JP2806140B2 - 空気調和機の運転制御方法 - Google Patents

空気調和機の運転制御方法

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JP2806140B2
JP2806140B2 JP4108349A JP10834992A JP2806140B2 JP 2806140 B2 JP2806140 B2 JP 2806140B2 JP 4108349 A JP4108349 A JP 4108349A JP 10834992 A JP10834992 A JP 10834992A JP 2806140 B2 JP2806140 B2 JP 2806140B2
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operation control
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は空気調和機の運転制御
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】圧縮機からの吐出冷媒を室内熱交換器で
凝縮させると共に、室外熱交換器で蒸発させるヒートポ
ンプシステムにおける暖房運転時の制御方法としては、
次の2つの方式を挙げることができる。
【0003】まず第1は、ノンインバータ機、つまりイ
ンバータを有さず、圧縮機が一定周波数にて駆動される
空気調和機におけるものである。これは図6に示すよう
に、圧縮機及び室内ファンの発停を繰り返すことによっ
て、室内温度を設定温度近くに維持するよう制御される
ものである。しかしながらこの方式では、発停頻度が高
く、室内の温度変化が大であるため、空調快適性に優れ
ているとはいえない状態である。
【0004】そこで近年、インバータ方式、つまり圧縮
機周波数を変化させることにより暖房能力を可変とした
空気調和機が実用化されている。これは図5に示すよう
に、室内温度が設定温度に近づくと暖房能力を低下させ
るような制御を行うものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記インバー
タ式の制御においても、図5に示すように、室内ファン
からの送風量は暖房能力に拘らず一定に維持されること
から、暖気が舞い上り易く、足元まで暖気が届き難いと
いう欠点が生じたり、またドラフト感を生じさせるとい
う不具合が生じることもある。殊にこのような傾向は、
高気密、高断熱住宅においては顕著に現れ、そのためこ
のような住宅においても充分な空調快適性の得られる空
気調和機の運転制御方法が要望されている。
【0006】この発明は上記従来の欠点を解決するため
になされたものであって、その目的は、きめの細かい暖
房制御が行え、そのため空調使用快適性を一段と向上す
ることが可能な空気調和機の運転制御方法を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1の空気調
和機の運転制御方法は、インバータ圧縮機、凝縮器とし
て機能する室内熱交換器、及び室内熱交換器で加熱した
空気を室内へと送風する送風手段を備えた空気調和機の
暖房運転時において、室内温度Tが設定温度に近接し
た際に、圧縮機周波数と共に、室内への吹出風量を減少
させ、さらに上記吹出風量は、設定温度と室内温度との
差T が小さくなるほど小さくなり、また室内温度T
が高いほど小さくなるよう制御されることを特徴として
いる。
【0008】 また請求項2の空気調和機の運転制御方
法は、上記圧縮機周波数は、吹出温度DFが高いほど大
きな幅で減少するよう制御されることを特徴としてい
る。
【0009】
【0010】
【作用】上記請求項1の空気調和機の運転制御方法にお
いては、室内温度T が設定温度に近接した際には、圧
縮機周波数を減少させることによって暖房能力を低下さ
せると同時に、吹出風量を減少させる。その際、吹出風
量は、設定温度と室内温度との差T が小さくなるほど
小さくなり、また室内温度T が高いほど小さくなる。
これによって、暖気舞い上りを防止して足元までの暖気
到達性能を向上し得ると共に、ドラフト感を軽減し得る
ことになる。
【0011】 また請求項2の空気調和機の運転制御方
法によれば、一段ときめの細かい暖房制御が行えること
になる。
【0012】
【実施例】次にこの発明の空気調和機の運転制御方法の
具体的な実施例について、図面を参照しつつ詳細に説明
する。
【0013】まず図1には、運転制御方法の一例のフロ
ーチャート図を示している。同図のように、まずステッ
