JP2850437B2 - 空気調和機の運転制御方法 - Google Patents

空気調和機の運転制御方法

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JP2850437B2
JP2850437B2 JP2018325A JP1832590A JP2850437B2 JP 2850437 B2 JP2850437 B2 JP 2850437B2 JP 2018325 A JP2018325 A JP 2018325A JP 1832590 A JP1832590 A JP 1832590A JP 2850437 B2 JP2850437 B2 JP 2850437B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は空気調和機の運転制御方法に関する。
従来の技術 この種の技術は空気調和機の暖房運転において除霜運
転を開始するまでの運転制御方法であり、従来の技術は
以下に示す通りである。室内風量、室外風量は一定で除
霜運転の開始以前において風量を増大させる制御は行な
っておらず、また除霜の開始判断は室外熱交換器温度が
一定時間所定値以下を継続した時点において圧縮器がON
であれば除霜を行なっていた。
発明が解決しようとする課題 しかしならが従来制御においては外気温度が低くまた
室外熱交換器温度も低下する除霜開始以前の冷凍サイク
ル状態においても室外風量は一定であるため室外熱交換
器に着霜しやすくなっていた。また室外の熱交換器の着
霜が進行する状態においても室内側の風量が一定の風量
よりも増大しないため、本来さらに能力を必要としてい
るにも係わらず、暖房能力を上げることができなかっ
た。さらに除霜に入る条件も室外熱交換器温度が一定時
間所定値以下を継続した時点における圧縮機のON/OF状
態しか見ておらず除霜時間を短縮するような配慮はされ
てなく空気調和機の負荷状態によっては除霜時間が長く
かかり空気調和機の除霜運転中において利用者に冷風感
を長時間与えるものであった。本発明は上記問題を解決
するためのものである。
課題を解決するための手段 第1に、室内機、室外機より構成される分離型空気調
和機において、室内機には室温を検出する吸込温度セン
サ、室内風量を調節する室内ファンを設け、室外機には
熱交換器温度を検出する熱交換器温度センサと、室外風
量を調節する室外ファンと、圧縮機の吐出温度を検出す
る吐出温度センサ、圧縮機の運転周波数を調節するイン
バータ装置を設け室内の温度が所定値内に存在し、かつ
熱交換器温度が所定値以内で、かつ圧縮機の運転周波数
が所定値以上の時、室外風量を前記条件を満足する以前
の風量より増大させるものである。第2に、室温の温度
が所定値内に存在し、かつ熱交換器温度が所定値以内の
時、室内風量を前記条件を満足する以前の風量より増大
させるものである。第3に、室内の温度が所定値内に存
在し、かつ熱交換器温度が所定値以内の時は室内風量
を、前記条件を満足する以前の層量より増大させ、室内
の温度が所定値内に存在し、かつ熱交換器温度が所定値
以内、かつ圧縮機の運転周波数が所定値以上の時は室外
風量を、前記条件を満足する以前の風量より増大させる
ものである。第4に、室内の温度が所定値内に存在し、
かつ熱交換器温度が所定値以内、かつ圧縮機の運転周波
数が所定値以上の時、室外風量を前記条件を満足する以
前の風量より増大させ、しかる後において室外熱交換器
温度が一定時間所定値以下を継続した時点で、圧縮機の
運転周波数を所定値以上かつ圧縮機の吐出温度が所定値
以下であれば除霜を行なうものである。第5に、室内の
温度が所定値内に存在し、かつ熱交換器温度が所定値以
内の時、室内風量を前記条件を満足する以前の風量より
増大させ、しかる後において室外熱交換器温度が一定時
間所定値以下を継続した時点で、圧縮機の運転周波数が
所定値以上かつ圧縮機の吐出温度が所定値以下であれば
除霜を行なうものである。第6に室内の温度が所定値内
に存在し、かつ熱交換器温度が所定値以内の時は室内風
量を、前記条件を満足する以前の風量より増大させ、室
内の温度が所定値内に存在し、かつ熱交換器温度が所定
値以内、かつ圧縮機の運転周波数が所定値以上の時は室
外風量を前記条件を満足する以前の風量より増大させ、
しかる後において室外熱交換器温度が一定時間所定値以
下を継続した時点で、圧縮機の運転周波数が所定値以上
