領域に印加された静電気電荷による電
流をドレイン領域内に分散させる手段を設けてもよい。
具体的には、図1及び2に示される静電気破壊保護用ト
ランジスタ1に図7、8及び9に示される突起52を設
けてもよい。あるいは図1及び2に示される静電気破壊
保護用トランジスタ1に、チャネル6の代わりに図1
8、19及び20に示されるチャネル70を設けてもよ
い。静電気破壊保護用トランジスタが、2つの異なるド
レイン領域に印加された静電気電荷による電流をドレイ
ン領域内に分散させる手段を有することによってより本
発明の効果が高められることは言うまでもない。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、ノッチを有するコンタ
クト領域を形成することによって、コンタクト領域内の
特定の箇所に電流が集中することが緩和されるので、従
来の静電破壊保護用のトランジスタよりも高い静電耐圧
を得ることができ、また、静電気破壊保護用トランジス
タ自身が静電気で容易に破壊されることを防ぐことがで
きる。
【0066】また、本発明によれば、ゲート下部に素子
分離領域から延びる突起を設けることによって、あるい
は、素子分離領域近傍のチャネル長を中央部のチャネル
長よりも長くすることによって、素子分離領域近傍のド
レイン領域内に流れる電流が制限されるので、素子分離
領域に近接したコンタクト領域に流れる静電気による電
流を減少させることができる。従って、コンタクト領域
に集中する電流を緩和し、従来の静電破壊保護用のトラ
ンジスタよりも高い静電耐圧を得ることができ、また、
静電気破壊保護用トランジスタ自身が静電気で容易に破
壊されることを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による第1の静電破壊保護トラ
ンジスタの平面図
【図2】図2は、図1に示される静電破壊保護トランジ
スタのA−A断面図
【図3】図3は、図1に示される静電破壊保護トランジ
スタのコンタクト領域の拡大図
【図4】図4は、図3に示される領域における電流密度
の分布を示す図
【図5】図5は、ノッチの大きさと電流密度の最大値と
の関係を示す図
【図6】図6(a)から図6(d)は、本発明による第
1の静電破壊保護トランジスタの別の実施例を示すコン
タクト領域付近の拡大図
【図7】図7は、本発明による第2の静電破壊保護トラ
ンジスタの平面図
【図8】図8は、図7に示される静電破壊保護トランジ
スタのB−B断面図
【図9】図9は、図7に示される静電破壊保護トランジ
スタの突起付近の立体拡大図
【図10】図10は、図7に示される静電破壊保護トラ
ンジスタの突起付近の平面拡大図
【図11】図11は、本発明による第2の静電破壊保護
トランジスタの別の実施例を示す突起付近の平面拡大図
【図12】図12は、図11に示される静電破壊保護ト
ランジスタのC−C断面図
【図13】図13は、図11に示される静電破壊保護ト
ランジスタのドレイン領域内の電流分布を示すベクトル
【図14】図14は、図11に示される静電破壊保護ト
ランジスタのドレイン領域内の電流密度を示す図
【図15】図15は、本発明による第2の静電破壊保護
トランジスタの別の実施例を示す突起付近の立体拡大図
【図16】図16は、本発明による第2の静電破壊保護
トランジスタの別の実施例を示す突起付近の平面拡大図
【図17】図17は、本発明による第2の静電破壊保護
トランジスタの別の実施例を示す突起付近の平面拡大図
【図18】図18は、本発明による第3の静電破壊保護
トランジスタを示すの平面図
【図19】図19は、図18に示される静電破壊保護ト
ランジスタのE−E断面図
【図20】図20は、図18に示される静電破壊保護ト
ランジスタのチャネル領域の一部の断面を示す立体拡大
【図21】図21は、本発明による第3の静電破壊保護
トランジスタの別の実施例をチャネル領域の一部の断面
を示す立体拡大図
【図22】図22は、静電破壊保護回路
【図23】図23は、従来技術による静電破壊保護トラ
ンジスタの平面図
【図24】図24は、図23に示される静電破壊保護ト
ランジスタのF−F断面図
【図25】図25は、図23に示される静電破壊保護ト
ランジスタのドレイン領域内の電流分布を示すベクトル
【図26】図26は、コンタクト領域と素子分離領域と