プS1において設定温度と室内温度との差Tについて
判断し、T≧1(℃)の場合には、ステップS2にお
いて設定風量での運転を継続する。また1>T≧0.
5(℃)である場合には、ステップS3において室内温
度Tについての判断を行う。T<23(℃)である
場合には、第1低風量Lで(ステップS4)、23≦T
<25(℃)の場合には、上記よりも風量の低い第2
低風量2Lで(ステップS5)、またT≧25(℃)
の場合には、さらに風量の低い第3低風量3Lで(ステ
ップS6)それぞれ運転を行うと共に、ステップS7に
おいて、圧縮機周波数を一定周波数(例えば1Hz/m
in.)ずつ低下させていく。つまり1>T≧0.5
(℃)の範囲においては、室内温度Tが高いほど設定
風量を小さくする制御を行うのである。
【0014】またT<0.5(℃)である場合には、
設定風量を最も低い超低風量4Lにすると共に(ステッ
プS8)、圧縮機周波数を、吹出温度に応じた量だけ変
化させる制御を行う(ステップS9)。この制御につい
て以下に説明する。まず図2に示すように、吹出温度D
Fを複数の領域に分割すると共に、各領域毎に係数αを
定めておく。この係数αは、−1、0、1、2、3とい
うように吹出温度DFが高くなるほど大きくなるもので
ある。そして上記ステップS8からステップS9に至る
途中において、図3に示すアルゴリズムでもって、その
ときのαを判断し、ステップS9において(1+α)H
z/min.ずつ圧縮機周波数を低下させる制御を行
う。つまり吹出温度DFが高いほど、圧縮機周波数の減
少幅を大きくするのである。なお図4には上記制御のタ
イムチャートを示している。
【0015】上記実施例の制御によれば、暖気舞い上り
の低減による室内温度の均一化、ドラフト感の低減、風
量ダウンによる静音化、圧縮機能力低下による暖房時ラ
ンニングコストの低減という利点が生じる。
【0016】
【発明の効果】上記請求項1の空気調和機の運転制御方
法によれば、室内温度が設定温度に近接した際には、
房能力を低下させると同時に、吹出風量を設定温度と室
内温度との差及び室内温度に応じて減少させるようにし
てあるので、暖気舞い上りを防止して足元までの暖気到
達性能を向上し得ると共に、ドラフト感を軽減し得るこ
とになり、そのためきめの細かい暖房制御が行え、空調
使用快適性を向上することが可能となる。
【0017】 また請求項2の空気調和機の運転制御方
法によれば、一段ときめの細かい暖房制御が行えること
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の空気調和機の運転制御方法の一実施
例を説明するためのフローチャート図である。
【図2】上記における吹出温度と係数αとの関係を示す
説明図である。
【図3】上記係数を定めるためのアルゴリズムを説明す
るフローチャート図である。
【図4】上記実施例方法での制御のタイムチャート図で
ある。
【図5】従来のインバータ機での制御方法のタイムチャ
ート図である。
【図6】従来のインバータ機での制御方法のタイムチャ
ート図である。
【符号の説明】
室内温度 T 設定温度と室内温度との差 DF 吹出温度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24F 11/02 102

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インバータ圧縮機、凝縮器として機能す
    る室内熱交換器、及び室内熱交換器で加熱した空気を室
    内へと送風する送風手段を備えた空気調和機の暖房運転
    時において、室内温度(T)が設定温度に近接した際
    に、圧縮機周波数と共に、室内への吹出風量を減少さ
    、さらに上記吹出風量は、設定温度と室内温度との差
    (T )が小さくなるほど小さくなり、また室内温度
    (T )が高いほど小さくなるよう制御されることを特
    徴とする空気調和機の運転制御方法。
  2. 【請求項2】 上記圧縮機周波数は、吹出温度(DF)
    が高いほど大きな幅で減少するよう制御されることを特
    徴とする請求項1の空気調和機の運転制御方法。
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WO2017028080A1 (zh) * 2015-08-15 2017-02-23 黄冠明 根据室内温度调节风力时的信息推送方法和空调
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