かつ圧縮機の吐出温度が所定値以下であれば除霜を行な
うものである。
作用 第1に室内機、室外機より構成される分離型空気調和
機において、室内機には室温を検出する吸込温度センサ
と、室内風量を調節する室内ファンを設け、室外機には
熱交換器温度を検出する熱交換器温度センサ、室外風量
を調節する室外ファン、圧縮機の吐出温度を検出する吐
出温度センサ、圧縮機の運転周波数を調節するインバー
タ装置を設け室内の温度が所定値内に存在し、かつ熱交
換器温度が所定値以内、かつ圧縮機の運転周波数が所定
値以上の時、室外風量を前記条件を満足する以前の風量
より増大させることにより室外機の着霜を防止すること
ができる。第2に、室温の温度が所定値内に存在し、か
つ熱交換器温度が所定値以内の時、室内風量を前記条件
を満足する以前の風量より増大させることで空気調和機
の高能力化ができる。第3に、室内の温度が所定値内に
存在し、かつ熱交換器温度が所定値以内の時は室内風量
を、前記条件を満足する以前の風量より増大させ、室内
の温度が所定値内に存在し、かつ熱交換器温度が所定値
以内、かつ圧縮機の運転周波数が所定値以上の時は室外
風量を、前記条件を満足する以前の風量より増大させる
もので空気調和機の高能力化ができかつ着霜を防止でき
る。第4に、室内の温度が所定値内に存在し、かつ熱交
換器温度が所定値以内、かつ圧縮機の運転周波数が所定
値以上の時、室外風量を前記条件を満足する以前の風量
より増大させ、しかる後において室外熱交換器温度が一
定時間所定値以下を継続した時点で、圧縮機の運転周波
数を所定値以上かつ圧縮機の吐出温度が所定値以下であ
れば除霜を行なうことで空気調和機の除霜運転時間も含
めた積算暖房能力の向上が図ることができる。第5に室
内の温度が所定値内に存在し、かつ熱交換器温度が所定
値以内の時、室内風量を前記条件を満足する以前の風量
より増大させ、しかる後において室外熱交換器温度が一
定時間所定値以下を継続した時点で、圧縮機の運転周波
数が所定値以上かつ圧縮機の吐出温度が所定値以下であ
れば除霜を行なうことで空気調和機の除霜時間も含めた
積算暖房能力の向上が図ることができる。第6に室内の
温度が所定値内に存在し、かつ熱交換器温度が所定値以
内の時は室内風量を、前記条件を満足する以前の風量よ
り増大させ、室内の温度が所定値内に存在し、かつ熱交
換器温度が所定値以内、かつ圧縮機の運転周波数が所定
値以上の時は室外風量を、前記条件を満足する以前の風
量より増大させ、しかる後において室外熱交換器温度が
一定時間所定値以下を継続した時点で、圧縮機の運転周
波数が所定値以上かつ圧縮機の吐出温度が所定値以下で
あれば除霜を行なうことで空気調和機の除霜時間も含め
た積算暖房能力の向上が図ることができる。
実施例 以下、本発明の一実施例の空気調和機の運転制御方法
について添付図面を参照して説明する。第1図は本発明
の一実施例における空気調和機の運転制御方法を実現す
るためのブロック図である。図において、1は室内機の
制御装置、2は室内ファンモータ、3は吸込温度セン
サ、4は室外機の制御装置である。5は室内機の制御装
置と室外機の制御装置の間でデータの通信を行なうため
の通信線、6は室外機の熱交換器の温度を検出する配管
温度センサ、7は圧縮機、8は圧縮機の運転周波数を調
節するインバータ装置である。9は圧縮機の吐出温度を
検出するための吐出温度センサ、10は室外ファンモータ
である。次に、上記の機能ブロックにおいて構成される
空気調和機の運転制御方法について第2図〜第4図に従
って説明する。第2図は室内機の制御装置1の動作を示
すフローチャートである。第3図は室外機の制御装置4
の動作を示すフローチャートである。第4図は本発明の
運転制御方法による空気調和機の能力と時間の関係を示
す特性図である。まず第2図のステップ21〜23において
吸込温度が17℃から23℃の間にあり、かつ熱交換器温度
が0℃より低い条件において室内の風量を増加させてい
る。次に第3図のステップ11〜13、14、18、19において
吸込温度が17℃から23℃の間にあり、かつ熱交換器温度
が0℃より低い条件でかつ圧縮機の運転周波数が94HZ以
上の時、室外風量を増加させるようにしている。以上の
制御により圧縮機の出す能力は第4図の特性曲線Bに示
すよう風量を増加する以前の特性曲線Aより多く出すこ
とができる。以上の制御は特に外気温度が低下し室外熱