の距離と電流密度の最大値との関係を示す図
【符号の説明】
1 静電破壊保護素子 2 基板 3 P+領域 4 ソース領域 5 ドレイン領域 7 素子分離領域 9 ゲート電極 13、14、15a、15b コンタクト領域

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板と、 該半導体基板中に形成されたソース領域、及びドレイン
    領域を有する島領域と、 該半導体基板中であって、該島領域を囲むように形成さ
    れた素子分離領域と、 該半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜と、 該ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、 該ドレイン領域に印加された静電気電荷による電流を該
    ドレイン領域内に分散させる手段と、 を有する静電破壊防止のためのMOS型トランジスタ。
  2. 【請求項2】前記手段は、前記ドレイン領域上に形成さ
    れた、前記ゲート電極と前記素子分離領域とに近接した
    部分にノッチを有するコンタクト領域を有する請求項1
    に記載の静電破壊防止のためのMOS型トランジスタ。
  3. 【請求項3】前記手段は、前記ドレイン領域上に形成さ
    れた複数のコンタクト領域を有し、該複数のコンタクト
    領域のうちの前記ゲート電極と前記素子分離領域とに隣
    接した該コンタクト領域は、他の該コンタクト領域より
    大きい面積を有している請求項1に記載の静電破壊防止
    のためのMOS型トランジスタ。
  4. 【請求項4】前記コンタクト領域は、複数のサブコンタ
    クト領域からなる請求項2に記載の静電破壊防止のため
    のMOS型トランジスタ。
  5. 【請求項5】前記手段は、少なくとも前記ゲート電極の
    一部の下方であって、前記素子分離領域から前記島領域
    の中心に向かって延びる突起を有する請求項1に記載の
    静電破壊防止のためのMOS型トランジスタ。
  6. 【請求項6】該トランジスタは更に前記ドレイン領域上
    に形成されたコンタクト領域を有しており、該コンタク
    ト領域と前記素子分離領域との距離は、前記突起の長さ
    よりも短かくなっている請求項5に記載の静電破壊防止
    のためのMOS型トランジスタ。
  7. 【請求項7】前記手段は、更に、少なくとも前記突起の
    下方に形成されたチャネルストップ領域を有する請求項
    5に記載の静電破壊防止のためのMOS型トランジス
    タ。
  8. 【請求項8】前記ゲート電極のゲート長は、前記突起の
    幅よりも長くなっている請求項7に記載の静電破壊防止
    のためのMOS型トランジスタ。
  9. 【請求項9】前記手段は、前記ソース領域と前記ドレイ
    ン領域との間に形成された、素子分離領域近傍に位置す
    る端部のチャネル長が中央部のチャネル長より長いチャ
    ネル領域を有する請求項1に記載の静電破壊防止のため
    のMOS型トランジスタ。
  10. 【請求項10】前記トランジスタは更に前記ドレイン領
    域上に形成されたコンタクト領域を有しており、該コン
    タクト領域と前記素子分離領域との距離は、前記チャネ
    ル領域の端部の幅よりも長い請求項9に記載の静電破壊
    防止のためのMOS型トランジスタ。
  11. 【請求項11】半導体基板と、 該半導体基板中に形成されたソース領域、及びドレイン
    領域を有する島領域と、 該半導体基板中であって、該島領域を囲むように形成さ
    れた素子分離領域と、 該半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜と、 該ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、 該ドレイン領域に印加された静電気電荷による電流が該
    素子分離領域近傍の該ドレイン領域内に流れるのを妨げ
    る手段と、 を有する静電破壊防止のためのMOS型トランジスタ。
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