交換器に着霜が進行し始め、室外熱交換器温度が低下す
ることにより、空気調和機の能力が低下してきた時に、
室外の風量を増加させれば、室外熱交換器と、その室外
熱交換器の温度より高い外気の熱交換量、つまり外気か
らの熱のくみ上げ量が多くなり、室外熱交換器温度が上
昇することで室外熱交換器の着霜が防止され、暖房能力
が向上するとともに、室内風量を増加させれば更に暖房
能力を向上させることができる。ステップ15、16、17で
は室外熱交換器温度が−3℃未満を連続30分継続した時
に吐出温度が82℃未満の時に除霜処理を行なうようにし
ている。このステップは上記のステップ11〜14を満足し
た後に行なわれる。この制御は圧縮機の吐出温度が比較
的高い時に除霜処理を行なうため圧縮機本体の蓄熱によ
る熱量を利用できるため特性曲線Aのディアイス時間a1
を特性曲線Bのa2に示すよう短くすることができる。上
記は請求項の第6項の実施例について述べたものである
が第1項〜第5項までの実施例についても内容としては
包含するものであるため詳細な説明は省略する。
発明の効果 以上のように本発明は、第1に、室内機、室外機より
構成される分離型空気調和機において、室内機には室温
を検出する吸込温度センサ、室内風量を調節する室内フ
ァンを設け、室外機には熱交換器温度を検出する熱交換
器温度センサ、室外風量を調節する室外ファン、圧縮機
の吐出温度を検出する吐出温度センサ、圧縮機の運転周
波数を調節するインバータ装置を設け室内の温度が所定
値内に存在し、かつ熱交換器温度が所定値以内、かつ圧
縮機の運転周波数が所定値以上の時、室外風量を前記条
件を満足する以前の風量より増大させることにより室外
機の着霜を防止することができ、その結果さらに能力を
出すことができる。第2に、室温の温度が所定値内に存
在し、かつ熱交換器温度が所定値以内の時、室内風量を
前記条件を満足する以前の風量より増大させることで空
気調和機の高能力化ができる。第3に、室内の温度が所
定値内に存在し、かつ熱交換器温度が所定値以内の時は
室内風量を、前記条件を満足する以前の風量より増大さ
せ、室内の温度が所定値内に存在し、かつ熱交換器温度
が所定値以内、かつ圧縮機の運転周波数が所定値以上の
時は室外風量を、前記条件を満足する以前の風量より増
大させるもので空気調和機の高能力化ができかつ着霜を
防止できる。第4に室内の温度が所定値内に存在し、か
つ熱交換器温度が所定値以内、かつ圧縮機の運転周波数
が所定値以上の時、室外風量を前記条件を満足する以前
の風量より増大させ、しかる後において室外熱交換器温
度が一定時間所定値以下を継続した時点で、圧縮機の運
転周波数が所定値以上かつ圧縮機の吐出温度が所定値以
下であれば除霜を行なうことで外気温度が低い空調状態
においても着霜の防止が図れるため高能力化が実現でき
室温の低下を防止でき、さらに除霜時間の短縮が図れる
ため除霜運転中のコールドドラフト感も防止できる。第
5に、室内の温度が所定値内に存在し、かつ熱交換器温
度が所定値以内の時、室内風量を前記条件を満足する以
前の風量より増大させ、しかる後において室外熱交換器
温度が一定時間所定値以下を継続した時点で、圧縮機の
運転周波数が所定値以上かつ圧縮機の吐出温度が所定値
以下であれば除霜を行なうことで外気温度が低い空調状
態においても高能力化が実現でき、さらに除霜運転時間
の短縮が図れるため室温の低下を防止でき、かつ除霜運
転中のコールドドラフト感を防止できる。第6に室内の
温度が所定値内に存在し、かつ熱交換器温度が所定値以
内の時は室内風量を、前記条件を満足する以前の風量よ
り増大させ、室内の温度が所定値内に存在し、かつ熱交
換器温度が所定値以内、かつ圧縮機の運転周波数が所定
値以上の時は室外風量を、前記条件を満足する以前の風
量より増大させ、しかる後において室外熱交換器温度が
一定時間所定値以下を継続した時点で、圧縮機の運転周
波数が所定値以上かつ圧縮機の吐出温度が所定値以下で
あれば除霜を行なうことで外気温度が低い空調状態にお
いても空気調和機の大幅の高能力化が実現できるため室
温の低下を防止でき、さらに除霜運転時間の短縮が図れ
るため除霜運転中のコールドドラフト感を防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における空気調和機の運転制
御方法を実現するための機能ブロック図、第2図は室内
機の制御装置の動作を示すフローチャート、第3図は室
外機の制御装置の動作を示すフローチャート、第4図は
本発明の運転制御方法による空気調和機の能力と時間の
関係を示す特性図である。 1……室内機の制御装置、2……室内ファンモータ、3
……吸込温度センサ、4……室外機の制御装置、5……
室内機の制御装置と室外機の制御装置の間でデータの通
信を行なうための通信線、6……室外機の熱交換器の温
度を検出する熱交換器温度センサ、7……圧縮機、8…
…圧縮機の運転周波数を調節するインバータ装置、9…
…圧縮機の吐出温度を検出するための吐出温度センサ、
10……室外ファンモータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長野 昌利 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−58049(JP,A) 特開 平2−259353(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24F 11/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】室内機、室外機より構成される分離型空気
    調和機において、室内機には室温を検出する吸込温度セ
    ンサと、室内風量を調節する室内ファンとを設け、室外
    機には熱交換器温度を検出する熱交換器温度センサと、
    室外風量を調節する室外ファンと、圧縮機の吐出温度を
    検出する吐出温度センサと、圧縮機の運転周波数を調節
    するインバータ装置とを設け、室内の温度が所定値内に
    存在し、かつ熱交換器温度が所定値以内で、しかも圧縮
    機の運転周波数が所定値以上の時、室外風量を前記条件
    を満足する以前の風量より増大させることを特徴とする
    空気調和機の運転制御方法。
  2. 【請求項2】室内の温度が所定値内に存在し、かつ熱交
    換器温度が所定値以内の時、室内風量を前記条件を満足
    する以前の風量より増大させることを特徴とする請求項
    1記載の空気調和機の運転制御方法。
  3. 【請求項3】室内の温度が所定値内に存在し、かつ熱交
    換器温度が所定値以内の時は室内風量を、前記条件を満
    足する以前の風量より増大させ、前記室内の温度が所定
    値内に存在し、かつ熱交換器温度が所定値以内で、しか
    も圧縮機の運転周波数が所定値以上の時は室外風量を、
    前記条件を満足する以前の風量より増大させることを特
    徴とする請求項1記載の空気調和機の運転制御方法。
  4. 【請求項4】室内の温度が所定値内に存在し、かつ熱交
    換器温度が所定値以内で、しかも圧縮機の運転周波数が
    所定値以上の時、室外風量を前記条件を満足する以前の
    風量より増大させ、しかる後において室外熱交換器温度
    が一定時間所定値以下を継続した時点で、圧縮機の運転
    周波数が所定値以上かつ圧縮器の吐出温度が所定値以下
    であれば除霜を行なうことを特徴とする請求項1記載の
    空気調和機の運転制御方法。
  5. 【請求項5】室内の温度が所定値内に存在し、かつ熱交
    換器温度が所定値以内の時、室内風量を前記条件を満足
    する以前の風量より増大させ、しかる後において室外熱
    交換器温度が一定時間所定値以下を継続した時点で、圧
    縮器の運転周波数が所定値以上かつ圧縮機の吐出温度が
    所定値以下であれば除霜を行なうことを特徴とする請求
    項1記載の空気調和機の運転制御方法。
  6. 【請求項6】室内の温度が所定値内に存在し、かつ熱交
    換器温度が所定値以内の時は室内風量を、前記条件を満
    足する以前の風量より増大させ、室内の温度が所定値内
    に存在し、かつ熱交換器温度が所定値以内で、しかも圧
    縮機の運転周波数が所定値以上の時は室外風量を、前記
    条件を満足する以前の風量より増大させ、しかる後にお
    いて室外熱交換器温度が一定時間所定値以下を継続した
    時点で、圧縮機の運転周波数が所定値以上かつ圧縮機の
    吐出温度が所定値以下であれば除霜を行なうことを特徴
    とする請求項1記載の空気調和機の運転制御方法。
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